JP5616987B2 - 座標入力装置、座標入力方法、及び座標入力プログラム - Google Patents

座標入力装置、座標入力方法、及び座標入力プログラム Download PDF

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Description

本発明は、座標入力装置、座標入力方法、及び座標入力プログラムに関する。
従来では、例えばスマートフォンやタブレット端末、入出力ディスプレイ等の表示手段に用いられるタッチパネル(以下、必要に応じて「パネル」という)の指の接触位置や押圧位置を検出する方法として、電磁誘導や平行光線の遮断を利用する方法、剛体力学を利用する方法等が知られている。剛体力学を利用する方法としては、パネルを支持する部材に、パネルに加えられた力の分力を検出するセンサを備え、各センサから検出された出力値を比較することによって、指がパネルに接触した領域を特定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭61−292732号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された方法は、センシング方法の構造が簡単で、パネルの特性に依存しない利点がある一方、単にセンサから検出された力の分力を用いて押圧位置を判定するため、パネル上の押圧位置を精度良く検出することができないという問題が生じた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、パネル上の押圧位置を精度良く判定することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の座標入力装置は、パネルの所定位置に配置された4つの圧力センサと、前記4つの圧力センサにより得られる出力値を合計し、前記圧力センサごとに、前記合計した出力値に対する前記圧力センサの出力値の割合をそれぞれ求め、求めた出力値の割合を、前記圧力センサごとの個別出力割合として取得する出力割合取得手段と、前記4つの圧力センサのうち、2つの圧力センサを端部とする辺により矩形を形成し、前記辺の両端に配置された圧力センサの前記個別出力割合の合計に対する前記圧力センサのうちの一方の個別出力割合を用いて、前記矩形の各辺に係る圧力の割合をそれぞれ求める各辺圧力取得手段と、前記各辺圧力取得手段により得られた前記矩形の各辺に係る圧力の割合と、予め取得した座標補正量とを用いて、前記パネルに対する押圧位置を判定する押圧位置判定手段とを有する。
また、本発明は、コンピュータにより実行される座標入力方法であって、パネルの所定位置に配置された4つの圧力センサにより得られる出力値を合計し、前記圧力センサごとに、前記合計した出力値に対する前記圧力センサの出力値の割合をそれぞれ求め、求めた出力値の割合を、前記圧力センサごとの個別出力割合として取得する出力割合取得手順と、前記4つの圧力センサのうち、2つの圧力センサを端部とする辺により矩形を形成し、前記辺の両端に配置された圧力センサの前記個別出力割合の合計に対する前記圧力センサのうちの一方の個別出力割合を用いて、前記矩形の各辺に係る圧力の割合をそれぞれ求める各辺圧力取得手順と、前記各辺圧力取得手順により得られた前記矩形の各辺に係る圧力の割合と、予め取得した座標補正量とを用いて、前記パネルに対する押圧位置を判定する押圧位置判定手順とを有する。
また、本発明の座標入力プログラムは、コンピュータを、パネルの所定位置に配置された4つの圧力センサにより得られる出力値を合計し、前記圧力センサごとに、前記合計した出力値に対する前記圧力センサの出力値の割合をそれぞれ求め、求めた出力値の割合を、前記圧力センサごとの個別出力割合として取得する出力割合取得手段、前記4つの圧力センサのうち、2つの圧力センサを端部とする辺により矩形を形成し、前記辺の両端に配置された圧力センサの前記個別出力割合の合計に対する前記圧力センサのうち一方の個別出力割合を用いて、前記矩形の各辺に係る圧力の割合をそれぞれ求める各辺圧力取得手段、及び、前記各辺圧力取得手段により得られた前記矩形の各辺に係る圧力の割合と、予め取得した座標補正量とを用いて、前記パネルに対する押圧位置を判定する押圧位置判定手段として機能させる。
パネル上の押圧位置を精度良く判定することを可能とする。
本実施形態に係る座標入力装置の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るPCの機能構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るPCのハードウェア構成の一例を示す図である。 歪ゲージのセンサキャリブレーションについて説明するための図である。 本実施形態に係る座標補正量取得処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る変位量取得式の考え方の一例を説明する図である。 本実施形態に係る押圧位置判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<座標入力装置の概略図>
図1は、本実施形態に係る座標入力装置の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、座標入力装置10は、センサ部20と、PC(Personal Computer)30とを有するように構成される。
センサ部20は、筐体部21と、パネル22と、圧力センサとしての歪ゲージ23とを有するように構成される。
筐体部21は、所定位置(図1の例では4隅)に歪ゲージ23を配置する。また、筐体部21は、歪ゲージ23上にパネル22を配置する。
パネル22は、例えばシリコン素材や、アルミ板、金属製の合成板等により構成される。パネル22と歪ゲージ23とは、例えば点接触により接続される。なお、パネル22は、例えば圧力の大きさや圧力負荷が生じている位置を検出するためのパネル、シート等を含み、例えば表示手段としてのタッチパネル等であっても良い。
歪ゲージ23は、例えばロードセル等により構成され、歪ゲージ23−1〜23−4を有するように構成される。歪ゲージ23−1〜23−4は、パネル22の所定位置(図1の例では4隅)を支持するように筐体部21に配置される。なお、歪みゲージ23は、増幅器を内蔵しても良い。
センサ部20は、歪ゲージ23−1〜23−4により得られた値を、内蔵するADコンバータでデジタル値に変換し、変換したデジタル値を、例えばUSBケーブル等を介してPC30へ伝送する。
なお、図1に示すセンサ部における筐体部21、パネル22、歪ゲージ23等の大きさや、形状等については、これに限定されるものではなく、例えばパネル22は矩形の他、円形等により構成されても良い。
PC30は、センサ部20から取得したデジタル値を用いて、パネル22上を接触又は押圧した位置を判定し、判定した位置に基づいて、センサ部20に対して実行されたユーザの動作等を検出する情報処理装置である。
なお、PC30は、例えばPD(Portable Device)、PDA(Personal Data Assistant)、携帯電話、ゲーム機等であっても良く、センサ部20と一体化された構成であっても良い。
<PC30:機能構成例>
次に、上述した座標入力装置10に含まれるPC30の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係るPCの機能構成の一例を示す図である。
図2に示すように、座標入力装置10は、入力手段31と、出力手段32と、記憶手段33と、出力割合取得手段34と、各辺圧力取得手段35と、垂直水平方向圧力取得手段36と、変位量取得手段37と、座標補正量取得手段38と、押圧位置判定手段39と、制御手段40とを有するように構成される。
ここで、本実施形態における座標入力装置10は、大略すると事前処理と、押圧位置判定処理との2つの処理を行う。事前処理では、予め4つの歪ゲージ23−1〜23−4のうち2つの歪ゲージ23を端部とする辺により形成される矩形上の補正対象領域(例えばパネル22上)の座標を設定するための座標補正量(例えば、補正対象領域の基準点と分解能とを有する尺度(スケール))を取得する。
この座標補正量は、例えば、出力割合取得手段34と、各辺圧力取得手段35と、垂直水平方向圧力取得手段36と、変位量取得手段37と、座標補正量取得手段38とを用いることにより得られる。
また、押圧位置判定処理では、事前処理で取得した座標補正量と、ユーザによりパネル22を押圧したときに歪ゲージ23−1〜23−4から得られる値から押圧位置を判定する。
この押圧位置は、出力割合取得手段34と、各辺圧力取得手段35と、垂直水平方向圧力取得手段36と、変位量取得手段37と、押圧位置判定手段39とを用いることにより判定される。
以下、具体的に説明する。入力手段31は、例えばキーボードや、マウス等のポインティングデバイス等を有し、各種指示の開始や終了等の入力を受け付ける。
出力手段32は、例えばディスプレイやスピーカ等を有し、入力手段31により入力された内容や、入力内容に基づいて実行された内容等の表示、音声出力等を行う。
記憶手段33は、センサ部20により得られた押圧力等の出力値や、予め取得した座標補正量、各手段により得られた値等の情報を記憶する。
出力割合取得手段34は、センサ部20により得られた4つの歪ゲージ23−1〜23−4の出力値を合計し、合計した出力値に対する各歪ゲージ23(歪ゲージ23−1〜23−4のうち1つ)の出力値の割合をそれぞれ求める。また、出力割合取得手段34は、求めた出力値の割合を、各歪ゲージ23の個別出力割合として取得する。
出力割合取得手段34は、例えば事前処理では、上述した矩形上の補正対象領域において等間隔に設定される所定位置(例えば25ヶ所)を押圧したときに得られる歪ゲージ23−1〜23−4の値に基づき、所定位置ごとの各歪ゲージ23の個別出力割合を取得する。また、押圧位置判定処理では、ユーザの押圧により得られる歪ゲージ23−1〜23−4の値に基づき、ユーザの押圧地点での各歪ゲージ23の個別出力割合を取得する。
なお、出力割合取得手段34は、取得した各歪ゲージ23の個別出力割合の最大値と最小値とがそれぞれ所定の値(例えば「100」、「0」)となるように調整することができるが、これに限定されるものではない。
各辺圧力取得手段35は、上述した矩形上の補正対象領域の辺の両端に配置された歪ゲージ23(例えば歪ゲージ23−1及び23−2)の個別出力割合の合計に対する歪ゲージ23(例えば歪ゲージ23−1又は歪ゲージ23−2)の個別出力割合を用いて、矩形上の補正対象領域を構成する各辺(例えば上辺、下辺、右辺、左辺)に係る圧力の割合をそれぞれ求める。
各辺圧力取得手段35は、例えば事前処理では、各辺上の所定位置(例えば上述した25ヶ所のうち、矩形の外周と接する16ヶ所)での各辺に係る圧力の割合をそれぞれ求めると良い。また、押圧位置判定処理では、ユーザの押圧により得られる各歪ゲージ23の個別出力割合に基づき、ユーザの押圧位置での各辺に係る圧力の割合を求める。
垂直水平方向圧力取得手段36は、各辺圧力取得手段35により得られた矩形(補正対象領域)の各辺に係る圧力の割合を用いて、矩形(補正対象領域)の垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合をそれぞれ求める。
垂直水平方向圧力手段36は、例えば事前処理では、上述した各辺上の所定位置(例えば上述した16ヶ所)での垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合をそれぞれ求めると良い。また、押圧位置判定処理では、ユーザの押圧位置での垂直又は水平方向に係る圧力の割合をそれぞれ求める。
変位量取得手段37は、各辺圧力取得手段35により得られた各辺に係る圧力の割合と、垂直水平方向圧力取得手段36により得られた垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合とを用いて、押圧位置における矩形(補正対象領域)各辺からの変位量を取得する。
変位量取得手段37は、例えば事前処理では、上述した各辺上の所定位置(例えば上述した16ヶ所)での各辺に係る圧力の割合と、垂直方向又は水平方向にかかる圧力の割合とを用いて、各辺上の所定位置での各辺からの変位量を取得すると良い。また、押圧位置判定処理では、ユーザの押圧位置での各辺からの変位量を取得する。
座標補正量取得手段38は、例えば事前処理において変位量取得手段37により得られた各辺上の所定位置における各辺からの変位量を用いて、各辺の変位量の平均値を取得する。また、座標補正量取得手段38は、各辺の変位量の平均値を用いて、上述した補正対象領域の座標を設定するための座標補正量を取得する。
ここで、例えば左辺の変位量の平均値と上辺の変位量の平均値とをそれぞれ補正対象領域の基準点として求め、座標補正量とする。また、所定の値(例えば「100」)を左辺の変位量の平均値と右辺の変位量の平均値との差分で割ることにより、補正対象領域の左辺と右辺との間の分解能を求め、座標補正量とする。また、同様に、所定の値(例えば「100」)を上辺の変位量の平均値と下辺の変位量の平均値との差分で割ることにより、補正対象領域の上辺と下辺との間の分解能を求め、座標補正量とする。
座標補正量取得手段38は、このように得られた座標補正量(例えば、補正対象領域の基準点と分解能とを有する尺度(スケール))を記憶手段33に記憶する。なお、記憶手段33に記憶された座標補正量は、押圧位置判定手段39における押圧位置判定処理において用いられる。
押圧位置判定手段39は、出力割合取得手段34により得られた歪ゲージ23の個別出力割合を用いて、パネル20上の押圧位置を判定する。具体的には、押圧位置判定手段39は、ユーザによりパネルが押圧されたときの変位量取得手段37により得られる各辺からの変位量と、座標補正量取得手段38により得られた座標補正量とを用いて押圧位置を判定する。
制御手段40は、座標入力装置10の各構成部全体の制御を行う。制御手段40は、例えばユーザ等による入力手段31からの指示に基づいて、出力割合取得手段34と、各辺圧力取得手段35と、垂直水平方向圧力取得手段36と、変位量取得手段37と、座標補正量取得手段38と、押圧位置判定手段39等を制御し、パネル22に対する押圧位置を判定する。
<PC30:ハードウェア構成例>
上述したPC30は、各機能又は各手段をコンピュータに実行させる座標入力プログラムを生成し、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等にインストールすることにより実行することが可能である。図3は、本実施形態に係るPCのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、PC30は、入力装置41と、出力装置42と、ドライブ装置43と、補助記憶装置44と、メモリ装置45と、CPU(Central Processing Unit)46と、ネットワーク接続装置47とを有するように構成されており、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
入力装置41は、ユーザ等が操作するキーボード及びマウス等のポインティングデバイスを有し、ユーザ等からのプログラムの実行等、各種操作信号を入力する。
出力装置42は、本実施形態の各処理を行うためのコンピュータ本体を操作するのに必要なGUI(Graphical User Interface)や画面等を表示するディスプレイを有し、CPU46が有する制御プログラムによりプログラムの実行経過や結果等を表示する。
なお、入力装置41と出力装置42とは、例えばタッチパネル等のような一体型の入出力装置であっても良い。
ここで、コンピュータ本体にインストールされる座標入力プログラムは、例えばUSBメモリやCD−ROM等の可搬型の記憶媒体48等により提供される。記憶媒体48は、ドライブ装置43にセット可能であり、記憶媒体48に含まれるプログラムが、記憶媒体48からドライブ装置43を介して補助記憶装置44にインストールされる。
補助記憶装置44は、ハードディスク等のストレージ手段であり、座標入力プログラムや、コンピュータに設けられた制御プログラム等を記憶し、必要に応じて入出力を行う。
メモリ装置45は、CPU46により補助記憶装置44から読み出されたプログラム等を格納する。メモリ装置45は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を用いる。
CPU46は、OS(Operating System)等の制御プログラム、及びメモリ装置45に格納されているプログラムに基づいて各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御する。なお、プログラム実行中の各種情報等は、補助記憶装置44から取得し、また実行結果等を格納する。
ネットワーク接続装置47は、通信ネットワーク等と接続することにより、通信ネットワークに接続されている他の装置からプログラムを取得したり、プログラムを実行することで得られた実行結果等を他の装置に提供したりする。
PC30は、上述したハードウェア構成を有することにより、本実施形態に係る各処理を実行することが可能となる。
<センサキャリブレーション(事前処理)>
次に、上述した歪ゲージ23−1〜23−4のセンサキャリブレーションについて説明する。図4は、歪ゲージのセンサキャリブレーションを説明するための図である。
図4(A)に示すように、4つの歪ゲージ23−1〜23−4のうち、2つの歪ゲージ23を端部とする辺により矩形が形成され、形成された矩形領域(すなわち補正対象領域)に対応させて矩形状のパネル22が設けられている。
図4(A)の例では、パネル22の端部に歪ゲージ23が配置され、2つの歪ゲージ23を端部とする辺は、パネル22の辺に対応している。したがって、図4の例では、この矩形領域内のパネル22上の所定部分が押圧されると、パネル22上の座標を取得することが可能となる。なお、本実施形態においては、これに限定されるものではなく、矩形領域の形状とパネル22の形状が対応していなくても良い。
事前処理では、矩形領域(すなわちパネル22)が、予め等間隔に設定された所定位置(図4(A)の例では、マス目の角25ヶ所)で分割され、分割された位置に応じた座標値が設定されているものとする。すなわち、図4(A)の例では、矩形領域(すなわちパネル22)が16分割され、例えば(x,y)=(0,0)〜(4,4)が座標の各点として設定された例が示されている。
出力割合取得手段34は、例えば出荷時やユーザからの指示等の所定のタイミングで、パネル22上に何も載せていない状態(例えば0g)で、歪ゲージ23−1〜23−4から得られる出力値(ゼロ値データa0,n)を取得する(n:歪ゲージ23の番号1,2,3,4)。
次に、出力割合取得手段34は、図4(B)に示すように、パネル22上で、上述した等間隔に設定された座標各点(図4(B)の例では上述したマス目の角25ヶ所)に所定の重り(例えば100g)の分銅を載せた状態で、歪ゲージ23−1〜23−4から得られる出力値ccal,n(x,y)を取得する(x=0,1,2,3,4、y=0,1,2,3,4)。
次に、出力割合取得手段34は、所定の重りを載せた状態の出力値ccal,n(x,y)からゼロ値データa0,nを差し引き、ゼロ値補正をした出力値dcal,n(x,y)を取得する。なお、ゼロ値補正をした出力値dcal,n(x,y)は、以下の式(1)を用いて求める。
Figure 0005616987
次に、出力割合取得手段34は、上述のように設定された座標各点における歪ゲージ23−1〜23−4のゼロ値補正をした出力値dcal,n(x,y)を合計して、合計出力値Dcal,n(x,y)を以下の式(2)を用いて取得する。
また、合計出力値Dcal,n(x,y)に対する歪ゲージ23−1〜23−4それぞれの出力値dcal,n(x,y)の割合ecal,n(x,y)を以下の式(3)を用いて取得する。
上述したように、出力割合取得手段34は、設定された座標各点における歪ゲージ23−1〜23−4の出力値の割合ecal,n(x,y)を、座標各点における歪ゲージ23−1〜23−4それぞれの個別出力割合ecal,n(x,y)として取得する。
なお、出力割合取得手段34は、各歪ゲージ23−1〜23−4の個別出力割合ecal,n(x,y)の最大値と最小値との差が所定の値(例えば「100」)となるように、以下の式(4)を用いて校正値Valcal,n(x,y)を求めると良い。
また、出力割合取得手段34は、校正値Valcal,n(x,y)を用いて、各歪ゲージ23−1〜23−4の個別出力割合ecal,n(x,y)の最大値と最小値とがそれぞれ所定の値(例えば「100」、「0」)となるように、校正した値fcal,n(x,y)を以下の式(5)を用いて求める。
Figure 0005616987
上述のように、事前処理として、予め歪ゲージ23−1〜23−4のセンサキャリブレーションを行い、歪ゲージ23−1〜23−4の校正した値fcal,n(x,y)を用いて、矩形領域(補正対象領域)の座標を設定するための座標補正量を求めると良い。
なお、以下の説明では、図4(C)に示すように、歪ゲージ23−1及び23−2を端部とする辺を左辺とし、歪ゲージ23−2及び23−3を端部とする辺を下辺とする。また、歪ゲージ23−3及び23−4を端部とする辺を右辺とし、歪ゲージ23−4及び23−1を辺とする辺を上辺とし、以下の例では、この各辺により構成された矩形領域(すなわち補正対象領域)にパネル22を配置した例を用いて説明する。
<座標補正量取得処理の流れ>
次に、上述した事前処理で実行されるパネル22(すなわち補正対象領域)の座標を設定するための座標補正量取得処理について説明する。図5は、本実施形態に係る座標補正量取得処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、出力割合取得手段34は、まず出荷時やユーザからの指示等の所定のタイミングで、上述したセンサキャリブレーションを実行する。
具体的には、出力割合取得手段34は、歪ゲージ23−1〜23−4からゼロ値データa0,nを取得し(S10)、パネル22上で等間隔に設定された各座標地点(図4の例では、上述したマス目の角25ヶ所)に所定の重り(例えば100g)を載せたときの出力値ccal,n(x,y)を取得し(S11)、各座標地点でゼロ値補正をした出力値dcal,n(x,y)を取得する(S12)。
また、出力割合取得手段34は、各座標地点の合計出力値Dcal,n(x,y)を取得すると、各座標地点の合計出力値Dcal,n(x,y)に対する歪ゲージ23−1〜23−4それぞれの出力値dcal,n(x,y)の割合である個別出力割合ecal,n(x,y)を取得する(S13)。
次に、出力割合取得手段34は、歪ゲージ23−1〜23−4の個別出力割合ecal,n(x,y)のうち最大値と最小値とを求め、最大値と最小値との差が所定の値(例えば「100」)となるための校正値Valcal,nを求める(S14)。
次に、出力割合取得手段34は、最大値と最小値とがそれぞれ所定の値(例えば「100」、「0」)となるよう、各歪ゲージ23−1〜23−4の個別出力割合ecal,n(x,y)を、校正値Valcal,n(x,y)を用いて校正し、校正した値fcal,n(x,y)を取得する(S15)。
次に、各辺圧力取得手段35は、例えば各辺の所定位置(例えば上述した25ヶ所のうち、パネル22の外周と接する16ヶ所)での各辺に係る圧力の割合Ucal(x,y)、Bcal(x,y)、Lcal(x,y)、Rcal(x,y)を求める(S16)。例えば、各辺圧力取得手段35は、各辺に係る圧力の割合を、以下の式(6)を用いて取得する。
Figure 0005616987
例えば、座標(0,0)における上辺に係る割合を求める場合には、各辺圧力取得手段35は、Ucal(0,0)=fcal,4(0,0)/(fcal,1(0,0)+fcal,4(0,0))を用いる。同様に、座標(0,0)における下辺、左辺、右辺に係る圧力の割合についてもそれぞれ求める。
次に、垂直水平方向圧力取得手段36は、上述した所定位置を押圧したときの各辺に係る圧力の割合を用いて、上述した所定位置(例えば25ヶ所のうち、パネル22の外周と接する16ヶ所)を押圧したときの垂直方向に係る圧力の割合Vcal(x,y)又は水平方向に係る圧力の割合Hcal(x,y)を求める(S17)。
例えば、垂直水平方向圧力取得手段36は、垂直方向に係る圧力の割合Vcal(x,y)又は水平方向に係る圧力の割合Hcal(x,y)を、以下の式(7)を用いて取得する。
Figure 0005616987
次に、変位量取得手段37は、垂直方向に係る圧力の割合Vcal(x,y)又は水平方向に係る圧力の割合Hcal(x,y)を用いて、上述した所定位置(例えば25ヶ所のうち、パネル22の外周と接する16ヶ所)における各辺からの変位量WXcal(x,y)、WYcal(x,y)を、以下の式(8)を用いて取得する(S18)。
Figure 0005616987
次に、各辺の変位量の平均値を、以下の式(9)を用いて取得する(S19)。
Figure 0005616987
ここで、例えば左辺の場合には、例えば左辺の座標各点(0,1)、(0,2)、(0,3)、(0,4)における変位量から、左辺の変位量の平均値を取得する(Lcx=average(WXcal(0,y))。同様に、右辺、上辺、下辺の座標各点の変位量から、右辺、上辺、下辺の変位量の平均値を取得する。
次に、座標補正量取得手段38は、上述した矩形領域(すなわち補正対象領域)の座標を設定するための座標補正量を取得する(S20)。
ここでは、座標補正量取得手段38は、例えば左辺の変位量の平均値Lcxを基準点calXvalとし、上辺の変位量の平均値Ucyを基準点calYvalとする。また、座標補正量取得手段38は、左辺の変位量の平均値Lcxと右辺の変位量の平均値Rcxとの差分を用いて、差分が所定の値(例えば「100」)となる分解能calXscaleを取得する。また、同様に、上辺の変位量の平均値Ucyと下辺の変位量の平均値Bcyとの差分を用いて、差分が所定の値(例えば「100」)となる分解能calYscaleを取得する。
なお、変位量判定手段37は、上述した座標補正量(基準点calXval、calXval、分解能calXscale、calYscale)を、例えば以下の式(10)を用いて取得する。
Figure 0005616987
上述したように、本実施形態では事前処理において補正対象領域の座標を設定するための座標補正量を取得しておく。また、取得した座標補正量は、例えば記憶手段33に記憶しておき、押圧位置判定処理において用いられる。なお、本実施形態において座標補正量の取得例はこれに限定されるものではない。
<変位量取得式について>
次に、上述した変位量を取得する際に用いる式(8)について説明する。図6は、変位量の取得に用いる式の考え方の一例を説明する図である。
図6に示すように、パネル22の任意の位置(例えば押圧位置A)を押したときの押圧位置における各辺からの変位量WX(すなわちX座標)の取得方法について説明する。ここでは、例えば上辺及び下辺のX方向(横方向)の荷重割合の比を加味したものとなる。
上述したように、上辺に係る圧力の割合を、
cal=fcal,4/(fcal,1+fcal,4
として表し、下辺に係る圧力の割合を、
cal=fcal,3/(fcal,2+fcal,3
として表すものとする。
ここで、例えば、全体に対する上辺の重さの割合と、全体に対する下辺の重さの割合とをそれぞれ以下のように表すものとする。
例えば全体に対する上辺の重さの割合を、
cal=fcal,1+fcal,4/(fcal,1+fcal,2+fcal,3+fcal,4
とする。上辺と下辺の重さの割合の合計を「1」とすると、下辺の重さの割合は、
1−Vcal=fcal,2+cal,3/(fcal,1+fcal,2+fcal,3+fcal,4
と表すことが可能である。なお、Vcalは、上述した垂直方向に係る圧力の割合として説明したものと同様の式である。
ここで、押圧位置Aを押したときの上辺の点P(Ucal,0)に係る圧力を、fcal,1+fcal,4とし、下辺の点Q(Bcal,0)に係る圧力を、fcal,2+fcal,3とする。
点Pと、点Qとの重心のX座標(すなわちWXのx座標)は、以下のように表すことが可能である。例えば質量m、nがあり、質点a、bの座標をそれぞれ(Xa,Ya)、(Xb,Yb)とすると、質点aとbとの重心の座標(X,Y)を求める式(すなわち質量mの質点aと、質量nの質点bとを内分する式)、例えばX=(n×Xa+m×Xb)/(m+n)、Y=(n×Ya+m×Yb)/(m+n)の式により、
WX(x)=(Ucal×(fcal,2+fcal,3)+Bcal×(fcal,1+fcal,4)/(fcal,2+fcal,3+fcal,1+fcal,4
=(Ucal×(fcal,2+fcal,3)/(fcal,2+fcal,3+fcal,1+fcal,4)+Bcal×(fcal,1+fcal,4)/(fcal,2+fcal,3+fcal,1+fcal,4
=(Ucal×(1−Vcal)+Bcal×Vcal)・・・(11)
同様に、押圧位置Aを押したときのWXのy座標は、以下のように示すことができる。
WX(y)=(0×(fcal,2+fcal,3)+1×(fcal,1+fcal,4)/(fcal,2+fcal,3+fcal,1+fcal,4
=fcal,1+fcal,4/(fcal,2+fcal,3+fcal,1+fcal,4
=Vcal
上述したWX(x)とWX(y)とから、WX(x,y)は以下のように表せる。
WX(x,y)=(Ucal×(1−Vcal)+Bcal×Vcal,Vcal
したがって、上辺、下辺の横方向の加重割合を加味した、押圧位置AのX座標は、Ucal×(1−Vcal)+Bcal×Vcalと表すことが可能である。
また、押圧位置Aを押したときの押圧位置Aにおける各辺からの変位量WY(すなわちY座標)の取得方法について説明する。ここでは、例えば右辺及び左辺のY方向(縦方向)の荷重割合の比を加味したものである。
上述したように、左辺に係る圧力の割合を、
cal=fcal,2/(fcal,1+fcal,2
として表し、右辺に係る圧力の割合を、
cal=fcal,3/(fcal,3+fcal,4
と表すものとする。
ここで、例えば、全体に対する左辺の重さの割合と、全体に対する右辺の重さの割合とをそれぞれ以下のように表すものとする。
例えば全体に対する左辺の重さの割合を、
cal=fcal+fcal,2/(fcal,1+fcal,2+fcal,3+fcal,4
とする。左辺と右辺の重さの割合の合計を「1」とすると、右辺の重さの割合は、
1−Hcal=fcal,3+cal,4/(fcal,1+fcal,2+fcal,3+fcal,4
と表すことが可能である。なお、Hcalは、上述した水平方向に係る圧力の割合として説明したものと同様の式である。
ここで、押圧位置Aを押したときの左辺の点P’(0,Lcal)に係る圧力をfcal,1+fcal,4とし、右辺の点Q’(1,Rcal)に係る圧力をfcal,3+fcal,4とする。
点P’と、点Q’との重心のY座標(すなわちWYのy座標)は、上述した質量mの質点aと、質量nの質点bを内分する内分する式により、以下のように表すことが可能である。
WY(y)=(Lcal×(fcal,3+fcal,4)+Rcal×(fcal,1+fcal,2)/(fcal,3+fcal,4+fcal,1+fcal,2
=(Lcal×(fcal,3+fcal,4)/(fcal,3+fcal,4+fcal,1+fcal,2)+Rcal×(fcal,1+fcal,2)/(fcal,3+fcal,4+fcal,1+fcal,2
=Lcal×(1−Hcal)+Rcal×Hcal
同様に、押圧位置Aを押したの変位量WYのx座標は、以下のように示すことができる。
WY(x)=(0×(fcal,3+fcal,4)+1×(fcal,1+fcal,2)/(fcal,3+fcal,4+fcal,1+fcal,2
=fcal,1+fcal,2/(fcal,3+fcal,4+fcal,1+fcal,2
=Hcal
上述したWY(x)とWY(y)とから、WY(x,y)は以下のように表せる。
WY(x,y)=(Hcal,Lcal×(1−Hcal)+Rcal×Hcal
したがって、左辺、右辺の縦方向の加重割合を加味した、押圧位置AのY座標は、Lcal×(1−Hcal)+Rcal×Hcalと表すことが可能となる。
なお、上述したWX,WYは、以下のように求めても良い。
例えば、WXの場合、図6に示す上辺の左端を座標(x1,y1)、下辺の左端を座標(x1,y1+1)、上辺の右端を座標(x4,y4)、下辺の右端を座標(x4、y4+1)とする。
ここで、上述した点Pの座標を(Px,Py)とし、上辺の座標(x1,y1)から点Pまでの圧力の割合をfcal,1/(fcal,1+fcal,4)とし、点Pから上辺の座標(x4,y4)までの圧力の割合をfcal,4/(fcal,1+fcal,4)とする。
また、上述した点Qの座標を(Qx,Qy)とし、下辺の座標(x1,y1+1)から点Qまでの圧力の割合をfcal,2/(fcal,2+fcal,3)とし、点Qから下辺の座標(x4,y4+1)までの圧力の割合をfcal,4/(fcal,2+fcal,3)とする。
このとき、Px及びQxは以下のようにそれぞれ表すことが可能である。
Px=x1+(x4−x1)×fcal,1/(fcal,1+fcal,4
Qx=x1+(x4−x1)×fcal,2/(fcal,2+fcal,3
したがって、WXは以下のように表すことが可能である。
WX=Px×(fcal,2+fcal,3)/(fcal,1+fcal,2+fcal,3+fcal,4)+Qx×(fcal,1+fcal,4)/(fcal,1+fcal,2+fcal,3+fcal,4
=Px×(1−V)+Qx×V・・・(12)
上述した式(12)は、上述した式(11)と同等の意味を示すため、上述した手法によりWXと求めることも可能である。また、WYの場合についても上述したWXの場合と同様の手法で求めることが可能である。
<変位量取得式を説明する他の例>
更に、上述した変位量を取得する際に用いる式(8)を他の方法で説明する。例えば、図6の例で、左辺から点PまでをP(x)とし、左辺から点QまでをQ(x)とし、左辺から押圧位置AまでをX(x)とする。
また、点Pから下辺に垂直に下ろした線と、左辺から押圧位置Aを通過して右辺まで垂直に下ろした線とが交わる点から押圧位置Aまでをa(x)とする。また、上辺から押圧位置Aを通過して下辺まで垂直に下ろしたときに下辺と交わる点と点Qまでをb(x)とする。
このとき、押圧位置AのX座標は、以下の方法で表すことが可能である。
a(x):V=b(x):(1−V)とすると、
a(x)×(1−V)=b(x)×V
=(Q(x)−P(x)−a(x))×V
=Q(x)×V−P(x)×V−a(x)×V
a(x)×(1−V)+a(x)×V=Q(x)×V−P(x)×V
a(x)−(a(x)×V)+(a(x)×V)=Q(x)×V−P(x)×V
a(x)=Q(x)×V−P(x)×V
すなわち、X(x)=P(x)+a(x)
=P(x)−P(x)×V+Q(x)×V
=P(x)×(1−V)+Q(x)×V
又は、a(x):V=(a(x)+b(x)):1
a(x)=(a(x)×V)+(b(x)×V)
a(x)−(a(x)×V)=b(x)×V
=(Q(x)−P(x)−a(x))×V
=Q(x)×V−P(x)×V
すなわち、X(x)=P(x)+a(x)
=P(x)−P(x)×V+Q(x)×V
=P(x)×(1−V)+Q(x)×V・・・(13)
となる。
上述した式(13)は、上述した式(11)、式(12)と同等の意味を示すため、上述した手法によりWXと求めることが可能である。また、WYの場合についても上述したWXの場合と同様の手法で求めることが可能である。
本実施形態では、上述した変位量を取得する式を用いて、例えばユーザにより押圧されたときの押圧位置における各辺からの変位量WX、WYを求めることで、押圧位置を判定することが可能となる。
<押圧位置判定処理の流れ>
次に、上述したパネル22(すなわち補正対象領域)がユーザにより押圧されたときの押圧位置判定処理について説明する。図7は、本実施形態に係る押圧位置判定処理の流れを示すフローチャートである。図7のS21〜S26までの処理は、図5のS12〜S13、S15〜S18までの処理で用いた方法により実行される。
なお、図5の処理は矩形上での座標を設定するために、矩形上の所定位置(例えば等間隔で区切られた25カ所)に所定の重りを載せることで、所定位置を押圧したときの変位量を求めていくのに対し、図7の処理はユーザが押圧したときの4つの歪ゲージ23−1〜23−4から得られる出力値に基づいて変位量を求める点で異なる。
図7に示すように、実際の計測時には、ユーザによる押圧を検知すると、出力割合取得手段34により、歪ゲージ23−1〜23−4の出力値それぞれから、図5のS10の処理で取得したゼロ値データaを引いて、ゼロ値補正した出力値dcalを取得する(S21)。
次に、出力割合取得手段24は、S21の処理で取得した4つの出力値dcalから合計出力値Dcalを求め、合計出力値Dcalに対する歪ゲージ23−1〜23−4のそれぞれの出力値の割合である個別出力割合ecalを取得する(S22)。
次に、出力割合取得手段34は、歪ゲージ23−1〜23−4の個別出力割合ecalのうち最大値と最小値とを求め、最大値と最小値とがそれぞれの所定の値(例えば「100」、「0」)となるように、上述した図5のS14の処理で求めた校正値Valcalを用いて校正し、校正した値fcalを取得する(S23)。
次に、各辺圧力取得手段35は、S23の処理で取得した4つの校正値Valcalを用いて、各辺に係る圧力の割合Ucal、Bcal、Lcal、Rcalを求める(S24)。
次に、垂直水平方向圧力取得手段36は、垂直方向に係る圧力の割合Vcal又は水平方向に係る圧力の割合Hcalを求める(S25)。
次に、変位量取得手段37により、各辺からの変位量WXcal、WYcalを取得する(S26)。
次に、押圧位置判定手段39は、図5の処理で予め取得した座標補正量(例えば、基準点calXval、calXval、分解能calXscale、calYscale)を用いて、S26の処理で取得した各辺からの変位量WXcal、WYcalを校正し、校正値Xp、Ypを求める(S27)。なお、押圧位置判定手段39は、校正値Xp、Ypを、例えば以下の式(14)を用いて取得すると良い。
Figure 0005616987
次に、押圧位置判定手段39は、校正値Xp、Ypをパネル22の中央座標からの変位とするため、所定の値(例えば対角線上を100分割した場合には、「50」)からの差分を求め、位置オフセット値calXposOffset、calYposOffsetを取得する(S28)。
なお、押圧位置判定手段39は、例えば位置オフセット値calXposOffset、calYposOffsetを以下の式(15)を用いて取得すると良い。
Figure 0005616987
次に、位置オフセット値calXposOffset、calYposOffsetを加算することで、押圧位置としての座標Xpos、Yposを取得する(S29)。なお、押圧位置判定手段39は、座標Xpos、Yposを以下の式(16)により判定すると良い。
Figure 0005616987
このように、予め出荷時のセンサキャリブレーションで得られた座標を設定するための座標補正量を用いて、計測時におけるユーザにより押圧されたパネル22上の押圧位置を判定すると良い。
上述したように、本実施形態によれば、パネル上の押圧位置を精度良く検出することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 座標入力装置
20 センサ部
21 筐体部
22 パネル
23 歪ゲージ
30 PC
31 入力手段
32 出力手段
33 記憶手段
34 出力割合取得手段
35 各辺圧力取得手段
36 垂直水平方向圧力取得手段
37 変位量取得手段
38 座標補正量取得手段
39 押圧位置判定手段
40 制御手段
41 入力装置
42 出力装置
43 ドライブ装置
44 補助記憶装置
45 メモリ装置
46 CPU
47 ネットワーク接続装置
48 記憶媒体

Claims (18)

  1. パネルの所定位置に配置された4つの圧力センサと、
    前記4つの圧力センサにより得られる出力値を合計し、前記圧力センサごとに、前記合計した出力値に対する前記圧力センサの出力値の割合をそれぞれ求め、求めた出力値の割合を、前記圧力センサごとの個別出力割合として取得する出力割合取得手段と、
    前記4つの圧力センサのうち、2つの圧力センサを端部とする辺により矩形を形成し、前記辺の両端に配置された圧力センサの前記個別出力割合の合計に対する前記圧力センサのうちの一方の個別出力割合を用いて、前記矩形の各辺に係る圧力の割合をそれぞれ求める各辺圧力取得手段と、
    前記各辺圧力取得手段により得られた前記矩形の各辺に係る圧力の割合と、予め取得した座標補正量とを用いて、前記パネルに対する押圧位置を判定する押圧位置判定手段とを有することを特徴とする座標入力装置。
  2. 記矩形の上辺及び下辺、又は前記矩形の左辺及び右辺に係る圧力の割合を用いて、前記矩形の垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合をそれぞれ求める垂直水平方向圧力取得手段を有することを特徴とする請求項に記載の座標入力装置。
  3. 前記各辺に係る圧力の割合と、前記垂直水平方向圧力取得手段により得られた垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合とを用いて、前記押圧位置の前記各辺からの変位量を取得する変位量取得手段を有することを特徴とする請求項に記載の座標入力装置。
  4. 前記変位量取得手段により得られた前記各辺上で予め設定された複数の押圧位置における前記各辺からの変位量の平均値を用いて、前記矩形上の座標を設定するための座標補正量を取得する座標補正量取得手段を有することを特徴とする請求項に記載の座標入力装置。
  5. 前記押圧位置判定手段は、
    前記変位量取得手段により得られた前記押圧位置の前記各辺からの変位量と、前記座標補正量取得手段により得られた座標補正量とを用いて、前記パネルを押圧したときの前記押圧位置を判定することを特徴とする請求項に記載の座標入力装置。
  6. 前記出力割合取得手段は、
    前記圧力センサの個別出力割合の最大値又は最小値が所定の値となるように調整することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の座標入力装置。
  7. コンピュータにより実行される座標入力方法であって、
    パネルの所定位置に配置された4つの圧力センサにより得られる出力値を合計し、前記圧力センサごとに、前記合計した出力値に対する前記圧力センサの出力値の割合をそれぞれ求め、求めた出力値の割合を、前記圧力センサごとの個別出力割合として取得する出力割合取得手順と、
    前記4つの圧力センサのうち、2つの圧力センサを端部とする辺により矩形を形成し、前記辺の両端に配置された圧力センサの前記個別出力割合の合計に対する前記圧力センサのうちの一方の個別出力割合を用いて、前記矩形の各辺に係る圧力の割合をそれぞれ求める各辺圧力取得手順と、
    前記各辺圧力取得手順により得られた前記矩形の各辺に係る圧力の割合と、予め取得した座標補正量とを用いて、前記パネルに対する押圧位置を判定する押圧位置判定手順とを有することを特徴とする座標入力方法。
  8. 記矩形の上辺及び下辺、又は前記矩形の左辺及び右辺に係る圧力の割合を用いて、前記矩形の垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合をそれぞれ求める垂直水平方向圧力取得手順を有することを特徴とする請求項に記載の座標入力方法。
  9. 前記各辺に係る圧力の割合と、前記垂直水平方向圧力取得手順により得られた垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合とを用いて、前記押圧位置の前記各辺からの変位量を取得する変位量取得手順を有することを特徴とする請求項に記載の座標入力方法。
  10. 前記変位量取得手順により得られた前記各辺上で予め設定された複数の押圧位置における変位量の平均値を用いて、前記矩形上の座標を設定するための座標補正量を取得する座標補正量取得手順を有することを特徴とする請求項に記載の座標入力方法。
  11. 前記押圧位置判定手順は、
    前記変位量取得手順により得られた前記押圧位置の前記各辺からの変位量と、前記座標補正量取得手順により得られた座標補正量とを用いて、前記パネルを押圧したときの押圧位置を判定することを特徴とする請求項10に記載の座標入力方法。
  12. 前記出力割合取得手順は、
    前記圧力センサの個別出力割合の最大値又は最小値が所定の値となるように調整することを特徴とする請求項乃至11のいずれか一項に記載の座標入力方法。
  13. コンピュータを、
    パネルの所定位置に配置された4つの圧力センサにより得られる出力値を合計し、前記圧力センサごとに、前記合計した出力値に対する前記圧力センサの出力値の割合をそれぞれ求め、求めた出力値の割合を、前記圧力センサごとの個別出力割合として取得する出力割合取得手段
    前記4つの圧力センサのうち、2つの圧力センサを端部とする辺により矩形を形成し、前記辺の両端に配置された圧力センサの前記個別出力割合の合計に対する前記圧力センサのうち一方の個別出力割合を用いて、前記矩形の各辺に係る圧力の割合をそれぞれ求める各辺圧力取得手段、及び、
    前記各辺圧力取得手段により得られた前記矩形の各辺に係る圧力の割合と、予め取得した座標補正量とを用いて、前記パネルに対する押圧位置を判定する押圧位置判定手段として機能させるための座標入力プログラム。
  14. 記矩形の上辺及び下辺、又は前記矩形の左辺及び右辺に係る圧力の割合を用いて、前記矩形の垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合をそれぞれ求める垂直水平方向圧力取得手段を有することを特徴とする請求項13に記載の座標入力プログラム。
  15. 前記各辺に係る圧力の割合と、前記垂直水平方向圧力取得手段により得られた垂直方向又は水平方向に係る圧力の割合とを用いて、前記押圧位置の前記各辺からの変位量を取得する変位量取得手段を有することを特徴とする請求項14に記載の座標入力プログラム。
  16. 前記変位量取得手段により得られた前記各辺上で予め設定された複数の押圧位置における変位量の平均値を用いて、前記矩形上の座標を設定するための座標補正量を取得する座標補正量取得手段を有することを特徴とする請求項15に記載の座標入力装置。
  17. 前記押圧位置判定手段は、
    前記変位量取得手段により得られた前記押圧位置の前記各辺からの変位量と、前記座標補正量取得手段により得られた座標補正量とを用いて、前記パネルを押圧したときの前記押圧位置を判定することを特徴とする請求項16に記載の座標入力プログラム。
  18. 前記出力割合取得手段は、
    前記圧力センサの個別出力割合の最大値又は最小値が所定の値となるように調整することを特徴とする請求項13乃至17のいずれか一項に記載の座標入力プログラム。
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