JP5124774B2 - ポインティングデバイス及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ポインティングデバイス及びその制御方法に関し、より詳細には、人体(ユーザの手)を検出可能である赤外線センサを用いた電子機器のポインティングデバイス及びその制御方法に関するものである。
従来から、センサを用いたポインティングデバイスが知られている。この中には、特許文献1に示されるように、発光素子および受光素子を用いて移動速度を計算したもの、特許文献2に示されるように、ポインティングデバイスの一種であるトラックボールに赤外線センサを多数個搭載したもの、特許文献3に示されるように、赤外線センサセルと圧電素子セルを市松模様に並べて、ユーザが画面上を操作するもの、あるいは、特許文献4に示されるように、赤外線源と熱型もしく焦電型の赤外線センサを用いてその出力の変化によりポインタを制御するもの、などがある。
特開平3−291716号公報 特開2000−214993号公報(特許3204237号) 特開平11−338629号公報 特開2006−350946号公報
ところが、特許文献1においては、センサとしての受光素子のみならず発光素子を具備する必要があり、コストアップにつながる。さらに、移動速度を計算するためユーザは手のひらを必ず広げた状態で操作する必要がある。したがって、動きを制限しており、使い勝手に問題がある。
また、特許文献2においては、上記で示したように、赤外線センサを多数個搭載しなければならない。特許文献2内の図面によれば、約70個の赤外線センサを必要としている。数十個レベルのセンサ信号を処理するためには、その処理系をそのまま数十個使うのではコストアップにつながるし、時分割で処理するときには必然的にその処理速度が遅くならざるを得ない。後者の場合、結果として、処理速度の遅さが使い勝手の悪さに直結する。
赤外線センサを多数必要とすることは、特許文献3でも同様である。さらに、特許文献3では、圧電素子も必要であり、コストアップと使い勝手の悪さが同様に指摘される。なおかつ、ユーザが画面へ接触することを必要としていることも使い勝手の悪さに直結する。
特許文献4においては、赤外線源の移動のみを検出できるものであり、ユーザの動作が時間的に変化しない場合、あるいは非常に遅い場合には対応できない。さらに、仮にセンサ出力の計時変化を計算できたとしても、その計算結果から具体的にポインタの制御がどのように行われるかの記述がまったく見当たらない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、人体(ユーザの手)を検出可能である赤外線センサをごく少数だけ用いることで構成の簡素化を図るとともにコストダウンを実現し、ユーザの自然な手の動きをターゲットに赤外線センサの配置決定及び信号処理を行うことで、ユーザの使い勝手を向上させるようにしたポインティングデバイス及びその制御方法を提供することにある。
本発明は、このような目的達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、静体検知可能な複数の赤外線センサと、該赤外線センサの出力値に基づいてポインタを制御するポインタ制御手段とを備え、該ポインタ制御手段の結果に基づいて前記ポインタの移動方向及び移動量を制御するポインティングデバイスにおいて、前記赤外線センサの個数が2個であって、前記ポインタ制御手段が、前記赤外線センサの出力値を比較するセンサ出力比較手段と、前記赤外線センサの出力値の差分を計算するセンサ出力差分計算手段とを備え、前記センサ出力比較手段の結果に基づいて前記ポインタの移動方向を制御し、前記センサ出力差分計算手段の結果に基づいて前記ポインタの移動量を制御することを特徴とする。(図2)
ここで、前記2個の赤外線センサが左右に配置され、前記ポインタ制御手段は、前記センサ出力比較手段の結果及びセンサ出力差分計算手段の結果に基づいて、前記左側赤外線センサの出力値が前記右側赤外線センサの出力値よりも大きいときには前記ポインタを左側に所定の量だけ移動し、前記右側赤外線センサの出力値が前記左側赤外線センサの出力値よりも大きいときには前記ポインタを右側に所定の量だけ移動するように制御することができる。
また、ここで、前記2個の赤外線センサが上下に配置され、前記ポインタ制御手段は、前記センサ出力比較手段の結果及びセンサ出力差分計算手段の結果に基づいて、前記上側赤外線センサの出力値が前記下側赤外線センサの出力値よりも大きいときには前記ポインタを上側に所定の量だけ移動し、前記下側赤外線センサの出力値が前記上側赤外線センサの出力値よりも大きいときには前記ポインタを下側に所定の量だけ移動するように制御することができる。
また、請求項に記載の発明は、静体検知可能な複数の赤外線センサと、該赤外線センサの出力値に基づいてポインタを制御するポインタ制御手段とを備え、該ポインタ制御手段の結果に基づいて前記ポインタの移動方向及び移動量を制御するポインティングデバイスにおいて、前記複数の赤外線センサが4個であって、前記ポインタ制御手段が、前記赤外線センサの4個の出力値から任意の2個ずつを加算する加算手段と、該加算手段によって得られた加算結果を互いに比較する加算結果比較手段と、前記加算手段によって得られた加算結果の差分を計算する加算結果差分計算手段を備え、前記加算結果比較手段の結果に基づいて前記ポインタの移動方向を制御し、前記加算結果差分計算手段の結果に基づいて前記ポインタの移動量を制御することを特徴とする。(図5)
ここで、前記4個の赤外線センサが所定の平面上の長方形の頂点に配置され、前記ポインタ制御手段は、前記加算結果比較手段の結果及び前記加算結果差分計算手段の結果に基づいて、前記赤外線センサのうち、上側2個の赤外線センサの出力値の和が下側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、なおかつ左側2個の赤外線センサの出力値の和が右側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには前記ポインタを左上に所定の量だけ移動し、下側2個の赤外線センサの出力値の和が上側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、なおかつ左側2個の赤外線センサの出力の和が右側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを左下に所定の量だけ移動し、上側2個の赤外線センサの出力の和が下側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、なおかつ右側2個の赤外線センサの出力値の和が左側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには前記ポインタを右上に所定の量だけ移動し、下側2個の赤外線センサの出力の和が上側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、なおかつ右側2個の赤外線センサの出力値の和が左側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには前記ポインタを右下に所定の量だけ移動するように制御することができる。
また、請求項に記載の発明は、複数の静体検知可能な赤外線センサの出力値に基づいて、ポインタ制御データを生成してポインタを制御するポインタ制御ステップを有し、該ポインタ制御ステップに基づいて前記ポインタの移動方向及び移動量を制御することを特徴とするポインティングデバイスにおいて、前記ポインタ制御ステップが、前記赤外線センサの出力値を互いに比較するセンサ出力比較ステップと、前記赤外線センサの出力値の差分を計算するセンサ出力差分計算ステップと、前記センサ出力比較ステップによって得られた比較結果に基づいてポインタの移動方向を決定し、前記センサ出力差分計算ステップによって得られた差分に基づいて前記ポインタの移動量を決定するポインタ移動方向・移動量制御ステップとを有することを特徴とする。
ここで、前記複数の赤外線センサが左右に2個配置され、前記センサ出力差分計算ステップは、前記左側赤外線センサの出力が、前記右側赤外線センサの出力値よりも大きいときにはポインタを左側に所定の量だけ移動し、前記右側赤外線センサの出力値が、前記左側赤外線センサの出力値よりも大きいときには、前記ポインタを右側に所定の量だけ移動するように制御することができる。
また、ここで、前記複数の赤外線センサが上下に2個配置され、前記ポインタ制御ステップが、前記上側赤外線センサの出力が、前記下側赤外線センサの出力値よりも大きいときには、前記ポインタを上側に所定の量だけ移動し、前記下側赤外線センサの出力が、前記上側赤外線センサの出力値よりも大きいときには、前記ポインタを下側に所定の量だけ移動するように制御することができる。
また、請求項に記載の発明は、複数の静体検知可能な赤外線センサの出力値に基づいて、ポインタ制御データを生成してポインタを制御するポインタ制御ステップを有し、該ポインタ制御ステップに基づいて前記ポインタの移動方向及び移動量を制御することを特徴とするポインティングデバイスにおいて、前記複数の赤外線センサが4個であって、前記ポインタ制御ステップが、前記4個の赤外線センサの出力値から任意の2個ずつを加算する加算ステップと、該加算ステップによって得られた加算結果を互いに比較する加算結果比較ステップと、前記加算ステップによって得られた加算結果の差分を計算する加算結果差分計算ステップと、前記加算結果比較ステップによって得られた比較結果に基づいて前記ポインタの移動方向を決定し、前記加算結果差分計算ステップによって得られた差分に基づいて前記ポインタの移動量を決定するポインタ移動方向・移動量制御ステップとを有することを特徴とする。
ここで、赤外線センサを所定の平面領域の左右上下に4個配置し、前記赤外線センサのうち、上側2個の赤外線センサの出力値の和が、下側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、かつ左側2個の赤外線センサの出力値の和が、右側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを左上に所定の量だけ移動し、下側2個の赤外線センサの出力値の和が、上側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、かつ左側2個の赤外線センサの出力値の和が、右側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを左下に所定の量だけ移動し、上側2個の赤外線センサの出力値の和が、下側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、かつ右側2個の赤外線センサの出力値の和が、左側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを右上に所定の量だけ移動し、下側2個の赤外線センサの出力値の和が、上側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、かつ右側2個の赤外線センサの出力値の和が、左側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを右下に所定の量だけ移動することができる。
本発明によれば、ユーザが赤外線センサに対して手を近づけたり遠ざけたりする、という所望の動作を行うだけで、ポインタの移動を自由自在に行うことが可能となる。本発明では、赤外線センサの個数は多くても数個程度であり、しかも、赤外線センサの発光部を必要としない。したがって、従来のポインティングデバイスと比べて、構造が簡素化され、しかも、コストダウンが図れてユーザにとって使い勝手のよいポインティングデバイスが実現できる。
また、ユーザが2個の赤外線センサに対して両手を使って一方を近づけたり他方を遠ざけたりするというような所望の動作を行うだけで、左右もしくは上下といった1次元方向のポインタの移動を自由自在に行うことが可能となる。赤外線センサの個数は2個ときわめて少なく、構成が簡素化され、しかもコストダウンが図れる。
また、ユーザが4個の赤外線センサに対して手を近づけたり遠ざけたりする、というような所望の動作を行うだけで、左右上下同時に、すなわち、2次元平面内でのポインタの移動を自由自在に行うことが可能となる。赤外線センサの個数は4個であるが、2次元平面内の移動が自由にできるので使い勝手が向上する。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明における各実施例の基本構成を示すブロック図である。図中符号1は赤外線センサ部、2はセンサ出力測定部、3はポインタ制御部(ポインタ制御手段)、4はポインタを示している。
本発明においては、少なくとも2個の赤外線センサを必要とする。それらを以下の各実施例で示すように用途に応じて最適に配置される。なお、本発明の赤外線センサは、発光部を持たなくても検出可能なパッシブ型のものとするが、本発明の趣旨はその検出原理には依存せず、そのまま適用可能である。
センサ出力測定部2は、赤外線センサ1の出力値を測定するものである。一般的には、赤外線センサだけでは信号が小さいため、オペアンプ(Operational Amplifier)等の電子部品を用いて電気的に増幅される。また必要に応じて、電気的増幅信号がAD(Analog to Digital)変換回路によってデジタルデータに変換されることもある。
ポインタ制御部3は、センサ出力測定部2からの測定結果に基づいてポインタ4の移動方向及び移動量を制御するものである。
以下、ポインタ制御部3の具体的な実施例について順に説明する。
<実施例1>
図2は、本発明に係るポインティングデバイスの実施例1を説明するためのブロック図である。この実施例1では、赤外線センサを2個使用する。その2個の赤外線センサ1a,1bの出力が、それぞれセンサ出力測定部2a,2bで測定される。なお、図2においては、センサ出力測定部2は、2系統の構成を示しているが、特にこの構成に限るものでなく、1系統の構成により時分割で処理してもよい。
図中符号21はセンサ出力比較・差分計算部、21aはセンサ出力比較部、21bはセンサ出力差分計算部、22はポインタ移動方向・移動量制御部を示し、ポインタ制御部3の具体的な内部構成の一例を示すものである。
まず、センサ出力比較・差分計算部21ではセンサ出力測定部2a,2bの値を比較する。次いで、センサ出力測定部2a,2bの差分を計算する。次いで、ポインタ移動方向・移動量制御部22で、センサ出力測定部2a,2bの比較結果に基づいてポインタ4の移動方向を決め、差分計算結果に基づいてポインタ4の移動量を決める。その直後に、ポインタ4がある位置から予め定められた移動方向と移動量だけ移動する。
ここで、実施例1において赤外線センサ1a,1bを左右(横)に配置したとき、実際にポインタがどのように移動するかを、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の実施例1における赤外線センサの具体的な配置例を示した模式図である。赤外線センサ1aを紙表面に対して左側に、赤外線センサ1bを紙表面に対して右側に置いている。これらの出力が(図3では図示しない)センサ出力測定部2a,2bで測定される。次いで、(図3では図示しない)センサ出力比較・差分計算部21で比較と差分計算がなされる。さらに、(図3では図示しない)ポインタ移動方向・移動量制御部22で、ポインタ4の移動方向とポインタの移動量を決める。
ここまでの処理でポインタの移動方向と移動量が決定された。そこで、実際に、ポインタ4がどのように移動するかについて図4を用いて説明する。
図4は、本発明の実施例1におけるポインタの移動を示す模式図である。一般的な電子機器(テレビ、パソコン等)のディスプレー101に対し、本実施例の説明に必要な部分のみを示した模式図である。図示しているとおり、このディスプレー101には2次元座標系(X、Y)が設定されており、左上隅が原点、すなわち(0,0)、右に行くにつれてX座標が増え、右上隅が(1024、0)、下に行くにつれてY座標が増え、左下隅が(0、768)、右下隅は(1024、768)となっているものとする。また、現在のポインタ4の位置は中心、すなわち、(512、384)であるものとする。
仮に、ポインタ移動方向・移動量制御部22で得られた結果が、ポインタ4を左側に192だけ移動させる、という結果だとした場合、ポインタ4は現在の(512、384)の位置から左側、すなわち、X軸の負の方向に192移動する。したがって、新たなポインタ4の位置は(320、384)となる。
以上の処理は、ポインティングデバイス100の動作が1回のみで終わってしまう場合に対する説明である。しかしながら、このポインティングデバイス100の動作は、連続的にしかも任意の時間間隔で実行可能なことは明らかである。したがって、ポインティングデバイス100に対してこの連続的な動作をさせることによって、ユーザが左右の手を赤外線センサ1a,1bに近づけたり遠ざけたりすることにより、ポインタ4を左右に自由自在に移動させることができるようになる。
なお、この実施例1において赤外線センサ1a,1bを上下(縦)に配置したときのポインタ4の移動については、上述した左右(横)を上下(縦)に置き換えればすべて同じことが適用できるので、ここではその説明を省略する。また、左右上下ではなく斜めの任意方向に対してもまったく同様のことが適用できる。
<実施例2>
図5は、本発明に係るポインティングデバイスの実施例2を説明するためのブロック図である。この実施例2では、赤外線センサを4個使用する。その4個の赤外線センサ1a,1b,1c,1dの出力が、それぞれセンサ出力測定部2a,2b,2c,2dで測定される。なお、実施例1で説明したように、図5においても、センサ出力測定部は4系統の構成について説明したが、特にこの構成に限るものでなく、1系統の構成により時分割で処理してもよい。
図中符号51はセンサ出力加算部、52は加算結果比較・差分計算部、52aは加算結果比較部、52bは加算結果差分計算部、53はポインタ移動方向・動量制御部を示し、ポインタ制御部3の具体的な内部構成の一例を示すものである。
まず、センサ出力加算部51で、4個の赤外線センサ1a〜1dの任意の2個ずつを選び出して足し算する。例えば、赤外線センサ1aの出力をIR1、赤外線センサ1bの出力をIR2、赤外線センサ1cの出力をIR3、赤外線センサ1dの出力をIR4としたとき、次の3つのペアでセンサ2個ずつの加算を行う。
第1のペア:IR1+IR2とIR3+IR4
第2のペア:IR1+IR3とIR2+IR4
第3のペア:IR1+IR4とIR2+IR3
次に、加算結果比較・差分計算部52で、上記3つのペアの値を比較するとともに、差分を計算する。次いで、ポインタ移動方向・移動量制御部53で、加算結果比較部52aの比較結果に基づいてポインタ4の移動方向を決め、加算結果差分計算部52bの差分計算結果に基づいてポインタ4の移動量を決める。その直後に、ポインタ4がある位置から予め定められた移動方向と移動量だけ移動する。
ここで、実施例2において赤外線センサ1a〜1dを所定の平面領域、例えば、長方形(上下左右あるいは縦横)に配置したとき、実際にポインタがどのように移動するかを、図6を用いて説明する。
図6は、本発明の実施例2における赤外線センサの具体的な配置例を示した模式図である。赤外線センサ1aを紙表面に対して左上側に、赤外線センサ1bを紙表面に対して左下側に、赤外線センサ1cを紙表面に対して右上側に、赤外線センサ1dを紙表面に対して右下側に、それぞれ配置している。これらの出力が(図6では図示しない)センサ出力測定部2a〜2dで測定される。次いで、(図6では図示しない)センサ出力加算部51で、上述したように第1のペアと第2のペアの加算が行われる。
すなわち、実施例1と同様の記号を流用すれば、
第1のペア:IR1+IR2とIR3+IR4
第2のペア:IR1+IR3とIR2+IR4
の計算が行われることとなる。本実施例2では、第3のペアの計算は不要である。
次に、上述の加算結果に対して、(図6では図示しない)加算結果出力比較・差分計算52で比較と差分計算がなされる。本実施例2では、
第1のペア:IR1+IR2とIR3+IR4の大小比較と差分計算
第2のペア:IR1+IR3とIR2+IR4の大小比較と差分計算
がそれぞれ行われることとなる。
最後に、上述した比較結果と差分計算結果に対して、(図6では図示しない)ポインタ移動方向・移動量制御部53で、ポインタ4を移動する方向とポインタ4を移動する量を決める。本実施例2では、第1のペアの大小比較と差分計算によって左右の移動方向と移動量を、第2のペアの大小比較と差分計算によって上下の移動方向と移動量を、それぞれ決める。
ここまでの処理でポインタの移動方向と移動量が決定された。そこで、実際に、ポインタ4がどのように移動するかについて図7を用いて説明する。
図7は、本発明の実施例2におけるポインタの移動を示す模式図である。ディスプレー101に対し、本実施例2の説明に必要な部分のみを示した模式図であり、座標系は、図4とまったく同じである。ただし、現在のポインタ4の位置は、図4の終点、すなわち(320、384)であるものとする。
仮に、ポインタ移動方向・移動量制御部53で得られた結果が、第1のペアによってポインタ4を右側に128、第2のペアによってポインタ4を上側に96、それぞれ移動させる、という結果だとした場合、ポインタ4は現在の(320、384)の位置から右上に移動し、そのときの移動量は、X軸の正の方向に128、Y軸の負の方向に96、それぞれ移動する。したがって、新たなポインタ4の位置は(448、256)となる。なお、この場合のポインタ4の移動量は、ピタゴラスの定理により160となる。
以上の処理についても、実施例1と同様、ポインティングデバイス100の動作は、連続的にしかも任意の時間間隔で実行可能である。したがって、ポインティングデバイス100に対してこの連続的な動作をさせることによって、ユーザが左右の手を赤外線センサ1a〜1dに近づけたり遠ざけたりすることにより、ポインタ4を上下左右に自由自在に移動させることができるようになる。
本発明における各実施例の基本構成を示すブロック図である。 本発明に係るポインティングデバイスの実施例1を説明するためのブロック図である。 本発明の実施例1における赤外線センサの具体的な配置例を示した模式図である。 本発明の実施例1におけるポインタの移動を示す模式図である。 本発明に係るポインティングデバイスの実施例2を説明するためのブロック図である。 本発明の実施例2における赤外線センサの具体的な配置例を示した模式図である。 本発明の実施例2におけるポインタの移動を示す模式図である。
符号の説明
1 赤外線センサ部
1a,1b,1c,1d 赤外線センサ
2,2a,2b,2c,2d センサ出力測定部
3 ポインタ制御部
4 ポインタ
21 センサ出力比較・差分計算部
21a センサ出力比較部
21b センサ出力差分計算部
22,53, ポインタ移動方向・移動量制御部
51 センサ出力加算部
52 加算結果出力比較・差分計算部
52a 加算結果出力比較部
52b 加算結果出力差分計算部
100 ポインティングデバイス
101 ディスプレー

Claims (10)

  1. 静体検知可能な複数の赤外線センサと、該赤外線センサの出力値に基づいてポインタを制御するポインタ制御手段とを備え、該ポインタ制御手段の結果に基づいて前ポインタの移動方向及び移動量を制御するポインティングデバイスにおいて、
    前記赤外線センサの個数が2個であって、
    前記ポインタ制御手段が、前記赤外線センサの出力値を比較するセンサ出力比較手段と、前記赤外線センサの出力値の差分を計算するセンサ出力差分計算手段とを備え、
    前記センサ出力比較手段の結果に基づいて前記ポインタの移動方向を制御し、前記セン
    サ出力差分計算手段の結果に基づいて前記ポインタの移動量を制御することを特徴とするポインティングデバイス
  2. 前記2個の赤外線センサが左右に配置され、
    前記ポインタ制御手段は、
    前記センサ出力比較手段の結果及びセンサ出力差分計算手段の結果に基づいて、
    前記左側赤外線センサの出力値が前記右側赤外線センサの出力値よりも大きいときには前記ポインタを左側に所定の量だけ移動し、
    前記右側赤外線センサの出力値が前記左側赤外線センサの出力値よりも大きいときには前記ポインタを右側に所定の量だけ移動するように制御することを特徴とする請求項に記載のポインティングデバイス。
  3. 前記2個の赤外線センサが上下に配置され、
    前記ポインタ制御手段は、
    前記センサ出力比較手段の結果及びセンサ出力差分計算手段の結果に基づいて、
    前記上側赤外線センサの出力値が前記下側赤外線センサの出力値よりも大きいときには前記ポインタを上側に所定の量だけ移動し、
    前記下側赤外線センサの出力値が前記上側赤外線センサの出力値よりも大きいときには前記ポインタを下側に所定の量だけ移動するように制御することを特徴とする請求項に記載のポインティングデバイス。
  4. 静体検知可能な複数の赤外線センサと、該赤外線センサの出力値に基づいてポインタを制御するポインタ制御手段とを備え、該ポインタ制御手段の結果に基づいて前記ポインタの移動方向及び移動量を制御するポインティングデバイスにおいて、
    前記複数の赤外線センサが4個であって、
    前記ポインタ制御手段が、前記赤外線センサの4個の出力値から任意の2個ずつを加算する加算手段と、該加算手段によって得られた加算結果を互いに比較する加算結果比較手段と、前記加算手段によって得られた加算結果の差分を計算する加算結果差分計算手段を備え、
    前記加算結果比較手段の結果に基づいて前記ポインタの移動方向を制御し、前記加算結果差分計算手段の結果に基づいて前記ポインタの移動量を制御することを特徴とするポインティングデバイス。
  5. 前記4個の赤外線センサが所定の平面上の長方形の頂点に配置され、
    前記ポインタ制御手段は、
    前記加算結果比較手段の結果及び前記加算結果差分計算手段の結果に基づいて、
    前記赤外線センサのうち、上側2個の赤外線センサの出力値の和が下側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、なおかつ左側2個の赤外線センサの出力値の和が右側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには前記ポインタを左上に所定の量だけ移動し、
    下側2個の赤外線センサの出力値の和が上側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、なおかつ左側2個の赤外線センサの出力の和が右側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには前記ポインタを左下に所定の量だけ移動し、
    上側2個の赤外線センサの出力の和が下側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、なおかつ右側2個の赤外線センサの出力値の和が左側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには前記ポインタを右上に所定の量だけ移動し、
    下側2個の赤外線センサの出力の和が上側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、なおかつ右側2個の赤外線センサの出力値の和が左側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには前記ポインタを右下に所定の量だけ移動するように制御することを特徴とする請求項に記載のポインティングデバイス。
  6. 複数の静体検知可能な赤外線センサの出力値に基づいて、ポインタ制御データを生成してポインタを制御するポインタ制御ステップを有し、該ポインタ制御ステップに基づいて前記ポインタの移動方向及び移動量を制御するポインティングデバイスの制御方法において、
    前記ポインタ制御ステップが、
    前記赤外線センサの出力値を互いに比較するセンサ出力比較ステップと、
    前記赤外線センサの出力値の差分を計算するセンサ出力差分計算ステップと、
    前記センサ出力比較ステップによって得られた比較結果に基づいてポインタの移動方向を決定し、前記センサ出力差分計算ステップによって得られた差分に基づいて前記ポインタの移動量を決定するポインタ移動方向・移動量制御ステップと
    を有することを特徴とするポインティングデバイスの制御方法。
  7. 前記複数の赤外線センサが左右に2個配置され、
    前記センサ出力差分計算ステップは、
    前記左側赤外線センサの出力が、前記右側赤外線センサの出力値よりも大きいときにはポインタを左側に所定の量だけ移動し、
    前記右側赤外線センサの出力値が、前記左側赤外線センサの出力値よりも大きいときには、前記ポインタを右側に所定の量だけ移動するように制御することを特徴とする請求項に記載のポインティングデバイスの制御方法。
  8. 前記複数の赤外線センサが上下に2個配置され、
    前記ポインタ制御ステップが、
    前記上側赤外線センサの出力値が、前記下側赤外線センサの出力値よりも大きいときには、前記ポインタを上側に所定の量だけ移動し、
    前記下側赤外線センサの出力が、前記上側赤外線センサの出力値よりも大きいときには
    、前記ポインタを下側に所定の量だけ移動するように制御することを特徴とする請求項に記載のポインティングデバイスの制御方法。
  9. 複数の静体検知可能な赤外線センサの出力値に基づいて、ポインタ制御データを生成してポインタを制御するポインタ制御ステップを有し、該ポインタ制御ステップに基づいて前記ポインタの移動方向及び移動量を制御するポインティングデバイスの制御方法において、
    前記複数の赤外線センサが4個であって、
    前記ポインタ制御ステップが、
    前記4個の赤外線センサの出力値から任意の2個ずつを加算する加算ステップと、
    該加算ステップによって得られた加算結果を互いに比較する加算結果比較ステップと、
    前記加算ステップによって得られた加算結果の差分を計算する加算結果差分計算ステップと、
    前記加算結果比較ステップによって得られた比較結果に基づいて前記ポインタの移動方向を決定し、前記加算結果差分計算ステップによって得られた差分に基づいて前記ポインタの移動量を決定するポインタ移動方向・移動量制御ステップと
    を有することを特徴とするポインティングデバイスの制御方法。
  10. 前記赤外線センサを所定の平面領域の左右上下に4個配置し、
    前記赤外線センサのうち、上側2個の赤外線センサの出力値の和が、下側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、かつ左側2個の赤外線センサの出力値の和が、右側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを左上に所定の量だけ移動し、
    下側2個の赤外線センサの出力値の和が、上側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、かつ左側2個の赤外線センサの出力値の和が、右側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを左下に所定の量だけ移動し、
    上側2個の赤外線センサの出力値の和が、下側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、かつ右側2個の赤外線センサの出力値の和が、左側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを右上に所定の量だけ移動し、
    下側2個の赤外線センサの出力値の和が、上側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きく、かつ右側2個の赤外線センサの出力値の和が、左側2個の赤外線センサの出力値の和よりも大きいときには、前記ポインタを右下に所定の量だけ移動することを特徴とする請求項に記載のポインティングデバイスのポインタ制御方法。
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