JP6401927B2 - センサ信号処理回路及び赤外線センサモジュール並びにセンサ信号処理方法 - Google Patents

センサ信号処理回路及び赤外線センサモジュール並びにセンサ信号処理方法 Download PDF

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本発明は、センサ信号処理回路及び赤外線センサモジュール並びにセンサ信号処理方法に関し、より詳細には、複数の赤外線センサを備えたセンサ信号処理回路及び赤外線センサモジュール並びにセンサ信号処理方法に関する。
従来から、複数のセンサからの信号を処理する回路に関する技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。この特許文献1に記載のものは、人体(ユーザの手)を検出可能である赤外線センサを用いた電子機器のポインティングデバイス及びその制御方法に関するもので、2個の赤外線センサからの出力を測定するセンサ出力測定部と、センサ出力比較・差分計算部と、センサ出力比較部と、センサ出力差分計算部と、ポインタ移動方向・移動量制御部とを備えたものである。
特開2009−129023号公報
図1は、複数のセンサで同時に測定対象を観測する場合の信号処理回路の一例を示すブロック図である。この信号処理回路では、第1及び第2のセンサ1a,1bの個数に応じて、複数系統の信号処理を同時に行うため、複数の増幅回路21a,21bと、複数のAD変換器22a,22bと、複数のレジスタ3a,3bと、デジタルインターフェース4とを備えている。各チャンネルで、センサ1a,1bから出力される微弱な信号を、増幅回路21a,21bで信号レベルを増幅し、AD変換器22a,22bで変換されたデジタルデータをそれぞれのレジスタ3a,3bに格納する。
このような、各センサ信号を処理する信号処理回路では、環境温度などの外乱ノイズがある場合、各チャンネルにおける出力は、下記の通りとなる。
第1のセンサ:(S1+N)×α
第2のセンサ:(S2+N)×α
ここで、S1とS2は各センサの出力信号を示し、Nは外乱ノイズを示し、αは増幅回路のゲインを示す。
このとき、第1及び第2のセンサ1a,1bの出力の差をとることで、外乱ノイズがキャンセルされ、信号成分の差のみを抽出することができる。
このような信号差を検出することを利用したアプリケーションの例としては、人感検知があげられる。1つのセンサで人が居る/居ないを検知し、もう1つのセンサでその場の環境をリファレンスとしてモニタする(例えば、室内では天井、壁など)。このように複数のセンサは、観測する向きが違うものとし、対象とする信号は、ほぼDC(〜50Hz)付近の低速信号である。なお、外乱ノイズはセンサ観測方向によらず複数のセンサに同じ影響を与えるものと想定される。
しかしながら、複数のセンサごとに、信号処理チャンネルを有する構成では、回路面積が大きく、また、消費電流も大きいという問題がある。
図2は、複数のセンサで同時に測定対象を観測する場合の信号処理回路の他の例を示すブロック図である。回路面積と消費電流を削減するために1系統の信号処理とする場合、図2のように、選択回路を用いて時分割で信号処理する信号処理回路も考えられる。
図2の信号処理回路では、複数のセンサ1a,1bに応じて、時分割で信号処理を行うため、増幅回路21とAD変換器22と複数のレジスタ3a,3bと選択回路5と制御回路7とを備えている。なお、符号6は出力回路を示している。
第1のセンサ1aの信号処理を行う場合、選択回路5を切り替えて、第1のセンサ1aの出力信号が増幅回路21で増幅され、AD変換器22でAD変換され、第1のレジスタ3aに格納される。次に、第2のセンサ1bの信号処理を行う場合、選択回路5を切り替えて、第2のセンサ1bの出力信号が増幅回路21で増幅され、AD変換器22でAD変換され、第2のレジスタ3bに格納される。
このように、選択回路5が制御回路7の制御信号に基づいて、第1のセンサの信号処理と、第2のセンサの信号処理とを時分割で切り替えることで、複数のセンサで測定対象を観測する。
図3は、図2の信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。
T1区間では、選択回路5であるSW1で第1のセンサ1aの出力信号が選択され、増幅回路21の入力には、第1のセンサ1aの出力信号が入力される(1chのセンサ信号)。増幅された第1のセンサ1aの出力信号をAD変換器22で所定時間積算してAD変換される。そして、T1区間の最後に、第1のレジスタ3aに入力されるイネーブル信号(Enable1)により、そのタイミングのAD変換器22の出力信号が、第1のセンサ1aのn回目の測定データとして第1のレジスタ3aに格納され、その後、保持される(n回目のデータ)。
次に、T2区間では、選択回路5であるSW2で第2のセンサ1bの出力信号が選択され、増幅回路21の入力には、第2のセンサ1bの出力信号が入力される(2chのセンサ信号)。増幅された第2のセンサ1bの出力信号をAD変換器22で所定時間積算してAD変換される。そして、T2区間の最後に、第2のレジスタ3bに入力されるイネーブル信号(Enable2)により、第2のセンサ1bのn回目の測定データが第2のレジスタ3bに格納され、その後、保持される(n回目のデータ)。
これを繰り返すことによって、複数センサを時分割で信号処理することができる。
しかしながら、図2の信号処理回路では、環境温度などの外乱ノイズがある場合、各チャンネルにおける出力は、下記の通りとなり、外乱をキャンセルすることができない。
第1のセンサ:(S1+N(t))×α
第2のセンサ:(S1+N(t’))×α
ここで、S1とS2は各センサの出力信号を示し、N(t)は時刻tにおける外乱ノイズを示し、αは増幅回路のゲインを示す。
外乱ノイズは、周囲の温度などの環境変化により変化するため、第1のセンサ1aと第2のセンサ1bからの出力データの差をとっても、ノイズ成分を除去することが困難である。特に、t=T5とt’=T6である場合、外乱ノイズN(t)とN(t’)では、その大きさが大幅に異なるため、ノイズ成分の除去が困難である。
例えば、図3において、外乱ノイズが温度などにより増大する場合を想定すると、T5区間の第1のセンサ1aからの出力データとT6区間の第2のセンサ1bからの出力データにおいて、外乱ノイズによる影響が大幅に異なる。したがって、第1のセンサ1aからの出力データと第2のセンサ1bからの出力データの差をとっても、ノイズ成分を除去することが困難である。
また、選択回路5の切り替えタイミングは、信号処理回路の増幅回路やAD変換回路の応答時間に依存し、この応答時間が外乱ノイズの変化に対して長い、つまり、信号処理が低速な場合、外乱ノイズの影響が非常に大きくなるという問題もある。さらに、応答時間を短くしようとすると、消費電流が非常に大きくなってしまうという問題もある。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数のセンサを信号処理する場合において、外乱ノイズの影響が小さく、かつ消費電流も少ないセンサ信号処理回路及び赤外線センサモジュール並びにセンサ信号処理方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、複数の赤外線センサからの出力信号を選択する選択回路と、該選択回路で選択された出力信号をAD変換するΔΣAD変換回路を有する信号処理回路と、前記選択回路を時分割で制御する制御回路と、前記複数の赤外線センサからの出力信号の極性を切り替えるチョッパ変調部と、前記ΔΣAD変換回路の後段に設けられ、正転信号と反転信号との差分を演算するチョッパ復調部と、を備え、前記ΔΣAD変換回路は、前記複数の赤外線センサの正転出力信号に対応する複数の正転用積分容量と、前記複数の赤外線センサの反転出力信号に対応する複数の反転用積分容量と、前記複数の正転用積分容量及び前記複数の反転用積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替える第4の切替部と、を備え、前記制御回路は、前記ΔΣAD変換回路における2回のサンプリングに対応した時間毎に前記複数の赤外線センサからの出力信号の選択が切り替わるように、前記選択回路を制御し、前記チョッパ変調部は、前記選択回路によって前記複数の赤外線センサのうちの一つが選択されている間に、前記ΔΣAD変換回路における1回のサンプリングに対応した時間で前記出力信号の極性を切り替えることで、前記正転出力信号と前記反転出力信号とを1回ずつ生成するようになっているセンサ信号処理回路である。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記ΔΣAD変換回路は、前記複数の正転用積分容量に合わせて複数の正転用遅延素子と、前記複数の反転用積分容量に合わせて複数の反転用遅延素子と、前記複数の正転用遅延素子及び前記複数の反転用遅延素子からいずれかの遅延素子を選択して切り替える第5の切替部とを備えていることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記信号処理回路は、さらにフィルタ回路を備え、前記フィルタ回路は、前記ΔΣAD変換回路に合わせて、各赤外線センサからの正転信号を蓄積する複数の正転用フィルタ容量と、各赤外線センサからの反転信号を蓄積する複数の反転用フィルタ容量とを備え、各フィルタ容量からいずれかのフィルタ容量を選択して切り替える第6の切替部を備えていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記信号処理回路は、さらにフィルタ回路を備え、前記フィルタ回路は、前記ΔΣAD変換回路に合わせて、各赤外線センサからの正転信号を蓄積する複数の正転用フィルタ容量と、各赤外線センサからの反転信号を蓄積する複数の反転用フィルタ容量と、を備え、各フィルタ容量からいずれかのフィルタ容量を選択して切り替える第6の切替部を備えていることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記第4の切替部、前記第5の切替部及び前記第6の切替部は、前記選択回路が複数の赤外線センサから第1の赤外線センサの信号を選択し、チョッパ変調部が正転信号とするときは、複数の積分容量と遅延素子とフィルタ容量から正転用第1の積分容量と正転用第1の遅延素子と正転用第1のフィルタ容量を選択して切り替え、前記選択回路が複数の赤外線センサから第1の赤外線センサの信号を選択し、チョッパ変調部が反転信号とするときは、複数の積分容量と遅延素子とフィルタ容量から反転用第1の積分容量と反転用第1の遅延素子と反転用第1のフィルタ容量を選択して切り替え、前記選択回路が複数の赤外線センサから第2の赤外線センサの信号を選択し、チョッパ変調部が正転信号とするときは、複数の積分容量と遅延素子とフィルタ容量から正転用第2の積分容量と正転用第2の遅延素子と正転用第2のフィルタ容量を選択して切り替え、前記選択回路が複数の赤外線センサから第2の赤外線センサの信号を選択し、チョッパ変調部が反転信号とするときは、複数の積分容量と遅延素子とフィルタ容量から反転用第2の積分容量と反転用第2の遅延素子と反転用第2のフィルタ容量を選択して切り替えることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記複数の赤外線センサに対応して、前記チョッパ復調部の出力が格納される複数のレジスタをさらに備えていることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサ信号処理回路と、複数の赤外線センサとを備えていることを特徴としている赤外線センサモジュールである。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記赤外線センサの個数が4個であることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、複数の赤外線センサからの出力信号を選択する選択ステップと、該選択ステップで選択された出力信号をΔΣAD変換回路でAD変換する信号処理ステップと、を備え、前記選択ステップでは、前記ΔΣAD変換回路における2回のサンプリングに対応した時間毎に前記複数の赤外線センサからの出力信号の選択を切り替えるとともに、前記複数の赤外線センサのうちの一つが選択されている間に、前記ΔΣAD変換回路における1回のサンプリングに対応した時間で前記出力信号の極性を切り替えることで、正転出力信号と反転出力信号とを1回ずつ生成するチョッパ変調を行い、前記信号処理ステップでは、前記正転出力信号を、前記複数の赤外線センサの正転出力信号に対応する複数の正転用積分容量のうちの対応する一の正転用積分容量に蓄積し、前記反転出力信号を、前記複数の赤外線センサの反転出力信号に対応する複数の反転用積分容量のうちの対応する一の反転用積分容量に蓄積し、前記複数の正転用積分容量及び前記複数の反転用積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替えて前記ΔΣAD変換回路でAD変換し、さらに、ΔΣAD変換回路から出力される正転信号と反転信号との差分を演算するチョッパ復調を行うセンサ信号処理方法である。
本発明によれば、複数のセンサを信号処理する場合において、外乱ノイズの影響も小さく、かつ、消費電流も少ないセンサ信号処理回路及び赤外線センサモジュール並びにセンサ信号処理方法を実現することができる。
複数のセンサで同時に測定対象を観測する場合の信号処理回路の一例を示すブロック図である。 複数のセンサで同時に測定対象を観測する場合の信号処理回路の他の例を示すブロック図である。 図2の信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。 本実施形態1のセンサ信号処理回路を説明するためのブロック図である。 図4のセンサ信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。 本実施形態2のセンサ信号処理回路を説明するためのブロック図である。 図6のセンサ信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。 本実施形態3のセンサ信号処理回路を説明するためのブロック図である。 図8のセンサ信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。 本実施形態4のセンサ信号処理回路を説明するためのブロック図である。 図10のセンサ信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。 図10におけるデジタルフィルタの演算を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施形態]
本実施形態のセンサ信号処理回路は、複数の赤外線センサからの出力信号を選択する選択回路と、選択された出力信号をAD変換するΔΣAD変換回路を有する信号処理回路と、選択回路を時分割で制御する制御回路とを備え、前記ΔΣAD変換回路は、前記赤外線センサに対応する複数の積分容量と、前記複数の積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替える第1切替部と、を有する。
本実施形態では、選択回路によって、時分割処理が可能なため、低消費電流を実現できる。さらに、AD変換回路の応答速度自体を上げる変わりに赤外線センサに対応する積分容量を切り替えてAD変換する構成とすることで消費電流を抑えることができる。
ΔΣAD変換回路は、各赤外線センサからの前記出力信号を蓄積する複数の積分容量と、各積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替える第1切替部とを有する。これにより、信号処理回路は、選択された赤外線センサに応じて、その信号を対応する積分容量で蓄積しながら信号処理を行うことができる。それによって、複数の赤外線センサーの並列な信号処理が可能となり、外乱ノイズによる影響を低減することができる。
例えば、所定のデータ更新区間に外乱ノイズ量が変動しても、その区間に積分容量で蓄積しながら細かく時分割動作を行ってから、データを確定させることもでき、外乱ノイズの影響を低減することができる。
また、ΔΣAD変換回路は、前記積分容量に合わせて複数の遅延素子を有し、各遅延素子からいずれかの遅延素子を選択して切り替える第2切替部とを有する。
第1切替部及び第2切替部は、選択回路が複数の赤外線センサから第1の赤外線センサを選択するときは、複数の積分容量と遅延素子から第1の積分容量と第1の遅延素子とを選択して切り替え、選択回路が複数の赤外線センサから第2の赤外線センサを選択するときは、複数の積分容量と遅延素子から第2の積分容量と第2の遅延素子とを選択して切り替える構成等が挙げられる。
また、増幅回路は、AD変換回路に合わせて、各赤外線センサからの信号を蓄積する複数の積分容量と、各積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替える第3の切替部とを有する。これにより、増幅回路は、選択された赤外線センサに応じて、特に低帯域の信号を対応する積分容量で蓄積しながら信号処理を行うことができる。それによって、増幅回路においても、時分割動作の高速動作に合わせて信号処理することができ、外乱ノイズによる影響を低減することができる。
前述のセンサ信号処理回路と、複数の赤外線センサとを備える赤外線センサモジュールとした構成であってもよい。
また、制御回路は、赤外線センサの周囲の環境温度変動よりも早いタイミングで、複数の赤外線センサからの出力信号を選択するように前記選択回路を制御することにより、外乱ノイズによる影響を低減することができる。
本実施形態のセンサ信号処理方法は、複数の赤外線センサから第1の赤外線センサの第1の出力信号を選択し、前記第1の出力信号を信号処理して第1の検出信号として第1の容量素子に蓄積する第1のステップと、複数の赤外線センサから第2の赤外線センサの第2の出力信号を選択し、前記第2の出力信号を信号処理して第2の検出信号として第2の容量素子に蓄積する第2のステップと、少なくとも前記第1のステップと前記第2のステップとを複数回繰り返した後、蓄積された前記第1の検出信号と前記第2の検出信号とをサンプリングして第1のデータ及び第2のデータとして格納するステップと、を備える。
各検出信号をそれぞれの容量素子で蓄積しながら処理した後に、サンプリングするため、外乱ノイズの影響を低減することが可能となる。例えば、上記ステップを行うことで、第1のデータと第2のデータには、ほぼ同程度の外乱ノイズが影響していることとなり、記憶した第1のデータと第2のデータとの差を出力するステップを経るとで、外乱ノイズ成分をキャンセルすることができる。また、時分割で処理することが可能となり、消費電流も少なく、センサ信号処理を行うことができる。
以下、本実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
<本実施形態1>
図4は、本実施形態1のセンサ信号処理回路を説明するためのブロック図である。図中符号31a,31bは第1及び第2の赤外線センサ、32は信号処理回路、33a,33bは第1及び第2のレジスタ、34はデジタルインターフェース部、35は選択回路、36は出力回路、37は制御回路、41は増幅回路、42はΔΣADC(デルタシグマAD変換回路)、421は積分器、422は量子化器、423はDAC、424a,424bは遅延素子を示している。
本実施形態1のセンサ信号処理回路は、複数の赤外線センサ31a,31bからの出力信号を選択する選択回路35と、この選択回路35で選択された出力信号をAD変換するΔΣAD変換回路42を有する信号処理回路32と、選択回路35を時分割で制御する制御回路37とを備え、前記ΔΣAD変換回路42は、赤外線センサ31a,31bに対応する複数の積分容量と、この複数の積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替える第1の切替部SW1C,SW2Cとを備えている。
つまり、本実施形態1のセンサ信号処理回路は、選択回路35と信号処理回路32と制御回路37と第1及び第2のレジスタ33a,33bとデジタルインターフェース部34とを備えている。
選択回路(SW1A,SW2A)35は、第1及び第2の赤外線センサ31a、31bからの出力信号S1又はS2を選択する。
信号処理回路32は、選択された出力信号S1又はS2を信号処理する。ΔΣAD変換回路42は、1次のΔΣAD変換回路であり、積分器421と量子化器422とDAC423とを有し、赤外線センサ31a,31bに対応して第1及び第2の積分容量と、第1及び第2の遅延素子424a,424bと、積分容量を選択的に切り替える第1の切替部SW1C,SW2Cと、第1及び第2の遅延素子424a,424bを選択的に切り替える第2の切替部SW1D,SW2Dとを有している。
制御回路37は、選択回路35を時分割で制御する制御信号を生成する。また、第1及び第2のレジスタ33a,33bへ、イネーブル信号(Enable1、Enable2)を出力する。
第1の切替部SW1C,SW2Cは、各積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替える。
第2の切替部SW1D,SW2Dは、各遅延素子424a,424bからいずれかの遅延素子を選択して切り替える。
第1及び第2のレジスタ33a,33bは、各赤外線センサ31a,31bに対応する信号処理回路の出力信号をそれぞれ格納及び保持する。
デジタルインターフェース部34は、第1及び第2のレジスタ33a,33bの出力データを入力とし、デジタルデータとして出力する。
本実施形態1では、時分割で信号処理する際に、選択された第1及び第2の赤外線センサ31a、31bに応じて、第1及び第2の積分容量で信号処理された信号を蓄積する。蓄積しながら、信号処理できることにより、外乱ノイズの影響を低減することができる。
図5は、図4のセンサ信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。
SW1A、1C、1Dは、同じタイミングでON・OFFを繰り返し、SW2A、2C、2Dは同じタイミングでON・OFFを繰り返す。また、SW1A、1C、1Dと、SW2A、2C、2Dとは逆の動作をする。それにより、増幅回路(アンプ)の入力には、第1及び第2の赤外線センサ31a,31bの出力信号(S1、S2)が交互に入力される。
各レジスタ33a,33bにおいて、n−1回目のデータからn回目のデータへ更新される区間(T1+T2)において、信号処理回路32は、第1及び第2の赤外線センサ31a,31bの出力信号を、例えば、データ更新周波数の8倍の周波数で時分割して信号を蓄積しながら信号処理する。データ更新タイミング(イネーブル信号1、2がそれぞれHighとなるタイミング)で、信号処理回路32の出力である第1及び第2の赤外線センサ31a,31bに対応する信号が、各レジスタ33a,33bにそれぞれ格納され、保持される。
つまり、図3のタイミングチャートと比較すると、図5では赤外線センサを選択する時分割動作が高速となっている。また、図3では、第1及び第2のレジスタ33a,33bに格納するタイミングが、データ更新区間T1の最後で第1の赤外線センサ31aからの出力データが更新され、データ更新区間T2の最後で第2の赤外線センサ31bからの出力データが更新されるのに対し、図5では、データ更新区間T1+T2の最後に、第1及び第2の赤外線センサ31a、31bからの出力データが共に更新される。
ここで、外乱ノイズN(t)がある場合を想定すると、第1の赤外線センサ31aに対応する出力と第2の赤外線センサ31bに対応する出力は、下記の通りとなる。
第1のセンサ:(S1+N(t))×α
第2のセンサ:(S2+N(t’))×α
ここで、S1とS2は各センサの出力信号を示し、N(t)は時刻tにおける外乱ノイズを示し、αは増幅回路のゲインを示す。本実施形態1では、外乱ノイズの変動に対して早く時分割動作を行うため、第1の赤外線センサ31aも第2の赤外線センサ31bもほぼ等しく外乱ノイズの影響を受け続け、N(t)≒N(t’)となる。
よって、図3の場合と比較して、特に外乱ノイズの変動量が大きいT5+T6区間において、従来のセンサ信号処理回路の場合に比べて、外乱ノイズの影響を大幅に低減できることがわかる。つまり、環境(例えば室温など)に対してロバスト性(ある系が応力や環境の変化といった外乱の影響によって変化することを阻止する内的な仕組み、または性質)のある人感検知を実現できる。
SW1A、2Aの切替タイミングの周期を、図2の回路において短くするだけでは、同時に内部信号処理回路の切替周期も短くなってしまい、信号処理時間が応答時間に対して足りなくなってしまう。本実施形態1では、応答時間の不足を回避するために、ΔΣAD変換回路42の各積分容量で信号処理中の信号を蓄積しながら信号処理することで短周期での切り替えを可能としている。また、増幅回路41やADC42自体の応答速度を大幅に向上させる場合に比べて、消費電流が極めて小さい。
具体的には、従来の手法で内部回路の動作周波数を高くすると、N(t)≒N(t’)の結果をえることも可能であるが、クロックの動作周波数および内部回路の応答性を速くする必要があるため、発振回路や内部回路の消費電流が本実施形態より極めて大きくなるデメリットがある。
以上により、本実施形態1は、赤外線センサの時分割動作を高速に行うことによって外乱ノイズ耐性が向上し、かつ、低消費電流も実現することができる。
<本実施形態2>
図6は、本実施形態2のセンサ信号処理回路を説明するためのブロック図である。図中符号411はゲイン増幅器、412はアンチエイリアスフィルタ、413は増幅器を示している。なお、図4と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本実施形態2のセンサ信号処理回路は、本実施形態1に加えて、増幅回路41が、アンチエイリアスフィルタ412とゲイン増幅器411と第3の切替部SW1E,SW2Eとを備えている構成である。
増幅回路41として、例えば、フィルタ回路などを用いる場合、フィルタ回路の容量を、各赤外線センサに対応して有し、第3の切替部SW1E,SW2Eにより時分割で切り替える構成としていることにより、切替よりも低帯域の信号が入力され場合も、フィルタ回路の容量で各信号を蓄積しながら、増幅器413で増幅して出力される構成であるため、時分割切替よりも低帯域の信号の並列なアナログフィルタ処理が可能となる。
本実施形態2では、ΔΣAD変換回路42の積分容量及び遅延素子424a,424bに加えて、アンチエイリアスフィルタ412の容量も、赤外線センサに対応して備え、第3の切替部SW1E,SW2Eによって、時分割で切り替えられる構成である。なお、第3の切替部SW1E,SW2Eは、制御回路37からの制御信号によって、時分割で切り替えられる。
図7は、図6のセンサ信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。
SW1A、1C、1D、1Eは、同じタイミングでON・OFFを繰り返し、SW2A、2C、2D、2Eは同じタイミングでON・OFFを繰り返し、SW1A、1C、1D、1Eと、SW2A、2C、2D、2Eとは逆の動作をする。
それにより、増幅回路(アンプ)41の入力には、第1及び第2の赤外線センサ31a,31bの出力信号が交互に入力される。
アンチエイリアスフィルタ412では、選択回路35で第1の赤外線センサ31aが選択されるときは(SW1AがON)、第1の容量を選択するように第3の切替部が切り替えられ(SW1EがON)、選択回路35で第2の赤外線センサ31bが選択されるときは(SW2AがON)、第2の容量を選択するように第3の切替部が切り替えられ(SW2EがON)、選択回路35で第3の赤外線センサ(図示せず)が選択されるときは(SW3AがON)、第3の容量を選択するように第3の切替部が切り替えられる(SW3EがON)。
また、選択回路35で第4の赤外線センサ(図示せず)が選択されるときは(SW4AがON)、第4の容量を選択するように第3の切替部が切り替えられる(SW4EがON)。このとき、各容量には、各赤外線センサからの出力をそれぞれ蓄積され、蓄積された出力が、次段のΔΣAD変換回路42に出力される。
それにより、赤外線センサから低帯域の信号が時分割でアンチエイリアスフィルタ412に入力される場合であっても、各赤外線センサに対応した容量があるため切替周波数よりも低帯域の信号を処理することができる。
<本実施形態3>
図8は、本実施形態3のセンサ信号処理回路を説明するためのブロック図である。図中符号31a〜31dは第1〜第4の赤外線センサ、33a〜33dは第1〜第4のレジスタ、38はデジタルフィルタ回路、38a〜38dは第1〜第4のデジタルフィルタ、424a〜424dは第1〜第4の遅延素子を示している。なお、図6と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本実施形態3は、赤外線センサからの出力信号が4個である場合の形態である。
増幅回路41は、GAIN回路(増幅器)411とアンチエイリアスフィルタ412とを有している。
ΔΣAD変換回路42は、1次のΔΣAD変換回路である。ΔΣAD変換回路は、積分器421と量子化器422とDAC423とを有し、赤外線センサに対応して記憶素子である第1〜第4の積分容量と、同様に記憶素子である第1〜第4の遅延素子424a〜424dとを有している。また、積分容量を選択的に切り替える第1の切替部SW1CからSW4Cと、第1〜第4の遅延素子424a〜424dを選択的に切り替える第2の切替部SW1D〜SW4Dとを有している。
また、本実施形態3では、信号処理回路32は、さらに、複数の赤外線センサに対応して第1〜第4のデジタルフィルタ38a〜38dを備えている。各デジタルフィルタ38a〜38dは、各レジスタ33a〜33dとΔΣAD変換回路42との間に接続されている。
また、各デジタルフィルタ38a〜38dの出力データを、格納する第1〜第4のレジスタ33a〜33dを備えている。各デジタルフィルタ38a〜38dには、制御回路37から制御信号が入力され、各赤外線センサに対応して入力された信号の平均化を行う。なお、本実施形態3では、各赤外線センサに対応してデジタルフィルタを備える構成であるが、1つのデジタルフィルタにより各赤外線センサに対応して時分割で平均化を行う形態であってもよい。その場合、デジタルフィルタは、各赤外線ンセンサの信号を平均化した出力を保持し、保持した結果と次にΔΣAD変換回路からのデジタル信号とを合わせて平均化を行う。そして、制御回路のイネーブル信号に応じて、所定のタイミングでそれぞれのレジスタ33a〜33dに格納される形態などが挙げられる。
第1の赤外線センサ31aに対応して、制御回路37は、アンチエイリアスフィルタ412の容量である第1の容量を選択し、ΔΣAD変換回路42の第1の積分容量と第1の遅延素子424aを選択する。また、制御回路37は、第1のデジタルフィルタ38aにΔΣAD変換回路の出力を平均化して保持する制御信号を生成する。
第2の赤外線センサ31bに対応して、制御回路37は、アンチエイリアスフィルタ412の容量である第2の容量を選択し、ΔΣAD変換回路42の第2の積分容量と第2の遅延素子424bを選択する。また、制御回路37は、第2のデジタルフィルタ38bにΔΣAD変換回路の出力を平均化して保持する制御信号を生成する。
第3の赤外線センサ31cに対応して、制御回路37は、アンチエイリアスフィルタ412の容量である第3の容量を選択し、ΔΣAD変換回路42の第3の積分容量と第3の遅延素子424cを選択する。また、制御回路37は、第3のデジタルフィルタ38cにΔΣAD変換回路の出力を平均化して保持する制御信号を生成する。
第4の赤外線センサ31dに対応して、制御回路37は、アンチエイリアスフィルタ412の容量である第4の容量を選択し、ΔΣAD変換回路42の第4の積分容量と第4の遅延素子424dを選択する。また、制御回路37は、第4のデジタルフィルタ38dにΔΣAD変換回路の出力を平均化して保持する制御信号を生成する。
また、4個の赤外線センサ31a〜31dを有する構成とすることによって、より高精度又は多様な人感センサを実現することができる。
図9は、図8のセンサ信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。
SW1A〜4Aで選択された赤外線センサの出力信号(S1〜S4)が、アンプの入力となる。このとき、1C〜4C、1D〜4D、1E〜4Eは、SW1A〜4Aと同じチャンネル(赤外線センサの出力信号の選択)に該当するものがONする。
図9のタイミングチャートでは、4個の赤外線センサからの出力データが更新される区間において、時分割動作を4回行っている。各レジスタにおいてn−1回目のデータからn回目のデータへ更新される区間において、信号処理回路32は、第1〜第4の赤外線センサ31a〜31dの出力信号を、例えば、データ更新周波数の4倍の周波数で時分割して信号を蓄積しながら信号処理する。
まず、SW1AがONし、第1の赤外線センサ31aの出力がGAIN回路(図8のアンプ)411に入力される。このとき、SW1C、SW1D、及びSW1Eが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、第1のデジタルフィルタ38aにAD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、上記スイッチがOFFとなり、第1のデジタルフィルタ38aに平均化された結果が保持される。
次に、SW2AがONし、第2の赤外線センサ31bの出力がGAIN回路(図8のアンプ)411に入力される。このとき、SW2C、SW2D、及びSW2Eが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、第2のデジタルフィルタ38bにAD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、上記スイッチがOFFとなり、第2のデジタルフィルタ38bに平均化された結果が保持される。
次に、SW3AがONし、第3の赤外線センサ31cの出力がGAIN回路(図8のアンプ)411に入力される。このとき、SW3C、SW3D、及びSW3Eが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、第3のデジタルフィルタ38cにAD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、上記スイッチがOFFとなり、第3のデジタルフィルタ38cに平均化された結果が保持される。
次に、SW4AがONし、第4の赤外線センサ31dの出力がGAIN回路(図8のアンプ)411に入力される。このとき、SW4C、SW4D、及びSW4Eが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、第4のデジタルフィルタ38dにAD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、上記スイッチがOFFとなり、第4のデジタルフィルタ38dに平均化された結果が保持される。
次に、再度、SW1AがONし、第1の赤外線センサ31aの出力がGAIN回路(図8のアンプ)411に入力される。このとき、SW1C、SW1D、及びSW1Eが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、第1のデジタルフィルタ38aにAD変換された結果が入力され、前回保持していた結果と合わせて平均化処理が行われる。所定期間経過後、上記スイッチがOFFとなり、第1のデジタルフィルタ38aに平均化された結果が保持される。
この動作を複数回繰り返して行う。図9のタイミングチャートでは、4回繰り返しており、4回目をデータ更新タイミングとしている。
データ更新タイミングでは、第1〜第4のイネーブル信号がそれぞれHighとなり、第1〜第4の赤外線センサ31a〜31dに対応する信号が、各レジスタにそれぞれ格納されて保持される。
4回目では、SW1AがONし、第1の赤外線センサ31aの出力がGAIN回路(図8のアンプ)411に入力される。このとき、SW1C、SW1D、及びSW1Eが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、第1のデジタルフィルタ38aにAD変換された結果が入力され、前回保持していた結果と合わせて平均化処理が行われる。所定期間経過後、上記スイッチがOFFとなり、また、第1のイネーブル信号により第1のデジタルフィルタ38aに平均化された結果が、第1のレジスタ33aに格納される。
同様に、第2〜第4の赤外線センサ31b〜31dについてもそれぞれ第2〜第4のレジスタ33b〜33dに格納される。これによって、データ更新タイミングにおいて、n−1回目のデータが順次、n回目のデータに更新される。
<本実施形態4>
図10は、本実施形態4のセンサ信号処理回路を説明するためのブロック図である。図中符号38a1_P,38a1_N〜38d1_P,38d1_Nはデジタルフィルタ、39a〜39d,43はチョッパ復調部を示している。なお、図8と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本実施形態4のセンサ信号処理回路の具体例であり、本実施形態3にチョッパ変調・復調動作を加えた形態である。
信号処理にチョッパ変調を加えることで、内部回路自身(つまり、信号処理回路内)のオフセットをキャンセルすることができる。
図10のセンサ信号処理回路は、選択回路35と、ゲイン増幅器411とアンリエイリアスフィルタ412とΔΣAD変換回路42とを有する信号処理回路32と、デジタルフィルタ38a1_P,38a1_N〜38d4_P,38d4_Nと、第1〜第4のレジスタ33a〜33dと、デジタルインターフェース部34とを備えている。また、選択回路35とゲイン増幅器411との間に、チョッパ変調部43を有している。また、デジタルフィルタ38a1_P、38a1_Nと第1のレジスタ33aとの間、デジタルフィルタ38b2_P、38b2_Nと第2のレジスタ33bとの間、デジタルフィルタ38c3_P、38c3_Nと第1のレジスタ33cとの間、デジタルフィルタ38d4_P、38d4_Nと第4のレジスタ33dとの間にチョッパ復調部39a〜39dを有する。
チョッパ変調部43によって、各赤外線センサの出力信号の極性が切り替えられ、ΔΣAD変換回路42に入力される信号は、その極性が正転と反転を繰り替えした信号となる。一方、信号処理回路以降、デジタルフィルタまでの回路内部のオフセットはDC成分であるため、赤外性ンセンサからの信号と、オフセットとを周波数帯域として分離することができる。
また、本実施形態4のように、チョッパ変調するチョッパ周波数として、回路の応答速度よりも速い周波数で変調をかける場合、ΔΣAD変換回路の積分容量も、各赤外線センサに対応するのに加えて、チョッパ正転用、反転用の2つ用意する。また、ΔΣAD変換回路の遅延素子も、各赤外線センサに対応するのに加えて、チョッパ正転用、反転用の2つ用意する。
加えて、アンチエイリアスフィルタ412の容量に対して、各赤外線センサに対応するのに加えて、それぞれ正転用、反転用の2つを用意する。
つまり、赤外線センサの個数×2(正転用、反転用)個の積分容量、遅延素子、容量を有する。
また、デジタルフィルタも同様に、赤外線センサの個数×2(正転用、反転用)を有する。
チョッパ復調部では、チョッパ正転信号とチョッパ反転信号との差分をとる。これによって、内部回路のオフセット成分がキャンセルされ、赤外線センサ信号を精度良く検出することが可能となる。
図12は、図10におけるデジタルフィルタの演算を説明するための図である。
具体的には、図12に示すように、デジタルフィルタ38a1_Pとデジタルフィルタ38a1_Nで保持されている結果の差分を論理回路等によって演算する。デジタルフィルタ38b1_Pとデジタルフィルタ38b1_N,デジタルフィルタ38c1_Pとデジタルフィルタ38c1_N,デジタルフィルタ38d1_Pとデジタルフィルタ38d1_Nについても同様である。
なお、正転信号と反転信号の差分を演算することができる形態であれば、どのような形態であってもよく、反転信号に−1をかける演算を行って、正転信号と加算する形態でもよい。また、本実施形態4では、AD変換されたデジタル信号に対してチョッパ復調を行う形態を指名しているが、AD変換前に(例えば、アンチエイリアスフィルタ回路の出力後に)チョッパ復調をアナログ回路で実現する形態であってもよい。
図11は、図10のセンサ信号処理回路のタイミングチャートを示す図である。
図11のタイミングチャートでは、4個の赤外線センサからの出力データが更新される区間において、時分割動作を4回行っている。そして、さらに、時分割動作に加えて出力信号の極性を切り替えるチョッパ変調も行っている。
SW1A〜4Aで選択された赤外線センサの出力信号(S1〜S4)が、チョッパ変調部43でそれぞれ出力の極性が切り替えられてゲインアンプ411に入力される。図11では、赤外線センサ1の正転信号S1P、反転信号S1N、赤外線センサ2の正転信号S2P、反転信号S2N、赤外線センサ3の正転信号S3P、反転信号S3N、赤外線センサ4の正転信号S4P、反転信号S4Nの順に、アンプに入力される。
チョッパ変調部43で信号を正転で出力している場合は、SW1C〜4C_P、SW1D〜4D_P、SW1E〜4E_Pで、SW1A〜4Aと同じチャンネル(赤外線センサの出力信号の選択)に該当するものがONする。
一方、チョッパ変調部43で信号を反転で出力している場合は、SW1C〜4C_N、SW1D〜4D_N、SW1E〜4E_Nで、SW1A〜4Aと同じチャンネル(赤外線センサの出力信号の選択)に該当するものがONする。
そのため、各赤外線センサの各極性における信号を蓄積しながらAD変換を行っていることとなる。具体的には、下記の通りである。
1)第1の外線センサが選択
SW1AがONし、第1の赤外線センサの出力がGAIN回路(図10のアンプ)411に入力される。まず、SW1C_P、SW1D_P、及び、SW1E_Pが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ1_Pに、AD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、SW1C_P、SW1D_P、及び、SW1E_PがOFFとなり、デジタルフィルタ1_Pに平均化された結果が保持される。次に、SW1C_N、SW1D_N、及び、SW1E_Nが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ1_Nに、AD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、SW1C_N、SW1D_N、及び、SW1E_NがOFFとなり、デジタルフィルタ1_Nに平均化された結果が保持される。これにより、デジタルフィルタ1_Pには、第1の赤外線センサ31aの正転信号が保持され、デジタルフィルタ1_Nには、第1の赤外線センサ31aの反転信号が保持される。そして、図12に示す回路などによって、両者の差分が演算される。
2)第2の赤外線センサが選択
SW2AがONし、第2の赤外線センサ31bの出力がGAIN回路(図10のアンプ)411に入力される。まず、SW2C_P、SW2D_P、及び、SW2E_Pが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ2_Pに、AD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、SW2C_P、SW2D_P、及び、SW2E_PがOFFとなり、デジタルフィルタ2_Pに平均化された結果が保持される。次に、SW2C_N、SW2D_N、及び、SW2E_Nが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ2_Nに、AD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、SW2C_N、SW2D_N、及び、SW2E_NがOFFとなり、デジタルフィルタ2_Nに平均化された結果が保持される。これにより、デジタルフィルタ2_Pには、第2の赤外線センサ31bの正転信号が保持され、デジタルフィルタ2_Nには、第2の赤外線センサ31bの反転信号が保持される。そして、図12に示す回路などによって、両者の差分が演算される。
3)第3の赤外線センサが選択
SW3AがONし、第3の赤外線センサ31cの出力がGAIN回路(図10のアンプ)411に入力される。まず、SW3C_P、SW3D_P、及び、SW3E_Pが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ2_Pに、AD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、SW3C_P、SW3D_P、及び、SW3E_PがOFFとなり、デジタルフィルタ3_Pに平均化された結果が保持される。次に、SW3C_N、SW3D_N、及び、SW3E_Nが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ3_Nに、AD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、SW3C_N、SW3D_N、及び、SW3E_NがOFFとなり、デジタルフィルタ3_Nに平均化された結果が保持される。これにより、デジタルフィルタ3_Pには、第3の赤外線センサ31cの正転信号が保持され、デジタルフィルタ3_Nには、第3の赤外線センサ31cの反転信号が保持される。そして、図12に示す回路などによって、保持された結果に基づいて、両者の差分が演算される。
4)第4の赤外線センサが選択
SW4AがONし、赤外線センサ4の出力がGAIN回路(図10のアンプ)411に入力される。まず、SW4C_P、SW4D_P、及び、SW4E_Pが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ4_Pに、AD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、SW4C_P、SW4D_P、及び、SW4E_PがOFFとなり、デジタルフィルタ4_Pに平均化された結果が保持される。次に、SW4C_N、SW4D_N、及び、SW4E_Nが選択され、アンチエイリアスフィルタ412を経由して、ΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ4_Nに、AD変換された結果が入力され、平均化処理が行われる。所定期間経過後、SW4C_N、SW4D_N、及び、SW4E_NがOFFとなり、デジタルフィルタ4_Nに平均化された結果が保持される。これにより、デジタルフィルタ4_Pには、第4の赤外線センサ31dの正転信号が保持され、デジタルフィルタ4_Nには、第4の赤外線センサ31dの反転信号が保持される。そして、図12に示す回路などによって、両者の差分が演算される。
次に、再度、SW1AがONし、デジタルフィルタ1_Pに、AD変換された結果が入力され、前回保持していた結果と合わせて平均化処理が行われる。所定期間経過後、デジタルフィルタ1_Pに平均化された結果が保持される。同様に、デジタルフィルタ1_Nに、AD変換された結果が入力され、前回保持していた結果と合わせて平均化処理が行われる。所定期間経過後、デジタルフィルタ1_Nに平均化された結果が保持される。そして、保持された結果に基づいて、両者の差分が演算される。
この動作を複数回繰り返して行う。図11のタイミングチャートでは、4回繰り返しており、4回目をデータ更新タイミングとしている。
そして、データ更新タイミングでは、第1〜第4のイネーブル信号がそれぞれHighとなり、チョッパ復調部の第1〜第4赤外線センサ31a〜31dの正転信号と反転信号の差分が、各レジスタにそれぞれ格納され、保持される。具体的には、下記の通りである。
4回目では、上述の1)の通り、まず、正転信号がΔΣAD変換回路でAD変換される。そして、デジタルフィルタ1_Pに、AD変換された結果が入力され、前回保持していた結果と合わせて平均化処理が行われ、デジタルフィルタ1_Pで保持される。同様に、デジタルフィルタ1_Nも、AD変換された結果が入力され、前回保持していた結果と合わせて平均化処理が行われて保持される。そして、チョッパ復調部で、両者の保持された結果の差分が演算される。第1のイネーブル信号により演算された結果が、第1のレジスタ33aに格納される。図11では、第1のイネーブル信号の立下りで第1のレジスタ33aに格納されて、n−1回目のデータがn回目のデータへと更新される。
同様に、第2〜第4の赤外線センサ31b〜31dについてもそれぞれ第2〜第4のレジスタ33b〜33dに格納される。これによって、データ更新タイミングにおいて、n−1回目のデータが順次、n回目のデータに更新される。
以上の通り、複数のセンサの時分割信号処理において、各センサ信号間の外乱ノイズの見え方を同等にすることが可能となる。回路自体は遅い応答性であっても、センサ信号間の外乱ノイズの時間依存による差を小さくしている。
また、一例として挙げた人感検知よりも、センサからの信号が高速なモーション検知の分野において応用できる。
また、上述したセンサ信号処理回路と、複数の赤外線センサとを備える赤外線センサモジュールを実現することもできる。また、赤外線センサの個数が4個である赤外線センサモジュールを実現することもできる。
次に、センサ信号処理方法について説明する。
複数の赤外線センサから第1の赤外線センサの第1の出力信号を選択し、第1の出力信号を信号処理して第1の検出信号として第1の容量素子に蓄積する第1のステップと、複数の赤外線センサから第2の赤外線センサの第2の出力信号を選択し、第2の出力信号を信号処理して第2の検出信号として第2の容量素子に蓄積する第2のステップと、少なくとも第1のステップと第2のステップとを複数回繰り返した後、蓄積された第1の検出信号と第2の検出信号とをサンプリングして第1のデータ及び第2のデータとして格納するステップと、格納した第1のデータと第2のデータとの差を出力するステップとを有している。
また、複数の赤外線センサから第3の赤外線センサの第3の出力信号を選択し、第3の出力信号を信号処理して第3の検出信号として第3の容量素子に蓄積する第3のステップと、複数の赤外線センサから第4の赤外線センサの第4の出力信号を選択し、第4の出力信号を信号処理して第4の検出信号として第4の容量素子に蓄積する第4のステップと、少なくとも第1のステップ、第2のステップ、第3のステップ、第4のステップを複数回繰り返した後、蓄積された第1の検出信号、第2の検出信号、第3の検出信号、第4の検出信号をサンプリングして第1のデータ、第2のデータ、第3のデータ、第4のデータとして格納するステップと、格納した第3のデータと第4のデータとの差を出力するステップとをさらに有している。
また、第1の赤外線センサと第2の赤外線センサとが対向して配置され、第3の赤外線センサと第4の赤外線センサとが対向して配置され、格納した第1のデータと第2のデータとの差を出力する、又は、格納した第3のデータと第4のデータとの差を出力するステップをさらに有している。
1a,1b 第1及び第2のセンサ
2 信号処理回路
3a,3b レジスタ
4 デジタルインターフェース
7 制御回路
21a,21b 増幅回路
22a,22b AD変換器
31a〜31d 第1〜第4の赤外線センサ
32 信号処理回路
33a〜33d 第1〜第4のレジスタ
34 デジタルインターフェース部
35 選択回路
36 出力回路
37 制御回路
38 デジタルフィルタ回路
38a〜38d 第1〜第4のデジタルフィルタ
38a1_P,38a1_N〜38d1_P,38d1_N デジタルフルタ
39a〜39d,43 チョッパ復調部
41 増幅回路
42 ΔΣADC(デルタシグマAD変換回路)
411 ゲイン増幅器
412 アンチエイリアスフィルタ
413 増幅器
421 積分器
422 量子化器
423 DAC
424a〜424d 第1〜第4の遅延素子

Claims (9)

  1. 複数の赤外線センサからの出力信号を選択する選択回路と、
    該選択回路で選択された出力信号をAD変換するΔΣAD変換回路を有する信号処理回路と、
    前記選択回路を時分割で制御する制御回路と
    前記複数の赤外線センサからの出力信号の極性を切り替えるチョッパ変調部と、
    前記ΔΣAD変換回路の後段に設けられ、正転信号と反転信号との差分を演算するチョッパ復調部と、を備え、
    前記ΔΣAD変換回路は、
    前記複数の赤外線センサの正転出力信号に対応する複数の正転用積分容量と、
    前記複数の赤外線センサの反転出力信号に対応する複数の反転用積分容量と、
    前記複数の正転用積分容量及び前記複数の反転用積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替える第4の切替部と、を備え、
    前記制御回路は、前記ΔΣAD変換回路における2回のサンプリングに対応した時間毎に前記複数の赤外線センサからの出力信号の選択が切り替わるように、前記選択回路を制御し、
    前記チョッパ変調部は、前記選択回路によって前記複数の赤外線センサのうちの一つが選択されている間に、前記ΔΣAD変換回路における1回のサンプリングに対応した時間で前記出力信号の極性を切り替えることで、前記正転出力信号と前記反転出力信号とを1回ずつ生成するようになっているセンサ信号処理回路。
  2. 前記ΔΣAD変換回路は、前記複数の正転用積分容量に合わせて複数の正転用遅延素子と、前記複数の反転用積分容量に合わせて複数の反転用遅延素子と、前記複数の正転用遅延素子及び前記複数の反転用遅延素子からいずれかの遅延素子を選択して切り替える第5の切替部とを備えている請求項に記載のセンサ信号処理回路。
  3. 前記信号処理回路は、さらにフィルタ回路を備え、
    前記フィルタ回路は、前記ΔΣAD変換回路に合わせて、各赤外線センサからの正転信号を蓄積する複数の正転用フィルタ容量と、各赤外線センサからの反転信号を蓄積する複数の反転用フィルタ容量とを備え、各フィルタ容量からいずれかのフィルタ容量を選択して切り替える第6の切替部を備えている請求項に記載のセンサ信号処理回路。
  4. 前記信号処理回路は、さらにフィルタ回路を備え、
    前記フィルタ回路は、前記ΔΣAD変換回路に合わせて、各赤外線センサからの正転信号を蓄積する複数の正転用フィルタ容量と、各赤外線センサからの反転信号を蓄積する複数の反転用フィルタ容量とを備え、各フィルタ容量からいずれかのフィルタ容量を選択して切り替える第6の切替部を備えている請求項に記載のセンサ信号処理回路。
  5. 前記第4の切替部、前記第5の切替部及び前記第6の切替部は、
    前記選択回路が前記複数の赤外線センサから第1の赤外線センサの信号を選択し、前記チョッパ変調部が正転信号とするときは、前記複数の積分容量と遅延素子とフィルタ容量から正転用第1の積分容量と正転用第1の遅延素子と正転用第1のフィルタ容量を選択して切り替え、
    前記選択回路が前記複数の赤外線センサから第1の赤外線センサの信号を選択し、前記チョッパ変調部が反転信号とするときは、前記複数の積分容量と遅延素子とフィルタ容量から反転用第1の積分容量と反転用第1の遅延素子と反転用第1のフィルタ容量を選択して切り替え、
    前記選択回路が前記複数の赤外線センサから第2の赤外線センサの信号を選択し、前記チョッパ変調部が正転信号とするときは、前記複数の積分容量と遅延素子とフィルタ容量から正転用第2の積分容量と正転用第2の遅延素子と正転用第2のフィルタ容量を選択して切り替え、
    前記選択回路が前記複数の赤外線センサから第2の赤外線センサの信号を選択し、前記チョッパ変調部が反転信号とするときは、前記複数の積分容量と遅延素子とフィルタ容量から反転用第2の積分容量と反転用第2の遅延素子と反転用第2のフィルタ容量を選択して切り替える請求項に記載のセンサ信号処理回路。
  6. 前記複数の赤外線センサに対応して、前記チョッパ復調部の出力が格納される複数のレジスタをさらに備えている請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンサ信号処理回路。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載のセンサ信号処理回路と、複数の赤外線センサとを備えている赤外線センサモジュール。
  8. 前記赤外線センサの個数が4個である請求項に記載の赤外線センサモジュール。
  9. 複数の赤外線センサからの出力信号を選択する選択ステップと、
    該選択ステップで選択された出力信号をΔΣAD変換回路でAD変換する信号処理ステップと、を備え、
    前記選択ステップでは、
    前記ΔΣAD変換回路における2回のサンプリングに対応した時間毎に前記複数の赤外線センサからの出力信号の選択を切り替えるとともに、前記複数の赤外線センサのうちの一つが選択されている間に、前記ΔΣAD変換回路における1回のサンプリングに対応した時間で前記出力信号の極性を切り替えることで、正転出力信号と反転出力信号とを1回ずつ生成するチョッパ変調を行い、
    前記信号処理ステップでは、前記正転出力信号を、前記複数の赤外線センサの正転出力信号に対応する複数の正転用積分容量のうちの対応する一の正転用積分容量に蓄積し、前記反転出力信号を、前記複数の赤外線センサの反転出力信号に対応する複数の反転用積分容量のうちの対応する一の反転用積分容量に蓄積し、前記複数の正転用積分容量及び前記複数の反転用積分容量からいずれかの積分容量を選択して切り替えて前記ΔΣAD変換回路でAD変換し、
    さらに、ΔΣAD変換回路から出力される正転信号と反転信号との差分を演算するチョッパ復調を行うセンサ信号処理方法。
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