JP5615882B2 - ヒートシンク層を含む熱アシスト磁気記録ヘッド - Google Patents

ヒートシンク層を含む熱アシスト磁気記録ヘッド Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体に近接場光を照射して記録媒体の保磁力を低下させて情報の記録を行う熱アシスト磁気記録に用いられる熱アシスト磁気記録ヘッドに関する。
近年、磁気ディスク装置等の磁気記録装置では、高記録密度化に伴い、薄膜磁気ヘッドおよび記録媒体の性能向上が要求されている。薄膜磁気ヘッドとしては、基板に対して、読み出し用の磁気抵抗効果素子(以下、MR(Magnetoresistive)素子とも記す。)を有する再生ヘッド部と書き込み用の誘導型電磁変換素子を有する記録ヘッド部とを積層した構造の複合型薄膜磁気ヘッドが広く用いられている。磁気ディスク装置において、薄膜磁気ヘッドは、記録媒体の表面からわずかに浮上するスライダに設けられる。
磁気記録装置において、記録密度を高めるためには、記録媒体の磁性微粒子を小さくすることが効果的である。しかし、磁性微粒子を小さくすると、磁性微粒子の磁化の熱安定性が低下するという問題が発生する。この問題を解消するには、磁性微粒子の異方性エネルギーを大きくすることが効果的である。しかし、磁性微粒子の異方性エネルギーを大きくすると、記録媒体の保磁力が大きくなって、既存の磁気ヘッドでは情報の記録が困難になるという問題が発生する。
上述のような問題を解決する方法として、いわゆる熱アシスト磁気記録という方法が提案されている。この方法では、保磁力の大きな記録媒体を使用し、情報の記録時には、記録媒体のうち情報が記録される部分に対して記録磁界と同時に熱も加えて、その部分の温度を上昇させ保磁力を低下させて情報の記録を行う。情報が記録された部分は、その後、温度が低下して保磁力が大きくなり、磁化の熱安定性が高まる。以下、熱アシスト磁気記録に用いられる磁気ヘッドを、熱アシスト磁気記録ヘッドと呼ぶ。
熱アシスト磁気記録では、記録媒体に対して熱を加える方法としては、近接場光を用いる方法が一般的である。近接場光を発生させる方法としては、レーザ光によって励起されたプラズモンから近接場光を発生する金属片であるプラズモンジェネレータを用いる方法が知られている。また、一般的に、近接場光の発生に利用されるレーザ光は、スライダに設けられた導波路によって、スライダの媒体対向面の近傍に設けられたプラズモンジェネレータに導かれる。
特許文献1には、導波路のコアの表面とプラズモンジェネレータ(近接場光発生素子)の表面とをギャップを介して対向させ、コアを伝播する光に基づいてコアの表面で発生するエバネッセント光を用いて、プラズモンジェネレータに表面プラズモンを励起させ、この表面プラズモンに基づいて近接場光を発生させる技術が開示されている。
近接場光の発生源としてプラズモンジェネレータを用いた熱アシスト磁気記録ヘッドでは、記録ヘッド部が、プラズモンジェネレータと、記録磁界を発生させる主磁極とを含む。プラズモンジェネレータと主磁極は、互いに近い位置に配置される。
特開2011−146097号公報
ところで、コアを伝播する光のエネルギーの一部は、プラズモンジェネレータにおいて熱に変換される。これにより、以下のような問題が発生する。まず、熱アシスト磁気記録ヘッドの動作中に、プラズモンジェネレータの温度が上昇する。また、プラズモンジェネレータで発生した熱が、プラズモンジェネレータの近傍に位置する主磁極へ伝わり、主磁極の温度も上昇する。その結果、プラズモンジェネレータおよび主磁極が膨張し、媒体対向面の一部が記録媒体に向けて突出する。すると、再生ヘッド部における媒体対向面に位置する端部が記録媒体から遠ざかってしまい、記録動作時にサーボ信号が読み取れなくなるという問題が発生する。また、プラズモンジェネレータや主磁極の温度上昇により、プラズモンジェネレータや主磁極が腐食したり、主磁極の温度上昇により、主磁極の磁気特性が劣化して記録ヘッド部の特性が劣化したりするおそれもある。
特許文献1には、プラズモンジェネレータの温度上昇を抑制するための以下のような技術が開示されている。すなわち、この技術では、主磁極の横(トラック幅方向両側)に、導電性を有する層を設け、この層とプラズモンジェネレータとを接触させている。上記明細書には、導電性を有する層の材料はSiC等の熱伝導率の高い非金属材料でもよい旨が記載されている。この技術では、プラズモンジェネレータで発生した熱を、導電性を有する層に直接伝えることで、プラズモンジェネレータの放熱性を高め、プラズモンジェネレータの温度上昇を抑制する。また、特許文献1には、プラズモンジェネレータの周辺の材料をSiCとすることも開示されている。
特許文献1に開示された技術によれば、プラズモンジェネレータの温度上昇を抑制することができる。しかし、この技術では、プラズモンジェネレータから主磁極へ直接熱が伝わりやすく、プラズモンジェネレータが発生する熱から主磁極を保護することが難しいという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、プラズモンジェネレータおよび主磁極の温度上昇を抑制することができると共に、プラズモンジェネレータが発生する熱から主磁極を保護することができるようにした熱アシスト磁気記録ヘッドを提供することにある。
本発明の熱アシスト磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面と、情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する主磁極と、導波路と、プラズモンジェネレータとを備えている。導波路は、光を伝播させるコアと、コアの周囲に配置されたクラッドとを有している。プラズモンジェネレータは、コアを伝播する光に基づいてコアより発生されるエバネッセント光と結合することによって表面プラズモンが励起されるように構成されている。プラズモンジェネレータと主磁極は、記録媒体の進行方向に沿って並ぶように配置されている。
本発明の熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、プラズモンジェネレータのトラック幅方向の両側に配置された2つの部分を有する第1のヒートシンク層と、主磁極のトラック幅方向の両側に配置された2つの部分を有する第2のヒートシンク層と、プラズモンジェネレータと主磁極の間に配置された非磁性層とを備えている。第1および第2のヒートシンク層の材料は、SiCまたはAlNである。非磁性層の材料は、アルミナよりも25℃における熱伝導率が小さい。
本発明の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、第2のヒートシンク層は、第1のヒートシンク層に接触していてもよい。
また、本発明の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、非磁性層の材料は、SiOであってもよい。
また、本発明の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、第1のヒートシンク層の材料はSiCであってもよい。この場合、熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、プラズモンジェネレータと第1のヒートシンク層との間に配置された絶縁膜を備えている。絶縁膜の材料は、アルミナであってもよい。
また、本発明の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、第1のヒートシンク層の材料はAlNであってもよい。この場合、第1のヒートシンク層はプラズモンジェネレータに接触していてもよい。
本発明の熱アシスト磁気記録ヘッドによれば、SiCまたはAlNよりなる第1および第2のヒートシンク層を備えていることから、プラズモンジェネレータおよび主磁極の温度上昇を抑制することができる。更に、本発明では、アルミナよりも25℃における熱伝導率が小さい材料よりなり、プラズモンジェネレータと主磁極の間に配置された非磁性層を備えていることから、プラズモンジェネレータから主磁極へ直接熱が伝わることを抑制でき、その結果、プラズモンジェネレータが発生する熱から主磁極を保護することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態における第1のヒートシンク層を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態における第2のヒートシンク層を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプラズモンジェネレータを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法における一工程を示す断面図である。 図7に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図8に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図9に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図10に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図11に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図12に示した工程に続く工程を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態における第3のヒートシンク層を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法における一工程を示す断面図である。 図18に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図19に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図20に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図21に示した工程に続く工程を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるプラズモンジェネレータを示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法における一工程を示す断面図である。 図28に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図29に示した工程に続く工程を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態における変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す正面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1ないし図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成について説明する。図1は、熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す斜視図である。図2は、熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。図3は、熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。図4は、第1のヒートシンク層を示す平面図である。図5は、第2のヒートシンク層を示す平面図である。
本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、垂直磁気記録用であり、回転する記録媒体の表面から浮上するスライダの形態を有している。記録媒体が回転すると、記録媒体とスライダとの間を通過する空気流によって、スライダに揚力が生じる。スライダは、この揚力によって記録媒体の表面から浮上するようになっている。
図2に示したように、熱アシスト磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面80を備えている。ここで、X方向、Y方向、Z方向を以下のように定義する。X方向は、記録媒体のトラック横断方向すなわちトラック幅方向である。Y方向は、媒体対向面80に垂直な方向である。Z方向は、スライダから見た記録媒体の進行方向である。X方向、Y方向、Z方向は互いに直交している。
図2および図3に示したように、熱アシスト磁気記録ヘッドは、アルミニウムオキサイド・チタニウムカーバイド(Al23・TiC)等のセラミック材料よりなり、上面1aを有する基板1と、この基板1の上面1a上に配置されたアルミナ(Al23)等の絶縁材料よりなる絶縁層2と、この絶縁層2の上に配置された磁性材料よりなる下部シールド層3と、下部シールド層3を覆うように配置された絶縁膜である下部シールドギャップ膜4と、この下部シールドギャップ膜4の上に配置された再生素子としてのMR(磁気抵抗効果)素子5と、このMR素子5に接続された2つのリード(図示せず)と、MR素子5の上に配置された絶縁膜である上部シールドギャップ膜6と、この上部シールドギャップ膜6の上に配置された磁性材料よりなる上部シールド層7とを備えている。Z方向は、基板1の上面1aに垂直な方向でもある。
MR素子5の一端部は、記録媒体に対向する媒体対向面80に配置されている。MR素子5には、AMR(異方性磁気抵抗効果)素子、GMR(巨大磁気抵抗効果)素子あるいはTMR(トンネル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を用いた素子を用いることができる。GMR素子としては、磁気的信号検出用の電流を、GMR素子を構成する各層の面に対してほぼ平行な方向に流すCIP(Current In Plane)タイプでもよいし、磁気的信号検出用の電流を、GMR素子を構成する各層の面に対してほぼ垂直な方向に流すCPP(Current Perpendicular to Plane)タイプでもよい。
下部シールド層3から上部シールド層7までの部分は、再生ヘッド部を構成する。熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、上部シールド層7の上に配置された絶縁層8と、この絶縁層8の上に配置された磁性材料よりなる中間シールド層9と、この中間シールド層9の上に配置された非磁性材料よりなる非磁性層10とを備えている。絶縁層8および非磁性層10は、例えばアルミナによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、非磁性層10の上に配置された磁性材料よりなるリターン磁極層11と、非磁性層10の上においてリターン磁極層11の周囲に配置された絶縁層12とを備えている。リターン磁極層11は、媒体対向面80に配置された端面を有している。絶縁層12は、例えばアルミナによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、媒体対向面80から離れた位置においてリターン磁極層11の一部の上に配置された2つの連結部14A,14Bと、リターン磁極層11の他の部分および絶縁層12の上に配置された絶縁層16と、この絶縁層16の上に配置されたコイル17とを備えている。連結部14A,14Bは、磁性材料によって形成されている。連結部14A,14Bは、それぞれ、リターン磁極層11の上に配置された第1層と、この第1層の上に順に配置された第2層、第3層および第4層とを有している。連結部14Aの第1層と連結部14Bの第1層は、トラック幅方向(X方向)に並ぶように配置されている。コイル17は、平面渦巻き形状をなし、連結部14A,14Bの第1層を中心として巻回されている。コイル17は、銅等の導電材料によって形成されている。絶縁層16は、例えばアルミナによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、コイル17の巻線間に配置された絶縁層18と、コイル17の周囲に配置された絶縁層19と、コイル17および絶縁層18,19の上に配置された絶縁層20とを備えている。絶縁層18は、例えばフォトレジストによって形成されている。絶縁層19,20は、例えばアルミナによって形成されている。連結部14A,14Bの第1層は、絶縁層16,19に埋め込まれている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、コア25と、コア25の周囲に配置されたクラッドとを有する導波路を備えている。コア25は、媒体対向面80により近い端面25aと、上面25bと、下面25cとを有している。端面25aは、媒体対向面80に配置されていてもよいし、媒体対向面80から離れた位置に配置されていてもよい。図1ないし図3には、端面25aが媒体対向面80に配置された例を示している。
クラッドは、クラッド層24,26とギャップ層27とを含んでいる。クラッド層24は、絶縁層20の上に配置されている。コア25は、クラッド層24の上に配置されている。クラッド層26は、クラッド層24の上においてコア25の周囲に配置されている。コア25の上面25bおよびクラッド層26の上面は平坦化されている。ギャップ層27は、コア25の上面25bおよびクラッド層26の上面の上に配置されている。
コア25は、近接場光の発生に用いられるレーザ光を通過させる誘電体材料によって形成されている。コア25には、図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光が入射され、このレーザ光はコア25内を伝播する。コア25は、コア25を伝播する光に基づいてエバネッセント光を発生するエバネッセント光発生面を有している。本実施の形態では、コア25の上面25bが本発明におけるエバネッセント光発生面に対応する。
クラッド層24,26およびギャップ層27は、コア25の屈折率よりも小さい屈折率を有する誘電体材料によって形成されている。コア25の材料としては、例えば、Ta等の酸化タンタルや酸窒化ケイ素(SiON)が用いられ、クラッド層24,26およびギャップ層27の材料としては、例えば、酸化ケイ素(SiO)やアルミナが用いられる。
連結部14A,14Bの第2層は、絶縁層20およびクラッド層24に埋め込まれている。連結部14A,14Bの第3層は、クラッド層26に埋め込まれている。連結部14Aの第3層と連結部14Bの第3層は、コア25のトラック幅方向(X方向)の両側において、コア25に対して間隔をあけて配置されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、ギャップ層27の上に配置された第1のヒートシンク層45と、媒体対向面80の近傍において、コア25の上面25bの上方に配置されたプラズモンジェネレータ50と、プラズモンジェネレータ50と第1のヒートシンク層45およびギャップ層27との間に配置された絶縁膜28とを備えている。
第1のヒートシンク層45の材料としては、SiCまたはAlNが用いられる。SiCとAlNは、いずれも、基板1以外の熱アシスト磁気記録ヘッドの大部分を構成するアルミナよりも25℃における熱伝導率が大きい材料である。アルミナの25℃における熱伝導率は30W/m・K程度である。SiCの25℃における熱伝導率は75W/m・K程度である。AlNの25℃における熱伝導率は170W/m・K程度である。図1ないし図4には、特に、第1のヒートシンク層45の材料がSiCである例を示している。
プラズモンジェネレータ50は、例えば、Au、Ag、Al、Cu、Pd、Pt、Rh、Irのいずれか、またはこれらのうちの複数の元素よりなる合金によって形成されている。絶縁膜28は、例えばアルミナによって形成されている。プラズモンジェネレータ50の形状については、後で詳しく説明する。
図1、図3および図4に示したように、第1のヒートシンク層45は、プラズモンジェネレータ50のトラック幅方向(X方向)の両側に配置された2つの部分451,452を有している。部分451は、媒体対向面80に配置された前端面451aと、プラズモンジェネレータ50に向いた側端面451bと、上面451cと、下面451dとを有している。部分452は、媒体対向面80に配置された前端面452aと、プラズモンジェネレータ50に向いた側端面452bと、上面452cと、下面452dとを有している。
また、部分451は、前部4511と、この前部4511に対して媒体対向面80からより遠い位置に配置された後部4512とを含んでいる。前部4511は、前端面451aおよび側端面451bを含むと共に、前端面451aとは反対側の後端部を有している。後部4512は、前部4511の後端部に連結されて、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)に延びている。同様に、部分452は、前部4521と、この前部4521に対して媒体対向面80からより遠い位置に配置された後部4522とを含んでいる。前部4521は、前端面452aおよび側端面452bを含むと共に、前端面452aとは反対側の後端部を有している。後部4522は、前部4521の後端部に連結されて、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)に延びている。図4では、前部4511と後部4512との境界および前部4521と後部4522との境界を点線で示している。後部4512と後部4522は、上から見たときに、コア25のトラック幅方向の両側であって、コア25から十分離れた位置に配置されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、ギャップ層27の上においてプラズモンジェネレータ50、第1のヒートシンク層45および絶縁膜28の周囲に配置された誘電体層29を備えている。誘電体層29は、例えばSiOによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、コア25との間にプラズモンジェネレータ50を挟む位置に配置された磁性材料よりなる主磁極31と、プラズモンジェネレータ50と主磁極31との間に配置された非磁性層30とを備えている。非磁性層30の材料としては、アルミナよりも25℃における熱伝導率が小さい材料が用いられる。具体的には、非磁性層30の材料としては、例えば、SiO、3Al・2SiO(ムライト)、2MgO・SiO(フォルステライト)、MgO・SiO(ステアタイト)またはZrO(ジルコニア)が用いられる。非磁性層30の材料としては、特に、25℃における熱伝導率が1W/m・K程度であるSiOが好ましい。主磁極31の形状については、後で詳しく説明する。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、第1のヒートシンク層45の上に配置された第2のヒートシンク層46と、主磁極31および第2のヒートシンク層46の周囲に配置された誘電体層32とを備えている。連結部14A,14Bの第4層は、ギャップ層27および誘電体層29,32に埋め込まれている。主磁極31、第2のヒートシンク層46、誘電体層32および連結部14A,14Bの第4層の上面は平坦化されている。第2のヒートシンク層46の材料としては、SiCまたはAlNが用いられる。誘電体層32は、例えばSiOによって形成されている。
図1、図3および図5に示したように、第2のヒートシンク層46は、主磁極31のトラック幅方向(X方向)の両側に配置された2つの部分461,462を有している。部分461は、媒体対向面80に配置された前端面461aと、主磁極31に接する側端面461bと、上面461cと、下面461dとを有している。部分462は、媒体対向面80に配置された前端面462aと、主磁極31に接する側端面462bと、上面462cと、下面462dとを有している。本実施の形態では、第2のヒートシンク層46は、第1のヒートシンク層45に接触している。具体的には、第2のヒートシンク層46の部分461の下面461dは、第1のヒートシンク層45の部分451の上面451cに接触し、第2のヒートシンク層46の部分462の下面462dは、第1のヒートシンク層45の部分452の上面452cに接触している。
また、部分461は、前部4611と、この前部4611に対して媒体対向面80からより遠い位置に配置された後部4612とを含んでいる。前部4611は、前端面461aおよび側端面461bを含むと共に、前端面461aとは反対側の後端部を有している。後部4612は、前部4611の後端部に連結されて、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)に延びている。同様に、部分462は、前部4621と、この前部4621に対して媒体対向面80からより遠い位置に配置された後部4622とを含んでいる。前部4621は、前端面462aおよび側端面462bを含むと共に、前端面462aとは反対側の後端部を有している。後部4622は、前部4621の後端部に連結されて、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)に延びている。図5では、前部4611と後部4612との境界および前部4621と後部4622との境界を点線で示している。後部4612と後部4622は、上から見たときに、コア25のトラック幅方向の両側であって、コア25から十分離れた位置に配置されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、誘電体層32の上に配置されたコイル38と、コイル38を覆うように配置された絶縁層39と、主磁極31、連結部14A,14B、誘電体層32および絶縁層39の上に配置された磁性材料よりなるヨーク層42とを備えている。ヨーク層42は、主磁極31と連結部14A,14Bを磁気的に連結している。コイル38は、平面渦巻き形状をなし、ヨーク層42のうち連結部14A,14Bの上に配置された部分を中心として巻回されている。コイル38は、銅等の導電材料によって形成されている。絶縁層39は、例えばフォトレジストによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、ヨーク層42を覆うように配置された保護層44を備えている。保護層44は、例えばアルミナによって形成されている。
リターン磁極層11からヨーク層42までの部分は、記録ヘッド部を構成する。コイル17,38は、記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生する。リターン磁極層11、連結部14A,14B、ヨーク層42および主磁極31は、コイル17,38が発生する磁界に対応した磁束を通過させる磁路を形成する。コイル17,38は、主磁極31において、コイル17によって発生された磁界に対応する磁束とコイル38によって発生された磁界に対応する磁束が同じ方向に流れるように、直列または並列に接続されている。主磁極31は、コイル17によって発生された磁界に対応する磁束とコイル38によって発生された磁界に対応する磁束とを通過させて、垂直磁気記録方式によって情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する。
以上説明したように、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面80と再生ヘッド部と記録ヘッド部とを備えている。再生ヘッド部と記録ヘッド部は、基板1の上に積層されている。記録ヘッド部は、再生ヘッド部に対して、記録媒体の進行方向(Z方向)の前側(トレーリング側)に配置されている。
再生ヘッド部は、再生素子としてのMR素子5と、媒体対向面80側の一部がMR素子5を挟んで対向するように配置された、MR素子5をシールドするための下部シールド層3および上部シールド層7と、MR素子5と下部シールド層3との間に配置された下部シールドギャップ膜4と、MR素子5と上部シールド層7との間に配置された上部シールドギャップ膜6とを備えている。
記録ヘッド部は、コイル17,38と、主磁極31と、導波路と、プラズモンジェネレータ50とを備えている。導波路は、光を伝播させるコア25と、コア25の周囲に配置されたクラッドとを有している。本実施の形態では、特に、コア25は、図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光を伝播させる。クラッドは、クラッド層24,26とギャップ層27とを含んでいる。
コア25は、上面25bを有している。プラズモンジェネレータ50は、コア25の上面25bの上方に配置されている。プラズモンジェネレータ50と主磁極31は、記録媒体の進行方向(Z方向)に沿って並ぶように配置されている。本実施の形態では、特に、主磁極31は、プラズモンジェネレータ50に対して、記録媒体の進行方向(Z方向)の前側に配置されている。
次に、図1、図2、図4および図6を参照して、プラズモンジェネレータ50の形状の一例について詳しく説明する。図6は、プラズモンジェネレータ50を示す斜視図である。なお、図6では、ギャップ層27、絶縁膜28および第1のヒートシンク層45の図示を省略している。図6に示したように、プラズモンジェネレータ50は、媒体対向面80の近傍に配置された伝播部51と、この伝播部51よりも媒体対向面80から遠い位置に配置された幅変化部分52とを備えている。
伝播部51は、下面51aと、その反対側の上面51bと、互いに反対側に位置して下面51aと上面51bとを連結する第1の側面51cおよび第2の側面51dと、媒体対向面80に配置され、下面51a、上面51b、第1の側面51cおよび第2の側面51dを連結する前端面51eとを有している。
下面51aは、基板1の上面1aに平行であり、コア25の上面25bに対して所定の間隔をもって対向している。第1の側面51cは、第1のヒートシンク層45の部分451の側端面451bに向いている。第2の側面51dは、第1のヒートシンク層45の部分452の側端面452bに向いている。第1の側面51cと側端面451bとの間、ならびに、第2の側面51dと側端面452bとの間には、絶縁膜28の一部が介在している。前端面51eは、下面51aの一端に位置し、表面プラズモンに基づいて近接場光を発生する近接場光発生部51gを含んでいる。
上面51bは、傾斜部51b1を含んでいる。傾斜部51b1における任意の位置の伝播部51の下面51aからの距離は、任意の位置が前端面51eに近づくに従って小さくなっている。上面51bは、傾斜部51b1に対して媒体対向面80により近い位置または媒体対向面80からより遠い位置に配置されて傾斜部51b1に続く平坦部を含んでいてもよい。この平坦部は、下面51aに平行である。
媒体対向面80に平行な伝播部51の断面の形状は、例えば矩形である。媒体対向面80および基板1の上面1aに平行な方向(X方向)についての伝播部51の幅は、媒体対向面80からの距離によらずに一定であってもよいし、媒体対向面80に近づくに従って小さくなっていてもよい。前端面51eの幅(トラック幅方向(X方向)の寸法)は、媒体対向面80における伝播部51の幅によって規定される。前端面51eの幅は、例えば5〜40nmの範囲内である。また、前端面51eの高さ(Z方向の寸法)は、媒体対向面80における伝播部51の高さによって規定される。前端面51eの高さは、例えば5〜40nmの範囲内である。
幅変化部分52は、伝播部51に対して前端面51eとは反対側に位置して伝播部51に連結されている。幅変化部分52は、下面52aと、その反対側の上面52bと、互いに反対側に位置して下面52aと上面52bとを連結する第1の側面52cおよび第2の側面52dと、下面52a、上面52b、第1の側面52cおよび第2の側面52dを連結する後端面52eとを有している。
下面52aは、伝播部51の下面51aに連続するように、下面51aに対して媒体対向面80からより遠い位置に配置されている。上面52bは、伝播部51の上面51bに連続するように、上面51bに対して媒体対向面80からより遠い位置に配置されている。第1の側面52cは、伝播部51の第1の側面51cに連続するように、第1の側面51cに対して媒体対向面80からより遠い位置に配置されている。第2の側面52dは、伝播部51の第2の側面51dに連続するように、第2の側面51dに対して媒体対向面80からより遠い位置に配置されている。
下面52aは、基板1の上面1aに平行であり、コア25の上面25bに対して所定の間隔をもって対向している。第1の側面52cは、第1のヒートシンク層45の部分451の側端面451bに向いている。第2の側面52dは、第1のヒートシンク層45の部分452の側端面452bに向いている。第1の側面52cと側端面451bとの間、ならびに、第2の側面52dと側端面452bとの間には、絶縁膜28の他の一部が介在している。
媒体対向面80に平行な幅変化部分52の断面の形状は、例えば矩形である。幅変化部分52は、伝播部51の下面51aおよび前端面51eに平行な方向(媒体対向面80および基板1の上面1aに平行な方向と同じ)についての幅を有している。この幅は、前端面51eに近づくに従って小さくなり、伝播部51との境界の位置では伝播部51の幅と等しくなっている。コア25の上面25bに対向する幅変化部分52の下面52aの幅は、媒体対向面80に近づくに従って小さくなり、伝播部51の下面51aとの境界の位置では、下面51aの幅と等しくなっている。
次に、図1、図2および図5を参照して、主磁極31の形状の一例について説明する。主磁極31は、媒体対向面80に配置された第1の端面31aと、第1の端面31aとは反対側の第2の端面31bと、下面31cと、上面31dと、2つの側面31e,31fとを有している。下面31cの一部は、非磁性層30を介して伝播部51の上面51bの傾斜部51b1に対向している。下面31cにおける任意の位置の基板1の上面1aからの距離は、任意の位置が媒体対向面80から離れるに従って大きくなっている。側面31eは、第2のヒートシンク層46の部分461の側端面461bに接触している。側面31fは、第2のヒートシンク層46の部分462の側端面462bに接触している。
なお、プラズモンジェネレータ50および主磁極31の形状は、図1,2,4,5,6を参照して説明した上記の例に限られない。
次に、本実施の形態における近接場光発生の原理と、近接場光を用いた熱アシスト磁気記録の原理について詳しく説明する。図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光はコア25に入射される。図2に示したように、レーザ光60は、コア25内を媒体対向面80に向けて伝播して、プラズモンジェネレータ50の近傍に達する。プラズモンジェネレータ50は、このコア25を伝播する光に基づいてコア25より発生されるエバネッセント光と結合することによって表面プラズモンが励起されるように構成されている。より詳しく説明すると、プラズモンジェネレータ50は、コア25のエバネッセント光発生面(上面25b)に対して所定の間隔をもって対向するプラズモン励起部を有している。本実施の形態では、プラズモン励起部は、伝播部51の下面51aおよび幅変化部分52の下面52aによって構成されている。コア25では、エバネッセント光発生面(上面25b)において、レーザ光60が全反射することによって、ギャップ層27内にしみ出すエバネッセント光が発生する。そして、プラズモンジェネレータ50のプラズモン励起部のうち少なくとも幅変化部分52の下面52aにおいて、上記エバネッセント光と結合することによって、表面プラズモンが励起される。
幅変化部分52の下面52aに励起された表面プラズモンは、下面52aを伝播して伝播部51の下面51aに到達し、更に下面51aを伝播して近接場光発生部51gに到達する。その結果、近接場光発生部51gにおいて表面プラズモンが集中し、この表面プラズモンに基づいて、近接場光発生部51gから近接場光が発生する。この近接場光は、記録媒体に向けて照射され、記録媒体の表面に達し、記録媒体の磁気記録層の一部を加熱する。これにより、その磁気記録層の一部の保磁力が低下する。熱アシスト磁気記録では、このようにして保磁力が低下した磁気記録層の一部に対して、主磁極31より発生される記録磁界を印加することによってデータの記録が行われる。
次に、図2および図3を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法について説明する。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法は、複数の熱アシスト磁気記録ヘッドの基板1となる部分を含む基板上に、複数の熱アシスト磁気記録ヘッドの基板1以外の構成要素を形成して、それぞれ後に熱アシスト磁気記録ヘッドとなるヘッド予定部が複数列に配列された基礎構造物を作製する工程と、この基礎構造物を切断することによって複数のヘッド予定部を互いに分離して、複数の熱アシスト磁気記録ヘッドを形成する工程とを備えている。複数の熱アシスト磁気記録ヘッドを形成する工程では、切断によって形成された面を研磨して媒体対向面80を形成する。
以下、1つの熱アシスト磁気記録ヘッドに注目して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法を更に詳しく説明する。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法では、まず、基板1の上に、絶縁層2、下部シールド層3および下部シールドギャップ膜4を順に形成する。次に、下部シールドギャップ膜4の上にMR素子5と、MR素子5に接続される図示しない2つのリードとを形成する。次に、MR素子5およびリードを覆うように上部シールドギャップ膜6を形成する。次に、上部シールドギャップ膜6の上に、上部シールド層7、絶縁層8、中間シールド層9および非磁性層10を順に形成する。
次に、非磁性層10の上にリターン磁極層11を形成する。次に、リターン磁極層11を覆うように絶縁層12を形成する。次に、例えば化学機械研磨(以下、CMPと記す。)によって、リターン磁極層11が露出するまで絶縁層12を研磨する。次に、リターン磁極層11および絶縁層12の上に、絶縁層16を形成する。
次に、絶縁層16を選択的にエッチングして、絶縁層16に、リターン磁極層11の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、この2つの開口部の位置で、リターン磁極層11の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層を形成する。次に、絶縁層16の上にコイル17を形成する。次に、コイル17の巻線間に絶縁層18を形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁層19を形成する。次に、例えばCMPによって、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層、コイル17および絶縁層18が露出するまで絶縁層19を研磨する。次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層、コイル17および絶縁層18,19の上に、絶縁層20を形成する。
次に、絶縁層20を選択的にエッチングして、絶縁層20に、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層を形成する。次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層を覆うようにクラッド層24を形成する。次に、例えばCMPによって、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層が露出するまでクラッド層24を研磨する。
次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層を形成する。次に、クラッド層24の上にコア25を形成する。次に、積層体の上面全体の上にクラッド層26を形成する。次に、例えばCMPによって、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層およびコア25が露出するまでクラッド層26を研磨する。次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層、コア25およびクラッド層26の上に、ギャップ層27を形成する。
次に、絶縁膜28、誘電体層29,32、非磁性層30、主磁極31、第1のヒートシンク層45、第2のヒートシンク層46およびプラズモンジェネレータ50を形成する。この工程については、後で詳しく説明する。
次に、ギャップ層27および誘電体層29,32を選択的にエッチングして、ギャップ層27および誘電体層29,32に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第4層を形成する。
次に、誘電体層32の上にコイル38を形成する。次に、コイル38を覆うように絶縁層39を形成する。次に、主磁極31、連結部14A,14Bのそれぞれの第4層、誘電体層32および絶縁層39の上に、ヨーク層42を形成する。次に、ヨーク層42を覆うように保護層44を形成する。次に、保護層44の上面に配線や端子等を形成する。
このようにして、基礎構造物が完成したら、この基礎構造物を切断することによって複数のヘッド予定部を互いに分離し、媒体対向面80の研磨、浮上用レールの作製等を行って、熱アシスト磁気記録ヘッドが完成する。
次に、図7ないし図13を参照して、絶縁膜28、誘電体層29,32、非磁性層30、主磁極31、第1のヒートシンク層45、第2のヒートシンク層46およびプラズモンジェネレータ50を形成する工程について詳しく説明する。図7ないし図13は、熱アシスト磁気記録ヘッドの製造過程における積層体の一部を示す断面図である。図7ないし図13は、それぞれ、積層体における媒体対向面80が形成される予定の位置における断面を示している。
図7は、ギャップ層27を形成した後の工程を示している。この工程では、ギャップ層27の上に、後に第1のヒートシンク層45となる第1のヒートシンク材料層45Pを形成する。
図8は、次の工程を示す。この工程では、まず、第1のヒートシンク材料層45Pの上に、後に形成される第1のヒートシンク層45の2つの部分451,452の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。このフォトレジストマスクは、フォトリソグラフィによってフォトレジスト層をパターニングして形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えば反応性イオンエッチング(以下、RIEと記す。)によって、第1のヒートシンク材料層45Pをエッチングする。これにより、第1のヒートシンク材料層45Pは、2つの部分451P,452Pに分離される。ギャップ層27は、第1のヒートシンク材料層45PをRIEによってエッチングする際にエッチングを停止させるエッチングストッパとして機能する。次に、フォトレジストマスクを除去する。
図9は、次の工程を示す。この工程では、まず、図8に示した積層体の上に、後に媒体対向面80が形成される予定の位置の近傍に形成された開口部を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁膜28を形成する。次に、例えばスパッタ法によって、積層体の上面全体の上に、後にプラズモンジェネレータ50となる金属膜50Pを形成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。
図10は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に誘電体層29を形成する。なお、誘電体層29は、図10には現れていない。次に、例えばCMPによって、第1のヒートシンク材料層45Pの上面が露出するまで絶縁膜28、誘電体層29および金属膜50Pを研磨する。
図11は、次の工程を示す。この工程では、研磨後の金属膜50Pの上面に傾斜部51b1が形成されるように、絶縁膜28、誘電体層29、第1のヒートシンク材料層45Pおよび金属膜50Pのそれぞれの一部を、エッチングによって除去する。このエッチングは、例えば以下のようにして行われる。まず、研磨後の金属膜50Pの上面のうち、少なくとも、後に幅変化部分52の上面52bとなる部分を覆うフォトレジストマスクを形成する。次に、このフォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばイオンビームエッチング(以下、IBEと記す。)によって、絶縁膜28、誘電体層29、第1のヒートシンク材料層45Pおよび金属膜50Pのそれぞれの一部のうち、フォトレジストマスクによって覆われていない部分をテーパエッチングする。これにより、傾斜部51b1が形成される。次に、フォトレジストマスクを除去する。これにより、金属膜50Pはプラズモンジェネレータ50となる。また、これにより、第1のヒートシンク材料層45Pの2つの部分451P,452Pは、それぞれ2つの部分451,452となり、第1のヒートシンク層45が完成する。
図12は、次の工程を示す。この工程では、まず、プラズモンジェネレータ50を覆うように非磁性層30を形成する。次に、積層体の上面全体の上に、後に第2のヒートシンク層46となる第2のヒートシンク材料層46Pを形成する。
図13は、次の工程を示す。この工程では、まず、第2のヒートシンク材料層46Pの上に、後に形成される第2のヒートシンク層46の2つの部分461,462の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、第2のヒートシンク材料層46Pをエッチングする。これにより、第2のヒートシンク材料層46Pは、2つの部分461,462に分離され、第2のヒートシンク層46が完成する。非磁性層30は、第2のヒートシンク材料層46PをRIEによってエッチングする際にエッチングを停止させるエッチングストッパとして機能する。次に、フォトレジストマスクを除去する。
次に、積層体の上面全体の上に誘電体層32を形成する。次に、例えばCMPによって、第2のヒートシンク層46の上面が露出するまで誘電体層32を研磨する。次に、誘電体層32および第2のヒートシンク層46の上に、後に形成される主磁極31の平面形状に対応した形状の開口部を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEまたはIBEによって、誘電体層32のうちフォトレジストマスクの開口部から露出する部分をテーパエッチングして、誘電体層32に、主磁極31を収容する収容部を形成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。次に、誘電体層32の収容部内に主磁極31を形成する。
次に、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの作用および効果について説明する。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、プラズモンジェネレータ50のトラック幅方向(X方向)の両側に配置された2つの部分451,452を有する第1のヒートシンク層45と、主磁極31のトラック幅方向(X方向)の両側に配置された2つの部分461,462を有する第2のヒートシンク層46と、プラズモンジェネレータ50と主磁極31の間に配置された非磁性層30とを備えている。
ここで、第1および第2のヒートシンク層45,46ならびに非磁性層30の代わりに、それぞれアルミナよりなる層が設けられた比較例のヘッドについて考える。この比較例のヘッドでは、プラズモンジェネレータ50の放熱性を高める対策が採られていないため、コア25を伝播する光のエネルギーの一部がプラズモンジェネレータ50において熱に変換されると、プラズモンジェネレータ50の温度が大きく上昇する。また、プラズモンジェネレータ50で発生した熱が、プラズモンジェネレータ50の近傍に位置する主磁極31へ伝わり、主磁極31の温度も上昇する。その結果、プラズモンジェネレータ50および主磁極31が膨張し、媒体対向面80の一部が記録媒体に向けて突出して、記録動作時にサーボ信号が読み取れなくなるという問題が顕著に発生する。また、プラズモンジェネレータ50や主磁極31の温度上昇により、プラズモンジェネレータ50や主磁極31が腐食したり、主磁極31の温度上昇により、主磁極31の磁気特性が劣化して記録ヘッド部の特性が劣化したりするおそれもある。
これに対し、本実施の形態では、プラズモンジェネレータ50の近傍に第1のヒートシンク層45が設けられ、主磁極31の近傍に第2のヒートシンク層46が設けられている。第1および第2のヒートシンク層45,46の材料は、アルミナよりも25℃における熱伝導率が大きいSiCまたはAlNである。従って、本実施の形態によれば、第1のヒートシンク層45によってプラズモンジェネレータ50の放熱性を高め、第2のヒートシンク層46によって主磁極31の放熱性を高めることができる。その結果、本実施の形態によれば、プラズモンジェネレータ50および主磁極31の温度上昇を抑制することができる。
また、本実施の形態では、プラズモンジェネレータ50と主磁極31の間に非磁性層30が設けられている。非磁性層30の材料は、アルミナよりも25℃における熱伝導率が小さい材料である。従って、本実施の形態によれば、比較例のヘッドに比べて、プラズモンジェネレータ50から主磁極31へ直接熱が伝わることを抑制できる。その結果、本実施の形態によれば、プラズモンジェネレータ50が発生する熱から主磁極31を保護することができる。
以上のことから、本実施の形態によれば、比較例のヘッドにおいて発生が懸念される前述の問題が発生することを防止することができる。
また、本実施の形態では、第2のヒートシンク層46は、第1のヒートシンク層45に接触している。これにより、本実施の形態によれば、第1および第2のヒートシンク層45,46によって構成されるヒートシンク層全体の体積を大きくして、より効果的に、プラズモンジェネレータ50および主磁極31の放熱性を高めることができる。
ところで、第1のヒートシンク層45の材料として用いられるSiCは導電性を有している。本実施の形態によれば、プラズモンジェネレータ50と第1のヒートシンク層45との間に配置された絶縁膜28を備えていることから、プラズモンジェネレータ50と第1のヒートシンク層45を絶縁することができる。これにより、導電性の第1のヒートシンク層45によって、プラズモンジェネレータ50における表面プラズモンの励起や伝播が影響を受けることを防止することができる。
また、本実施の形態では、第2のヒートシンク層46は、主磁極31に接触している。これにより、本実施の形態によれば、より効果的に、主磁極31の放熱性を高めることができる。
以下、本実施の形態におけるその他の効果について説明する。本実施の形態では、プラズモンジェネレータ50は、伝播部51と幅変化部分52とを有している。コア25の上面25bに対向する幅変化部分52の下面52aの幅は、媒体対向面80に近づくに従って小さくなり、下面51aとの境界の位置では、下面51aの幅と等しくなっている。本実施の形態によれば、幅変化部分52が設けられていない場合に比べて、コア25の上面25bに対向するプラズモンジェネレータ50の下面の面積を大きくして、より多くの表面プラズモンを励起させることができる。これにより、本実施の形態によれば、十分な強度の近接場光を発生させることが可能になる。
ところで、プラズモンジェネレータ50の厚み(Z方向の寸法)が小さくなると、表面プラズモンの励起効率が低下して、励起される表面プラズモンが少なくなる。そのため、プラズモンジェネレータ50の厚みは、ある程度大きいことが好ましい。本実施の形態では、伝播部51の上面51bは、傾斜部51b1を含んでいる。傾斜部51b1における任意の位置の伝播部51の下面51aからの距離は、任意の位置が前端面51eに近づくに従って小さくなる。これにより、本実施の形態では、媒体対向面80から離れた位置におけるプラズモンジェネレータ50の厚みを大きくしながら、前端面51eのZ方向の寸法を小さくすることができる。その結果、本実施の形態によれば、スポット径が小さく、且つ十分な強度の近接場光を発生させることが可能になる。
[変形例]
次に、図14を参照して、本実施の形態における変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。図14は、本実施の形態における変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す斜視図である。変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドでは、第1のヒートシンク層45の材料はAlNである。AlNは、絶縁体である。また、変形例では、絶縁膜28が設けられておらず、第1のヒートシンク層45はプラズモンジェネレータ50に接触している。変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドのその他の構成は、図1ないし図5に示した熱アシスト磁気記録ヘッドと同様である。この変形例によれば、第1のヒートシンク層45がプラズモンジェネレータ50に接触していることから、より効果的に、プラズモンジェネレータ50の放熱性を高めることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。始めに、図15ないし図17を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドが第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドと異なる点について説明する。図15は、熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。図16は、熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。図17は、第3のヒートシンク層を示す平面図である。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、第1の実施の形態における連結部14A,14Bの第1層の代わりに、磁性材料よりなる連結層15を備えている。本実施の形態では、コイル17は、連結層15を中心として巻回されている。連結部14A,14Bの第2層は、連結層15の上に配置されている。連結層15の周囲には絶縁層16,18が配置されている。
本実施の形態では、リターン磁極層11の端面は、媒体対向面80から離れた位置に配置されている。リターン磁極層11の端面と媒体対向面80との間には絶縁層12の一部が介在している。
また、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、媒体対向面80の近傍においてリターン磁極層11の上に配置された磁性材料よりなる連結層13を備えている。連結層13は、媒体対向面80に向いた端面を有し、この端面は、媒体対向面80から離れた位置に配置されている。連結層13の端面と媒体対向面80との間には絶縁層16,19の一部が介在している。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、連結層13および絶縁層19の上に配置された磁性材料よりなる連結層21を備えている。連結層21は、媒体対向面80に配置された端面を有している。連結層21の周囲にはクラッド層24が配置されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、連結層21の上に配置された磁性材料よりなるシールド22を備えている。シールド22は、媒体対向面80において主磁極31の第1の端面31aに対して記録媒体の進行方向(Z方向)の後側に配置された第1の端面22aと、その反対側の第2の端面22bと、主磁極31に向いた上面22cと、下面22dと、2つの側面22e,22fとを有している。第2の端面22bは、基板1の上面1aに垂直な方向に対して傾いている。第2の端面22bにおける任意の位置の媒体対向面80からの距離は、任意の位置が基板1の上面1aからから離れるに従って小さくなっている。
プラズモンジェネレータ50の近接場光発生部51g(図6参照)は、媒体対向面80において、主磁極31の第1の端面31aとシールド22の第1の端面22aとの間に配置されている。シールド22の上面22cと主磁極31との間には、プラズモンジェネレータ50の少なくとも一部は存在するが、コア25のいかなる部分も存在しない。本実施の形態では、コア25は、媒体対向面80との間でシールド22を挟む位置に配置されている。コア25の端面25aは、シールド22の第2の端面22bに接触している。
また、プラズモンジェネレータ50は、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)について、シールド22の上面22cの長さよりも大きい長さを有している。本実施の形態では、プラズモンジェネレータ50のプラズモン励起部は、伝播部51の下面51aおよび幅変化部分52の下面52aのうち、コア25のエバネッセント光発生面(上面25b)に対向する部分によって構成されている。上記プラズモン励起部とコア25のエバネッセント光発生面(上面25b)は、シールド22の上面22cよりも媒体対向面80からより遠い位置にある。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、連結層21およびクラッド層24の上に配置された第3のヒートシンク層47を備えている。シールド22、コア25および第3のヒートシンク層47の周囲にはクラッド層26(図1参照)が配置されている。ギャップ層27は、シールド22の上面、第3のヒートシンク層47の上面、コア25の上面25bおよびクラッド層26の上面の上に配置されている。第3のヒートシンク層47の材料としては、SiCまたはAlNが用いられる。
図16および図17に示したように、第3のヒートシンク層47は、シールド22のトラック幅方向(X方向)の両側に配置された2つの部分471,472を有している。部分471は、媒体対向面80に配置された前端面471aと、シールド22に接する側端面471bと、上面と、下面とを有している。部分472は、媒体対向面80に配置された前端面472aと、シールド22に接する側端面472bと、上面と、下面とを有している。
また、部分471は、前部4711と、この前部4711に対して媒体対向面80からより遠い位置に配置された後部4712とを含んでいる。前部4711は、前端面471aおよび側端面471bを含むと共に、前端面471aとは反対側の後端部を有している。後部4712は、前部4711の後端部に連結されて、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)に延びている。同様に、部分472は、前部4721と、この前部4721に対して媒体対向面80からより遠い位置に配置された後部4722とを含んでいる。前部4721は、前端面472aおよび側端面472bを含むと共に、前端面472aとは反対側の後端部を有している。後部4722は、前部4721の後端部に連結されて、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)に延びている。図17では、前部4711と後部4712との境界および前部4721と後部4722との境界を点線で示している。後部4712と後部4722は、上から見たときに、コア25のトラック幅方向の両側であって、コア25から十分離れた位置に配置されている。
シールド22の側面22eは、第3のヒートシンク層47の部分471の側端面471bに接触している。シールド22の側面22fは、第3のヒートシンク層47の部分472の側端面472bに接触している。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、主磁極31の上に配置された磁性材料よりなる連結層33と、連結部14A,14Bの第4層および誘電体層32の上に配置された磁性材料よりなる連結層34と、連結層33,34の周囲に配置された誘電体層35とを備えている。誘電体層35は、例えばSiOによって形成されている。連結層33は、媒体対向面80に配置された端面を有している。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、連結層33の上に配置された磁性材料よりなる連結層36と、連結層34の上に配置された磁性材料よりなる連結層37とを備えている。本実施の形態では、コイル38は、誘電体層35の上に配置され、連結層37を中心として巻回されている。また、絶縁層39は、コイル38の巻線間および周囲ならびに連結層36,37の周囲に配置されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、連結層36および絶縁層39の周囲に配置された絶縁層40と、コイル38および絶縁層39,40の上に配置された絶縁層41とを備えている。本実施の形態では、ヨーク層42は、連結層36,37および絶縁層41の上に配置されている。ヨーク層42は、連結層36と連結層37を磁気的に連結している。熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、ヨーク層42の周囲に配置された絶縁層43を備えている。絶縁層40,41,43は、例えばアルミナによって形成されている。本実施の形態では、保護層44は、ヨーク層42と絶縁層43を覆うように配置されている。
連結層21,13、リターン磁極層11、連結層15、連結部14A,14B、連結層34,37、ヨーク層42および連結層36,33は、帰磁路部81を構成する。帰磁路部81は、コイル17,38によって発生された磁界に対応する磁束を通過させる。帰磁路部81は、主磁極31、シールド22および帰磁路部81によって囲まれてコイル17,38のそれぞれの一部が通過する空間が形成されるように、主磁極31とシールド22とを接続している。連結層13,21は、シールド22とリターン磁極層11とを磁気的に連結している。
次に、シールド22の機能と、本実施の形態の効果について説明する。シールド22は、熱アシスト磁気記録ヘッドの外部から熱アシスト磁気記録ヘッドに印加された外乱磁界を取り込む。これにより、外乱磁界が主磁極31に集中して取り込まれることによって記録媒体に対して誤った記録が行なわれることを防止することができる。また、シールド22は、主磁極31の端面31aより発生されて記録媒体の面に垂直な方向以外の方向に広がる磁束を取り込んで、この磁束が記録媒体に達することを阻止する機能を有している。これにより、トラックに沿った方向であるトラック長手方向の位置の変化に対する記録磁界強度の変化の勾配(以下、記録磁界強度の勾配と記す。)を大きくすることができる。また、シールド22と帰磁路部81は、主磁極31の端面31aより発生されて、記録媒体を磁化した磁束を、主磁極31に還流させる機能を有している。
また、本実施の形態では、近接場光発生部51gは、媒体対向面80において、主磁極31の端面31aとシールド22の端面22aとの間に配置されている。これにより、近接場光発生部51gの近傍において、記録磁界強度の勾配が大きな記録磁界を発生させることができる。これらのことから、本実施の形態によれば、線記録密度を高めることが可能になる。
本実施の形態において、シールド22は、主磁極31と同様にプラズモンジェネレータ50の近傍に位置する。そのため、シールド22の放熱性を高める対策が採られていない場合には、シールド22の温度が上昇して、第1の実施の形態で説明した比較例のヘッドにおける主磁極31に関して発生する問題が、シールド22に関して発生する。これに対し、本実施の形態では、シールド22の近傍に第3のヒートシンク層47が設けられている。第3のヒートシンク層47の材料は、SiCまたはAlNである。従って、本実施の形態によれば、シールド22の放熱性を高めて、シールド22の温度上昇を抑制することができる。
また、本実施の形態では、第3のヒートシンク層47は、シールド22に接触している。これにより、本実施の形態によれば、より効果的に、シールド22の放熱性を高めることができる。
次に、図18ないし図22を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法について説明する。図18ないし図22は、熱アシスト磁気記録ヘッドの製造過程における積層体の一部を示す断面図である。図18ないし図22において、(a)は、それぞれ、主磁極31の端面31aと交差し、媒体対向面80および基板1の上面1aに垂直な断面を示している。図18ないし図22において、(b)は、それぞれ、積層体における媒体対向面80が形成される予定の位置の断面を示している。
本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法は、絶縁層12を研磨する工程までは、第1の実施の形態と同様である。図18は、絶縁層12を研磨した後の積層体を示している。
図19は、次の工程を示す。この工程では、まず、リターン磁極層11および絶縁層12の上に、絶縁層16を形成する。次に、絶縁層16を選択的にエッチングして、絶縁層16に、リターン磁極層11の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、この2つの開口部の位置で、リターン磁極層11の上に、連結層13,15を形成する。次に、絶縁層16の上にコイル17を形成する。次に、コイル17の巻線間および周囲ならびに連結層13,15の周囲に絶縁層18を形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁層19を形成する。次に、例えばCMPによって、連結層13,15、コイル17および絶縁層18が露出するまで絶縁層19を研磨する。
図20は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に絶縁層20を形成する。次に、絶縁層20を選択的にエッチングして、絶縁層20に、連結層13の上面を露出させる開口部と、連結層15の上面を露出させる2つの開口部とを形成する。次に、連結層13および絶縁層19の上に連結層21を形成し、連結層15の上に連結部14A,14Bのそれぞれの第2層を形成する。次に、積層体の上面全体の上にクラッド層24を形成する。次に、例えばCMPによって、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層および連結層21が露出するまでクラッド層24を研磨する。
次に、積層体の上面全体の上に、後に第3のヒートシンク層47となる第3のヒートシンク材料層47Pを形成する。次に、第3のヒートシンク材料層47Pの上に、コア25の平面形状に対応した形状の開口部を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、第3のヒートシンク材料層47Pをエッチングして、第3のヒートシンク材料層47Pに、コア25を収容するための収容部を形成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。次に、第3のヒートシンク材料層47Pの収容部内にコア25を形成する。
図21は、次の工程を示す。この工程では、まず、第3のヒートシンク材料層47Pの上に、後に形成される第3のヒートシンク層47の2つの部分471,472の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成し、コア25の上に図示しない他のフォトレジストマスクを形成する。次に、これらのフォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、第3のヒートシンク材料層47Pをエッチングする。これにより、第3のヒートシンク材料層47Pは、2つの部分471,472に分離され、第3のヒートシンク層47が完成する。
次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層の上に連結部14A,14Bのそれぞれの第3層を形成し、連結層21の上にシールド22を形成する。次に、積層体の上面全体の上にクラッド層26を形成する。次に、例えばCMPによって、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層、シールド22、コア25および第3のヒートシンク層47が露出するまでクラッド層26を研磨する。
図22は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上にギャップ層27を形成する。次に、第1の実施の形態における図7ないし図13を参照して説明した工程と同様に、絶縁膜28、誘電体層29,32、非磁性層30、主磁極31、第1のヒートシンク層45、第2のヒートシンク層46およびプラズモンジェネレータ50を形成する。次に、ギャップ層27および誘電体層29,32を選択的にエッチングして、ギャップ層27および誘電体層29,32に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第4層を形成する。
以下、図15および図16を参照して、図22に示した工程の後の工程について説明する。まず、主磁極31および誘電体層32の上に連結層33を形成し、連結部14A,14Bのそれぞれの第4層および誘電体層32の上に連結層34を形成する。次に、積層体の上面全体の上に誘電体層35を形成する。次に、例えばCMPによって、連結層33,34が露出するまで誘電体層35を研磨する。
次に、連結層33の上に連結層36を形成し、連結層34の上に連結層37を形成する。次に、誘電体層35の上にコイル38を形成する。次に、コイル38の巻線間および周囲ならびに連結層36,37の周囲に絶縁層39を形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁層40を形成する。次に、例えばCMPによって、連結層36,37、コイル38および絶縁層39が露出するまで絶縁層40を研磨する。
次に、積層体の上面全体の上に絶縁層41を形成する。次に、絶縁層41を選択的にエッチングして、絶縁層41に、連結層36の上面を露出させる開口部と、連結層37の上面を露出させる開口部を形成する。次に、連結層36,37および絶縁層41の上に、ヨーク層42を形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁層43を形成する。次に、例えばCMPによって、ヨーク層42が露出するまで、絶縁層43を研磨する。次に、ヨーク層42および絶縁層43を覆うように保護層44を形成する。その後の工程は、第1の実施の形態と同様である。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態における変形例と同様に、第1のヒートシンク層45の材料はAlNであってもよい。この場合、絶縁膜28は設けられていなくてもよく、第1のヒートシンク層45は、プラズモンジェネレータ50に接触していてもよい。本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。始めに、図23を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドが第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドと異なる点について説明する。図23は、熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドでは、コア25の位置が第2の実施の形態と異なっている。本実施の形態では、コア25は、媒体対向面80との間で主磁極31を挟む位置に配置されている。具体的には、コア25は、誘電体層29および非磁性層30の上に配置されている。コア25の端面25aは、主磁極31の第2の端面31bに接触している。
コア25の下面25cとプラズモンジェネレータ50の上面との間には、非磁性層30の一部が介在している。コア25のトラック幅方向(X方向)の両側には、第2のヒートシンク層46の部分461の後部4612と部分462の後部4622が、コア25に対して間隔をあけて配置されている。コア25、主磁極31および第2のヒートシンク層46の周囲には、誘電体層32(図15参照)が配置されている。コア25、誘電体層32および第2のヒートシンク層46の上には、誘電体層35が配置されている。
また、本実施の形態の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、連結部14A,14Bの第2層の代わりに、連結層23を備えている。連結層23は、連結層15の上に配置されている。連結部14A,14Bの第3層は、連結層23の上に配置されている。連結層23の周囲には、絶縁層20およびクラッド層24が配置されている。
また、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドでは、連結層34が設けられていない。代わりに、連結部14A,14Bは、それぞれ第4層の上に配置された第5層を有している。連結部14A,14Bの第5層は、誘電体層35に埋め込まれている。連結層37は、連結部14A,14Bの第5層および誘電体層35の上に配置されている。本実施の形態では、帰磁路部81は、連結層21,13、リターン磁極層11、連結層15,23、連結部14A,14B、連結層37、ヨーク層42および連結層36,33によって構成されている。
また、本実施の形態では、誘電体層29,32,35および非磁性層30が導波路のクラッドとして機能する。本実施の形態における誘電体層29,32,35は、コア25の屈折率よりも小さい屈折率を有する誘電体材料によって形成されている。誘電体層29,32,35の材料としては、例えば、SiOやアルミナが用いられる。本実施の形態における非磁性層30は、コア25の屈折率よりも小さい屈折率を有し、且つアルミナよりも25℃における熱伝導率が小さい誘電体材料によって形成されている。非磁性層30の材料としては、例えばSiOが用いられる。
次に、本実施の形態における近接場光発生の原理について説明する。本実施の形態では、コア25の下面25cが本発明におけるエバネッセント光発生面に対応する。また、プラズモンジェネレータ50のプラズモン励起部は、伝播部51の上面51bおよび幅変化部分52の上面52bのうち、コア25のエバネッセント光発生面(下面25c)に対向する部分によって構成されている。第1の実施の形態で説明したように、図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光はコア25に入射される。図23に示したように、レーザ光60は、コア25内を媒体対向面80に向けて伝播して、プラズモンジェネレータ50の近傍に達する。ここで、コア25のエバネッセント光発生面(下面25c)において、レーザ光60が全反射することによって、非磁性層30内にしみ出すエバネッセント光が発生する。そして、プラズモンジェネレータ50のプラズモン励起部において、上記エバネッセント光と結合することによって、表面プラズモンが励起される。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第2の実施の形態と同様である。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。始めに、図24ないし図27を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドが第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドと異なる点について説明する。図24は、熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す正面図である。図25は、熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。図26は、熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。図27は、プラズモンジェネレータを示す斜視図である。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドでは、第1のヒートシンク層45の部分451の側端面451bと部分452の側端面452bは、それぞれ、基板1の上面1aから離れるに従って互いの距離が大きくなるように、それぞれ基板1の上面1aに垂直な方向に対して傾いている。また、第1のヒートシンク層45は、側端面451b,452bによって構成された溝部を有している。この溝部は、媒体対向面80に垂直な方向に延びている。この溝部の媒体対向面80に平行な断面の形状はV字形状である。
また、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、第2の実施の形態における絶縁膜28、非磁性層30、主磁極31およびプラズモンジェネレータ50の代わりに、絶縁膜61、非磁性層62、主磁極63およびプラズモンジェネレータ70を備えている。絶縁膜61、非磁性層62、主磁極63およびプラズモンジェネレータ70は、それぞれ、絶縁膜28、非磁性層30、主磁極31およびプラズモンジェネレータ50と同じ材料によって形成されていてもよい。絶縁膜61は、第1のヒートシンク層45の部分451の側端面451bおよび上面451c、ならびに、部分452の側端面452bおよび上面452cに沿って配置されている。
プラズモンジェネレータ70は、絶縁膜61の上に配置され、絶縁膜61と同様の形状を有している。プラズモンジェネレータ70は、側壁部71と、側壁部72と、拡張部分73,74とを有している。側壁部71,72および拡張部分73,74は、それぞれ板状の形状を有している。側壁部71は、絶縁膜61を介して側端面451bに対向する第1の斜面を有している。側壁部72は、絶縁膜61を介して側端面452bに対向する第2の斜面を有している。拡張部分73は、側壁部71の上端から、側壁部71,72の両方から離れる方向に拡張して、絶縁膜61を介して上面451cの上に配置されている。拡張部分74は、側壁部72の上端から、側壁部71,72の両方から離れる方向に拡張して、絶縁膜61を介して上面452cの上に配置されている。なお、プラズモンジェネレータ70は、拡張部分73,74を有していなくてもよい。
また、プラズモンジェネレータ70は、媒体対向面80に配置された前端面70aを有している。前端面70aは、表面プラズモンに基づいて近接場光を発生する近接場光発生部70gを含んでいる。また、プラズモンジェネレータ70は、上記第1の斜面と第2の斜面が交わることによって形成されたエッジ部70eを有している。エッジ部70eは、コア25の上面25bに対して所定の間隔をあけて、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)に延びている。上記第1の斜面と第2の斜面がなす角度は、側端面451b,452bがなす角度と等しい。近接場光発生部70gは、エッジ部70eの一端に位置している。
非磁性層62は、絶縁膜61との間にプラズモンジェネレータ70を挟むように、プラズモンジェネレータ70に沿って配置され、プラズモンジェネレータ70と同様の形状を有している。
主磁極63は、媒体対向面80に配置された端面63aと、下端部63cと、上面63dと、2つの側面63e,63fとを有している。側面63eは、第2のヒートシンク層46の部分461の側端面461bに接触している。側面63fは、第2のヒートシンク層46の部分462の側端面462bに接触している。
主磁極63は、プラズモンジェネレータ70の側壁部71,72に沿った非磁性層62の一部によって形成された空間内に収容された第1の部分631と、第1の部分631よりもコア25から遠い位置に配置された第2の部分632とを有している。図24では、第1の部分631と第2の部分632との境界を二点鎖線で示している。
なお、プラズモンジェネレータ70および主磁極63の形状は、図24ないし図27を参照して説明した上記の例に限られない。例えば、プラズモンジェネレータ70は、エッジ部70eの代わりに平面部を含んでいてもよい。平面部は、幅変化部分を含んでいてもよい。幅変化部分では、媒体対向面80および基板1の上面1aに平行な方向(X方向)についての幅が、媒体対向面80に近づくに従って小さくなる。また、プラズモンジェネレータ70は、エッジ部と、このエッジ部よりも媒体対向面80から遠い位置に配置されてエッジ部に連結された平面とを含んでいてもよい。
次に、本実施の形態における近接場光発生の原理について説明する。第1の実施の形態で説明したように、図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光はコア25に入射される。図25に示したように、レーザ光60は、コア25内を媒体対向面80に向けて伝播して、プラズモンジェネレータ70の近傍に達する。ここで、コア25のエバネッセント光発生面(上面25b)において、レーザ光60が全反射することによって、ギャップ層27内にしみ出すエバネッセント光が発生する。プラズモンジェネレータ70は、コア25のエバネッセント光発生面(上面25b)に対して所定の間隔をもって対向するプラズモン励起部を有している。本実施の形態では、プラズモン励起部は、エッジ部70eおよびその近傍の部分によって構成されている。プラズモンジェネレータ70のプラズモン励起部において、上記エバネッセント光と結合することによって、表面プラズモンが励起される。プラズモン励起部に励起された表面プラズモンは、エッジ部70eを伝播して近接場光発生部70gに到達する。その結果、近接場光発生部70gにおいて表面プラズモンが集中し、この表面プラズモンに基づいて、近接場光発生部70gから近接場光が発生する。
次に、図28ないし図30を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法について説明する。図28ないし図30は、熱アシスト磁気記録ヘッドの製造過程における積層体の一部を示す断面図である。図28ないし図30において、(a)は、それぞれ、主磁極31の端面31aと交差し、媒体対向面80および基板1の上面1aに垂直な断面を示している。図28ないし図30において、(b)は、それぞれ、積層体における媒体対向面80が形成される予定の位置の断面を示している。
本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法は、ギャップ層27を形成する工程までは、第2の実施の形態と同様である。
図28は、ギャップ層27を形成した後の工程を示している。この工程では、まず、ギャップ層27の上に、後に第1のヒートシンク層45となる第1のヒートシンク材料層を形成する。次に、第1のヒートシンク材料層の上に、後に形成される第1のヒートシンク層45の2つの部分451,452の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、第1のヒートシンク材料層をエッチングする。これにより、第1のヒートシンク材料層は、2つの部分451,452に分離され、第1のヒートシンク層45が完成する。なお、第1のヒートシンク材料層をエッチングする際には、部分451の側端面451bと部分452の側端面452bが、それぞれ基板1の上面1aに垂直な方向に対して傾くように、第1のヒートシンク材料層をテーパエッチングする。次に、フォトレジストマスクを除去する。
図29は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に絶縁膜61を形成する。次に、絶縁膜61の上にプラズモンジェネレータ70を形成する。次に、積層体の上面全体の上に非磁性層62を形成する。次に、例えばフレームめっき法によって、非磁性層62の上に主磁極63を形成する。次に、非磁性層62の一部と主磁極63を覆う図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、絶縁膜61および非磁性層62のうち、主磁極63およびフォトレジストマスクの下に存在する部分以外の部分を除去する。次に、フォトレジストマスクを除去する。
図30は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に、後に第2のヒートシンク層46となる第2のヒートシンク材料層を形成する。次に、例えばCMPによって、主磁極63が露出するまで第2のヒートシンク材料層を研磨する。次に、第2のヒートシンク材料層の上に、後に形成される第2のヒートシンク層46の2つの部分461,462の平面形状と主磁極31の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、第2のヒートシンク材料層をエッチングする。これにより、第2のヒートシンク材料層は、2つの部分461,462に分離され、第2のヒートシンク層46が完成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。その後の工程は、第2の実施の形態と同様である。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第2の実施の形態と同様である。
[変形例]
次に、図31を参照して、本実施の形態における変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。図31は、本実施の形態における変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す正面図である。変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドでは、第1のヒートシンク層45の材料はAlNである。また、変形例では、絶縁膜61が設けられておらず、第1のヒートシンク層45はプラズモンジェネレータ70に接触している。変形例の熱アシスト磁気記録ヘッドのその他の構成は、図24ないし図26に示した熱アシスト磁気記録ヘッドと同様である。この変形例によれば、第1のヒートシンク層45がプラズモンジェネレータ70に接触していることから、より効果的に、プラズモンジェネレータ70の放熱性を高めることができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、請求の範囲の要件を満たす限り、導波路のコア、プラズモンジェネレータ、主磁極ならびに第1および第2のヒートシンク層の形状および配置は、各実施の形態に示した例に限られない。例えば、本発明では、主磁極は、プラズモンジェネレータに対して、記録媒体の進行方向(Z方向)の後側に配置されていてもよい。
30…非磁性層、31…主磁極、45…第1のヒートシンク層、46…第2のヒートシンク層、50…プラズモンジェネレータ。

Claims (6)

  1. 記録媒体に対向する媒体対向面と、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、情報を前記記録媒体に記録するための記録磁界を発生する主磁極と、
    光を伝播させるコアと、前記コアの周囲に配置されたクラッドとを有する導波路と、
    前記媒体対向面に配置された近接場光発生部を有するプラズモンジェネレータであって、前記コアを伝播する光に基づいて前記コアより発生されるエバネッセント光と結合することによって表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンに基づいて前記近接場光発生部より近接場光を発生するように構成されたプラズモンジェネレータと、
    磁性材料よりなり、前記媒体対向面に配置された端面を有するシールドとを備えた熱アシスト磁気記録ヘッドであって、
    前記プラズモンジェネレータと主磁極は、前記記録媒体の進行方向に沿って並ぶように配置され、
    前記近接場光発生部は、前記媒体対向面において、前記主磁極の端面と前記シールドの端面との間に配置され、
    前記熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、
    前記プラズモンジェネレータのトラック幅方向の両側に配置された2つの部分を有する第1のヒートシンク層と、
    前記主磁極のトラック幅方向の両側に配置された2つの部分を有する第2のヒートシンク層と、
    前記シールドのトラック幅方向の両側に配置された2つの部分を有する第3のヒートシンク層と、
    前記プラズモンジェネレータと主磁極の間に配置された非磁性層とを備え、
    前記第1ないし第3のヒートシンク層の材料は、SiCまたはAlNであり、
    前記非磁性層の材料は、アルミナよりも25℃における熱伝導率が小さいことを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  2. 前記第2のヒートシンク層は、前記第1のヒートシンク層に接触していることを特徴とする請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  3. 前記非磁性層の材料は、SiOであることを特徴とする請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  4. 前記第1のヒートシンク層の材料はSiCであり、前記熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、前記プラズモンジェネレータと第1のヒートシンク層との間に配置された絶縁膜を備えたことを特徴とする請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  5. 前記絶縁膜の材料はアルミナであることを特徴とする請求項4記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  6. 前記第1のヒートシンク層の材料はAlNであり、前記第1のヒートシンク層は、前記プラズモンジェネレータに接触していることを特徴とする請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
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