JP5607766B2 - シールドを含む熱アシスト磁気記録ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に近接場光を照射して記録媒体の保磁力を低下させて情報の記録を行う熱アシスト磁気記録に用いられる熱アシスト磁気記録ヘッドに関する。
近年、磁気ディスク装置等の磁気記録装置では、高記録密度化に伴い、薄膜磁気ヘッドおよび記録媒体の性能向上が要求されている。薄膜磁気ヘッドとしては、基板に対して、読み出し用の磁気抵抗効果素子(以下、MR(Magnetoresistive)素子とも記す。)を有する再生ヘッド部と書き込み用の誘導型電磁変換素子を有する記録ヘッド部とを積層した構造の複合型薄膜磁気ヘッドが広く用いられている。磁気ディスク装置において、薄膜磁気ヘッドは、記録媒体の表面からわずかに浮上するスライダに設けられる。スライダは、記録媒体に対向する媒体対向面を有している。この媒体対向面は、空気流入端(リーディング端)と空気流出端(トレーリング端)とを有している。
ここで、基準の位置に対して、よりリーディング端に近い位置をリーディング側と定義し、基準の位置に対して、よりトレーリング端に近い位置をトレーリング側と定義する。リーディング側は、スライダに対する記録媒体の進行方向の後側である。トレーリング側は、スライダに対する記録媒体の進行方向の前側である。
磁気記録装置において、記録密度を高めるためには、記録媒体の磁性微粒子を小さくすることが効果的である。しかし、磁性微粒子を小さくすると、磁性微粒子の磁化の熱安定性が低下するという問題が発生する。この問題を解消するには、磁性微粒子の異方性エネルギーを大きくすることが効果的である。しかし、磁性微粒子の異方性エネルギーを大きくすると、記録媒体の保磁力が大きくなって、既存の磁気ヘッドでは情報の記録が困難になるという問題が発生する。
上述のような問題を解決する方法として、いわゆる熱アシスト磁気記録という方法が提案されている。この方法では、保磁力の大きな記録媒体を使用し、情報の記録時には、記録媒体のうち情報が記録される部分に対して記録磁界と同時に熱も加えて、その部分の温度を上昇させ保磁力を低下させて情報の記録を行う。情報が記録された部分は、その後、温度が低下して保磁力が大きくなり、磁化の熱安定性が高まる。以下、熱アシスト磁気記録に用いられる磁気ヘッドを、熱アシスト磁気記録ヘッドと呼ぶ。
熱アシスト磁気記録では、記録媒体に対して熱を加える方法としては、近接場光を用いる方法が一般的である。近接場光を発生させる方法としては、レーザ光によって励起されたプラズモンから近接場光を発生する金属片であるプラズモンジェネレータを用いる方法が知られている。また、一般的に、近接場光の発生に利用されるレーザ光は、スライダに設けられた導波路によって、スライダの媒体対向面の近傍に設けられたプラズモンジェネレータに導かれる。
特許文献1には、導波路のコアの表面とプラズモンジェネレータの表面とをギャップを介して対向させ、コアを伝播する光に基づいてコアの表面で発生するエバネッセント光を用いて、プラズモンジェネレータに表面プラズモンを励起させ、この表面プラズモンに基づいて近接場光を発生させる技術が開示されている。
近接場光の発生源としてプラズモンジェネレータを用いた熱アシスト磁気記録ヘッドでは、記録ヘッド部が、記録磁界を発生させる主磁極と、プラズモンジェネレータとを含む。主磁極は、媒体対向面に配置された端面を有している。プラズモンジェネレータは、媒体対向面に配置された近接場光発生部を有している。熱アシスト磁気記録ヘッドでは、主磁極の端面とプラズモンジェネレータの近接場光発生部とを近づけることが求められる。
米国特許出願公開第2011/0058272A1号明細書
磁気記録装置において、線記録密度を高めるためには、記録媒体のトラックに記録される信号磁化の向きを記録媒体の面に対して垂直な方向とする垂直磁気記録方式を用いると共に、トラック上において、トラックに沿った方向であるトラック長手方向の位置の変化に対する記録磁界強度の変化の勾配(以下、記録磁界強度の勾配と記す。)を大きくすることが有効である。これは、熱アシスト磁気記録を用いる磁気記録装置にも当てはまる。
特許文献1には、主磁極のリーディング側に、媒体対向面に配置された端面を有する下部シールドを設けることによって、記録磁界強度の勾配を大きくする技術が開示されている。しかし、特許文献1に開示された熱アシスト磁気記録ヘッドでは、下部シールドと主磁極との間に導波路(コア)とプラズモンジェネレータとが配置されているため、媒体対向面において、下部シールドの端面と主磁極の端面との間の距離が比較的大きい。そのため、この熱アシスト磁気記録ヘッドでは、下部シールドの機能が十分に発揮されにくいという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、主磁極、プラズモンジェネレータ、導波路およびシールドを含む熱アシスト磁気記録ヘッドであって、線記録密度を高めることができるようにした熱アシスト磁気記録ヘッドを提供することにある。
本発明の第1の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面と、主磁極と、導波路と、プラズモンジェネレータと、第1のシールドとを備えている。主磁極は、媒体対向面に配置された端面を有し、情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する。導波路は、光を伝播させるコアと、コアの周囲に配置されたクラッドとを有している。プラズモンジェネレータは、媒体対向面に配置された近接場光発生部を有し、コアを伝播する光に基づいてプラズモンジェネレータに表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンに基づいて近接場光発生部より近接場光を発生するように構成されている。第1のシールドは、磁性材料よりなり、主磁極に対して記録媒体の進行方向の後側に配置されている。
第1のシールドは、媒体対向面において主磁極の端面に対して記録媒体の進行方向の後側に配置された端面と、主磁極に向いた上面とを有している。主磁極の端面と第1のシールドの端面は、互いに50〜300nmの範囲内の距離を隔てている。近接場光発生部は、媒体対向面において、主磁極の端面と第1のシールドの端面との間に配置されている。第1のシールドの上面と主磁極との間には、プラズモンジェネレータの少なくとも一部は存在するが、コアのいかなる部分も存在しない。
本発明の第1の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、主磁極の端面と第1のシールドの端面との間の距離は、50〜100nmの範囲内であってもよい。
また、本発明の第1の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、前記情報に応じた磁界を発生するコイルと、磁性材料よりなり、コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させる第1の帰磁路部であって、主磁極、第1のシールドおよび第1の帰磁路部によって囲まれてコイルの一部が通過する空間が形成されるように、主磁極と第1のシールドとを接続する第1の帰磁路部を備えていてもよい。
また、本発明の第1の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、コアは、コアを伝播する光に基づいてエバネッセント光を発生するエバネッセント光発生面を有し、プラズモンジェネレータは、エバネッセント光発生面に対して所定の間隔をもって対向するプラズモン励起部を有していてもよい。この場合、プラズモンジェネレータでは、プラズモン励起部において、エバネッセント光発生面より発生されるエバネッセント光と結合することによって表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンが近接場光発生部に伝播され、この表面プラズモンに基づいて近接場光発生部より近接場光が発生される。
また、プラズモンジェネレータは、媒体対向面に垂直な方向について、第1のシールドの上面の長さよりも大きい長さを有し、コアは、媒体対向面との間で第1のシールドを挟む位置に配置され、エバネッセント光発生面とプラズモン励起部は、第1のシールドの上面よりも媒体対向面からより遠い位置にあってもよい。あるいは、コアは、媒体対向面との間で主磁極を挟む位置に配置されていてもよい。
また、本発明の第1の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、磁性材料よりなり、媒体対向面において主磁極の端面に対して記録媒体の進行方向の前側に配置された端面を有する第2のシールドを備えていてもよい。この場合、熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、前記情報に応じた磁界を発生するコイルと、それぞれ磁性材料よりなり、コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させる第1および第2の帰磁路部を備えていてもよい。第1の帰磁路部は、主磁極、第1のシールドおよび第1の帰磁路部によって囲まれてコイルの一部が通過する第1の空間が形成されるように、主磁極と第1のシールドとを接続する。第2の帰磁路部は、主磁極、第2のシールドおよび第2の帰磁路部によって囲まれてコイルの他の一部が通過する第2の空間が形成されるように、主磁極と第2のシールドとを接続する。
本発明の第2の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面と、主磁極と、導波路と、プラズモンジェネレータと、シールドとを備えている。主磁極は、媒体対向面に配置された端面を有し、情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する。導波路は、光を伝播させるコアと、コアの周囲に配置されたクラッドとを有している。プラズモンジェネレータは、媒体対向面に配置された近接場光発生部を有し、コアを伝播する光に基づいてプラズモンジェネレータに表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンに基づいて近接場光発生部より近接場光を発生するように構成されている。シールドは、磁性材料よりなり、主磁極に対して記録媒体の進行方向の前側に配置されている。
主磁極は、更に、シールドに向いた上面を有している。シールドは、媒体対向面において主磁極の端面に対して記録媒体の進行方向の前側に配置された端面を有している。主磁極の端面とシールドの端面は、互いに50〜300nmの範囲内の距離を隔てている。近接場光発生部は、媒体対向面において、主磁極の端面とシールドの端面との間に配置されている。主磁極の上面とシールドとの間には、プラズモンジェネレータの少なくとも一部は存在するが、コアのいかなる部分も存在しない。
本発明の第2の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、主磁極の端面とシールドの端面との間の距離は、50〜100nmの範囲内であってもよい。
また、本発明の第2の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、前記情報に応じた磁界を発生するコイルと、磁性材料よりなり、コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させる帰磁路部であって、主磁極、シールドおよび帰磁路部によって囲まれてコイルの一部が通過する空間が形成されるように、主磁極とシールドとを接続する帰磁路部を備えていてもよい。
また、本発明の第2の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、コアは、コアを伝播する光に基づいてエバネッセント光を発生するエバネッセント光発生面を有し、プラズモンジェネレータは、エバネッセント光発生面に対して所定の間隔をもって対向するプラズモン励起部を有していてもよい。この場合、プラズモンジェネレータでは、プラズモン励起部において、エバネッセント光発生面より発生されるエバネッセント光と結合することによって表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンが近接場光発生部に伝播され、この表面プラズモンに基づいて近接場光発生部より近接場光が発生される。
また、プラズモンジェネレータは、媒体対向面に垂直な方向について、主磁極の上面の長さよりも大きい長さを有し、コアは、媒体対向面との間で主磁極を挟む位置に配置され、エバネッセント光発生面とプラズモン励起部は、主磁極の上面よりも媒体対向面からより遠い位置にあってもよい。あるいは、コアは、媒体対向面との間でシールドを挟む位置に配置されていてもよい。
本発明の第1の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドでは、第1のシールドの上面と主磁極との間には、プラズモンジェネレータの少なくとも一部は存在するが、コアのいかなる部分も存在しない。そのため、本発明では、容易に、主磁極の端面と第1のシールドの端面との間の距離が50〜300nmの範囲内となるように、主磁極の端面と第1のシールドの端面とを近づけることが可能である。その結果、本発明によれば、第1のシールドの機能により、記録磁界強度の勾配を大きくすることが可能になる。また、本発明では、近接場光発生部は、媒体対向面において、主磁極の端面と第1のシールドの端面との間に配置されている。これにより、近接場光発生部の近傍において、記録磁界強度の勾配が大きな記録磁界を発生させることができる。これらのことから、本発明によれば、線記録密度を高めることが可能になるという効果を奏する。
本発明の第2の態様の熱アシスト磁気記録ヘッドでは、主磁極の上面とシールドとの間には、プラズモンジェネレータの少なくとも一部は存在するが、コアのいかなる部分も存在しない。そのため、本発明では、容易に、主磁極の端面とシールドの端面との間の距離が50〜300nmの範囲内となるように、主磁極の端面とシールドの端面とを近づけることが可能である。その結果、本発明によれば、シールドの機能により、記録磁界強度の勾配を大きくすることが可能になる。また、本発明では、近接場光発生部は、媒体対向面において、主磁極の端面とシールドの端面との間に配置されている。これにより、近接場光発生部の近傍において、記録磁界強度の勾配が大きな記録磁界を発生させることができる。これらのことから、本発明によれば、線記録密度を高めることが可能になるという効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるコアと第1のシールドを示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプラズモンジェネレータを示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態における主磁極を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプラズモンジェネレータを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法における一工程を示す断面図である。 図8に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図9に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図10に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図11に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図12に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図13に示した工程に続く工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法における一工程を示す断面図である。 図17に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図18に示した工程に続く工程を示す断面図である。 図19に示した工程に続く工程を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1ないし図6を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成について説明する。図1は、熱アシスト磁気記録ヘッドの要部を示す斜視図である。図2は、熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。図3は、熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。図4は、コアと第1のシールドを示す平面図である。図5は、プラズモンジェネレータを示す平面図である。図6は、主磁極を示す平面図である。
本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、垂直磁気記録用であり、回転する記録媒体の表面から浮上するスライダの形態を有している。記録媒体が回転すると、記録媒体とスライダとの間を通過する空気流によって、スライダに揚力が生じる。スライダは、この揚力によって記録媒体の表面から浮上するようになっている。
図2に示したように、熱アシスト磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面80を備えている。ここで、X方向、Y方向、Z方向を以下のように定義する。X方向は、記録媒体のトラック横断方向すなわちトラック幅方向である。Y方向は、媒体対向面80に垂直な方向である。Z方向は、スライダから見た記録媒体の進行方向である。X方向、Y方向、Z方向は互いに直交している。
図2および図3に示したように、熱アシスト磁気記録ヘッドは、アルミニウムオキサイド・チタニウムカーバイド(Al23・TiC)等のセラミック材料よりなり、上面1aを有する基板1と、この基板1の上面1a上に配置されたアルミナ(Al23)等の絶縁材料よりなる絶縁層2と、この絶縁層2の上に配置された磁性材料よりなる下部シールド層3と、下部シールド層3を覆うように配置された絶縁膜である下部シールドギャップ膜4と、この下部シールドギャップ膜4の上に配置された再生素子としてのMR(磁気抵抗効果)素子5と、このMR素子5に接続された2つのリード(図示せず)と、MR素子5の上に配置された絶縁膜である上部シールドギャップ膜6と、この上部シールドギャップ膜6の上に配置された磁性材料よりなる上部シールド層7とを備えている。Z方向は、基板1の上面1aに垂直な方向でもある。
MR素子5の一端部は、記録媒体に対向する媒体対向面80に配置されている。MR素子5には、AMR(異方性磁気抵抗効果)素子、GMR(巨大磁気抵抗効果)素子あるいはTMR(トンネル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を用いた素子を用いることができる。GMR素子としては、磁気的信号検出用の電流を、GMR素子を構成する各層の面に対してほぼ平行な方向に流すCIP(Current In Plane)タイプでもよいし、磁気的信号検出用の電流を、GMR素子を構成する各層の面に対してほぼ垂直な方向に流すCPP(Current Perpendicular to Plane)タイプでもよい。
下部シールド層3から上部シールド層7までの部分は、再生ヘッド部を構成する。熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、上部シールド層7の上に配置された絶縁層8と、この絶縁層8の上に配置された磁性材料よりなる中間シールド層9と、この中間シールド層9の上に配置された非磁性材料よりなる非磁性層10とを備えている。絶縁層8および非磁性層10は、例えばアルミナによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、非磁性層10の上に配置された磁性材料よりなるリターン磁極層11と、非磁性層10の上においてリターン磁極層11の周囲に配置された絶縁層12とを備えている。リターン磁極層11は、媒体対向面80に配置された端面を有している。絶縁層12は、例えばアルミナによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、媒体対向面80の近傍においてリターン磁極層11の上に配置された連結層13と、媒体対向面80から離れた位置においてリターン磁極層11の上に配置された2つの連結部14A,14Bと、リターン磁極層11の他の部分および絶縁層12の上に配置された絶縁層16と、この絶縁層16の上に配置されたコイル17とを備えている。連結層13および連結部14A,14Bは、磁性材料によって形成されている。連結部14A,14Bは、それぞれ、リターン磁極層11の上に配置された第1層と、この第1層の上に順に配置された第2層、第3層および第4層とを有している。連結部14Aの第1層と連結部14Bの第1層は、トラック幅方向(X方向)に並ぶように配置されている。コイル17は、平面渦巻き形状をなし、連結部14A,14Bの第1層を中心として巻回されている。コイル17は、銅等の導電材料によって形成されている。絶縁層16は、例えばアルミナによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、コイル17の巻線間に配置された絶縁層18と、連結層13およびコイル17の周囲に配置された絶縁層19と、コイル17および絶縁層18,19の上に配置された絶縁層20とを備えている。絶縁層18は、例えばフォトレジストによって形成されている。絶縁層19,20は、例えばアルミナによって形成されている。連結部14A,14Bの第1層は、絶縁層16,19に埋め込まれている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、連結層13の上に配置された磁性材料よりなる連結層21と、連結層21の上に配置された磁性材料よりなる第1のシールド22とを備えている。本実施の形態では、特に、第1のシールド22は、金属磁性材料によって形成されている。連結層21は、媒体対向面80に配置された第1の端面と、その反対側の第2の端面と、上面と、下面と、2つの側面とを有している。第1のシールド22は、媒体対向面80に配置された第1の端面22aと、その反対側の第2の端面22bと、上面22cと、下面22dと、2つの側面22e,22fとを有している。第1のシールド22の第2の端面22bは、基板1の上面1aに垂直な方向に対して傾いている。第1のシールド22の第2の端面22bにおける任意の位置の媒体対向面80からの距離は、任意の位置が基板1の上面1aからから離れるに従って小さくなっている。連結層21の第2の端面は、第1のシールド22の第2の端面22bと同様に、基板1の上面1aに垂直な方向に対して傾いていてもよい。この場合、連結層21の第2の端面と第1のシールド22の第2の端面22bは、連続するように配置されていてもよい。第1のシールド22については、後で更に詳しく説明する。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、第1のシールド22のトラック幅方向(X方向)の両側に配置された2つの部分451,452を有する非磁性層45を備えている。部分451,452は、それぞれ、媒体対向面80に配置された前端面と、第1のシールド22に接触する側端面と、上面と、下面とを有している。非磁性層45の材料としては、例えば、アルミナ、酸化ケイ素(SiO)、SiCまたはAlNが用いられる。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、コア25と、コア25の周囲に配置されたクラッドとを有する導波路を備えている。コア25は、媒体対向面80により近い端面25aと、上面25bと、下面25cとを有している。本実施の形態では、コア25は、媒体対向面80との間で第1のシールド22を挟む位置に配置されている。コア25の端面25aは、第1のシールド22の第2の端面22bに接触している。また、図4に示したように、非磁性層45の2つの部分451,452のそれぞれにおける、媒体対向面80から離れた一部は、上から見たときに、コア25のトラック幅方向の両側であって、コア25から十分離れた位置に配置されている。
クラッドは、第1のクラッド層24と第2のクラッド層とギャップ層27とを含んでいる。第1のクラッド層24は、絶縁層20の上において連結層21の周囲に配置されている。コア25と非磁性層45は、第1のクラッド層24の上に配置されている。図示しないが、第2のクラッド層は、第1のクラッド層24の上において第1のシールド22、コア25および非磁性層45の周囲に配置されている。第1のシールド22の上面22c、コア25の上面25b、非磁性層45の2つの部分451,452の上面および第2のクラッド層の上面は平坦化されている。ギャップ層27は、これら平坦化された上面の上に配置されている。
コア25は、近接場光の発生に用いられるレーザ光を通過させる誘電体材料によって形成されている。コア25には、図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光が入射され、このレーザ光はコア25内を伝播する。コア25は、コア25を伝播する光に基づいてエバネッセント光を発生するエバネッセント光発生面を有している。本実施の形態では、コア25の上面25bが本発明におけるエバネッセント光発生面に対応する。
第1のクラッド層24、第2のクラッド層およびギャップ層27は、コア25の屈折率よりも小さい屈折率を有する誘電体材料によって形成されている。コア25の材料としては、例えば、Ta等の酸化タンタルや酸窒化ケイ素(SiON)が用いられ、第1のクラッド層24、第2のクラッド層およびギャップ層27の材料としては、例えば、SiOやアルミナが用いられる。
連結部14A,14Bの第2層は、絶縁層20および第1のクラッド層24に埋め込まれている。連結部14A,14Bの第3層は、第2のクラッド層に埋め込まれている。連結部14Aの第3層と連結部14Bの第3層は、コア25のトラック幅方向(X方向)の両側において、コア25に対して間隔をあけて配置されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、媒体対向面80の近傍において、コア25の上面25bの上方に配置されたプラズモンジェネレータ50と、ギャップ層27の上においてプラズモンジェネレータ50のトラック幅方向(X方向)の両側に配置された2つの部分461,462を有する非磁性層46と、プラズモンジェネレータ50と非磁性層46およびギャップ層27との間に配置された絶縁膜28とを備えている。プラズモンジェネレータ50は、例えば、Au、Ag、Al、Cu、Pd、Pt、Rh、Irのいずれか、またはこれらのうちの複数の元素よりなる合金によって形成されている。絶縁膜28は、例えばアルミナによって形成されている。プラズモンジェネレータ50の形状および配置については、後で詳しく説明する。
非磁性層46の2つの部分461,462は、それぞれ、媒体対向面80に配置された前端面と、プラズモンジェネレータ50に向いた側端面と、上面と、下面とを有している。図5に示したように、非磁性層46の2つの部分461,462のそれぞれにおける、媒体対向面80から離れた一部は、上から見たときに、コア25のトラック幅方向の両側であって、コア25から十分離れた位置に配置されている。
非磁性層46の材料としては、例えば、アルミナ、SiO、SiCまたはAlNが用いられる。図1ないし図3、図5には、特に、非磁性層46の材料がSiCである例を示している。なお、非磁性層46がアルミナ、SiOまたはAlNによって形成されている場合には、絶縁膜28は設けられていなくてもよい。この場合、非磁性層46は、プラズモンジェネレータ50に接触していてもよい。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、ギャップ層27の上においてプラズモンジェネレータ50、非磁性層46および絶縁膜28の周囲に配置された誘電体層29を備えている。誘電体層29は、例えばSiOによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、コア25との間にプラズモンジェネレータ50を挟む位置に配置された磁性材料よりなる主磁極31と、プラズモンジェネレータ50と主磁極31との間に配置された非磁性層30とを備えている。非磁性層30の材料としては、例えば、アルミナ、SiO、3Al・2SiO(ムライト)、2MgO・SiO(フォルステライト)、MgO・SiO(ステアタイト)またはZrO(ジルコニア)等が用いられる。主磁極31の形状および配置については、後で詳しく説明する。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、非磁性層46の上において主磁極31のトラック幅方向(X方向)の両側に配置された2つの部分471,472を有する非磁性層47を備えている。部分471,472は、それぞれ、媒体対向面80に配置された前端面と、主磁極31に接触する側端面と、上面と、非磁性層46に接触する下面とを有している。図6に示したように、非磁性層47の2つの部分471,472のそれぞれにおける、媒体対向面80から離れた一部は、上から見たときに、コア25のトラック幅方向の両側であって、コア25から十分離れた位置に配置されている。非磁性層47の材料としては、例えば、アルミナ、SiO、SiCまたはAlNが用いられる。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、主磁極31および非磁性層47の周囲に配置された誘電体層32を備えている。連結部14A,14Bの第4層は、ギャップ層27および誘電体層29,32に埋め込まれている。主磁極31、非磁性層47、誘電体層32および連結部14A,14Bの第4層の上面は平坦化されている。誘電体層32は、例えばSiOによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、誘電体層32の上に配置されたコイル38と、コイル38を覆うように配置された絶縁層39と、主磁極31、連結部14A,14B、誘電体層32および絶縁層39の上に配置された磁性材料よりなるヨーク層42とを備えている。ヨーク層42は、主磁極31と連結部14A,14Bを磁気的に連結している。コイル38は、平面渦巻き形状をなし、ヨーク層42のうち連結部14A,14Bの上に配置された部分を中心として巻回されている。コイル38は、銅等の導電材料によって形成されている。絶縁層39は、例えばフォトレジストによって形成されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、ヨーク層42を覆うように配置された保護層44を備えている。保護層44は、例えばアルミナによって形成されている。
リターン磁極層11からヨーク層42までの部分は、記録ヘッド部を構成する。コイル17,38は、記録媒体に記録する情報に応じた磁界を発生する。連結層21,13、リターン磁極層11、連結部14A,14Bおよびヨーク層42は、第1の帰磁路部81を構成する。第1の帰磁路部81は、主磁極31、第1のシールド22および第1の帰磁路部81によって囲まれてコイル17,38のそれぞれの一部が通過する空間が形成されるように、主磁極31と第1のシールド22とを接続している。第1の帰磁路部81は、コイル17,38によって発生された磁界に対応する磁束を通過させる。
コイル17,38は、主磁極31において、コイル17によって発生された磁界に対応する磁束とコイル38によって発生された磁界に対応する磁束が同じ方向に流れるように、直列または並列に接続されている。主磁極31は、コイル17によって発生された磁界に対応する磁束とコイル38によって発生された磁界に対応する磁束とを通過させて、垂直磁気記録方式によって情報を記録媒体に記録するための記録磁界を発生する。
以上説明したように、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面80と再生ヘッド部と記録ヘッド部とを備えている。再生ヘッド部と記録ヘッド部は、基板1の上に積層されている。記録ヘッド部は、再生ヘッド部に対して、記録媒体の進行方向(Z方向)の前側(トレーリング側)に配置されている。
再生ヘッド部は、再生素子としてのMR素子5と、媒体対向面80側の一部がMR素子5を挟んで対向するように配置された、MR素子5をシールドするための下部シールド層3および上部シールド層7と、MR素子5と下部シールド層3との間に配置された下部シールドギャップ膜4と、MR素子5と上部シールド層7との間に配置された上部シールドギャップ膜6とを備えている。
記録ヘッド部は、コイル17,38と、主磁極31と、導波路と、プラズモンジェネレータ50と、第1のシールド22と、第1の帰磁路部81とを備えている。導波路は、光を伝播させるコア25と、コア25の周囲に配置されたクラッドとを有している。本実施の形態では、特に、コア25は、図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光を伝播させる。
コア25は、上面25bを有している。プラズモンジェネレータ50は、コア25の上面25bの上方に配置されている。主磁極31は、プラズモンジェネレータ50に対して、記録媒体の進行方向(Z方向)の前側に配置されている。第1のシールド22は、主磁極31およびプラズモンジェネレータ50に対して、記録媒体の進行方向(Z方向)の後側に配置されている。
次に、図1、図2、図5および図7を参照して、プラズモンジェネレータ50の形状の一例について詳しく説明する。図7は、プラズモンジェネレータ50を示す斜視図である。なお、図7では、ギャップ層27、絶縁膜28および非磁性層46の図示を省略している。図7に示したように、プラズモンジェネレータ50は、媒体対向面80の近傍に配置された伝播部51と、この伝播部51よりも媒体対向面80から遠い位置に配置された幅変化部分52とを備えている。
伝播部51は、下面51aと、その反対側の上面51bと、互いに反対側に位置して下面51aと上面51bとを連結する第1の側面51cおよび第2の側面51dと、媒体対向面80に配置され、下面51a、上面51b、第1の側面51cおよび第2の側面51dを連結する前端面51eとを有している。
下面51aは、基板1の上面1aに平行であり、第1のシールド22の上面22cに対して所定の間隔をもって対向している。なお、下面51aの一部は、コア25の上面25bに対向していてもよい。第1の側面51cと部分461の側端面との間、ならびに、第2の側面51dと部分462の側端面との間には、絶縁膜28の一部が介在している。前端面51eは、下面51aの一端に位置し、表面プラズモンに基づいて近接場光を発生する近接場光発生部51gを含んでいる。
上面51bは、傾斜部51b1を含んでいる。傾斜部51b1における任意の位置の伝播部51の下面51aからの距離は、任意の位置が前端面51eに近づくに従って小さくなっている。上面51bは、傾斜部51b1に対して媒体対向面80により近い位置または媒体対向面80からより遠い位置に配置されて傾斜部51b1に続く平坦部を含んでいてもよい。この平坦部は、下面51aに平行である。
媒体対向面80に平行な伝播部51の断面の形状は、例えば矩形である。媒体対向面80および基板1の上面1aに平行な方向(X方向)についての伝播部51の幅は、媒体対向面80からの距離によらずに一定であってもよいし、媒体対向面80に近づくに従って小さくなっていてもよい。前端面51eの幅(トラック幅方向(X方向)の寸法)は、媒体対向面80における伝播部51の幅によって規定される。前端面51eの幅は、例えば5〜40nmの範囲内である。また、前端面51eの高さ(Z方向の寸法)は、媒体対向面80における伝播部51の高さによって規定される。前端面51eの高さは、例えば5〜40nmの範囲内である。
幅変化部分52は、伝播部51に対して前端面51eとは反対側に位置して伝播部51に連結されている。幅変化部分52は、下面52aと、その反対側の上面52bと、互いに反対側に位置して下面52aと上面52bとを連結する第1の側面52cおよび第2の側面52dと、下面52a、上面52b、第1の側面52cおよび第2の側面52dを連結する後端面52eとを有している。
下面52aは、伝播部51の下面51aに連続するように、下面51aに対して媒体対向面80からより遠い位置に配置されている。上面52bは、伝播部51の上面51bに連続するように、上面51bに対して媒体対向面80からより遠い位置に配置されている。第1の側面52cは、伝播部51の第1の側面51cに連続するように、第1の側面51cに対して媒体対向面80からより遠い位置に配置されている。第2の側面52dは、伝播部51の第2の側面51dに連続するように、第2の側面51dに対して媒体対向面80からより遠い位置に配置されている。
下面52aは、基板1の上面1aに平行であり、コア25の上面25bに対して所定の間隔をもって対向している。なお、下面52aの一部は、第1のシールド22の上面22cに対向していてもよい。第1の側面52cと部分461の側端面との間、ならびに、第2の側面52dと部分462の側端面との間には、絶縁膜28の他の一部が介在している。
媒体対向面80に平行な幅変化部分52の断面の形状は、例えば矩形である。幅変化部分52は、伝播部51の下面51aおよび前端面51eに平行な方向(媒体対向面80および基板1の上面1aに平行な方向と同じ)についての幅を有している。この幅は、前端面51eに近づくに従って小さくなり、伝播部51との境界の位置では伝播部51の幅と等しくなっている。コア25の上面25bに対向する幅変化部分52の下面52aの幅は、媒体対向面80に近づくに従って小さくなり、伝播部51の下面51aとの境界の位置では、下面51aの幅と等しくなっている。
次に、図1、図2、図3および図6を参照して、主磁極31の形状の一例について説明する。主磁極31は、媒体対向面80に配置された第1の端面31aと、第1の端面31aとは反対側の第2の端面31bと、下面31cと、上面31dと、2つの側面31e,31fとを有している。第2の端面31bは、基板1の上面1aに垂直な方向に対して傾いている。下面31cの一部は、非磁性層30を介して伝播部51の上面51bの傾斜部51b1に対向している。第2の端面31bおよび下面31cにおける任意の位置の基板1の上面1aからの距離は、任意の位置が媒体対向面80から離れるに従って大きくなっている。側面31eは、非磁性層47の部分471の側端面に接触している。側面31fは、非磁性層47の部分472の側端面に接触している。
なお、プラズモンジェネレータ50および主磁極31の形状は、図1,2,3,5,6,7を参照して説明した上記の例に限られない。
次に、第1のシールド22、コア25、主磁極31およびプラズモンジェネレータ50の位置関係について説明する。第1のシールド22の第1の端面22aは、媒体対向面80において主磁極31の第1の端面31aに対して記録媒体の進行方向の後側に配置されている。第1のシールド22の上面22cは、主磁極31に向いている。
ここで、図1に示したように、主磁極31の第1の端面31aと第1のシールド22の第1の端面22aとの間の距離を記号Dで表す。距離Dは、50〜300nmの範囲内であることが好ましく、50〜100nmの範囲内であることがより好ましい。
プラズモンジェネレータ50の近接場光発生部51gは、媒体対向面80において、主磁極31の第1の端面31aと第1のシールド22の第1の端面22aとの間に配置されている。第1のシールド22の上面22cと主磁極31との間には、プラズモンジェネレータ50の少なくとも一部は存在するが、コア25のいかなる部分も存在しない。
本実施の形態では、特に、プラズモンジェネレータ50は、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)について、第1のシールド22の上面22cの長さよりも大きい長さを有している。また、プラズモンジェネレータ50は、コア25のエバネッセント光発生面(上面25b)に対して所定の間隔をもって対向するプラズモン励起部を有している。本実施の形態では、プラズモン励起部は、伝播部51の下面51aおよび幅変化部分52の下面52aのうち、エバネッセント光発生面(上面25b)に対向する部分によって構成されている。上記プラズモン励起部とコア25のエバネッセント光発生面(上面25b)は、第1のシールド22の上面22cよりも媒体対向面80からより遠い位置にある。
次に、本実施の形態における近接場光発生の原理と、近接場光を用いた熱アシスト磁気記録の原理について詳しく説明する。図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光はコア25に入射される。図2に示したように、レーザ光60は、コア25内を媒体対向面80に向けて伝播して、プラズモンジェネレータ50の近傍に達する。プラズモンジェネレータ50は、このコア25を伝播する光に基づいてコア25より発生されるエバネッセント光と結合することによって表面プラズモンが励起されるように構成されている。より詳しく説明すると、コア25では、エバネッセント光発生面(上面25b)において、レーザ光60が全反射することによって、ギャップ層27内にしみ出すエバネッセント光が発生する。そして、プラズモンジェネレータ50のプラズモン励起部のうち少なくとも幅変化部分52の下面52aにおいて、上記エバネッセント光と結合することによって、表面プラズモンが励起される。
幅変化部分52の下面52aに励起された表面プラズモンは、下面52aを伝播して伝播部51の下面51aに到達し、更に下面51aを伝播して近接場光発生部51gに到達する。その結果、近接場光発生部51gにおいて表面プラズモンが集中し、この表面プラズモンに基づいて、近接場光発生部51gから近接場光が発生する。この近接場光は、記録媒体に向けて照射され、記録媒体の表面に達し、記録媒体の磁気記録層の一部を加熱する。これにより、その磁気記録層の一部の保磁力が低下する。熱アシスト磁気記録では、このようにして保磁力が低下した磁気記録層の一部に対して、主磁極31より発生される記録磁界を印加することによってデータの記録が行われる。
次に、図2および図3を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法について説明する。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法は、複数の熱アシスト磁気記録ヘッドの基板1となる部分を含む基板上に、複数の熱アシスト磁気記録ヘッドの基板1以外の構成要素を形成して、それぞれ後に熱アシスト磁気記録ヘッドとなるヘッド予定部が複数列に配列された基礎構造物を作製する工程と、この基礎構造物を切断することによって複数のヘッド予定部を互いに分離して、複数の熱アシスト磁気記録ヘッドを形成する工程とを備えている。複数の熱アシスト磁気記録ヘッドを形成する工程では、切断によって形成された面を研磨して媒体対向面80を形成する。
以下、1つの熱アシスト磁気記録ヘッドに注目して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法を更に詳しく説明する。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法では、まず、基板1の上に、絶縁層2、下部シールド層3および下部シールドギャップ膜4を順に形成する。次に、下部シールドギャップ膜4の上にMR素子5と、MR素子5に接続される図示しない2つのリードとを形成する。次に、MR素子5およびリードを覆うように上部シールドギャップ膜6を形成する。次に、上部シールドギャップ膜6の上に、上部シールド層7、絶縁層8、中間シールド層9および非磁性層10を順に形成する。
次に、非磁性層10の上にリターン磁極層11を形成する。次に、リターン磁極層11を覆うように絶縁層12を形成する。次に、例えば化学機械研磨(以下、CMPと記す。)によって、リターン磁極層11が露出するまで絶縁層12を研磨する。次に、リターン磁極層11および絶縁層12の上に、絶縁層16を形成する。
次に、絶縁層16を選択的にエッチングして、絶縁層16に、リターン磁極層11の上面を露出させる3つの開口部を形成する。次に、この3つの開口部の位置で、リターン磁極層11の上に、連結層13および連結部14A,14Bのそれぞれの第1層を形成する。次に、絶縁層16の上にコイル17を形成する。次に、コイル17の巻線間に絶縁層18を形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁層19を形成する。次に、例えばCMPによって、連結層13、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層、コイル17および絶縁層18が露出するまで絶縁層19を研磨する。次に、連結層13、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層、コイル17および絶縁層18,19の上に、絶縁層20を形成する。
次に、絶縁層20を選択的にエッチングして、絶縁層20に、連結層13の上面を露出させる開口部と、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、連結層13の上に、連結層21を形成し、連結部14A,14Bのそれぞれの第1層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層を形成する。次に、積層体の上面全体の上に第1のクラッド層24を形成する。次に、例えばCMPによって、連結層21および連結部14A,14Bのそれぞれの第2層が露出するまで第1のクラッド層24を研磨する。
次に、積層体の上面全体の上に非磁性層45を形成する。次に、コア25の平面形状に対応した形状の開口部を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。このフォトレジストマスクは、フォトリソグラフィによってフォトレジスト層をパターニングして形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えば反応性イオンエッチング(以下、RIEと記す。)によって、非磁性層45をエッチングして、非磁性層45に、コア25を収容するための収容部を形成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。次に、非磁性層45の収容部内にコア25を形成する。
次に、非磁性層45の上に、非磁性層45の2つの部分451,452の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成し、コア25の上に図示しない他のフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、非磁性層45をエッチングする。これにより、非磁性層45は、2つの部分451,452に分離される。次に、フォトレジストマスクを除去する。
次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層を形成し、連結層21の上に、第1のシールド22を形成する。次に、積層体の上面全体の上に第2のクラッド層を形成する。次に、例えばCMPによって、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層、第1のシールド22、コア25および非磁性層45が露出するまで第2のクラッド層を研磨する。次に、積層体の上面全体の上にギャップ層27を形成する。
次に、絶縁膜28、誘電体層29,32、非磁性層30,46,47、主磁極31およびプラズモンジェネレータ50を形成する。この工程については、後で詳しく説明する。
次に、ギャップ層27および誘電体層29,32を選択的にエッチングして、ギャップ層27および誘電体層29,32に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第4層を形成する。
次に、誘電体層32の上にコイル38を形成する。次に、コイル38を覆うように絶縁層39を形成する。次に、主磁極31、連結部14A,14Bのそれぞれの第4層、誘電体層32および絶縁層39の上に、ヨーク層42を形成する。次に、ヨーク層42を覆うように保護層44を形成する。次に、保護層44の上面に配線や端子等を形成する。
このようにして、基礎構造物が完成したら、この基礎構造物を切断することによって複数のヘッド予定部を互いに分離し、媒体対向面80の研磨、浮上用レールの作製等を行って、熱アシスト磁気記録ヘッドが完成する。
次に、図8ないし図14を参照して、絶縁膜28、誘電体層29,32、非磁性層30,46,47、主磁極31およびプラズモンジェネレータ50を形成する工程について詳しく説明する。図8ないし図14は、熱アシスト磁気記録ヘッドの製造過程における積層体の一部を示す断面図である。図8ないし図14は、それぞれ、積層体における媒体対向面80が形成される予定の位置における断面を示している。
図8は、ギャップ層27を形成した後の工程を示している。この工程では、ギャップ層27の上に非磁性層46を形成する。
図9は、次の工程を示す。この工程では、まず、非磁性層46の上に、非磁性層46の2つの部分461,462の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、非磁性層46をエッチングする。これにより、非磁性層46は、2つの部分461,462に分離される。次に、フォトレジストマスクを除去する。
図10は、次の工程を示す。この工程では、まず、図9に示した積層体の上に、後に媒体対向面80が形成される予定の位置の近傍に形成された開口部を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁膜28を形成する。次に、例えばスパッタ法によって、積層体の上面全体の上に、後にプラズモンジェネレータ50となる金属膜50Pを形成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。
図11は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に誘電体層29を形成する。なお、誘電体層29は、図11には現れていない。次に、例えばCMPによって、2つの部分461,462の上面が露出するまで絶縁膜28、誘電体層29および金属膜50Pを研磨する。
図12は、次の工程を示す。この工程では、研磨後の金属膜50Pの上面に傾斜部51b1が形成されるように、絶縁膜28、誘電体層29、非磁性層46および金属膜50Pのそれぞれの一部を、エッチングによって除去する。このエッチングは、例えば以下のようにして行われる。まず、研磨後の金属膜50Pの上面のうち、少なくとも、後に幅変化部分52の上面52bとなる部分を覆うフォトレジストマスクを形成する。次に、このフォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばイオンビームエッチング(以下、IBEと記す。)によって、絶縁膜28、誘電体層29、非磁性層46および金属膜50Pのそれぞれの一部のうち、フォトレジストマスクによって覆われていない部分をテーパエッチングする。これにより、傾斜部51b1が形成される。次に、フォトレジストマスクを除去する。これにより、金属膜50Pはプラズモンジェネレータ50となる。
図13は、次の工程を示す。この工程では、まず、プラズモンジェネレータ50を覆うように非磁性層30を形成する。次に、積層体の上面全体の上に非磁性層47を形成する。
図14は、次の工程を示す。この工程では、まず、非磁性層47の上に、非磁性層47の2つの部分471,472の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、非磁性層47をエッチングする。これにより、非磁性層47は、2つの部分471,472に分離される。次に、フォトレジストマスクを除去する。
次に、積層体の上面全体の上に誘電体層32を形成する。次に、例えばCMPによって、非磁性層47の上面が露出するまで誘電体層32を研磨する。次に、誘電体層32および非磁性層47の上に、後に形成される主磁極31の平面形状に対応した形状の開口部を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEまたはIBEによって、誘電体層32のうちフォトレジストマスクの開口部から露出する部分をテーパエッチングして、誘電体層32に、主磁極31を収容する収容部を形成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。次に、誘電体層32の収容部内に主磁極31を形成する。
次に、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの作用および効果について説明する。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、主磁極31に対して記録媒体の進行方向の後側に配置された第1のシールド22と、主磁極31と第1のシールド22とを接続する第1の帰磁路部81とを備えている。第1のシールド22は、媒体対向面80において主磁極31の第1の端面31aに対して記録媒体の進行方向の後側に配置された第1の端面22aと、主磁極31に向いた上面22cとを有している。
第1のシールド22は、熱アシスト磁気記録ヘッドの外部から熱アシスト磁気記録ヘッドに印加された外乱磁界を取り込む。これにより、外乱磁界が主磁極31に集中して取り込まれることによって記録媒体に対して誤った記録が行なわれることを防止することができる。また、第1のシールド22は、主磁極31の端面31aより発生されて記録媒体の面に垂直な方向以外の方向に広がる磁束を取り込んで、この磁束が記録媒体に達することを阻止する機能を有している。これにより、記録磁界強度の勾配を大きくすることができる。また、第1のシールド22と第1の帰磁路部81は、主磁極31の端面31aより発生されて、記録媒体を磁化した磁束を、主磁極31に還流させる機能を有している。
ここで、特許文献1に開示されているような、シールドと主磁極との間にコアとプラズモンジェネレータとが配置された構成の比較例のヘッドについて考える。この比較例のヘッドでは、媒体対向面における主磁極の端面とシールドの端面との間の距離が、本実施の形態における主磁極31の第1の端面31aと第1のシールド22の第1の端面22aとの間の距離Dよりも、少なくともコアの厚みの分だけ大きくなる。そのため、比較例のヘッドでは、シールドの機能が十分に発揮されず、記録磁界強度の勾配を大きくして線記録密度を高めることは難しい。
これに対し、本実施の形態では、第1のシールド22の上面22cと主磁極31との間には、プラズモンジェネレータ50の少なくとも一部は存在するが、コア25のいかなる部分も存在しない。そのため、本実施の形態によれば、比較例のヘッドに比べて、容易に、主磁極31の端面31aと第1のシールド22の端面22aとを近づけることができる。具体的には、本実施の形態によれば、容易に、距離Dが50〜300nmの範囲内となるように、主磁極31の端面31aと第1のシールド22の端面22aとを近づけることが可能である。その結果、本実施の形態によれば、前述の第1のシールド22の機能を効果的に発揮させて、記録磁界強度の勾配を大きくすることが可能になる。なお、距離Dの下限値50nmは、主磁極31の端面31aと第1のシールド22の端面22aの間に近接場光発生部51gを配置するために必要な大きさである。記録磁界強度の勾配を大きくするためには、距離Dは小さい方がよい。これらのことから、距離Dは、50〜300nmの範囲内であることが好ましく、50〜100nmの範囲内であることがより好ましい。
また、本実施の形態では、プラズモンジェネレータ50の近接場光発生部51gは、媒体対向面80において、主磁極31の端面31aと第1のシールド22の端面22aとの間に配置されている。これにより、近接場光発生部51gの近傍において、記録磁界強度の勾配が大きな記録磁界を発生させることができる。これらのことから、本実施の形態によれば、線記録密度を高めることが可能になる。
また、本実施の形態では、プラズモンジェネレータ50のリーディング側であって、近接場光発生部51gの近傍に、金属磁性材料よりなる第1のシールド22が設けられている。第1のシールド22の上面22cは、プラズモンジェネレータ50の伝播部51の下面51aに近いことから、この上面22cにも表面プラズモンが励起される。そして、近接場光発生部51gの近傍において、伝播部51の下面51a上の表面プラズモンが発生する電気力線と、第1のシールド22の上面22c上の表面プラズモンが発生する電気力線とが互いに結ばれて、近接場光発生部51gの近傍の狭い範囲内で、高密度の電気力線が発生する。これにより、近接場光発生部51gより発生される近接場光の広がりが抑制される。このように、本実施の形態における第1のシールド22は、近接場光の広がりを抑制する機能も有する。そして、この機能により、本実施の形態によれば、トラック幅を縮小して、記録密度を高めることが可能になる。
以下、本実施の形態におけるその他の効果について説明する。本実施の形態では、プラズモンジェネレータ50は、伝播部51と幅変化部分52とを有している。コア25の上面25bに対向する幅変化部分52の下面52aの幅は、媒体対向面80に近づくに従って小さくなり、下面51aとの境界の位置では、下面51aの幅と等しくなっている。本実施の形態によれば、幅変化部分52が設けられていない場合に比べて、コア25の上面25bに対向するプラズモンジェネレータ50の下面の面積を大きくして、より多くの表面プラズモンを励起させることができる。これにより、本実施の形態によれば、十分な強度の近接場光を発生させることが可能になる。
プラズモンジェネレータ50の厚み(Z方向の寸法)が小さくなると、表面プラズモンの励起効率が低下して、励起される表面プラズモンが少なくなる。そのため、プラズモンジェネレータ50の厚みは、ある程度大きいことが好ましい。本実施の形態では、伝播部51の上面51bは、傾斜部51b1を含んでいる。傾斜部51b1における任意の位置の伝播部51の下面51aからの距離は、任意の位置が前端面51eに近づくに従って小さくなる。これにより、本実施の形態では、媒体対向面80から離れた位置におけるプラズモンジェネレータ50の厚みを大きくしながら、前端面51eのZ方向の寸法を小さくすることができる。その結果、本実施の形態によれば、スポット径が小さく、且つ十分な強度の近接場光を発生させることが可能になる。
ところで、コア25を伝播する光のエネルギーの一部は、プラズモンジェネレータ50において熱に変換される。これにより、プラズモンジェネレータ50の温度が上昇する。プラズモンジェネレータ50の温度が上昇すると、プラズモンジェネレータ50の近傍に配置された主磁極31および第1のシールド22の温度も上昇する。これにより、第1のシールド22、プラズモンジェネレータ50および主磁極31が膨張し、媒体対向面80の一部が記録媒体に向けて突出する。すると、再生ヘッド部における媒体対向面80に位置する端部が記録媒体から遠ざかってしまい、記録動作時にサーボ信号が読み取れなくなるという問題が発生するおそれがある。また、第1のシールド22、プラズモンジェネレータ50および主磁極31の温度上昇により、これらが腐食したり、主磁極31の温度上昇により、主磁極31の磁気特性が劣化して記録ヘッド部の特性が劣化したりするおそれもある。
そこで、第1のシールド22、プラズモンジェネレータ50および主磁極31の近傍に配置された非磁性層45,46,47の材料を、熱伝導率が大きいSiCまたはAlNとしてもよい。これにより、第1のシールド22、プラズモンジェネレータ50および主磁極31の放熱性を高め、これらの温度上昇を抑制することができる。なお、25℃における熱伝導率は、アルミナでは30W/m・K程度であり、SiOでは1W/m・K程度であり、SiCでは75W/m・K程度であり、AlNでは170W/m・K程度である。
また、本実施の形態において、プラズモンジェネレータ50と主磁極31の間に配置された非磁性層30の材料を、SiO等のように熱伝導率が小さい材料としてもよい。これにより、プラズモンジェネレータ50から主磁極31へ直接熱が伝わることを抑制して、プラズモンジェネレータ50が発生する熱から主磁極31を保護することが可能になる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。始めに、図15および図16を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドが第1の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドと異なる点について説明する。図15は、熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。図16は、熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、第1の実施の形態における連結部14A,14Bの第1層の代わりに、磁性材料よりなる連結層15を備えている。本実施の形態では、コイル17は、連結層15を中心として巻回されている。連結部14A,14Bの第2層は、連結層15の上に配置されている。
本実施の形態では、リターン磁極層11および連結層13の端面は、媒体対向面80から離れた位置に配置されている。リターン磁極層11の端面と媒体対向面80との間には絶縁層12の一部が介在している。連結層13の端面と媒体対向面80との間には絶縁層16,19の一部が介在している。また、本実施の形態では、絶縁層18は、コイル17の巻線間および周囲ならびに連結層13,15の周囲に配置されている。
また、本実施の形態では、コア25の端面25aは、第1のシールド22の第2の端面22bに接触する第1の部分25a1と、媒体対向面80において第1のシールド22の第1の端面22aのトラック幅方向の両側に配置された第2の部分25a2および第3の部分25a3とを含んでいる。第1のシールド22の2つの側面22e,22fと非磁性層45との間には、コア25の一部が介在している。
また、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、主磁極31の上に配置された磁性材料よりなる連結層33と、連結部14A,14Bの第4層および誘電体層32の上に配置された磁性材料よりなる連結層34と、連結層33,34の周囲に配置された誘電体層35とを備えている。誘電体層35は、例えばSiOによって形成されている。連結層33は、媒体対向面80に配置された端面を有している。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、連結層33の上に配置された磁性材料よりなる連結層36と、連結層34の上に配置された磁性材料よりなる連結層37とを備えている。本実施の形態では、コイル38は、誘電体層35の上に配置され、連結層37を中心として巻回されている。また、絶縁層39は、コイル38の巻線間および周囲ならびに連結層36,37の周囲に配置されている。
熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、連結層36および絶縁層39の周囲に配置された絶縁層40と、コイル38および絶縁層39,40の上に配置された絶縁層41とを備えている。本実施の形態では、ヨーク層42は、連結層36,37および絶縁層41の上に配置されている。ヨーク層42は、連結層36と連結層37を磁気的に連結している。熱アシスト磁気記録ヘッドは、更に、ヨーク層42の周囲に配置された絶縁層43を備えている。絶縁層40,41,43は、例えばアルミナによって形成されている。本実施の形態では、保護層44は、ヨーク層42と絶縁層43を覆うように配置されている。
本実施の形態では、第1の帰磁路部81は、連結層21,13、リターン磁極層11、連結層15、連結部14A,14B、連結層34,37、ヨーク層42および連結層36,33によって構成されている。
次に、図17ないし図20を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法について説明する。図17ないし図20は、熱アシスト磁気記録ヘッドの製造過程における積層体の一部を示す断面図である。図17ないし図20において、(a)は、それぞれ、主磁極31の端面31aと交差し、媒体対向面80および基板1の上面1aに垂直な断面を示している。図17ないし図20において、(b)は、それぞれ、積層体における媒体対向面80が形成される予定の位置の断面を示している。
本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの製造方法は、絶縁層12を研磨する工程までは、第1の実施の形態と同様である。図17は、絶縁層12を研磨した後の積層体を示している。
図18は、次の工程を示す。この工程では、まず、リターン磁極層11および絶縁層12の上に、絶縁層16を形成する。次に、絶縁層16を選択的にエッチングして、絶縁層16に、リターン磁極層11の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、この2つの開口部の位置で、リターン磁極層11の上に、連結層13,15を形成する。次に、絶縁層16の上にコイル17を形成する。次に、コイル17の巻線間および周囲ならびに連結層13,15の周囲に絶縁層18を形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁層19を形成する。次に、例えばCMPによって、連結層13,15、コイル17および絶縁層18が露出するまで絶縁層19を研磨する。
図19は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上に絶縁層20を形成する。次に、絶縁層20を選択的にエッチングして、絶縁層20に、連結層13の上面を露出させる開口部と、連結層15の上面を露出させる2つの開口部とを形成する。次に、連結層13および絶縁層19の上に連結層21を形成し、連結層15の上に連結部14A,14Bのそれぞれの第2層を形成する。次に、積層体の上面全体の上に第1のクラッド層24を形成する。次に、例えばCMPによって、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層および連結層21が露出するまで第1のクラッド層24を研磨する。
次に、積層体の上面全体の上に、非磁性層45を形成する。次に、コア25の平面形状に対応した形状の開口部を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、非磁性層45をエッチングして、非磁性層45に、コア25を収容するための収容部を形成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。次に、非磁性層45の収容部内にコア25を形成する。
次に、積層体の上面の上に、コア25および非磁性層45の2つの部分451,452の平面形状に対応した平面形状を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、非磁性層45をエッチングする。これにより、非磁性層45は、2つの部分451,452に分離される。次に、フォトレジストマスクを除去する。
次に、積層体の上面の上に、後に形成される第1のシールド22の平面形状に対応した形状の開口部を有する図示しないフォトレジストマスクを形成する。次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとして用いて、例えばRIEによって、コア25をエッチングして、コア25に、第1のシールド22を収容するための収容部を形成する。次に、フォトレジストマスクを除去する。
次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第2層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層を形成し、コア25の収容部内に第1のシールド22を形成する。次に、積層体の上面全体の上に、図示しない第2のクラッド層を形成する。次に、例えばCMPによって、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層、第1のシールド22、コア25および非磁性層45が露出するまで第2のクラッド層を研磨する。
図20は、次の工程を示す。この工程では、まず、積層体の上面全体の上にギャップ層27を形成する。次に、第1の実施の形態における図8ないし図14に示した工程と同様に、絶縁膜28、誘電体層29,32、非磁性層30,46,47、主磁極31およびプラズモンジェネレータ50を形成する。次に、ギャップ層27および誘電体層29,32を選択的にエッチングして、ギャップ層27および誘電体層29,32に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層の上面を露出させる2つの開口部を形成する。次に、連結部14A,14Bのそれぞれの第3層の上に、連結部14A,14Bのそれぞれの第4層を形成する。次に、主磁極31および誘電体層32の上に連結層33を形成し、連結部14A,14Bのそれぞれの第4層および誘電体層32の上に連結層34を形成する。
以下、図15および図16を参照して、図20に示した工程の後の工程について説明する。まず、積層体の上面全体の上に誘電体層35を形成する。次に、例えばCMPによって、連結層33,34が露出するまで誘電体層35を研磨する。
次に、連結層33の上に連結層36を形成し、連結層34の上に連結層37を形成する。また、誘電体層35の上にコイル38を形成する。次に、コイル38の巻線間および周囲ならびに連結層36,37の周囲に絶縁層39を形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁層40を形成する。次に、例えばCMPによって、連結層36,37、コイル38および絶縁層39が露出するまで絶縁層40を研磨する。
次に、積層体の上面全体の上に絶縁層41を形成する。次に、絶縁層41を選択的にエッチングして、絶縁層41に、連結層36の上面を露出させる開口部と、連結層37の上面を露出させる開口部を形成する。次に、連結層36,37および絶縁層41の上に、ヨーク層42を形成する。次に、積層体の上面全体の上に絶縁層43を形成する。次に、例えばCMPによって、ヨーク層42が露出するまで、絶縁層43を研磨する。次に、ヨーク層42および絶縁層43を覆うように保護層44を形成する。その後の工程は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。始めに、図21を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドが第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドと異なる点について説明する。図21は、熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドでは、コア25の位置が第2の実施の形態と異なっている。本実施の形態では、コア25は、媒体対向面80との間で主磁極31を挟む位置に配置されている。具体的には、コア25は、誘電体層29および非磁性層30の上に配置されている。コア25の端面25aは、主磁極31の第2の端面31bに接触している。
コア25の下面25cとプラズモンジェネレータ50の上面との間には、非磁性層30の一部が介在している。コア25のトラック幅方向(X方向)の両側には、非磁性層47の2つの部分471,472のそれぞれにおける、媒体対向面80から離れた一部(図6参照)が、コア25に対して間隔をあけて配置されている。コア25、主磁極31および非磁性層47の周囲には、誘電体層32(図15参照)が配置されている。コア25、誘電体層32および非磁性層47の上には、誘電体層35が配置されている。
また、本実施の形態の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、連結部14A,14Bの第2層の代わりに、連結層23を備えている。連結層23は、連結層15の上に配置されている。連結部14A,14Bの第3層は、連結層23の上に配置されている。連結層23の周囲には、絶縁層20および第1のクラッド層24が配置されている。
また、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドでは、連結層34が設けられていない。代わりに、連結部14A,14Bは、それぞれ第4層の上に配置された第5層を有している。連結部14A,14Bの第5層は、誘電体層35に埋め込まれている。連結層37は、連結部14A,14Bの第5層および誘電体層35の上に配置されている。本実施の形態では、第1の帰磁路部81は、連結層21,13、リターン磁極層11、連結層15,23、連結部14A,14B、連結層37、ヨーク層42および連結層36,33によって構成されている。
また、本実施の形態では、誘電体層29,32,35および非磁性層30が導波路のクラッドとして機能する。本実施の形態における誘電体層29,32,35および非磁性層30は、コア25の屈折率よりも小さい屈折率を有する誘電体材料によって形成されている。誘電体層29,32,35および非磁性層30の材料としては、例えば、SiOやアルミナが用いられる。
次に、本実施の形態における近接場光発生の原理について説明する。本実施の形態では、コア25の下面25cが本発明におけるエバネッセント光発生面に対応する。また、プラズモンジェネレータ50のプラズモン励起部は、伝播部51の上面51bおよび幅変化部分52の上面52bのうち、コア25のエバネッセント光発生面(下面25c)に対向する部分によって構成されている。第1の実施の形態で説明したように、図示しないレーザダイオードから出射されたレーザ光はコア25に入射される。図21に示したように、レーザ光60は、コア25内を媒体対向面80に向けて伝播して、プラズモンジェネレータ50の近傍に達する。ここで、コア25のエバネッセント光発生面(下面25c)において、レーザ光60が全反射することによって、非磁性層30内にしみ出すエバネッセント光が発生する。そして、プラズモンジェネレータ50のプラズモン励起部において、上記エバネッセント光と結合することによって、表面プラズモンが励起される。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第2の実施の形態と同様である。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。始めに、図22および図23を参照して、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドが第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドと異なる点について説明する。図22は、熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。図23は、熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、第2の実施の形態における主磁極31および連結層33の代わりに、磁性材料よりなる主磁極61および第2のシールド63を備えている。また、本実施の形態では、連結部14A,14Bの第4層は、ギャップ層27および誘電体層29に埋め込まれているが、誘電体層32には埋め込まれていない。
主磁極61は、誘電体層29および非磁性層30の上に配置されている。主磁極61は、媒体対向面80に配置された端面61aと、下面61cと、上面61dとを有している。下面61cは、媒体対向面80の近傍において非磁性層30を介してプラズモンジェネレータ50の上面に対向し、媒体対向面80から離れた位置において連結部14A,14Bの第4層の上面に接している。上面61dは、媒体対向面80から離れた位置において連結層34の下面に接している。
第2のシールド63は、主磁極61に対して記録媒体の進行方向(Z方向)の前側に配置されている。また、第2のシールド63は、媒体対向面80において主磁極61の端面61aに対して記録媒体の進行方向の前側に配置された端面63aと、下面63cと、連結層36の下面に接する上面63dとを有している。
本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、主磁極61と第2のシールド63との間に配置されたギャップ層62と、媒体対向面80から離れた位置において、主磁極61の上面61dの一部の上に配置された絶縁層64とを備えている。ギャップ層62は、主磁極61および絶縁層64を覆うように配置されている。これにより、媒体対向面80から離れた位置において、主磁極61の上面61dと第2のシールド63の下面63cとの間の距離は、主磁極61の端面61aと第2のシールド63の端面63aとの間の距離よりも大きくなっている。ギャップ層62は、非磁性材料によって形成されている。ギャップ層62の材料は、アルミナ等の非磁性絶縁材料でもよいし、Ru、NiCu、Ta、W、NiB、NiP等の非磁性導電材料でもよい。絶縁層64は、例えばアルミナによって形成されている。
連結層21,13、リターン磁極層11、連結層15および連結部14A,14Bは、第1の帰磁路部91を構成する。第1の帰磁路部91は、主磁極61、第1のシールド22および第1の帰磁路部91によって囲まれてコイル17の一部が通過する第1の空間が形成されるように、主磁極61と第1のシールド22とを接続している。第1の帰磁路部91は、コイル17によって発生された磁界に対応する磁束を通過させる。
連結層36、ヨーク層42、連結層37,34は、第2の帰磁路部92を構成する。第2の帰磁路部92は、主磁極61、第2のシールド63および第2の帰磁路部92によって囲まれてコイル38の一部が通過する第2の空間が形成されるように、主磁極61と第2のシールド63とを接続している。第2の帰磁路部92は、コイル38によって発生された磁界に対応する磁束を通過させる。
本実施の形態では、媒体対向面80において、主磁極61の端面61aに対して記録媒体の進行方向の後側に第1のシールド22の第1の端面22aが配置され、端面61aに対して記録媒体の進行方向の前側に第2のシールド63の端面63aが配置されている。これにより、本実施の形態によれば、主磁極61の端面61aに対するトラック長手方向の両側において、端面61aより発生されて記録媒体の面に垂直な方向以外の方向に広がる磁束を取り込んで、この磁束が記録媒体に達することを阻止することができる。その結果、本実施の形態によれば、記録磁界強度のピークの位置に対するトラック長手方向の両側で、記録磁界強度の勾配を大きくすることができ、これにより、より線記録密度を高めることが可能になる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第2の実施の形態と同様である。
[第5の実施の形態]
次に、図24および図25を参照して、本発明の第5の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。図24は、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。図25は、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの媒体対向面を示す正面図である。以下、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドが第2の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドと異なる点について説明する。
本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、第2の実施の形態における第1のシールド22の代わりに磁性材料よりなる主磁極131を備え、第2の実施の形態における主磁極31の代わりにシールド122を備えている。
主磁極131は、連結層21の上に配置されている。主磁極131は、媒体対向面80に配置された第1の端面131aと、その反対側の第2の端面131bと、上面131cと、下面131dと、2つの側面131e,131fとを有している。第2の端面131bは、基板1の上面1aに垂直な方向に対して傾いている。第2の端面131bにおける任意の位置の媒体対向面80からの距離は、任意の位置が基板1の上面1aから離れるに従って小さくなっている。
本実施の形態では、コア25は、媒体対向面80との間で主磁極131を挟む位置に配置されている。コア25の端面25aは、主磁極131の第2の端面131bに接触している。
図25に示したように、第1の端面131aの形状は、例えば台形である。この場合、トラック幅方向(X方向)についての2つの側面131e,131f間の距離は、上面131cに近づくに従って小さくなっている。
シールド122は、媒体対向面80に配置された第1の端面122aと、第1の端面122aとは反対側の第2の端面122bと、下面と、上面と、2つの側面とを有している。第2の端面122bは、基板1の上面1aに垂直な方向に対して傾いている。シールド122の下面の一部は、非磁性層30を介して伝播部51の上面51bの傾斜部51b1に対向している。シールド122の第2の端面122bおよび下面における任意の位置の基板1の上面1aからの距離は、任意の位置が媒体対向面80から離れるに従って大きくなっている。連結層33は、シールド122の上に配置されている。
本実施の形態では、第1の帰磁路部81は、主磁極131、シールド122および第1の帰磁路部81によって囲まれてコイル17,38のそれぞれの一部が通過する空間が形成されるように、主磁極131とシールド122とを接続している。
本実施の形態では、主磁極131の第1の端面131aは、媒体対向面80においてシールド122の第1の端面122aに対して記録媒体の進行方向の後側に配置されている。主磁極131の上面131cは、シールド122に向いている。主磁極131の第1の端面131aとシールド122の第1の端面122aとの間の距離は、50〜300nmの範囲内であることが好ましく、50〜100nmの範囲内であることがより好ましい。
プラズモンジェネレータ50の近接場光発生部51g(図7参照)は、媒体対向面80において、主磁極131の第1の端面131aとシールド122の第1の端面122aとの間に配置されている。主磁極131の上面131cとシールド122との間には、プラズモンジェネレータ50の少なくとも一部は存在するが、コア25のいかなる部分も存在しない。
本実施の形態では、特に、プラズモンジェネレータ50は、媒体対向面80に垂直な方向(Y方向)について、主磁極131の上面131cの長さよりも大きい長さを有している。プラズモンジェネレータ50のプラズモン励起部とコア25のエバネッセント光発生面(上面25b)は、主磁極131の上面131cよりも媒体対向面80からより遠い位置にある。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第2の実施の形態と同様である。
[第6の実施の形態]
次に、図26を参照して、本発明の第6の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドについて説明する。図26は、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの構成を示す断面図である。以下、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドが第5の実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドと異なる点について説明する。
本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドでは、コア25の位置が第5の実施の形態と異なっている。本実施の形態では、コア25は、媒体対向面80との間でシールド122を挟む位置に配置されている。具体的には、コア25は、誘電体層29および非磁性層30の上に配置されている。コア25の端面25aは、シールド122の第2の端面122bに接触している。
以下で説明する構成は、第3の実施の形態と同様である。コア25の下面25cとプラズモンジェネレータ50の上面との間には、非磁性層30の一部が介在している。コア25のトラック幅方向(X方向)の両側には、非磁性層47の2つの部分471,472のそれぞれにおける、媒体対向面80から離れた一部(図6参照)が、コア25に対して間隔をあけて配置されている。コア25、シールド122および非磁性層47の周囲には、誘電体層32(図15参照)が配置されている。コア25、誘電体層32および非磁性層47の上には、誘電体層35が配置されている。
また、本実施の形態の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドは、連結部14A,14Bの第2層の代わりに、連結層23を備えている。連結層23は、連結層15の上に配置されている。連結部14A,14Bの第3層は、連結層23の上に配置されている。連結層23の周囲には、絶縁層20および第1のクラッド層24が配置されている。
また、本実施の形態に係る熱アシスト磁気記録ヘッドでは、連結層34が設けられていない。代わりに、連結部14A,14Bは、それぞれ第4層の上に配置された第5層を有している。連結部14A,14Bの第5層は、誘電体層35に埋め込まれている。連結層37は、連結部14A,14Bの第5層および誘電体層35の上に配置されている。本実施の形態では、第1の帰磁路部81は、連結層21,13、リターン磁極層11、連結層15,23、連結部14A,14B、連結層37、ヨーク層42および連結層36,33によって構成されている。
また、本実施の形態では、誘電体層29,32,35および非磁性層30が導波路のクラッドとして機能する。本実施の形態における誘電体層29,32,35および非磁性層30は、コア25の屈折率よりも小さい屈折率を有する誘電体材料によって形成されている。誘電体層29,32,35および非磁性層30の材料としては、例えば、SiOやアルミナが用いられる。
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第3または第5の実施の形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、請求の範囲の要件を満たす限り、導波路のコア、プラズモンジェネレータ、主磁極ならびに第1および第2のシールドの形状および配置は、各実施の形態に示した例に限られず、任意である。
25…コア、31…主磁極、22…第1のシールド、50…プラズモンジェネレータ、80…媒体対向面。

Claims (8)

  1. 記録媒体に対向する媒体対向面と、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、情報を前記記録媒体に記録するための記録磁界を発生する主磁極と、
    光を伝播させるコアと、前記コアの周囲に配置されたクラッドとを有する導波路と、
    前記媒体対向面に配置された近接場光発生部を有するプラズモンジェネレータであって、前記コアを伝播する光に基づいて前記プラズモンジェネレータに表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンに基づいて前記近接場光発生部より近接場光を発生するように構成されたプラズモンジェネレータと、
    磁性材料よりなり、前記主磁極に対して前記記録媒体の進行方向の後側に配置された第1のシールドとを備えた熱アシスト磁気記録ヘッドであって、
    前記第1のシールドは、前記媒体対向面において前記主磁極の端面に対して前記記録媒体の進行方向の後側に配置された第1の端面と、前記第1の端面とは反対側の第2の端面と、前記主磁極に向いた上面とを有し、
    前記主磁極の端面と前記第1のシールドの第1の端面は、互いに50〜300nmの範囲内の距離を隔てており、
    前記近接場光発生部は、前記媒体対向面において、前記主磁極の端面と前記第1のシールドの第1の端面との間に配置され、
    前記第1のシールドの上面と前記主磁極との間には、前記プラズモンジェネレータの少なくとも一部は存在するが、前記コアのいかなる部分も存在せず、
    前記コアは、前記媒体対向面との間で前記第1のシールドを挟む位置に配置され、
    前記コアは、コアを伝播する光に基づいてエバネッセント光を発生するエバネッセント光発生面と、前記第1のシールドの第2の端面に接触する端面とを有し、
    前記第1のシールドの第2の端面における任意の位置の前記媒体対向面からの距離は、任意の位置が前記プラズモンジェネレータに近づくに従って小さくなっており、
    前記プラズモンジェネレータは、前記エバネッセント光発生面に対して所定の間隔をもって対向するプラズモン励起部を有し、
    前記エバネッセント光発生面と前記プラズモン励起部は、前記第1のシールドの上面よりも前記媒体対向面からより遠い位置にあり、
    前記プラズモンジェネレータでは、前記プラズモン励起部において、前記エバネッセント光発生面より発生されるエバネッセント光と結合することによって表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンが前記近接場光発生部に伝播され、この表面プラズモンに基づいて前記近接場光発生部より前記近接場光が発生されることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  2. 前記主磁極の端面と前記第1のシールドの第1の端面との間の距離は、50〜100nmの範囲内であることを特徴とする請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  3. 更に、前記情報に応じた磁界を発生するコイルと、磁性材料よりなり、前記コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させる第1の帰磁路部であって、前記主磁極、第1のシールドおよび第1の帰磁路部によって囲まれて前記コイルの一部が通過する空間が形成されるように、前記主磁極と前記第1のシールドとを接続する第1の帰磁路部を備えたことを特徴とする請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  4. 更に、磁性材料よりなり、前記媒体対向面において前記主磁極の端面に対して前記記録媒体の進行方向の前側に配置された端面を有する第2のシールドを備えたことを特徴とする請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  5. 更に、前記情報に応じた磁界を発生するコイルと、それぞれ磁性材料よりなり、前記コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させる第1および第2の帰磁路部を備え、
    前記第1の帰磁路部は、前記主磁極、第1のシールドおよび第1の帰磁路部によって囲まれて前記コイルの一部が通過する第1の空間が形成されるように、前記主磁極と前記第1のシールドとを接続し、
    前記第2の帰磁路部は、前記主磁極、第2のシールドおよび第2の帰磁路部によって囲まれて前記コイルの他の一部が通過する第2の空間が形成されるように、前記主磁極と前記第2のシールドとを接続することを特徴とする請求項記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  6. 記録媒体に対向する媒体対向面と、
    前記媒体対向面に配置された端面を有し、情報を前記記録媒体に記録するための記録磁界を発生する主磁極と、
    光を伝播させるコアと、前記コアの周囲に配置されたクラッドとを有する導波路と、
    前記媒体対向面に配置された近接場光発生部を有するプラズモンジェネレータであって、前記コアを伝播する光に基づいて前記プラズモンジェネレータに表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンに基づいて前記近接場光発生部より近接場光を発生するように構成されたプラズモンジェネレータと、
    磁性材料よりなり、前記主磁極に対して前記記録媒体の進行方向の前側に配置されたシールドとを備えた熱アシスト磁気記録ヘッドであって、
    前記主磁極は、更に、前記シールドに向いた上面を有し、
    前記シールドは、前記媒体対向面において前記主磁極の端面に対して前記記録媒体の進行方向の前側に配置された第1の端面と、前記第1の端面とは反対側の第2の端面と、前記主磁極に向いた下面とを有し、
    前記主磁極の端面と前記シールドの第1の端面は、互いに50〜300nmの範囲内の距離を隔てており、
    前記近接場光発生部は、前記媒体対向面において、前記主磁極の端面と前記シールドの第1の端面との間に配置され、
    前記主磁極の上面と前記シールドとの間には、前記プラズモンジェネレータの少なくとも一部は存在するが、前記コアのいかなる部分も存在せず、
    前記コアは、前記媒体対向面との間で前記シールドを挟む位置に配置され、
    前記コアは、コアを伝播する光に基づいてエバネッセント光を発生するエバネッセント光発生面と、前記シールドの第2の端面に接触する端面とを有し、
    前記シールドの第2の端面における任意の位置の前記媒体対向面からの距離は、任意の位置が前記プラズモンジェネレータに近づくに従って小さくなっており、
    前記プラズモンジェネレータは、前記エバネッセント光発生面に対して所定の間隔をもって対向するプラズモン励起部を有し、
    前記エバネッセント光発生面と前記プラズモン励起部は、前記シールドの下面よりも前記媒体対向面からより遠い位置にあり、
    前記プラズモンジェネレータでは、前記プラズモン励起部において、前記エバネッセント光発生面より発生されるエバネッセント光と結合することによって表面プラズモンが励起され、この表面プラズモンが前記近接場光発生部に伝播され、この表面プラズモンに基づいて前記近接場光発生部より前記近接場光が発生されることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  7. 前記主磁極の端面と前記シールドの第1の端面との間の距離は、50〜100nmの範囲内であることを特徴とする請求項記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
  8. 更に、前記情報に応じた磁界を発生するコイルと、磁性材料よりなり、前記コイルによって発生された磁界に対応する磁束を通過させる帰磁路部であって、前記主磁極、シールドおよび帰磁路部によって囲まれて前記コイルの一部が通過する空間が形成されるように、前記主磁極と前記シールドとを接続する帰磁路部を備えたことを特徴とする請求項記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
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