JP5189113B2 - 熱アシスト磁気記録ヘッド及び熱アシスト磁気記録装置 - Google Patents

熱アシスト磁気記録ヘッド及び熱アシスト磁気記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、近接場光発生器を備える熱アシスト磁気記録ヘッド及びそれを用いた磁気記録装置に関する。
近年、1Tb/in2以上の記録密度を実現する記録方式として、熱アシスト磁気記録方式が提案されている(H. Saga, H. Nemoto, H. Sukeda, and M. Takahashi, Jpn. J. Appl. Phys. 38, Part 1, 1839 (1999))。従来の磁気記録装置では、記録密度が1Tb/in2以上になると、熱揺らぎによる記録情報の消失が問題となる。これを防ぐためには、磁気記録媒体の保磁力を上げる必要があるが、記録ヘッドから発生させることができる磁界の大きさには限りがあるため、保磁力を上げすぎると媒体に記録ビットを形成することが不可能となる。これを解決するために、熱アシスト磁気記録方式では、記録の瞬間、媒体を光で加熱し保磁力を低下させる。これにより、高保磁力媒体への記録が可能となり、1Tb/in2以上の記録密度実現が可能となる。
この熱アシスト磁気記録装置において、照射する光のスポット径は、記録ビットと同程度の大きさ(数10nm)にする必要がある。なぜなら、光スポット径がそれよりも大きいと、隣接トラックの情報を消去してしまうからである。このような微小な領域を加熱するためには、近接場光を用いる。近接場光は、光波長以下の微小物体近傍に存在する局在した電磁場(波数が虚数成分を持つ光)であり、径が光波長以下の微小開口や金属の散乱体を用いて発生させる。例えば、特開2001−255254号公報には、高効率な近接場光発生素子として三角形の形状をした金属散乱体を用いた近接場光発生素子が提案されている。金属散乱体に光を入射させると、金属散乱体中にプラズモン共鳴が励起され、三角形の頂点に強い近接場光が発生する。この近接場光発生素子を用いることにより、光を数10nm以下の領域に高効率に集めることが可能になる。また、特開2004−151046号公報には、上記金属の散乱体のスライダ浮上面側の表面において、近接場光が発生する頂点以外の部分の表面に窪みを削った構造が提案されている。この構造により、頂点に発生する近接場光の強度分布の幅を小さくすると共に、頂点と反対側の辺に発生する弱い近接場光(バックグラウンド光)の発生を抑制することができる。
特開2001−255254号公報 特開2004−151046号公報
Jpn. J. Appl. Phys. 38, Part 1, 1839 (1999)
熱アシスト磁気記録では、磁気ヘッドの他に半導体レーザも駆動する必要があり、その分消費電力が上がってしまう。消費電力を下げるためには、近接場光発生素子の近接場光発生効率を出来るだけ大きくする必要がある。また、近接場光発生素子に光を照射すると、近接場光発生素子に光が吸収され、素子の温度が上昇する。そのため、光を長時間照射し続けると、温度上昇による近接場発生光素子の形状変化、内部でのクラック発生などにより、近接場光発生素子が劣化し、近接場光発生効率が低下してしまう。
本発明は、近接場光発生素子の近接場光発生効率の向上及び素子の温度上昇を低減させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、近接場光を発生させる手段として、導電性を有し、浮上面側から見たときの形状が、三角形など近接場光が発生する頂点部に向かい幅が徐々に小さくなる形状であり、スライダの側面から見たときの形状が、上部(スライダ浮上面と反対側)において幅が広くなった形状である構造体を用いる。構造体上部は、偏光方向に垂直な方向に幅が広くなるようにする。構造体の材質は、導電性を有するものであれば良いが、金属にするのが好ましい。
上記構造体に光を導入するために、構造体の横に光導波路を配置する。光導波路のコアとクラッドの界面に発生するエバネッセント光が構造体の上部側面に当たると、導波路を伝わる光の偏光方向が導電性構造体とクラッドの界面に垂直な方向であるとき、導電性構造体とクラッドの界面に、電荷の粗密波である表面プラズモンが発生する。スライダ側面から見たときの導電性構造体の上部の幅が、下部に向かい徐々に小さくなるようにすると、導電性構造体の上部に発生した表面プラズモンが、導電性構造体の下部の幅が狭くなった部分に集まるようになる。導電性構造体の下部に表面プラズモンが達すると、下部には、局在プラズモンが発生する。このとき、導電性構造体内部を振動する電荷は、鋭く尖った先端部に集中し、その近傍には局在した電磁場、すなわち近接場光が発生する。特に、記録媒体が、近接場光発生素子近傍に存在すると、媒体中のイメージ電荷と相互作用するため、導電性構造体中の電荷が媒体側にさらに引き寄せられ、鋭く尖った先端部に強い近接場光が発生する。
導電性構造体を構成する材料は、部分的に他と異なるようにしても良く、例えば先端もしくは導波路側の材料を他と異なるようにしても良い。
導電性構造体上部の幅を広げた部分のテーパー角は、15度以上60度以下にするのが好ましい。このようにすることにより、2.5Tb/in2以上の記録密度を達成するのに必要な5%の光利用効率を達成することが出来る。導波路と導電性構造体の距離は、光利用効率5%を達成するためには、100nm以下にするのが好ましい。
光利用効率は、導電性構造体の高さに依存する。光導波路と導電性構造体が接していると、導波路中の光のエネルギーが表面プラズモンのエネルギーに変換されるが、逆に、表面プラズモンのエネルギーが導波路中の光エネルギーに変換されることも起こる。導波路コアと導電性構造体が重なる部分の長さが適当な長さであると、光エネルギーは効率良く表面プラズモンのエネルギーに変換されるが、長さが不適切であると、一度表面プラズモンに結合した光が導波路に戻ってしまう。このような状態において、導波路中の光が表面プラズモンに結合する割合は、長さに対し周期的に変化する。すなわち、導波路中の光が効率良く表面プラズモンに結合する最適長さの最小値(Coupling length)をLcとすると、長さがmLc(mは1以上の整数)であるとき、導波路中の光が表面プラズモンに効率良く結合する。導電性構造体の好適な高さは、波長λ及び構造体側面に接する誘電体の屈折率nに依存し、5%以上の光利用効率を達成するためには、
にするのが好ましい(単位はnm)。
導電性構造体上部のテーパー部において、テーパー角を多段階に変化させても良い。導電性構造体上部の形状を長方形にしても良い。このとき、導電性構造体上部の偏光方向に垂直な方向の幅は、導波路の幅よりも大きくなるようにすると良い。すなわち、導電性構造体は、トラック幅方向の最大幅が導波路の幅よりも大きいのが望ましい。
スライダ浮上面(近接場光が発生する点のある面)から導電性構造体の幅を広げた部分までの距離は、5%以上の光利用効率を達成するためには、
にするのが好ましい(単位はnm)。
導電性構造体の両端部において、導電性構造体の上下方向の幅を広くしても良い。これにより、放熱性が向上し、素子の温度上昇を小さくすることが出来る。
導電性構造体の上部において、導電性構造体と磁界を印加するための主磁極が接するようにしても良い。これにより、導電性構造体中で発生する熱が主磁極側に逃げやすくなり、素子の温度上昇を小さくすることが出来る。
導電性構造体上部の入射光の偏光方向に平行な方向の幅は変化させても良く、導電性構造体上部が主磁極側もしくは導波路側に飛び出るようにしても良い。
主磁極横に、導電性を有する材料の層を形成しても良い。これにより放熱性が向上し、素子の温度上昇を抑えることが出来る。また、主磁極横の導電性を有する材料の層と、近接場光を発生させる導電性構造体が接するようにしても良い。これにより近接場光発生素子で発生した熱が、主磁極横の導電性を有する材料の層に直接伝わるため、近接場光発生素子における温度上昇をさらに小さくすることが出来る。
導波路終端部において、コアの端を斜めにしても良い。斜めにしない場合、スライダ浮上面におけるコアと空気の境界で光が反射し、導波路の入口方向に光が戻ってしまう。戻った光の一部は導波路の入口においてさらに反射され、導波路出口側に進む。これら戻り光が導波路内部で干渉し、導波路内部での光パワーが揺らいでしまう。また、コアと空気の境界で反射した光の一部は、半導体レーザに戻る。この戻り光の影響で、半導体レーザの出射強度が揺らいでしまう。導波路の終端部を斜めにすることにより、終端部での反射光は、導波路の入口側へ戻らなくなり、光パワーの揺らぎが減少する。また、コア終端部の角度を適当な範囲内にすることにより、発生する近接場光強度を増強させることが出来る。そのためには、コア終端部の角度は、斜めにしないときを0度としたとき、60度以下にするのが好ましい。
導波路終端部には、導波路の終端から出射した光がバックグラウンド光として媒体に照射されるのを防ぐために、遮光膜を形成しても良い。
導波路の幅は、導波路がマルチモード導波路になる幅にしても良い。これにより、レーザ光を導波路に導入する際の結合効率を大きくすることが出来る。
主磁極先端の断面形状は、台形、長方形などにすると好ましいが、このとき近接場光が発生する点の近傍に窪みを形成しても良い。磁界強度は、主磁極のエッジに近づく程強くなる。主磁極の一部を窪ませることにより、光による加熱位置を主磁極中心部に近づけることができるため、加熱位置における磁界強度を強くすることが可能になる。その結果、保磁力(もしくは異方性磁界)のより大きな媒体への記録が可能になり、記録密度の向上が可能になる。また、熱アシスト磁気記録において、記録ビットの境目(記録点)は、温度をTとしたとき温度勾配dT/dxが最小となる位置で決まる。このとき、記録点において、実効磁界強度Heffの勾配dHeff/dxが小さいほど記録ビットの境目はより明瞭になり、高い記録密度を実現することができる。実効磁界強度Heffは、主磁極のエッジ部において強くなる。加熱位置が主磁極の外側である場合、記録点における磁界勾配はプラスであるが、加熱位置が主磁極の中心に近づいた場合、加熱位置における磁界勾配はマイナスとなり、dT/dxが最小となる位置と、dHeff/dxが最小になる位置を重ねることができる。したがって、記録ビットの境目はより明瞭になり、高い記録密度を実現することができる。
本発明によると、導電性構造体の横に導波路を配置し、導電性構造体と導波路の界面に発生する表面プラズモンを介して近接場光を発生させるため、近接場光発生効率を向上させることが出来る。また素子の体積を増やすことが可能になり、放熱性が向上して、近接場光発生素子の温度上昇を抑制することが可能になる。
本発明による磁気ヘッドの構成を示す断面摸式図。 主磁極先端及び近接場発生素子の拡大摸式図。 主磁極先端及び近接場発生素子の側断面摸式図。 主磁極先端及び近接場発生素子の浮上面側から見た摸式図。 導波路のモードフィールド径変換器を示す摸式図。 (a)は導波路中の光強度分布を示す図、(b)は表面プラズモン及び局在プラズモンの発生場所を示す図、(c)は局在プラズモンの原理を示す図。 従来の近接場光発生素子を示す図。 近接場光が発生する頂点部の材料を他と異なるようにした金属構造体の例を示す図。 導波路側の側面の材料を他と異なるようにした金属構造体の例を示す図。 近接場光が発生する頂点部及び導波路側の側面の材料を他と異なるようにした金属構造体の例を示す図。 金属構造体と導波路の間の誘電体の材料を、他と異なるようにした金属構造体の例を示す図。 金属構造体下部の、偏光方向に平行な方向の幅と近接場光強度の関係を示す図。 テーパー角と近接場光発生効率の関係を示す図。 導波路と金属構造体の距離と近接場光発生効率の関係を示す図。 (a)は各波長における金属構造体の高さと近接場光強度の関係を示す図、(b)は金属構造体周辺の材料を変えたときの金属構造体の高さと近接場光強度の関係を示す図。 金属構造体の高さの最適範囲と入射光波長の関係を示す図。 (a)はテーパー角を二段階に変化させた金属構造体の例を示す図、(b)は上部の形状を長方形にした金属構造体の例を示す図。 金属構造体上部の幅と近接場光強度の関係を示す図。 (a)は各波長に対して、金属構造体の幅が広くなった部分から浮上面までの距離と近接場光強度の関係を示した図、(b)は金属構造体周辺の材料を変えて、金属構造体の幅が広くなった部分から浮上面までの距離と近接場光強度の関係を示した図。 金属構造体の幅が広くなった部分から浮上面までの距離の最適値と波長の関係を示す図。 (a)は両端において、上下の幅を広げた金属構造体の例を示す図、(b)は上下の幅を広げた部分から導波路中心まで距離と近接場光強度の関係を示す図。 (a)は上部の形状を放物線状にした金属構造体の例を示す図、(b)は上部の形状を扇形にした金属構造体の例を示す図。 主磁極の上部を近接場光素子側に飛び出させて、主磁極と近接場光素子が接するようにした例を示す図。 近接場光素子上部の偏光方向に平行な方向の幅を広くした例を示す図。 近接場光素子上部の偏光方向に平行な方向の幅を広くして、主磁極と近接場光素子が接するようにした例を示す図。 近接場光素子上部の偏光方向に平行な方向の幅を小さくし、主磁極と近接場光素子が接するようにした例を示す図。 近接場光素子上部を導波路側に飛び出させた例を示す図。 導波路の終端部を斜めにした例を示す図。 導波路の終端部の角度と近接場光強度の関係を示す図。 (a)は水平な導波路の終端部に遮光膜を形成した例を示す図、(b)は斜めになった導波路の終端部に遮光膜を形成した例を示す図。 金属構造体の高さが900nmであるとき、主磁極の高さと近接場光強度の関係を示す図。 (a)は断面形状が台形である主磁極先端の例を示す図、(b)は磁極の幅が、散乱体の先端の幅に等しいか、それよりも小さい主磁極先端の例を示す図、(c)は近接場光が発生する頂点部付近において窪みが形成された主磁極先端の例を示す図。 主磁極からの距離と磁界強度の関係を示す図。 主磁極の横を導電性のある材質にした例を示す図。 本発明の構造を作製する方法を示す図。 リセス部を作製する方法を示す図。 本発明の構造を作製する方法を示す図。 主磁極に窪みがついた構造を作製する方法を示す図。 本発明の近接場光発生器により媒体表面に発生した近接場光強度分布を示す図。 (a)は記録再生装置の構成例を示す図、(b)はサスペンション部を示す図。 スライダの上部に半導体レーザを搭載した例を示す図。 主磁極の横を導電性のある材質にした他の例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の図では、トラック方向をx方向、トラック幅方向をy方向、浮上面に垂直な方向をz方向とした。また、以下では、導電性構造体が金属からなる例によって説明する。
図1は、本発明による磁気ヘッドの構成例を示す断面模式図である。本発明の磁気ヘッドは、熱アシスト磁気記録ヘッドと再生ヘッドを有する。熱アシスト磁気記録ヘッドは、記録磁界発生部と近接場光発生部を備える。記録磁界は、コイル7とコイルで発生した磁束を伝えるための太い磁極27と主磁極2とリターンポール8とから構成される磁気ヘッド部6により発生させた。コイル7により発生した磁界は、太い磁極27を伝わり、近接場光発生素子1の近傍に配置された主磁極2に伝わる。記録の瞬間に、近接場光発生素子1により発生する近接場光により媒体を加熱すると同時に、主磁極2から発生する記録磁界を記録媒体14に印加することで、記録層14’に記録マークを書き込んだ。
図2に、主磁極2及び近接場光発生素子1の拡大摸式図を示す。また、図3に、主磁極2及び近接場光発生素子1のxz平面に平行な断面摸式図を、図4に浮上面側から見た図を示す。
磁極としては、コイルで発生した磁束を伝えるための太い磁極27の先に、主磁極2を形成した。主磁極2の先端は幅が狭くなるようにし、主磁極先端部のx方向、y方向の幅(Wc,Wd)は、Wc=150nm、Wd=100nmとし、細くなった部分の高さ(スロートハイト)h10は50nmとした。細くなった部分の上の部分は幅が徐々に大きくなるようにし、そのテーパー部の角度φは45度にした。主磁極の高さh4は、500nmとした。太い磁極27とスライダ浮上面17の間の距離h12は100nmとした。磁極の材質は、NiFeもしくはCoFe合金とした。このような構造を用いることで、コイルで発生された磁界を狭い領域に集中させることが可能で、光加熱位置に、10kOe以上の強い磁界を発生させることができる。
書込ヘッドの脇には、図1に示すように、磁気再生素子4を含む再生ヘッドを形成した。本実施例では、磁気再生素子4としてGMR(Giant Magneto Resistive)素子又はTMR(Tunneling Magneto Resistive)素子を利用した。磁気再生素子4の周辺には、磁界の漏れを防ぐための磁気シールド9を形成した。
光加熱用の光源としては波長780〜980nmの半導体レーザを用い、それをサスペンションの根元付近に設置した(図40の符号55参照)。光源からスライダ5まで光を伝送させるために、ポリマー導波路10を用いた。ポリマー導波路10はサスペンションのフレクシャー部16上に配置した。ポリマー導波路10から出射する光は、スライダ5の上面に垂直に入射するように、ポリマー導波路10の端面には45度ミラー12を形成した。本実施例では、光源からスライダ5まで光を伝送させるための導波路として、ポリマー導波路10を用いたが、石英ファイバやプラスチックファイバなど他の導波路を用いても良い。
浮上スライダ5中には、光をスライダ浮上面(媒体対向面)17の反対側からスライダ浮上面17まで導くための記録用導波路3(図ではコア部を示す)を形成した。スライダ中の記録用導波路3のコアの材質はTa25とし、クラッド部15の材質はAl23とした。コアの幅は、波長が780nmのときは、記録トラックの方向と垂直な方向のコア幅W1は500nm、記録トラックの方向と平行な方向のコア幅W2は300nmとし、波長が980nmのときは、記録トラックの方向と垂直な方向のコア幅W1は650nm、記録トラックの方向と平行な方向のコア幅W2は350nmとした。コア幅は、他の値にしても良く、例えば、波長が780nmのときW1=600nm、W2=150nmにしても良い。導波路3の材質は、コアの屈折率がクラッドの屈折率よりも大きければ良く、例えば、クラッドの材質をAl23にし、コアの材質をTiO2にしても良い。またクラッドの材質をSiO2にし、コアの材質をTa25,TiO2,SiOxy,GeドープSiO2にしても良い。
半導体レーザからの出射光が導波路3に効率良く結合するために、導波路3の入り口には、図5に示すようなスポット径変換器48を形成した。導波路3の入り口側の幅W20をW1よりも小さくし、Ta25のコア周辺に、導波路3のコアの屈折率とクラッド15の屈折率の中間の屈折率を有する材料で出来た層56を形成した。このような構造を用いると、導波路の入射部におけるモードフィールド径を広げることが出来る。その結果、半導体レーザからの出射光の導波路との結合効率を上げることが出来る。本実施例では、層56の材料はSiOxyとし、SiOxyのOとNの比率は、SiOxyの屈折率がAl23の屈折率よりも0.05大きくなるように調整した。導波路コアの入射側の幅W20は80nmとした。層56の幅W21は10μm、幅W22は5μm、長さW23は150μmとした。
近接場光発生素子としては、図2及び図4に示すように、スライダ浮上面から見た形状が、近接場光が発生する頂点部20に向かい幅が徐々に小さくなった形状(本実施例では三角形)となり、かつ図2に示すように、スライダ側面から見たときの形状が、スライダの底面(スライダの浮上面側の面)に向かい幅が徐々に狭くなる形状となる金属構造体1を用いた。近接場光が発生する頂点部20と主磁極の距離sは20nmとした。
導波路のコア3は、図3に示すように、金属構造体1の横に配置した。図6(a)に示すように、導波路のコア3とクラッド15の界面には、クラッド15に染み出すように発生するエバネッセント光が存在する。このエバネッセント光が金属構造体1の上部21の側面29に当たると、図6(b)に示すように、金属構造体1とクラッド15の界面29には、電荷の粗密波である表面プラズモン101が発生する。この波が下方向(金属構造体1の先端20に向かう方向)に進み、金属構造体1の下方の幅が狭くなった下部22に到達すると、その下部22には、局在プラズモンが発生する。すなわち、表面プラズモンによる電荷振動により、金属構造体1の幅が狭くなった下部22の電荷が動かされ、下部には、図6(c)に示すような電荷の偏りが発生する。この偏った電荷により、金属内部には反電場Eが発生し、その電場により電荷には元に戻ろうとする力(復元力)が働く。この力により金属内部には電荷の振動が発生する。この振動の共振周波数と、入射光の振動数が一致すると、強い電荷振動(局在プラズモン)が発生する。金属内部を振動する電荷は、鋭く尖った先端部20に集中し、その近傍には、局在した電磁場、すなわち近接場光が発生する。特に、記録媒体14が、近接場光素子1の近傍に存在すると、媒体中のイメージ電荷と相互作用するため、金属中の電荷が媒体側にさらに引き寄せられ、媒体に近い頂点部20に強い近接場光が発生する。
上記構造において、金属構造体1とクラッド15の界面に、表面プラズモンを励起するためには、界面に垂直な電界成分を有する光を金属構造体1の側面に照射する必要があるこれは、一般的に、金属膜表面に表面プラズモンを励起するためには、膜表面に垂直な電界成分を有する光を膜に入射させる必要があるためである。そのためには、導波路コア3に導入する光の偏光方向は、金属構造体1とクラッド15の界面に垂直な方向(図6(b)に矢印23で示した方向)にする必要がある。
上記構造において、スライダ側面から見たときの金属構造体1の上部21の幅は、スライダの底面(浮上面側の面)に向かい幅が徐々に狭くなるようにした。このようにすることにより、金属構造体1の上部21に発生した表面プラズモンが、金属構造体1の下方の幅が狭くなった下部22に集まるようになる。その結果、金属構造体1の下部において電磁場強度が強くなり、頂点部20に発生する近接場光の発生効率を上げることが出来る。
上記構造において、金属構造体1の媒体側の表面の頂点部20以外の部分25(図2参照)は、散乱体の表面と媒体表面の距離が、散乱体の頂点部20と媒体表面の距離よりも大きくなるようにした。光を散乱体に入射させたとき、頂点部20の他に、頂点部と反対側の辺にも弱い近接場光(バックグラウンド光)が発生する。このバックグラウンド光が媒体に当たると、頂点部20以外においても媒体が加熱されてしまい、そこにおける記録情報が消去されてしまう可能性がある。上記のように、金属構造体1の底面25と媒体表面の距離が大きくなるように金属構造体1の底面25を削ると、頂点部20の反対側の辺に発生する弱い近接場光が媒体表面に届かなくなり、その近接場光が媒体に与える影響を小さくすることができる。本実施例では、底面25の凹み(リセス)量h2は10nmとした(図3参照)。
図7は、従来の金属散乱体を用いた近接場光発生素子を示す。従来例に対し、本発明の構造は次の利点を有する。
(1)従来例では、金属の散乱体102は、導波路コア3の下部に配置し、導波路コア3から出射する光で直接局在プラズモンを励起した。これに対し、本発明では、導波路の光で表面プラズモンを励起する。金属構造体1の上部21はこの表面プラズモンを集める働きをするので、金属構造体1の下部22に発生する局在プラズモンの強度を大きくすることが出来る。その結果、近接場光発生効率を大きくすることが出来、記録に必要な光源のパワーを小さくすることが出来る。その結果、消費電力を小さくすることが出来る。
(2)従来例では、散乱体102の形状は、光の進行方向に対して一様になるようにした。例えば、浮上面側から見たときの散乱体の形状が三角形となるようにしたとき、散乱体の形状は、三角柱となるようにした。これに対し本発明では、スライダ側面から見たときの金属構造体1の幅は、上部において大きくなるようにした。その結果、近接場光発生素子の体積が増加し、放熱性も向上する。したがって、近接場光発生素子の温度を下げることが可能になる。
(3)本発明では、導波路コア3は金属構造体1の横に配置するため、磁極2,27と導波路コア3の距離(図中dw1及びdw2)が、従来例と比べて大きくなる。導波路コアの近くに磁極が存在すると、クラッドに染み出すエバネッセント光成分が磁極に吸収され、伝播ロスが発生する。本発明のように導波路コアと磁極の距離を大きくすると、その影響を小さくすることが出来る。したがって、導波路の透過効率が上昇し、記録に必要な光源のパワーを小さくすることが出来る。
以下に、本発明の近接場光発生素子の材質、寸法、形状などの詳細について説明する。
本実施例では、金属構造体1の材料としては金を用い、金属構造体1の周辺の材料はアルミナ(Al23)とした。金属構造体1の材料は、導電性を有するものであれば良く、例えば、銀、銅、アルミニウム、白金、合金などの金属であっても良い。また、金属に替え、半導体にしても良い。ただし、強い近接場光を発生させるためには、金、銀、銅、アルミニウムもしくはそれらを混ぜ合わせた合金などの導電性の高い金属材料を用いるのが好ましい。金属構造体1の周辺の材料は、誘電体であれば良く、SiO2,SiN,SiC,フッ化マグネシウムなどにしても良い。
金属構造体1を構成する材料は、部分的に他と異なるようにしても良い。例えば、図8に示す実施例では、近接場光が発生する頂点部20に、材質が他の部分と異なる層42を形成した。層42の材質は本体部の材質よりも硬度の大きな材質にした。このようにすることにより、装置へ加えられた衝撃などにより、記録ヘッドが記録媒体に衝突した際、近接場光が発生する頂点部20が破損しにくくなる。また、先端部の材質を、融点の高いものにすることにより、近接場光が発生する頂点部20の温度が高くなったとき、頂点部20が融解するのを防ぐことが出来る。本実施例では、頂点部20以外における材質を金とし、材質が他の部分と異なる層42の材質をタングステンとした。先端部の材料は、タングステンに換えて、モリブデン、クロム、チタン、白金など他の金属にしても良い。
図9は、表面プラズモンが発生する金属構造体1の側面29の材質を部分的に他と異なるようにした実施例を示す。本実施例では、側面29の材質は銀とし、それ以外の部分の材質は金とした。銀の誘電率の虚部の値は小さいので、側面の材質を銀にすることにより側面29に発生する表面プラズモンの強度を大きくすることが出来る。金属構造体1全体の材質を銀にしても良いが、このとき銀は酸化されやすく、また腐食も起きやすい。したがって、表面プラズモンが発生する側面29のみを銀にし、頂点部20など他の部分は金にした。
図10は、表面プラズモンが発生する金属構造体1の側面29、金属構造体1の下部22、近接場光が発生する頂点部20の材質を他と異なるようにした実施例を示す。本実施例では、側面29、下部22、近接場光が発生する頂点部20の材質は金とし、それ以外を銅にした。強い近接場光を発生させるためには、表面プラズモン及び局在プラズモンが発生する部分には、金などの導電性の高い貴金属材質を用いるのが好ましい。しかし、加工性やコストを考慮し、表面プラズモン及び局在プラズモンが発生する部分以外には、銅やクロム、タングステン、アルミニウムなど他の材料を用いても良い。
上記実施例では、金属構造体1の周辺の材料はアルミナ(Al23)としたが、SiO2,SiN,MgF2など他の材料にしても良い。
近接場光のスポット径は、近接場光が発生する頂点部20の幅Wb(図4参照)の幅に依存する。近接場光のスポット径は、近接場光が発生する頂点部20の幅Wbにほぼ等しくなり、この幅Wbは、記録トラック幅よりも小さくする必要がある。必要な幅Wbは、記録密度及び記録ビットのビットアスペクト比(ダウントラック方向とクロストラック方向の幅の比)に依存するが、本実施例では、記録密度1〜2.5Tb/in2に対し、10〜30nmとした。
近接場光が発生する頂点における頂角(図4中θ1)は、0にしても良いが(断面が三角形ではなく長方形になるようにしても良いが)、光利用効率を考慮すると、0よりも大きくするのが好ましい。すなわち、角度を広げることにより、より広い領域の電荷を頂点に集めることができるので、より強い近接場光を発生させることが出来る。本実施例では、頂角θ1は60度とした。この角度は、他の角度であっても良く、例えば、20度や90度などにしても良い。
局在プラズモンの共鳴条件は、金属構造体1のx方向の幅Wa(図4参照)に依存する。したがって、幅Waは局在プラズモンが発生するように調整する必要がある。例えば、図12は、金属構造体1の材質が金、入射光の波長が780nmであるときの、幅Waと近接場光強度の関係を示す図である。この図に示すように、幅Waが80nmであるときに局在プラズモンが発生し、近接場光強度が最大となる。したがって、本実施例では、幅Waは80nmとした。また、波長が長波長になると幅Waの最適値は大きくなる。例えば、波長980nmのときは、幅Waは100nmとした。
図13は、金属構造体1の上部の幅を広げた部分21の広がり角θ2と光利用効率の関係を示す図である。ここでは、入射光の波長は780nm、金属構造体の高さh3は900nm、x方向の幅Waは80nm、導波路コア3と金属構造体1の距離dxは40nmとした。金属構造体1の下部22においては、y方向の幅は一定であるとし、浮上面からの高さが150nm以上となる部分(図2中h6が150nm以上となる部分)において、テーパー部が形成されるようにした。光利用効率は、金属構造体1に入射する光のパワーと、近接場光が発生する頂点部20近傍において記録媒体に吸収される熱量の比を表す。記録媒体としては、記録層の材質がFePtである媒体を用いた。この図に示すように、金属構造体上部21を広げた方が、金属構造体上部を広げない場合(θ2=0)に比べ、光利用効率が大きくなる。このように、角度を大きくすると効率が向上するのは、上部を広げると、金属構造体側面29と導波路側面が接する面積が大きくなり、その分表面プラズモンが発生する領域が大きくなるためと考えられる。なお、逆に広がり角θ2を大きくし過ぎると光利用効率が低下する。これは、広がり角θ2が大きくなり過ぎると、表面プラズモンが金属構造体下部22に集まりにくくなり、効率が低下するためと考えられる。
記録密度を大きくするためには、再生信号の信号対ノイズ比を十分な値に保つために、媒体を構成する粒子の径を小さくする必要がある。粒子径を小さくしたとき、熱揺らぎの影響を抑制するためには、媒体の保磁力を大きくする必要がある。そして一般に、媒体の保磁力が大きい程、キューリ温度が大きくなるため、媒体の加熱温度をより大きくする必要がある。2.5Tb/in2以上の記録密度を達成するためには、媒体の温度はおよそ250℃以上にする必要があり、そのためには光利用効率は、5%以上必要であった。図13に示すように、広がり角θ2を、15度以上60度以下にすることにより、5%以上の光利用効率を達成することが出来る。
なお、上記実施例で、金属構造体1の下部22においては、y方向の幅はz方向に一定であるとし、y方向の幅が一定となる部分の高さh6は150nmとした。これは、加工誤差の影響を小さくするためである。すなわち、加工中の研磨量の誤差により、金属構造体の高さh3は変動する可能性があるが、このときz方向に幅が一定である部分を設けないと、スライダ浮上面から見たときの金属構造体先端20の幅Wb(図4参照)が変化してしまう。その結果、発生する近接場光のスポット径が変化してしまう。これを防ぐために、金属構造体底部にz方向の位置によらずy方向の幅が一定となる部分を設けた。y方向の幅が一定となる部分の高さh6は、加工誤差が小さければ、150nmよりも小さくしても良く、例えば50nmもしくは100nmにしても良い。本実施例では、広がり角θ2は35度、金属構造体底部のy方向の幅が一定となる部分21の高さh6は100nmとした。
図14は、導波路コア3と金属構造体1の距離dxと光利用効率の関係を示す。ここでは、入射光の波長は780nm、金属構造体の高さh3は900nm、x方向の幅Waは80nm、広がり角θ2は35度とした。このように、距離dxが大きくなると、光利用効率が低下する。これは、クラッド15に染み出すエバネッセント光の強度が、コア3から遠ざかると指数関数的に弱くなるため、距離dxが大きくなると励起される表面プラズモンの強度が低下するためと考えられる。この図に示すように、2.5Tb/in2以上の記録密度を達成するために必要な光利用効率5%を達成するには、距離dxは0以上100nm以下にするのが好ましい。本実施例では、距離dxは30nmとした。なお、距離dxが0になると効率が低下するのは、コア3と金属構造体1の間にクラッド層15がなくなり、コア3が金属構造体1に接するようになると導波路の伝播モードが変化するためと考えられる。
図15(a)は、金属構造体1の高さh3と光利用効率の関係を示す図である。ここでは、x方向の幅Waは80nm、広がり角θ2は35度、導波路コア3と金属構造体1の距離dxは30nmとした。実線は波長が780nmである場合、1点鎖線は波長が980nmである場合の関係を表す。この図より、光利用効率はある周期で大きくなることが分かる。光導波路と金属構造体1が接している時、導波路中の光のエネルギーが表面プラズモンのエネルギーに変換されるが、逆に、表面プラズモンのエネルギーが導波路中の光エネルギーに変換されることも起こる。導波路コアと金属構造体が重なる部分の長さ(=h3)が適当な長さであると、光エネルギーは効率良く表面プラズモンのエネルギーに変換されるが、長さが不適切であると、一度表面プラズモンに結合した光が、導波路に戻ってしまう。
このような状態において、導波路中の光が表面プラズモンに結合する割合は、長さに対し周期的に変化する。すなわち、導波路中の光が効率良く表面プラズモンに結合する最適長さの最小値(Coupling length)をLcとすると、長さがmLc(mは1以上の整数)であるとき、導波路中の光が表面プラズモンに効率良く結合する。図15(a)では、波長780nmのとき、結合長(Lc=h3)は約900nmであり、波長980nmのとき結合長(Lc)は約950nmとなる。なお、h3=2Lcであるときの光利用効率は、h3=Lcであるときの光利用効率よりも小さくなる。これは、高さh3が大きくなると、金属構造体1の上部で発生した表面プラズモンが、下部に伝播する間に、損失により強度が減衰するためである。したがって、h3が2Lc付近になるようにしても良いが、高い光利用効率を実現するためには、h3がLc付近になるようにした方が好ましい。
2.5Tb/in2以上の記録密度を達成するためには、5%以上の光利用効率が必要となるが、そのためには、高さh3は、図16に示すように、波長780nmのとき、400nm以上1500nm以下にするのが好ましい。最適範囲は波長に依存し、長波長ほど最適値は大きくなる。図16は、金属構造体1の高さh3の最適範囲と、波長の関係を示す。丸は最適範囲の最大値、四角は最適範囲の最小値を示す。入射光の波長をλとしたとき、この最適範囲は近似式を用いて次のように表される(単位はnm)。
図11に示すように、導波路コア3と金属構造体1の間の材質30を変えると、上記金属構造体1の高さh3の最適範囲は変化する。図15(b)に、波長が780nmであるとき、導波路コア3と金属構造体1の間の材質30をAl23(屈折率=1.63)からSiO2(屈折率=1.45)に変更したときの金属構造体1の高さh3と近接場光強度の関係を示す。実線がAl23の場合、破線がSiO2の場合を示す。このように、周辺の材質の屈折率が小さくなると、金属構造体1の高さh3の最適値は大きくなる。波長が780nmであるとき、Al23の場合の最適値とSiO2の場合の最適値の比は1.14倍であった。780nm以外の波長においても最適値の違いを調べたところ、Al23の場合の最適値とSiO2の場合の最適値の比は約1.14倍となった。したがって、SiO2の場合の最適範囲は、上式(3)に1.14をかけたものとなる。周辺材料をAl23,SiO2以外にする場合は、材料の屈折率をnとしたとき、最適範囲は、近似的に式(3)に
をかければ良い。すなわち、最適範囲は
となる。
上記高さh3の最適範囲は、原理的には、金属構造体1の材質に依存するため、材質が異なる場合は、範囲を求め直す必要があるが、波長780nmもしくは980nm付近において、材質を銀、銅にした場合は、最適範囲は上式(5)にほぼ等しかった。
上記実施例では、金属構造体1の上部21のテーパー角θ2は一定であるとしたが、図17(a)に示すように、テーパー角を多段階に広げても良い。このようにすることにより、金属構造体1の側面の面積が増えるので、より広い領域に表面プラズモンが励起され、それを集めることにより、金属構造体1の下部22における表面プラズモン強度を大きくすることが出来る。すなわち光利用効率を向上させることが出来る。また、金属構造体1の体積が増えるので、放熱性も向上し、素子の発熱温度も低下する。本実施例では、テーパー角を2段階に広げ、下側のテーパー角θ2を35度、上側のテーパー角θ3を60度とした。テーパー角が変化する部分の高さh7は250nmとした。
金属構造体の上部は、図17(b)に示すように、側面から見たときの形状においてその上部が長方形になるようにしても良い。即ち、浮上面側に浮上面とほぼ平行となるような端面を有してもよい。このようにすることにより、金属構造体1の面積を大きくすることが出来るので、表面プラズモンが励起される領域をさらに大きくすることが出来る。また、金属構造体1の体積が増えるので、放熱性もさらに向上し、素子の発熱温度も低下する。
図18は、図17(a)(b)のように金属構造体1の上部の幅W3を広げた場合に、上部の幅W3と頂点部20に発生する近接場光強度の関係を示す。この図に示すように、近接場光強度は、上部の幅W3が大きくなる程強くなり、ある値を越えるとほぼ一定になる。一定になるときの幅は、導波路コア3の幅W1にほぼ等しくなった。これは、上部の幅W3が大きくなるほど、表面プラズモンが励起される領域の面積が増えるため近接場光強度が大きくなるが、上部の幅W3が導波路コアの幅W1より大きくなったときは、導波路コア3の外側にはエバネッセント光が存在しないため、表面プラズモンが励起される領域の大きさは増えず、強度は一定になると考えられる。なお、放熱性の観点からは、上部の幅W3はなるべく大きくした方が良い。以上から、上部の幅W3は、導波路コア3の幅よりも大きくするのが好ましく、本実施例では、上部の幅W3は10μmとした。
図19(a)は、図17(b)のように金属構造体1の上部の形状を長方形にした場合において、スライダ浮上面から幅を広げた部分33の下部37までの距離h7と近接場光強度の関係を示す。ここで、金属構造体の高さh3は900nm、金属構造下部22の幅が一定になった部分の高さh6は100nm、金属構造体上部の幅W3は10μmとした。実線は波長が780nmであるとき、一点鎖線は980nmであるときを示す。この図に示すように、距離h7がある値の範囲内であるとき、近接場光強度が強くなることが分かる。例えば、波長が780nmであるとき、スライダ浮上面から幅を広げた部分までの距離h7が350nm以上となるとき近接場光強度はほぼ一定となるが、180nm以上350nm以下であるとき、近接場光強度は、距離h7が350nm以上である時の値よりも強くなる。最適範囲は波長に依存し、長波長ほど最適値は大きくなる。
図20は、スライダ浮上面から幅を広げた部分までの距離h7の最適範囲と、波長の関係を示す。丸は最適範囲の最大値、四角は最適範囲の最小値を示す。入射光の波長をλとしたとき、この最適範囲は近似式を用いて次のように表される(単位はnm)。
上記スライダ浮上面から幅を広げた部分までの距離h7の最適範囲は、金属構造体1の周辺の材質の屈折率に依存する。図19(b)に、波長が780nmであるとき、金属構造体周辺の材料をAl23(屈折率=1.63)からSiO2(屈折率=1.45)に変更したときの距離h7と近接場光強度の関係を示す。実線がAl23の場合、破線がSiO2の場合を示す。このように、周辺の材質の屈折率が小さくなると、距離h7の最適値は大きくなる。波長が780nmであるとき、Al23の場合の最適値とSiO2の場合の最適値の比は1.14倍であった。780nm以外の波長においても最適値の違いを調べたところ、Al23の場合の最適値とSiO2の場合の最適値の比は約1.14倍となった。したがって、SiO2の場合の最適範囲は、上記式(6)に1.14をかけたものとなる。周辺材料をAl23、SiO2以外にする場合は、近似的に式(6)に式(4)をかければ良い。すなわち、最適範囲は
となる(単位はnm)。なお、本実施例では、金属構造体1の上部の幅W3は導波路のコア幅W1よりも大きくなるようにしたが、式(7)は、導波路のコア幅W1よりも小さい場合であっても成立する。例えば、導波路のコア幅W1より20%小さくなった場合においても、図19に示されるような、h7がある範囲内において近接場光強度が強くなる現象が見られた。
図21(a)に示すように、金属構造体上部33の上下方向の幅を両端部において広げても良い。本実施例では、両端部における上下方向の幅W4を5μmとし、上下方向に広げた部分34の下部から浮上面17までの距離h8は100nmとした。このように、両端部において、金属構造体上部33の上下方向の幅を広げることにより、放熱性を向上させることが出来る。ただしこのとき、導波路コア3の中心から上下方向に幅を広げた部分34までの距離W5が小さすぎると、導波路のクラッド15に染み出るエバネッセント光が、上下方向に幅を広げた部分34により散乱、もしくは吸収されてしまい、導波路中を伝播する光の強度が低下してしまう。これを防ぐためには、導波路コア3の中心から上下方向に幅を広げた部分34までの距離W5を十分大きくする必要がある。
図21(b)は、導波路コア3の中心から上下方向に幅を広げた部分34までの距離W5と、頂点部20に発生する近接場光強度の関係を示す。ここでは、導波路コア3の幅W1は500nm、散乱体上部の幅W3を10μmとした。この図に示すように、距離W5が450nm以下であるとき、近接場光強度が低下することが分かる。すなわち、導波路コア3の中心から上下方向に幅を広げた部分34までの距離W5は、導波路コア3の幅W1の0.9倍以上にするのが好ましいことが分かる。
金属構造体33の中心から、上下方向に幅を広げた部分34までの距離は、金属構造33よりも上側においては、上記のように、導波路コア3の幅W1の0.9倍以上にするのが好ましいが、金属構造体33の幅が狭まった部分22及び23付近においては、金属構造体33の中心から、上下方向に幅を広げた部分34までの距離(W50)が導波路コア3の幅W1の0.9倍よりも小さくなるようにしても良い。例えば、本実施例では、金属構造体33の幅が狭まった部分22及び23付近における金属構造体33の中心から、上下方向に幅を広げた部分34までの距離(W50)を、150〜450nmとした。
金属構造体上部の幅を広げる場合において、スライダの側面から見たときの、金属構造体上部21の形状は、図22(a)に示すように双曲線状や、図22(b)に示すように、扇状にしても良い。
本発明の構造では、表面プラズモンは、金属構造体1の導波路側の側面29を伝播する。したがって、その反対側の磁極側の側面35は必ずしも誘電体に接していなくても良い。図23の実施例では、主磁極2の上部を金属構造体1側に近づけて、金属構造体の磁極側の側面35と磁極2が接するようにした。このようにすることにより、近接場光発生素子で発生した熱が磁極側に伝わるので、放熱性が向上し、近接場光発生素子の温度上昇を抑えることが出来る。なお、金属構造体下部22においては局在プラズモンを発生させる必要があり、そのためには、近接場光が発生する頂点部20は誘電体に接していなければならない。誘電体に接する部分36の高さh14は本実施例では300nmとした。この高さh14は加工精度が確保できればさらに小さくしても良く、例えば150nm、50nmなどにしても良い。
上記実施例では、金属構造体のx方向(入射光の偏光方向に平行な方向)の幅は一定であるとしたが、金属構造体上部において変化させても良い。局在プラズモンが発生する金属構造体の下部22においては、局在プラズモンの共鳴周波数が、x方向の幅Waに依存するため、幅Waは共鳴条件に合わせて調整する必要がある。これに対し、金属構造体上部においては、エネルギーは、金属構造体の導波路側の側面29表面を表面プラズモンとして伝わる。したがって、金属構造体上部においては、金属構造体のx方向(入射光の偏光方向)の幅は、局在プラズモンの共鳴条件に合う値と異なるようにしても良い。
図24は、磁極側に金属構造体が張り出すように、金属構造体上部の厚さを厚くした実施例を示す。金属構造体下部22での幅Waは80nmとし、上部21での幅Wa’は120nmとした。主磁極2と金属構造体上部21の距離S’は20nmとし、金属構造体が張り出した分、主磁極2のx方向の幅を小さくした。このように、金属構造体上部におけるx方向の幅を広げることにより、伝導性の高い金属部の体積が増えるので放熱性が向上し、温度上昇を抑えることが出来る。
図25は、磁極側に金属構造体1が張り出すように、金属構造体上部のx方向の幅を大きくした場合において、金属構造体1と磁極を接触させた実施例を示す。金属構造体下部22の幅Waは80nmとし、上部21の幅Wa’は100nmとした。金属構造体1の下部と主磁極2との距離sは20nmとして、上部において金属構造体1と磁極2を接触させた。金属構造体下部22の誘電体に接する部分36の高さh14は本実施例では150nmとした。このように、金属構造体上部におけるx方向の幅を広げることにより、伝導性の高い金属部の体積が増え、かつ熱が磁極側に逃げるので、近接場光発生素子の温度上昇を抑えることが出来る。
図26は、金属構造体上部のx方向の幅を下部よりも小さくした場合の実施例を示す。金属構造体下部22での幅Waは80nmとし、上部21での幅Wa’は50nmとした。金属構造体1の下部と主磁極2との距離sは20nmとし、上部において金属構造体1と磁極を接触させた。金属構造体下部22の誘電体に接する部分36の高さh14は本実施例では150nmとした。このようにすることにより、主磁極2の太さを大きくすることが出来るので、記録点における磁界強度を大きくすることが出来る。
図27は、金属構造体上部のx方向の幅を下部よりも大きくした場合において、金属構造体上部を導波路側に張り出させた実施例を示す。金属構造体下部22の幅Waは80nmとし、上部21の幅Wa’は140nmとした。x方向の幅を大きくした部分からスライダ浮上面までの距離h15は200nmとした。このように導波路側に張り出すことにより、導波路コア3と磁極27の距離dwを大きくすることが出来るので、導波路のクラッド部15に染み出るエバネッセント光が磁極27に当たりにくくなる。その結果、磁極27に隣接した部分における導波路の伝播ロスを小さくすることが出来る。なお、このように、金属構造体1を導波路側に張り出させた場合、x方向の幅が変化する部分43において、幅が急激に変化すると、表面プラズモンの伝播が阻害されてしまい光利用効率が低下する、これを防ぐためには、図27に示すように、x方向の幅が変化する部分43において、幅が徐々に変化するようにするのが好ましい。
図28は、導波路終端部において、コアの端部38を斜めにした場合の実施例を示す。コア端部38を斜めにしない場合、スライダ浮上面におけるコア3と空気の境で光が反射し、導波路の入口方向に光が戻ってしまう。戻った光の一部は、導波路の入口においてさらに反射され、導波路出口側に進む。これら戻り光が、導波路内部で干渉し、導波路内部での光パワーが揺らいでしまう。また、コア3と空気の境で光が反射した光の一部は、半導体レーザに戻る。この戻り光の影響で、半導体レーザの出射強度が揺らいでしまう。これに対し、図28のように、導波路の終端部38を斜めにした場合、終端部38での反射光は、導波路の入口側へ戻らなくなり、導波路3内部での干渉もしくは、半導体レーザの戻り光ノイズが起きにくくなり、光パワーの揺らぎが減少する。
導波路の終端部38を斜めにした場合、終端部38の角度θ4を、適当な範囲内にすることにより、近接場光強度を強くすることが出来る。図29は、終端部38の角度θ4と近接場光強度の関係を示す。この図に示すように、角度θ4を0度以上60度以下にすることにより、斜めにしないときに比べ近接場光強度を強くすることが出来る。本実施例では、終端部38の角度θ4は30〜40度とした。なお、金属構造体1の側面に表面プラズモンを励起するためには、導波路コア3の先端とスライダ浮上面の距離h13は、金属構造体1の高さh3より十分小さくする必要がある。本実施例では、高さh13は0〜100nmとした。
導波路終端部38には、図30(a)に示すように、遮光膜39を形成しても良い。遮光膜39がない場合、導波路の終端から出射した光は、バックグラウンド光として媒体に照射される。その結果、媒体の広い範囲が加熱されてしまい、その部分において記録されたデータが消去されてしまう可能性がある。これに対し、遮光膜39を形成することにより、バックグラウンド光の発生を抑えることが出来る。なお、スライダ浮上面17から遮光膜39までの距離h16は0でも良いが、この場合、遮光膜のエッジ40において光が散乱され、エッジ40付近において光強度が強くなってしまう(エッジ40近傍に局在光が発生する)。その結果、エッジ40付近において媒体が加熱されてしまう。これを防ぐためには、遮光膜39はスライダ浮上面17から離すことが好ましい。本実施例では、導波路端部38とスライダ浮上面の距離h13を150nmとし、スライダ浮上面17から遮光膜39までの距離h16は50nmとした。
なお、遮光膜39を形成する場合においても、図30(b)に示すように、導波路端部38は斜めにしても良い。本実施例では、遮光膜の材質はCr、終端部38の角度θ4は30〜40度、導波路コア3の先端とスライダ浮上面の距離h13は100nmとした。図30(b)の実施例ではスライダ浮上面17から遮光膜39までの距離h16は0nmとしたが、図30(a)の実施例と同様に、遮光膜39はスライダ浮上面17から離すように配置しても良い(例えば、h16=50nm)。遮光膜の材質は、光を反射もしくは吸収する材質であれば良く、金、銀、銅などの各種金属や合金、カーボンなどにしても良い。
上記実施例では、導波路コア3の幅は、導波路がシングルモード導波路(1つのモードのみ透過する導波路)になるように設定したが、幅を広くすることによりマルチモード導波路になるようにしても良い。マルチモードの場合、導波路中の光の強度分布は、必ずしも中心が一番強くなるような分布にならないが、その場合であっても、金属構造体1の側面に表面プラズモンを励起可能で、表面プラズモンを金属構造体下部22に集めることにより、最終的にエネルギーを近接場光が発生する頂点部20の一点に集中させることが出来る。このようにマルチモード導波路を利用すれば、導波路のコア3の幅が広くなる、すなわちモードフィールド径を大きくすることができるので、半導体レーザからの光を導波路に結合させる際、結合ロスを小さくすることが出来る。その結果、半導体レーザの強度を下げることが可能で、消費電力を下げることが出来る。本実施例では、マルチモード導波路として、例えば記録トラックの方向と垂直な方向のコア幅W1が900nm、記録トラックの方向と平行な方向のコア幅W2が200nmの導波路、又はW1=1000nm、W2=400nmである導波路を用いた(波長は780nm)。
ここで、主磁極2の高さh4と金属構造体1の高さh3の関係の最適条件について説明する。図31は、金属構造体1の高さh3を900nmとしたときの、主磁極2の高さh4と近接場光強度の関係を示す。この図に示すように、主磁極2の高さh4が金属構造体1の高さh3よりも大きくなると近接場光強度が低下することが分かる。主磁極2の高さh4が金属構造体1の高さh3よりも大きい場合、導波路のクラッド15に染み出すエバネッセント光が、主磁極2に当たり、散乱もしくは吸収されてしまう。そのため、光が金属構造体1に到達する前に導波路中の光強度が低下してしまい、近接場光発生効率が低下すると考えられる。このような磁極の影響を防ぐためには、主磁極2の高さh4は金属構造体1の高さh3よりも小さくするのが好ましく、本実施例では、h3=h4=900nmとした。
上記実施例では、主磁極の断面は、図4に示すように長方形としたが、図32(a)に示すように、台形としても良い。このように主磁極の断面形状を台形にすると、近接場光により加熱される位置に近い側における磁界強度を強くすることができる。したがって、より大きな保磁力を有する媒体に記録することが可能で、記録密度を向上させることができる。本実施例では、近接場光が発生する頂点部20に近い側の磁極の幅Wd1を150nm、反対側の磁極幅Wd2を100nmとした。
また、主磁極の断面形状を長方形また台形にする場合、図32(b)に示すように、主磁極2の幅Wdを散乱体1の頂点部の幅Wbと実質的に等しくなるようする、もしくはWbより小さくなるようにしても良い。磁極先端において、図32(a)のエッジ部31に強い磁界が発生しやすい。そのため、Wd>Wbの場合、隣接トラックにおいて強い磁界が印加され、隣接トラックのデータが消去される可能性がある。これに対して、Wd<Wb又はWd=Wbとすることにより、隣接トラックへの磁界の印加を抑えることができる。本実施例では、Wd=Wb=20nmとした。
主磁極2は、図32(c)に示すように、近接場光が発生する頂点部20の近傍において窪ませても良い。このように主磁極の一部を窪ませ、その窪みに金属構造体1の頂点部20の一部を入り込ませて形成することにより、光による加熱位置を主磁極中心部に近づけることができる。このとき、次の理由により、記録密度の向上が可能になる。
(i) 磁界強度は、主磁極のエッジに近づく程強くなる。主磁極2の一部を窪ませることにより、光による加熱位置を主磁極中心部に近づけることができるため、加熱位置における磁界強度を強くすることが可能になる。その結果、保磁力(もしくは異方性磁界)のより大きな媒体への記録が可能になり、記録密度の向上が可能になる。
(ii) 熱アシスト磁気記録において、記録ビットの境目(記録点)は、温度をTとしたとき温度勾配dT/dxが最小となる位置で決まる。このとき、記録点において、実効磁界強度Heffの勾配dHeff/dxが小さいほど記録ビットの境目はより明瞭になり、高い記録密度を実現することができる。実効磁界強度Heffは、図33に示すように、主磁極のエッジ部において強くなる。加熱位置が主磁極の外側である場合(加熱位置A)、記録点における磁界勾配はプラスであるが、加熱位置が主磁極の中心に近づいた場合(加熱位置B)、加熱位置における磁界勾配はマイナスとなり、dT/dxが最小となる位置と、dHeff/dxが最小になる位置を重ねることができる。したがって、記録ビットの境目はより明瞭になり、高い記録密度を実現することができる。
本実施例では、主磁極の先端における幅はWc=150nm、Wd=120nmであるとし、窪ませた部分79の窪み量Dは30nmとした。近接場光が発生する頂点部から、主磁極のエッジまでの距離sは−10nmとした(sの符号は、近接場光が発生する頂点部が主磁極の外側にあるときプラスとした)。また、記録点における磁界強度を増すために、図32(a)に示すように、主磁極先端の断面形状を台形にしても良く、Wc=150nm、Wd1=120nm、Wd2=100nmとしても良い。
上記実施例では、近接場光が発生する頂点部は主磁極の窪み79内に入り込むようにした(sがマイナスになるようにした)が、必ずしも入り込ませなくても良く、例えば、s=0又は5nmにしても良い。すなわち、近接場光が発生する頂点部を主磁極の窪み79の近傍に配置しても良い。このような場合においても、窪みを形成しない場合に比べ、近接場光で加熱する位置おける磁界強度を大きくすることが出来る。
主磁極2に窪みを形成する場合、図32(d)に示すように、近接場光発生素子と反対側に出っ張り78を形成しても良い。このようにすることにより、主磁極の断面積を大きくすることが出来るので、磁界強度を大きくすることが出来る。本実施例では、出っ張り78の出っ張る量(Wg)は、窪み量Dと同じ30nmとした。
上記実施例では、主磁極周辺の材料をアルミナとしたが、主磁極周辺の材料を、非磁性体の導電性のある材質にしても良い。図34の実施例では、主磁極2の横に金属層41を形成した。金属層の材質はCrとし、金属層41のx方向の幅(W8)は、主磁極の幅と同じ150nmとし、y方向の幅(W7)は5μmとした。主磁極2の近接場光素子側の面と、主磁極横の金属層41の近接場光素子側の面は、同一面上になるようにした。このように主磁極横の材料を金属にすると、近接場光素子で発生した熱が主磁極側に逃げやすくなり、素子の温度上昇を抑えることが出来る。上記実施例では、主磁極横の導電性を有する層41の材質はCrとしたが、他の金属にしても良く、金、銀、銅、アルミニウム、チタン、タングステン、白金、イリジウム、タンタル、シリコンなどにしても良い。また、主磁極横の導電性を有する層41の材料はSiCなどの熱伝導率の高い非金属材料にしても良い。本実施例では、主磁極横の導電性を有する層41のx方向の幅(W8)は、主磁極の幅と同じとしたが、異なるようにしても良く、例えば500nmにしても良い。主磁極横の導電性を有する層41の高さh9は任意であるが、光利用効率を考慮すると、図31に示す近接場光発生素子の高さh3と主磁極の高さの関係と同様に、主磁極横の導電性を有する層41の高さh9が、近接場光を発生させる導電性構造体の高さh3以下になるようにするのが好ましい。本実施例では、近接場光を発生させる導電性構造体の高さh3を900nmとし、主磁極横の導電性を有する層41の高さh9も900nmとした。
上記主磁極周辺の材料を、導電性のある材質にする場合において、図42に示すように、近接場光を発生させる導電性構造体と主磁極横の導電性を有する層41が接するようにしても良い。この実施例では、近接場光を発生させる導電性構造体の形状を、上部において幅が広くなる形状にし、近接場光発生素子の幅が広くなった部分33と、主磁極横の導電性を有する層41が、主磁極2に対して、近接場光素子側に張り出すようにすることで、近接場光発生素子と主磁極横の導電性を有する層41を接触させた。このようにした場合、近接場光発生素子で発生した熱が、主磁極横の導電性を有する層41に直接伝わるため、放熱性が向上し、近接場光発生素子の温度上昇を大幅に抑えることが可能になる。なお、このように、主磁極横の導電性を有する層41と近接場光発生素子が接するようにする場合においても、図23に示すように、近接場光を発生させる導電性構造体の上部と磁極が接するようにしても良い。このようにすることで、放熱性をさらに向上させることが出来る。
図35(a)〜(d)は、本発明の構造を作製する方法を示した図で、図4及び図32(a)、(b)の構造を作製する方法を示す。ここでは、図8に示すような、近接場光が発生する頂点部20の部分に、材料が他と異なる層42を形成する場合について説明する。まず、図35(a)に示すように、導波路のクラッド15、コア3を形成後、その上に金属構造体1のメインの部分を形成するための金属層73、材料が他と異なる層42を形成するための金属層74を成膜し、その上にリソグラフィにより、レジストパターン70を形成した。次に、図35(b)に示すように、レジストパターン70をマスクにして、金属層73及び74を、ドライエッチング装置を用いてエッチングし、金属構造体1を形成した。ここで、レジストパターン70をマスクにすることに替えて、金属などのハードマスクをマスクにしてエッチングしても良い。
次に、図35(c)に示すように、金属構造体1の上に誘電体層72を形成し、研磨により表面を平坦化した。次に、図35(d)に示すように、磁極となる磁性材料を成膜後、リソグラフィによりそれをパターニングし、主磁極2を形成した。リセス部25を形成するためには、図36(a)に示すように浮上面17を形成後、図36(b)に示すように浮上面をドライエッチング装置でエッチングした。このとき、材料が他と異なる層42の材質として、ドライエッチング時のエッチレートが小さな材料を用いることにより、頂点部20以外の部分がエッチングされるようにした。
主磁極2の形状と金属構造体1の形状は同じにすることにより、図37(a)〜(d)に示すように、主磁極2を先に形成しても良い。まず図37(a)に示すように、導波路のクラッド15、コア3を形成後、その上に金属構造体1となる金属層73、誘電体層72、磁極材料の層71を成膜し、その上にリソグラフィにより、レジストパターン70を形成した。次に、図37(b)に示すように、レジストパターン70をマスクにして、磁極材料の層71を、イオンミリングや反応性イオンエッチング装置などのドライエッチング装置を用いてエッチングし、主磁極2を形成した。ここで、レジストパターン70をマスクにすることに替えて、金属などのハードマスクをマスクにしてエッチングしても良い。次に、図37(c)に示すように、主磁極2又は、主磁極2をエッチングするために形成したマスクパターン(レジスト又はハードマスク)をマスクにして、金属層73及び誘電体層72をドライエッチング装置でエッチングし、金属構造体1を形成した。このとき、エッチング条件を調整することにより、金属構造体1の先端の断面形状が三角形になるようにした。図4及び図32(a)のように、近接場光が発生する頂点部20の幅Wbを、主磁極の幅Wdよりも小さくする場合、この後さらに、図37(d)に示すように、横方向から金属構造体1の部分をエッチングし、近接場光が発生する頂点部20の幅Wbを小さくした。上記の方法では、主磁極2の位置と金属構造体1の位置は自動的に同一になる。したがって、主磁極2と金属構造体1の位置ずれの影響を無くすことが出来る。
図38(a)〜(h)は、図32(c)に示すように近接場光が発生する頂点部20付近において、主磁極2に窪みが形成されている構造の作製方法を示す。まず図38(a)に示すように、導波路のクラッド15、コア3を形成後、その上に金属構造体1となる金属層73を成膜し、その上にリソグラフィによりレジストパターン70を形成した。次に、図38(b)に示すように、レジストパターン70をマスクにして、金属層73を、ドライエッチング装置を用いてエッチングし、金属構造体1を形成した。ここで、レジストパターン70をマスクにすることに替えて、金属などのハードマスクをマスクにしてエッチングしても良い。次に、図38(c)に示すように、金属構造体1の上に第1の誘電体層75を形成し、さらに、図38(d)に示すように、その上に第2の誘電体層76を形成した。第1の誘電体層75の厚さは、近接場光が発生する頂点部20と磁極の距離(図32(c)中のD)となるようした。
次に、図38(e)に示すように、第2の誘電体層76の表面を研磨により平坦化し、第2の誘電体層76を、反応性イオンエッチング装置によりエッチングした。このとき、第1の誘電体層75の材質は、反応性イオンエッチングでエッチングされにくい材質にした。近接場光が発生する頂点部20において、第1の誘電体層75がわずかに頭を出すようになったとき、エッチングを止めた。次に、図38(f)に示すように、主磁極となる磁性材料71を上に成膜した。このとき、主磁極上部には出っ張り78が形成されるが、この出っ張りはそのまま残しても良いし、研磨などにより平坦化することにより除去しても良い。次に、図38(g)に示すように、リソグラフィにより主磁極2を形成し、最後に図38(h)に示すように、主磁極周辺に誘電体もしくは非磁性の導電性を有する材料の層77を形成した。以上の作製方法によれば、近接場光が発生する頂点部20の位置に、位置合わせなしに窪みを形成することが出来る。
図39に、上記実施例の最適構造を利用して近接場光を発生させたとき、記録媒体表面における近接場光強度分布を示す。ここで、入射光の波長は780nmとした。近接場光強度の値は、入射光の強度を1としたときの強度比を表す。この図に示すように、散乱体の頂点部20近傍に強い近接場光が発生し、その強度は入射光強度に比べ約500倍となった。
図40(a)に、本発明の記録ヘッドを用いた記録装置の全体図を示す。浮上スライダ5はサスペンション13に固定し、ボイスコイルモータ49からなるアクチュエータによって磁気ディスク14上の所望トラック位置に位置決めした。ヘッド表面には浮上用パッドを形成し、磁気ディスク14の上を浮上量5nm以下で浮上させた。磁気ディスク14は、モータによって回転駆動されるスピンドル53に固定し回転させた。図40(b)に示すように、半導体レーザ55は、サスペンションのテール部56の端にある配線用の端子51付近に搭載した。半導体レーザ55から発生した光は、サスペンション上に集積化されたポリマー導波路10を介して、スライダ5に導入した。半導体レーザが搭載されたサスペンションのテール部の端は、アームの根元(e-block)横に配置される回路基板52付近に配置した。半導体レーザ55の駆動用ICは、回路基板52上に配置した。本実施例では、半導体レーザは、サスペンションのテール部の端に搭載したが、e-block上に直接配置しても良いし、ドライバ用回路基板52の上に配置しても良い。記録信号は、信号処理用LSI54で発生し、記録信号及び半導体レーザ用電源は、FPC(フレキシブルプリントサーキット)50を通して半導体レーザ用ドライバに供給した。記録の瞬間、浮上スライダ5中に設けたコイルにより磁界を発生すると同時に、半導体レーザを発光させ、記録マークを形成した。記録媒体14上に記録されたデータは、浮上スライダ5中に形成された磁気再生素子(GMR素子又はTMR素子)で再生した。再生信号の信号処理は信号処理回路54により行った。
本実施例において、半導体レーザは、スライダの外部に配置し、光導波路を用いてスライダに導いたが、図41に示すように、スライダの上に半導体レーザを直接配置しても良い。この実施例では、スライダ5の上面に、面発光レーザ60が搭載されたサブマウント61を配置した。サスペンションのフレクシャー部16に穴を開け、面発光レーザが取り付けられたサブマントをその中に配置した。本実施例では、レーザとして面発光レーザを用いたが、端面発光型半導体レーザを用いても良い。
1 近接場光発生素子(金属構造体)
2 主磁極
3 導波路コア
4 再生素子
5 スライダ
6 磁気ヘッド
7 コイル
8 リターンポール
9 シールド
10 ポリマー導波路
12 ミラー
13 サスペンション
14 記録媒体
14’記録層
15 導波路クラッド
16 サスペンションのフレクシャー部
17 スライダ浮上面
20 頂点部
21 金属構造体の上部
22 金属構造体の下部
23 入射光の偏光方向
24 入射光の入射方向
25 散乱体表面のリセス部
26 近接場光
27 磁束を伝える磁極
28 主磁極上部
29 金属構造体の導波路側の側面
30 導波路側面の誘電体層
31 磁極先端のエッジ
32 金属構造体のテーパー部
33 金属構造体上部の幅が広くなった部分
34 上下方向に幅が大きくなった部分
35 金属構造体の磁極側の側面
36 誘電体に接する部分
37 金属構造体の幅が広くなった部分の下部
38 導波路コア終端部
39 遮光膜
40 遮光膜のエッジ
41 主磁極横の導電性を有する層
42 材質が他と異なる層
43 幅が変化する部分
48 スポット径変換器
49 ボイスコイルモータ
50 FPC
51 配線用端子
52 ドライバ用回路基板
53 スピンドルモータ
54 信号処理用LSI
55 半導体レーザ
56 サスペンションのテール部
60 面発光レーザ
61 サブマウント
70 レジストパターン
71 磁極材料の層
72 誘電体層
73 金属層
74 金属層
75 第1の誘電体層
76 第2の誘電体層
77 誘電体もしくは非磁性の金属層
78 主磁極上部の出っ張り
79 主磁極に形成された窪み
101 表面プラズモン
102 金属の散乱体

Claims (16)

  1. 記録磁界を発生する磁界発生部と近接場光を発生する近接場光発生部とを有する熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、
    前記近接場光発生部は、導電性を有する構造体と光源からの入射光を伝える導波路とを備え、
    前記構造体は、浮上面側端面が前記導波路を伝わる入射光の偏光方向に垂直な方向の幅が近接場光が発生する頂点部に向かって徐々に小さくなる形状を有し、前記入射光の偏光方向に垂直な方向の幅が浮上面側の方がその反対側よりも小さく、
    前記構造体の前記頂点部が前記磁界発生部と対向し、前記構造体の前記磁界発生部と反対側の側方に前記導波路が形成されており、
    前記導波路のコアとクラッドの界面に発生するエバネッセント光を利用して前記構造体と前記クラッドの界面に表面プラズモンを発生させ、当該表面プラズモンを用いて前記構造体の前記頂点部に近接場光を発生させることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  2. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記入射光の偏光方向が、前記導波路のコア又はクラッドと前記構造体が接する界面に対して実質的に垂直であることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  3. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記構造体は、前記入射光の偏光方向に垂直な方向の幅が、前記入射光の進行方向に進むに従い徐々に小さくなるテーパー部を有することを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  4. 請求項3記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記テーパー部は、側部の広がり角が15度以上60度以下であることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  5. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記構造体と前記導波路のコアの距離が100nm以下であることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  6. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記構造体の高さは、前記入射光の波長をλ(nm)、前記構造体側面に接する材料の屈折率をnとしたとき、
    であることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  7. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記構造体は、前記入射光の偏光方向に垂直な方向の幅が、前記入射光の進行方向に多段階に変化していることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  8. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記構造体は、前記入射光の偏光方向に垂直な方向の最大幅が前記導波路のコアの幅よりも大きいことを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  9. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記構造体は、前記入射光の入射側に前記入射光の偏光方向に垂直な方向の幅が広くなった部分を有し、浮上面側に浮上面とほぼ平行となるような端面を有し、前記浮上面から前記ほぼ平行となるような端面までの距離が、入射光の波長をλ(nm)、前記構造体の周辺の材料の屈折率をnとしたとき、
    であることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  10. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記導波路の終端部が斜めになっていることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  11. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記構造体は、前記入射光の偏光方向に平行な方向の幅が前記入射光の進行方向に部分的に変化していることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  12. 請求項1記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記磁界発生部は前記記録磁界を発生する主磁極を有し、前記構造体は前記主磁極の近傍に配置されていることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  13. 請求項12記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記構造体の側面の一部が前記主磁極と接していることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  14. 請求項12記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記主磁極の一部に窪みが形成され、前記窪みの近傍に前記構造体の前記頂点部が位置することを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  15. 請求項12記載の熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、前記主磁極の周辺に導電性を有する材料の層が形成され、前記構造体の側面の一部が前記導電性を有する材料の層と接していることを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
  16. 磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を駆動する媒体駆動部と、記録磁界を発生する磁界発生部と近接場光を発生する近接場光発生部とを有する熱アシスト磁気記録ヘッドと、前記熱アシスト磁気記録ヘッドを前記磁気記録媒体上の所望トラック位置に位置決めするためのアクチュエータとを有する熱アシスト磁気記録装置において、
    前記近接場光発生部は、導電性を有する構造体と光源からの入射光を伝える導波路とを備え、
    前記構造体は、浮上面側端面が前記導波路を伝わる入射光の偏光方向に垂直な方向の幅が近接場光が発生する頂点部に向かって徐々に小さくなる形状を有し、前記入射光の偏光方向に垂直な方向の幅が浮上面側の方がその反対側よりも小さく、
    前記構造体の前記頂点部が前記磁界発生部と対向し、前記構造体の前記磁界発生部と反対側の側方に前記導波路が形成されており、
    前記導波路のコアとクラッドの界面に発生するエバネッセント光を利用して前記構造体と前記クラッドの界面に表面プラズモンを発生させ、当該表面プラズモンを用いて前記構造体の前記頂点部に近接場光を発生させることを特徴とする熱アシスト磁気記録装置。
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