JP5587883B2 - 熱アシスト記録用ヘッド及び熱アシスト記録装置 - Google Patents

熱アシスト記録用ヘッド及び熱アシスト記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、熱アシスト記録用ヘッド及び熱アシスト記録装置に関する。
近年、1Tb/in2以上の記録密度を実現する記録方式として、熱アシスト記録方式が提案されている(H. Saga, H. Nemoto, H. Sukeda, and M. Takahashi, Jpn. J. Appl. Phys. 38, Part 1, 1839 (1999))。従来の磁気記録装置では、記録密度が1Tb/in2以上になると、熱揺らぎによる記録情報の消失が問題となる。これを防ぐためには、磁気記録媒体の保磁力を上げる必要があるが、記録ヘッドから発生させることができる磁界の大きさには限りがあるため、保磁力を上げすぎると媒体に記録ビットを形成することが不可能となる。これを解決するために、熱アシスト記録方式では、記録の瞬間、媒体を光で加熱し保磁力を低下させる。これにより、高保磁力媒体への記録が可能となり、1Tb/in2以上の記録密度実現が可能となる。
この熱アシスト記録装置において、照射する光のスポット径は、記録ビットと同程度の大きさ(数10nm)にする必要がある。なぜなら、光スポット径がそれよりも大きいと、隣接トラックの情報を消去してしまうからである。このような微小な領域を加熱するためには、近接場光を用いる。近接場光は、光波長以下の微小物体近傍に存在する局在した電磁場(波数が虚数成分を持つ光)であり、径が光波長以下の微小開口や金属の散乱体を用いて発生させる。例えば、特開2001−255254号公報には、高効率な近接場光発生器として三角形の形状をした金属散乱体を用いた近接場光発生器が提案されている。金属散乱体に光を入射させると、金属散乱体中にプラズモン共鳴が励起され、三角形の頂点に強い近接場光が発生する。この近接場光発生器を用いることにより、光を数10nm以下の領域に高効率に集めることが可能になる。また、特開2004−151046号公報には、上記金属の散乱体のスライダ浮上面側の表面において、近接場光が発生する頂点以外の部分において表面に窪みを削った構造が提案されている。この構造により、頂点に発生する近接場光の強度分布の幅を小さくすると共に、頂点と反対側の辺に発生する弱い近接場光(バックグランド光)の発生を抑制することができる。
特開2001−255254号公報 特開2004−151046号公報
Jpn. J. Appl. Phys. 38, Part 1, 1839 (1999)
上記熱アシスト記録装置において、記録マークを形成するためには、近接場光発生素子を利用して媒体を加熱すると同時に、加熱点と同じ場所に強い記録磁界を印加する必要がある。微小な光スポットを発生させるための近接場光発生素子と、記録磁界を印加するための磁極は、同じ位置に設置することができないので、互いにずれた位置に設置される。このとき、光スポットの位置と磁極の距離が大きくなりすぎると磁界強度が弱くなるので、記録のために必要な加熱温度を上げる必要がある。その結果、光源のパワーを上げる必要があり、消費電力が上昇してしまう。したがって、光スポットの位置(近接場光発生素子の位置)と磁極の距離はなるべく小さくする必要がある。
一方、近接場光発生素子に照射する光は、近接場光発生素子の上部(媒体と反対側)に形成した導波路により導かれる。近接場光発生素子と磁極の距離をなるべく小さくするためには、導波路と磁極の距離がなるべく小さくなるようにする必要があるが、導波路と磁極の距離が小さくなると、導波路のクラッド部に染み出すエバネッセント光成分が磁極に当たり磁極に吸収もしくは散乱されてしまう。その結果、磁極の影響で導波路を伝播する光の強度が小さくなってしまう。例えば、Co磁極の近傍に導波路を形成したときの導波路の伝播ロスの計算結果が、Proc. of SPIE Vol. 6620, p66200, (2007)に記載されているが、この文献によれば、磁極と導波路を互いに接するように配置した場合、伝播ロスは90%となる。また、導波路中を伝わる光の中心が、磁極の影響により、磁極と反対側にずれてしまう。その結果、磁極近傍に配置した近接場光発生素子に入射する光強度が弱くなってしまう。この影響を小さくするには、磁極と導波路の距離を大きくする必要があるが、磁極と導波路の距離が大きくなると、出射光の位置も磁極から離れる。そのため、磁極近傍に設置した近接場光素子に当たる光の光量が小さくなり、近接場光強度が低下してしまう。その結果、加熱温度が低下してしまう。それを補うためにレーザ強度を大きくすると、消費電力が大きくなってしまう。
本発明は、磁極の影響による導波路の伝播効率の低下を解決することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、近接場光を発生させる手段として、近接場光が発生する頂点に向かい幅が徐々に小さくなる三角形などの断面形状を有し、導電性を有する散乱体を用い、その横に記録磁界を発生させるための主磁極を配置する。散乱体の上部には、光を入射させるための導波路コアを配置する。そして、散乱体の素子高さ方向の高さ(記録媒体に対し垂直な方向の長さ)が、主磁極の素子高さ方向の高さに実質的に等しい、もしくは主磁極の高さよりも大きくなるようにする。このようにすれば、導波路コアの出射端の位置は、主磁極上部よりも下側(スライダの浮上面に近い側)にする必要がなくなる。したがって、主磁極の影響により導波路の伝播ロスが大きくなることはない。なお、この構造において、散乱体上面には、入射光によりプラズモンが励起される。このプラズモンが下側に伝播することにより、浮上面側に伝わる。したがって、導波路が主磁極より上の部分において途切れていても、光スポットは絞られたままスライダ浮上面側に伝わる。
近接場光が発生する頂点と主磁極の距離はなるべく短くした方が、近接場光が発生する位置における磁界強度を強くすることができる。近接場光が発生する頂点と主磁極の距離は、1Tb/in2以上の記録密度を実現するためには50nm以下、3Tb/in2以上の記録密度を実現するためには30nm以下、5Tb/in2以上の記録密度を実現するためには20nm以下にするのが好ましい。
主磁極の高さは小さすぎると、主磁極に接合する太い磁極との接合部の面積が小さくなるため、磁束が主磁極に流れにくくなり、主磁極先端に発生する磁界強度が弱くなってしまう。主磁極の高さは、1Tb/in2以上の記録密度を実現するためは150nm以上、3Tb/in2以上の記録密度を実現するためは250nm以上、5Tb/in2以上の記録密度を実現するためには350nm以上にするのが好ましい。
散乱体の浮上面側の頂点に発生する近接場光強度は、散乱体の高さに依存する。すなわち、散乱体中を伝播するプラズモンは、散乱体の下部及び上部において反射し、散乱体内部において干渉を起こす。このとき、散乱体の高さ(素子高さ方向の長さ)を最適化すると、近接場光強度を大きくすることができる。
記録密度1Tb/in2を実現するのに必要な媒体の加熱温度200℃以上を実現するためには、散乱体の高さは、入射光の波長をλ[nm]としたとき、200nm以上、2.06λ−1120[nm]以下にするのが好ましい。
また、波長が890nm以上である場合、記録密度5Tb/in2を実現するのに必要な媒体の加熱温度250℃以上を実現するためには、散乱体の高さH(単位:nm)は、散乱体周辺の材質の屈折率をnとしたとき、次式を満たす範囲に設定するのが好ましい。
近接場光強度を強くするために、散乱体の周辺の材質は、導波路のクラッドと異なる材質にしても良い。また、散乱体先端の強度を上げるために、先端部の材質を、他の部分より硬い材料にしても良い。
近接場光を発生させるための散乱体は、導波路コアとクラッドの界面付近に配置すると良い。導波路のクラッド部にはエバネッセント光が染み出す。散乱体により発生する近接場光の波数は虚数となるが、導波路のクラッド部に染み出すエバネッセント光も波数の一成分が虚数となる。したがって、クラッド部に染み出すエバネッセント光は、近接場光の波数に近いため、近接場光に効率よく変換される。導波路のコアの端と散乱体の頂点部の浮上面に平行な方向の距離(dx)の最適範囲は、記録密度1Tb/in2を実現するのに必要な媒体の加熱温度200℃以上を実現するためには、−50nm以上100nm以下、記録密度5Tb/in2を実現するのに必要な媒体の加熱温度250℃以上を実現するためには、−10nm以上70nm以下にするのが好ましい。
上記構造において、主磁極とコイルからの磁界を伝えるための磁極の間に、薄い軟磁性体の層を形成しても良い。これによりコイルからの磁界を伝えるための磁極を伝わる磁束が主磁極に流れやすくなり、主磁極先端に発生する磁界強度を強くすることができる。このとき、導波路の伝播ロスを防ぐためには、主磁極の近接場光が発生する頂点に近い側のエッジから、薄い軟磁性体の層までの距離は、50nm以上にするのが好ましい。
上記構造において、主磁極の断面形状は長方形もしくは台形が好ましい。また近接場光が発生する散乱体の頂点に近い部分において、主磁極の一部に窪みを形成することにより、近接場光による加熱位置を主磁極に近づけても良い。このようにすることにより、加熱位置における磁界強度を強くすることができ、また熱勾配と磁界勾配を重ねることができるので、記録密度の向上が可能になる。また、主磁極断面形状を長方形もしくは台形にする場合、磁極の幅が、散乱体の頂点の幅に等しい、又は散乱体の頂点の幅よりも小さくなるようにしても良い。このようにすることにより、隣接トラックに印加される磁界強度を下げることができ、隣接トラックにおけるデータの消去を防ぐことができる。また、加熱位置における磁界強度を強くするために、主磁極先端の一部にリセスを形成しても良い。
本発明によると、近接場光発生素子として導電性を有する散乱体を用いた熱アシスト記録用ヘッドにおいて、散乱体に光を導くための導波路における伝播ロスを小さくすることができる。
本発明の熱アシスト記録用ヘッドを示す側断面図。 主磁極先端及び近接場発生素子の部分を示す図。 主磁極先端及び近接場発生素子の部分を示す側面から見た断面図。 主磁極先端及び近接場発生素子の部分を示す浮上面側から見た断面図。 主磁極先端及び近接場発生素子の部分を示す側面から見た断面図で、散乱体の高さが、主磁極の高さよりも高い場合を示す図。 従来の記録ヘッドを示す断面図であり、(a)は導波路の出射端の位置が主磁極上部より低い場合、(b)は導波路の出射端の位置が主磁極上部より高いもしくは等しい場合を示す図。 主磁極の高さと近接場光強度の関係を示す図であり、(a)は導波路の出射端から散乱体までの距離を一定にした場合、(b)は導波路の出射端から主磁極上部までの距離を一定にした場合を示す図。 散乱体の高さと媒体表面の温度の関係を示す図であり、(a)は散乱体周辺の材料がAl23の場合、(b)はSiO2の場合を示す図。 散乱体の高さの最適範囲を示す図であり、(a)は最適範囲と波長の関係、(b)は最適範囲と屈折率の関係を示す図。 散乱体の材質を銀、銅にした場合の、散乱体の高さと、媒体表面の温度の関係を示す図。 散乱体周辺の材質を導波路クラッドと異なるようにした場合を示す図であり、(a)は側面図、(b)は浮上面側から見た図を示す。 散乱体周辺において、周辺部の一部の材質を他と異なるようにした場合を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は浮上面側から見た図を示す。 導波路と散乱体の位置関係を示す図であり、(a)は導波路中の強度分布、(b)は散乱体付近の側断面図。 導波路のコア端部と散乱体の先端部の距離と媒体表面の温度の関係を示す図。 媒体表面における近接場光強度の分布図。 近接場光が発生する頂点における散乱体の材質が、他の部分と異なっている場合を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は浮上面側から見た図を示す。 主磁極先端の断面形状を示す図であり、(a)は形状が台形の場合、(b)は磁極の幅が、散乱体の先端の幅に等しいか、それよりも小さい場合、(c)は近接場光が発生する頂点付近において窪みが形成された場合を示す図。 主磁極先端に、リセスを形成した場合を示す図。 主磁極と、コイルで発生した磁束を伝える磁極の間に薄い軟磁性体層を形成した場合を示す図。 記録再生装置の構成例を示す図。 主磁極からの距離と磁界強度の関係を示す図。 主磁極高さと磁界強度の関係を示す図。 実効磁界強度分布と加熱位置の関係を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本発明による熱アシスト磁気ヘッド100の構成例を示す。
光源としては波長780〜980nmの半導体レーザを用い、それをサスペンションの根元付近に設置した(図20の符号55参照)。光源からスライダ5まで光を伝送させるために、ポリマー導波路10(図ではコア部を示す)を用いた。ポリマー導波路10はサスペンション16上に配置した。ポリマー導波路10から出射する光は、スライダ5の上面に垂直な方向に出射するように、ポリマー導波路10の端面には45度ミラー12を形成した。本実施例では、光源からスライダ5まで光を伝送させるための導波路として、ポリマー導波路10を用いたが、石英ファイバやプラスチックファイバなど他の導波路を用いても良い。
浮上スライダ5中には、光をスライダ浮上面17の反対側からスライダ浮上面17まで導くための記録用導波路3(図ではコア部を示す)を形成した。スライダ中の記録用導波路3のコアの材質はTa25とし、クラッド部15の材質はAl23とした。コアの幅は、波長が780nmのときは、記録トラックの方向と垂直な方向のコア幅は600nm、記録トラックの方向と平行な方向のコア幅(図1中W2)は300nmとし、波長が980nmのときは、記録トラックの方向と垂直な方向のコア幅は700nm、記録トラックの方向と平行な方向のコア幅(図1中W2)は350nmとした。導波路3の材質は、コアの屈折率がクラッドの屈折率よりも大きければ良く、例えば、クラッドの材質をAl23にし、コアの材質をTiO2にしても良い。またクラッドの材質をSiO2にし、コアの材質をTa25,TiO2,SiOxy,GeドープSiO2にしても良い。導波路3下部(出射端)には、径が数10nmの光スポットを発生させるために近接場光発生素子1を形成した。
記録用磁界は、コイル7とコイルで発生した磁束を伝えるための太い磁極27と主磁極2とリターンポール8とから構成される磁気ヘッド部6により発生させた。コイル7により発生した磁界は、コイルで発生した磁束を伝えるための太い磁極27を伝わり、主磁極2によって近接場光発生素子1の近傍に導かれる。記録の瞬間に、近接場光発生素子により発生する光により媒体を加熱すると同時に、主磁極2から発生する記録磁界を記録媒体14に印加することで、記録層14’に記録マークを書き込む。導波路のコア3のx方向の端と主磁極2の端の距離(W3)は50nmとした。
書込ヘッドの脇には、図1に示すように、磁気再生素子4を含む再生ヘッドを形成した。本実施例では、磁気再生素子4としてGiant Magneto Resistive(GMR)素子又はTunneling Magneto Resistive(TMR)素子を利用した。磁気再生素子4の周辺には、磁界の漏れを防ぐための磁気シールド9を形成した。
図2に、主磁極2及び近接場光発生素子1の拡大図を示す。また、図3に、この部分の断面図(xz平面に平行な方向に切断したとき断面図)、図4に浮上面側から見た図を示す。
磁極としては、コイルで発生した磁束を伝えるための太い磁極27の先に、主磁極2を形成した。主磁極2の先端は幅が狭くなるようにし、主磁極先端部のx,y方向の幅(Wc,Wd)は、Wc=150nm、Wd=100nmとなるようにし、細くなった部分の高さ(スローとハイト)h10は50nmとした。細くなった部分の上の部分は幅が徐々に大きくなるようにし、そのテーパ部の角度φは45度にした。太い磁極27とスライダ浮上面17の距離(h12)は100nmとした。磁極の材質は、NiFeもしくはCoFe合金とした。このような構造を用いることで、コイルで発生された磁界を狭い領域に集中させることが可能で、光加熱位置に、3kOe以上の強い磁界を発生させることができる。
近接場光発生素子としては、図2に示すように、スライダ浮上面から見た形状が、近接場光が発生する頂点に向かい幅が徐々に小さくなった形状(本実施例では三角形)となる導電性の散乱体1を用いた。この散乱体に、図2中の矢印23(x方向)の方向に偏光した光を、矢印24の方向に入射させると、散乱体中の電荷が入射光の偏光方向に平行な方向に振動する。振動する電荷は、先端部20に集中し、その集中した電荷により先端部20近傍に局在した電場すなわち近接場光が発生する。散乱体中の電荷の振動には、共鳴周波数が存在し、その周波数と光の周波数が一致すると、光エネルギは電荷の振動エネルギに効率良く変換され、その結果、非常に強い近接場光が頂点20に発生する。特に、記録媒体14が、近接場光素子1近傍に存在すると、媒体により電荷が引き寄せられ、媒体に近い頂点20に強い近接場光が発生する。本実施例では、導電性を有する散乱体1のx方向の長さ(図4中のWa)は80〜100nmとし、頂角θは60度とした。近接場光が発生する頂点20と主磁極2の距離sは20nmとした。散乱体の材料としては金を用いた。散乱体の媒体側の表面の頂点20以外の部分25は、散乱体の表面25と媒体表面の距離が、散乱体の頂点部20と媒体表面の距離よりも大きくなるようにした。光を散乱体に入射させたとき、頂点20の他に、頂点と反対側の辺にも弱い近接場光(バックグランド光)が発生する。このバックグランド光が媒体に当たると、頂点部20以外においても媒体が加熱されてしまい、そこにおける記録情報が消去されてしまう可能性がある。上記のように、散乱体の表面25と媒体表面の距離が大きくなるように媒体側の表面25を削ると、頂点20の反対側の辺に発生する弱い近接場光が媒体表面に届かなくなり、その近接場光が媒体に与える影響を小さくすることができる。本実施例では、表面25の凹み(リセス)量h2は10nmとした。
近接場光が発生する頂点20と主磁極2の距離sはなるべく短くした方が、近接場光が発生する位置における磁界強度を強くすることができる。図21に、近接場光が発生する頂点20と主磁極2の距離sと近接場光が発生する位置における実効磁界強度Heff(磁界のx,y,z方向の各成分をHx,Hy,Hzとしたとき、Heff=Hx 2/3+Hy 2/3+Hz 2/3)の関係を示す。ここで、主磁極の高さh4は400nmとした。このように、磁極からの距離が離れると、磁界強度は低下する。熱アシスト磁気記録において、記録密度が高い程、熱安定性を向上させるために媒体の異方性磁界強度を大きくする必要があるが、そのとき、記録に必要な磁界強度も大きくなる。1Tb/in2以上の記録密度を実現するためには、5kOe以上の記録磁界強度、3Tb/in2以上の記録密度を実現するためには、8kOe以上の記録磁界強度、5Tb/in2以上の記録密度を実現するためには、10kOe以上の記録磁界強度が必要となる。したがって、図21に示すように、近接場光が発生する頂点20と主磁極2の距離(s)は、1Tb/in2以上の記録密度を実現するためには50nm以下、3Tb/in2以上の記録密度を実現するためには30nm以下、5Tb/in2以上の記録密度を実現するためには20nm以下にするのが好ましい。なお、距離sは逆に小さすぎると磁極の影響により、近接場光強度が低下してしまう(散乱体1の頂点20に集まる電荷と、磁極表面に集まる電荷が打ち消すように相互作用する結果、強度が低下する)。距離sは、記録磁界強度が十分となる範囲内でなるべく大きくした方が良い。本実施例では、必要磁界強度は10kOeであったので、距離sは20nmとした。
上記実施例において、主磁極2の高さh4は小さすぎると、磁極の太い部分27と主磁極2の接合部の面積が小さくなるため、磁束が主磁極2に流れにくくなり、主磁極先端に発生する磁界強度が弱くなってしまう。図22は、主磁極の高さh4と、近接場光が発生する位置における実効磁界強度Heffの関係を示す。ここで近接場光が発生する頂点20と主磁極2の距離sは20nmとし、太い磁極27とスライダ浮上面17の距離h12は100nmとした。この図に示すように、主磁極の高さが低すぎると磁界強度が弱くなってしまう。1Tb/in2以上の記録密度を実現するために必要な5kOe以上の記録磁界強度を発生するためには、主磁極の高さ主磁極の高さh4は150nm以上、3Tb/in2以上の記録密度を実現するために必要な8kOe以上の記録磁界強度を発生するためには、主磁極の高さ主磁極の高さh4は250nm以上、5Tb/in2以上の記録密度を実現するために必要な10kOe以上の記録磁界強度を発生するためには、主磁極の高さ主磁極の高さh4は350nm以上にするのが好ましい。
主磁極近傍に、近接場光を発生させるための散乱体を設置する場合、従来例では、図6(a)に示すように、散乱体の素子高さ方向の高さh3は、主磁極の素子高さ方向の高さh4よりも小さくなるようにした。この場合、次の理由により、発生する近接場光強度が低下してしまう。
(i) 図6(a)に示すように、導波路のコア3の先端が、主磁極の素子高さ方向上部28よりも下にある場合、太い矢印で示す部分において、導波路のクラッド部に染み出すエバネッセント光成分が、主磁極に当たり、光が主磁極に吸収もしくは散乱されてしまう。その結果、散乱体に到達する光の量が低下し、発生する近接場光強度も低下してしまう。例として、図7(a)に、散乱体の高さh3を400nm、導波路のコア3の先端からスライダの浮上面17までの距離h5を、散乱体の高さより40nm大きいとしたときの、主磁極の高さh4と近接場光強度の関係を示す。このように、主磁極の高さh4が、散乱体の高さh3(400nm)より大きくなると、近接場光強度が低下することが分かる。
(ii) 図6(b)に示すように、導波路のコア3の先端が、主磁極の素子高さ方向上部28よりも上になるようにすることも考えられるが、この場合、導波路のコア3の先端から出射した光が、散乱体1に到達する前に広がってしまう。その結果、散乱体に到達する光のエネルギ密度が低下し、発生する近接場光強度も低下してしまう。例として、図7(b)に、散乱体の高さh3を400nmとし、導波路のコア3の先端からスライダの浮上面17までの距離h5が、主磁極の高さh4に等しいとしたときの、主磁極の高さh4と近接場光強度の関係を示す。この図に示すように、主磁極の高さh4が、散乱体の高さh3より大きくなると、導波路のコア3の先端と散乱体の距離が大きくなり、散乱体に到達する光のエネルギ密度が低下するため近接場光強度が低下する。
そこで本発明では、近接場光の強度を大きくするために、図3に示すように、近接場光を発生する散乱体1の素子高さ方向の高さh3は、主磁極の素子高さ方向の高さh4に実質的に等しい、又は図5に示すように、近接場光を発生する散乱体1の高さh3が、主磁極の高さh4よりも大きくなるようにした。このとき、導波路のコア3の先端からスライダの浮上面17までの距離h5は、主磁極2の高さ(導波路側の端における磁極の高さ)h4に実質的に等しい又は、それよりも大きくなるようにした。このようにした場合、導波路のコア3の先端の位置を主磁極上部28よりも下にする必要がなく、導波路のコア3と主磁極2を隣り合わせに配置する必要がない。その結果、導波路中の伝播ロスは小さくなり、全体の光利用効率が向上する。なお、この場合、主磁極上部28から主磁極先端までの間において、光エネルギは、散乱体1の中をプラズモンとして伝播する。すなわち、散乱体1の上面に光が照射されることにより、散乱体上面にプラズモンが励起される。このプラズモンが下側(浮上面側)に伝播し、散乱体の先端部20に強い近接場光が発生する。その結果、主磁極上部28から主磁極先端までの間においては、導波路を用いることなく光をスライダ浮上面側に伝えることが可能になる。
本発明の構造において、頂点20に発生する近接場光強度は、散乱体1の高さh3に依存する。すなわち、散乱体中をz方向に伝わるプラズモンは、散乱体の下部及び上部において反射し、散乱体内部において干渉を起こす。このとき、散乱体1の高さh3を最適化すると、頂点20に発生する近接場光の強度を大きくすることができる。
図8(a)(b)は、散乱体の材質を金としたときの、散乱体1の高さh3と媒体表面の温度の関係を示す図である。ここでは、近接場光発生素子に入射する光の波長は、780nm,850nm,890nm又は980nmとし、強度は10mWとした。散乱体1のx方向の長さ(図4中のWa)は、プラズモン共鳴が励起されるように調整し、波長780nm,850nmのときは80nm、波長890nmのときは90nm、波長980nmのときは100nmとした。散乱体周辺の材質(導波路のクラッド15の材質に相当)は、図8(a)ではAl23(屈折率1.63)、図8(b)ではSiO2(屈折率1.45)とした。記録媒体としては、記録層の材質としてFePtを用いた。図8(a)(b)に示すように、媒体表面の温度は、散乱体1の高さh3に依存する。すなわち、媒体表面の温度と近接場光強度は比例関係にあるが、近接場光強度が、散乱体1の高さh3に依存するため、媒体表面の温度は、散乱体1の高さh3に依存する。そして、媒体表面の温度と散乱体1の高さh3の関係は、入射光波長及び散乱体周辺の材質に依存する。
ここで、散乱体1の高さh3の最適範囲と、入射光波長及び散乱体周辺の材質との関係を示す。
記録に必要な媒体の加熱温度は、記録密度が大きい程大きくする必要がある。記録密度を大きくするためには、再生信号の信号対ノイズ比を十分な値に保つために、媒体を構成する粒子の径を小さくする必要があるが、粒子径を小さくするほど、媒体の保磁力を大きくする必要がある。そして一般に、媒体の保磁力が大きい程、キューリ温度が大きくなるため、記録に必要な媒体の加熱温度を上げる必要がある。1Tb/in2以上の記録密度を達成するためには、媒体の温度はおよそ200℃度以上、5Tb/in2以上の記録密度を達成するためには、媒体の温度はおよそ250℃以上にする必要がある。例えば、図8(a)において、波長が780nmであるとき、媒体の温度を200℃以上にするためには、散乱体1の高さh3は200nm以上500nm以下にする必要がある。
図9(a)は、図8(a)より求めた、媒体の温度を200℃以上にするために必要な散乱体1の高さh3の範囲と入射光波長の関係を示す図である。丸が最適範囲の最大値、三角が最適範囲の最小値を示す。この図に示すように、媒体の温度を200℃以上にするための最適範囲の最大値hmax、最小値hminと波長λの関係は、直線で近似することができ、最大値は hmax=2.06λ−1120[nm]となり、最小値は hmin=200[nm]となる。
図8(b)の場合(散乱体周辺の材質がSiO2である場合)についても、上記と同じように最適範囲を求めると、図8(b)の散乱体周辺の材質がAl23である場合とほぼ同様の結果が得られた。
図8(a)(b)において、波長が890nm以上の場合、ピークが2つ現れる(2つの共振モードが存在する)。そして、散乱体1の高さh3が大きい方のピークにおいて、媒体の加熱温度が最も大きくなり、5Tb/in2以上の記録密度を達成するのに必要な250℃より十分大きな温度が得られる。散乱体1の高さh3が大きい方のピークにおいて、温度が250℃以上となる範囲を求めると、その範囲は、入射光波長及び、散乱体周辺の材質(材質の屈折率)に依存する。
図9(b)は、入射光波長が890nm及び980nmであるときの、媒体の温度を250℃以上にするために必要な散乱体1の高さh3の範囲と散乱体周辺の材質の屈折率の関係を示す図である。黒丸、黒い四角がそれぞれ波長980nmの場合の最大値、最小値を示し、白丸、白い四角がそれぞれ波長890nmの場合の最大値、最小値を示す。このように、最大値及び最小値と屈折率nの関係は、直線で近似できる。波長890nmの時、最大値h890maxは h890max=−397n+1250[nm]となり、最小値h890minは h890min=−291n+835[nm]となる。波長980nmの時、最大値h980maxは h980max=−527n+1560[nm]となり、最小値h980minは h980min=−441n+1118[nm]となる。なお、波長λが890nm,980nm以外の場合における最大値hmax、最小値hminは、上記の値を用いて次のように近似すれば良い(単位はnm)。
上記実施例において、散乱体の材質は金としたが、導電性を有するものであれば他の材質にしても良い。ただし、強い近接場光を発生させるためには、金、銀、銅もしくはそれらを混ぜ合わせた合金などの導電性の高い材質を用いるのが好ましい。図10は、波長780nm、散乱体周辺の材質をAl23としたときの、媒体表面の温度と散乱体1の高さh3の関係を示す。この図に示すように、温度の値が若干異なるものの、散乱体1の高さh3の最適値の範囲は、金の場合とほぼ同様となる。金、銀、銅の合金に対しても金の場合と同様と考えられる。
上記実施例では、散乱体周辺の材質は、導波路のクラッド15の材質と同じとしたが、図11(a)(b)に示すように、散乱体周辺部26の材質と導波路のクラッド15の材質が異なるようにしても良い。例えば、図11(a)(b)の実施例では、導波路のクラッド15の材質をAl23とし、散乱体周辺部26の材質をSiO2とした。従来の磁気ヘッドにおいて、磁極周辺はAl23で覆われている。そのため、導波路のクラッドもAl23にした方が、磁気ヘッドの横に導波路を作製することが容易になる。ただし、図8に示されるように、散乱体周辺の材質はSiO2などの屈折率の小さな材質にした方が、発生する近接場光の強度が大きくなる。散乱体周辺の誘電体の屈折率が大きいと、誘電体中に発生する分極の大きさが大きくなる。誘電体中の分極は、散乱体中の電荷の偏りにより発生する分極を打ち消してしまう。その結果、散乱体中に発生するプラズモンの強度が低下し、近接場光強度が低下してしまう。図11(a)(b)に示すように、散乱体周辺の材質の屈折率を小さくすることにより、近接場光強度を大きくすることができる。
図12(a)(b)に示すように、散乱体1に接する材質は、場所ごとに異なるようにしても良い。本実施例では、散乱体の先端部20周辺の材質はSiO2とし、頂点と反対側の材質はAl23とした。散乱体周辺の材質をSiO2とすることで、近接場光強度を強くすることができるが、SiO2の熱伝導率は小さいため、散乱体に吸収された光により発生した熱が散乱体から逃げにくくなり、散乱体の上昇温度が大きくなってしまう。このように、一部を熱伝導率の大きなAl23とすることで、温度の上昇を小さくすることができる。このように、散乱体周辺の材質が部分的に異なる場合、散乱体1の高さh3の最適範囲の式において、屈折率の値は、各材質の屈折率の平均値とすれば良い。なお、上記の例では、散乱体の先端部20周辺の材質はSiO2とし、頂点と反対側の材質はAl23としたが、逆に、散乱体の先端部20周辺の材質をAl23とし、頂点と反対側の材質をSiO2としても良い。
上記実施例において、散乱体1は、導波路のコア3とクラッド15の界面付近に配置した。このように配置することにより、導波路中を伝わる光を、散乱体により発生する近接場光に効率良く変換することができる。図14は、導波路のコア3のx方向の端29(図13(b)参照)と散乱体の頂点部20のx方向の距離dxと、媒体表面の温度の関係を示す。ここで、距離dxは、散乱体の頂点20が、コアの端29よりクラッド側に飛び出した場合をプラスとした。コイルからの磁界を伝えるための太い磁極27はないと仮定した。このように、散乱体は導波路の中心に置くよりも、導波路のコア3のx方向の端29付近に配置する方が、強い近接場光が発生し、媒体表面の温度も高くなる。図13(a)は、x方向における導波路中の強度分布を示す。この図に示すように、導波路のクラッド部にはエバネッセント光が染み出す。散乱体により発生する近接場光の波数は虚数となるが、導波路のクラッド部に染み出すエバネッセント光のx方向の波数も虚数となる。したがって、クラッド部に染み出すエバネッセント光は、近接場光の波数に近いため、近接場光に効率よく変換されると考えられる。
導波路のコア3のx方向の端29と散乱体の頂点部20の距離dxの最適範囲は、記録密度1Tb/in2を実現するのに必要な媒体の温度200℃を基準に決めると、−50nm以上100nm以下となる。また、記録密度5Tb/in2を実現するのに必要な媒体の温度250℃を基準に決めると、−10nm以上70nm以下となる。
図15に上記実施例の最適構造を利用して近接場光を発生させたとき、記録媒体表面における近接場光強度分布を示す。ここで、入射光の波長は980nm、散乱体1の材質は金、散乱体1のx方向の長さ(図4中のWa)は100nm、素子高さ方向の高さh3は550nm、主磁極の高さh4は550nmとした。導波路周辺の材質はAl23とした。導波路のコア3の端29と散乱体の頂点部20の距離dxは50nmとした。この図において、近接場光強度の値は、入射光の強度を1としたときの強度比を表す。この図に示すように、散乱体の頂点20近傍に強い近接場光が発生し、その強度は入射光強度に比べ約550倍となった。
上記散乱体を構成する材質は、部分的に他と異なるようにしても良い。例えば図16(a)(b)に示す実施例では、近接場光が発生する頂点部20の材質を他の部分と異なるようにし、先端部の材質を本体部の材質よりも硬度の大きな材質にした。このようにすることにより、装置へ加えられた衝撃などにより、記録ヘッドが記録媒体に衝突した際、近接場光が発生する頂点20が破損しにくくなる。本実施例では、散乱体の本体部の材質を金とし、先端部20の材質をタングステンとした。先端部の材料は、タングステンに換えて、モリブデン、クロム、チタン、白金など他の金属にしても良い。
上記実施例では、主磁極の断面は、図5に示すように長方形としたが、図17(a)に示すように、台形としても良い。このように主磁極の断面形状を台形にすると、近接場光により加熱される位置に近い側における磁界強度を強くすることができる。したがって、より大きな保磁力を有する媒体に記録することが可能で、記録密度を向上させることができる。本実施例では、近接場光が発生する頂点20に近い側の磁極の幅Wd1を150nm、反対側の磁極幅Wd2を100nmとした。
また、主磁極の断面形状を長方形また台形にする場合、図17(b)に示すように、主磁極2の幅Wdを散乱体1の頂点の幅Weと実質的に等しくなるようする、もしくはWeより小さくなるようにしても良い。磁極先端において、図17(a)のエッジ部31に強い磁界が発生しやすい。そのため、Wd>Weの場合、隣接トラックにおいて強い磁界が印加され、隣接トラックのデータが消去される可能性がある。これに対して、Wd<We又はWd=Weとすることにより、隣接トラックへの磁界の印加を抑えることができる。本実施例では、Wd=We=20nmとした。
主磁極2は、図17(c)に示すように、近接場光が発生する頂点20の近傍において窪ませても良い。このように主磁極の一部を窪ませることにより、光による加熱位置を主磁極中心部に近づけることができる。このとき、次の理由により、記録密度の向上が可能になる。
(i) 磁界強度は、主磁極のエッジに近づく程強くなる。主磁極の一部を窪ませることにより、光による加熱位置を主磁極中心部に近づけることができるため、加熱位置における磁界強度を強くすることが可能になる。その結果、保磁力(もしくは異方性磁界)のより大きな媒体への記録が可能になり、記録密度の向上が可能になる。
(ii) 熱アシスト磁気記録において、記録ビットの境目(記録点)は、温度をTとしたとき温度勾配dT/dxが最小となる位置で決まる。このとき、記録点において、実効磁界強度Heffの勾配dHeff/dxが小さいほど記録ビットの境目はより明瞭になり、高い記録密度を実現することができる。実効磁界強度(Heff)は、図23に示すように、主磁極のエッジ部において強くなる。加熱位置が主磁極の外側である場合(加熱位置A)、記録点における磁界勾配はプラスであるが、加熱位置が主磁極の中心に近づいた場合(加熱位置B)、加熱位置における磁界勾配はマイナスとなり、dT/dxが最小となる位置と、dHeff/dxが最小になる位置を重ねることができる。したがって、記録ビットの境目はより明瞭になり、高い記録密度を実現することができる。
本実施例では、主磁極の先端における幅はWc=150nm、Wd1=Wd2=120nmであるとし、窪ませた部分の窪み量(D)は50nmとした。近接場光が発生する頂点から、主磁極のエッジまでの距離(s)は−10nmとした(sの符号は、近接場光が発生する頂点が主磁極の外側にあるときプラスとした)。また、記録点における磁界強度を増すために、図17(a)に示すように、主磁極先端の断面形状を台形にしても良く、Wc=150nm、Wd1=120nm、Wd2=100nmとしても良い。
上記実施例において、図18に示すように、主磁極2の先端にリセス32を形成しても良い。このようにリセスを形成すると、主磁極内の磁束が、近接場光の発生点に近い側に集まり、近接場光の発生点における磁界強度を強くすることができる。本実施例では、主磁極先端の幅は、Wc=150nm、Wd=100nmとし、リセスを形成しない部分の幅Wc2=50nm、リセスの高さh15=50nmとした。
上記実施例において、図19に示すように、主磁極の上部28と、コイルで発生した磁束を伝える磁極27との間に、薄い軟磁性体層30を形成しても良い。このような層を形成することにより、コイルで発生した磁束を伝える磁極27の中の磁束が、主磁極2に流れやすくなり、主磁極先端から発生する磁界強度を強くすることができる。この場合、薄い軟磁性体層30は、導波路のコア3から離れているので、薄い軟磁性体層30により導波路の伝播ロスが大きくなることはない。本実施例では、主磁極の先端における主磁極の幅はWc=200、Wd=100nmとし、主磁極の高さ(散乱体上部の散乱体に近い側のエッジから浮上面までの距離)は300nmとした。薄い軟磁性体層30の上部から浮上面までの距離(h11)は1.5μmとした。薄い軟磁性体層30のx方向の厚さ(Wh)は、厚すぎると導波路に近づきすぎてしまい導波路の伝播ロスを発生させてしまう。伝播ロスを発生させないためには、主磁極のx方向の幅(Wc)と薄い軟磁性体層30のx方向の厚さ(Wh)の差(Wc−Wh)が50nm以上になるようにするのが好ましい。本実施例では薄い軟磁性体層30のx方向の厚さ(Wh)は100nmとした。薄い軟磁性体層の材質は、主磁極と同じ材質とした。
図20に、本発明の記録ヘッドを用いた記録装置の全体図を示す。浮上スライダ5はサスペンション13に固定し、ボイスコイルモータ49からなるアクチュエータによって磁気ディスク14上の所望トラック位置に位置決めした。ヘッド表面には浮上用パッドを形成し、磁気ディスク14の上を浮上量10nm以下で浮上させた。磁気ディスク14は、モータによって回転駆動されるスピンドル53に固定し回転させた。半導体レーザ55は、サブマウント51上にはんだで固定後、そのサブマウント51をサスペンションが取り付けられたアームの根元(e-blockと呼ばれる部分)に配置した。半導体レーザ55のドライバは、e-block横に配置される回路基板52の上に配置した。この回路基板52には、磁気ヘッド用のドライバも搭載した。半導体レーザ55が搭載されたサブマウント51は、e-block上に直接配置しても良いし、ドライバ用回路基板52の上に配置しても良い。半導体レーザ55からの出射光は、導波路10を半導体レーザに直接接合させるか、導波路10と半導体レーザの間にレンズを入れることで、導波路10に結合させた。このとき、導波路10、半導体レーザ55、及びそれを結合させるための素子や部品は、モジュールとして一体化し、それをe-block上又は、e-block横の回路基板上に配置しても良い。半導体レーザ55の寿命を長くするために、モジュール内を気密封じしても良い。また、導波路10は、サスペンション上に集積化しても良い。すなわち、磁気ヘッドへ電力を供給するための電線をサスペンションに形成する際、導波路も同時に作りこんでも良い。この場合、電線の入力側の端子周辺(電線及び電極が表面に形成された薄いステンレスの板上)に、半導体レーザとサスペンションが一体になるように半導体レーザを形成しても良い。
記録信号は、信号処理用LSI54で発生し、記録信号及び半導体レーザ用電源は、FPC(フレキシブルプリントサーキット)50を通して半導体レーザ用ドライバに供給した。記録の瞬間、浮上スライダ5中に設けたコイルにより磁界を発生すると同時に、半導体レーザを発光させ、記録マークを形成した。記録媒体14上に記録されたデータは、浮上スライダ5中に形成された磁気再生素子(GMR又はTMR素子)で再生した。再生信号の信号処理は信号処理回路54により行った。
1 近接場光発生素子
2 主磁極
3 導波路コア
4 再生素子
5 スライダ
6 磁気ヘッド
7 コイル
8 リターンポール
9 シールド
10 ポリマー導波路コア
11 ポリマー導波路クラッド
12 ミラー
14 記録媒体
14’記録層
15 導波路クラッド
16 サスペンション
17 スライダ浮上面
20 散乱体先端部
23 入射光の偏光方向
24 入射光の入射方向
25 散乱体表面のリセス部
26 散乱体周辺の材料
27 コイルで発生した磁束を伝える磁極
28 主磁極上部
29 導波路コアの端
30 薄い軟磁性体層
31 磁極先端のエッジ
32 磁極先端のリセス
49 ボイスコイルモータ
50 FPC
51 サブマウント
52 ドライバ用回路基板
53 スピンドルモータ
54 信号処理用LSI
55 半導体レーザ
100 熱アシスト磁気ヘッド

Claims (7)

  1. 記録磁界発生用の主磁極と、
    近接場光を発生させるための導電性を有する散乱体と、
    前記散乱体に光源からの光を導くための導波路とを備え、
    前記導波路によって前記散乱体に導かれる光の偏光方向は、前記散乱体の素子高さ方向に対してほぼ垂直な方向であり、
    前記散乱体は、前記主磁極の横に隣接して配置され、近接場光が発生する頂点に向かい幅が徐々に小さくなる断面形状を有し、
    前記散乱体の素子高さ方向の長さが、前記主磁極の素子高さ方向の長さに実質的に等しいか、それよりも長く、
    前記導波路のコア部の屈折率は、前記導波路と前記主磁極との間のクラッド部の屈折率よりも大きいことを特徴とする熱アシスト記録用ヘッド。
  2. 請求項1記載の熱アシスト記録用ヘッドにおいて、光源の波長をλ[nm]としたとき、前記散乱体の素子高さ方向の長さが、200[nm]以上、2.06λ−1120[nm]以下であることを特徴とする熱アシスト記録用ヘッド。
  3. 請求項1記載の熱アシスト記録用ヘッドにおいて、光源の波長λ[nm]が890nm以上であるとき、前記散乱体の素子高さ方向の長さHが、前記散乱体周辺の材質の屈折率をnとしたとき、下記式を満たすことを特徴とする熱アシスト記録用ヘッド。
  4. 記録磁界発生用の主磁極と、
    近接場光を発生させるための導電性を有する散乱体と、
    前記散乱体に光源からの光を導くための導波路とを備え、
    前記散乱体は、近接場光が発生する頂点に向かい幅が徐々に小さくなる断面形状を有し、
    前記散乱体の素子高さ方向の長さが、前記主磁極の素子高さ方向の長さに実質的に等しいか、それよりも長く、
    前記導波路の軸に垂直な方向における、前記導波路のコアの前記主磁極側の端と前記散乱体の前記頂点との距離が、−50nm以上100nm以下であることを特徴とする熱アシスト記録用ヘッド。
  5. 請求項4記載の熱アシスト記録用ヘッドにおいて、前記導波路の軸に垂直な方向における、前記導波路のコアの前記主磁極側の端と前記散乱体の前記頂点との距離が、−10nm以上70nm以下であることを特徴とする熱アシスト記録用ヘッド。
  6. 請求項1記載の熱アシスト記録用ヘッドにおいて、前記主磁極は前記散乱体の前記頂点に対向する側面に窪みが形成されていることを特徴とする熱アシスト記録用ヘッド。
  7. 磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体を駆動する媒体駆動部と、
    光源と、
    記録磁界発生用の主磁極と、近接場光を発生させるための導電性を有する散乱体と、前記散乱体に前記光源からの光を導くための導波路とを備えるヘッドと、
    前記ヘッドを前記磁気記録媒体上の所望のトラック位置に位置決めするヘッド駆動部とを備え、
    前記導波路によって前記散乱体に導かれる光の偏光方向は、前記散乱体の素子高さ方向に対してほぼ垂直な方向であり、
    前記散乱体は、前記主磁極の横に隣接して配置され、近接場光が発生する頂点に向かい幅が徐々に小さくなる断面形状を有し、前記散乱体の素子高さ方向の長さが、前記主磁極の素子高さ方向の長さに実質的に等しいか、それよりも長いことを特徴とする熱アシスト記録装置。
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