JP5615116B2 - 止着タイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、止着タイプ使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつは、大きく分けてパンツタイプとテープタイプ(止着タイプの代表的形態)に分けられ、パンツタイプは主に立位で装着され、テープタイプは主に仰臥位で装着される。しかし、特に子供の場合、成長の過程で立位をとることが出来ない状態では、パンツタイプの着用はテープタイプの着用と比較して困難であり、また、頻繁に寝返りをうつ状態や四つん這いの状態では、テープタイプの着用において、テープを適した位置に固定することが困難な状況が生じうる。
特許文献1には、予めパンツタイプ使い捨ておむつのように形成されているもののテープタイプ使い捨ておむつのように展開可能なおむつが開示されている。しかし、このような使い捨ておむつにおいても、パンツタイプとしての使用またはテープタイプとしての使用のいずれかの使用に限られ、上記の着用の困難性を解消し得るものではなかった。
特許文献2には、テープタイプの使い捨ておむつ本体の胴回り内側に仮止め帯を設け、立位での着用を容易とした使い捨ておむつが開示されている。しかし、特許文献2に開示される使い捨ておむつは、胴回りの肌に直接触れる状態で仮止め帯を装着するため、着用感が劣る、という問題があった。また、当該使い捨ておむつは、乳幼児のように着用者が動き易い場合に適切な締め付け圧で装着することが困難であるといった問題点や、伏臥位や四つん這い状態での装着が困難であるといった問題点を有していた。
特開2008−104873号公報 特開平11−70143号公報
そこで、本発明の主たる課題は、これらの問題点を解決することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。なお、本発明において、「前後方向」及び「縦方向」とは吸収性本体の長手方向と同一の方向を指し、「幅方向」及び「横方向」とは、おむつを展開状態で平置きした状態における、吸収性本体の長手方向と垂直の方向を指すものとする。また、「上下方向」とは、立位の着用状態における上下方向を示すものとする。
<請求項1記載の発明>
股間部と、股間部より前側に延在する腹側部と、股間部より後側に延在する背側部とを有し、
背側部の左右両側部に、幅方向外側に位置する第1止着部、及びこの第1止着部よりも幅方向中央側に位置する第2止着部をそれぞれ設け、
身体への装着に際し、左右各側において、前記第1止着部を前記腹側部外面に係止するとともに、前記第2止着部を前記背側部における前記第2止着部から前記第1止着部までの部位、若しくは前記腹側部分外面における前記第1止着部の係止部位より幅方向中央側の部位に係止するように構成した、
ことを特徴とする止着タイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明では、例えば次のような装着が可能となる。すなわち、先ず第1止着部を腹側部外面に係止することにより着用者の胴回りに対して緩く仮装着し、第2止着部は止着せずにおく。つまり、第1止着部は仮装着用であり、必ずしも係止部の正確な位置に係止される必要がなく、着用者が動く等、正確な作業が困難な場合でも容易に作業を行うことができる。この際、通常のテープタイプおむつのように、着用者におむつの吸収体部分をあてがった後に第1止着部を係止する他、予め第1止着部を係止した後にパンツタイプのように着用者に穿かせてもよい。脇部分に充分な隙間があれば、第1止着部を係止した状態で、容易に穿かせることが可能である。
しかる後、第2止着部を背側部における第2止着部から第1止着部までの部位、若しくは腹側部分外面における第1止着部の係止部位より幅方向中央側の部位に係止することで、胴回りの締め付けが適切となるように増し締めを行う。既に、第1止着部による仮装着によっておむつの大まかな位置決めがなされているため、着用者が動く等、正確な作業が困難な場合でも、比較的容易に適切な増し締めが可能となる。
<請求項2記載の発明>
前記身体への装着に際し、左右各側において、前記第1止着部を前記腹側部外面に係止するとともに、前記第2止着部を前記背側部における前記第2止着部から前記第1止着部までの部位、若しくは前記腹側部分外面における前記第1止着部の係止部位より幅方向中央側の部位に係止するか、又は前記第2止着部を前記背側部分における第2止着部間の部位、若しくは反対側の第2止着部に係止するように構成した、請求項1記載の止着タイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような構成とすることにより、第1止着部を腹側部分に係止した仮装着状態で第2止着部を係止する際、着用者が伏臥位、又は四つん這い状態等になっていても、第2止着部を、腹側ではなく背側に回して、背側部分における第2止着部間の部位若しくは反対側の第2止着部に係止することにより増し締めすることができ、適切な締め付け圧で装着することができる。
<請求項3記載の発明>
前記背側部分における前記第2止着部間に、幅方向に弾性伸縮する弾性伸縮部を設けるとともに、
前記背側部分の左右各側における第1止着部と第2止着との間の部分のうち、第1止着側の部分に幅方向に弾性伸縮する弾性伸縮部を設け、第2止着部側の部分に幅方向に弾性伸縮しない非伸縮部を設けた、
請求項2記載の止着タイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
背側部分の幅方向全体にわたり幅方向に弾性伸縮する部分を設けると、第2止着部を腹側に回して係止する場合には第2止着部間の部分の弾性伸縮によりフィット性が向上し、第2止着部を背側に回して止着する場合には第1止着部と第2止着部との間の部分の弾性伸縮によりフィット性が向上する。しかし、その場合、第2止着部を腹側に回して第1止着部と第2止着部との間の部分に係止する場合、当該係止対象部分が弾性伸縮することにより係止力が低下する、あるいは係止し難くなるといったおそれがある。そこで、上述のように係止対象部分に非伸縮部を設け、フィット性及び係止性の両立を図るのが好ましい。
<請求項4記載の発明>
前記第1止着部と前記第2止着部とが互いに上下方向に重ならないようにそれぞれ配置された、請求項1〜3のいずれか1項に記載の止着タイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
第1止着部及び第2止着部をいずれも腹側の係止部に止着される場合、第1止着部の係止位置の横方向の位置が、第2止着部の係止位置と重なる場合があり得る。この場合、第1止着部と第2止着部の上下方向の位置も一致すると、第2止着部を係止部に係止することが困難となる。
本発明は、第1止着部と第2止着部の上下方向の位置をずらすことで、第2止着部を係止部に係止しやすい構成とした。
以上のとおり、本発明によれば、より容易に適切な締め付け圧での装着が可能となる、等の利点がもたらされる。
本発明に係る使い捨ておむつの第1の実施形態を示す展開状態の内面側平面図である。 本発明に係る使い捨ておむつの展開状態の外面側平面図である。 図1の3−3断面図である。 図1の4−4断面図である。 図1の5−5断面図である。 図1の6−6断面図である。 図1の7−7断面図である。 組み立て途中の正面図である。 第1止着部を係止した仮止め状態のおむつの正面図である。 第2止着部を腹側の係止部に係止した装着状態のおむつの正面図である。 第2止着部を背側中央部に係止した装着状態のおむつの背面図である。 止着部の結合状態を示す断面図である。(a)図11の8−8線における止着部の断面図、(b)図16の9−9線における止着部断面図である。 本発明に係る使い捨ておむつの第2の実施形態を示す展開状態の外面側平面図である。 本発明に係る使い捨ておむつの第3の実施形態を示す展開状態の外面側平面図である。 本発明に係る使い捨ておむつの第4の実施形態を示す展開状態の外面側平面図である。 第4の実施形態において、第2止着部を背側で係止した装着状態のおむつの背面図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下、本発明に係る止着タイプ使い捨ておむつは「使い捨ておむつ」または「おむつ」と表記する。
<使い捨ておむつの実施形態>
図1は、使い捨ておむつの実施形態の例を示す内面側平面図であり、図2は、その外面側平面図である。本実施形態のおむつは、中間部10cと、その両側にそれぞれ張り出したサイドフラップ部11,12とを有し、装着者の胴回りに巻き付けられる帯状の胴回り部10と、後端部が胴回り部10の中間部10cに連結され、背側から股間部を通り腹側までを覆うように装着される吸収性本体20とから構成されている。なお、胴回り部10と吸収性本体20は、図示例の様な別体ではなく、一体として形成してもよい。
吸収性本体20は、製品の前後方向を長手とする長方形をなし、装着者の腹部、股間部および臀部を覆うように、製品の幅方向中央に沿って設けられており、その後端部20Bは、ホットメルト接着等により胴回り部10の中間部10cの内面に着脱不能に固定されている。なお、吸収体本体20の形状は、脚回りにそって括れを有する砂時計状であってもよい(図示せず)。
なお、吸収性本体20の後端部20Bを、粘着テープ、ターゲットテープ等を用いて胴回り部10の中間部10cの内面に着脱自在に連結することもできることは言うまでもない。おむつ交換時に汚れた吸収性本体20のみを取り外し、新しい吸収性本体20を取り付けるといった使い方ができるため好ましい。
吸収性本体20は、排泄物を受け止めて液分を吸収保持するものであり、図3〜図5に示されるように、身体に接触する使用面をなす液透過性トップシート21と、液不透過性シート23と、これらの間に介在された吸収体22とを有し、周縁部においてトップシート21および液不透過性シート23がホットメルト接着等により接合された構造を有している。
また、吸収性本体20の、胴回り部10が取り付けられた端部と対向する端部において、胴回り部10より小さく、伸縮性を有さない、フラップ形成部材を取り付けてもよい。このようにして、胴回り部10の対向側の吸収性本体端部近傍の両側部に小さいフラップを設けると、止着式として装着する際に止着部と係止部の位置合せをする時の連結部のつまみ部とすることができ、好適である。
トップシート21は、不織布、透液開口を有するフィルム、ネットシートなどから形成することができ、液不透過性シート23は、ポリエチレンシート等のプラスチック製シートなどから形成することができる。液不透液性シートの外側には、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布等の外装不織布が張り合わせられていてもよい(図示せず)。外装を不織布としない場合は、特に、シート表面に、別途フックが絡まるループが多数形成されたターゲットテープ26を設け、これを連結部とする。ターゲットテープ26は、図示例のように前後方向の中央より前側の部分等、一部に設けるのが好ましいが、全体にわたり設けることもできる。なお、外装を不織布とする場合であっても、ターゲットテープ26を設けることが好ましい。
吸収体22としては、綿状パルプ等のように短繊維を積繊したものの他、フィラメントの集合体からなるもの等も使用できる。フィラメントの集合体は、セルロースアセテート等のトウ(繊維束)を開繊することにより形成することができる。吸収体22には、必要に応じて高吸収性ポリマー(SAP)を含有させたり、クレープ紙や不織布等により包んだりすることができる。
さらに、吸収性本体20の幅方向両側部には、装着時においてトップシート21に対して起立するバリヤーカフス30,30がそれぞれ設けられている。より詳細には、吸収性本体20の両側部における長手方向全体にわたり、帯状をなすバリヤーシート31の幅方向外側の縁部31aがホットメルト接着等によりトップシート21表面に固定され、幅方向中央側の部分31bは、吸収性本体20の前後端部ではホットメルト接着等によりトップシート21表面に固定され、長手方向中間部では非固定とされている。また、この非固定部分31bは、先端側部分を折り返して基端側部分に張り合わせることにより二重構造とされ、この二重構造部分のシート間に、糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材32が伸張状態で長手方向に沿って挟持固定されている。使用時には、この弾性伸縮部材32の収縮力によりバリヤーシート31の非固定部分31bがトップシート21から離間するように起立し、その先端部が装着者の脚回りに密着する。その結果、トップシート21上を伝って横方向に移動する排泄物が阻止され、横漏れが防止されるようになる。バリヤーシート31としては撥水性不織布を好適に用いることができる。
胴回り部10は、装着者の胴が通されるウエスト開口部から装着者の脚が通されるレッグ開口部までの部分となる帯状部材である。胴回り部10は、製品幅方向において吸収性本体20と対応する中間部10cと、その両側に張り出した第1及び第2サイドフラップ部11,12とを有している。各サイドフラップ部11,12は、上下方向寸法がおむつの全長の1/5以上、特に1/4以上あると、着用者の胴回りの腹部から鼠蹊部にかけての範囲を広く覆うことができるため、優れた胴回りのフィット性が得られる。ただし、足回りがきつくなるため、1/3以上にはしないことが望ましい。なお、サイドフラップ部の形状が例えばテーパ状であるなどして、上下方向寸法が一様でない場合は、サイドフラップ部の幅方向中央における上下方向寸法を基準とする。また、各サイドフラップ部11,12は、収縮時の1.2〜3倍、特に1.5〜2.5倍まで伸張することが可能であると好ましく、伸張時の幅方向寸法が中間部10cの1〜3倍、特に1.5〜2.5倍程度であると、胴回りの寸法調整がしやすいため、好ましい。なお、収縮時、伸張時の幅方向寸法の割合については、サイドフラップを引っ張らずに自然に収縮させた状態における幅方向寸法を1倍として算出するものとする。
より詳細には、図6,7の各断面図から理解されるように、胴回り部10はその全体にわたる本体シート13を基本とし、部材の付加により各部に機能を持たせたものである。図示例においては、本体シート13は、複数枚の不織布13a,13bを重ね合わせてホットメルト接着剤等により固定され、胴回り部の中間部10cおよびサイドフラップ部11,12にわたり、弾性伸縮部材14が幅方向(胴回り方向)に沿って伸張状態で断続的に挟持固定されている。本体シート13を構成する不織布13a,13bとしては、十分な係合力を発揮する観点から、坪量が10〜35g/m2であるのが好ましく、また種類としてはエアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布等が好適である。サイドストラップ部11,12のうち、弾性部材が幅方向に沿って配され、伸縮性を有する部分をサイド伸縮部11x,12x、弾性部材が配されない部分をサイド非伸縮部11y,12yとする。サイド非伸縮部は、左右のサイドフラップにそれぞれ1箇所以上設けることが好ましい。
なお、本体シート13を構成する不織布を一重とし、弾性部材14を設けない構成としてもよく、また、中間部10cにおける本体シートと吸収体の不透液性シート23との間にのみ弾性部材を配する構成としてもよい。
図示例においては、弾性伸縮部材14が胴回り部10の中間部10c全体に配されているが、中間部10cでは弾性伸縮部材14が切断されており、伸縮力が作用しないように構成されていてもよい。なお、弾性伸縮部材14の配設領域は、吸収性本体20の外形線にぴったり一致させる必要はなく、その近傍であれば、弾性伸縮部材14は、吸収性本体20と重なっていても離れていても構わない。
弾性伸縮部材14としては、糸ゴムや弾性発泡体の帯状物、フィルム状の弾性体、ネット状の弾性体等を使用できるが、多数の糸ゴムを胴回り方向に沿って複数本平行に設けるのが好ましい。具体的には、太さ310〜1240dtex好ましくは310〜620dtex程度の糸ゴムを、3〜6mmの間隔で5〜15本程度、伸張率150〜350%好ましくは200〜300%程度で固定するのが好ましい。ここでいう伸張率とは、弾性伸縮部材の自然長を100%としたときの伸長時の長さの割合を意味する。
<胴回り部止着部の実施形態>
(第1の実施形態)
胴回り部止着部の第1の実施形態について、図1、2及び図8〜11に示す。図1、2においては、胴回り部10の幅方向外側に延出するように、第1止着部41,42が設けられている。図示例においては、第1止着部41,42は別体として形成され、その幅方向中央側の端部がサイドフラップ部11,12の外側面にホットメルト接着剤等で固着されているが、胴回り部本体シート13と一体として形成してもよい。第1止着部の幅方向外側に延出した部分には、図1に示すように、その内面にそれぞれ止着手段41x,42xが、設けられる。止着手段41x,42xは、第1止着部41,42の上下方向の4/5以上の範囲にわたって設けられていることが好ましい。止着手段は、具体的には、表面に茸状、J字状等のフック状突起が多数配列されたフックテープ(メカニカルファスナーの雄材)が好適に使用され、好ましくは上下方向の全体にわたりホットメルト接着等により貼り付けられている。
胴回り部10のサイドフラップ部11,12には、第1止着部に加え、更に幅方向中央側に第2止着部43,44を有する。第2止着部43,44は、第1止着部41,42と上下方向同位置に配してもよいが、後述するように、腹側の係止部26への係止を容易とするために、上下方向にずらして配することがより好ましい。図示例においては、第1止着部41,42をサイドフラップ部の上端付近、第2止着部43,44を下端付近に配することで、上下方向に重ならないように構成されている。なお、第1止着部41,42を下端付近に、第2止着部43,44を上端付近に配する構成としてもよい。
図示例においては、第2止着部43,44は、図示例のように本体の幅方向中央側の端部をサイドフラップに固着されており(図2)、また、第2止着部の止着手段43x,44xは、第2止着部の内面側に配されている(図11)。しかし、第2止着部43,44は、本体の幅方向端部側を固着してもよく、また、止着手段43x,44xを外側面に配してもよい。
第2止着部43,44は、その止着手段43x,44xの腹側の係止位置が、腹側の係止部26または、胴回り部10の非伸縮部11y,12yとなる位置に配するのが好ましい。具体的には、第2止着部の固着位置を胴回り部10の非伸縮部11y,12yとするのが好ましい。
第1止着部、第2止着部のうち、少なくとも第2止着部は、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布等の不織布とすることが好ましい。より好適には、第1止着部、第2止着部ともに不織布で構成されることが望ましい。
第1の実施形態に係るおむつについて、その着用時の形態の変化を図8〜10に示す。まず、図8に示すように、透液性トップシート23が内側になるように、吸収性本体20の腹側部Fを背側部B側に折り返すことにより、係止部26を上下方向の上部に移動する。次いで胴回り部10のサイドフラップ部11,12を、それぞれ腹側からみて谷折りに上下方向にほぼ平行な線で折返し、端部の第1止着部41,42の止着手段41x,42xを係止部26に係止させ、仮止め状態とする(図9)。さらに、二つ折りになっているサイドフラップ部11,12をそれぞれ腹側からみて谷折りに上下方向にほぼ平行な線で折返し、第2止着部43,44の止着手段を係止部26に止着させる(図10)。これにより、腹側への係止によるおむつの着用者への固定が可能となる。
おむつの着用は、上記の腹側のみの固定だけではなく、背側への止着部の係止によっても実施することができる。その場合の着用時の形態の変化を図8,9及び図11に示す。仮止め状態とするまでは、上記の着用と同様である。図9の仮止め状態から、二つ折りとなったサイドフラップ部11,12を背側からみて谷折りに上下方向にほぼ平行な線で折返し(すなわち、腹側からみて山折りに折返し)、第2止着部43,44の止着手段43x,44xを連続帯状の本体シート13の中央部10c外側部分に止着させる(図11)。図示例においては、サイドフラップ部を折り返した時点で、止着手段43x,44xは本体の外側を向くため、止着部材の止着手段箇所を内側に折り返して止着する(図12(a))。なお、背側の止着手段当接部位にループテープ等の止着手段を設けてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の図示例においては、第1止着部と第2止着部とが、本体幅方向に平行となるように配されているが、図13に示す第2の実施形態のように、第2止着部43,44をサイドフラップ部11,12の上下方向下端付近に配し、かつ、幅方向端部側が上下方向の上部に来るように、斜めに配してもよい。この実施形態においては、第2止着部を腹側係止部26に係止する場合において、脚部開口が狭くなるため、比較的脚の細い着用者に適した形態となる。他の構成については、第1の実施形態と同様の形態である。
(第3の実施形態)
図14に示す第3の実施形態においては、第2止着部43,44をサイドフラップ部11,12の上下方向下端部付近に配し、かつ、幅方向端部側が上下方向の下部にくるように斜めに配されている。この実施形態においては、第2止着部を腹側係止部26に係止する場合において、脚部開口が広くなるため、比較的脚の太い着用者に適した形態となる。他の構成については、第1の実施形態と同様の形態である。
(第4実施形態)
図15,16に第4の実施形態を示す。第4の実施形態は、特に第2止着部を背側で固定するのに適した形態である。図15は、第4の実施形態に係るおむつの展開図の背面図を示す。図15において、第2止着部は第1〜第3の実施形態に比して幅方向に長く、本体幅方向端部側のみがサイドフラップ部11,12に固着されている。また、第2止着部43,44の止着手段43x,44xは、外側面に固着されている。
本実施形態に係るおむつの着用において、第1止着部の係止までは、第1の実施形態と同様に実施される。第2止着部を腹側係止部に係止する際には、第2止着部のサイドフラップ部への固着部の根元より腹側に折り返すことにより、係止可能である。
第2止着部を背側で係止する際において、本実施形態は、図16及び図12(b)に示すように、第2止着部の部材同士で係止することが可能である。サイドフラップ部11,12を背側に折り返した場合、第2止着部43,44の止着手段43x,44xはいずれも外側面に配されるため、互いに係止することが困難である。しかし、本実施形態においては、第2止着部43,44も部材の非固着側の端部に、止着手段43x,44xよりも幅方向に長い折り代部43y,44yを有し、当該折り代部43y,44yを止着手段側に折り返すことにより、止着手段43x,44xをカバーすることができる。図示例においては、止着手段43xが折り代部43yでカバーされている。一方、止着手段44xは、折り代部44yではカバーされずに、そのまま内側に折り返され、折り代部43yの裏面側に係止している。なお、止着手段43x,44x及び折り代部43y,44yをそれぞれ逆の形態としてもよい。このような構成とすることで、おむつ本体の外側にフックテープ等の止着手段が露出することなく、第2止着部同士を係止することが可能である。
図示例においては、2つの第2止着部43,44を同一の形態とし、いずれの止着部をもう一方の止着部に係止してもよい構成としたが、例えば、第2止着部44のみ、本体内側面に止着手段44xを設け、かつ折り代部を設けない形態とし、第2止着部間の係止を不可逆的に行う構成としてもよい。
(その他)
(イ)上記例におけるメカニカルファスナーの雌雄(フックテープと不織布もしくはターゲットテープ)を反対に設ける、つまり雄材が設けられている部分に雌材を設け、雌材が設けられている部分に雄材を設けることができる。
(ロ)上記例では、止着部分の係止手段としてメカニカルファスナーを用いているが、これに代えて粘着材層等、他の手段を用いることもできる。粘着材を用いる場合、止着部に粘着剤層を設け、連結部に何も設けなくても良いが、粘着剤が剥離及び再接着可能なように粘着する樹脂フィルムを設けるのが好ましい。例えば、胴回り部10の止着部に粘着材層を設け、吸収性本体20の外面に剥離処理を施した樹脂フィルムを固定する形態が好ましい。
(ハ)上記例とは反対に、吸収性本体20の前端部は、ホットメルト接着等により胴回り部10の中間部10cの内面に固定し、吸収性本体20の後側部分の外面に、胴回り部分を着脱自在に連結するように構成することもできる。
本発明は、止着タイプ使い捨ておむつに利用できるものである。
10…胴回り部、11,12…サイドフラップ部、13…胴回り部本体シート、14…弾性伸縮部材、20…吸収性本体、21…トップシート、22…吸収体、23…液不透過性シート、26…係止部、27…弾性伸縮部材、41,42…第1止着部、43,44…第2止着部。

Claims (4)

  1. 股間部と、股間部より前側に延在する腹側部と、股間部より後側に延在する背側部とを有し、
    背側部の左右両側部に、幅方向外側に位置する第1止着部、及びこの第1止着部よりも幅方向中央側に位置する第2止着部をそれぞれ設け、
    身体への装着に際し、左右各側において、前記第1止着部を前記腹側部外面に係止するとともに、前記第2止着部を前記背側部における前記第2止着部から前記第1止着部までの部位、若しくは前記腹側部外面における前記第1止着部の係止部位より幅方向中央側の部位に係止するように構成した、
    ことを特徴とする止着タイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記身体への装着に際し、左右各側において、前記第1止着部を前記腹側部外面に係止するとともに、前記第2止着部を前記背側部における前記第2止着部から前記第1止着部までの部位、若しくは前記腹側部外面における前記第1止着部の係止部位より幅方向中央側の部位に係止するか、又は前記第2止着部を前記背側部分における第2止着部間の部位、若しくは反対側の第2止着部に係止するように構成した、請求項1記載の止着タイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記背側部分における前記第2止着部間に、幅方向に弾性伸縮する弾性伸縮部を設けるとともに、
    前記背側部分の左右各側における第1止着部と第2止着との間の部分のうち、第1止着側の部分に幅方向に弾性伸縮する弾性伸縮部を設け、第2止着部側の部分に幅方向に弾性伸縮しない非伸縮部を設けた、
    請求項2記載の止着タイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記第1止着部と前記第2止着部とが互いに上下方向に重ならないようにそれぞれ配置された、請求項1〜3のいずれか1項に記載の止着タイプ使い捨ておむつ。
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