JP5611710B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
磁気共鳴イメージング装置は、磁気共鳴現象を利用して被検体内を画像化する装置である。かかる磁気共鳴イメージング装置は、撮像領域に静磁場を発生させる静磁場磁石や、静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイル、高周波磁場の印加によって被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルなどを備える。
そして、磁気共鳴イメージング装置において、一般的に受信コイルは送信コイルの内側に配置される。そのため、送信コイルによって被検体に高周波磁場および電場が印加されると、その高周波磁場および電場が受信コイルにも印加され、その結果、受信コイルに電流および電圧が誘起される。このように受信コイルに電流および電圧が誘起されると、送信コイルによって供給される電力のロスが生じたり、高周波磁場の空間分布が不均一になったり、受信コイルが発熱したり、受信コイルの部品が破損したりする場合がある。
そこで、磁気共鳴イメージング装置には、受信コイルに誘起される電流および電圧を抑制することを目的として、バラン(BALUN(BALanced UNbalanced):平衡不平衡変換器)が備えられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−136145号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、以下で説明するように、受信コイルに想定外の強い電流および電圧が誘起された場合に撮像の安全性が低下する可能性がある。
具体的には、送信コイルによる高周波磁場および電場の印加によって、受信コイルに想定外の強い電流および電圧が誘起されると、その電流および電圧によってバランが発熱する場合がある。そして、バランが過熱すると、バランが故障したり、バランの発熱によって被検者が火傷を負ったりする可能性がある。なお、この課題はバランに限られるものではなく、例えば、受信コイルの駆動/停止を切り替えるトラップ回路など、受信コイルに接続される他の電子回路にも同様に生じる課題である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、想定外の強い電流および電圧が受信コイルに誘起された場合でも、受信コイルに接続されている電子回路の過熱を防ぐことによって、撮像の安全性を高めることができる磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイルと、前記送信コイルによる前記高周波磁場の印加によって前記被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、前記受信コイルに接続され、前記受信コイルに誘起される不平衡電流を抑制するバランと、前記バランの温度が所定の温度閾値を超えた場合に当該バランが異常であることを示す過熱保護回路と、前記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に撮像を中止する撮像制御手段とを備え、前記撮像制御手段は、前記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に、実行中の撮像プロトコルが完了した時点で撮像を中止することを特徴とする。
本発明によれば、想定外の強い電流および電圧が受信コイルに誘起された場合でも、受信コイルに接続されている電子回路の過熱を防ぐことによって、撮像の安全性を高めることができるという効果を奏する。
図1は、本実施例に係るMRI装置の全体構成を示す図である。 図2は、受信コイルの詳細を説明するための図である。 図3は、コイル回路部の構成を示すブロック図である。 図4は、バランおよび過熱保護回路の詳細を示す図である。 図5は、過熱保護回路の動作を説明するための図である。 図6は、受信部、シーケンス制御部および制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 図7は、本実施例に係るMRI装置による撮像制御の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、過熱保護回路の変形例を説明するための図(1)である。 図9は、過熱保護回路の変形例を説明するための図(2)である。 図10は、過熱保護回路の変形例を説明するための図(3)である。 図11は、過熱保護回路の変形例を説明するための図(4)である。 図12は、トラップ回路の近傍に過熱保護回路を配置した場合を説明するための図である。 図13は、複合ケーブルの一例を示す断面図である。 図14は、トロイダルバランの構造を示す図である。 図15は、トロイダルバランの回路図である。 図16は、トロイダルバランに過熱保護回路を適用した場合の全体構成を示す図である。 図17は、図16に示したトロイダルバランの構成を示す図である。
以下に、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、磁気共鳴イメージング装置を「MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置」と呼ぶ。
まず、本実施例に係るMRI装置の全体構成について説明する。図1は、本実施例に係るMRI装置100の全体構成を示す図である。図1に示すように、このMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、送信コイル6、送信部7、受信コイル8、受信部9、シーケンス制御部10および計算機システム20を備える。
静磁場磁石1は、中空の円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石1の内側に配置される。この傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されており、これら3つのコイルは、後述する傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、X,Y,Zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。なお、Z軸方向は、静磁場と同方向とする。傾斜磁場電源3は、傾斜磁場コイル2に電流を供給する装置である。
ここで、傾斜磁場コイル2によって発生するX,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応している。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
寝台4は、被検体Pが載置される天板4aを備え、後述する寝台制御部5による制御のもと、被検体Pが載置された状態で天板4aを傾斜磁場コイル2の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、この寝台4は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部5は、制御部26による制御のもと、寝台4を制御する装置であり、寝台4を駆動して、天板4aを長手方向および上下方向へ移動する。
送信コイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、送信部7から高周波パルスの供給を受けて高周波磁場を発生する。
送信部7は、ラーモア周波数に対応する高周波パルスを送信コイル6に送信する。具体的には、送信部7は、発振部、位相選択部、周波数変換部、振幅変調部、高周波電力増幅部(プリアンプ)などを有する。発振部は、静磁場中における対象原子核に固有の共鳴周波数の高周波信号を発生する。位相選択部は、上記高周波信号の位相を選択する。周波数変換部は、位相選択部から出力された高周波信号の周波数を変換する。振幅変調部は、周波数変換部から出力された高周波信号の振幅を例えばsinc関数に従って変調する。高周波電力増幅部は、振幅変調部から出力された高周波信号を増幅する。
受信コイル8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、上記の高周波磁場の影響によって被検体Pから放射される磁気共鳴信号を受信する。この受信コイル8は、磁気共鳴信号を受信すると、その磁気共鳴信号を受信部9へ出力する。
受信部9は、受信コイル8から出力される磁気共鳴信号を入力して磁気共鳴データを生成する。具体的には、受信部9は、選択器、前段増幅器、位相検波器およびアナログデジタル変換器を有する。選択器は、受信コイル8から出力される磁気共鳴信号を選択的に入力する。前段増幅器は、選択器から出力される磁気共鳴信号を増幅する。位相検波器は、前段増幅器から出力される磁気共鳴信号の位相を検波する。アナログデジタル変換器は、位相検波器から出力される信号をデジタル変換することで磁気共鳴データを生成する。
シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源3、送信部7および受信部9を駆動することで、被検体Pのスキャンを行う。そして、シーケンス制御部10は、傾斜磁場電源3、送信部7および受信部9を駆動して被検体Pをスキャンした結果、受信部9から磁気共鳴信号データが送信されると、その磁気共鳴信号データを計算機システム20へ転送する。
なお、ここでいう「シーケンス情報」とは、傾斜磁場電源3が傾斜磁場コイル2に供給する電源の強さや電源を供給するタイミング、送信部7が送信コイル6に送信する高周波信号の強さや高周波信号を送信するタイミング、受信部9が磁気共鳴信号を検出するタイミングなど、スキャンを行うための手順を定義した情報である。
計算機システム20は、MRI装置100の全体制御や、データ収集、画像再構成などを行う。この計算機システム20は、特に、インタフェース部21、画像再構成部22、記憶部23、入力部24、表示部25および制御部26を有している。
インタフェース部21は、シーケンス制御部10との間で授受される各種信号の入出力を制御する。例えば、このインタフェース部21は、シーケンス制御部10に対してシーケンス情報を送信し、シーケンス制御部10から磁気共鳴信号データを受信する。磁気共鳴信号データを受信すると、インタフェース部21は、受信した磁気共鳴信号データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
画像再構成部22は、記憶部23によって記憶された磁気共鳴信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成処理を施すことによって、被検体P内における所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを生成する。
記憶部23は、インタフェース部21によって受信された磁気共鳴信号データと、画像再構成部22によって生成された画像データなどを、被検体Pごとに記憶する。この記憶部23には、Black Blood法や遅延造影法、Tagging法などの各種撮像方法によって撮像された画像が記憶される。
入力部24は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。この入力部24としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
表示部25は、制御部26による制御のもと、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を表示する。この表示部25としては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
制御部26は、図示していないCPUやメモリ等を有し、MRI装置100の全体制御を行う。具体的には、この制御部26は、入力部24を介して操作者から入力される撮像条件に基づいてシーケンス情報を生成し、生成したシーケンス情報をシーケンス制御部10に送信することでスキャンを制御したり、スキャンの結果としてシーケンス制御部10から送られる磁気共鳴信号データに基づく画像の再構成を制御したりする。
次に、受信コイル8の詳細について説明する。図2は、受信コイル8の詳細を説明するための図である。なお、ここでは1つの受信コイル8を例にあげて説明するが、MRI装置100は、頭部用受信コイル、腹部用受信コイル、脊椎用受信コイルなど、複数の受信コイル8を備えている。同図に示すように、受信コイル8は、コイルループ部8aおよびコイル回路部8bを有する。
コイルループ部8aは、送信コイル6による高周波磁場の印加によって被検体から発せられる磁気共鳴信号を検出する。このコイルループ部8aは、コイル回路部8bを介して同軸ケーブル31に接続されている。同軸ケーブル31には、所定の箇所に複数のバラン32が介挿されている。
コイル回路部8bは、コイルループ部8aによる磁気共鳴信号の検出を制御する。このコイル回路部8bは、同軸ケーブル31を介して、受信信号用プリアンプ33およびPINドライブ信号用プリアンプ34に接続されている。なお、同軸ケーブル31では、受信信号およびPINドライブ信号が重畳されて伝送される。なお、本実施形態は、同軸ケーブルに限られず、例えば図13に示す複合ケーブルなどのシールドを含むケーブルであればよい。
受信信号用プリアンプ33およびPINドライブ信号用プリアンプ34は、それぞれ受信部9に備えられている。そして、図2では図示を省略しているが、受信信号用プリアンプ33は、受信コイル8によって受信された受信信号(磁気共鳴信号)を処理する受信回路に接続されている。また、PINドライブ信号用プリアンプ34は、PINドライブ信号を用いて受信コイル8の駆動を制御するPINドライブ回路に接続されている。
ここで、コイル回路部8bについて詳細に説明する。図3は、コイル回路部8bの構成を示すブロック図である。同図に示すように、具体的には、コイル回路部8bは、トラップ回路41、PINダイオード42、同調回路43、整合回路44、バラン45および過熱保護回路46を有する。
トラップ回路41は、能動トラップ回路および受動トラップ回路を有しており、これらの回路を動作させることで、高周波磁場の送信時に受信回路を保護する。PINダイオード42は、PINドライブ回路からPINドライブ信号が流れた場合に、トラップ回路41の能動トラップ回路を動作させる。ここで、受信コイル8は、高周波磁場の送信時に、能動トラップ回路が動作していない場合でも、受動トラップ回路が動作して受信回路を保護することができるようになっている。同調回路43は、受信コイル8の共振周波数をラーモア周波数に合わせる。整合回路44は、受信コイル8と受信信号用プリアンプ33とのインピーダンス整合を行う。
バラン45は、受信コイル8に誘起される不平衡電流を抑制する。過熱保護回路46は、バラン45の温度が所定の温度閾値を超えた場合に、バラン45が異常であることを示す。図4は、バラン45および過熱保護回路46の詳細を示す図である。なお、ここでは、コイル回路部8bが有するバラン45および過熱保護回路46を例にあげて説明するが、同軸ケーブル31に介挿されていた複数のバラン32にもそれぞれ過熱保護回路46が設けられている。
図4に示すように、具体的には、バラン45は、同軸ケーブルを巻いて形成されたコイル45aと、コイル45aと並列に接続されたコンデンサ45bとを有している。ここで、コイル45aは、平衡電流が流れた場合には、GND側および芯線側それぞれを流れる電流によって生じる磁束が互いに打ち消されるため、コイルとして動作せず、GND側のみに不平衡電流が流れた場合には、コイルとして動作する。したがって、GND側のみに不平衡電流が流れた場合には、コイル45aおよびコンデンサ45bは並列共振回路として動作する。そして、コイル45aおよびコンデンサ45bは、並列共振回路として動作する場合に、送信コイル6による高周波磁場の送信時に受信コイル8に生じる誘起電圧の周波数に合わせて、高インピーダンスとなるように調整されている。これにより、同軸ケーブル31のGND側に流れる不平衡電流を抑制することができる。
一方、過熱保護回路46は、並列に接続された温度ヒューズ46aおよびコンデンサ46bを有している。この過熱保護回路46は、同軸ケーブル31の芯線側に介挿され、かつ、バラン45の近傍に配置されている。温度ヒューズ46aは、バラン45によって発生する熱の温度が所定の温度閾値を超えた場合に、溶断して、開放状態となる。また、コンデンサ46bは、温度ヒューズ46aと並列に接続されている。
ここで、過熱保護回路46の動作について説明する。図5は、過熱保護回路46の動作を説明するための図である。受信コイル8によって受信される受信信号は高周波信号であり、PINドライブ回路によって送信されるPINドライブ信号は直流信号である。そのため、温度ヒューズ46aが導通状態である場合には、図5に示すように、受信信号は、温度ヒューズ46aおよびコンデンサ46bをそれぞれ流れ、PINドライブ信号は、温度ヒューズ46aのみを流れる。
一方、バラン45の過熱によって温度ヒューズ46aが開放状態となった場合には、PINドライブ信号の流れが断たれる。なお、前述したように、PINドライブ信号の流れが断たれた場合でも、送信時には受動トラップ回路によって受信回路が保護される。そのため、温度ヒューズ46aが開放状態となった場合には、受信信号のみがコンデンサ46bを介して流れるようになる。すなわち、バラン45の過熱によって温度ヒューズ46aが導通状態から開放状態となった場合には、PINドライブ信号が受信コイル8に流れないようになる一方で、受信信号は受信回路に流れるようになる。
これにより、バラン45が過熱して温度ヒューズ46aが開放状態となった場合でも、受信コイル8によって受信された磁気共鳴信号が処理されるようになる。すなわち、バラン45が過熱して温度ヒューズ46aが開放状態となった後でも、スキャンを継続することができる。
次に、受信部9、シーケンス制御部10および制御部26の詳細について説明する。図6は、受信部9、シーケンス制御部10および制御部26の詳細な構成を示すブロック図である。同図に示すように、受信部9は、前述した機能に加えて、受信回路9aおよびPINドライブ回路9bを有する。
受信回路9aは、受信コイル8によって受信された受信信号(磁気共鳴信号)を処理する。PINドライブ回路9bは、PINドライブ信号を用いて受信コイル8の駆動を制御する。
シーケンス制御部10は、前述した機能に加えて、第1撮像制御部10aを有する。第1撮像制御部10aは、計算機システム20から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源3、送信部7および受信部9を駆動することで、スキャンを実行する。
その後、第1撮像制御部10aは、過熱保護回路46によってPINドライブ信号の異常が発生した場合に、PINドライブ信号の異常が発生した受信コイル8が特定の受信コイルであったときには、即時にスキャンを中止する。なお、ここでいう特定の受信コイルは、例えば、短時間で温度が上昇する恐れのある受信コイルである。また、本実施例では、いずれの受信コイル8を特定の受信コイルとするかは、あらかじめ装置に設定されていることとする。
また、第1撮像制御部10aは、スキャンを中止した際には、スキャンを中止した旨を計算機システム20に通知し、PINドライブ信号の異常が発生した際には、PINドライブ信号の異常が発生した旨を計算機システム20に通知する。
計算機システム20の制御部26は、前述した機能に加えて、第2撮像制御部26aを有する。第2撮像制御部26aは、入力部24を介して操作者から入力される撮像条件に基づいてシーケンス情報を生成し、生成したシーケンス情報をシーケンス制御部10に送信することでスキャンを実行させる。この第2撮像制御部26aは、1回の撮像プロトコルで、受信信号のレベルなどを測定するためのプレスキャンと、撮像データを収集するための本スキャンとを続けて実行する。
また、第2撮像制御部26aは、撮像中に、スキャンを中止した旨、または、PINドライブ信号の異常が発生した旨がシーケンス制御部10から通知された場合には、通知された内容を示すエラーメッセージを表示部25に表示する。また、第2撮像制御部26aは、条件によってはスキャンを中止する。
次に、本実施例に係るMRI装置100による撮像制御の処理手順について説明する。図7は、本実施例に係るMRI装置100による撮像制御の処理手順を示すフローチャートである。なお、同図に示す処理は1回の撮像プロトコルで行われるプレスキャンおよび本スキャンに関する一連の処理を示しており、複数の撮像プロトコルが繰り返し行われる場合には、この一連の処理が繰り返し実行される。また、ここでは、撮像を即時に停止する対象となる特定の受信コイルを「即時停止コイル」と呼ぶ。
本実施例に係るMRI装置100では、図7に示すように、まず、計算機システム20の第2撮像制御部26aが、シーケンス制御部10にプレスキャンのシーケンス情報を送信することで、プレスキャンを開始する(ステップS01)。
また、シーケンス制御部10では、プレスキャン実施前およびプレスキャン実施中、第1撮像制御部10aが、PINドライブ回路9bからPINドライブ信号を受信すると、受信したPINドライブ信号が正常であるか否かを判定する(ステップS02)。
そして、PINドライブ信号が正常であった場合には(ステップS02,Yes)、第1撮像制御部10aは、シーケンス制御部10に本スキャンのシーケンス情報を送信することで、本スキャンを開始する(ステップS04)。
一方、PINドライブ信号が異常であった場合には(ステップS02,No)、第1撮像制御部10aは、本スキャンを行うことなく、撮像を中止する(ステップS03)。
また、本スキャン実行中、第1撮像制御部10aは、PINドライブ回路9bからPINドライブ信号を受信すると、受信したPINドライブ信号が正常であるか否かを判定する(ステップS05)。
そして、PINドライブ信号が正常であった場合には(ステップS05,Yes)、第1撮像制御部10aは、撮像を継続して本スキャンを終了する(ステップS06)。
一方、PINドライブ信号が異常であった場合には(ステップS05,No)、第1撮像制御部10aは、PINドライブ信号の異常を検出した受信コイルを特定したうえで(ステップS07)特定した受信コイルが即時停止コイルであるか否かを判定する(ステップS08)。
そして、特定した受信コイルが即時停止コイルであった場合には(ステップS08、Yes)、第1撮像制御部10aは、即時に撮像を中止する(ステップS03)。
一方、特定した受信コイルが即時停止コイルでなかった場合には(ステップS08、No)、第1撮像制御部10aは、第2撮像制御部26aを介して、表示部25にエラーメッセージを表示し(ステップS09)、撮像を継続して本スキャンを終了する(ステップS06)。なお、この場合には、PINドライブ信号は異常となるので、第2撮像制御部26aによって次の撮像プロトコルが実行されないようになる。
このように、MRI装置100では、シーケンス制御部10が有する第1撮像制御部10aが、過熱保護回路46によってPINドライブ信号の異常が発生した場合に、PINドライブ信号の異常が発生した受信コイルが即時停止コイルであったときには、即時に撮像を中止する。また、計算機システム20が有する第2の撮像制御部26aが、PINドライブ信号の異常が発生した受信コイルが即時停止コイルでなかった場合に、実行中の撮像プロトコルが完了した時点で撮像を中止する。
上述してきたように、本実施例に係るMRI装置100は、静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイル6と、送信コイル6による高周波磁場の印加によって被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイル8と、受信コイル8に接続されたバラン45とを備える。そして、MRI装置100は、さらに、バラン45の温度が所定の温度閾値を超えた場合に、そのバラン45が異常であることを示す過熱保護回路46と、過熱保護回路46によってPINドライブ信号の異常が発生した場合に、撮像を中止する第1の撮像制御部10aおよび第2の撮像制御部26aとを備える。したがって、本実施例によれば、想定外の強い電流および電圧が受信コイルに誘起された場合でも、受信コイルに接続されている電子回路の過熱を防ぐことによって、撮像の安全性を高めることができる。
なお、本実施例では、特定した受信コイルが即時停止コイルのとき、PINドライブ信号に異常が生じた際に撮像を即時に中止する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、残撮像時間や、撮像法の種類に応じて、撮像を即時に中止するか、または、実行中の撮像プロトコルが完了した時点で撮像を中止するかを決めるようにしてもよい。
その場合には、例えば、シーケンス制御部10が有する第1撮像制御部10aが、過熱保護回路46によってPINドライブ信号の異常が発生した場合に、実行中の撮像が特定の撮像法によるものであったときには、即時に撮像を中止する。また、計算機システム20が有する第2の撮像制御部26aが、実行中の撮像が特定の撮像法以外の撮像法によるものであったときや、プロトコル終了時の推定温度が所定の温度閾値を超えないときに、実行中の撮像プロトコルが完了した時点で撮像を中止する。なお、ここでいう「推定温度」は、例えば、「高周波出力×残撮像時間×係数」で算出される。また、ここでいう「高周波出力」は、例えば、受信信号用プリアンプ33から出力される電力の大きさ(W)や、送信コイル6に供給される電力の大きさ(W)などである。
これにより、例えば、過熱によって異常が発生した箇所を交換するなどして対処した後に撮像を再実行することができるような撮像法については、即時に撮像を中止することができるようになる。また、その一方で、例えば、造影剤を用いた撮像などで、撮像時間が短い場合(撮像終了時の予想温度が閾値より低い)場合のように、すぐは撮像を再実行できないような撮像法については、撮像プロトコルが完了するまで撮像を継続することができるようになる。
なお、本実施例では、過熱保護回路46が、並列に接続された温度ヒューズ46aおよびコンデンサ46bを有する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。そこで、以下では、図8〜11を用いて、過熱保護回路の変形例について説明する。
まず、例えば、図8に示すように、コンデンサ46bを取り除いて温度ヒューズ46aのみとした回路を過熱保護回路として用いることもできる。この場合には、温度ヒューズ46aが動作すると、PINドライブ制御信号のみならず受信信号も断たれることになるので、撮像は即時に停止させる。
また、例えば、図9に示すように、温度ヒューズ46aの代わりにPTC(Positive Temperature Coefficient)素子46cを有する回路を過熱保護回路として用いることもできる。ここでいうPTC素子46cとしては、例えば、ポリスイッチ(登録商標)などが用いられる。PTC素子46cには磁性体を使用している場合もあるが、磁性体の影響が少ない小型のPTC素子46cは直流抵抗値が大きくなる。PTC素子46cの直流抵抗値が大きい場合には、高容量のコンデンサ46bを並列接続することで受信信号がコンデンサを流れることになる。それにより、受信信号の損失を軽減することが可能になる。PINドライブ信号は、受信信号に比べて比較的電流および電圧に余裕があるので、ある程度抵抗値が高くても使用可能である。
また、本実施例では、過熱保護回路46を同軸ケーブル31の芯線側に介挿した場合について説明したが、GND側に介挿してもよい。しかし、同軸ケーブル31のGND側には不平衡電流が流れるので、温度ヒューズを有する過熱保護回路を設けた場合に、不平衡電流が温度ヒューズの定格値を超えてしまう可能性がある。
そこで、温度ヒューズを有する過熱保護回路を同軸ケーブル31のGND側に接続する場合には、例えば、図10に示すように、温度ヒューズ46aにコイル46dを直列に接続する。または、図11に示すように、温度ヒューズ46aに並列共振回路46eを接続する。これにより、高周波である不平衡電流はコンデンサ46b側を通過することになるので、温度ヒューズ46a側に不平衡電流が流れることを抑制できる。なお、PINドライブ信号については、直流電流であるのでインピーダンスの増加は無視することができる。
なお、本実施例では、バラン45の過熱を検出することを目的として、バラン45の近傍に過熱保護回路46を配置する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、バラン45ではなく、トラップ回路の近傍に過熱保護回路を配置してもよい。
図12は、トラップ回路の近傍に過熱保護回路を配置した場合を説明するための図である。同図に示すように、トラップ回路50の近傍に過熱保護回路50aを配置する場合には、例えば、PINドライブ回路からPINドライブ信号を入力する入力端に過熱保護回路50aを設ける。なお、同図に示す例では、温度ヒューズのみを有する過熱保護回路を用いた場合を示している。
そして、トラップ回路50に過熱保護回路50aを設ける場合には、シーケンス制御部10の第1撮像制御部10aが、過熱保護回路50aによって異常が検出された時点で即時に撮像を停止させるようにする。これにより、想定外の強い電圧が受信コイル8に誘起されることによってトラップ回路50が過熱した場合でも、トラップ回路50が故障したり、トラップ回路50の発熱によって被検者が火傷を負ったりすることを防ぐことが可能になる。
なお、本発明は、バランおよびトラップ回路以外でも、例えば、過電圧保護に使われるクロスダイオードや、バランと同じ目的で使われるチョークコイルなどにも同様に適用することが可能である。
また、近年では、受信コイルとして、複数のコイルエレメントから構成されるフェイズドアレイコイル(Phased Array Coil)が用いられることもある。このフェイズドアレイコイルでは、複合ケーブルが使われることが多い。ここで、複合ケーブルとは、シールドの内側に複数の同軸ケーブルや単線などが収納されたケーブルである。
図13は、複合ケーブルの一例を示す断面図である。図13に示すように、複合ケーブル60は、例えば、複数の同軸ケーブル61と、複数の単線62と、シールド63とを有する。シールド63は、円筒状に形成され、筒内に複数の同軸ケーブル61および複数の単線62を内包する。なお、図13では一例として、2本の同軸ケーブル61と4本の単線62とを有する複合ケーブル60を示したが、複合ケーブル60に収納される同軸ケーブル61および単線62の本数はこれに限られない。また、同軸ケーブル61のみが収納されていてもよいし、単線62のみが収納されていてもよい。
そして、このような複合ケーブルが用いられる場合には、ケーブルに流れる不平衡電流の対策として、トロイダルバランが使用されることが多い。トロイダルバランは、不平衡電流によって発生する磁場を抑制することで、不平衡電流を抑制するものである。
図14は、トロイダルバランの構造を示す図である。また、図15は、トロイダルバランの回路図である。図14に示すように、例えば、トロイダルバラン70は、周壁内が中空又はテフロン(登録商標)等が充填されて形成された円筒状の導体71を有する。この導体71の外周の一部には、周方向にスリット72が形成され、スリット72に架け渡されるように所定数のコンデンサ73が設けられる。かかるトロイダルバラン70は、複合ケーブル60の一部を導体71で囲むように取り付けられる。そして、複合ケーブル60のシールド63と導体71とが半田付けされて電気的に接続される。
ここで、複合ケーブル60のシールド63に不平衡電流81が流れると、この不平衡電流81によって磁場(図14に示す磁束82)が発生する。トロイダルバラン70は、不平衡電流81の周波数と共振するように調整されている。この磁場が発生すると、相互誘導によってトロイダルバラン70の導体71に電流が流れ、その電流を打ち消すように逆向きの電流が発生する。この結果として、磁場が打ち消され、不平衡電流が流れなくなる。すなわち、図15に示すように、トロイダルバラン70では、導体71がインダクタとなり、導体71とコンデンサ73との共振回路によって磁束82が阻止されることで、不平衡電流が抑制される。
このようなトロイダルバラン70についても、過熱保護回路を適用することが可能である。トロイダルバラン70では、不平衡電流の抑制時には、コンデンサ73が最も発熱する。そこで、例えば、コンデンサ73の近傍に過熱保護回路を設けることで、コンデンサ73の過熱、すなわちトロイダルバラン70の過熱を検出する。
図16は、トロイダルバラン70に過熱保護回路を適用した場合の全体構成を示す図である。図16に示すように、例えば、フェイズドアレイコイル90は、複数のコイルループ部91と、送受信切替回路92とを有する。ここで、送受信切替回路92には、例えば、図3に示したバラン45および過熱保護回路46が設けられる。そして、送受信切替回路92は、複合ケーブル60を介して、プリアンプ93、送受信切替ドライブ回路94、および故障検出回路95に接続される。
複合ケーブル60は、例えば、同軸ケーブル61と、単線62aおよび62bと、シールド63とを有する。同軸ケーブル61は、コイルループ部91によって受信された受信信号(RF:Radio Frequency)をプリアンプ93へ伝送する。単線62aは、コイルループ部91の送受信の切り替えを制御するための切替信号を送受信切替ドライブ回路94から送受信切替回路92へ伝送する。シールド63は、同軸ケーブル61、単線62aおよび62bを内包するする。なお、図16では図示を省略しているが、同軸ケーブル61および送受信切替ドライブ回路94は、コイルループ部91ごとに設けられる。そして、複合ケーブル60には、所定の数のトロイダルバラン70が取り付けられる。
図17は、図16に示したトロイダルバラン70の構成を示す図である。図17に示すように、トロイダルバラン70は、周壁内が中空又はテフロン(登録商標)等が充填されて形成されたプリント基板74を有し、このプリント基板74の表面に導体71として銅箔が成膜される。また、導体71の外周の一部にはプリント基板74の周方向(ケーブルと垂直な面)にスリット72が形成され、このスリット72に架け渡されるように、コンデンサ73が設けられる。そして、導体71は、プリント基板74の内周側で複合ケーブル60のシールド63と半田付けされて電気的に接続される。
このようなトロイダルバラン70において、不平衡電流の抑制時には、コンデンサ73が最も発熱する。そこで、図17に示すように、コンデンサ73の近傍に過熱保護素子として温度ヒューズ96が設置される。この温度ヒューズ96は、例えば、トロイダルバラン70の磁束の影響を受けにくくするために、ツイストペアケーブルなどで配線される。そして、例えば、シールド63で保護された電線のうち1本が温度ヒューズ96に接続され、過熱検出用として用いられる。図17に示す例では、例えば、複合ケーブル60に含まれる単線62bが過熱検出用の電線として用いられる。
図16に戻って、単線62bは、送受信切替回路92に設けられた過熱保護回路に一端が接続され、2つのトロイダルバラン70に設けられた温度ヒューズ96を介して、故障検出回路95に他端が接続される。これにより、故障検出回路95が単線62bを用いて温度ヒューズ96の切断を検知することで、トロイダルバラン70が有するコンデンサ73の過熱を検出することができる。
なお、ここでは、温度ヒューズ96に接続される電線は、トロイダルバラン70の過熱を検出するための専用である場合について説明したが、コイルの切替信号を伝送する電線と兼用であってもよい。
以上のように、本実施例によれば、トロイダルバランの過熱に対しても、過熱保護を行うことが可能である。
100 MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)
1 静磁場磁石
2 傾斜磁場コイル
3 傾斜磁場電源
4 寝台
4a 天板
5 寝台制御部
6 送信コイル
7 送信部
8 受信コイル
8a コイルループ部
8b コイル回路部
9 受信部
9a 受信回路
9b PINドライブ回路
10 シーケンス制御部
10a 第1撮像制御部
20 計算機システム
21 インタフェース部
22 画像再構成部
23 記憶部
24 入力部
25 表示部
26 制御部
26a 第2撮像制御部
31 同軸ケーブル
32,45 バラン
33 受信信号用プリアンプ
34 PINドライブ信号用プリアンプ
41 トラップ回路
42 PINダイオード
43 同調回路
44 整合回路
45 バラン
45a コイル
45b コンデンサ
46,50a 過熱保護回路
46a 温度ヒューズ
46b コンデンサ
46c PTC素子
46d コイル
46e 並列共振回路
50 トラップ回路

Claims (13)

  1. 静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイルと、
    前記送信コイルによる前記高周波磁場の印加によって前記被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、
    前記受信コイルに接続され、前記受信コイルに誘起される不平衡電流を抑制するバランと、
    前記バランの温度が所定の温度閾値を超えた場合に当該バランが異常であることを示す過熱保護回路と、
    前記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に撮像を中止する撮像制御手段とを備え、
    前記撮像制御手段は、前記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に、実行中の撮像プロトコルが完了した時点で撮像を中止する、
    磁気共鳴イメージング装置。
  2. 静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイルと、
    前記送信コイルによる前記高周波磁場の印加によって前記被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、
    前記受信コイルに接続され、前記受信コイルに誘起される不平衡電流を抑制するバランと、
    前記バランの温度が所定の温度閾値を超えた場合に当該バランが異常であることを示す過熱保護回路と、
    記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に、当該異常が示されたバランが特定の受信コイルに接続されているものであるか否かに応じて、撮像を制御する撮像制御手段と
    を備える、磁気共鳴イメージング装置。
  3. 静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイルと、
    前記送信コイルによる前記高周波磁場の印加によって前記被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、
    前記受信コイルに接続され、前記受信コイルに誘起される不平衡電流を抑制するバランと、
    前記バランの温度が所定の温度閾値を超えた場合に当該バランが異常であることを示す過熱保護回路と、
    記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に、実行中の撮像が特定の撮像法によるものであるか否かに応じて、撮像を制御する撮像制御手段と
    を備える、磁気共鳴イメージング装置。
  4. 静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイルと、
    前記送信コイルによる前記高周波磁場の印加によって前記被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、
    前記受信コイルに接続され、前記受信コイルに誘起される不平衡電流を抑制するバランと、
    前記バランの温度が所定の温度閾値を超えた場合に当該バランが異常であることを示す過熱保護回路と、
    前記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に、実行中の撮像の残撮像時間に応じて、撮像を制御する撮像制御手段と
    を備える、磁気共鳴イメージング装置。
  5. 静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイルと、
    前記送信コイルによる前記高周波磁場の印加によって前記被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、
    前記受信コイルに接続され、前記受信コイルに誘起される不平衡電流を抑制するバランと、
    前記バランの温度が所定の温度閾値を超えた場合に当該バランが異常であることを示す過熱保護回路とを備え、
    前記過熱保護回路は、過熱検出素子を有し、前記過熱検出素子が開放状態もしくは高抵抗状態となった後に前記受信コイルによって受信された磁気共鳴信号については当該磁気共鳴信号を処理する受信回路に導通させる、
    気共鳴イメージング装置。
  6. 前記過熱保護回路は、前記過熱検出素子と直列に接続されたインダクタまたは並列共振回路を有する、
    請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記過熱検出素子は、温度ヒューズ又はPTC素子である、
    請求項記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイルと、
    前記送信コイルによる前記高周波磁場の印加によって前記被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、
    前記受信コイルに接続され、前記受信コイルに誘起される不平衡電流を抑制するバランと、
    前記バランの温度が所定の温度閾値を超えた場合に当該バランが異常であることを示す過熱保護回路とを備え、
    前記バランは、コンデンサ及びインダクタを用いた共振回路を備え、
    前記インダクタは、シールドを含むケーブルの外側に前記ケーブルの少なくとも一部を取り囲むように配置され、かつ、前記シールドに両端が接続された外部導体にスリットが形成されており、
    前記コンデンサは、前記スリットに架け渡されるように接続される、
    気共鳴イメージング装置。
  9. 静磁場内に置かれた被検体に高周波磁場を印加する送信コイルと、
    前記送信コイルによる前記高周波磁場の印加によって前記被検体から発せられる磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、
    前記受信コイルに接続され、前記受信コイルに誘起される不平衡電流を抑制するバランと、
    前記バランの温度が所定の温度閾値を超えた場合に当該バランが異常であることを示す過熱保護回路とを備え、
    前記過熱保護回路は、GND以外の線に設けられる、磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に撮像を中止する撮像制御手段をさらに備える、請求項9に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記撮像制御手段は、前記過熱保護回路によって前記バランの異常が示された場合に、即時に撮像を中止する、
    請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記バランは、コンデンサ及びインダクタを用いた共振回路を備える、
    請求項11のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 前記インダクタは、コイル状に巻かれ、シールドを含むケーブルであり、
    前記コンデンサは、前記シールドの両端を結合する、
    請求項12に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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