JP5609424B2 - セラミック多層基板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
このようなセラミック多層基板は、通常、その上に電子部品(表面実装部品)が搭載される外部電極を備えている。
そして、リフローはんだ付けなどの方法で搭載される表面実装部品の実装信頼性を向上させるために、外部電極にめっきを施してはんだ濡れ性などの特性を向上させることが行われている。
そのため、表面実装部品を外部電極上に搭載する際のはんだを用いた実装工程においてセラミック多層基板が加熱されると、内部の水分が蒸発、気化し、外部電極を通過して、溶融しているはんだに入り込み、はんだボイドが発生するという問題点がある。
そして、はんだボイドが発生すると、はんだ体積の膨張によって隣接する外部電極との間でショート不良が発生するという問題点がある。
積層された複数のセラミック層を有する基板と、
前記基板の主面に形成され、その上に表面実装部品が搭載される、焼結金属からなる外部電極と、
前記外部電極の表面の一部の領域を被覆するように配設された、表面にめっき金属層が付着しない無機絶縁材料からなる多孔質層と、
前記外部電極の表面の、前記多孔質層が配設されていない領域に形成されためっき金属層と
を具備することを特徴としている。
積層された複数のセラミック層を有する基板と、前記基板の主面に形成され、その上に表面実装部品が搭載される、焼結金属からなる外部電極と、前記外部電極の表面の一部の領域を被覆するように配設された、表面にめっき金属層が付着しない無機絶縁材料からなる多孔質層と、前記外部電極の表面の、前記多孔質層が配設されていない領域に形成されためっき金属層とを具備するセラミック多層基板の製造方法であって、
前記基板の表面に、焼結金属からなる前記外部電極が配設され、かつ、前記外部電極の表面の一部の領域を被覆するように、めっき金属層が付着しない無機絶縁材料からなる多孔質層が配設された構造体を形成する工程と、
前記外部電極にめっきを施して、前記外部電極の前記多孔質層により被覆されていない領域にめっき金属層を形成する工程と
を具備することを特徴としている。
基板の表面に、焼結金属からなる外部電極が配設され、かつ、外部電極の表面の一部の領域を被覆するように、めっき金属層が付着しない無機絶縁材料からなる多孔質層が配設された構造体を形成した後、外部電極にめっきを施して、外部電極の多孔質層により被覆されていない領域にめっき金属層を形成するようにしているので、多孔質層から、水蒸気などのガスを効率よく排出させることが可能で、はんだの内部に水蒸気などのガスが入り込むことによるはんだボイドの発生を抑制して、それによるショート不良の発生を防止することが可能な信頼性の高いセラミック多層基板を効率よく製造することができる。
また、この実施例1のセラミック多層基板Aにおいて、外部電極4は、セラミック粒子を含む焼結金属から形成されたポーラスな電極とされている。
(1)未焼成の積層体の作製
セラミック多層基板Aを製造するにあたっては、まず、セラミック層1となる複数の基板用セラミックグリーンシートを用意する。
なお、この実施例1では、外部電極となる導体膜については、十分にポーラスな外部電極を形成することができるように、Cu粉末とAl2O3粉末を主成分とする導電性ペーストを塗布することにより導体膜を形成する。
一方、内部導体となる導体膜は、Al2O3粉末を含まないCuペーストを用いて導体膜を形成する。ただし、内部導体を形成するための導電性ペーストの種類に特別の制約はない。
次に、上述のようにして作製した圧着後の積層体を脱脂した後、基板用セラミックグリーンシートを構成するセラミック材料粉末が焼結する温度で焼成する。
これにより、Al2O3粒子を含むCu焼結金属からなるポーラスな外部電極を備えた積層体(焼結体)が得られる。
それから、焼成後の積層体の、ポーラスな外部電極に、NiめっきおよびAuめっきを施して、外部電極の表面に下地層であるNiめっき層と、その上に形成されたAuめっき層の2層構造(図示せず)を有するめっき金属層11を形成する。
これにより、図2に示すように、外部電極4の両端部4a,4bは露出し、中央部4c上にはめっき金属層11が形成された構造を有するセラミック多層基板Aが得られる。
このセラミック多層基板Aに表面実装部品6をリフローはんだ付けの方法で搭載する。
この実施例1のセラミック多層基板Aは、図2に示すように、外部電極4の中央部4cにめっき金属層11を設ける一方、外部電極4の一部(両端部4a,4b)を露出させるようにしているので、図4に示すように、表面実装部品6をはんだ8を用いて実装した場合に、外部電極4のめっき金属層に覆われていない両端部4a,4bから、めっき工程などにおいて基板2に浸入した水分が蒸発して発生する水蒸気などのガスが効率よく排出される。その結果、めっき金属層11上に付与されるはんだ8の内部に水蒸気などのガスが入り込むことによるはんだボイドの発生を抑制して、ショート不良の発生を確実に防止することが可能になる。
また、図2に示すように、外部電極4の中央部4cにめっき金属層11を設ける一方、外部電極4の一部(両端部4a,4b)を露出させた構造を有するこの実施例1のセラミック多層基板Aと、図5に示すように、外部電極4の表面全体がめっき金属層11により被覆された構造を有する従来のセラミック多層基板について、はんだを用いて表面実装部品を実装して、ショート不良の発生状態を比較した。
これに対し、実施例1のセラミック多層基板Aの場合、図4に示すように、外部電極4のめっき金属層に覆われていない両端部4a,4bから、めっき工程などにおいて基板2内に浸入した水分が蒸発して発生する水蒸気などのガスが効率よく排出されるため、試験に供した76個の試料のいずれにもショート不良の発生は認められなかった。
これにより、図2に示すように、外部電極4の外部電極4の両端部4a,4bは露出し、中央部4c上にはめっき金属層11が形成された構造を有するセラミック多層基板が得られる。
この実施例3のセラミック多層基板A1においては、外部電極4の表面の所定の領域(この実施例3では両端部4a,4b)を覆うように、表面にめっき金属層が付着しない無機絶縁材料(この実施例3ではAl2O3(アルミナ))からなる多孔質層14a,14bが配設されており、無機絶縁材料からなる多孔質層14a,14bが配設されていない領域(中央部4c)には、Niめっき層と、その上に形成されたAuめっき層の2層構造(図示せず)を有するめっき金属層11が配設されている。
(1)まず、実施例1の(1),(2)の工程に準じる方法により、所定の基材用セラミックグリーンシートを積層、圧着し、焼成する工程を経て、図8に示すように、外部電極4の表面の所定の領域(両端部4a,4b)を覆うように、表面にめっき金属層が付着しない無機絶縁材料からなる多孔質層14a,14bが配設された、焼成済みの積層体(基板)2を形成する。
なお、めっき金属層を構成する金属としては、上記のNi、Au以外にも、すず、はんだ、Ag、Cuなど種々のものが例示される。
1 セラミック層
2 基板
3 内部導体
4 外部電極
4a,4b 外部電極の両端部
4c 外部電極の中央部
5 ビアホール導体
6 表面実装部品
8 はんだ
11 めっき金属層
12 レジスト剤
13 マスク
14a,14b 多孔質層
Claims (5)
- 積層された複数のセラミック層を有する基板と、
前記基板の主面に形成され、その上に表面実装部品が搭載される、焼結金属からなる外部電極と、
前記外部電極の表面の一部の領域を被覆するように配設された、表面にめっき金属層が付着しない無機絶縁材料からなる多孔質層と、
前記外部電極の表面の、前記多孔質層が配設されていない領域に形成されためっき金属層と
を具備することを特徴とするセラミック多層基板。 - 前記外部電極が、セラミック粒子を含む焼結金属からなるポーラスな電極であることを特徴とする請求項1記載のセラミック多層基板。
- 前記外部電極が、主面を露出させるような態様で前記基板に埋設され、かつ、露出した前記主面の所定の領域を被覆するように前記めっき金属層が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のセラミック多層基板。
- 積層された複数のセラミック層を有する基板と、前記基板の主面に形成され、その上に表面実装部品が搭載される、焼結金属からなる外部電極と、前記外部電極の表面の一部の領域を被覆するように配設された、表面にめっき金属層が付着しない無機絶縁材料からなる多孔質層と、前記外部電極の表面の、前記多孔質層が配設されていない領域に形成されためっき金属層とを具備するセラミック多層基板の製造方法であって、
前記基板の表面に、焼結金属からなる前記外部電極が配設され、かつ、前記外部電極の表面の一部の領域を被覆するように、めっき金属層が付着しない無機絶縁材料からなる多孔質層が配設された構造体を形成する工程と、
前記外部電極にめっきを施して、前記外部電極の前記多孔質層により被覆されていない領域にめっき金属層を形成する工程と
を具備することを特徴とするセラミック多層基板の製造方法。 - 前記外部電極を形成する工程において、セラミック粒子を含む焼結金属からなるポーラスな外部電極を形成することを特徴とする請求項4記載のセラミック多層基板の製造方法。
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