JP5608999B2 - キシロースを利用して有用物質を生産する方法 - Google Patents
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Description
(キシロース資化能力)
本発明の形質転換酵母は、キシロース資化能力を有している。キシロース資化能力は、特殊な酵母(例えば、耐熱性酵母であるハンセヌラ・ポリモルファ(Hansenula poymorpha))が有することが知られているが、一般的な酵母は有していないことが多い。キシロース資化能力を有していない酵母にキシロース資化能力を付与するには、図1に示すように、以下の(1)及び(2)の態様が可能である。
(2)キシロースをキシリトールに変換するキシロースレダクターゼ(XR)とキシリトールをキシルロースに変換するキシリトールデヒドロゲナーゼ(XDH)をそれぞれコードする遺伝子を導入する。
本発明で用いるアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ
(EC1.2.1.10、以下、単にACDHという。)は、アセトアルデヒドから水素原子を脱離してアセチルCoAを生成する反応及びその逆反応を触媒する酵素である。ACDHは、ホスホケトラーゼ経路(ヘテロ乳酸発酵経路)を備える生物が備えることができる。ACDHをコードする遺伝子(ACDH遺伝子)の発現を増強するには、形質転換の宿主が本来的にACDH遺伝子を有する場合には、当該ACDH遺伝子や、当該ACDH遺伝子以外のACDH遺伝子を対象として増強してもよいし、ACDH遺伝子を有しない宿主酵母においては、他家又は異種生物由来のACDH遺伝子を対象とする。増強対象とするACDH遺伝子は、ホスホケトラーゼ経路(ヘテロ乳酸発酵経路)を有している生物由来のACDH遺伝子であればよく、こうした遺伝子に関する情報は、当業者であれば、NCBI等のHPにアクセスすることにより適宜入手できる。好ましくは、ホスホケトラーゼ経路が強力な生物に由来するACDH遺伝子を用いる。典型的には、各種公知の乳酸菌などの乳酸生産微生物に由来するACDH遺伝子が挙げられる。乳酸生産微生物としては、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium breve、Bifidobacterium longum等のBifidobacterium属のほか、Lactococcus属、Streptococcus属、Lactobasillus属、Leuconostoc属、Pedicoccus属等が挙げられる。ACDH遺伝子としては、例えば、Bifidobacterium adolescentisが保持するACDH遺伝子(GenBank アクセッション番号:AP009256,REAGION419606..422338)(配列番号3,4)が挙げられる。ACDH遺伝子についても、XI遺伝子と同様、公知のアミノ酸配列や塩基配列と一定の関係を有し、ACDH活性を有するタンパク質をコードする種々の態様の遺伝子を利用できる。
本発明の形質転換酵母は、キシルロースをペントースリン酸経路(PPP)の非酸化過程で代謝する経路を構成する酵素群(Xylu−PPP資化酵素群)から選択される酵素をコードする遺伝子(Xylu−PPP遺伝子)の発現が増強されていることが好ましい。Xylu−PPP資化酵素群は、キシルロースからペントースリン酸経路の最終化合物であるグリセルアルデヒド−3−リン酸とフルクトース−6−リン酸に至る経路に関与する一連の酵素を含んでいる。かかる酵素群に含まれるのは、キシルロキナーゼ、リブロース5−リン酸エピメラーゼ、リボース5−リン酸イソメラーゼ、トランスアルドラーゼ及びトランスケトラーゼが挙げられる。Xylu−PPP遺伝子としては、これらをコードする遺伝子であればよく、こうした遺伝子を1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の形質転換酵母においては、アルドースリダクターゼ(AR)をコードする遺伝子(AR遺伝子)の発現が抑制されていることが好ましい。ARは、アルドースを還元する酵素である。本発明で抑制対象とするARは、非特異的にキシロースをキシリトールに変換するARである。AR遺伝子としては、例えば、宿主酵母が本来的に保持する(内因性の)ARをコードする遺伝子が挙げられる。かかる遺伝子に関する情報は、NCBI等のHPにアクセスすることにより取得することができる。例えば、S. cerevisiaeにおいては、GRE3遺伝子(GenBank アクセッション番号:DQ331819)(CDSのコード領域の塩基配列及びアミノ酸配列:配列番号15、16)が挙げられる。また、AR遺伝子についても、XI遺伝子と同様、公知のアミノ酸配列や塩基配列と一定の関係を有し、質的に同一の酵素活性を有するタンパク質をコードする種々の態様の遺伝子を抑制対象とすることができる。
本発明の形質転換酵母の宿主は、特に限定されないで公知の各種酵母を利用できる。後述するエタノール発酵等を考慮すると、サッカロマイセス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)等のサッカロマイセス属の酵母、シゾサッカロマイセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)等のシゾサッカロマイセス属の酵母、キャンディダ・シェハーテ(Candida shehatae)等のキャンディダ属の酵母、ピヒア・スティピティス(Pichia stipitis)等のピヒア属の酵母、ハンセヌラ(Hansenula)属の酵母、クロッケラ属(Klocckera)の酵母、スワニオマイセス属(Schwanniomyces)の酵母及びヤロイア属(Yarrowia)の酵母、トリコスポロン(Trichosporon)属の酵母、ブレタノマイセス(Brettanomyces)属の酵母、パチソレン(Pachysolen)属の酵母、ヤマダジマ(Yamadazyma)属の酵母、クルイベロマイセス・マーキシアヌス(Kluyveromyces marxianus)、クルイベロマイセス・ラクティス(Kluveromyces lactis)等のクルイベロマイセス属の酵母が挙げられる。なかでも、工業的利用性等の観点からサッカロマイセス属酵母が好ましい。なかでも、サッカロマイセス・セレビジエが好ましい。
本発明の形質転換酵母を得るには、これらの各遺伝子(XI遺伝子、XR遺伝子、XDH遺伝子、Xylu-PPP遺伝子)を発現可能に保持する組換えベクターを用いて宿主酵母を形質転換する。発現ベクターは、典型的には、上記各遺伝子の発現を目的とした組換えベクターとして各種形態を採ることができる。
本発明の有用物質の製造方法は、本発明の形質転換酵母を、キシロースを含有する培地で発酵することにより有用物質を生産する発酵工程を備えることができる。本発明の製造方法によると、本発明の形質転換酵母は良好なキシロース資化能力と発酵能力を有しているため、炭素源としてキシロースを含有していても、それを有効利用して、有用物質に変換することができる。したがって、グルコース及びキシロースを含有するリグノセルロースの糖化物を培地に含む場合であっても、こうしたバイオマス炭素源を有効利用して、有用物質に変換できる。
(1)XK遺伝子導入用ベクター
酵母S. cerevisiae由来のキシルロキナーゼ(XK)遺伝子の酵母導入用ベクター、pXhisHph-HOR7p-ScXKを作製した(図2)。このベクターには、5’側にHOR7プロモーター、3’側にTDH3ターミネーターが付加された、S. cerevisiae NBRC304 株由来のXK遺伝子であるXKS1(genebank:X61377)をふくむ遺伝子配列、酵母ゲノム上への相同組換え領域として、ヒスチジン合成酵素(HIS3)遺伝子の上流約500bpの領域の遺伝子配列(HIS3U)、及びその下流の約500bpの領域の遺伝子配列(HIS3D)、並びにマーカーとして、5’側にTDH2プロモーター、3’側にCYC1tターミネーターが付加された、ハイグロマイシンフォスフォトランスフェラーゼ(hph)遺伝子を含む遺伝子配列が含まれるように構築した。
Piromyces sp. E2由来のキシロースイソメラーゼ(XI)遺伝子の酵母導入用ベクター、pXLG-HOR7p-PsE2XIを作製した(図3)。このベクターには、5’側にHOR7プロモーター、3’側にTDH3ターミネーターが付加された、Piromyces sp. E2由来のXI遺伝子であるPiXI(genebank:AJ249909)を含む遺伝子配列、酵母ゲノム上への相同組換え領域として、ロイシン合成酵素(LEU2)遺伝子の5’領域約500bpの遺伝子配列(LEU2U)、及びその下流の約500bpの領域の遺伝子配列(LEU2D)、並びにマーカーとして、5’側にTDH2プロモーター、3’側にCYC1ターミネーターが付加された、アミノグリコシドフォスフォトランスフェラーゼ(G418)遺伝子を含む遺伝子配列が含まれるように構築した。
S. cerevisiae由来のトランスアルドラーゼ1(TAL1)遺伝子およびトランスケトラーゼ1(TKL1)遺伝子の酵母導入用ベクター、pXAd3H-HOR7p-ScTAL1-ScTKL1を作製した(図4)。このベクターに、5’側にHOR7プロモーター、3’側にTDH3ターミネーターが付加された、S. cerevisiae S288 株由来のTAL1遺伝子であるTAL1(genebank:U19102)をふくむ遺伝子配列、および5’側にHOR7プロモーター、3’側にTDH3ターミネーターが付加された、S. cerevisiae S288 株由来のTKL1遺伝子であるTKL1(genebank:X73224)をふくむ遺伝子配列、酵母ゲノム上への相同組換え領域として、アルコールデヒドロゲナーゼ3(ADH3)遺伝子の上流約500bpの領域の遺伝子配列(ADH3U)、及びその下流約500bpの領域の遺伝子配列(ADH3D)、並びにマーカーとして、ヒスチジン合成酵素(HIS3)遺伝子を含む遺伝子配列(HIS3 marker)が含まれるように構築した。
S. cerevisiae由来のリブロースリン酸エピメラーゼ1(RPE1)遺伝子およびリボースリン酸ケトイソメラーゼ(RKI1)遺伝子の酵母導入用ベクター、pXGr3L-HOR7p-ScRPE1-ScRKI1を作製した(図5)。このベクターに、5’側にHOR7プロモーター、3’側にTDH3ターミネーターが付加された、S. cerevisiae S288 株由来のRPE1遺伝子であるRPE1(genebank:X83571)をふくむ遺伝子配列、および5’側にHOR7プロモーター、3’側にTDH3ターミネーターが付加された、S. cerevisiae S288 株由来のRKI1遺伝子(genebank:Z75003)をふくむ遺伝子配列、酵母ゲノム上への相同組換えおよびアルドースレダクターゼ3(GRE3)遺伝子を破壊するための領域として、GRE3遺伝子の上流約1000bpの遺伝子配列(GRE3U)、GRE3遺伝子の3’領域約500bpを含む約800bpの領域の遺伝子配列(GRE3D)、並びにマーカーとして、ロイシン合成酵素(LEU2)遺伝子を含む遺伝子配列(LEU2 marker)が含まれるように構築した。
Piromyces sp. E2由来のXI遺伝子を染色体上に多コピー導入することが可能なベクター、pRS524-HOR7p-PiXIを作製した(図6)。このベクターには、5’側にHOR7プロモーター、3’側にTDH3ターミネーターが付加された、Piromyces sp. E2由来のXI遺伝子であるPiXIを含む遺伝子配列、酵母ゲノム上への相同組換え領域として、rRNA遺伝子(rDNA)との相同配列であるR45およびR67の遺伝子配列、並びにマーカーとして、プロモーター部分を欠失して発現量を低下させたTRP1d markerの遺伝子配列が含まれるように構築した。R45およびR67の遺伝子配列により、PiXIを含む遺伝子配列が第12番染色体上に多コピー導入される。さらにTRP1d markerは多コピーで染色体上に導入された場合にはじめてマーカーとして機能する。
Bifidobacterium adolescentis由来のアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ(アセチル化)遺伝子BaADH2の酵母導入用ベクター、pXXU-HOR7p-BaADH2を作製した(図7)。このベクターは5’側にHOR7プロモーター、3’側にTDH3ターミネーターが付加されたB. adolescentis由来のBaADH2(genebank:NZ_BAAD01000012)を含む遺伝子配列、酵母ゲノム上への相同組換え領域として、ヘキソーストランスポーター3(HXT3)遺伝子の上流約500bpの領域の遺伝子配列(HXT3U)、及びその下流約500bpの領域の遺伝子配列(HXT3D)、マーカーとして、ウラシル合成酵素(URA3)遺伝子を含む遺伝子配列が含まれるよう構築した。
図2〜図5に示すベクターを用いてキシロースを資化することができる酵母株を作製した。酵母の形質転換はFrozen-EZ Yeast Transformation II(ZYMO RESEARCH)を用い、添付のプロトコルに従って行った。まず、図2に示すpXhisHph-HOR7p-ScXKベクターを制限酵素Sse8387Iで消化した断片を用いて、宿主である酵母S. cerevisiae MT8-1株の形質転換を行い、YPD+HYG寒天培地に塗布し、生育したコロニーを新たなYPD+HYG寒天培地に画線培養してコロニーを純化した。純化された選択株をIX100株と命名した。つぎに、図3に示すpXLG-HOR7p-PsE2XIベクターを制限酵素Sse8387Iで消化した断片を用いて、IX100株の形質転換を行い、YPD+G418寒天培地に塗布し、生育したコロニーを新たなYPD+G418寒天培地に画線培養してコロニーを純化した。純化された選択株をIX200と命名した。
図6に示すpRS524-HOR7p-PiXIを制限酵素FseIで消化した断片を用いて、IX700株の形質転換を行い、SD-W寒天培地に塗布し、生育したコロニーを新たなSD-W寒天培地に画線培養してコロニーを純化した。純化された選択株をIX700M株と命名した。さらに、IX700M株を、キシロースを炭素源としたSX-HLW寒天培地に塗布し、30℃で48時間培養したところ、菌体の増殖が確認できた。
IX700M株にpXXU-HOR7p-BaADH2ベクターを導入した株をBaADH2/IX700M株とした。またコントロールとするためにIX700M株にURA3遺伝子をインテグレーションしてウラシル要求性を相補した株をIX700MUとした。
作製した酵母株における、導入した遺伝子の発現量を以下の方法で定量し、比較した。宿主株であるMT8-1株、IX200株、IX400株およびIX700株を、それぞれSD+all培地、SD-H培地およびSD-HL培地5 mlで30℃、24時間培養した。菌体を回収し、滅菌水で洗浄後、OD600で10の濃度となるように滅菌水で懸濁した懸濁液をそれぞれ600μlずつエッペンチューブに分注し、500×gで2分間遠心して上清を除去した。回収した菌体から、YeaSter RNA Kit(ZYMO RESEARCH)を用いてtotal RNAを抽出した。さらに、抽出液中から残存DNAを除去するために、DNA-Free RNA Kit(ZYMO RESEARCH)を用いてDNAの分解、total RNAの精製を行った。精製したtotal RNA溶液は逆転写反応を行うまで−80℃のディープフリーザで保存した。
IX700株のキシロース資化能力を評価するため、キシロースを炭素源とした培地での増殖試験を行った。MT8-1株とIX700株をそれぞれSD+all培地およびSD-HL培地5 mlで30℃、24時間培養し、L字型試験管に調製したSX+all培地およびSX-HL培地5 mlに、酵母培養液を終濃度がOD600で0.1となるようにそれぞれ加え、増殖試験を開始した。増殖試験はバイオフォトレコーダーTVS062CA(ADVANTEC)を用いて30℃、70 rpm、好気条件で行った。増殖試験の結果、IX700株はキシロースでの増殖が可能であることを確認した(図9)。しかしその増殖速度は非常に遅く、十分に生育できなかった。
IX700M株のキシロース資化能力を評価するため、キシロースを炭素源とした培地での増殖試験を行った。IX700株とIX700M株をそれぞれSD-HL培地、S X-HLW培地5mlで30℃、24時間培養し、L字型試験管に調製したSX-HL培地、SX-HLW培地5mlに、酵母培養液を終濃度がOD600で0.1となるようにそれぞれ加え、増殖試験を開始した。増殖試験はバイオフォトレコーダーTVS062CA(ADVANTEC)を用いて30℃、70 rpm、好気条件で行った。増殖試験の結果、IX700M株はIX700株と比べてキシロースでの増殖速度が大幅に向上していることを確認した。(図10)。
IX700M株はキシロースを炭素源とした好気での増殖能力が優れていたため、IX700M株を用いてキシロースを炭素源としたエタノール発酵を行った。まず、IX700M株をSX-HLW培地5 mlで30℃、24時間培養した。次に、培養液をバッフル付き三角フラスコに調製した新しいSX-HLW培地250 mlに全量添加し、30℃、80 rpmで48時間、好気的に培養を行った。培養後、培養液を1000×gで5分遠心して菌体を回収した。培養液中の基質の持ち込みを抑えるため、回収した菌体を滅菌水で再懸濁し、1000×g、5分遠心を行い菌体を回収した。この洗浄操作は2回行い、洗浄後の菌体を滅菌水に懸濁した。
BaADH2/IX700M株およびIX700MU株をもちいて、上記(3)と同様の方法で100mlの密封ボトル中でのキシロース発酵試験を行った結果を図12および表3に示す。BaADH2遺伝子を導入することにより、コントロールのIX700MU株に比べてエタノール収率は10%向上し、キシロース消費速度は25%向上した。また副産物のグリセロール収率はIX700MU株に比べて38%減少した。
Claims (7)
- キシロースイソメラーゼをコードする遺伝子を保持してキシロース資化能力を有し、
キシルロース5リン酸をペントースリン酸経路で代謝する経路を構成する酵素群から選択される1種又は2種以上の酵素をコードする1種又は2種以上の遺伝子の発現が増強され前記経路が増強されるとともに、
アセトアルデヒドデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子の発現が増強されている、
形質転換酵母。 - キシルロキナーゼ、トランスアルドラーゼ、トランスケトラーゼ、リブロース−5−リン酸エピメラーゼ及びリボース−5−リン酸イソメラーゼをコードする遺伝子の発現がそれぞれ増強されている、請求項1に記載の形質転換酵母。
- アルドースリダクターゼをコードする遺伝子の発現が抑制されている、請求項1又は2に記載の酵母。
- 前記アセトアルデヒドデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子は、Bifidobacterium adolescentis由来である請求項1〜3のいずれかに記載の酵母。
- 前記酵母は、サッカロマイセス属(Saccharomyces)、クルイベロマイセス属(Kluyveromyces)、キャンディダ属(Candida)、ピキア属(Pichia)、シゾサッカロマイセス属(Schizosaccharomyces)、ハンセヌラ属(Hancenula)からなる群から選択される属に属する酵母である、請求項1〜4のいずれかに記載の形質転換酵母。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の形質転換酵母の酵母を、キシロースを含有する培地を用いて発酵することにより、有用物質を生産する方法。
- 前記有用物質は、エタノール、乳酸、酢酸、1,3−プロパン−ジオール、プロパノール、ブタノール、コハク酸、エチレン及びグリセロールからなる群から選択される、請求項6に記載の生産方法。
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