JP5607374B2 - 文書管理システム - Google Patents
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Description
しかし、関連のあるファイルはサーバ上で同じファイル名で違うフォルダに保存されている場合があり、同じフォルダにコピーしようとすると、ユーザはファイルを上書きするか、どちらかのファイルのファイル名を変更してからコピーする必要がある。
このとき、コピー先のフォルダに同じ名前のファイルが既に存在していた場合に、コピー先のフォルダの中にフォルダを作成し、その中にファイルを保存することで同じ名前のファイルをコピー可能にする方法がある。(例えば、特許文献1参照。)
そこで、本発明では、ファイルの属性情報を使用して同一性を判断し、上書きするか名前を変更して保存するかの判断を行う方法を提供する。
図1において、CPU102は、外部メモリ109に格納されているアプリケーションプログラム、OS等の制御プログラムを読出して実行し、RAM103にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納し、制御を行うための制御手段である。
キーボードI/F104は、キーボード105やマウス等の不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。ディプレイI/F106は、ディスプレイ107の表示を制御する。外部メモリI/F108は、外部メモリ109とのアクセスを制御する。外部メモリ109は、ハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の機器が接続され、アプリケーションプログラムやアプリケーションプログラムで作成したデータファイルや設定ファイルを格納する。
文書管理システム200は、管理対象領域制御部202、管理対象領域操作部203及び付加情報制御部204で構成される。文書管理システム200は、外部メモリ上の一部の領域を管理対象領域201として設定し、管理対象領域内(ファイルシステム内)に格納したファイルに対する制御を管理対象領域制御部202で行う。
管理対象領域内のフォルダに格納されているファイルと付加情報を保存したファイルの状態を図3(A)に示す。この例では、フォルダ内にA.txtとB.txtが存在するが、ファイルの付加属性情報は、ファイル名A.txt.prop(B.txt.prop)というファイルで付加情報を付ける対象となるファイルと同じフォルダに保存する。
付加情報ファイルA.txt.propの保存形式を図3(B)に示す。ここでは、ファイルA.txtの付加情報は、“移動元情報”、“キーワード”、“コメント”が、それぞれ、”C:¥ACB¥A.txt”、”テキスト”、”あいう”という内容で付加されている。ユーザは、この情報を参照することにより、ファイルを整理しやすくしたり、所望の情報を検索しやすくしたりすることができる。
ここで、示した付加情報の保存場所や形式はあくまでも一例である。例えば、設定情報をレジストリで保存したり、ひとつのファイルで管理領域内の全てのファイルの付加情報を保存したりしてもよい。保存形式も図3(B)ではXMLを使用して説明したが、TEXTファイルやINIファイルとして保存してもよい。
このフローは、ファイルの移動・コピーなどのファイルの元々あった場所から別の場所に移動する処理がユーザにより指示されたときに実行される。そのときのユーザの操作例としては、マウスのドラッグアンドドロップ操作で、図4の管理対象領域表示部400やファイルリスト401にファイルをドロップする方法がある。また、図6のファイル選択画面で選択したファイルを管理対象領域表示部400で選択中のフォルダに移動する方法もある。
なお、本実施形態では、ユーザが指示する、ファイルの移動・コピーなどのファイルの元々あった場所から別の場所に移動する処理をまとめて、「ファイルの移動処理」と定義する。
まず、移動先のフォルダパスをフォルダごとに分解してそれぞれのフォルダ名をRAM103に記憶しておく(移動先フォルダパス分解手段、S700)。例えば、移動先フォルダパスが、”C:¥1月¥予算”である場合、”C:”と”1月”と”予算”に分解して保持する。同様に、移動対象ファイルのファイルパスもフォルダごとに分解する(移動対象ファイルパス分解手段、S701)。例えば、移動対象ファイルのファイルパスが”C:¥2月¥予算¥A.txt”である場合、”C:”と”2月”と”予算”に分解して保持する。ファイル名は同一のため使用しない。そして、S700で抽出したフォルダ名とS701で抽出したフォルダ名を比較し、移動対象ファイルから抽出したフォルダ名で同じ名前がないフォルダ名を抽出する(フォルダパス比較手段、S702)。上記S700とS701の説明で使用した例を使用すると”2月”が差分として抽出される。この抽出された文字列を元のファイル名の末尾に付加し(S703)、そのファイル名で移動先フォルダに格納する(S704)。例えば、元のファイル名がA.txtであり、S702で抽出した差分が”2月”である場合、A2月.txtというファイル名で格納する。差分として抽出されたフォルダ名が複数ある場合は、複数個を連結する。例えば、元のファイル名がA.txtであり、抽出した差分が”2月”と”予算”である場合、A2月予算.txtというファイル名で格納する。また、差分として抽出されたフォルダ名が複数存在する場合に、連結せずにどれか差分のうちのどれか1つを使用してもよい。なお、元のファイル名と付加する差分文字列の間に任意の区切り文字を入れて、A_2月.txtのようにしてもよい。
使用する設定の一例として、実施例1の説明で使用した移動元情報が同一かどうかで判断する方法や、ファイルサイズが同一かどうかで判断する方法、移動先フォルダに存在するファイルの更新日時が移動対象のファイルの更新日時より古いかどうかで判断する方法などがある。それぞれの判定方法を使用するかどうかはチェックボックスを使用して設定することができる。チェックを付けた方法は、ファイルの移動処理において上書き・ファイル名の変更の動作切り替えの判断に使用する。その動作切り替えの処理を追加した場合のファイル移動処理を図9のフローチャートを用いて説明する。
S901の判定で、移動先フォルダに同一のファイル名を持つファイルが存在する場合、ファイルを上書きする判定に移動元情報を使用するかどうかを判断する(S903)。図8の設定で移動元情報が同一かどうかを調べるチェックがある場合は、移動元情報の比較を行ない(S904)、チェックがない場合はS906に進む。S904は、実施例1における図5のS503と同一の処理のため説明を省略する。移動元情報が同一でない場合は、移動対象ファイルと移動先フォルダに存在する同一名ファイルは異なると判断し、移動対象ファイルをファイル名を変更して格納する(S905)。ファイル名変更処理は実施例1と同様の処理を用いる。移動元情報が同一の場合はS906に進む。
以上の手順により、ファイル名が同一のファイルが移動先フォルダに存在する場合に、ファイルの同一性を判断し、上書きするか名前を変更し保存するかの判断を行うことができる。
実施例1から3で説明した処理は、移動対象のファイル、移動先のフォルダともクライアントPCとサーバPCのどちらに存在しても実現することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (6)
- ファイルシステム内のファイルを移動またはコピーすることが可能な文書管理システムにおいて、
ファイルに対する付加情報を設定する付加情報設定手段と、
前記付加情報設定手段によって設定された付加情報を格納する付加情報格納手段と、
ファイルを移動またはコピーするファイル移動手段と、
前記ファイル移動手段によって移動またはコピーする移動対象ファイルの移動元の位置情報を前記付加情報設定手段に設定させ、前記付加情報格納手段に格納する移動元情報格納手段と、
前記ファイル移動手段によって移動またはコピーする移動対象ファイルのファイル名と同一のファイル名を持つファイルが移動先のフォルダに存在するか否か判断し、同一のファイル名を持つファイルが前記移動先のフォルダに存在しないと判断した場合は、前記ファイル移動手段により前記移動対象ファイルのファイル名を変更せずに前記移動先のフォルダに移動またはコピーさせ、同一のファイル名を持つファイルが前記移動先のフォルダに存在すると判断した場合は、前記移動先のフォルダに存在する同一のファイル名を持つファイルの付加情報の移動元の位置情報と前記移動対象ファイルの移動元の位置情報とが同一であるか判断し、両ファイルの移動元の位置情報が同一であると判断した場合、前記移動先のフォルダに存在する同一のファイル名を持つファイルを前記移動対象ファイルで上書きし、両ファイルの移動元の位置情報が異なると判断した場合、前記移動先のフォルダ内のファイルと重複しないように前記移動対象ファイルのファイル名を変更して、当該ファイル名が変更された移動対象ファイルを前記移動先のフォルダに移動またはコピーするファイル重複判断手段と
を備えることを特徴とする文書管理システム。 - 請求項1に記載の文書管理システムにおいて、前記ファイル重複判断手段は、前記移動対象ファイルのファイル名と同一のファイル名を持つファイルが前記移動先のフォルダに存在すると判断した場合、更に、前記移動対象ファイルのファイルサイズと当該同一のファイル名を持つファイルのファイルサイズとを比較して、両ファイルのファイルサイズが同一の場合、前記移動先のフォルダに存在する同一のファイル名を持つファイルを前記移動対象ファイルで上書きし、両ファイルのファイルサイズが異なる場合、前記移動先のフォルダ内のファイルと重複しないように前記移動対象ファイルのファイル名を変更して、前記移動先のフォルダに移動またはコピーすることを特徴とする文書管理システム。
- 請求項1または2に記載の文書管理システムにおいて、前記ファイル重複判断手段は、前記移動対象ファイルのファイル名と同一のファイル名を持つファイルが前記移動先のフォルダに存在すると判断した場合、更に、前記移動対象ファイルの更新日時と当該同一のファイル名を持つファイルの更新日時とを比較して、当該同一のファイル名を持つファイルの更新日時が前記移動対象ファイルの更新日時より古い場合、前記移動先のフォルダに存在する同一のファイル名を持つファイルを前記移動対象ファイルで上書きし、当該同一のファイル名を持つファイルの更新日時が前記移動対象ファイルの更新日時より古くない場合、前記移動先のフォルダ内のファイルと重複しないように前記移動対象ファイルのファイル名を変更して、前記移動先のフォルダに移動またはコピーすることを特徴とする文書管理システム。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の文書管理システムにおいて、
移動対象ファイルの移動先のフォルダのパスをフォルダ名ごとに分解し、記憶する移動先フォルダパス分解手段と、
移動対象ファイルのファイルパスをフォルダ名ごとに分解し、記憶する移動対象ファイルパス分解手段とを更に有し、
前記ファイル重複判断手段で前記移動対象ファイルのファイル名を変更する場合は、前記移動先フォルダパス分解手段により分解したフォルダ名と前記移動対象ファイルパス分解手段により分解したフォルダ名とを比較して、前記移動対象ファイルのファイルパスにあるフォルダ名のうち前記移動対象ファイルの移動先のフォルダのパスに無いフォルダ名を抽出し、当該抽出したフォルダ名を前記移動対象ファイルのファイル名に付加したファイル名に前記移動対象ファイルのファイル名を変更することを特徴とする文書管理システム。 - ファイルシステム内のファイルを移動またはコピーすることが可能な文書管理システムにおいて、
ファイルに対する付加情報を設定する付加情報設定手段と、
前記付加情報設定手段によって設定された付加情報を格納する付加情報格納手段と、
ファイルを移動またはコピーするファイル移動手段と、
前記ファイル移動手段によって移動またはコピーする移動対象ファイルの移動元の位置情報を前記付加情報設定手段に設定させ、前記付加情報格納手段に格納する移動元情報格納手段と、
前記ファイル移動手段によって移動またはコピーする移動対象ファイルのファイル名と同一のファイル名を持つファイルが移動先のフォルダに存在するか否か判断し、同一のファイル名を持つファイルが前記移動先のフォルダに存在しないと判断した場合は、前記ファイル移動手段により前記移動対象ファイルのファイル名を変更せずに前記移動先のフォルダに移動またはコピーさせ、同一のファイル名を持つファイルが前記移動先のフォルダに存在すると判断した場合は、前記移動先のフォルダに存在する同一のファイル名を持つファイルの付加情報の移動元の位置情報と前記移動対象ファイルの移動元の位置情報とが同一であるか判断し、両ファイルの移動元の位置情報が同一であると判断した場合、前記移動先のフォルダに存在する同一のファイル名を持つファイルを移動対象ファイルで上書きし、両ファイルの移動元の位置情報が異なると判断した場合、前記移動先のフォルダ内のファイルと重複しないように前記移動先のフォルダに存在する同一のファイル名を持つファイルのファイル名を変更して、前記移動対象ファイルを前記移動先のフォルダに移動またはコピーするファイル重複判断手段と
を備えることを特徴とする文書管理システム。 - ファイルシステム内のファイルを移動またはコピーすることが可能な文書管理システムにおいて、
移動対象ファイルを移動先フォルダに移動またはコピーするファイル移動手段と、
前記移動先フォルダのパスをフォルダ名ごとに分解する移動先フォルダパス分解手段と、
前記移動対象ファイルのファイルパスをフォルダ名ごとに分解する移動対象ファイルパス分解手段と、
前記移動対象ファイルのファイル名と同一のファイル名を持つファイルが前記移動先フォルダに存在するか否か判断し、同一のファイル名を持つファイルが前記移動先フォルダに存在すると判断した場合、前記移動先フォルダパス分解手段により分解したフォルダ名と前記移動対象ファイルパス分解手段により分解したフォルダ名とを比較して、前記移動対象ファイルのファイルパスにあるフォルダ名のうち前記移動先フォルダのパスに無いフォルダ名を抽出し、当該抽出したフォルダ名を前記移動対象ファイルのファイル名に付加したファイル名に前記移動対象ファイルのファイル名を変更して、当該ファイル名が変更された移動対象ファイルを前記移動先のフォルダに移動またはコピーするファイル重複判断手段と、
を備えることを特徴とする文書管理システム。
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