JP5606248B2 - ベルト式無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機の変速制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、ベルト式無段変速機の変速制御装置、特に変速制御ばらつきを抑制するための装置に関するものである。
従来、プライマリプーリとセカンダリプーリとの間にベルトを巻き掛け、プライマリプーリの油室への供給油量をレシオコントロール弁(流量制御弁)で制御することによって、プーリ比を制御すると共に、セカンダリプーリの油室への供給油圧を挟圧コントロール弁(圧力制御弁)で制御することによって、ベルト挟圧を制御するベルト式無段変速機が知られている。
特許文献1には、上述のようなベルト式無段変速機の油圧制御装置が開示されている。図8はその油圧制御装置の概略を示し、100はプライマリプーリの油室、101はセカンダリプーリの油室を表している。ソレノイドモジュレータ弁102はクラッチモジュレータ圧を受けて一定のソレノイドモジュレータ圧を出力する定圧弁である。ソレノイドモジュレータ圧は、アップシフト用デューティソレノイド弁103とダウンシフト用デューティソレノイド弁104とに供給され、各ソレノイド弁103、104はデューティ比に応じた信号圧を発生する。ソレノイド弁103、104の信号圧はレシオコントロール弁105に入力され、これら信号圧に応じてライン圧を流量制御し、プライマリプーリ100に作動油を供給している。ソレノイドモジュレータ圧は、挟圧コントロール弁106に対して信号圧としても入力されている。挟圧コントロール弁106は、図示しないリニアソレノイド弁によって調圧されたソレノイド圧とソレノイドモジュレータ圧との相対関係によってライン圧を圧力制御し、セカンダリプーリ101へ作動油を供給している。セカンダリプーリ101の油圧は、ベルト挟圧をフィードバック制御するために油圧センサ107によって検出される。
上述のような構成の油圧制御装置の場合、油圧特性バラツキによって、同じアクセル操作をしても車両の変速挙動が異なるという問題がある。すなわち、デューティソレノイド弁自体は、デューティ比と信号圧との関係は既知であるが、デューティソレノイド弁を実際の油圧回路に設定した場合に、油圧特性にバラツキが発生する。ベルト式無段変速機の場合、アクセル開度に応じた目標エンジン回転数を設定し、その目標エンジン回転数に速やかに近づくように制御ゲインを設定しているが、ゲイン設定を高くすると変速ハンチングが発生しやすく、変速ハンチングを抑えようとゲイン設定を低くすると、変速応答性が悪化してしまう。このような無段変速機の個体バラツキだけでなく、経時的な特性変化も発生するため、変速フィーリングや燃費の悪化を招く可能性があった。
特許文献2には、プライマリプーリへ供給される作動油の流量を制御する変速制御弁と、プライマリプーリの作動油の圧力を検出する油圧検出手段と、プライマリプーリの油圧の検出結果により変速制御弁の流量特性を診断する手段と、変速制御弁の流量特性を補正する補正手段とを設けた変速制御装置が開示されている。この変速制御装置では、プーリ停止時に変速制御弁の強制的駆動により、プライマリプーリの油圧を検出することで、変速制御弁の特性を補正している。
しかしながら、この変速制御装置では、変速制御弁の直接の制御対象であるプライマリプーリの油圧を検出して補正するものであるから、プライマリプーリの油圧を検出するために格別の油圧センサが必要になる。一般的な無段変速機は、プライマリプーリへ供給される作動油は、その油圧ではなく流量を制御することで変速するものであるから、変速制御弁の特性補正のため以外に機能を持たない油圧センサを別に設けることは、コスト上昇を招くという欠点がある。
特開2002−181175公報 特開平10−311416号公報
本発明の目的は、デューティソレノイド弁を用いて変速制御弁を制御し、プライマリプーリへ供給される作動油を流量制御するベルト式無段変速機において、変速特性バラツキを少なくし、変速フィーリングや燃費を改善できるベルト式無段変速機の変速制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、ベルトが巻きかけられたプライマリプーリとセカンダリプーリとを備え、前記両プーリにそれぞれ可動シーブを作動させる油室が設けられたベルト式無段変速機であって、前記プライマリプーリの油室へ供給される作動油を流量制御する変速制御弁と、油圧源からの供給油圧を一定圧に調圧し、その一定圧を供給する定圧弁と、入力される指示デューティ比に応じて前記定圧弁から供給された一定圧を調圧し、前記変速制御弁を制御するための信号圧を発生するデューティソレノイド弁であって、前記指示デューティ比に応じて消費流量が変化し、元圧である前記定圧弁の一定圧に変化を生じさせる常閉型デューティソレノイド弁と、前記定圧弁から一定圧が第1信号圧として供給され、前記第1信号圧と対向するように挟圧制御用ソレノイド弁から第2信号圧が供給され、前記第1信号圧と第2信号圧とのバランスにより前記セカンダリプーリの油室へ供給される作動油を圧力制御する挟圧コントロール弁と、前記セカンダリプーリの油室の油圧を検出する油圧センサと、を備えたベルト式無段変速機において、停車アイドリング時であって、かつ前記挟圧制御用ソレノイド弁からの第2信号圧が変化しない状態で、前記デューティソレノイド弁へ入力されるデューティ比を0%から一定の時間勾配で変化させるスイープ出力手段と、前記スイープ出力手段により前記デューティ比を一定の時間勾配で変化させた時の油圧センサの検出値からセカンダリプーリの油圧立ち上がり時のデューティ比を検出するデューティ比検出手段と、前記検出されたデューティ比と予め設定された規格デューティ比との差分を用いて、前記デューティソレノイド弁への変速指示デューティ比を補正する補正手段と、を設けたことを特徴とするベルト式無段変速機の変速制御装置を提供する。
変速に使用しているデューティソレノイド弁の個体バラツキにより、油圧特性がばらつき、変速特性がばらつく。そこで、本発明では、停車アイドリング時に補正を実施する。停車アイドリング時であれば、車速及びスロットル開度がほぼ0であり、変速比やベルト挟圧が変化しないからである。なお、補正は車両の安定状態で実施するのが望ましい。車両の安定状態とは、油温、水温、電圧、エンジン回転数などが安定している状態をいう。不安定な状態で学習補正すると、変速特性のばらつきを助長するからである。さらに、Pレンジなどの非走行レンジで補正を行うのがよい。Dレンジで補正してもよいが、挟圧コントロール弁へ入力される信号圧やライン圧が変化する可能性があるので、非走行レンジで補正を行うのがよい。この状態で、デューティソレノイド弁への指示デューティ比を一定の時間勾配で変化させる。つまり、ゆっくりとスイープ出力する。デューティ比の変化につれてデューティソレノイド弁の消費流量が増大するので、元圧を供給する定圧弁の出力圧も変化する。定圧弁の出力圧は挟圧コントロール弁に対し信号圧としても供給されているので、挟圧コントロール弁の出力圧であるセカンダリプーリの油圧も変化する。デューティソレノイド弁への指示デューティ比があるポイントを超えた時点でセカンダリプーリの油圧が立ち上がる。セカンダリプーリの油圧は油圧センサで検出できるので、この立ち上がり時におけるデューティ比を検出すれば、規格特性とのずれを検出できる。つまり、検出されたデューティ比と予め設定された規格デューティ比との差分を求め、その差分を用いてデューティソレノイド弁への指示デューティ比を学習補正すれば、個体バラツキによる油圧特性のバラツキ、ひいては変速特性のバラツキを抑制することができる。
デューティソレノイド弁において、デューティ比と消費流量との特性は既知である。消費流量とは、デューティソレノイド弁に流れる油の総流量のことである。デューティ比を0%から上昇(スイープ)させたとき、デューティソレノイド弁の消費流量の変化がセカンダリプーリの油圧として現れるタイミング(立ち上がりタイミング)までの間が不感帯であり、この不感帯は個々の無段変速機によってばらつきが存在する。この不感帯を学習し、常に規格値に揃えることで、特性バラツキを抑制するものである。
本発明で使用される油圧センサは、セカンダリプーリの油圧、つまりベルト挟圧をフィードバック制御するために用いられる油圧センサと共用できるので、格別な油圧センサを必要としない。
以上のように、本発明によれば、変速に使用しているデューティソレノイド弁の油圧特性のばらつきを学習補正し、変速特性のバラツキを均一化させるので、変速フィーリングや燃費の悪化を解消することができる。また、格別なセンサなどを追加する必要がなく、既存の油圧回路をそのまま利用できるので、簡素でかつ安価に構成できる。
本発明に係る無段変速機を搭載した車両の構成を示すスケルトン図である。 本発明に係る無段変速機の油圧制御装置の一例を示す回路図である。 図2に示す油圧制御装置の要部の拡大図である。 デューティソレノイド弁の一例の断面図である。 デューティソレノイド弁のデューティ比と消費流量との関係を示す図である。 デューティソレノイド弁のデューティ比とセカンダリ圧との関係を示す図である。 本発明にかかる学習補正方法を示すフローチャート図である。 従来のベルト式無段変速機の油圧回路の一例の概略図である。
図1は本発明に係るベルト式無段変速機を搭載した車両の構成の一例を示す。エンジン1の出力軸1aは、無段変速機2を介してドライブシャフト(出力軸)32に接続されている。無段変速機2には、トルクコンバータ3、変速装置4、油圧制御装置7及びエンジン1により駆動されるオイルポンプ6などが設けられている。
無段変速機2は、トルクコンバータ3のタービン軸5の回転を正逆切り替えてプライマリ軸10に伝達する前後進切替装置8、プライマリプーリ11、セカンダリプーリ21及び両プーリ間に巻き掛けられたVベルト15を有する変速装置4、セカンダリ軸20の動力をドライブシャフト32に伝達するデファレンシャル装置30などで構成されている。タービン軸5とプライマリ軸10とは同一軸線上に配置され、セカンダリ軸20とドライブシャフト32とがタービン軸5に対して平行でかつ非同軸に配置されている。したがって、この無段変速機2は全体として3軸構成とされている。ここで用いられるVベルト15は、公知の圧縮駆動タイプの金属ベルトである。
前後進切替装置8は、遊星歯車機構80と逆転ブレーキB1と直結クラッチC1とで構成されている。逆転ブレーキB1と直結クラッチC1は、それぞれ湿式多板式のブレーキ及びクラッチである。遊星歯車機構80のサンギヤ81が入力部材であるタービン軸5に連結され、リングギヤ82が出力部材であるプライマリ軸10に連結されている。遊星歯車機構80はシングルピニオン方式であり、逆転ブレーキB1はピニオンギヤ83を支えるキャリア84とトランスミッションケースとの間に設けられ、直結クラッチC1はキャリア84とサンギヤ81との間に設けられている。直結クラッチC1を解放して逆転ブレーキB1を締結すると、タービン軸5の回転が逆転され、かつ減速されてプライマリ軸10へ伝えられ、セカンダリ軸20を経てドライブシャフト32がエンジン回転方向と同方向に回転するため、前進走行状態となる。逆に、逆転ブレーキB1を解放して直結クラッチC1を締結すると、キャリア84とサンギヤ81とが一体に回転するので、タービン軸5とプライマリ軸10とが直結され、セカンダリ軸20を経てドライブシャフト32がエンジン回転方向と逆方向に回転するため、後進走行状態となる。
プライマリプーリ11は、プライマリ軸10上に一体に形成された固定シーブ11aと、プライマリ軸10上に軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ11bとを備えている。可動シーブ11bの背後には、プライマリ軸10に固定されたシリンダ12が設けられ、可動シーブ11bとシリンダ12との間に油室13が形成されている。油室13に供給される作動油を、後述するレシオコントロール弁76,77で流量制御することにより、変速制御が実施される。
セカンダリプーリ21は、セカンダリ軸20上に一体に形成された固定シーブ21aと、セカンダリ軸20上に軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ21bとを備えている。可動シーブ21bの背後には、セカンダリ軸20に固定されたピストン22が設けられ、可動シーブ21bとピストン22との間に油室23が形成されている。この油室23への供給油圧(セカンダリ圧)を制御することにより、トルク伝達に必要なベルト挟圧力が与えられる。なお、油室23には初期挟圧力を与えるバイアススプリング24が配置されている。セカンダリプーリ21の油室23の近傍の供給油路中には、セカンダリ圧を検出する油圧センサ108(図2参照)が設けられている。
セカンダリ軸20の一方の端部はエンジン側に向かって延び、この端部に出力ギヤ27が固定されている。出力ギヤ27はデファレンシャル装置30のリングギヤ31に噛み合っており、デファレンシャル装置30から左右に延びるドライブシャフト32に動力が伝達され、車輪が駆動される。
無段変速機2は電子制御装置100(図1参照)によって制御される。電子制御装置100には、エンジン回転数センサ101、車速(又はセカンダリプーリ回転数)センサ102、スロットル開度(又はアクセル開度)センサ103、シフトポジションセンサ104、プライマリプーリ回転数センサ105、ブレーキ信号センサ106、CVTの作動油温センサ107、及びセカンダリ圧を検出する油圧センサ108からそれぞれ検出信号が入力されている。入力信号として、その他の信号を入力してもよいことは勿論である。プライマリプーリ回転数センサ105及び車速センサ102の検出信号により、プーリ比を検出できる。
電子制御装置100は、油圧制御装置7に内蔵された複数のソレノイド弁を制御している。油圧制御装置7は、オイルポンプ6、プライマリプーリ11の油室13、セカンダリプーリ21の油室23、逆転ブレーキB1、直結クラッチC1とそれぞれ接続されている。電子制御装置100は、車速とスロットル開度とに応じて予め設定された変速マップに従って目標プライマリ回転数を決定し、油圧制御装置7内のソレノイド弁を制御することによって、無段変速機2のプライマリプーリ11の油室13への供給油量を制御し、プライマリ回転数を目標値へとフィードバック制御している。また、エンジントルクと変速比とからベルト伝達トルクを求め、ベルト滑りを発生させない最低限のベルト挟圧力となるように、セカンダリプーリ21の油室23への供給油圧(セカンダリ圧)を目標値へとフィードバック制御している。この際、油圧センサ108で実際のセカンダリ圧が検出される。なお、油圧制御装置7は逆転ブレーキB1及び直結クラッチC1への供給油圧を制御する機能も有している。
図2は油圧制御装置7の一例の油圧回路図であり、図3はその要部の油圧回路図である。レギュレータ弁71はオイルポンプ6の吐出圧を所定のライン圧PLに調圧する弁である。クラッチモジュレータ弁72はライン圧を減圧して、リニアソレノイド弁SLSの元圧及び直結クラッチC1,逆転ブレーキB1への元圧となるクラッチモジュレータ圧Pcmを出力する減圧弁である。ガレージシフト弁74は、ガレージシフト時に直結クラッチC1及び逆転ブレーキB1への供給圧を過渡制御できるように油路を切り替える切替弁である。マニュアル弁75はシフトレバーと機械的に連結され、直結クラッチC1,逆転ブレーキB1への油路を切り替える手動操作弁である。上述のレギュレータ弁71、クラッチモジュレータ弁72、ガレージシフト弁74及びマニュアル弁75は本発明と直接関係のない弁であるため、詳しい説明を省略する。図2では、プライマリプーリ11、セカンダリプーリ21、逆転ブレーキB1及び直結クラッチC1に関する油圧回路だけを示してあるが、トルクコンバータ3に内蔵されたロックアップクラッチ3a等の油圧回路については、省略されている。
アップシフト用レシオコントロール弁76及びダウンシフト用レシオコントロール弁77は、本発明の変速制御弁の一例であり、後述するようにソレノイド弁DS1、DS2が出力するアップシフト用信号圧Pds1とダウンシフト用信号圧Pds2 との相対関係によって、プライマリ油室13に給排される作動油量を調整する流量制御弁である。レシオチェック弁78は、閉じ込み制御のために、プライマリ油室13への作動油を流量制御から圧力制御に切り替えて、プライマリ油室13の油圧とセカンダリ油室23の油圧との比率を予め設定された関係に保持するための弁である。
また、SLSはリニアソレノイド弁であり、ライン圧制御、逆転ブレーキB1及び直結クラッチC1の過渡制御、及びセカンダリプーリ21の油室23の圧力制御を行うためのソレノイド圧Pslsを出力する。DS1はアップシフト用信号圧Pds1 を発生するアップシフト用ソレノイド弁であり、DS2はダウンシフト用信号圧Pds2 を発生するダウンシフト用ソレノイド弁である。ソレノイド弁DS1,DS2は、変速制御だけでなく、閉じ込み制御や、後述する変速特性の学習制御において使用される。本実施形態では、リニアソレノイド弁SLSは常開型のリニアソレノイド弁、ソレノイド弁DS1,DS2は共に常閉型のデューティソレノイド弁である。
ソレノイド弁DS1,DS2は、走行状態に応じて次のように制御される。
Figure 0005606248
表1において、○は作動状態、×は非作動状態を示す。なお、○及び×はON状態又はOFF状態だけでなく、デューティ制御状態を含む。両方のソレノイド弁を同時にOFFする閉じ込み制御は、車速=0、最Low状態での閉じ込み制御であり、再発進時のベルト滑り防止のために実施される。一方、両方のソレノイド弁をONする閉じ込み制御は、ガレージシフト時に実施される。
ソレノイドモジュレータ弁73は、クラッチモジュレータ圧Pcmを調圧して、スプリング荷重に相当する一定のソレノイドモジュレータ圧Psmを発生する定圧弁である。ソレノイドモジュレータ圧Psmは、アップシフト用ソレノイド弁DS1及びダウンシフト用ソレノイド弁DS2の元圧となると共に、ガレージシフト弁74及び挟圧コントロール弁79に対して信号圧として供給されている。
アップシフト用レシオコントロール弁76は、アップシフト用信号圧Pds1 とダウンシフト用信号圧Pds2 との相対関係によってバルブ開口面積を変化させ、プライマリプーリ11の油室13への供給油量を調整する流量制御弁である。すなわち、図3に示すように、アップシフト用レシオコントロール弁76はスプリング76aによって一方向に付勢されたスプール76bを備えており、スプリング76aが収容された一端側の信号ポート76cに信号圧Pds2が入力されている。スプリング荷重と対向する他端側の信号ポート76dに信号圧Pds1 が入力されている。中間部の入力ポート76eにはライン圧PLが供給されており、出力ポート76fはプライマリプーリ11の油室13と接続されている。入力ポート76eとドレーンポート76gとの間には、後述するレシオチェック弁78のポート78hと接続されたポート76hが形成され、出力ポート76fと信号ポート76dとの間には、ダウンシフト用レシオコントロール弁77のポート77f及びレシオチェック弁78のポート78dと接続されたポート76iが形成されている。アップシフト用ソレノイド弁DS1をON、ダウンシフト用ソレノイド弁DS2をOFFすると、スプール76bは図3の左側へ切り替わり、ポート76e、76fを介してプライマリプーリ13の油室へ作動油が供給され、ダウンシフト用ソレノイド弁DS2をON、アップシフト用ソレノイド弁DS1をOFFすると、スプール76bは図3の右側へ切り替わり、プライマリプーリ13の作動油はポート76f,76iを介して排出される。
ダウンシフト用レシオコントロール弁77も、アップシフト用信号圧Pds1 とダウンシフト用信号圧Pds2 との相対関係によってバルブ開口面積を変化させ、プライマリプーリ11の油室13からの排出油量を調整する流量制御弁である。ダウンシフト用レシオコントロール弁77は、スプリング77aによって一方向に付勢されたスプール77bを備えており、スプリング77aが収容された一端側の信号ポート77cに信号圧Pds1が入力されている。スプリング荷重と対向する他端側の信号ポート77dに信号圧Pds2 が入力されている。中間部には、ドレーンポート77eと、アップシフト用レシオコントロール弁76のポート76iと接続されたポート77fと、レシオチェック弁78のポート78fと接続されたポート77gとが順に形成されている。アップシフト用ソレノイド弁DS1をON、ダウンシフト用ソレノイド弁DS2をOFFすると、スプール77bは図3の左側へ切り替わり、ポート77fはポート77gと連通する。ダウンシフト用ソレノイド弁DS2をON、アップシフト用ソレノイド弁DS1をOFFすると、スプール77bは図3の右側へ切り替わり、プライマリプーリ13の作動油をポート77f,77eを介してドレーンさせる。
レシオチェック弁78は、閉じ込み制御の際に、プライマリプーリ11の油室13の油圧を流量制御から圧力制御に切り替えて、プライマリ圧とセカンダリ圧とを予め設定された関係に保持するための弁である。つまり、プライマリ圧とセカンダリ圧との比率が所定の関係となるようにプライマリ圧を制御し、所定の変速比に保持する弁である。レシオチェック弁78は、スプリング78aによって一方向に付勢されたスプール78bを備えており、スプリング78aが収容された一端側の信号ポート78cにセカンダリプーリ油室23の油圧が入力されている。スプリング荷重と対向する他端側の信号ポート78dには、プライマリ油室13の油圧がアップシフト用レシオコントロール弁76のポート76f,76iを介して入力されている。入力ポート78eにはライン圧PLが供給されており、出力ポート78fはダウンシフト用レシオコントロール弁77のポート77gと接続されている。さらに、出力ポート78fとドレーンポート78gとの間には、アップシフト用レシオコントロール弁76のポート76hと接続されたポート78hが形成されている。なお、レシオチェック弁78とプライマリ油室13とを結ぶ供給油路は、アップシフト用レシオコントロール弁76及びダウンシフト用レシオコントロール弁77を経由しており、ポート78fと77g間の油路に小径なオリフィス90が設定されている。これらオリフィス90の作用により、閉じ込み制御への切替時に急変速するのを防止している。
挟圧コントロール弁79は、セカンダリプーリ21の作動油室23の油圧(セカンダリ圧)を制御するための弁である。スプリング79fによって一方向に付勢されたスプール79gを備え、スプリング荷重と対向する一端側の信号ポート79aにソレノイドモジュレータ弁73から一定圧Psmが供給されている。入力ポート79bにはライン圧PLが供給されており、出力ポート79cはセカンダリプーリ21の作動油室23と接続され、セカンダリ圧はポート79dにフィードバックされている。スプリング79fが収容された他端側の信号ポート79eにはソレノイド圧Pslsが供給される。ポート79hはドレーンポートである。そのため、信号ポート79eに入力されたソレノイド圧Psls を所定の増幅度で増幅した油圧を、セカンダリ圧としてセカンダリプーリ21の作動油室23に供給することができる。作動油室23の油圧(セカンダリ圧)は油圧センサ108によって検出され、検出された油圧に基づいてベルト挟圧力又はベルト伝達トルクを求めることができる。
図4は、ソレノイド弁DS1,DS2の構造の一例を示す。両ソレノイド弁DS1,DS2は同じ構造であり、図4の上半分が通電(ON)時、下半分は非通電(OFF)時である。ボデー90内にコイル91が固定され、コイル91の中心部にヨーク(固定磁極)92が固定されている。コイル91の内周には円筒状のガイド93が固定され、ガイド93の中をプランジャ(可動磁極)94がスライド自在に挿通されている。プランジャ94はスプリング95によってヨーク92から離れる方向に付勢されている。プランジャ94にはピン96が固定されており、このピン96の先端部がボール97に当接している。ボール97は流入口98を開閉自在であり、プランジャ94を付勢するスプリング95によって常時は流入口98を閉じている。コイル91に通電すると、プランジャ94がヨーク92に吸着されてピン96が一体に後退し、ボール97は流入口98を開く。そのため、流入口98から流入したオイルが直交方向に形成された流出口99から排出される。デューティ制御は、パルス幅変調制御(PWM)とも呼ばれ、ソレノイド弁DS1,DS2に供給されるパルス信号の周期に対するON時間の比(デューティ比)を変化させることにより、流入口98から供給される一定油圧(ソレノイドモジュレータ圧Psm)をデューティ比に応じて制御し、流出口99からデューティ比にほぼ比例した出力油圧を出力することができる。
図5は、ソレノイド弁DS1,DS2におけるデューティ比と消費流量との関係を示した図である。消費流量とは、ソレノイド弁を流れる油の総流量のことである。図示するように、デューティ比の増大につれて消費流量が増大し、ほぼ50%付近で最大流量となった後、デューティ比の増大につれて消費流量は減少する。図5に示す特性カーブはソレノイド弁において固定であるが、ソレノイドDS1,DS2を図3に示すような油圧回路に使用した場合、レシオコントロール弁76、77の特性バラツキや管路抵抗等によって、変速特性にバラツキが発生する。図5の実線は、変速中央(規格)の特性であり、破線は変速上限の特性、一点鎖線は変速下限の特性である。変速上限では比較的小さなデューティ比でも消費流量が大きくなるので、変速ハンチングが発生しやすく、一方変速下限では、同じデューティ比でも消費流量が小さいので、変速応答性が悪化する。油圧立ち上がり時のデューティ比d1が変速上限と変速下限との間で変化する。規格特性において、0%〜d1までの範囲が不感帯である。
本発明では、次のような方法を用いて変速特性のばらつきを抑制する学習補正を行う。
(1)停車アイドリング状態で、いずれか一方のソレノイド弁DS1/DS2を駆動すると、図5に示すように消費流量が増大する。ソレノイド弁DS1/DS2はソレノイドモジュレータ圧Psmを利用するため、その駆動量に応じたソレノイドモジュレータ圧Psmの低下が発生する。ソレノイドモジュレータ圧Psmは、ソレノイド弁DS1/DS2以外に、ガレージシフト弁74及び挟圧コントロール弁79の信号圧としても利用されているが、それぞれ閉じられた信号ポートに供給されているだけであるから、ソレノイド弁DS1/DS2の駆動以外の原因でソレノイドモジュレータ圧Psmの低下は生じない。
(2)ソレノイドモジュレータ圧Psmは挟圧コントロール弁79のポート79aに信号圧として入力されているので、ソレノイドモジュレータ圧Psmの低下は、挟圧コントロール弁79の調圧位置をずらし、図6のようなセカンダリ圧の変化をもたらす。セカンダリ圧の変化は、油圧センサ108で検出できる。ただし、ソレノイド弁DS1/DS2のデューティ比が急激に変化すると、ソレノイドモジュレータ圧Psmも急激に変化し、挟圧コントロール弁79がハンチングするので、ソレノイド弁DS1/DS2のデューティ比を一定の時間勾配をもってゆっくりと変化(スイープ)させる。
(3)油圧センサ108が油圧変動を開始した時のデューティ比を検出すれば、図5の立ち上がり時のデューティ比d1を求めることができる。このデューティ比d1を規格デューティ比と比較し、その差分デューティ比を今後の補正デューティ比として、デューティ比出力全域に対して補正をかければ、変速特性のばらつきを小さくできる。
具体的な学習補正方法を、図7を参照しながら説明する。
(1)まずアイドリング停車時であるかどうかを判定する(ステップS1)。具体的にはPレンジのような変速制御を必要としない停車状態であって、車両が安定したアイドリング時であるかどうかを判定する。車両の安定状態とは、油温、水温、電圧などが安定した状態のことであり、アイドリング停車時とは、車速及びスロットル開度が0近傍の所定値以下で、エンジン回転数がアイドル回転数近傍で安定している状態をいう。なお、この状態では無段変速機は最Lowでの閉じ込み状態であり、リニアソレノイド圧Pslsも一定圧に維持されている。
(2)次に、一方のデューティソレノイド弁DS1/DS2への指示デューティ比を0%から一定の時間勾配で変化させる(ステップS2)。つまり、油圧の立ち上がりデューティ比d1を検出するため、ゆっくりとスイープ出力する。これにより、デューティソレノイド弁の弁開度が変化し、デューティソレノイド弁の消費流量の増大がソレノイドモジュレータ圧Psmの低下をもたらす。
(3)次に、ソレノイドモジュレータ圧Psmの低下によって、セカンダリ圧も立ち上がるため、その油圧変動を油圧センサ108で検出する。これにより、油圧立ち上がり時のデューティ比d1を検出する(ステップS3)。なお、アップシフト用ソレノイド弁DS1へのデューティ比をあまり上昇させると、プライマリプーリの油室に作動油が供給され、ハイ側へ変速される可能性があるが、本発明では油圧立ち上がり時のデューティ比d1を検出するだけであるため、d1を検出すればデューティ比をそれ以上上昇させる必要がなく、ハイ側へ変速されることはない。
(4)次に、検出されたデューティ比d1と規格値との差分デューティ比Δdを求め、この差分値をメモリーに記憶する(ステップS4)。
(5)最後に、記憶された差分値を用いて変速指示値を補正する(ステップS5)。例えば、検出デューティ比d1の値が規格値に対して5%大きい場合(差分値=+5%)には、変速下限側に5%ずれていることを意味するので、実際の変速指示デューティ比として5%加算した値を出力することで、変速特性を規格値に適合させることができる。
図7の学習補正は、一方のソレノイド弁(例えばDS1)について実施した後、他方のソレノイド弁(例えばDS2)についても同様に実施する。そして、それぞれの差分デューティ比をメモリーに記憶しておき、実際の変速指示に差分デューティ比を用いてデューティ比出力全域に対して補正をかければよい。なお、本発明の補正を定期的に実施し、補正値を更新すれば、経時変化に伴う変速特性のばらつきを抑制することもできる。
前記実施例では、変速制御弁としてアップシフト用レシオコントロール弁76とダウンシフト用レシオコントロール弁77の2個の流量制御弁を用いたが、特許文献1のように1個の流量制御弁で構成することもできる。
1 エンジン
2 無段変速機
7 油圧制御装置
11 プライマリプーリ
13 プライマリ油室
21 セカンダリプーリ
23 セカンダリ油室
73 ソレノイドモジュレータ弁
76 アップシフト用レシオコントロール弁
77 ダウンシフト用レシオコントロール弁
78 レシオチェック弁
79 挟圧コントロール弁
108 油圧センサ
SLS リニアソレノイド弁
DS1 アップシフト用デューティソレノイド弁
DS2 ダウンシフト用デューティソレノイド弁

Claims (1)

  1. ベルトが巻きかけられたプライマリプーリとセカンダリプーリとを備え、前記両プーリにそれぞれ可動シーブを作動させる油室が設けられたベルト式無段変速機であって、
    前記プライマリプーリの油室へ供給される作動油を流量制御する変速制御弁と、
    油圧源からの供給油圧を一定圧に調圧し、その一定圧を供給する定圧弁と、
    入力される指示デューティ比に応じて前記定圧弁から供給された一定圧を調圧し、前記変速制御弁を制御するための信号圧を発生するデューティソレノイド弁であって、前記指示デューティ比に応じて消費流量が変化し、元圧である前記定圧弁の一定圧に変化を生じさせる常閉型デューティソレノイド弁と
    前記定圧弁から一定圧が第1信号圧として供給され、前記第1信号圧と対向するように挟圧制御用ソレノイド弁から第2信号圧が供給され、前記第1信号圧と第2信号圧とのバランスにより前記セカンダリプーリの油室へ供給される作動油を圧力制御する挟圧コントロール弁と、
    前記セカンダリプーリの油室の油圧を検出する油圧センサと、を備えたベルト式無段変速機において、
    停車アイドリング時であって、かつ前記挟圧制御用ソレノイド弁からの第2信号圧が変化しない状態で、前記デューティソレノイド弁へ入力されるデューティ比を0%から一定の時間勾配で変化させるスイープ出力手段と、
    前記スイープ出力手段により前記デューティ比を一定の時間勾配で変化させた時の油圧センサの検出値からセカンダリプーリの油圧立ち上がり時のデューティ比を検出するデューティ比検出手段と、
    前記検出されたデューティ比と予め設定された規格デューティ比との差分を用いて、前記デューティソレノイド弁への変速指示デューティ比を補正する補正手段と、を設けたことを特徴とするベルト式無段変速機の変速制御装置。
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