JP5605903B2 - シリカガラスルツボ製造装置 - Google Patents

シリカガラスルツボ製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5605903B2
JP5605903B2 JP2010269039A JP2010269039A JP5605903B2 JP 5605903 B2 JP5605903 B2 JP 5605903B2 JP 2010269039 A JP2010269039 A JP 2010269039A JP 2010269039 A JP2010269039 A JP 2010269039A JP 5605903 B2 JP5605903 B2 JP 5605903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
silica glass
glass crucible
axis
partition wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010269039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012116717A (ja
Inventor
弘史 岸
剛司 藤田
稔 神田
俊明 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumco Corp
Original Assignee
Sumco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumco Corp filed Critical Sumco Corp
Priority to JP2010269039A priority Critical patent/JP5605903B2/ja
Priority to EP11191151.7A priority patent/EP2460777B1/en
Priority to US13/308,308 priority patent/US20120141622A1/en
Priority to TW100144003A priority patent/TWI444341B/zh
Priority to CN201110392625.3A priority patent/CN102531342B/zh
Priority to KR1020110128044A priority patent/KR101344678B1/ko
Publication of JP2012116717A publication Critical patent/JP2012116717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5605903B2 publication Critical patent/JP5605903B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/09Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould
    • C03B19/095Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould by centrifuging, e.g. arc discharge in rotating mould
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B20/00Processes specially adapted for the production of quartz or fused silica articles, not otherwise provided for

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Description

本発明は、回転モールド法によるシリカガラスルツボの製造に使用するシリカガラスルツボ製造装置に関する。
シリコン単結晶の引き上げに用いるシリカガラスルツボの製造方法としては、回転モールド法が知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。この方法では、回転させながら碗状の内表面にシリカ粉を堆積するための回転モールドと、回転モールドの上方に設置された複数本の電極とを備えるシリカガラスルツボ製造装置を使用する。
すなわち、この種のシリカガラスルツボ製造装置では、回転モールドをその回転軸を中心に回転させながら回転モールドの内表面にシリカ粉を所定の層厚に堆積することで、シリカ粉からなる碗状のシリカ粉層が回転モールド内において形成され、複数本の電極の先端間に生じるアーク放電により回転モールド内のシリカ粉層を加熱熔融してガラス化することで、シリカガラスルツボが製造される。
ところで、シリカ粉層を適切に熔融させるためには、アーク放電による加熱温度を適切に調整することが必要である。このような加熱温度の調整には電極に供給する電力を制御することが考えられるが、シリカ粉層の形状に追従した加熱熔融を施すためには供給電力の制御だけでは不十分であり、電極の先端同士の距離を調整する等して、アーク放電の出力を調整したり、アーク放電の安定化を図る必要がある。これに対し、従来のシリカガラスルツボ製造装置には、各電極を回転モールドの上方において移動させる機構を設けたものがあり、これにより電極の先端同士の距離を調整している。
一方、シリカ粉層を加熱熔融する際には、回転モールド内からヒューム(シリカ蒸気)等の粉塵が発生することがある。これに対し、従来のシリカガラスルツボ製造装置には、回転モールドの上方に板状の隔壁を配置したものがあり、これによって電極を回転モールドの上方において保持する保持機構などの保護を図っている。なお、隔壁にはその厚さ方向に貫通する貫通孔が複数形成されており、これら複数の貫通孔に各電極を個別に挿通させている。
特公昭59−34659号公報 特開平11−236233号公報
しかしながら、従来のシリカガラスルツボ製造装置に、電極を移動させる機構及び隔壁の両方を設けた場合には、電極と貫通孔との干渉を回避するために、貫通孔の開口面積を電極に対して大きく設定する必要があり、この場合には、粉塵が貫通孔と電極との隙間から隔壁の上方側に侵入する虞がある。
また、上記粉塵や意図せぬ塵埃が、隔壁の上方側から貫通孔と電極との隙間を介して回転モールドに落下してしまったり、熔融作業中に熱が隔壁の上方に侵入してしまったりするという不具合があった。
さらに、シリカガラスルツボの製造において求められる熔融状態に適切に熔融させるためには、アーク放電による加熱温度を適切に調整することが必要である。このような加熱温度の調整には電極に供給する電力を制御することが考えられるが、ルツボ内面状態の制御がより精密となり、これを実現するためのさらなる精細な熔融状態制御が求められる場合には供給電力の制御だけでは不十分であり、電極の先端どうしを接近させたり、離間させたりすることにより、電極の先端間距離調整をより精密にすることが必要である。この接近離間する電極と隔壁との干渉を回避するためには、開口を比較的大きくする必要がある。すると、開口から意図せぬ塵埃が熔融室に落下してしまったり、熔融作業中に2000〜3000℃程度とされる高温ガスあるいは輻射熱が隔壁の上方に侵入してしまったりするという不具合があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、電極を移動可能としてアーク放電による加熱温度を容易に調整可能としながらも、隔壁の貫通孔とこれに挿通された電極との隙間を縮小できる構造を備えたシリカガラスルツボ製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提供している。
即ち、本発明に係るシリカガラスルツボ製造装置は、棒状に形成された複数の電極の先端間に生じるアーク放電によって、回転モールド内に形成されたシリカ粉層を加熱熔融してシリカガラスルツボを製造するためのシリカガラスルツボ製造装置であって、前記回転モールドの上方には板状の隔壁が配され、前記電極が、前記隔壁をその厚さ方向に貫通する貫通孔に挿通されると共に、前記回転モールドに向けて延びるように配され、前記隔壁の上に前記電極を仮想揺動軸周りに揺動させる揺動手段が設けられ、前記仮想揺動軸が、前記貫通孔内を通過する軸線であることを特徴としている。
このような構成によれば、アーク放電によって発する熱量の調整を目的として、上記複数の電極の先端間距離を調節するには、上記各電極を揺動手段により揺動させればよい。この際、上記電極の上記揺動中心となる仮想揺動軸付近の部分は僅かに動くだけである。よって、この仮想揺動軸が電極を挿通させるための貫通孔内にあるため、該貫通孔のサイズの縮小化を図ることができる。
また、本発明にかかるシリカガラスルツボ製造装置においては、前記仮想揺動軸が、前記隔壁の厚み方向中央に沿って延びる軸線であることが好ましい。これによって、貫通孔のサイズの最小化を図ることができる。
さらに、本発明にかかるシリカガラスルツボ製造装置においては、前記隔壁の上に、前記電極をその長手方向に沿って往復動させる往復動手段が設けられていることが好ましい。上記揺動手段による電極の揺動に加えて、当該往復動手段による電極の往復動が可能となることで、より柔軟に複数の電極の先端間距離を調節することができる。また、特に、アーク放電により電極先端が消耗した場合であっても、往復動手段によって電極を回転モールドに向かって進出させることで対処可能であるため、メンテナンスを容易に行なうことが可能となる。また、本発明では、上記揺動中心が、上記隔壁の厚さ方向において上記隔壁内に位置するように設定されていることもできる。なお、この揺動中心に前記隔壁内に位置する揺動軸を設けても良い。この場合は、電極の揺動操作がより確実に行える。
さらにまた、本発明にかかるシリカガラスルツボ製造装置においては、前記隔壁が上下方向に移動可能とされていることが好ましい。
このように移動可能に支持されることによって、複数の電極の先端間距離を維持したまま、これら電極を加熱対象であるシリカ粉層に近接、離間させることができる。よって、アーク放電によって発する熱量の調整をより容易に行うことができる。さらに、アーク放電によって消耗する電極を進出させて電極先端位置制御をより細かく行うことによって、アーク放電による加熱状態をより精密に制御可能とすることができる。
さらにまた、本発明にかかるシリカガラスルツボ製造装置においては、前記貫通孔の孔形状が前記電極の揺動方向に沿った方向を長軸とした長孔形状をなし、前記貫通孔の短軸の長さは、前記電極の直径と等しいか僅かに(1mm程度)大きい程度とされ、前記長軸の長さは、前記電極の直径よりも3mm〜10mm程度大きく設定されていることができる。
これにより、隔壁の内外を移動する気体、ガス、ヒューム、熱、ホコリ等の汚染物の絶対量を低減し、製造するシリカガラスルツボにおける汚染を防止して、かつ、製造装置が製造時の高温で受けるダメージを低減し、メンテナンスの回数を低減して、製造コストを低減することが可能となる。これにより、必要とされる熔融温度が簡単に調整できると共に、各電極の間隔や高さ方向の位置を調節するために電極を揺動したり上下方向に移動させるために必要な隔壁に設けられる電極の貫通穴を小さくすることができ、さらに、熔融中の熱が上記貫通穴から上記隔壁を越えて上部空間まで拡散することを防止することが可能となる。また、熔融準備作業中や熔融作業中において、たとえば、隔壁上側である機械室や隔壁(天井)に付着または滞留している塵埃が上記電極の貫通穴を通して熔融室の回転モールド内に落下するようなおそれを少なくできる。
本発明のシリカガラスルツボ製造装置によれば、電極を揺動させることで複数の電極の先端間距離の調節を行うことができるため、アーク放電による加熱温度を容易に調整することができる。また、電極が挿通する貫通孔のサイズ小さくすることができ、これにより、熔融中の熱が上記貫通孔から上記隔壁を越えて拡散することを防止することが可能である。また、熔融準備作業中や熔融作業中において、たとえば、隔壁の上方に付着または滞留している塵埃が上記貫通孔を通して熔融室の熔融物に落下するようなおそれを少なくできる。
実施形態に係るシリカガラスルツボ製造装置を示す正断面図である。 シリカガラスルツボ製造装置における電極配置状態を示す平面図である。 シリカガラスルツボ製造装置における電極配置状態を示す正断面図である。 実施形態の電極移動機構を示す正断面図である。 電極と貫通孔の関係を示す水平断面図である。 電極の揺動状態を示す隔壁の正断面図である。 変形例の電極移動機構を示す正断面図である。 変形例の電極移動機構を示す正断面図である。 変形例の電極移動機構を示す正断面図である。
以下、本発明に係るシリカガラスルツボ製造装置の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるシリカガラスルツボ製造装置の一部を示す正断面図であり、図において、符号1は、シリカガラスルツボ製造装置である。
本実施形態のシリカガラスルツボ製造装置1は、24インチ以上、32〜44〜50インチ程度の口径を有するシリカガラスルツボの製造における熱源として利用されるものとして説明するが、非導電体をアーク熔融するための装置であれば、被熔融物種類、ルツボ口径、装置出力、および、熱源としての用途は限定されるものではなく、この構成に限られるものではない。
本実施形態のシリカガラスルツボ製造装置1は、水平面に平行に延びる板状の隔壁15によって、該隔壁15の下方空間である熔融室Aと上方空間である操作室Bとに区画されている。なお、上記隔壁15内には、アーク熔融処理時の冷却を行うべく、水等の冷却媒体が流通されていてもよい。また、熔融室A及び操作室Bは、周囲が側壁等によって仕切られた閉塞空間とする。
熔融室Aは被熔融物の熔融が行われる室であり、該熔融室A内には、図1に示すように、回転手段(図示省略)によって回転可能とされシリカガラスルツボの外形を規定する碗状の内表面を有する回転モールド10が配置されている。この回転モールド10においては、該回転モールド10を回転させながらその内表面に原料粉(シリカ粉)が所定厚さに堆積されることでシリカ粉層11が形成される。回転モールド10内部には、その内表面に開口すると共に図示しない減圧手段に接続された通気口12が複数設けられ、シリカ粉層11内部を減圧できるようになっている。
また、回転モールド10は、熔融室A内に対して出し入れ自在に配することが可能とされている。これにより、例えばシリカ粉層11の形成を熔融室A外において実施した後に、回転モールド10を熔融室A内に配してシリカ粉層11の加熱熔融を実施することができる。
一方、熔融室Aの天井部分となる隔壁15には、熔融室Aと操作室Bとを連通状態とするべく該隔壁15の厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔16が計3つ形成されている。そして、これら貫通孔16には、操作室Bから熔融室Aにわたって、アーク加熱用の炭素電極13がそれぞれ挿通されている。これにより、熔融室A内における回転モールド10の上には、炭素電極13が該回転モールド10に向けて延びるように配される。また、炭素電極13は、図示しない電力供給手段に接続されており、これによってシリカ粉層11を加熱可能とされている。
炭素電極13は、例えば交流3相(R相、S相、T相)のアーク放電を行うように同形状の炭素電極棒とされ、隔壁15の上方空間である操作室Bに配置された電極移動機構20(図1において図示省略)によってそれぞれ個別に保持されている。各電極13はケーブルを介して図示されない交流電源に接続されている。
そして、炭素電極13は、図2,図3に示すように、平面視で電極位置中心線LLを中心とした同一の円周上に配置されている。また、炭素電極13は、下方に頂点を有するような逆三角錐状となるように、それぞれの軸線13Lが角度θ1をなすようにそれぞれが設けられている。なお、図示例において、電極位置中心線LLは、回転モールド10の回転中心線Lに一致しているが、電極移動機構20により炭素電極13を移動させることで、回転中心線Lに対してずらすことも可能である。
本発明においては、原料としてシリカ粉が用いられているが、シリカ粉は、合成シリカ粉であっても天然シリカ粉であってもよい。天然シリカ粉は、石英の粉であってもよく、水晶、珪砂等のシリカガラスルツボの原材料として周知の材料の粉であってもよい。また、シリカ粉は、結晶状態、アモルファス、ガラス状態の何れであってもよい。
この構成において、シリカガラスルツボ製造装置1は、300kVA〜12,000kVAの出力範囲で、複数の炭素電極13の先端間に生じるアーク放電によって非導電性対象物(シリカ粉)を加熱熔融する高出力の装置とされる。
なお、炭素電極13の本数は、図示例のものに限らず任意に設定することが可能であり、また、炭素電極13の本数に応じて交流2相、交流3相、交流4相のアーク放電を行うことができる。この場合、貫通孔16の数も炭素電極13の本数に応じて増加することになる。
図4に示すように、電極移動機構20は、隔壁15の上方空間となる操作室B内に設置されており、炭素電極13をその軸線13L方向に往復動させる往復動手段30と、炭素電極13を所定の仮想揺動軸Pを中心に揺動させる揺動手段40とを備えている。
往復動手段30は、第1シリンダ31と往復動制御部32とから構成されている。第1シリンダ31は、油圧又は空圧等によって作動するシリンダであって、第1シリンダ本体31aから第1ロッド31bが第1シリンダ31の軸方向に沿って進退可能な構成とされている。第1ロッド31bの先端には、炭素電極13の後端が、その軸線13Lを第1シリンダ31の軸方向と一致させた状態で接続されている。また、この第1シリンダ31の第1ロッド31bの変位量は往復動制御部32によって制御されている。
よって、往復動制御部32の指令により第1ロッド31bが変位することで、炭素電極13がその軸線13L方向、即ち往復動方向T1に往復動可能とされている。
揺動手段40は、基台41、第2シリンダ42、第3シリンダ43及び揺動制御部44とから構成されている。
第2シリンダ42及び第3シリンダ43は上記第1シリンダ31と同様の構成をなしており、即ち、第2シリンダ本体42a、第3シリンダ本体43aから第2ロッド42b、第3ロッド43bがそれぞれその軸方向に沿って進退可能な構成とされている。
このような第2シリンダ42及び第3シリンダ43は、隔壁15上に設置された基台41に支持されている。具体的には、第2シリンダ42が第3シリンダ43の下方に配置されるように、かつ、第2ロッド42b及び第3ロッド43bが斜め上方に向かって傾斜し進退可能な向きとなるように、第2シリンダ本体42a、第3シリンダ本体43aが基台41に固定されている。
そして、第2ロッド42bの先端は、第1シリンダ本体31aの先端側(炭素電極13が接続されている側)に回動可能に接続され、また、第3ロッド43bの先端は、第1シリンダ本体31aの基端側(炭素電極13が接続されている側とは反対側)に接続されている。
また、これら第2シリンダ42及び第3シリンダ43の第2ロッド42b及び第3ロッド43bの変位量は揺動制御部44によって制御されている。この揺動制御部44においては、第2ロッド42b及び第3ロッド43bの変位量に差を設けてこれら第2ロッド42b及び第3ロッド43bを進退させることで、仮想揺動軸Pを中心に第1シリンダ本体31aを揺動させる。
即ち、仮想揺動軸Pを中心とした円の同一径方向上に配置された第2ロッド42bと第1シリンダ本体31aの接続箇所、及び、第3ロッド43bと第1シリンダ本体31aの接続箇所の描く軌跡が、仮想揺動軸Pを中心とした半径の異なる円弧となるように第2ロッド42b及び第3ロッド43bの変位量が制御され、これにより、炭素電極13が仮想揺動軸Pを中心に揺動することになるのである。
このようにして、第1シリンダ31に接続された炭素電極13は、仮想揺動軸Pを中心として揺動方向T2に揺動可能となる。なお、この揺動方向T2は、電極位置中心線LLと各貫通孔16の中心とを含む鉛直面に沿った方向、つまり、電極位置中心線LLとアーク放電開始前の初期位置における炭素電極13の軸線13Lとで張られる平面内で、この平面の法線である仮想揺動軸Pを中心とした円弧方向であり、平面視して電極位置中心線LLから放射状に広がる径方向とされる。このため、仮想揺動軸Pは、電極位置中心線LLと炭素電極13の軸線13Lとのベクトルの積で表される方向となっている。
ここで、上記仮想揺動軸Pは、隔壁15の貫通孔16内を通過する仮想軸とされている。より詳細には、この仮想揺動軸Pは、炭素電極13の中心位置を通り、かつ、炭素電極13の軸線13Lと直交する水平軸であって、隔壁15の厚み範囲内に位置して延在する直線と一致するように設定されており、さらに、本実施形態においては、隔壁15の厚み方向中央に沿って延びるように設定されている。
よって、上記揺動手段40は、この貫通孔16内を通過する仮想揺動軸Pを常に中心とするように炭素電極13を揺動方向T2に揺動させることが可能な構成とされている。
なお、このような揺動方向T2の揺動を可能とすべく、3つの炭素電極13がそれぞれ挿通する貫通孔16の水平断面視における孔形状は、図5に示すように、それぞれ揺動方向T2に沿った方向、即ち、電極位置中心線LLと各貫通孔16を通る方向を長軸とした長孔形状をなしている。なお、本実施形態においては、各炭素電極13の軸線13Lに直交する断面形状は円形とされており、該円形の直径dは40〜100mm程度とされている。これに対して、貫通孔16の短軸の長さDaは、炭素電極13の直径dと等しいか僅か(1mm程度、0.5〜1.5mm)に大きい程度のサイズとされ、長軸の長さDbは、炭素電極13の直径dよりも3mm〜10mm程度大きいサイズとされている。
上記のように、電極移動機構20においては、往復動手段30によって炭素電極13がその軸線13L方向、即ち、往復動方向T1に往復動可能とされ、揺動手段40によって仮想揺動軸Pを中心に揺動方向T2に揺動可能とされている。この際、往復動手段30及び揺動手段40それぞれによる動作は互いに干渉することはない。即ち、図6(a),(b)に示すように、往復動手段30によって炭素電極13を往復動方向T1に沿ったどの位置に変位させたとしても、揺動手段40によって常に仮想揺動軸Pを中心として揺動させることが可能できる。
したがって、炭素電極13の先端間距離D(以下、電極間距離Dと称する。)は、往復動手段30による各炭素電極13の往復動方向T1への往復動及び揺動手段40によっての揺動方向T2への揺動によって調整することができ、また、炭素電極13の軸線13L同士がなす角度θ1(以下、開き角度θ1と称する)は、各炭素電極13を揺動手段によって揺動方向T2に揺動させることで調整することができる。
なお、本実施形態においては、上記のような電極移動機構20が設置された隔壁15自体が上下移動方向T3に移動可能とされている。なお、この隔壁15の上下移動方向T3の移動は、例えばラックピニオン等の機構により容易に実現することが可能である。よって、回転モールド10に対する炭素電極13の高さ位置は、隔壁15を上下移動方向T3に移動させることで調整することができる。
次に、以上のように構成されたシリカガラスルツボ製造装置1において、シリカ粉層11を加熱熔融してシリカガラスルツボを製造する方法について説明する。
回転モールド10の内表面に形成された碗状のシリカ粉層11を加熱熔融する際には、アーク放電開始前に、予め炭素電極13が、センターアークとして、回転モールド10の回転中心線Lに一致させた電極位置中心線LLに対して軸線対称に設定される。具体的には、図2,図3に示すように、下方に頂点を有するような逆三角錐状となるように、それぞれの軸線13L同士が開き角度θ1をなすように設定される。また、アーク放電を生じさせる炭素電極13の先端同士を接触させておく。
次いで、図示しない電力供給手段により炭素電極13への炭素電極供給を開始する(電力供給開始工程)。この際、炭素電極13の先端同士が接触しているため、アーク放電は生じない。
その後、電極移動機構20により炭素電極13が下方に頂点を有するような逆三角錐状を維持しながら、電極間距離Dを拡大する(炭素電極距離拡大工程)。これ伴って、炭素電極13間で放電が発生し始める。この際、各炭素電極13における電力密度が40kVA/cm〜1,700kVA/cmとなるように電力供給手段により供給電力を制御する。
また、電極移動機構20により、シリカ粉層11の熔融に必要な熱源としての加熱温度を満たすように、電極間距離Dを調節する(炭素電極距離調整工程)。この際、各炭素電極13における電力密度が40kVA/cm〜1,700kVA/cmとなるように電力供給手段による供給電力制御が維持される。これにより、アーク放電の状態を安定させ、安定したアーク火炎の発生を持続することができる。
さらに、隔壁15を上下移動方向T3に移動させることにより、シリカ粉層11の熔融に必要な熱源としての加熱温度を満たすように、回転モールド10に対する炭素電極13の高さ位置を調節する(炭素電極高さ設定工程)。この際、各炭素電極13における電力密度が40kVA/cm〜1,700kVA/cmとなるように電力供給手段による供給電力制御が維持される。
最後に、シリカ粉層11の熔融が所定の状態になった後に、電力供給手段による電力供給を停止する(電力供給終了工程)ことで、シリカガラスルツボの製造が完了する。なお、上述した各工程においては、通気口12に接続した減圧手段によってシリカ粉層11付近の圧力を制御してもよい。
以上説明したように、本実施形態によるシリカガラスルツボ製造装置1においては、アーク放電の状態を調整する際に、電極移動機構20によって各炭素電極13を移動させることにより炭素電極13間の電極間距離Dを調節する。ここで、特に電極移動機構20の揺動手段40によって炭素電極13を揺動させて電極間距離Dを調節する場合、炭素電極13の先端は、図6(a),(b)に示したようにその位置が変化するが、炭素電極13の仮想揺動軸P付近の部分、即ち、炭素電極13における貫通孔16内の部分は僅かに動くだけである。よって、炭素電極13を大きく揺動させた場合であっても該貫通孔16内においては炭素電極13が僅かに動くのみであるため、炭素電極13の揺動範囲を拡大しつつ、該貫通孔16のサイズの縮小化を図ることができる。
また、特に本実施形態においては、上記仮想揺動軸Pが隔壁15の厚さ方向における中央に沿って延びているため、貫通孔16のサイズの極めて縮小することができる。
これにより、上記のように、貫通孔16の長軸の長さDbを、炭素電極13の直径dよりも3mm〜10mm程度大きいサイズに留めることができ、炭素電極13と貫通孔16との隙間を極力小さくすることができるため、熔融中の熱が上記貫通孔16から上記隔壁を越えて上記操作室Bまで拡散することを防止することが可能となる。さらに、熔融準備作業中や熔融作業中において、たとえば、操作室B内に付着または滞留している塵埃が貫通孔16を通して熔融室の熔融物に落下するようなおそれを少なくできる。
また、炭素電極13の揺動によってアーク放電が生じる炭素電極13の開き角度θ1も広い角度範囲で調整することができる。このように貫通孔16に対する炭素電極13の移動範囲を拡大させることは、例えば30インチ以上の大口径のシリカガラスルツボを製造する場合に特に有効である。
すなわち、大口径のシリカガラスルツボを製造する際には、シリカ粉を熔融するために必要なアーク放電の出力が増す。このため、アーク放電に基づく熱によって各炭素電極13はその先端側から消耗しやすく、これに伴って炭素電極13の電極間距離Dが大きくなり易い。ここで、本実施形態のシリカガラスルツボ製造装置1においては、前述したように、電極間距離Dを広い範囲で調整することが可能であるため、炭素電極13の寿命を実質的に延ばすことができる。
また、アーク放電の出力を増大させるためには、炭素電極13の先端間以外においてアーク放電が生じないように、炭素電極13の開き角度θ1を拡大する必要がある。ここで、上本実施形態のシリカガラスルツボ製造装置1によれば、前述したように、仮想揺動軸Pを中心に揺動させることによって、開き角度θ1を広い角度範囲で調整できるため、同一のシリカガラスルツボ製造装置1において、小口径から大口径までの幅広いシリカガラスルツボまで製造することが可能である。
さらに、上記揺動手段40による炭素電極13の揺動に加えて往復動手段30により炭素電極13の軸線13L方向の移動が可能となることで、より柔軟に電極間距離Dを調節することができ、例えば炭素電極13間の開き角度θを維持したまま、電極間距離Dを任意に調節することができる。
また、特に、アーク放電により炭素電極13の先端が消耗し、該炭素電極13の長さが足りなくなってしまった場合であっても、往復動手段30によって炭素電極13を回転モールド10に向かって前進させることで対処できるため、メンテナンスを容易に行なうことが可能となる。
さらにまた、隔壁15が上下方向に移動可能とされているため、電極間距離Dを維持したまま、これら炭素電極13を加熱対象であるシリカ粉層11に近接、離間させることができる。よって、アーク放電によって発する熱量の調整をより容易に行うことができる。
以上、本発明に係るシリカガラスルツボ製造装置の実施の形態について説明したが、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明に係るシリカガラスルツボ製造装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
例えば、実施形態の電極移動機構20の変形例として、図7に示すような往復動手段60と揺動手段70とからなる電極移動機構50であってもよい。
この変形例の電極移動機構50は、実施形態と同様に、往復動手段60によって炭素電極13を往復動方向T1に往復動させるとともに、揺動手段70によって揺動方向T2に揺動させる機構であるが、その構成において実施形態と異なる。
変形例の往復動手段60は、図7に示すように、一端が操作室Bの天井17に回動可能に固定されるとともに他端側が炭素電極13の後端と回動可能に接続された往復動用シリンダ61と、炭素電極13が挿通可能とされる筒状をなし、一端が仮想揺動軸Pを中心に回動可能とされたガイド部材62とを備えている。
往復動用シリンダ61は、筒状をなすシリンダ本体61aからロッド61bが進退可能な構成とされており、シリンダ本体61aの基端(一端)は、回転連結部63を介して操作室Bの天井17に連結されている。これによって、往復動用シリンダ61は回転連結部63を中心に回動可能とされる。
また、ロッド61bの先端は炭素電極13の後端と回転連結部64を介して連結されている。これにより、ロッド61bの先端と炭素電極13の後端とが互いに回動可能に接続される。
ガイド部材62は、その内部に炭素電極13が挿通可能な挿通孔62aを備えた筒状の部材であって、一端側の両側面が仮想揺動軸Pと同軸をなす一対の軸部材(図示省略)によって回動可能に支持されている。即ち、この軸部材は、ガイド部材62の挿通孔62a内を通過せずに、該ガイド部材62の両側面のみが支持されており、これによって、挿通孔62a内を挿通する炭素電極13の動きが妨げられることはない。
なお、上記一対の軸部材はそれぞれ貫通孔16の内周壁に取り付けられており、この軸部材に支持されるガイド部材62の一端は、回動の際に貫通孔16と干渉を避けるように、一端側に向かって尖った形状をしていることが好ましい。
変形例の揺動手段70は、図7に示すように、一端が回動可能に隔壁15に連結され、他端側が上記往復動手段60のガイド部材62に回動可能に連結された揺動用シリンダ71から構成されている。
揺動用シリンダ71は、筒状をなすシリンダ本体71aからロッド71bが進退可能な構成とされており、シリンダ本体71aの基端(一端)は、回転連結部72を介して隔壁15に連結され、ロッド71bの先端が回転連結部73を介してガイド部材62に連結されている。これによって、揺動用シリンダ71は、隔壁15とガイド部材62との間に傾斜して配され、隔壁15及びガイド部材62それぞれに対して回動可能とされる。
このような電極移動機構50においては、揺動手段70によって炭素電極13を揺動させた後に、往復動手段60によって炭素電極13を往復動させることで、複数の炭素電極13の開き角度θや電極間距離Dを調整する。
即ち、まず、揺動手段70の揺動用シリンダ71におけるロッド71bを進退させることで、該ロッド71bに連結されたガイド部材62を仮想揺動軸Pを中心に揺動させる。これによって、該ガイド部材62に挿通状態とされた炭素電極13も同様に仮想揺動軸Pを中心に揺動方向T2に揺動し、炭素電極13の開き角θが決定する。
次に、往復動用シリンダ61のロッド61bを進退させると、該ロッド61bに連結された炭素電極13が、ガイド部材62の挿通孔62aに案内されるようにして該挿通孔62aに沿って進退する。これにより、炭素電極13が、その軸線13L方向である往復動方向T1に往復動させられる。
以上のように、変形例の電極移動機構50においても、炭素電極13を往復動方向T1に往復動可能とするとともに仮想揺動軸Pを中心に揺動方向T2に揺動可能とすることができる。したがって、実施形態と同様に、該貫通孔16のサイズの縮小化を図りつつ、電極間距離D及び開き角度θを広い範囲で調整することができる。
なお、上記の実施形態の電極移動機構20、変形例の電極移動機構50に限定されることなく、炭素電極13を仮想揺動軸Pを中心として揺動可能としつつ該炭素電極13をその軸線13L方向に往復動可能とするものならば、他の構成の電極移動機構であってもよい。
例えば、実施形態の電極移動機構20のさらなる変形例として、図8に示すような揺動手段40Aであってもよい。ここで、対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。揺動手段40Aは、基台41、揺動位置規制ガイド45、駆動ローラ46a,46b,46cを有する構成とされている。
位置規制ガイド45は、その基端部が上記第1シリンダ31に接続固定され、第1シリンダ31の軸線Lに対して径方向外側に向けてT2方向に延在するようにその先端部側が軸線Lから離間する板状部材とされ、その基端側から先端側に亘って、仮想揺動軸Pを中心とする同心状の円柱側面状とされる位置規制表面45aと位置規制裏面45bとを有するものとされる。この位置規制ガイド45は位置規制表面45aと位置規制裏面45bとがそれぞれ駆動ローラ46a,46b,46cに挟持された状態で位置規制表裏面45a,45bに沿った方向に移動可能として支持されている。
駆動ローラ46a,46b,46cは、基台41において、それぞれ仮想揺動軸Pと平行な回転軸線を有して回動可能となるように、かつ、方向T2で規定される平面に対していずれも同一の距離を有するように設けられる。駆動ローラ46a,46b,46cは、位置規制ガイド45の位置規制裏面45b側(上側)に駆動ローラ46aが位置し、位置規制ガイド45の位置規制表面45a側(下側)に駆動ローラ46b、46cが位置するとともに、位置規制ガイド45の基端側から先端側に向かって、駆動ローラ46c、駆動ローラ46a、駆動ローラ46bの順に位置するように設けられている。また、駆動ローラ46b、46cは、いずれも仮想揺動軸Pから等距離となるように設けられている。
駆動ローラ46a,46b,46cは、図示していないが揺動制御部44によりその回動状態を制御可能とされている。
このような構成では、位置規制表裏面45a,45bの形状が仮想揺動軸Pを中心とする円弧状とされているため、揺動制御部44の制御により、駆動ローラ46a,46b,46cが回動すると、位置規制ガイド45が位置規制表裏面45a,45bの形状にそって回動する。より詳細には、駆動ローラ46aおよびに駆動ローラ46b、46cによって挟まれた位置規制ガイド45は、位置規制表面45aが仮想揺動軸Pから等距離にある駆動ローラ46b、46cと接しつつ位置規制裏面45bが駆動ローラ46aと接した状態で、仮想揺動軸Pを中心とする周方向に移動する。つまり、仮想揺動軸Pから等距離な状態を維持しつつ位置規制ガイド45が駆動ローラ46a,46b,46cと接触した状態で仮想揺動軸Pの周りに回動する。
このように、位置規制ガイド45が位置規制表裏面45a,45bの形状にそって第1シリンダ31の移動(揺動)が規制されることで、炭素電極13を、仮想揺動軸Pを揺動中心軸線として揺動方向T2に揺動させることができる。
また、駆動ローラ46a,46b,46cおよび位置規制ガイド45の位置規制表裏面45a,45bに互いに噛み合う凹凸を形成し、歯車、ラックピニオンのように位置規制をより確実なものとすることが可能である。
さらに、図9に示すように、位置規制ガイド45とは第1シリンダ31の軸線L方向において仮想揺動軸Pからの距離が異なる位置に位置規制ガイド45Aを設けて、複数の位置規制ガイドにより電極揺動位置の設定をおこない、より移動位置制御を精密に設定することも可能である。
この場合、位置規制ガイド45Aの位置規制裏面45c側(上側)に駆動ローラ46dが位置し、位置規制ガイド45Aの位置規制表面45d側(下側)に駆動ローラ46f、46eが位置する。同時に、位置規制ガイド45の位置規制裏面45b側(上側)に駆動ローラ46a,46bが位置し、位置規制ガイド45の位置規制表面45a側(下側)に駆動ローラ46cが位置する。
ここで、位置規制裏面45b外側の駆動ローラ46aと位置規制表面45d外側の駆動ローラ46f、および、位置規制裏面45b外側の駆動ローラ46bと位置規制表面45d外側の駆動ローラ46eは、それぞれ、仮想揺動軸Pを中心とする径方向、同一円弧位置に設けられる。また、モータ等駆動源により駆動される駆動ローラを、位置規制ガイド45,45Aの内側に位置する駆動ローラ46dおよび/または駆動ローラ46cのみとすることが好ましい。このように位置規制ガイド45,45Aを挟持する位置にある駆動ローラをそれぞれ作用方向が位置するように配置するとともに、仮想揺動軸Pを中心とする径方向において位置規制ガイド45,45Aの内側に位置する駆動ローラ46dおよび/または駆動ローラ46cによって駆動することにより、炭素電極31の揺動時における移動のブレ発生を低減することができ、極めて精密な制御を必要とする電極先端距離の制御を、所望の状態として行うことができる。
これにより、アークの安定放電を向上し、ルツボ製造における加熱量を精密に制御し、単結晶引き上げにおいて製品品質に大きな影響のあるルツボ内面状態が、所望の状態から逸脱してしまうことを防止したシリカガラスルツボ製造を行うことが可能となる。
1 シリカガラスルツボ製造装置
10 回転モールド
11 シリカ粉層
13 炭素電極
13L 軸線
15 隔壁
16 貫通孔
20 電極移動機構
30 往復動手段
40,40A 揺動手段
50 電極移動機構
60 往復動手段
70 揺動手段
P 仮想揺動軸
T1 往復動方向
T2 揺動方向
T3 上下移動方向

Claims (5)

  1. 棒状に形成された複数の電極の先端間に生じるアーク放電によって、回転モールド内に形成されたシリカ粉層を加熱熔融してシリカガラスルツボを製造するためのシリカガラスルツボ製造装置であって、
    前記回転モールドの上方には板状の隔壁が配され、
    前記電極が、前記隔壁をその厚さ方向に貫通する貫通孔に挿通されると共に、前記回転モールドに向けて延びるように配され、
    前記隔壁の上に前記電極を仮想揺動軸周りに揺動させる揺動手段が設けられ、
    前記仮想揺動軸が、前記貫通孔内あることを特徴とするシリカガラスルツボ製造装置。
  2. 前記仮想揺動軸が、前記隔壁の厚み方向中央に沿って延びる軸線であることを特徴とする請求項1に記載のシリカガラスルツボ製造装置。
  3. 前記隔壁の上に、前記電極をその長手方向に沿って往復動させる往復動手段が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のシリカガラスルツボ製造装置。
  4. 前記隔壁が上下方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のシリカガラスルツボ製造装置。
  5. 前記貫通孔の孔形状が前記電極の揺動方向に沿った方向を長軸とした長孔形状をなし、前記貫通孔の短軸の長さは、前記電極の直径と等しいか僅かに大きい程度とされ、前記長軸の長さは、前記電極の直径よりも3mm〜10mm程度大きく設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のシリカガラスルツボ製造装置。
JP2010269039A 2010-12-02 2010-12-02 シリカガラスルツボ製造装置 Active JP5605903B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010269039A JP5605903B2 (ja) 2010-12-02 2010-12-02 シリカガラスルツボ製造装置
EP11191151.7A EP2460777B1 (en) 2010-12-02 2011-11-29 Apparatus for manufacturing vitreous silica crucible
US13/308,308 US20120141622A1 (en) 2010-12-02 2011-11-30 Apparatus for manufacturing vitreous silica crucible
TW100144003A TWI444341B (zh) 2010-12-02 2011-11-30 氧化矽玻璃坩堝製造裝置
CN201110392625.3A CN102531342B (zh) 2010-12-02 2011-12-01 氧化硅玻璃坩埚制造装置
KR1020110128044A KR101344678B1 (ko) 2010-12-02 2011-12-02 실리카 유리 도가니 제조 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010269039A JP5605903B2 (ja) 2010-12-02 2010-12-02 シリカガラスルツボ製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012116717A JP2012116717A (ja) 2012-06-21
JP5605903B2 true JP5605903B2 (ja) 2014-10-15

Family

ID=45093495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010269039A Active JP5605903B2 (ja) 2010-12-02 2010-12-02 シリカガラスルツボ製造装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20120141622A1 (ja)
EP (1) EP2460777B1 (ja)
JP (1) JP5605903B2 (ja)
KR (1) KR101344678B1 (ja)
CN (1) CN102531342B (ja)
TW (1) TWI444341B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011019012A1 (ja) * 2009-08-12 2011-02-17 ジャパンスーパークォーツ株式会社 シリカガラスルツボの製造装置及びシリカガラスルツボの製造方法
WO2013099430A1 (ja) * 2011-12-29 2013-07-04 ジャパンスーパークォーツ株式会社 シリカガラスルツボ製造装置
CN107338476A (zh) * 2017-07-31 2017-11-10 武汉工程大学 一种在mpcvd制备碳化钼晶体时利用在直流电弧引入钼源的方法
CN114455814B (zh) * 2021-12-31 2023-06-09 浙江美晶新材料股份有限公司 石英坩埚熔制装置及制备方法
CN114671599B (zh) * 2022-03-29 2022-11-22 锦州佑鑫石英科技有限公司 大外径直拉单晶用石英坩埚的制备方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL261314A (ja) * 1960-02-26
DE3014311C2 (de) 1980-04-15 1982-06-16 Heraeus Quarzschmelze Gmbh, 6450 Hanau Verfahren zur Herstellung von Quarzglastiegeln und Vorrichtung zur Durchführung dieses Verfahrens
FR2571042B1 (fr) * 1984-10-03 1986-12-12 Saint Gobain Vitrage Dispositif pour le montage d'un systeme comprenant un organe traversant une paroi laterale d'un four de flottage
JPH11236233A (ja) 1998-02-23 1999-08-31 Sumikin Sekiei Kk 石英るつぼの製造方法
JP3647688B2 (ja) * 1999-09-21 2005-05-18 東芝セラミックス株式会社 石英ガラスルツボ製造装置および製造方法
DE10033632C1 (de) * 2000-07-11 2002-01-03 Heraeus Quarzglas Vorrichtung zur Herstellung rotationssymmetrischer Quarzglastiegel
JP4092722B2 (ja) * 2002-04-23 2008-05-28 ジャパンスーパークォーツ株式会社 石英ルツボ製造用加熱炉
US7383696B2 (en) 2005-09-08 2008-06-10 Heraeus Shin-Etsu America, Inc. Silica glass crucible with bubble-free and reduced bubble growth wall
EP2172432A4 (en) * 2007-07-28 2014-04-16 Japan Super Quartz Corp METHOD FOR PRODUCING A QUARTZ GLASS TAIL AND DEVICE FOR PRODUCING THE QUARTZ GLASS TIEGEL
EP2226300B1 (en) * 2007-11-30 2016-11-09 Japan Super Quartz Corporation Method for manufacturing quartz glass crucible
JP5562518B2 (ja) * 2007-12-28 2014-07-30 株式会社Sumco 石英ガラスルツボ製造装置の電極構造
DE102008026890B3 (de) * 2008-06-05 2009-06-04 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Tiegels aus Quarzglas

Also Published As

Publication number Publication date
US20120141622A1 (en) 2012-06-07
CN102531342B (zh) 2014-11-19
TW201223891A (en) 2012-06-16
JP2012116717A (ja) 2012-06-21
KR101344678B1 (ko) 2013-12-23
CN102531342A (zh) 2012-07-04
TWI444341B (zh) 2014-07-11
EP2460777B1 (en) 2014-04-16
KR20120060765A (ko) 2012-06-12
EP2460777A1 (en) 2012-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5605903B2 (ja) シリカガラスルツボ製造装置
JPWO2009069773A1 (ja) 石英ガラスルツボの製造方法および製造装置
EP2075357B1 (en) Apparatus for producing single crystal silicon
JP5415297B2 (ja) 石英ガラスルツボ製造装置
TWI425880B (zh) 電弧放電方法、電弧放電裝置、石英玻璃坩堝製造裝置
JP5397857B2 (ja) 石英ガラスルツボの製造方法および製造装置
JP5388872B2 (ja) 炭素電極研削装置
US20120137733A1 (en) Method and apparatus for manufacturing vitreous silica crucible
CN105776837B (zh) 光纤的制造方法
WO2013099430A1 (ja) シリカガラスルツボ製造装置
JP6911331B2 (ja) ガラス管の製造方法
CN110281406B (zh) 一种大理石地砖自动切割装置
CN104551364A (zh) 焊接机
JP4844771B2 (ja) 単結晶引下げ方法、当該方法に供せられる坩堝及び引下げ装置
JP6162052B2 (ja) 石英ガラスルツボの製造方法
JP5763510B2 (ja) 石英ガラスシリンダー材料の製造方法及びその製造装置
CN116425405A (zh) 一种快速冷却环保的微半球谐振体成型设备
CN1564789A (zh) 制造玻璃管的方法和设备
JP2009161362A (ja) 石英ガラスルツボ製造装置の電極構造
RU178147U1 (ru) Установка для изготовления перетяжек в кварцевых ампулах
JP6104837B2 (ja) 石英ガラスルツボの製造方法
CN118002046A (zh) 一种用于闪光焦耳热法连续化生产石墨烯的反应装置
KR20170087209A (ko) 용융장치
JP2022068397A (ja) 単結晶引き上げ装置のワイヤー振れ止め機構
JP2007106638A (ja) ガラス回転体の製造方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20130604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140204

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5605903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250