JP5604634B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動口への入球に起因して行われる抽選の結果が、高い確率で当りとなる高確率遊技状態(確変)を、大当りを跨いで所定期間連続する機能(リミッタ機能)を備えた弾球遊技機に関するものである。
従来、パチンコ遊技機は、遊技盤面上に普通図柄抽選を行うための普通図柄作動ゲート、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普通図柄表示装置、普通図柄抽選が当たった際に開放される所定入賞口(普通電動役物)、該所定入賞口内に設けられ特別図柄抽選を行うための特別図柄始動口、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特別図柄表示装置、特別図柄抽選が当たったことで開放される大入賞口を備えた構成であり、一般に特別図柄抽選が当たったことで開始される遊技を大当り遊技と称している。
この構成を基にして、大当り遊技の終了後には大当り図柄に応じて、特別図柄抽選の抽選確率が高く設定された高確率遊技状態、普通図柄抽選が当たったことによる普通電動役物の開放時間が延長された開放延長状態、特別図柄、普通図柄の変動時間が短縮される時間短縮状態(時短状態)になり、高確率中の大当り抽選確率をアップするだけではなく、開放延長状態により遊技球の減少を抑え、時短状態により単位時間中における図柄変動回数をアップし、次の大当りを早く獲得することを可能としている。尚、高確率遊技状態に対して特別図柄抽選の抽選確率が低く設定された遊技状態を低確率遊技状態、若しくは通常遊技状態と称している。
更に、大当り図柄に応じて大当り遊技終了後の遊技状態を高確率または低確率に移行させるのではなく、低確率遊技状態での抽選結果に応じた大当り遊技の終了を契機に遊技状態を高確率に移行し、その後の大当りの回数が予め設定された回数(リミッタ回数)に達するまで高確率遊技状態を継続することによって、比較的短時間で大量の遊技球を獲得可能とした構成もある(リミッタ機能搭載機)。特許文献1に記載されているように、リミッタ回数を予め設定した1種類とするのではなく、複数種類の中から抽選によって決定する構成もある。特許文献1では、残りのリミッタ回数を越えない範囲で、あと何回高確率遊技状態が継続するかを報知する手段も備えている。
加えて最近では、リミッタ機能を搭載しながらも、リミッタ消化時の獲得遊技球数が画一的なものとならないような遊技性を付加したものがある。具体的な例としては、低確率状態で大当りになると大当り遊技終了後に高確率遊技状態となり、リミッタ回数に達するまで高確率が継続する構成は同一であるが、大当り図柄の種類の中に開放延長機能及び時短機能を実施しないもの、1回の大当り遊技による獲得遊技球数が少ないものを備え、リミッタを消化するまでの時間や獲得遊技球数にばらつきが出る構成としている。
更に、当否判定を行なう特別図柄を2個備え、各特別図柄毎に上記した大当り図柄の内容を振分け、2個の特別図柄を組み合わせることで遊技性を増す構成もある。この構成では、特別図柄と大当り図柄の種類によって、獲得遊技球数が少なく開放延長機能が作動しない大当りが連続する場合もあれば、大量の大当り出球を獲得し開放延長機能を作動させる大当りが連続する場合もあるため更に遊技性が付加された構成となっている。
また、大当りの演出においては、大当りのオープニング演出、大入賞口の開放間インターバル演出、エンディング演出等の演出時間を、大当り図柄に応じて、言い換えれば、大当り遊技終了後の遊技状態が高確率か低確率かに応じて変化させる発明がある<特許文献2>。この構成により、大当り遊技終了後の遊技状態が高確率に移行する場合、高確率遊技状態によって次の大当りを早く獲得したいという遊技者の願望を満たすために、高確率遊技移行前の大当り遊技を早く消化させることが可能となっている。
特開2007−252483号公報 特開2006−192062号公報
リミッタ機能搭載機では、遊技者は低確率遊技状態で初回の大当り(初当たり)を獲得すると、以降の高確率遊技状態によって容易に大当りが獲得できるのはあと何回かということを意識しながら遊技を進行するが、それに対して、リミッタが作動するまでの残り大当り回数(容易に得ることが可能な残りの大当り回数)に応じて、大当り遊技の待機演出時間を変更するものはなく、大当り毎に遊技者が抱く期待感や達成感に応じた適切な演出を提供できていなかった。
本願発明は上記の問題に鑑み、高確率遊技状態のリミッタ機能を備えた遊技機において、残りの大当り回数に応じた大当り演出の実施を可能とし、リミッタ機能の効果を更に興趣あるものとすることが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の弾球遊技機は、
遊技領域に設けた始動口への入球に起因して乱数値を抽出し、該乱数値に基づいた大当りか否かの当否判定を、大当りとなる確率が高い高確率遊技状態及び大当りとなる確率が該高確率遊技状態よりも低い低確率遊技状態のいずれかの遊技状態で行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果と前記乱数値に応じて変動表示した後に、大当りを示す複数種類の図柄の中からいずれかの図柄を決定する図柄決定手段と、
前記低確率遊技状態での前記当否判定の結果が大当りであれば、該大当りに応じた大当り遊技終了後の遊技状態を前記高確率遊技状態に移行する高確率移行手段と、
該高確率移行手段の実施契機となる大当りから、前記高確率遊技状態での前記当否判定の結果が大当りとなる毎に大当り回数を所定数まで計数する大当り回数計数手段と、
前記高確率遊技状態での前記変動表示を計数する変動回数計数手段と、
前記高確率移行手段の実施から前記大当り回数計数手段による計数値が前記所定数に達するまで前記高確率遊技状態が継続した場合、該所定数に達した大当りに応じた大当り遊技終了後の遊技状態を前記低確率遊技状態に移行する第1高確率継続手段と、
前記高確率移行手段の実施から前記変動回数計数手段による変動回数が所定数に達するまで前記当否判定手段を前記高確率遊技状態で継続し、変動回数が所定数に達すると前記当否判定手段を前記低確率遊技状態に移行する第2高確率継続手段と
を備え、
該第2高確率継続手段は、前記大当り回数計数手段による前記所定値と、前記図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて継続回数を設定する
ことを特徴とする弾球遊技機である。
また、請求項2記載の弾球遊技機は、
遊技領域に設けた始動口への入球に起因して乱数値を抽出し、該乱数値に基づいた大当りか否かの当否判定を、大当りとなる確率が高い高確率遊技状態及び大当りとなる確率が該高確率遊技状態よりも低い低確率遊技状態のいずれかの遊技状態で行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果と前記乱数値に応じて変動表示した後に、大当りを示す複数種類の図柄の中からいずれかの図柄を決定する図柄決定手段と、
前記低確率遊技状態での前記当否判定の結果が大当りであれば、該大当りに応じた大当り遊技終了後の遊技状態を前記高確率遊技状態に移行する高確率移行手段と、
該高確率移行手段の実施契機となる大当りから、前記高確率遊技状態での前記当否判定の結果が大当りとなる毎に大当り回数を所定数まで計数する大当り回数計数手段と、
前記高確率遊技状態になると前記当否判定手段の時に前記高確率遊技状態から前記低確率遊技状態に移行させるか否かの抽選を行う転落抽選手段と、
前記高確率移行手段の実施から前記大当り回数計数手段による計数値が前記所定数に達するまで前記高確率遊技状態が継続した場合、該所定数に達した大当りに応じた大当り遊技終了後の遊技状態を前記低確率遊技状態に移行する高確率継続手段と
を備え、
前記転落抽選手段は、前記大当り回数計数手段による前記所定値と、前記図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて抽選確率を設定する
ことを特徴とする弾球遊技機である。
始動口への入球に起因して抽出する乱数値は複数種類としてもよく、大当りか否かの当否判定に用いる当否(大当り)判定用乱数の他に、該当否判定用乱数の抽選結果に応じて表示する確定図柄の種類と、図柄の変動内容を決定するために用いる乱数とするのが好適であり、例えば大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数としてもよい。
当否判定の結果と乱数値に応じて、大当りを示す複数種類の図柄の中からいずれかの図柄を決定するとは、当否判定結果が大当りであれば(抽出した当否判定用乱数の値が遊技状態毎に設定された大当り値と同一であれば)、判定した当否判定用乱数と同契機で抽出した大当り図柄決定用乱数に応じて大当り図柄の種類を決定する構成であればよく、大当り図柄の種類とは、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を区別可能に示すものであればよい。
本願発明は、高確率遊技状態を大当り遊技を跨いで所定回数継続させる所謂リミッタ機能を備える構成であり、高確率継続手段がその機能を有する手段となる。大当り回数を所定数まで計数する大当り回数計数手段は、リミッタ(当否判定を実施する遊技状態を低確率に移行する機能)を作動させる大当り回数か否かを判定するために用いる装置であればよく、大当りとなる毎にインクリメント処理を行い計数値が所定数と等しいか否かを判定してもよいし、大当り回数計数手段の開始時に所定数を設定し、大当りとなる毎にデクリメント処理を行い計数値が0又は所定値か否かを判定しリミッタの作動を判断する構成としてもよい。
なお、以下のような発明1も考えられる。
請求項1記載の弾球遊技機において、
前記始動口には、
入賞率が常時一定な第1始動口と、
可変入賞装置からなり作動時のみ入球可能となる第2始動口が設けられ、
前記当否判定手段には、
前記第2始動口への入球に起因して抽出した乱数値を、前記第1始動口への入球に起因して抽出した乱数値よりも優先して前記当否判定を行なう優先当否判定手段を設け、
前記図柄決定手段には、
前記第1始動口への入球に基づいて図柄を決定する第1図柄決定手段と、
前記第2始動口への入球に基づいて図柄を決定する第2図柄決定手段とを設定し、
前記第1始動口への入球に基づく大当り遊技終了後に、前記可変入賞装置の作動時間が通常遊技状態に比べて長く設定された開放延長状態となるか否かを、前記第1図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて決定する第1開放延長決定手段と、
前記第2始動口への入球に基づく大当り遊技終了後に前記開放延長状態となるか否かを、前記第2図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて前記第1開放延長決定手段よりも高い確率で前記開放延長状態となることを決定する第2開放延長決定手段と、を備え、
前記待機時間決定手段は、前記大当り回数計数手段による前記計数値と前記第1図柄決定手段又は前記第2図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて決定される
ことを特徴とする弾球遊技機である。
入賞率が常時一定な第1始動口とは、遊技球が入球する入口の大きさが、遊技中に変化しなければよく、入口が遊技釘で構成されていてもよいし、成型された樹脂で構成されていてもよい。可変入賞装置からなり作動時のみ入球可能となる第2始動口とは、可変入賞装置が未作動時には入球せず第2始動口への入球に基づく当否判定が実施されない構成であればよく、可変入賞装置は普通電動役物としてもよい。
第2始動口である可変入賞装置の作動契機は、遊技領域に設けた普通図柄作動ゲートに遊技球が入球し普通図柄抽選の当りとなる抽選結果が普通図柄表示装置に表示された時としてもよく、開放延長状態においては普通図柄の変動時間を短縮し非開放延長状態よりも多くの作動契機を実施するのが望ましい。更に高確率遊技状態では普通図柄の抽選確率を高確率に移行してもよい。尚、第2始動口である可変入賞装置の作動契機を普通図柄作動ゲートへの入球時(普通図柄抽選を行なわない)としてもよい。
第1始動口入球時に取得する各種乱数値と、第2始動口入球時に取得する各種乱数は、同一の乱数生成装置から抽出する構成が好適であり、従って当否判定時の大当り確率も共通となる構成が望ましいが、異なる大当り確率とする構成(異なる乱数生成装置から抽出)も考えられる。
優先当否判定手段では、第1始動口への入球に起因して抽出した乱数値と、第2始動口への入球に起因して抽出した乱数値があれば、抽出時からの時間経過に拘らず優先して第2始動口への入球に起因して抽出した乱数値の当否判定を実施する構成であり、第1始動口への入球に起因して抽出した乱数値の当否判定が行われるのは、第2始動口への入球に起因して抽出した乱数値がない場合であればよい。
第1始動口への入球に基づいて図柄を決定する第1図柄決定手段とは、第1始動口への入球に起因して抽出した当否(大当り)判定用乱数が大当り値であれば、該当否判定用乱数と同契機で抽出した大当り図柄決定用乱数の値に応じて複数種類の大当り図柄の中から大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を示す大当り図柄の種類を決定する構成であればよく、当否判定結果がハズレであれば毎回同じハズレ図柄を決定する構成(ハズレ図柄は1種類)であってもよし、複数種類の図柄の中からハズレ図柄を決定する構成でもよい。
第2始動口への入球に基づいて図柄を決定する第2図柄決定手段とは、第2始動口への入球に起因して抽出した当否(大当り)判定用乱数が大当り値であれば、該当否判定用乱数と同契機で抽出した大当り図柄決定用乱数の値に応じて複数種類の大当り図柄の中から大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を示す大当り図柄の種類を決定する構成であればよく、当否判定結果がハズレであれば毎回同じハズレ図柄を決定する構成(ハズレ図柄は1種類)であってもよし、複数種類の図柄の中からハズレ図柄を決定する構成でもよい。
第1図柄決定手段と第2図柄決定手段は、大当り図柄の種類決定時の振分率が異なる構成が好適であり、例えば、第1始動口入球時と、第2始動口入球時とで同一の乱数値を取得した場合、同一の大当り図柄の種類を決定する値と、異なる大当り図柄を決定する値とが、混在する構成が望ましい。また、第1始動口入球時に取得する大当り決定用乱数値と、第2始動口入球時に取得する大当り決定用乱数値とは、同一の乱数生成装置から取得する構成が好適であるが、大当り図柄決定時の振分率を異ならせるために異なる乱数生成装置を用いてもよい。
第1開放延長決定手段よりも高い確率で開放延長状態となることを決定する第2開放延長決定手段とは、第1図柄決定手段と第2図柄決定手段の開放延長状態となる図柄(大当り図柄)を決定する図柄振分率(確率)が、第1図柄決定手段よりも第2図柄決定手段の方が高く設定された構成であればよく、第2図柄決定手段は毎回の大当り時で該大当り終了後に開放延長状態となる図柄を決定してもよい。
第1図柄決定手段により決定する図柄と第2図柄決定手段により決定する図柄は、共通の図柄群の中から選択決定する構成としてもよいし、それぞれ専用の図柄群の中から選択決定する構成としてもよい。
第1開放延長決定手段と第2開放延長決定手段とは、第1始動口への入球に基づいて大当りとなった場合に実施されるのが第1開放延長決定手段であり、第2始動口への入球に基づいて大当りとなった場合に実施されるのが第2開放延長決定手段であればよいが、開放延長状態となる図柄の種類は共通内容とする構成が好適である。
なお、以下のような発明2も考えられる。
発明1記載の弾球遊技機において、
前記待機時間決定手段は、前記第1図柄決定手段が前記第1開放延長決定手段によって前記開放延長状態となる図柄を決定すると、前記大当り回数計数手段による前記計数値に応じて特別演出時間を決定する。
ことを特徴とする弾球遊技機である。
請求項1記載の弾球遊技機によれば、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する大当り図柄の種類(図柄モード)と、大当り回数計数手段による計数値に応じて高確率状態の制御期間を決定する高確率制御期間決定手段を備える構成では、上記内容の設定により、遊技状況に応じたST回数(高確率制御期間)の設定が可能となる。
請求項2記載の弾球遊技機によれば、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する大当り図柄の種類(図柄モード)と、大当り回数計数手段による計数値に応じて大当り遊技終了後に高確率状態から通常確率状態に制御する確率を決定する転落抽選確率決定手段を備える構成では、上記内容の設定により、遊技状況に応じた転落抽選の確率設定が可能となる。
遊技盤8の正面図である。 遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 主制御装置50が実行する保留記憶処理のフローチャートである。 主制御装置50が実行する当否判定処理のフローチャートである。 主制御装置50が実行する大当りリミッタ設定のフローチャートである。 主制御装置50が実行する特別図柄確定処理のフローチャートである。 主制御装置50が実行する当り遊技開始処理のフローチャートである。 主制御装置50が実行する当り遊技終了処理のフローチャートである。 主制御装置50が記憶する各フラグの内容を示す図表である。 図柄モードに応じて実施される大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を示す図表である。 図柄モードに応じて決定する大当り図柄の種類を示す図表である。 図柄モードとリミッタが作動するまでの大当り回数に応じて設定される大当り遊技終了インターバル時間の内容を示す図表である。 図柄モードに応じて設定されるモードバッファとモードバッファの値に応じて設定される大当り遊技後の遊技状態の内容を示す図表である。 演出図柄表示装置54bに表示する大当り遊技終了インターバルの内容を示す図である(1)。 演出図柄表示装置54bに表示する大当り遊技終了インターバルの内容を示す図である(2)。 演出図柄表示装置54bに表示する大当り遊技終了インターバルの内容を示す図である(3)。 演出図柄表示装置54bに表示する大当り遊技終了インターバルの内容を示す図である(4)。 実施例2において、図柄モードとリミッタが作動するまでの大当り回数に応じて設定される大当り遊技終了インターバル時間の内容を示す図表である。 実施例2において、演出図柄表示装置54bに表示する大当り遊技終了インターバルの内容を示す図である。 実施例3において、図柄モードとリミッタが作動するまでの大当り回数に応じて設定されるST回数の内容を示す図表である。 実施例4において、図柄モードとリミッタが作動するまでの大当り回数に応じて設定される転落抽選確率の内容を示す図表である。
図1は、本実施例のパチンコ機の遊技盤8の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。
遊技盤8には公知のガイドレール25a、25bによって囲まれた略円形の遊技領域26が設けられ、多数の遊技釘27が植設されている。遊技領域26の略中央には、窓部28aを有する液晶枠飾り28が設けられており、演出図柄表示装置54b(図2参照)のLCD画面が遊技者から視認可能に構成され、図示しない公知のワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
また、窓部28aの上方左には、7セグメントLED等の発光部材により構成される第1特別図柄表示装置29、上方右には左と同一部材の第2特別図柄表示装置30と、中央には4個の発光部材で構成される第2特別図柄保留数表示装置30aが設けられており、窓部28a下には同様に4個の発光部材で構成される第1特別図柄保留数表示装置29aが設けられている。
液晶枠飾り28の左右両側又は左側には後述する普通図柄作動スイッチ42a(図2参照)を備える普通図柄作動ゲート42が設けられており、下側には第1始動口31と開放時のみ入賞可能となる普通電動役物40が第2始動口32として設けられている。また普通電動役物40には、7セグメントLED等の発光部材により構成される普通図柄表示装置41が配置されている。第2始動口32の下方には、アタッカー式の大入賞口33aを備える大入賞口ユニット33が配置され、該大入賞口ユニット33の下方にはアウト口34が設けられている。大入賞口33aの左側には4個のLEDで構成される普通図柄保留数表示装置41aが設けられている。また、大入賞口ユニット33の左右両側には、後述する一般入賞口スイッチ35b(図2参照)を備える一般入賞口35aが複数備えられる入賞口ユニット35が設けられている。
上記のように遊技盤8を構成することによって、普通図柄作動ゲート42に入球(普通図柄作動スイッチ42a(図2参照)にて遊技球を検出)すると、普通図柄表示装置41で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄の態様に応じて、後述する普通電役ソレノイド40b(図2参照)を駆動させる。普通電役ソレノイド40bを駆動させると、ほぼ同期して普通電動役物40の羽根部材が駆動して、普通電動役物40への入球(第2特別図柄始動スイッチ32a(図2参照)での検出率)が可能となるように構成されている。尚、本実施形態におけるパチンコ機では、普通電動役物40の羽根部材が駆動する開放時間は、通常時は0.3秒(1回)、時短状態(開放延長状態)では5.0秒(1回)である。
第1始動口31に遊技球が入球(第1特別図柄始動スイッチ31a(図2参照)にて遊技球を検出)すると、第1特別図柄表示装置29において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第2始動口32である普通電動役物40に入球(第2特別図柄始動スイッチ32a(図2参照)にて遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置30において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の変動中は、窓部28aに配置された演出図柄表示装置54bにおいて各々の特別図柄の変動に連動した演出態様を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、第1始動口と第2始動口への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動停止を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し且つ第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の態様に応じて後述する大入賞口ソレノイド33c(図2参照)を駆動させる。大入賞口ソレノイド33cを駆動させると、ほぼ同期して大入賞口ユニット33の扉部材が駆動して、大入賞口33aへの入球(カウントスイッチ33b(図2参照)での検出率)が可能となるように構成されている。
続いて、図2に本実施例におけるパチンコ機の電気配線を示すブロック図を示し説明する。図2には煩雑になる電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的又は間接的に供給される構成となっている。尚、遊技盤8を装着するパチンコ機本体に関する部品は図示を省略している。
図2に示す通り、主制御装置50の入力端には、遊技盤中継端子板62を介して第1始動口31に入球した遊技球を検出する第1特別図柄始動スイッチ31aと第2始動口32である普通電動役物40に入球した遊技球を検出する第2特別図柄始動スイッチ32aと、普通図柄作動ゲート42に入球した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ42aと、大入賞口33aに入球した遊技球を検出するカウントスイッチ33bと、一般入賞口35aに入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ35bとが接続されており、裏配線中継端子板63を介して前面枠が閉鎖していることを検出する前面枠閉鎖スイッチ38と、意匠枠が閉鎖していることを検出する意匠枠閉鎖スイッチ39a、39bと、が接続されている。
主制御装置50の出力端には、遊技盤中継端子板62を介して大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cと、普通電動役物31の羽根部材を駆動する普通電役ソレノイド40bとが接続されており、図柄表示装置中継端子板64を介して第1特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置29と、第1特別図柄の保留数を表示する第1特図保留数表示装置29aと、第2特別図柄を表示する第2特別図柄表示装置30と、第2特別図柄の保留数を表示する第2特図保留数表示装置30aと、普通図柄を表示する普通図柄表示装置41と、普通図柄の保留数を表示する普図保留数表示装置41aとが接続されており、裏配線中継端子板63及び外部接続端子板61を介して図示しないホールコンピュータ70と、が接続されている。
主制御装置50はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される各種検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種コマンド等を生成し、払出制御装置51及びサブ統合制御装置53に出力する。ここで、主制御装置50と払出制御装置51とは双方向通信回路として構成され、主制御装置50とサブ統合制御装置53とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置50からサブ統合制御装置53への一方向通信回路として構成されている。
払出制御装置51の入力端には、裏配線中継端子板63を介して球タンク(図示せず)又はタンクレール(図示せず)内の遊技球が不足していることを検出する球切れスイッチ22a又は23aと、裏配線中継端子板63及び払出中継端子板66を介して払い出した遊技球を検出する払出スイッチ24bと、各種端子板を介することなく下皿への経路に遊技球が多数あることを検出する満杯スイッチ13aと、が接続されている。払出制御装置51の出力端には、裏配線中継端子板63及び払出中継端子板66を介して遊技球を上皿へと払い出す払出モータ24aが接続されている。
払出制御装置51はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される各種検出信号ならびに主制御装置50から入力されるコマンドに基づいて遊技球の払い出しに関わる各種コマンド等を生成し、主制御装置50及び発射制御装置52に出力する。ここで、払出制御装置51と主制御装置50とは双方向通信回路として構成され、払出制御装置51と発射制御装置52とは払出制御装置51から発射制御装置52への一方向通信回路として構成されている。
また、払出制御装置51は、外部接続端子板61を介して賞球に関する情報などをホールコンピュータ70に送信するほか、発射制御装置52に対して発射停止信号を送信する。発射制御装置52は発射モータ36を制御して、遊技球を遊技領域26に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置52には払出制御装置51以外に発射ハンドル18からの回動量信号、タッチスイッチ20aからのタッチ信号、発射停止スイッチ19aから発射停止スイッチ信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル18を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル18を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ19aを押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置51に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル18を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置53の入力端には、遊技者により操作可能な遊技スイッチ14aが接続されている。サブ統合制御装置53の出力端には、図示しない意匠枠及び遊技盤8に備えられる各種LED・ランプ37と、前面枠及びスピーカユニットに備えられるスピーカ10と、が接続されている。尚、サブ統合制御装置53と主制御装置50とは間に演出中継端子板65を介した主制御装置50からサブ統合制御装置53への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置53と演出図柄制御装置54aとはサブ統合制御装置53から演出図柄制御装置54aへの一方向通信回路として構成されている。
サブ統合制御装置53はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される遊技スイッチ14aの入力ならびに主制御装置50から入力されるコマンドに基づいて演出に関わる各種コマンド等を生成し、演出図柄ユニット54の演出図柄制御装置54aに出力する。
また、サブ統合制御装置53には、音量を調節する音量調節スイッチ10aが備えられ、音量調節スイッチ10aの状態(位置)を検出し、その検出結果とスピーカ10へ送信する内容とを判断し、スピーカ10から出力する音量をソフト的に制御するように構成されている。
演出図柄制御装置54aは、サブ統合制御装置53から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置50から送信されてきたものとサブ統合制御装置53が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置54bを制御して、疑似図柄等の演出画像を窓部28aに表示させる。
次に、遊技機の作動について説明する。本実施形態におけるパチンコ機は確率変動機として構成され、第1始動口31及び第2始動口32への遊技球入球に基づく当否判定は、通常確率遊技状態(低確率遊技状態)と、該通常確率遊技状態に比べて遊技者にとって有利な(大当りとなる確率が高い)遊技状態となる高確率遊技状態とのいずれかで実施される。
通常確率遊技状態の当否判定で大当り(初当り)になると、大当り図柄の種類にかかわらず該大当りに応じた内容の大当り遊技の終了後に遊技状態が高確率遊技状態に制御される。この高確率遊技状態は、所定の上限回数(本実施例では初当りを含め5回)の大当り遊技が行われるまで継続し(大当り遊技中は通常確率)、上限回数の大当り遊技終了後に通常確率遊技状態に制御される。この上限回数が高確率遊技状態リミッタ(確変リミッタ)のリミッタ値となり、上限回数に達して高確率遊技状態から通常確率遊技状態に制御されることをリミッタ作動という。
大当り遊技には、大当り図柄の種類に応じて、大入賞口33aの開放回数と開放時間が異なる複数種類の遊技があり、この大当り図柄の種類は、当否抽選時に設定される図柄モードに基づいて選択される。更に大当り図柄の種類毎にリミッタ未作動時の大当り遊技終了後の開放延長機能(時短機能)の有無が設定される。従って図柄モードを大当り図柄の種類として捉えることができる。
図10に示すように、本実施例では、リミッタが未作動時において、大当りとなる当否抽選時に図柄モードが「0」に設定されこれに応じて大当り図柄の種類に「2R時短無し」を設定する場合、大当り遊技には大入賞口33aが0.300秒の開放を2回行なう内容を設定し、大当り遊技終了後の遊技状態として、高確率遊技状態で開放延長機能の未作動を設定する。図柄モードに「1」が設定されこれに応じて大当り図柄の種類に「2R時短有り」を設定する場合、大当り遊技には図柄モード「0」と同様に大入賞口33aが0.300秒の開放を2回行なう内容を設定するが、大当り遊技の実施後は、高確率遊技状態で且つ次回の大当りまで(詳しくは10000回の変動まで)の開放延長機能の作動を設定する。図柄モードに「2」が設定されこれに応じて大当り図柄の種類に「15R時短有り」を設定する場合、大当り遊技には大入賞口33aが28.000秒の開放を15回行なう内容を設定し、大当り遊技の実施後は、図柄モード「2」と同様に高確率遊技状態で且つ次回の大当りまで(詳しくは10000回の変動まで)の開放延長機能の作動を設定する。尚、開放延長機能作動時には、普通図柄の変動時間を短縮(単位時間当りの変動回数が増加)する時短機能も作動する。
本実施例では、大当り抽選を行なう特別図柄を2種類備えているが、第1始動口31入球に基づく第1特別図柄の当否抽選では、図柄モードは「0」、「1」、「2」の中からいずれかが設定され、普通電動役物40からなる第2始動口32への入球に基づく第2特別図柄の当否抽選では、毎回図柄モードに「2」が設定される。この設定により、第2特別図柄が大当りとなった場合は、必ず大量の遊技球が獲得可能な遊技が実施され、尚且つ大当り遊技終了後は有利な遊技状態(遊技球の減少を押さえ、第2特別図柄の変動回数が増える)が実施されるため、第1特別図柄の大当りよりも優位な構成となっている。なお、本実施例では図柄モードを「0」、「1」、「2」の3種類で設定したが、遊技構成により、「15R時短なし」の「3」、「15R時短あり」だが、大入賞口開放時間の異なる「4」を設けるなど、遊技機の設計に応じて適宜モードを設定すればよい。
尚、リミッタが作動した大当り遊技の終了後は、大当り図柄の種類(図柄モード)にかかわらず100回の変動を実施するまで開放延長状態となる(但しリミッタが作動した大当り遊技の終了後は通常確率状態)。大当たり図柄の種類(図柄モード)に応じた開放延長状態の設定はこの内容に限るわけではなく、リミッタ未作動時においても開放延長状態を特別図柄の変動回数を限定して作動させる構成としてもよい、例えば図柄モード2は次回の大当りまで開放延長状態を作動させるのではなく、図柄モード2を設定した大当りの大当り遊技終了後から、100回の第1及び第2特別図柄の変動が実施されるまで開放延長状態を作動させる構成でもよいし、このような内容となる図柄モードを追加する構成としてもよいが、大当り図柄の種類(図柄モード)によって、優位度が異なる構成が好適である。また、大当り図柄の種類(図柄モード)によってリミッタが作動した大当り遊技の終了後は、開放延長状態を一律100回ではなく、大当り図柄の種類(図柄モード)に応じて異なる回数を設定する構成も考えられる。このようにすれば、リミッタ作動時にどの大当り図柄を取得するかで、開放延長中に再度大当りに当選する可能性が変化し、遊技者に興趣を与えることができる。
本実施例における大当り図柄の種類(図柄モード)毎の優位度は、リミッタ未作動時に図柄モードに「0」が設定されると、大当り遊技によって遊技球は獲得できず、大当り遊技終了後においても開放延長機能が作動しないため普通電動役物40からなる第2始動口への入球機会が増加せず、大当り遊技終了後から少なくとも次回の大当りまでは、通常確率遊技状態と同様に第1始動口への入球(第1特別図柄の当否抽選)を主とする遊技を進行する。この遊技進行状況は通常確率遊技状態と比べ、当否判定確率は高確率となっているが単位時間あたりの当否判定回数は通常確率遊技状態と変化のない不利な遊技状態である。
リミッタ未作動時に、図柄モードに「1」が設定されると、大当り遊技によって遊技球は獲得できないが、大当り遊技終了後に開放延長機能が作動するため普通電動役物40からなる第2始動口への入球機会が増加し、第2特別図柄の当否抽選を第1特別図柄よりも優先して実施する構成より、第2始動口への入球(第2特別図柄の当否抽選)を主とする遊技を進行する。この遊技進行状況は大当り遊技によって遊技球の獲得はならなかったが、開放延長機能の作動により、遊技球の減少を抑えながら単位時間当りの第2特別図柄の抽選回数が増加するため、大量の遊技球の獲得が望める第2特別図柄の大当りが容易となる優位な遊技状態である。
リミッタ未作動時に、図柄モードに「2」が設定されると、大量の遊技球が獲得可能な大当り遊技が実施され、尚且つ大当り遊技終了後には、開放延長機能が作動し、図柄モード「1」と同様の優位な遊技状態となる。従って、大当りとなる当否抽選時に図柄モードが「0」以外に設定されると、リミッタが作動するまでの当否抽選は、普通電動役物40の開放延長機能により、第2特別図柄を主とした優位な遊技状態を継続可能な構成としている。
この構成は、図柄モード「1」又は「2」が、リミッタが作動するまでのどの段階(残りの大当り回数が何回か)で設定されたかにより、初当りからの獲得出球数が大きく変化する構成といえる。従って本実施例では、図12に示すように、図柄モードの種類と、リミッタが作動するまでの残りの大当り回数(リミッタカウンタの値)に応じて、大当り遊技の終了インターバル時間を設定し、出球獲得に対する期待度の報知を好適に実施する構成となっている。大当り遊技の終了インターバル時間は、図柄モードの設定時に、リミッタが作動するまでの残りの大当り回数に応じて図12に示した内容から選択される。尚、大当り遊技の開始インターバル時間を、図柄モードとリミッタカウンタ値に応じて設定する構成も考えられ、この構成においても同様の効果を得ることができる。
次に、主制御装置50が行う保留記憶処理について図3を用いて説明する。尚、メインルーチンとして行われる各処理は従来技術にそったものであるため説明は割愛する。保留記憶処理を開始すると、第1始動口31に遊技球が入球したか(第1特図始動スイッチが遊技球を検出したか)否か判定する(S10)。肯定判定なら(S10:YES)、保留記憶数が最大値(本実施例においては4個)よりも少ないか否か判定し(S20)、肯定判定(0個から3個)なら(S20:YES)、大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を抽出して、これらを第1保留記憶として保留記憶数に応じた第1保留記憶専用の各記憶領域に記憶するとともに、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算し(S30)、加算された保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示信号をサブ統合装置53に送信する(S40)。
S40又はS10、S20の否定判定(S10:NO、S20:NO)に続いては、第2始動口32に遊技球が入球したか(第2特図始動スイッチが遊技球を検出したか)否か判定する(S50)。肯定判定なら(S50:YES)、保留記憶数が最大値(本実施例においては4個)よりも少ないか否か判定し(S60)、肯定判定(0個から3個)なら(S60:YES)、大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を抽出して、これらを第2保留記憶として保留記憶数に応じた第2保留記憶専用の各記憶領域に記憶するとともに、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算し(S70)、加算された保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示信号をサブ統合装置53に送信する(S80)。S80又はS50、S60の否定判定(S50:NO、S60:NO)の後リターンに抜ける。
次に図4に示したフローチャートを用いて主制御装置50が行う当否判定処理を説明する。当否判定処理を開始すると、特図の始動条件が成立しているか否か判定する(S90)。この判定処理では、大当り遊技中でないこと、第1及び第2特図が変動中又は確定表示中でないことを確認する。否定判定なら(S90:NO)リターンに抜け、肯定判定なら(S90:YES)、第2保留記憶が有るか否か判定する(S100)。肯定判定なら(S100:YES)、S120に進み、否定判定なら(S100:NO)第1保留記憶が有るか否か判定する(S110)。否定判定なら(S110:NO)リターンに抜け、肯定判定なら(S110:YES)、S120に進む。S100とS110の判定順により、第2保留記憶の当否判定を優先して実施し、これにより本願発明における優先当否判定手段を構成している。
S120では、保留記憶のシフト処理を行い(S120)、これにより最も古い保留記憶を当否判定の対象とするとともに、保留記憶数を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
続く、大当り判定用乱数比較処理(S130)では、当否判定の対象とした保留記憶の大当り判定用乱数と予め設定された当否判定テーブルとを比較して、大当り判定用乱数の値が当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する。当否判定テーブルは通常確率(低確率1/300)用と高確率(1/60)用の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常遊技であれば通常確率用の当否判定テーブルを用いて比較し、高確率の遊技状態であれば高確率用の当否判定テーブルを用いて比較する。
S140の処理では、大当り判定用乱数の比較処理(S130)の結果が大当りであるか否か判定する(本実施例では1/300)。この処理が本願発明における当否判定手段に該当する。肯定判定なら(S140:YES)、即ち大当りであるなら上述したリミッタ作動を設定するための大当りリミッタ設定を行なう。
図5に示す大当りリミッタ設定では、リミッタフラグが0か否か判定する(S260)。リミッタフラグは主制御装置50が記憶する値であり、図9(7)に示すように、その値が0であれば大当り遊技後の遊技状態を高確率状態に制御することを、値が1であれば大当り遊技後の遊技状態を通常確率状態に制御することを、主制御装置50が判断するための値である。
S260が肯定判定なら、即ちリミッタが作動する大当りでなければ(S260:YES)、リミッタカウンタにプラス1するインクリメント処理を行い(S261)、リミッタカウンタの値が4か否か判定する(S262)。肯定判定なら(S262:YES)、リミッタフラグに1を設定し(S263)、リミッタカウンタに0を設定しクリアし(S264)図柄モード設定に進む。S260、が否定判定なら、即ちリミッタフラグが1でリミッタが作動する大当り判定であるなら(S260:NO)、図柄モード設定に進む。S262が否定判定なら、即ち次回の大当り判定もリミッタを作動させるものでなければ(S262:NO)図柄モード設定に進む。この大当りリミッタ設定が本願発明における大当り回数計数手段に該当する。
続いてS160の図柄モード設定処理では、当否判定の対象とした保留記憶の種類(第1保留記憶又は第2保留記憶)と、保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて図柄モードの設定を行う(S160)。当否判定の対象が第1保留記憶なら、大当り図柄決定用乱数1に基づいて図柄モードは「0」「1」「2」の3種類の中から選択され、当否判定の対象が第2保留記憶なら、図柄モード「2」が選択される。図10を用いて説明したように図柄モードによって大当り遊技の内容および大当り遊技終了後の開放延長機能(時短機能含む)の有無が選択される。この構成が本願発明における第1開放延長決定手段又は第2開放延長決定手段に該当する。
加えて、選択した図柄モードと、S261でプラス1したリミッタカウンタの値に応じて、大当り遊技の終了インターバル時間を図12に示した内容から選択し設定する。この構成が、本願発明における、当否判定の結果が大当りの時、該大当りに応じた大当り遊技の前及び/または後で行う大当り待機時間を、大当り回数計数手段による計数値と図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて決定する待機時間決定手段に該当する。
次に、S160で設定した図柄モードと、当否判定の対象とした保留記憶の大当り図柄決定用乱数2とに基づいて特図表示装置29に表示する大当り図柄を設定する(S170)。尚、大当り図柄は、図11に示すように「図柄1〜図柄18」の18通り備えている。本実施例では、S160、S170の処理によって本願発明における図柄決定手段を構成し、判定対象が第1保留記憶であれば第1図柄決定手段、判定対象が第2保留記憶であれば第2図柄決定手段となる。
続いてS170で選択した大当り図柄に基づき、サブ統合制御装置53に送信する図柄指定用のコマンド設定処理を行い(S180)、図柄モード、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、特別図柄(特図)表示装置29に表示する図柄の変動時間となる変動パターンを選択する(S190)。
続いてS160で設定した図柄モードに基づいてモードバッファを設定する(S200)。モードバッファは、大当り遊技終了後の確変機能および開放延長機能(時短機能)の作動を決定するものであり、「0(000)〜3(011)」(括弧内は2進数)の4種類で構成されている(図13(1)参照)。本実施例では、図13(2)に示すように、上述したリミッタフラグの値が1であれば、図柄モードの値にかかわらずモードバッファに「1」が設定され、大当り遊技終了後の遊技状態を通常確率時短有りにする。それ以外の場合(リミッタフラグ=0)では、図柄モードが「0」ならモードバッファに「2」を設定し、図柄モードが「1」又は「2」ならモードバッファに「3」を設定する。
モードバッファ設定処理の後、リミッタフラグの値が1か否か、即ち当該処理によって実行される大当り遊技終了後の遊技状態を通常確率状態にするリミッタを作動させるか否か判定し(S201)、肯定判定なら(S201:YES)、リミッタフラグに0をセットする(S205)。これは、リミッタを作動させる設定をS200のモードバッファ設定処理で実施したために行なうリミッタフラグのクリア処理となる。従ってモードバッファ設定処理が本願発明における高確率移行手段と高確率継続手段とを構成する処理となる。
S205の処理後、又S201が否定判定なら(S201:NO)、S160で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の大入賞口33aの開放パターンを設定し(S210)(図10参照)、上記処理によって選択された擬似図柄および変動パターンの情報を、変動指示信号としてサブ統合制御装置53へ送信し(S220)リターンに抜ける。S220で送信した変動指示信号を受信したサブ統合制御装置53からの指示に基づいて、演出図柄制御装置54aは、演出図柄表示装置54bを制御し、擬似図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に主制御装置50は、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30を直接制御して特図の変動を開始する。
S140が否定判定なら(S140:NO)、大当り判定用乱数の比較処理(S130)の結果が小当りであるか否か判定し(1/150)(S230)、肯定判定なら(S230:YES)、小当り図柄を選択し(S240)、続いて小当り図柄に対応する図柄指定コマンド設定処理(S180)、小当り図柄に対応する変動パターンの選択処理(S190)、小当り遊技の開放パターン設定処理(S210)を実行し、小当りに関する擬似図柄および変動パターンの情報をサブ統合制御装置53へ送信する(S220)。その後、サブ統合制御装置53からの指示に基づき演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bを制御し、前記擬似図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に主制御装置50は、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30を直接制御して特図の変動を開始する。
S230が否定判定なら(S230:NO)、ハズレ図柄を選択し(S250)、続いてハズレ図柄に対応する図柄指定コマンド設定処理(S180)、変動パターンの設定処理(S190)を実行し、ハズレに関する擬似図柄および変動パターンの情報をサブ統合制御装置53へ送信する(S230)。その後、サブ統合制御装置53からの指示に基づき演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bを制御し、前記擬似図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に主制御装置50は、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30を直接制御して特図の変動を開始する。
以上が当否判定処理の説明となり、本願発明における高確率移行手段と高確率継続手段の一部を構成する処理を含む。詳しくは、S200のモードバッファ設定処理が、図柄モード(大当り図柄の種類)を基に、大当り遊技終了時に実施される遊技状態の制御内容を、事前に設定する処理となる。
図6に示す「特別図柄確定処理」では、特別図柄の変動時間が経過したか否か判定し(S290)、肯定判定なら(S290:YES)、確定コマンドをサブ統合制御装置53へ送信するとともに選択された特図を第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30に確定表示する(S300)。その後、サブ統合制御装置53からの指示に基づいて演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bの図柄を確定表示する。続いて、確定図柄が大当り図柄か否か判定する(S310)。肯定判定なら(S310:YES)、大当りフラグに「1」をセットする(S320)。S310が否定判定なら(S310:NO)、小当り図柄か否か判定し(S330)、肯定判定なら(S330:YES)、小当りフラグに「1」をセットする(S340)。S320、S340の処理後又はS330が否定判定なら(S330:NO)リターンする。
続いて、図7に示す「当り遊技開始処理」では、大当りフラグが1か否か判定し(S350)、肯定判定なら(S350:YES)、図柄モードに基づく大当り遊技の遊技内容に従って(図10参照)、条件装置および役物連続作動装置を作動して大当り遊技を開始する大当り遊技設定処理を行い(S360)、当否抽選時の遊技状態を記憶する状態バッファを設置する状態バッファ設定処理を行う(S370)。図9(4)に示すように状態バッファは「0(00)〜3(11)」(括弧内は2進数)で表し、2進数で表す上桁を確変フラグに、下桁を時短フラグに対応させている。続くS380〜S420の処理では、当否抽選時の遊技状態を示す状態フラグ、時短フラグ、時短カウンタ、確変フラグ、確変カウンタをクリアしリターンする。S350が否定判定なら(S350:NO)、小当りフラグが「1」か否か判定し(S430)、否定判定なら(S430:NO)、リターンに抜け、肯定判定なら(S430:YES)、小当り遊技の遊技内容を設定し、小当り遊技を開始し(S440)リターンする。
次に、図8に示す「当り遊技終了処理」では、大当り遊技または小当り遊技の終了インターバル時間が経過しているか否か判定し(S450)、否定判定なら(S450:NO)リターンに抜け、肯定判定なら(S450:YES)、大当りフラグが1か否かを判定し、大当り遊技の終了か、小当り遊技の終了か確認する(S460)。否定判定なら(S460:NO)、S580に進み、肯定判定即ち大当り遊技の終了であれば(S460:YES)、役物連続作動装置および条件装置の作動停止処理を行い(S470、S480)、「当否判定処理」で設定したモードバッファ(図13(1))を参照し(S490)、該モードバッファに基づいた設定値(図13(3))で、状態フラグの設定処理(S500)、時短フラグの設定処理(S510)、時短カウンタの設定処理(S520)、確変フラグの設定処理(S530)、および確変カウンタの設定処理を行い(S540)モードバッファをクリアする(S550)。続いて、サブ統合制御装置53へ大当り遊技または小当り遊技終了のコマンドを送信し(S580)、大当りフラグ又は小当りフラグをクリアし(S590)リターンする。
次に当り遊技終了処理で設定する、モードバッファに基づいた状態フラグ、時短フラグ、確変フラグの各フラグと、時短カウンタ、確変カウンタの各カウンタの設定値について図13(3)を用いて説明する。S200でモードバッファに「1」が設定された場合、即ちリミッタフラグが1でリミッタが作動した場合は、当り遊技終了処理によって、時短フラグに01(H)、時短回数カウンタ下位に64(H)、時短回数カウンタ上位に00(H)、確変フラグに00(H)、確変回数カウンタ上位に00(H)、確変回数カウンタ下位に00(H)、状態フラグに01(H)が設定される。これらの設定値により、大当り遊技終了後の遊技状態は、通常確率(確変フラグ00(H))で、時短となる開放延長機能を特別図柄が100回(時短回数カウンタ0064(H))変動するまで実施する状態となる。特別図柄が100回変動後は時短フラグが00(H)に設定され、電源投入時と同様の初期化状態となる。
S200でモードバッファに「2」が設定された場合は、当り遊技終了処理によって、時短フラグに00(H)、時短回数カウンタ下位に00(H)、時短回数カウンタ上位に00(H)、確変フラグに01(H)、確変回数カウンタ下位に10(H)、確変回数カウンタ上位に27(H)、状態フラグに02(H)が設定される。これらの設定値により、大当り遊技終了後の遊技状態は、特別図柄が10000回(確変回数カウンタ2710(H))変動するまで高確率(確変フラグ01(H))で、時短となる開放延長機能が作動しない(時短フラグ00(H))状態となる。
S200でモードバッファに「3」が設定された場合は、当り遊技終了処理によって、時短フラグに01(H)、時短回数カウンタ下位に10(H)、時短回数カウンタ上位に27(H)、確変フラグに01(H)、確変回数カウンタ下位に10(H)、確変回数カウンタ上位に27(H)、状態フラグに03(H)が設定される。これらの設定値により、大当り遊技終了後の遊技状態は、特別図柄が10000回(確変回数カウンタ2710(H))変動するまで高確率(確変フラグ01(H))で、時短となる開放延長機能を特別図柄が10000回(時短回数カウンタ2710(H))変動するまで実施する状態となる。
このような内容の設定値の基になるモードバッファは、上述した図柄モードによって該図柄モードと同様に大当りとなる当否抽選時に設定される。従って、終了インターバルを含む大当り遊技の内容と、該大当り遊技終了後の遊技状態は、大当りとなる当否抽選時(S140、S150、S160、S170)に決定するが、大当り中は時短フラグ、確変フラグをクリアする必要があるため、大当り遊技終了後までモードバッファとして各フラグの設定内容を区別し記憶している。
次に、当否抽選時に図柄モードと、リミッタカウンタの値に応じて決定する終了インターバル時間について説明する。上述したように、本実施例の遊技機は、通常状態からの大当り(初当り)後、4回大当りとなるまで高確率状態での当否抽選を行う所謂高確率リミッタ機能を搭載したパチンコ遊技機であり、尚且つ大当りとなる特別図柄の種類(第1特別図柄又は第2特別図柄)と、大当り図柄の種類(図柄モード)とによって、大当り遊技による獲得遊技球数と、大当り遊技終了後の遊技状態が変化する構成であり、この変化は、リミッタが作動するまでの残りの大当り回数に応じて、遊技者が獲得可能とする出球の期待度を大きく振幅させる内容となっている。
このような構成のパチンコ遊技機では、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態とを決定する大当り図柄の種類(図柄モード)と、リミッタが作動するまでの残りの大当り回数に応じて獲得出球の期待度と達成度を報知する構成が好適であり、本実施例では大当り遊技の終了インターバルに複数の時間設定を設けることによって期待度及び達成度に係る好適な報知を実施している。
具体的な終了インターバルの設定時間と該報知時間に対応した演出図柄表示装置54bでの報知内容を、図12と図14、図15、図16を用いて説明する。通常状態は、第1特別図柄の変動を主とする遊技が行われるため、初当り時に設定される図柄モードは第1特別図柄に応じて設定される「0」「1」「2」のいずれかとなる場合がほとんどであるが、初当り時に第2特別図柄が大当りすることによって図柄モード「2」が設定される可能性も極々わずかにある。
初当り以降は、リミッタが作動するまでに開放延長機能が作動すれば(図柄モード「1」「2」が設定されれば)第2特別図柄の変動を主とする遊技に変化するが、開放延長機能が未作動(図柄モード「0」が設定されれば)ならば通常状態と同様の第1特別図柄の変動を主とする遊技が行われる(当否判定確率は高確率)。尚、本実施例では、第1特別図柄が大当りとなった場合の図柄モードの設定比率は、「0」:「1」:「2」=7:1:1となっている(第2特別図柄が大当りとなった場合は全て図柄モード「2」を設定)。
図柄モードが「0」で残りの大当り回数が4(リミッタカウンタ1)から1(リミッタカウンタ4)の場合、終了インターバル時間には10.000秒が設定される。図柄モードに「0」が設定された場合の大当り終了後の遊技状況は、大当り遊技による遊技球の獲得がならず、大当り遊技終了後は開放延長機能が作動しないため、当否抽選確率は高確率ではあるが遊技者にとっては次回の大当りが優位な大当りとなることを望む不利な遊技状態となる。
従ってこの場合に実施される終了インターバル時の報知は、10.000秒と短い時間で次の優位な大当りを期待させる内容が好適であり、本実施例では図14(1)に示す内容の表示を演出図柄表示装置54bで実施する。具体的には、画面右下にキャラクタA(達吉)を表示し、画面左上に「潜伏モード!」を表示する。「潜伏モード!」が高確率状態を示し、通常確率状態よりも容易に大当りとなることを示唆している。
図柄モードが「0」で残りの大当り回数が0(リミッタフラグ1、リミッタ作動)の場合、終了インターバル時間には20.000秒が設定される。この場合の大当り終了後の遊技状況は、5回全ての大当りが図柄モード「0」による大当り遊技であった可能性が高く、残念な遊技結果ではあったが続いて実施される通常確率の開放延長状態に対して初当りを期待する遊技状態となる。
従ってこの場合に実施される終了インターバル時の報知は、5回大当り終了の総括的なエンディングではあるが賞賛する内容ではなく、さらなる初当りを期待させる内容とするのが好適であり、本実施例では図15(1)に示す内容の表示を演出図柄表示装置54bで実施する。具体的には、画面右下にキャラクタA(達吉)を表示し、画面左上に「時短モード突入!」を表示する。「時短モード突入!」が通常確率状態での初当りを期待させる表示となる。
図柄モードが「1」で残りの大当り回数が4(リミッタカウンタ1)から1(リミッタカウンタ4)の場合、終了インターバル時間には20.000秒が設定される。図柄モードに「1」が設定された場合の大当り終了後の遊技状況は、大当り遊技による遊技球の獲得はならなかったが、開放延長機能が作動するため、リミッタが作動するまで優位な第2特別図柄の大当りがほぼ約束された状態であり、大当り遊技で遊技球が獲得できなかったことを除けば遊技者に有利な遊技状態となる。
従ってこの場合に実施される終了インターバル時の報知は、リミッタが作動するまでの大当り遊技が、大量の遊技球の獲得が可能であることを期待させる内容が好適であり、本実施例では図14(2)に示す内容の表示を演出図柄表示装置54bで実施する。具体的には、画面右下にキャラクタAよりも表情がにこやかなキャラクタB(達吉)を表示し、画面左上に「時短潜伏モード突入!」「大当りは近い?」を表示する。「大当り」が、大量の遊技球の獲得が可能な大当りを示唆する表示となっている。
図柄モードが「1」で残りの大当り回数が0(リミッタフラグ1、リミッタ作動)の場合、終了インターバル時間には20.000秒が設定される。この場合の大当り終了後の遊技状況は、初当りから残りの大当り回数が1回まで図柄モード「0」による大当りで、最後の5回目(残りの大当り回数が0)が図柄モード「1」となった可能性が高く、前述した図柄モードが「0」で残りの大当り回数が0(リミッタフラグ1、リミッタ作動)の場合と同様に、5回全ての大当り遊技で遊技球の獲得がならず、残念な遊技結果ではあったが続いて実施される通常確率の開放延長状態に対して期待する遊技状態となる。
従ってこの場合に実施される終了インターバル時の報知は、5回大当り終了の総括的なエンディングではあるが賞賛する内容ではなく、さらなる初当りを期待させる内容とするのが好適であり、本実施例では、図柄モードが「0」で残りの大当り回数が0の場合と同様の図15(1)に示す内容の表示を演出図柄表示装置54bで実施する。具体的には、画面右下にキャラクタA(達吉)を表示し、画面左上に「時短モード突入!」を表示する。
図柄モードが「2」で残りの大当り回数が4(リミッタカウンタ1)の場合、終了インターバル時間には30.000秒と長い時間が設定される。この場合の遊技状況は、第1特別図柄の初当り時に大当り遊技によって大量の遊技球の獲得が実施され、尚且つ該大当り遊技終了後に開放延長機能が作動することにより、リミッタが作動するまで優位な第2特別図柄の大当りがほぼ約束された状態であり、1回の初当たりに対して遊技設定内で最も多い遊技球が獲得可能となる最も有利な遊技状態となる。
尚、図柄モード「2」は、第2特別図柄が大当りした場合に設定される値でもあるため、初当りが第2特別図柄の場合においても上記した遊技状況となるが、初当りを獲得するまでの遊技状態(通常確率で開放延長機能が未作動)では、第2始動口32となる普通電動役物40への入球は極端に少ない(普通電動役物40未作動時は入球不可能な構成であり、作動した場合においても作動時間が0.3秒と短く、稀にしか入球しない)ため、遊技構成上初当りのほぼ全ては第1特別図柄によるものとなる。
但し、リミッタを作動させた大当り遊技終了後に実施する通常確率での開放延長機能作動時は、第2特別図柄の変動を主とした遊技状態となるため、一連の大当り遊技が終了した後に特別図柄が100回変動を行うまでは、初当りが第2特別図柄という状況が発生し、それに応じて図柄モード「2」が設定される場合もある。
これらの状況を踏まえて、図柄モードが「2」で残りの大当り回数が4(リミッタカウンタ1)の場合に実施される終了インターバル時の報知は、最も優位となった遊技状況を賞賛するとともに、リミッタが作動するまでの大当り遊技によって大量の遊技球の獲得が可能であることを期待させる内容が好適である。本実施例では図16(1)に示す内容の表示を演出図柄表示装置54bで実施する。具体的には、画面右下に表情がにこやかなキャラクタD(達吉)を表示し、画面左上に「やったー!」「5連確定!!」を表示する。「5連確定!!」は、既に出球を獲得した大当り含めた、リミッタが作動するまでに出球の獲得可能な大当り回数である。
図柄モードが「2」で残りの大当り回数が3(リミッタカウンタ1)から1(リミッタカウンタ4)の場合、終了インターバル時間には25.000秒が設定される。この場合には2種類の遊技進行状況が考えられる。1つ目は、前回の大当りも図柄モードに「2」が設定されて大当り出球を獲得した場合、2つ目は、前回の大当りは図柄モードに「0」又は「1」が設定されて大当り出球が獲得できなかった場合である。従ってこの二つの遊技状況をサブ統合制御装置53が判断し状況に応じた表示制御を行う構成となっている。
また、主制御装置50に遊技状況を判定して実施する報知態用決定手段を備える構成としてもよく。主制御装置50が図柄モード設定時のリミッタカウンタ値と状態フラグ(又は時短フラグ)との値に応じて遊技状況を判定し、該判定の結果をサブ統合制御装置53に送信する構成としてもよい。具体的には主制御装置50の大当りとなる当否抽選時に図柄モード「2」が設定された場合、抽選対象となった保留記憶が第2保留記憶であれば上記した1つ目の状況を示す信号を、抽選対象となった保留記憶が第1保留記憶であれば上記した2つ目の状況を示す信号を、サブ統合制御装置53に送信する構成としてもよい。
1つ目の状況は、少なくとも前回の大当り遊技以降から既に第2特別図柄の大当りがほぼ約束された遊技を進行し、残りの出球獲得状況を理解した上で余裕を持って遊技に望む状況といえる。従って、この場合に実施される終了インターバル時の報知は、悪戯に期待感を煽るよりも、リミッタが作動するまでに何回の大当りが発生するかを確認可能な内容とするのが好適であり、本実施例では図16(2)に示す内容の表示を演出図柄表示装置54bで実施する。具体的には、画面右下にキャラクタBよりも表情がにこやかなキャラクタC(達吉)を表示し、画面左上に「あと3回!」を表示する。「あと3回!」が、容易に獲得可能な大当り回数を具体的に報知している。尚この遊技状況は、リミッタが作動するまでの残りの大当り回数が2回、1回の場合(リミッタカウンタの値が3、4の場合)でも同様であるため、表示される数字3は残りの大当り回数に応じて2、1と変化する。
2つ目の状況は、今回の大当りから遊技球を獲得し、最大回数ではないがリミッタが作動するまでは優位な第2特別図柄の大当りがほぼ約束された状態となった状況といえる。従って、この場合に実施される終了インターバル時の報知は、優位となった遊技状況を賞賛(達成を祝う)するとともに、リミッタが作動するまでの大当り遊技によって大量の遊技球の獲得が可能であることを期待させる内容が好適であり、本実施例では図16(3)に示す内容の表示を演出図柄表示装置54bで実施する。具体的には、画面右下にキャラクタBよりも表情がにこやかなキャラクタC(達吉)を表示し、画面左上に「いいぞ!」「4連確定!」を表示する。「4連確定!」は、既に出球を獲得した大当り含めた、リミッタが作動するまでに出球の獲得可能な大当り回数である。尚この遊技状況は、リミッタが作動するまでの残りの大当り回数が2回、1回の場合(リミッタカウンタの値が3、4の場合)でも同様であるため、表示される数字4は残りの大当り回数に応じて3、2と変化する。
図柄モードが「2」で残りの大当り回数が0(リミッタフラグ1、リミッタ作動)の場合、終了インターバル時間には30.000秒が設定される。この場合の大当り終了後の遊技状況は、少なくとも1回以上の大当り遊技により遊技球の獲得が行えた状況であり、大当り出球を獲得できた回数の違いにより満足度は異なるが、続いて実施される通常確率の開放延長状態に対して新たな初当たりを期待する遊技状態となる。
従ってこの場合に実施される終了インターバル時の報知は、5回大当り終了の総括的なエンディングであるとともに、さらなる初当りを期待させる内容とするのが好適であり、本実施例では図17(1)に示す内容の表示を演出図柄表示装置54bで実施する。具体的には、画面右下に穏やかに笑うキャラクタE(達吉)を表示し、画面左上に「まだまだチャンスは続く!」を表示する。
上記したように、図柄モードが「2」で残りの大当り回数が0の場合の終了インターバルでは、リミッタが作動するまでに何回分の大当り出球が獲得できたかによって満足度が大きく異なる状況となる。従って、リミッタが作動するまでに、図柄モードが「2」に設定された大当り(15Rの大当り遊技を行なった大当り)を何回実施したかをサブ統合制御装置で計数し該計数結果に応じて図柄モードが「2」で残りの大当り回数が0の場合の終了インターバルの表示態様を変更する構成も考えられる。
以上が実施例1の説明となる。本実施例のリミッタ機能を搭載した遊技機では、リミッタが未作動の場合、第1特別図柄の大当り時は当否判定時に設定する図柄モードの値に応じて大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の開放延長機能の有無を決定する構成となっているが、図柄モードの値に応じて決定するのは、大当り遊技終了後の開放延長機能の有無のみとし、大当り遊技は全ての図柄モード(大当り図柄)において共通とする構成でもよい。例えば、全ての大当りで15Rの大入賞口33aの開放を実施し、図柄モードが「0」の場合は大当り遊技終了後に開放延長機能を作動せず図柄モードが「1」及び「2」の場合は大当り遊技終了後に開放延長機能を作動する構成としてもよい。
次に実施例2を説明する。本実施例ではパチンコ機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1では、第1特別図柄の大当りとなる当否抽選時に図柄モードに「2」が設定された場合と、第2特別図柄の大当りとなる当否抽選時に図柄モードに「2」が設定された場合とで、共通の大当り遊技終了インターバル時間を設定していたが、本実施例では、異なる時間に設定する構成としている。
具体的には、図18に示すように第1特別図柄が大当りした場合に用いる第1特別図柄専用の大当り終了インターバル時間設定テーブルと、第2特別図柄が大当りした場合に用いる第2特別図柄専用の大当り終了インターバル時間設定テーブルとを備える構成とする。
実施例1で説明したように、第1特別図柄で図柄モード「2」の大当り(15R時短有り)になった場合と、第2特別図柄で図柄モード「2」の大当り(15R時短有り)になった場合とでは、遊技者が感じる喜びの度合いは異なるものとなる。第1特別図柄で図柄モード「2」の大当り(15R時短有り)になった場合は、その大当りから優位な状態が開始された状況となり、第2特別図柄で図柄モード「2」の大当り(15R時短有り)になった場合は、進行中の優位な遊技状態の中で大当りを獲得した状況となる。
従って、第1特別図柄で図柄モード「2」の大当りとなった場合の方が達成度(達成感)は大きく、本実施例では実施例1の設定時間よりも長く、さらにリミッタカウンタの値が2、3、4の時は第2特別図柄で図柄モード「2」の大当りとなった場合よりも長い時間(28.000秒)が設定される。この構成は、第1図柄決定手段が第1開放延長決定手段によって開放延長状態となる図柄を決定すると、大当り回数計数手段による計数値に応じて特別演出時間を決定する構成といえる。
また、第2特別図柄で図柄モード「2」の大当りとなった場合は、それが当然の結果として捉える場合が多いが、リミッタが作動し一連の大当りが終了した後に行なわれる特別図柄100回変動分の開放延長状態で第2特別図柄が大当りになった場合は、その大当り(初当たり)からさらに5回の第2特別図柄の大当りが容易に獲得できる状況となるため、実施例1で図柄モード「2」と残りの大当り回数4の場合で説明した状況よりもさらに達成度の高い状況となる。
従ってこの状況においては、終了インターバル時間を実施例1の内容よりもさらに長く設定するのが好適といえる。本実施例では、通常確率の開放延長状態(時短状態)で、第2特別図柄の大当りにより図柄モードに「2」が設定された時の、リミッタが作動するまでの残りの大当り回数が4(リミッタカウンタ1)であった場合は、図18の下表に示すように40.000秒の終了インターバル時間が設定される。この場合の演出図柄表示装置54bの表示内容は、図19に示す内容となりさらなる初当たりの獲得に該初当たりを含め新たな5回の大当りが容易に獲得可能であることを示す内容となっている。
以上が実施例2の説明となるが、リミッタを作動させた大当り後に実施される通常確率での開放延長機能作動時(時短機能作動時)の大当りにおいて、その状況に応じて終了インターバル時間の設定を行なう構成は、当否判定時の低確率遊技状態となる遊技状態と、大当り回数計数手段による計数値と第2図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて設定時間を決定する構成といえる。
次に実施例3を説明する。本実施例ではパチンコ機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例1、2では、リミッタが作動するまでは次回の大当りまで高確率状態を保持する構成としたが、高確率状態と開放延長状態の保持を次回の大当りまでとせず、特別図柄の変動回数が所定回数に達するまでとし、該所定回数に達すると通常遊技状態(電源投入時と同等の初期状態)に制御する遊技構成が考えられる。この構成は一般的にはST機といわれる構成である。従来のST機では、高確率状態を保持する回数を1つのパターンとしたものが多く、複数備える場合でも大当り図柄に応じて2、3種類とし、そのパターン数は少ないものであった。
このようなST機能をリミッタ搭載機に設ける構成が考えられる。その場合、実施例1、2で終了インターバル時間を設定したように、大当り図柄(図柄モード)の種類とリミッタカウンタの値とに応じてST回数を設定することにより、遊技状況に応じた好適なST回数の設定を行なうことが可能となる。
尚、リミッタ機能搭載機においてST機能(高確率状態の変動回数制限)を備えるということは、初当たり後、ST期間中に大当りとなることを繰り返せば、リミッタが作動する回数の大当りとなるまで大当り遊技後にSTが付与され、ST期間中に大当りとならなければ通常遊技状態(電源投入時と同等の初期状態。リミッタカウンタもクリアされる。)に制御される構成となる。従って、実施例1、2のパチンコ機の様に、初当たりからリミッタが作動するまでの大当り回数が保障されないため、所謂ワンセットタイプとは異なる遊技仕様となる。
本実施例では、大当りとなる当否抽選時に図柄モードに「0」が設定された場合の大当り遊技は、0.300秒の大入賞口33aの開放を2回行い(大当り出球獲得できず)、大当り遊技終了後の遊技状態は開放延長機能を実施せずにST回数分の当否抽選を高確率状態で行なう。
大当りとなる当否抽選時に図柄モードに「1」が設定された場合の大当り遊技は、0.300秒の大入賞口33aの開放を2回行い(大当り出球獲得できず)、大当り遊技終了後の遊技状態はST回数分の開放延長機能の作動を行いながら高確率状態での当否抽選を行なう。
大当りとなる当否抽選時に図柄モードに「2」が設定された場合の大当り遊技は、28.000秒の大入賞口33aの開放を15回行い(大当り出球獲得)、大当り遊技終了後の遊技状態はST回数分の開放延長機能の作動を行いながら高確率状態での当否抽選を行なう。
本実施例のST回数の設定は、図20に示すように、例えばリミッタが作動するまでの残りの大当り回数が多い場合はST回数を長く設定して大当りが継続し易いようにし、残り回数が少なくなるとST回数を短く設定して大当りが継続し難くしている。また、図柄モード(大当り図柄の種類)により異なST回数が付与される構成となっている。
具体的には、大当り時に優位性が一番低い図柄モード「0」が設定された場合、初当たりからリミッタが作動するまでの残りの大当り回数が1になるまでST回数100回が設定される。リミッタが作動する大当りまで継続した場合、大当り遊技終了後は通常(低)確率で特別図柄が100回変動するまで開放延長状態となる。
大当り時に優位性が中程度の図柄モード「1」が設定された場合、初当たりからリミッタが作動するまでの残りの大当り回数が3になるまでST回数100回が設定され、残りの大当り回数が2回の場合は50回、残りの大当り回数が1回の場合は20回のST回数が設定される。
大当り時に優位性が最も高い図柄モード「2」が設定された場合、初当たりからリミッタが作動するまでの残りの大当り回数が3になるまでST回数50回が設定され、残りの大当り回数が2回、1回の場合は20回のST回数が設定される。
このように設定することで、図柄モードが「0」ならば大当りを継続し易くし大当り出球獲得の望みを持たせ、図柄モードが「2」ならば最初は継続し易くするが、大当り出球を獲得しているためリミッタ作動までの回数が少なくなるとST回数も少なくし継続しにくくしている。図柄モードが「1」ならば最初は継続し易くするが、リミッタ作動までの回数が少なくなるとST回数も少なくし継続しにくくしている。
このように、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する大当り図柄の種類(図柄モード)と、大当り回数計数手段による計数値に応じて高確率状態の制御期間を決定する高確率制御期間決定手段を備える構成では、上記内容の設定により、遊技状況に応じたST回数(高確率制御期間)の設定が可能となる。
以上が実施例3の説明となる。本実施例では図柄モード「1」「2」の場合は初当たり後は比較的容易に大当りが継続し、大当り回数が増えるにしたがって継続し難くなる構成としたが、これとは逆に、初当たり後は継続し難くし、大当り回数が増えるにしたがって継続し易くなる構成も考えられる。
次に実施例4を説明する。本実施例ではパチンコ機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容であり重複する説明は割愛する。
実施例3では、大当り図柄の種類(図柄モード)とリミッタカウンタの値とに応じて大当り遊技終了後のST回数を設定し、次回の大当りまで高確率状態が継続しない場合があるリミッタ機能搭載機としたが、本実施例のパチンコ機は、リミッタ機能搭載機として大当り遊技終了後はリミッタが作動するまで高確率状態となるが、当否抽選毎に高確率状態から通常確率状態に制御するか否かの抽選(転落抽選)を行い該抽選に応じて遊技状態を制御する所謂転落抽選機能を設けることによって次回の大当りまで高確率状態が継続しない場合があるリミッタ機能搭載機となる。
従来の転落抽選機能搭載機は、転落抽選の確率が1パターンである場合が多く、転落する率が常に一定であることがほとんどであった。このような転落抽選機能を上述した基本構成を備えるリミッタ機能搭載機に設ける場合、大当り図柄(図柄モード)の種類とリミッタカウンタの値とに応じて転落抽選確率を設定することにより遊技状況に応じた豊富な転落抽選パターンを備えることが可能となる。
尚、リミッタ機能搭載機において転落抽選機能を備えるということは、初当たり後の当否抽選実施時に転落抽選で当選しない限りリミッタが作動する回数の大当りとなるまで高確率状態となり、転落抽選で当選すると通常遊技状態(電源投入時と同等の初期状態。リミッタカウンタもクリアされる。)に制御される構成となる。従って、実施例1、2のパチンコ機の様に、初当たりからリミッタが作動するまでの大当り回数が保障されないため、所謂ワンセットタイプとは異なる遊技仕様となる。
本実施例では、大当りとなる当否抽選時に図柄モードに「0」が設定された場合の大当り遊技は、0.300秒の大入賞口33aの開放を2回行い(大当り出球獲得できず)、大当り遊技終了後の遊技状態は開放延長機能を実施せずに転落抽選で当選するか大当りとなるまで高確率状態となる。尚、転落抽選で当選するとその時点(当否判定前)で通常確率状態に制御され電源投入時と同様の初期状態になる。
大当りとなる当否抽選時に図柄モードに「1」が設定された場合の大当り遊技は、0.300秒の大入賞口33aの開放を2回行い(大当り出球獲得できず)、大当り遊技終了後の遊技状態は高確率状態に制御し開放延長機能が作動する。開放延長機能の作動を伴う高確率状態は、当否抽選を実施する毎に転落抽選を実施し、転落抽選で当選するか大当りとなるまで開放延長機能の作動を伴う高確率状態を継続する。尚、転落抽選で当選するとその時点(当否判定前)で通常確率状態に制御されるとともに開放延長機能の作動も停止し電源投入時と同様の初期状態になる。
大当りとなる当否抽選時に図柄モードに「2」が設定された場合の大当り遊技は、28.000秒の大入賞口33aの開放を15回行い(大当り出球獲得)、大当り遊技終了後の遊技状態は、上記した図柄モード「1」設定時と共通内容となる。
本実施例の転落抽選確率の設定は、図21に示すように、例えばリミッタが作動するまでの残りの大当り回数が多い場合は転落抽選確率を低く設定して高確率状態の継続する確率を高くすることによって次回の大当りを獲得し易いようにし、リミッタが作動するまでの残り回数が少なくなると転落抽選確率を高く設定して高確率状態を継続し難くすることによって次回の大当りを獲得し難くしている。また、図柄モード(大当り図柄)の種類により異なる優位性に応じて、転落抽選確率の設定が異なる構成となっている。
具体的には、大当り時に優位性が一番低い図柄モード「0」が設定された場合、初当たりからリミッタが作動するまでの残りの大当り回数が1になるまで転落抽選確率には1/100が設定される。
大当り時に優位性が中程度の図柄モード「1」が設定された場合、初当たりからリミッタが作動するまでの残りの大当り回数が3になるまで転落抽選確率には1/100が設定され、残りの大当り回数が2回の場合は1/50、残りの大当り回数が1回の場合は1/20が転落抽選確率として設定される。
大当り時に優位性が最も高い図柄モード「2」が設定された場合、初当たりからリミッタが作動するまでの残りの大当り回数が3になるまで転落抽選確率には1/50が設定され、残りの大当り回数が2回、1回の場合は転落抽選確率には1/20が設定される。
このように設定することで、図柄モードが「0」ならば大当りを継続し易くし大当り出球獲得の望みを持たせ、図柄モードが「2」ならば最初は継続し易くするが、大当り出球を獲得しているためリミッタ作動までの回数が少なくなると継続し難くしている。図柄モードが「1」ならば最初は継続し易くするが、リミッタ作動までの回数が少なくなると継続し難くしている。
このように、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する大当り図柄の種類(図柄モード)と、大当り回数計数手段による計数値に応じて大当り遊技終了後に高確率状態から通常確率状態に制御する確率を決定する転落抽選確率決定手段を備える構成では、上記内容の設定により、遊技状況に応じた転落抽選の確率設定が可能となる。
以上が実施例4の説明となる。本実施例では図柄モード「1」「2」の場合は初当たり後は比較的容易に大当りが継続し、大当り回数が増えるにしたがって継続し難くなる遊技性としたが、これとは逆に、初当たり後は継続し難くし、大当り回数が増えるにしたがって継続し易くする遊技性も考えられる。
また、本実施例のパチンコ遊技機は大当り確率が通常確率1/300、高確率1/60となっているが、転落抽選機能を上記した確率で設定する場合は、大当り確率を低く(例えば通常確率1/100)設定する構成も考えられる。
以上のように、本発明のリミッタ機能を搭載した弾球遊技機によれば、大当り図柄とリミッタが作動するまでの残りの大当り回数に応じて大当り遊技の終了インターバル時間を設定することにより、遊技状況に応じた終了インターバルでの演出が可能となる。従って、複数の大当り図柄を備え、リミッタ機能を搭載した弾球遊技機に適用することができる。
8 遊技盤
29 第1特別図柄表示装置
30 第2特別図柄表示装置
31 第1始動口
32 第2始動口
40 普通電動役物
50 主制御装置
53 サブ統合制御装置
54a 演出図柄制御装置
54b 演出図柄表示装置

Claims (2)

  1. 遊技領域に設けた始動口への入球に起因して乱数値を抽出し、該乱数値に基づいた大当りか否かの当否判定を、大当りとなる確率が高い高確率遊技状態及び大当りとなる確率が該高確率遊技状態よりも低い低確率遊技状態のいずれかの遊技状態で行なう当否判定手段と、
    前記当否判定の結果と前記乱数値に応じて変動表示した後に、大当りを示す複数種類の図柄の中からいずれかの図柄を決定する図柄決定手段と、
    前記低確率遊技状態での前記当否判定の結果が大当りであれば、該大当りに応じた大当り遊技終了後の遊技状態を前記高確率遊技状態に移行する高確率移行手段と、
    該高確率移行手段の実施契機となる大当りから、前記高確率遊技状態での前記当否判定の結果が大当りとなる毎に大当り回数を所定数まで計数する大当り回数計数手段と、
    前記高確率遊技状態での前記変動表示を計数する変動回数計数手段と、
    前記高確率移行手段の実施から前記大当り回数計数手段による計数値が前記所定数に達するまで前記高確率遊技状態が継続した場合、該所定数に達した大当りに応じた大当り遊技終了後の遊技状態を前記低確率遊技状態に移行する第1高確率継続手段と、
    前記高確率移行手段の実施から前記変動回数計数手段による変動回数が所定数に達するまで前記当否判定手段を前記高確率遊技状態で継続し、変動回数が所定数に達すると前記当否判定手段を前記低確率遊技状態に移行する第2高確率継続手段と
    を備え、
    該第2高確率継続手段は、前記大当り回数計数手段による前記所定値と、前記図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて継続回数を設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技領域に設けた始動口への入球に起因して乱数値を抽出し、該乱数値に基づいた大当りか否かの当否判定を、大当りとなる確率が高い高確率遊技状態及び大当りとなる確率が該高確率遊技状態よりも低い低確率遊技状態のいずれかの遊技状態で行なう当否判定手段と、
    前記当否判定の結果と前記乱数値に応じて変動表示した後に、大当りを示す複数種類の図柄の中からいずれかの図柄を決定する図柄決定手段と、
    前記低確率遊技状態での前記当否判定の結果が大当りであれば、該大当りに応じた大当り遊技終了後の遊技状態を前記高確率遊技状態に移行する高確率移行手段と、
    該高確率移行手段の実施契機となる大当りから、前記高確率遊技状態での前記当否判定の結果が大当りとなる毎に大当り回数を所定数まで計数する大当り回数計数手段と、
    前記高確率遊技状態になると前記当否判定手段の時に前記高確率遊技状態から前記低確率遊技状態に移行させるか否かの抽選を行う転落抽選手段と、
    前記高確率移行手段の実施から前記大当り回数計数手段による計数値が前記所定数に達するまで前記高確率遊技状態が継続した場合、該所定数に達した大当りに応じた大当り遊技終了後の遊技状態を前記低確率遊技状態に移行する高確率継続手段と
    を備え、
    前記転落抽選手段は、前記大当り回数計数手段による前記所定値と、前記図柄決定手段により決定した図柄の種類に応じて抽選確率を設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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