JP5604329B2 - ガスバリア性フィルムおよび該ガスバリア性フィルムの製造方法 - Google Patents
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[但し、式(1)〜(4)中のX、Yは、そのモノマー単位由来の炭化水素または芳香族炭化水素からなる化学構造を示し、該構造中には、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子を含んでもよい。]
エポキシ当量192のビスフェノールAジグリシジルエーテル(商品名:jER828、ジャパンエポキシレジン(株)製)100部と、ヨウ化ナトリウム(和光純薬製)20部と、N−メチル−2−ピロリドン100部とを、撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に仕込んだ。次いで、撹拌しながら二酸化炭素を連続して吹き込み、100℃にて10時間反応を行った。そして、反応終了後の溶液に、イソプロパノール1,400部を加え、反応物を白色の沈殿として析出させ、濾別した。得られた沈殿物をトルエンにて再結晶を行い、白色の粉末52部を得た(収率42%)。
エポキシ化合物に、エポキシ当量115のハイドロキノンジグリシジルエーテル(商品名:デナコールEX203、ナガセケムテックス(株)製)を用いた以外は、製造例1と同様の方法で、下記式で表わされる構造の環状カーボネート化合物(I−B)を合成した。得られたI−Bは、白色の結晶であり、融点は141℃であった。収率は55%であり、IR分析の結果は、I−Aと同様であり、HPLC分析による純度は97%であった。I−Bの化学構造中に二酸化炭素由来の成分が占める割合は、28.0%であった(計算値)。
エポキシ化合物に、エポキシ当量138のネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(商品名:デナコールEX−211、ナガセケムテックス(株)製)100部と、ヨウ化ナトリウム(和光純薬製)20部と、N−メチル−2−ピロリドン100部とを、撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に仕込んだ。次いで、撹拌しながら二酸化炭素を連続して吹き込み、100℃にて10時間反応を行った。反応終了後の溶液を1,000mlの蒸留水中に展開し、沈降した単黄色の液状物質を回収した。その後、回収した液状物質をオーブンで乾燥させ、下記式で表わされる環状カーボネート化合物(I−C)を得た。収率は92%であり、IR分析の結果は、I−Aと同様であり、HPLC分析による純度は97%であった。I−Cの化学構造中に、二酸化炭素由来の成分の占める割合は、24.2%であった(計算値)。
エポキシ化合物に、エポキシ当量113のエチレングリコールジグリシジルエーテル(商品名:デナコールEX−810、ナガセケムテックス(株)製)100部と、ヨウ化ナトリウム(和光純薬製)20部と、N−メチル−2−ピロリドン100部とを、撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に仕込んだ。次いで、撹拌しながら二酸化炭素を連続して吹き込み、100℃にて10時間反応を行った。反応終了後の溶液を、200部の酢酸エチルで希釈した後、分液ロートに移し、食塩水にて4回洗浄を行い、N−メチル−2−ピロリドン及びヨウ化ナトリウムを除去した。その後、酢酸エチル層をエバポレータに移し、酢酸エチルを減圧留去し、透明なオイル状物質として、下記式で表わされる環状カーボネート化合物(I−D)を得た。収率は69%であり、IR分析の結果は、I−Aと同様であり、HPLC分析による純度は95%であった。I−Dの化学構造中に、二酸化炭素由来の成分の占める割合は、33.6%であった(計算値)。
撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に、製造例1で得た化合物I−Aを100部、ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ(株)製)27.1部、さらに、反応溶媒としてN,N−ジメチルホルムアミド127部を加え、100℃の温度で撹拌しながら、24時間の反応を行った。反応後の溶液を、メタノール中に注ぎ、生成物を析出させ、これを濾別し回収し、その後、80℃で24時間乾燥させることにより、ポリウレタン樹脂を得た。得られた樹脂をIRにて分析したところ、1,760cm-1付近にウレタン結合のカルボニル基由来の吸収が確認された。1H−NMR分析(ブルカー社製装置;溶媒DMSO−d6、温度120℃、標準TMS)の結果から、環状カーボネートとアミンとの付加反応が環状カーボネートの2種類の開裂に由来する結合のいずれの存在も確認され、意図した構造のポリヒドロキシウレタン樹脂が合成できていることが確認できた。また、得られた樹脂の水酸基当量は204mgKOH/gであり、さらに、該樹脂の、DMFを移動相としたGPC測定(東ソー製、GPC−8220;カラムSuper AW2500+AW3000+AW4000+AW5000;以下の実施例も同様)による重量平均分子量は、43,000(ポリスチレン換算)であった。図1に、得られたポリヒドロキシウレタン樹脂のIRチャートを示した。また、図2に、該樹脂のNMRチャートを示し、図3に、該樹脂のGPC溶出曲線を示した。
製造例1で得た化合物I−Aを100部、1,3−ジアミノプロパン(広栄化学工業(株)製)17.3部、N,N−ジメチルホルムアミド117部を用い、実施例1同様に反応させてポリウレタン樹脂を得た。得られた樹脂のIR分析の結果は実施例1と同様であり、その水酸基当量は221mgKOH/gであり、GPC測定による重量平均分子量は42,000(ポリスチレン換算)であった。そして、得られた樹脂から、実施例1と同様の装置及び条件により、厚さ50μmのポリヒドロキシウレタン樹脂の単独層からなるフィルムを作成した。
製造例1で得た化合物I−Aを100部、メタキシリレンジアミン(三菱ガス化学(株)製)31.8部、N,N−ジメチルホルムアミド132部を用い、実施例1同様に反応させてポリウレタン樹脂を得た。得られた樹脂のIR分析の結果は、実施例1と同様であり、その水酸基当量は195mgKOH/gであり、GPC測定による重量平均分子量は31,000(ポリスチレン換算)であった。そして、得られた樹脂から、実施例1と同様の装置及び条件により、厚さ50μmのポリヒドロキシウレタン樹脂の単独層からなるフィルムを作成した。
製造例2で得た化合物I−Bを100部、ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ(株)製)37部、N,N−ジメチルホルムアミド137部を用い、実施例1同様に反応させてポリウレタン樹脂を得た。得られた樹脂のIR分析の結果は、実施例1と同様であり、その水酸基当量は258mgKOH/gであり、GPC測定による重量平均分子量は35,000(ポリスチレン換算)であった。そして、得られた樹脂から、実施例1と同様の装置及び条件により、厚さ50μmのポリヒドロキシウレタン樹脂の単独層からなるフィルムを作成した。
製造例2で得た化合物I−Bを100部、1,3−ジアミノプロパン(広栄化学工業(株)製)23.6部、N,N−ジメチルホルムアミド124部を用い、実施例1同様に反応させポリウレタン樹脂を得た。得られた樹脂のIR分析の結果は、実施例1と同様であり、水酸基当量は289mgKOH/gであり、GPC測定による重量平均分子量は31,000(ポリスチレン換算)であった。そして、得られた樹脂から、実施例1と同様の装置及び条件により、厚さ50μmのフィルムを作成した。
製造例1で得た化合物I−Aを70部、製造例3で得た化合物I−Cを30部、ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ(株)製)28.6部、N,N−ジメチルホルムアミド129部を用い、実施例1同様に反応させてポリウレタン樹脂を得た。得られた樹脂のIR分析の結果は、実施例1と同様であり、その水酸基当量は211mgKOH/gであり、GPC測定による重量平均分子量は30,000(ポリスチレン換算)であった。そして、得られた樹脂から、実施例1と同様の装置及び条件により、厚さ50μmのポリヒドロキシウレタン樹脂の単独層からなるフィルムを作成した。
製造例4で得た化合物I−Dを100部、エチレンジアミン(東ソー(株)製)23部、N,N−ジメチルホルムアミド123部を用い、実施例1同様に反応させてポリウレタン樹脂を得た。得られた樹脂のIR分析の結果は、実施例1と同様であり、その水酸基当量は348mgKOH/gであり、GPC測定による重量平均分子量は22,000(ポリスチレン換算)であった。そして、得られた樹脂から、実施例1と同様の装置及び条件により、厚さ50μmのポリヒドロキシウレタン樹脂の単独層からなるフィルムを作成した。
3台の押出機とフィードブロック、Tダイとからなる多層フィルム成型装置により、下記のようにして共押出によって多層シートを成型した。具体的には、A層用として実施例1で得られたポリヒドロキシウレタン樹脂を用い、B層用としてポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ(株)製、FY−6C(商品名))を用い、A層とB層の2層間に形成する接着層用として変性ポリプロピレン樹脂(三菱化学(株)製、モディックF534A(商品名))を使用して、3台の押出機を用いての共押出によって多層シートを成型した。各フィードブロックの温度は全て190℃で行い、各層の厚みはA層/接着層/B層=50μm/10μm/90μmになるように調整した。フィルム全体の膜厚の実測値は150μmであった。また、カッターを使用してA層を剥離し、その厚みを測定したところ50μmであった。
実施例1で得られたポリヒドロキシウレタン樹脂をテトラヒドロフランに溶解させ、濃度30%の樹脂溶液を作成した。そして、得られた樹脂溶液を、表面にコロナ処理を施した厚さ30μmのポリエチレンフィルム(東洋紡績(株)製、リックスフィルム L6120(商品名))に、40番のバーコーターにて塗布した。その後、70℃のオーブンにて10分間加熱し、溶剤を揮発させて、ポリエチレン層の上にポリヒドロキシウレタン樹脂層が形成した複層フィルムを作成した。フィルム全体の厚みを測定したところ45μmであった。このことより、基材であるポリエチレンフィルム上に形成されたポリヒドロキシウレタン樹脂層の厚みは20μmであることがわかった。
撹拌装置及び大気開放口のある還流器を備えた反応容器内に、水酸基価358.3のジヒドロキシエチルビスフェノールA(明成化学工業(株)製、AE−2(商品名))100部と、ヘキサメチレンジイソシアネート53.8部(旭化成ケミカルズ(株)製)53.8部とを仕込んだ。そして、さらに、反応溶剤としてN,N−ジメチルホルムアミドを358.9部、触媒としてジブチル錫ジラウレートの0.003部を加え、100℃の温度で撹拌しながら、24時間の反応を行った。反応後の溶液を、メタノール中に注ぎ、生成物を析出させ、これを濾別し回収し、80℃で24時間乾燥させることによりポリウレタン樹脂を得た。得られた樹脂のGPC測定による重量平均分子量は42,000(ポリスチレン換算)であった。また、本比較例で得られたポリウレタン樹脂は、水酸基を有さない通常のポリウレタン樹脂である。さらに、本比較例では、上記で得たポリウレタン樹脂を用いて、実施例1と同様の装置及び条件によって、厚さ50μmのウレタン樹脂の単独層からなるフィルムを作成し、これを用いた。
本比較例では、完全ケン化型ポリビニルアルコール樹脂(クラレ(株)製、PVA−105(商品名))の30%水溶液を作成し、バーコーター40番にて離型紙上にコーティングし、70℃にて溶剤を乾燥させてフィルムを作成し、これを用いた。フィルムの厚みは20μmであった。この場合における樹脂の評価はPVA−105のパウダーをそのまま使用し、フィルム評価は作成したフィルムにて行った。
本比較例では、エチレン含有量32モル%のエチレンビニルアルコール共重合樹脂(クラレ(株)製、F−104B(商品名))を使用し、実施例1と同様の手法によって厚さ50μmのフィルムを作成し、これを用いた。樹脂の評価はF−104Bのペレットをそのまま使用し、フィルム評価は作成したフィルムにて行った。
本比較例では、実施例8で使用したポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ(株)製、FY−6C(商品名))を用い、下記のようにして単層フィルムを作成したものを使用した。上記ポリプロピレン樹脂を用いてのフィルムの作成は、Tダイを取り付けたφ20mm単軸押出機にて、シリンダー温度190℃、ロール温度30℃、巻き取り速度1m/分の条件で行った。得られたフィルムの厚さは100μmであった。
本比較例では、実施例9で基材として使用した30μm厚のポリエチレンフィルムをそのまま使用した。
上記実施例1〜9及び比較例1〜3で得られた樹脂、或いは樹脂から成型したフィルムについて性能を評価した。評価及びその方法は、以下の試験項目及び方法によるものである。各実施例で得られたポリヒドロキシウレタン樹脂の特性値と単層フィルムの評価結果を表1にまとめて示し、該樹脂を用いて得た多層フィルムとしての評価結果を表2にまとめて示した。比較例1〜3についても、使用した樹脂の特性値と、該樹脂の単層フィルムの評価結果を表1にまとめて示した。また、比較例4、5の従来のフィルムの物性を表2に合わせて示した。
二酸化炭素含有量は、使用したポリウレタン樹脂の化学構造中における、原料の二酸化炭素由来のセグメントの質量%を算出して求めた。具体的には、ポリウレタン樹脂の合成反応に使用した、化合物I−A〜Dを合成する際に使用した、モノマーに対して含まれる二酸化炭素の理論量から算出した計算値で示した。例えば、実施例1の場合には、使用した化合物I−Aの二酸化炭素由来の成分量は20.5%、であり、これより実施例1のポリウレタン中の二酸化炭素濃度は(100部×20.5%)/117.3全量=17.5質量%となる
実施例記載の測定装置及び条件にて測定した。
各樹脂について、系統が異なるN,N−ジメチルホルムアミドとテトラヒドロフランの2種類の溶剤への溶解性を、それぞれ測定した。いずれの溶剤へも溶解した場合を○、1種類の溶剤に溶解した場合を△、いずれの溶剤にも溶解しない場合を×とした。溶解条件は、固形分10%、23℃にて判定した。
各樹脂について、水に対する溶解性を測定した。固形分10%、23℃にて溶解させ、完全に溶解した物を○、溶解しないものを×と評価した。
各樹脂について、JIS K−7210に準拠して150℃におけるメルトフローレート(MFR)を測定し、その値(g/10分)を評価値とした。樹脂が溶融せず、測定が行えなかったものについては、「流動せず」と記載した。測定は、メルトフローインデクサー(タカラ工業(株)製、L202型)にて行った。
各樹脂について、JIS K−0070に準拠した滴定法により水酸基価を測定し、樹脂1gあたりの水酸基の含有量を、KOHのmg当量で表した。なお、単位はmgKOH/gである。
各フィルムの厚みは、精密厚み測定器(尾崎製作所製)を使用して実測した。
各フィルムの破断点強度は、JIS K−6251に準拠して、オートグラフ(島津製作所(株)製、AGS−J(商品名))を使用した測定法によって、室温(25℃)での破断強度を測定した。
各フィルムについて、JIS K−7105に準拠して、いずれもヘイズメーター(スガ試験機(株)製 HZ−1)により測定した。ヘイズメータで測定される全ての光量が全光線透過率であり、全光線透過率に対する拡散透過光の割合がヘイズである。
ヘイズ(%)=拡散透過率(%)÷全光線透過率(%)
各フィルムについて、JIS K−7126に準拠して酸素の透過率を測定し、これをガスバリア性の評価値とした。すなわち、この値が低いほどガスバリア性に優れると判断できる。具体的には、酸素透過率測定装置(MOCON社製 OX−TRAN 2/21ML)を使用して、温度23℃で、湿度30%、湿度65%、湿度90%とした各恒温恒湿条件下にて、酸素透過率を測定した。
Claims (6)
- フィルムが単独層或いは多層からなり、該フィルムを構成する少なくとも1つの層がガスバリア性を有する層であり、
該ガスバリア性を有する層が、少なくとも、下記一般式(1)〜(4)で示される化学構造のいずれか1つを高分子主鎖の繰り返し単位に有する高分子樹脂の皮膜によって形成されており、
該高分子樹脂が、少なくとも2つの五員環環状カーボネートを有する化合物と、少なくとも2つのアミノ基を有するアミン化合物とをモノマー単位とし、これらモノマー単位の付加反応により得られる、その重量平均分子量が10,000〜100,000であり、かつ、その水酸基価が180〜350mgKOH/gであるポリヒドロキシウレタン樹脂であることを特徴とするガスバリア性フィルム。
[但し、式(1)〜(4)中のX、Yは、そのモノマー単位由来の炭化水素または芳香族炭化水素からなる化学構造を示し、該構造中には、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子を含んでもよい。] - 前記ガスバリア性を有する層の厚みが0.1〜100μmであり、かつ、フィルムの酸素透過率が、23℃で0〜90%のいずれの湿度下においても50ml/m2・24h・atm以下である請求項1に記載のガスバリア性フィルム。
- 前記ガスバリア性を有する層が、前記皮膜の形成時に、前記ポリヒドロキシウレタン樹脂の構造中に有する水酸基の一部を利用して、該水酸基と反応する架橋剤によって架橋されている請求項1または2に記載のガスバリア性フィルム。
- 前記五員環環状カーボネート化合物が、原材料の1つに二酸化炭素を用いて合成されたものであり、かつ、該五員環環状カーボネート化合物をモノマー単位として得た前記ポリヒドロキシウレタン樹脂の質量のうちの1〜30質量%を、該二酸化炭素由来の−O−CO−結合が占める請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスバリア性フィルム。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスバリア性フィルムを製造する方法であって、
請求項1に記載のポリヒドロキシウレタン樹脂を有機溶剤に溶解した状態で基材上に塗布し、揮発成分を揮発させることによって、基材上に、ポリヒドロキシウレタン樹脂を含むガスバリア性を有する樹脂層を形成することを特徴とするガスバリア性フィルムの製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスバリア性フィルムを製造する方法であって、
請求項1に記載のポリヒドロキシウレタン樹脂を用い、溶融押出成形法により、上記ポリヒドロキシウレタン樹脂を含むガスバリア性を有する樹脂層を、フィルムを構成する層の少なくとも一つとして形成することを特徴とするガスバリア性フィルムの製造方法。
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