JP5604207B2 - 放送送信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放送波を送信する放送送信装置に関する。
従来からTV放送の放送システムにおいては、放送波を山間部等の難視聴地域に伝送するために再放送装置が利用されている。この再放送装置は、山の頂上付近に建てられた中継所の内部に設置され、放送局から送信された電波をアンテナで受信し、ここで信号の増幅や不要波の除去などを行って、再び送信信号を構成してこれを目的の難視聴地域に向けて送信するものである。
この再放送装置は、受信アンテナ、受信増幅器、パワーアンプ、及び送信アンテナを備えて構成されている。受信アンテナは、放送波を受信して入力信号を受信増幅器に出力する。受信増幅器は、複数のチャンネルユニットを備えて構成されており、受信アンテナから出力された入力信号を各チャンネル毎に分波して複数のチャンネルユニットに出力する。複数のチャンネルユニットの各々は、自己に割り当てられたチャンネルの入力信号を中間周波数の中間信号に変換し、不要波の除去等を行った後、中間信号を送信周波数に再度変換して出力信号とし、レベル調整部にてレベル調整を行って出力する。受信増幅器は、各チャンネルユニットからの出力信号を出力混合器で合成してパワーアンプに送信する。パワーアンプは、出力信号を増幅して送信アンテナに出力する。送信アンテナは、出力信号を再送信する。
また、受信増幅器は、予備ユニットを備えて構成されている。この予備ユニットは、複数のチャンネルユニットのいずれかに異常が発生した場合に、当該異常が発生したチャンネルユニットから切り替えて使用されるものであり、チャンネルユニットと同様に、自己に割り当てられたチャンネルの入力信号を中間周波数の中間信号に変換し、不要波の除去やレベル増幅を行った後、中間信号を送信周波数に再度変換して出力信号として出力する。このように、複数のチャンネルユニットのいずれかに異常が発生した場合に、当該異常が発生したチャンネルユニットを予備ユニットに切り替えることで、再放送を継続することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−309738号公報
しかしながら、特許文献1に記載の如き従来の再放送装置においては、異常が発生したチャンネルユニットを予備ユニットに切り替える場合、予備ユニットを単に初期設定状態のまま切り替えて使用していたので、予備ユニットの設定状態が、異常が発生したチャンネルユニットの設定状態とは異なり、異常発生前の再送信環境を継続できない場合があった。
例えば、図9には、設定状態が信号レベルに与える影響を説明するための説明図を示す。上述のように、再放送装置100は、受信アンテナ101、受信増幅器102、パワーアンプ103、及び送信アンテナ104を備えて構成されており、受信増幅器102とパワーアンプ103は相互に同軸ケーブル105にて接続されている。ここでは、再放送装置100によって、受信レベルが異なるA〜Dの4つのチャンネルの放送波106が再放送されている場合を想定する。
ここで、受信増幅器102の各チャンネルユニットから出力される出力信号が相互に同一レベルとなるように、各チャンネルユニットの最終段のレベル調整部(図示せず)における出力レベルを設定した場合には、受信増幅器102の各チャンネルユニットから同一レベルで出力された出力信号107が、同軸ケーブル105の周波数特性108の影響を受け、レベルが相互に異なる入力信号109となってパワーアンプ103に入力され、さらに、パワーアンプ103の周波数特性110の影響を受け、不均一なレベルの出力信号111となってパワーアンプ103から送信アンテナ104を介して出力されることとなってしまう。
これは、同軸ケーブル105に関しては、高い周波数の信号をより多く減衰させてしまう周波数特性を有するため、この同軸ケーブル105を通過した出力信号のレベルが各チャンネルの相互間で異なるものになるためである。特に、この影響は同軸ケーブル105が長い程大きくなる。また、パワーアンプ103に関しては、全周波数帯域に渡り周波数特性が一定ではなく、周波数偏差を持っているため、このパワーアンプ103にて増幅された出力信号のレベルが各チャンネルの相互間で異なるものになるためである。
このような周波数特性108、110の影響を打ち消すため、従来、受信増幅器102の各チャンネルユニットから出力される出力信号が相互に非同一レベルとなるように、各チャンネルユニットのレベル調整部の出力レベルを設定することが行われる。このように設定した場合には、各チャンネルユニットのレベル調整部から非同一レベルで出力された出力信号112が、同軸ケーブル105の周波数特性108の影響を受けて入力信号113となり、さらに、パワーアンプ103の周波数特性110の影響を受けることで、結果的に均一なレベルの出力信号114となってパワーアンプ103から送信アンテナ104を介して出力される。
しかしながら、上述のように、従来の再放送装置100においては、異常が発生したチャンネルユニットを予備ユニットに切り替える場合、予備ユニットを単に初期設定状態のまま切り替えて使用していたので、予備ユニットのレベル調整部についても初期の出力レベルのまま使用されてしまい、パワーアンプ103から送信アンテナ104を介して出力される出力信号のレベルが結果的には相互に異なるものとなってしまう可能性があった。
このような従来の再放送装置100における課題は、再放送装置100以外の放送送信装置においても同様に存在していた。すなわち、放送を行う放送送信装置としては、再放送装置100以外にも、例えば、簡易自主放送装置のような装置があり、この簡易自主放送装置も、放送入力信号に対する所定処理を行って出力信号を出力するチャンネルユニットや予備ユニットを備えて構成されているが、従来、異常が発生したチャンネルユニットを予備ユニットに切り替える場合には、予備ユニットを単に初期設定状態のまま切り替えて使用していたので、再放送装置100の場合と同様に、出力信号のレベルが結果的には相互に異なるものとなってしまう可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、異常が発生したチャンネルユニットを予備ユニットに切り替える場合において、チャンネルユニットの異常発生前の設定情報を予備ユニットに引き継ぐことにより、異常発生前の送信環境を継続することができ、放送環境の安定性を高めることができる、放送送信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の放送送信装置は、放送信号を出力する放送送信装置であって、放送入力信号に対して所定処理を行うことにより出力信号を生成して出力するチャンネルユニットであって、複数のチャンネルの各々に対して割り当てられた複数のチャンネルユニットと、放送入力信号に対して所定処理を行うことにより出力信号を生成して前記放送信号として出力する予備ユニットと、前記複数のチャンネルユニットのいずれかの異常を検知した場合に、当該異常を検知したチャンネルユニットを前記予備ユニットに切り替える制御手段とを備え、前記制御手段は、前記異常を検知したチャンネルユニットを前記予備ユニットに切り替える場合に、当該異常を検知したチャンネルユニットにおける所定の設定情報を、当該異常を検知したチャンネルユニットから取得し、当該設定情報に基づいて前記予備ユニットの設定を行う放送送信装置である。
請求項2に記載の放送送信装置は、請求項1に記載の放送送信装置において、前記複数のチャンネルユニットの各々と前記予備ユニットとは、前記出力信号のレベルを所定レベルに調整するレベル調整部を備え、前記制御手段は、前記設定情報として、前記異常を検知したチャンネルユニットにおける前記レベル調整部の出力レベルを、当該異常を検知したチャンネルユニットにおける当該レベル調整部から取得し、当該出力レベルを前記予備ユニットの前記レベル調整部に設定する。
請求項3に記載の放送送信装置は、請求項1又は2に記載の放送送信装置において、前記制御手段は、前記異常を検知したチャンネルユニットが復旧したことを検知した場合に、前記予備ユニットを当該復旧したチャンネルユニットに切り替え、前記予備ユニットを前記復旧したチャンネルユニットに切り替える場合に、当該予備ユニット前記設定情報を当該予備ユニットから取得し、当該設定情報に基づいて前記復旧したチャンネルユニットの設定を行う。
請求項4に記載の放送送信装置は、請求項3に記載の放送送信装置において、前記制御手段は、前記異常を検知したチャンネルユニットが復旧したことを検知した場合に、当該復旧したことを示す出力を所定の出力手段を介して行い、復旧制御の実行指示を所定の入力手段を介して受けた場合に、前記予備ユニットを前記復旧したチャンネルユニットに切り替える。
請求項1に記載の放送送信装置によれば、異常を検知したチャンネルユニットを予備ユニットに切り替える場合に、当該異常を検知したチャンネルユニットにおける所定の設定情報を取得し、当該設定情報に基づいて予備ユニットの設定を行うので、異常を検知したチャンネルユニットにおける送信環境を予備ユニットに引き継ぐことができ、放送環境の安定性を高めることができる。特に、異常を検知したチャンネルユニットの設定情報を自動的に予備ユニットに引き継ぐことができるので、予備ユニットの設定を保守員が手動で行う必要がなくなり、予備ユニットの設定を手動で行うための特別な技術が必要なくなる。
請求項2に記載の放送送信装置によれば、異常を検知したチャンネルユニットにおけるレベル調整部の出力レベルを取得し、当該出力レベルを予備ユニットのレベル調整部に設定するので、異常を検知したチャンネルユニットにおけるレベル調整部の出力レベルを予備ユニットに引き継ぐことができ、異常発生前と同様に、受信増幅部の後段の同軸ケーブル105やパワーアンプの周波数特性の影響を打ち消すことが可能となる。
請求項3に記載の放送送信装置によれば、予備ユニットを復旧したチャンネルユニットに切り替える場合に、当該予備ユニットにおける設定情報を取得し、当該設定情報に基づいて復旧したチャンネルユニットの設定を行うので、異常を検知したチャンネルユニットにおける送信環境を、予備ユニットを介して、復旧した当該チャンネルユニットに引き継ぐことができ、放送環境の安定性を高めることができる。特に、異常を検知したチャンネルユニットを修理した際に、その設定情報を不用意に変更や消去してしまった場合であっても、当該チャンネルユニットの設定情報を自動的に異常発生時の設定情報に戻すことができるので、当該チャンネルユニットの設定を保守員が手動で行う必要がなくなり、当該チャンネルユニットの設定を手動で行うための特別な技術が必要なくなる。
請求項4に記載の放送送信装置によれば、制御手段は、異常を検知したチャンネルユニットが復旧したことを検知した場合に、当該復旧したことを示す出力を所定の出力手段を介して行い、復旧制御の実行指示を所定の入力手段を介して受けた場合に、予備ユニットを復旧したチャンネルユニットに切り替えるので、復旧検知は自動で迅速かつ正確に行い、復旧したチャンネルユニットへの最終的な切り替え可否の判断は保守員が慎重に行うことで、放送環境の安定性を高めることができる。
本発明の一実施の形態に係る再放送装置の全体構成を示すブロック図である。 受信増幅器のブロック図である。 チャンネルユニットのブロック図である。 予備ユニットのブロック図である。 異常検知処理のフローチャートである。 異常切り替え処理のフローチャートである。 復旧検知処理のフローチャートである。 復旧切り替え処理のフローチャートである。 設定状態が信号レベルに与える影響を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る放送送信装置の一実施の形態を詳細に説明する。まず、本実施の形態の基本的概念を説明した後、本実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、本実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕本実施の形態の基本的概念
まず、本実施の形態に共通の基本的概念について説明する。本発明は、放送信号を送信する装置であって、チャンネルユニットを予備ユニットに切り替えて送信を行う可能性があるあらゆる放送送信装置に適用可能なものである。このような放送送信装置の代表例としては、再放送装置や簡易自主放送装置(例えば、音声信号や映像信号を入力信号として受信し、この入力信号に対してエンコードや変調を行って出力信号を生成して放送信号として送信するもの)を挙げることができる。なお、「放送信号を送信する」とは、放送信号を放送波として無線にて送信すること、及び、放送信号を有線にて電線路や光伝送路にて送信することを含む。以下、本実施の形態では、本発明を再放送装置に適用した場合について説明する。
本実施の形態に係る再放送装置は、TV放送の放送システムにおいて、放送波を入力信号として受信し、これに周波数変換を含む処理を施して出力信号を生成して再放送する装置である。この種の再放送装置において、入力信号は、発振器からの所定周波数の信号と混合され、その処理のために一旦中間信号に変換される。この状態でフィルタによって不要波の除去が施され、必要な信号増幅などが行われる。これらの処理を経た中間信号は、入力信号と同じかあるいは任意の周波数に、再度変換され出力される。
再放送装置は、その設置形態により、放送波を受信する受信機と放送波を送信する送信機とが相互に分離されて異なる場所に配置されており、これら受信機と送信機とが相互に伝送路によって接続されている分離型と、受信機と送信機が一箇所に配置されている非分離型とがあるが、いずれの形態の再放送装置に対しても本実施の形態を適用することができる。以下では、非分離型とした場合について説明する。また、本実施の形態の適用対象になる再放送装置は、難視聴対策のために山間部等に配置される場合の他、共同住宅の共聴用受信増幅器として配置される場合を含む。
ここで、本実施の形態の特徴の一つは、再放送装置が備える制御手段が、異常を検知したチャンネルユニットを予備ユニットに切り替える場合に、当該異常を検知したチャンネルユニットにおける所定の設定情報を取得し、当該設定情報に基づいて予備ユニットの設定を行う点にある。このことにより、異常発生前の送信環境を継続でき、放送環境の安定性を高めることができる。
このように取得及び設定を行う設定情報としては、異常を検知したチャンネルユニットの設定情報として制御手段が取得可能な情報であって、予備ユニットの設定に使用可能な情報である限り、任意の情報を対象とすることができる。例えば、各チャンネルユニットに信号を遮断するためのスケルチが設けられており、このスケルチによる遮断対象とすべき信号のレベルが設定されている場合には、当該レベルを設定情報とすることができる。あるいは、各チャンネルユニットに信号レベルを自動調整するためのAGC(Auto Gain Controller)が設けられており、このAGCに信号の目標レベルが設定されている場合には、当該目標レベルを設定情報とすることができる。また、設定情報の取得先及び設定先としては、チャンネルユニットに限定されず、例えば、各チャンネルユニットの設定情報を一括して記憶する記憶部をチャンネルユニットの外部に設けている場合には、異常を検知したチャンネルユニットの設定情報を記憶部から取得し、当該取得した設定情報を、予備ユニットの設定情報として当該記憶部に記憶させるようにしてもよい。以下では、設定情報として、各チャンネルユニットの出力信号のレベルを調整するためのレベル調整部の出力レベルを対象とする場合であって、チャンネルユニットのレベル調整部から取得した出力レベルを予備ユニットのレベル調整部に設定する場合について説明する。
〔II〕本実施の形態の具体的内容
(構成)
次に、本実施の形態の具体的内容について説明する。まず、再放送装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る再放送装置の全体構成を示すブロック図である。この図1に示すように、再放送装置1は、放送波を受信して再送信する装置であって、受信アンテナ2、受信増幅器3、パワーアンプ4、及び送信アンテナ5を備えて構成されており、受信増幅器3とパワーアンプ4は同軸ケーブル6を介して接続されている。
受信アンテナ2は、放送波(放送入力信号)を受信して入力信号を受信増幅器3に出力する受信手段である。
受信増幅器3は、各チャンネル毎の信号に対する周波数変換と不要波除去処理を行うものである。図2は、受信増幅器3のブロック図である。受信増幅器3は、概略的には、複数のチャンネルユニット20を備えて構成されており、受信アンテナ2から出力された入力信号を各チャンネル毎に分波して複数のチャンネルユニット20に出力する。複数のチャンネルユニット20の各々は、自己に割り当てられたチャンネルの入力信号を中間周波数の中間信号に変換し、中間信号の不要波の除去等を行った後、中間信号を送信周波数に再度変換して出力信号とし、出力信号をレベル調整を行って放送信号として出力する。この受信増幅器3の構成の細部については、後述する。
図1において、パワーアンプ4は、出力信号を増幅して、規定の送信出力レベルで出力する増幅手段である。このパワーアンプ4は、受信増幅器3に対して同軸ケーブル6を介して接続されており、この同軸ケーブル6を介して受信増幅器3から出力された出力信号を、増幅して送信アンテナ5に出力する。
送信アンテナ5は、パワーアンプ4から出力された出力信号を放送信号として再送信する。
(構成−受信増幅器)
次に、受信増幅器3の構成についてさらに詳細に説明する。図2に示すように、受信増幅器3は、入力端子7、分配器8、混合器9、アンプ10、信号検出部11、出力端子12、複数のチャンネルユニット20、予備ユニット40、及び統括制御部50を備えて構成されている。
入力端子7は、受信アンテナ2から出力された入力信号の入力を受け付ける入力手段である。分配器8は、入力端子7にて受け付けられた入力信号を分配して各チャンネルユニット20及び予備ユニット40に出力する分配手段である。混合器9は、各チャンネルユニット20及び予備ユニット40から出力された出力信号を混合して出力する混合手段である。アンプ10は、混合器9にて混合された出力信号を増幅する増幅手段である。信号検出部11は、アンプ10にて増幅された出力信号のレベルを検出するレベル検出手段である。出力端子12は、アンプ10にて増幅された出力信号を同軸ケーブル6を介してパワーアンプ4に出力する出力手段である。
複数のチャンネルユニット20は、放送波による入力信号に対して所定処理を行うことにより出力信号を生成して出力するユニットであり、複数のチャンネルの各々に対して割り当てられたユニットである。以下では、複数のチャンネルユニット20を、チャンネルユニット20A、チャンネルユニット20Bのように区別して説明するが、これらを特に区別する必要がない場合には、単にチャンネルユニット20と総称する。また、図2では、チャンネルユニット20を2つのみ図示しているが、放送するチャンネル数に応じた数のチャンネルユニット20を設けることができる。これら複数のチャンネルユニット20は相互に同一構成となっている。
図3は、チャンネルユニット20のブロック図である。各チャンネルユニット20は、フィルタ21、27、アンプ22、31、AGC23、周波数制御部24、28、発振器25、29、周波数変換部26、30、レベル調整部32、出力スイッチ33、信号検出部34、35、復旧灯36、復旧スイッチ37、及びユニット制御部38を備えて構成されている。
フィルタ21は、当該フィルタ21が設けられているチャンネルユニット20に割り当てられている周波数の入力信号のみを通過させる帯域通過フィルタである。アンプ22は、フィルタ21を通過した入力信号を増幅する増幅手段である。AGC23は、入力信号のレベルを所定基準値内のレベルに収まるように帰還利得調整する自動利得制御手段である。
周波数制御部24、発振器25、及び周波数変換部26は、入力信号を信号処理が容易な所定の中間周波数の中間信号に変換する中間周波数変換手段である。すなわち、周波数制御部24は、図示しない設定用スイッチで設定された所定周波数になるように発振器25を制御する発振器制御手段である。発振器25は、オシレータおよびPLL回路で構成される局部発振手段であり、その出力が、設定用スイッチで設定された所定周波数になるよう駆動される。つまり、周波数制御部24の制御によってオシレータから発振される周波数は、発振器25のPLL回路によってあらかじめ決められた周波数に位相同期され、基準周波数として周波数変換部26に出力される。周波数変換部26は、入力信号と発振器25からの信号との差の周波数の中間信号を生成する。
フィルタ27は、周波数変換部26で生成された中間信号から希望波以外の不要波を除去する狭帯域フィルタである。周波数制御部28、発振器29、及び周波数変換部30は、中間信号を放送周波数の出力信号に変換する放送周波数変換手段である。これら、周波数制御部28、発振器29、周波数変換部30は、変換周波数が異なる点を除いて、周波数制御部24、発振器25、周波数変換部26とぞれぞれ同様に構成される。
アンプ31は、周波数変換部30にて生成された出力信号を増幅する増幅手段である。レベル調整部32は、出力信号を所定レベルに調整するGC(Gain Controller)である。出力スイッチ33は、ユニット制御部38の制御により、出力信号の出力の有無を切り替える出力切り替え手段である。信号検出部34は、フィルタ21を通過した入力信号のレベルを検出してユニット制御部38に出力するレベル検出手段である。信号検出部35は、レベル調整部32にてレベル調整された出力信号のレベルを検出してユニット制御部38に出力するレベル検出手段である。
復旧灯36は、ユニット制御部38の制御により、当該復旧灯36が設けられているチャンネルユニット20が異常状態から正常状態に復旧された場合に点滅又は点灯する復旧報知手段である。復旧スイッチ37は、当該復旧スイッチ37が設けられているチャンネルユニット20が異常状態から正常状態に復旧された場合に、予備ユニット40を当該チャンネルユニット20に切り替えるための復旧指示の入力を受け付ける復旧指示入力手段である。ユニット制御部38は、チャンネルユニット20の各部を制御するための制御手段である。このユニット制御部38は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)から構成されており、図示しないメモリに記憶させたプログラムをMPUにて解釈及び実行することで、各部の制御が行われる(後述するユニット制御部43及び統括制御部50も同じ)。このユニット制御部38の具体的な制御内容については後述する。
次に、図2の予備ユニット40について説明する。図4は、予備ユニット40のブロック図である。この予備ユニット40は、放送波による入力信号に対して所定処理を行うことにより出力信号を生成して出力するユニットである。ただし、この予備ユニット40の構成要素のうち、チャンネルユニット20の構成要素と同一の機能を有する構成要素については、チャンネルユニット20の構成要素と同じ名称及び符号を付して、その説明を省略する。
この予備ユニット40には、複数のフィルタ41、選択スイッチ42、及びユニット制御部43が設けられている。複数のフィルタ41は、チャンネルユニット20の数と同じ数だけ設けられている。以下では、複数のフィルタ41を、フィルタ41A、フィルタ41Bのように区別して説明するが、これらを特に区別する必要がない場合には、単にフィルタ41と総称する。フィルタ41の各々は、各チャンネルユニット20のフィルタ21と同様に構成され、各チャンネルユニット20に割り当てられた周波数の入力信号のみを通過させる。例えば、フィルタ41Aは、チャンネルユニット20Aのフィルタ21と同じ周波数の入力信号のみを通過させ、フィルタ41Bは、チャンネルユニット20Bのフィルタ21と同じ周波数の入力信号のみを通過させる。選択スイッチ42は、各フィルタ41を通過した入力信号の中で、一つの周波数の入力信号のみを通過させて後段に出力する切り替えスイッチである。ユニット制御部43は、予備ユニット40の各部を制御するための制御手段である。このユニット制御部43の具体的な制御内容については後述する。
図2の統括制御部50について説明する。この統括制御部50は、再放送装置1の各部を制御するための制御手段であり、特許請求の範囲における制御手段に対応する。特に、統括制御部50は、各チャンネルユニット20のユニット制御部38と信号検出部11とに電気的に接続されており、これらユニット制御部38と信号検出部11からの出力に基づいて、チャンネルユニット20の異常を検知し、異常が検知されたチャンネルユニット20を予備ユニット40に切り替え、さらに、予備ユニット40を異常から復旧したチャンネルユニット20に切り替える。この統括制御部50の具体的な制御内容については後述する。
(処理)
次に、このように構成された再放送装置1の処理について説明する。この処理は、チャンネルユニット20により再放送を行う再放送処理、チャンネルユニット20の異常を検知する異常検知処理、異常が検知されたチャンネルユニット20を予備ユニット40に切り替える異常切り替え処理、予備ユニット40の復旧を検知する復旧検知処理、及び、予備ユニット40を異常から復旧したチャンネルユニット20に切り替える復旧切り替え処理に大別される。ただし、チャンネルユニット20により再放送を行う再放送処理は、公知の再放送装置1と同様に実行できるので、その説明を省略する。
(処理−異常検知処理)
まず、異常検知処理について説明する。図5は、異常検知処理のフローチャートである。この異常検知処理は、再放送装置1の電源投入後に起動される。この処理において、各チャンネルユニット20のユニット制御部38は、信号検出部34を介して検出された入力信号のレベルと、信号検出部35を介して検出された出力信号のレベルとを監視し、これらのレベルに基づいて、当該ユニット制御部38が設けられているチャンネルユニット20の異常の有無を監視する(SA1)。ここでは、入力信号のレベルと出力信号のレベルとに基づいて、放送状態やチャンネルユニット20の状態を、放送中、放送休止、及び故障(放送停波・異常発振)、の3つのいずれかの状態に分け、故障の状態である場合には、異常が発生したものと判定する。
具体的には、「入力信号があり、かつ、出力信号がある」場合には放送中、「入力信号がなく、かつ、出力信号がない」場合には放送休止、「入力信号があり、かつ、出力信号がない」場合又は「入力信号がなく、かつ、出力信号がある」場合には故障(=異常)と判定する。ただし、「入力信号がある」場合や「出力信号がある」場合としては、入力信号や出力信号がゼロレベルを超えた場合に該当すると判定する他、所定レベル以上のレベルである場合に該当するものと判定してもよい。そして、各チャンネルユニット20のユニット制御部38は、当該ユニット制御部38が設けられているチャンネルユニット20に異常があると判定した場合には(SA1、Yes)、異常報知信号を統括制御部50に出力する(SA2)。
統括制御部50は、各チャンネルユニット20のユニット制御部38からの異常報知信号を監視し(SA3)、異常報知信号を受信した場合には(SA3、Yes)、当該異常報知信号を出力したチャンネルユニット20に異常が発生したものと判定し、当該異常が発生したものと判定したチャンネルユニット20(以下、切り替え対象ユニット20)を予備ユニット40に切り替えるための異常切り替え処理を起動する(SA4)。また、統括制御部50は、異常報知信号を有線又は無線により遠方の監視センターに出力する(SA5)。これにて異常検知処理が終了する。
(処理−異常切り替え処理)
次に、異常切り替え処理について説明する。図6は、異常切り替え処理のフローチャートである。この異常切り替え処理は、異常検知処理において統括制御部50により起動される。この処理において、統括制御部50は、予備ユニット40の選択スイッチ42を制御することにより(SB1)、切り替え対象ユニット20に割り当てられた周波数(以下、切り替え対象周波数)に対応するフィルタ41をアンプ22に接続する。また、統括制御部50は、切り替え対象周波数を予備ユニット40の周波数制御部28に設定することにより(SB2)、出力信号の周波数を切り替え対象周波数とするための制御を周波数制御部28に実行させる。この切り替え対象周波数は、例えば、各チャンネルユニット20の周波数を統括制御部50に予め記憶させておき、この記憶内容を必要に応じて参照することにより決定することができる。あるいは、切り替え対象ユニット20の周波数制御部28から取得してもよい。また、統括制御部50は、予備ユニット40の出力スイッチ33をONに制御する(SB3)。これにて、切り替え対象周波数のチャンネルの再放送が、予備ユニット40を介して開始される。
また、統括制御部50は、切り替え対象ユニット20の出力スイッチ33をOFFに制御する(SB4)。これにて、切り替え対象ユニット20を再放送系統から切り離すことができる。なお、この切り離しを行う方法としては、例えば、切り替え対象ユニット20のアンプ31を停止制御すること等によって行ってもよい。
ここで、統括制御部50は、上記のように切り替え対象ユニット20を予備ユニット40に切り替える際、切り替え対象ユニット20の設定情報を、予備ユニット40に引き継ぐ。具体的には、統括制御部50は、切り替え対象ユニット20のユニット制御部38を介して、切り替え対象ユニット20のレベル調整部32に設定されている出力レベルを取得する(SB5)。そして、統括制御部50は、予備ユニット40のユニット制御部43を介して、予備ユニット40のレベル調整部32の出力レベルを、切り替え対象ユニット20から取得した出力レベルに設定する(SB6)。
(処理−復旧検知処理)
次に、復旧検知処理について説明する。図7は、復旧検知処理のフローチャートである。この復旧検知処理は、異常切り替え処理の終了後に起動される。ここでは、異常検知処理において統括制御部50から出力された異常報知信号によりチャンネルユニット20の異常発生を知った監視センターの担当者が、再放送装置1の設置場所に行き、再放送装置1から切り替え対象ユニット20を取り外して修理し、この修理後の切り替え対象ユニット20を再放送装置1に取り付けることを想定している。
再放送装置1に取り付けられた切り替え対象ユニット20の電源が投入されると、この切り替え対象ユニット20のユニット制御部38は、自己が設けられている切り替え対象ユニット20が復旧したか否か判定する。この判定では、上述の異常検知処理における異常検知と同様の判定を行い、異常が検知されない場合には復旧したものと判定する(SC1、Yes)。そして、復旧している状態が所定時間(例えば、数秒間)継続している場合には(SC2、Yes)、当該切り替え対象ユニット20が異常状態から正常状態に復旧したものとして、復旧灯36を点灯又は点滅させる(SC3)。この復旧灯36の点灯又は点滅を確認した担当者が、切り替え対象ユニット20の復旧スイッチ37を操作すると(SC4、Yes)、ユニット制御部38は、復旧要求信号を統括制御部50に送信する(SC5)。
統括制御部50は、各チャンネルユニット20のユニット制御部38からの復旧要求信号を監視し(SC6)、復旧要求信号を受信した場合には(SC6、Yes)、当該復旧要求信号を出力した切り替え対象ユニット20が復旧したものと判定し、予備ユニット40を切り替え対象ユニット20に切り替えるための復旧切り替え処理を起動する(SC7)。また、統括制御部50は、復旧報知信号を有線又は無線により遠隔の監視センターに出力する(SC8)。これにて復旧検知処理が終了する。
(処理−復旧切り替え処理)
最後に、復旧切り替え処理について説明する。図8は、復旧切り替え処理のフローチャートである。この復旧切り替え処理は、復旧検知処理にて統括制御部50により起動される。この処理において、統括制御部50は、切り替え対象ユニット20の出力スイッチをONに制御する(SD1)。これにて、切り替え対象周波数のチャンネルの再放送が、切り替え対象ユニット20を介して再開される。
また、統括制御部50は、予備ユニット40の出力スイッチをOFFに制御する(SD2)。これにて、予備ユニット40を再放送系統から切り離すことができる。なお、この切り離しを行う方法としては、例えば、アンプを停止制御したり、予備ユニット40の周波数を、放送対象となっている周波数帯以外の周波数であって、放送に影響を与えない周波数に変更してもよい。
ここで、統括制御部50は、上記のように予備ユニット40を切り替え対象ユニット20に切り替える際、予備ユニット40の設定情報を、切り替え対象ユニット20に引き継ぐ。具体的には、統括制御部50は、予備ユニット40のユニット制御部43を介して、予備ユニット40のレベル調整部32に設定されている出力レベルを取得する(SD3)。そして、統括制御部50は、切り替え対象ユニット20のユニット制御部38を介して、切り替え対象ユニット20のレベル調整部32の出力レベルを、予備ユニット40から取得した出力レベルに設定する(SD4)。これにて復旧切り替え処理が終了する。
(効果)
このように本実施の形態によれば、異常を検知したチャンネルユニット20を予備ユニット40に切り替える場合に、当該異常を検知したチャンネルユニット20における所定の設定情報を取得し、当該設定情報に基づいて予備ユニット40の設定を行うので、異常を検知したチャンネルユニット20における再送信環境を予備ユニット40に引き継ぐことができ、放送環境の安定性を高めることができる。特に、異常を検知したチャンネルユニット20の設定情報を自動的に予備ユニット40に引き継ぐことができるので、予備ユニット40の設定を保守員が手動で行う必要がなくなり、予備ユニット40の設定を手動で行うための特別な技術が必要なくなる。
また、異常を検知したチャンネルユニット20におけるレベル調整部32の出力レベルを取得し、当該出力レベルを予備ユニット40のレベル調整部32に設定するので、異常を検知したチャンネルユニット20におけるレベル調整部32の出力レベルを予備ユニット40に引き継ぐことができ、異常発生前と同様に、受信増幅部3の後段の同軸ケーブル6やパワーアンプ4の周波数特性の影響を打ち消すことが可能となる。
また、復旧したチャンネルユニット20を予備ユニット40に切り替える場合に、当該予備ユニット40における設定情報を取得し、当該設定情報に基づいて復旧したチャンネルユニット20の設定を行うので、異常を検知したチャンネルユニット20における再送信環境を、予備ユニット40を介して、復旧した当該チャンネルユニット20に引き継ぐことができ、放送環境の安定性を高めることができる。特に、異常を検知したチャンネルユニット20を修理した際に、その設定情報を不用意に変更や消去してしまった場合であっても、当該チャンネルユニット20の設定情報を自動的に異常発生時の設定情報に戻すことができるので、当該チャンネルユニット20の設定を保守員が手動で行う必要がなくなり、当該チャンネルユニット20の設定を手動で行うための特別な技術が必要なくなる。
また、統括制御部50は、異常を検知したチャンネルユニット20が復旧したことを検知した場合に、当該復旧したことを示す出力を復旧灯36を介して行い、復旧制御の実行指示を復旧スイッチ37を介して受けた場合に、復旧したチャンネルユニット20を予備ユニット40に切り替えるので、復旧検知は自動で迅速かつ正確に行い、復旧したチャンネルユニット20への最終的な切り替え可否の判断は保守員が慎重に行うことで、放送環境の安定性を高めることができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(異常判定方法について)
各チャンネルユニット20の異常判定は、入力信号のレベルと出力信号のレベルに基づく判定以外にも、他の方法で行うこともできる。例えば、発振器による基準周波数の制御状態が所定の制御範囲に収まっているか否かをユニット制御部38が監視し、収まっていない場合には異常が発生したものと判定して、異常報知信号を統括制御部50に出力するようにしてもよい。あるいは、図2の信号検出部11にて検出された信号に含まれる識別情報(NIT:Network Information Table)が所定チャンネルの識別情報に合致するか否かをユニット制御部38が監視し、合致しない場合には異常が発生したものと判定して、異常報知信号を統括制御部50に出力するようにしてもよい。特に、識別情報に基づく異常判定は、各チャンネルユニット20からの出力信号の混合後に行うこともでき、具体的には、信号検出部11にて検出された信号を統括制御部50が各チャンネル毎にスキャンし、各チャンネルの識別情報に基づいて、統括制御部50が異常の有無を判定するようにしてもよい。この他、異常判定については、再放送装置1における公知の判定方法を採用することができる。
(切り替え方法について)
上述の異常切り替え処理や復旧切り替え処理においては、ユニット制御部38や統括制御部50により切り替えを自動で行うこととしているが、その一部を手動で行うようにしてもよい。例えば、異常切り替え処理において、切り替え対象ユニット20のレベル調整部32に異常が認められた場合に、レベル調整部32の設定情報を予備ユニット40のレベル調整部32に引き継ぎたくない場合も考えられる。このような場合に対処するため、統括制御部50は、切り替え対象ユニット20の異常を検知した後に、切り替え対象ユニット20の設定情報を監視センターに送信し、監視センターの担当者が引き継ぎを指示する指示信号を出力した場合にのみ、引き継ぎを行うようにしてもよい。あるいは、復旧切り替え処理において、切り替え対象ユニット20の設定情報を最適な状態に担当者が調整した上で、切り替え対象ユニット20を再放送装置1に取り付けた場合には、予備ユニット40の設定情報を切り替え対象ユニット20に引き継ぎたくない場合が考えられる。このような場合に対処するため、統括制御部50は、切り替え対象ユニット20の復旧を検知した後に、予備の設定情報を監視センターに送信し、監視センターの担当者が引き継ぎを指示する指示信号を出力した場合にのみ、引き継ぎを行うようにしてもよい。逆に、復旧切り替え処理において、復旧スイッチ37が操作されてから、予備ユニット40を切り替え対象ユニット20に切り替えているが、この操作を待つことなく、切り替えを行うようにしてもよい。
(処理順序について)
上記説明した各処理における順序は、変更することも可能である。例えば、図6の異常切り替え処理では、予備ユニット40の出力スイッチ33をONに制御した後(SB3)、切り替え対象ユニット20の出力スイッチ33をOFFに制御しているが(SB4)、これらを同時又は逆の順序で実行してもよい。特に、切り替え対象ユニット20のレベル調整部32に設定されている出力レベルの取得と(SB5)、予備ユニット40のレベル調整部32の出力レベルの設定は(SB6)、予備ユニット40の出力スイッチ33をONに制御する前に行うことが好ましい。同様に、図8の復旧切り替え処理では、予備ユニット40のレベル調整部32に設定されている出力レベルの取得と(SD3)、切り替え対象ユニット20のレベル調整部32の出力レベルの設定は(SD4)、切り替え対象ユニット20の出力スイッチ33をONに制御する前に行うことが好ましい。
(出力方法について)
上記実施の形態においては、異常報知信号を監視センターに有線又は無線にて送信しているが、再放送装置1に設けた図示しない表示部(例えば液晶パネル)に表示するようにしてもよい。
1、100 再放送装置
2、101 受信アンテナ
3、102 受信増幅器
4、103 パワーアンプ
5、104 送信アンテナ
6、105 同軸ケーブル
7 入力端子
8 分配器
9 混合器
10、22、31 アンプ
11、34、35 信号検出部
12 出力端子
20 チャンネルユニット
21、27 フィルタ
23 AGC
24、28 周波数制御部
25、29 発振器
26、30 周波数変換部
32 レベル調整部
33 出力スイッチ
36 復旧灯
37 復旧スイッチ
38 ユニット制御部
40 予備ユニット
50 統括制御部
106 放送波
107、111、112、114 出力信号
108、110 周波数特性
109、113 入力信号

Claims (4)

  1. 放送信号を出力する放送送信装置であって、
    放送入力信号に対して所定処理を行うことにより出力信号を生成して出力するチャンネルユニットであって、複数のチャンネルの各々に対して割り当てられた複数のチャンネルユニットと、
    放送入力信号に対して所定処理を行うことにより出力信号を生成して前記放送信号として出力する予備ユニットと、
    前記複数のチャンネルユニットのいずれかの異常を検知した場合に、当該異常を検知したチャンネルユニットを前記予備ユニットに切り替える制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記異常を検知したチャンネルユニットを前記予備ユニットに切り替える場合に、当該異常を検知したチャンネルユニットにおける所定の設定情報を、当該異常を検知したチャンネルユニットから取得し、当該設定情報に基づいて前記予備ユニットの設定を行う、
    放送送信装置。
  2. 前記複数のチャンネルユニットの各々と前記予備ユニットとは、前記出力信号のレベルを所定レベルに調整するレベル調整部とを備え、
    前記制御手段は、前記設定情報として、前記異常を検知したチャンネルユニットにおける前記レベル調整部の出力レベルを、当該異常を検知したチャンネルユニットにおける当該レベル調整部から取得し、当該出力レベルを前記予備ユニットの前記レベル調整部に設定する、
    請求項1に記載の放送送信装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記異常を検知したチャンネルユニットが復旧したことを検知した場合に、前記予備ユニットを当該復旧したチャンネルユニットに切り替え、
    前記予備ユニットを前記復旧したチャンネルユニットに切り替える場合に、当該予備ユニット前記設定情報を当該予備ユニットから取得し、当該設定情報に基づいて前記復旧したチャンネルユニットの設定を行う、
    請求項1又は2に記載の放送送信装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記異常を検知したチャンネルユニットが復旧したことを検知した場合に、当該復旧したことを示す出力を所定の出力手段を介して行い、復旧制御の実行指示を所定の入力手段を介して受けた場合に、前記予備ユニットを前記復旧したチャンネルユニットに切り替える、
    請求項3に記載の放送送信装置。
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