JP5603065B2 - 滅菌物質供給装置およびアイソレータ - Google Patents

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Description

本発明は、アイソレータおよびアイソレータ用の滅菌物質供給装置に関する。
アイソレータは、無菌環境にある作業室をその内部に有し、作業室において無菌環境であることが要求される作業、たとえば細胞培養などの生体由来材料を対象とする作業を行うためのものである。ここで、無菌環境とは、作業室で行われる作業に必要な物質以外の混入を回避するために限りなく無塵無菌に近い環境をいう。
作業室は気体供給口と気体排出口とを備え、作業室内には気体供給口から空気が供給され、気体排出口から空気が排出される。一般にアイソレータでは、作業室内の無菌環境を確保するために、気体供給口にHEPAフィルタなどの微粒子捕集フィルタが設けられ、微粒子捕集フィルタを介して空気が作業室に供給される。また、気体排出口にも微粒子捕集フィルタが設けられ、作業室内の空気は微粒子捕集フィルタを介して作業室から排出される。
また、アイソレータでは、過酸化水素などの滅菌物質を作業室内に噴霧し、作業室内を滅菌する滅菌処理が実行される(特許文献1および2参照)。
特開2006−320392号公報 特開2005−312799号公報
滅菌処理では、ガス状の滅菌物質が作業室に供給される。従来のアイソレータでは、滅菌処理を行う際に、滅菌物質をガス状にするのに長時間の準備を要していたため、滅菌処理全体の時間が長くなり、アイソレータでの作業効率が低下するという課題があった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、滅菌処理に要する時間を短縮化し、アイソレータでの作業効率を向上させる技術の提供にある。
本発明のある態様は、滅菌物質供給装置である。当該滅菌物質供給装置は、底部に超音波振動子が取り付けられ、その内部に前記超音波振動子で発生した超音波振動を伝播する液体を収容する伝播液収容部と、伝播液収容部の上面開口を塞ぐようにその底部が超音波振動子の側へ突出して取り付けられ、滅菌物質原料である過酸化水素水を容れる容器と、を含む霧化部と、霧化部によって霧化された過酸化水素水を加熱して気化させる気化部と、から成り、気化部は、霧化部の上方に立設され、その下部開口が容器と連通し、下部側面に霧化された過酸化水素水を搬送するキャリアガスが流入するキャリアガス供給口と、上部にキャリアガスとともに過酸化水素を外部に供給する過酸化水素供給口とを有する加熱管と、加熱管の内部に設けられたヒータとを備え、霧化部によって霧化された過酸化水素水をキャリアガスによって気化部に搬送し、気化部において気化した過酸化水素ガスをキャリアガスとともに外部に供給することを特徴とする。
この態様の滅菌物質供給装置によれば、過酸化水素を超音波振動子を有する霧化部によって霧化(ミスト化)した後、気化部によって気化(ガス化)する二段階方式が採用することにより、過酸化水素のガス化を速やかに進行させることができる。また、気化部で投与する熱量を従来に比べて小さくすることができる。これにより、過酸化水素をガス化するのに要する時間を短縮化することができ、ひいては滅菌処理全体の時間を短縮化することができる。この結果、アイソレータでの作業効率を向上させることができる。
本発明の他の態様は、アイソレータである。当該アイソレータは、生体由来材料を対象とする作業を行うための作業室を備え、底部に超音波振動子が取り付けられ、その内部に超音波振動子で発生した超音波振動を伝播する液体を収容する伝播液収容部と、伝播液収容部の上面開口を塞ぐようにその底部が超音波振動子の側へ突出して取り付けられ、滅菌物質原料である過酸化水素水を容れる容器と、を含む霧化部と、霧化部によって霧化された過酸化水素水を加熱して気化させる気化部と、から成り、気化部は、霧化部の上方に立設され、その下部開口が容器と連通し、下部側面に霧化された過酸化水素水を搬送するキャリアガスが流入するキャリアガス供給口と、上部に前記キャリアガスとともに過酸化水素を外部に供給する過酸化水素供給口とを有する加熱管と、加熱管の内部に設けられたヒータとを備えた滅菌物質供給装置を備え、霧化部によって霧化された過酸化水素水をキャリアガスによって気化部に搬送し、気化部において気化した過酸化水素ガスをキャリアガスとともに過酸化水素供給口から作業室に供給することを特徴とする。
本発明によれば、滅菌処理に要する時間を短縮化し、アイソレータでの作業効率を向上させることができる。
実施の形態1に係るアイソレータの構成を示す概略図である。 図2(A)は、実施の形態1に係るアイソレータが有する滅菌物質供給装置の構成を示す概略図である。図2(B)は、図2(A)のA−A線に沿った断面図である。 実施の形態1に係るアイソレータが有する滅菌物質供給装置において、滅菌ガスを生成する際のタイミングチャートである。 図4(A)は、滅菌物質供給装置の変形例1を示す概略図である。図4(B)は、図4(A)のA−A線に沿った断面図である。 図5(A)は、滅菌物質供給装置の変形例2を示す概略図である。図5(B)は、図5(A)のA−A線に沿った断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るアイソレータ100の構成を示す概略図である。図1に示すように、実施の形態1に係るアイソレータ100は、細胞抽出、細胞培養などの生体由来材料を対象とする作業を行なうための作業室10と、作業室10に気体を供給する気体供給部40と、作業室10の気体を排出する気体排出部50と、作業室10に滅菌物質を供給する滅菌物質供給装置200と、これらの制御を行なう制御部90とを備える。ここで、生体由来材料とは、細胞を含む生物そのもの、あるいは生物を構成する物質、または生物が生産する物質などを含む材料を意味する。
気体供給部40には、吸気口42、三方弁44、およびファン46が設けられている。吸気口42を経由して外部から空気が取り込まれる。三方弁44は、経路70を経由して吸気口42の気体流れ下流側、および経路80を経由して滅菌ガス生成部202の気体流れ下流側に接続されている。また、三方弁44は、経路72を経由してファン46の気体流れ上流側に接続されている。三方弁44は、経路70から経路72方向、または経路80から経路72方向への気体流路の排他的な切り換えが可能である。吸気口42を経由して取り込まれた空気、または経路80を経由して送出された滅菌物質を含む気体は、三方弁44を経由してファン46に取り込まれる。
ファン46は、経路72を経由して三方弁44方向から取り込んだ気体を、経路74を経由して作業室10方向へ送り出す。ファン46は、制御部90によるON/OFFの切換え制御が可能である。なお、ファン46は排気量を連続的に調節可能である。
作業室10には前面扉12が開閉可能に設けられている。また前面扉12の所定の位置には、作業室10で作業を行なうための作業用グローブ14が設けられている。作業者は前面扉12に設けられた図示しない開口部から作業用グローブ14に手を挿入して、作業用グローブ14を通じて作業室10で作業を行なうことができる。作業室10には、ファン46から送出された気体が気体供給口16から取り込まれ、気体排出口18から気体が排出される。気体供給口16にはHEPAフィルタ20が、気体排出口18にはHEPAフィルタ22が、それぞれ設けられている。これらにより作業室10の無菌状態が確保される。作業室10から出た気体は、気体排出口18、HEPAフィルタ22、および経路76を経由し、気体排出部50に送出される。
気体排出部50には、気体流れに従って、三方弁52、滅菌物質低減処理部54、および排気口58が、この順に設けられている。
三方弁52は、経路76を経由して作業室10の気体流れ下流側に、かつ、経路82を経由して滅菌物質低減処理部54の気体流れ上流側に接続されている。また、三方弁52は、経路78を経由して後述する滅菌物質供給装置200の気体流れ上流側に接続されている。三方弁52は、経路76から経路82方向、または経路76から経路78方向への気体流路の排他的な切り換えが可能であり、経路76を経由して取り込まれた気体は、経路82方向または経路78方向へ送出される。
滅菌物質低減処理部54は、三方弁52を経由して送出された気体に含まれる滅菌物質の濃度の低減化処理を行なう。滅菌物質低減処理部54はたとえば白金などの金属触媒を含み、活性炭などを含んでもよい。
作業室10の外部には、作業室10に滅菌物質を供給する滅菌物質供給装置200が設けられている。滅菌物質供給装置200は、作業室10に滅菌物質を供給してアイソレータ100内を循環させることで、作業室10および経路を無菌環境とすることができる。ここで、無菌環境とは、作業室で行われる作業に必要な物質以外の混入を回避するために限りなく無塵無菌に近い環境をいう。本実施の形態において滅菌物質は過酸化水素である。
図1に示すように、滅菌物質供給装置200は、三方弁52および経路78の気体流れ下流側、かつ経路80および三方弁44の気体流れ上流側に接続されている。滅菌物質供給装置200は、滅菌物質カートリッジ260、ポンプ264、および滅菌ガス生成部202を有する。滅菌物質カートリッジ260は、滅菌物質として過酸化水素水を貯蔵する。ポンプ264は、滅菌物質カートリッジ260に貯蔵された過酸化水素水を汲み上げ、滅菌ガス生成部202に送出する。滅菌ガス生成部202は、供給された過酸化水素水を気化させ、過酸化水素ガスを発生させる。発生した過酸化水素ガスは、経路80に送出される。
滅菌物質供給装置200の具体的な構成について、図2(A)および図2(B)を用いて説明する。図2(A)は、実施の形態1に係る滅菌物質供給装置200の構成を示す概略図である。図2(B)は、図2(A)のA−A線に沿った断面図である。
図2(A)に示すように、滅菌物質供給装置200は、霧化部210および気化部220からなる滅菌ガス生成部202を有する。
霧化部210は、収容部材211、仕切り部材212、超音波振動子213および滅菌物質原料である過酸化水素水を容れる容器に当たるカップ214を有する。
収容部材211は、霧化部210を構成する伝播液収容部である。収容部材211の底面に超音波振動子213が設けられている。超音波振動子213は、電気エネルギーを超音波振動に変換する素子である。本実施の形態では、超音波振動子213は、収容部材211の底面の中央部分ではなく、後述する開口252の方へずれた位置に設置されている。
収容部材211には、上部外周に沿ってフランジ216が形成されている。フランジ216の上面には、Oリング218aを嵌め込むための溝217が設けられている。
仕切り部材212は、フランジ216の上に設けられている。仕切り部材212は、中央部分に開口が形成されたドーナツ状の部材である。仕切り部材212の外径は、フランジ216の外径と同等である。仕切り部材212の上面には、Oリング218bを嵌め込むための溝229が設けられている。
カップ214は、仕切り部材212に設けられた開口に取り付けられており、カップ214の底部が超音波振動子213の側へ突出している。カップ214は、たとえば、厚さ0.2mm程度のPET等のポリエステル樹脂製または厚さ0.05mm程度のステンレス等の金属薄板製である。
収容部材211、仕切り部材212およびカップ214によって密閉された空間234に、超音波振動子213で発生した超音波振動を伝播する超音波伝播用液240が満たされている。なお、超音波伝播用液には、水のような粘性の小さい液体が適している。
以上のような構成の霧化部210では、カップ214に供給された過酸化水素水が超音波伝播用液240を伝搬した超音波振動によりミスト化され、ミスト化された過酸化水素は気化部220に送り込まれる。この際、ミスト化されずに気化部220の内側に付着した過酸化水素の液滴は、重力によりカップ214に落下し、再びミスト化される。
なお、超音波振動子213から発せられる超音波振動の波面の進行方向、言い換えると、超音波振動子213の振動子面中心の法線は、カップ214の最下部または後述するヒータ222の最下部の方向に向いて傾いている。振動子面中心の法線は鉛直方向(霧化部210の上下方向)に対して、たとえば約7度傾いていることが好ましい。これによれば、カップ214に貯留された過酸化水素水による水柱が斜めに立ち上がるため、過酸化水素水の霧化を安定的に行うことができる。
気化部220は霧化部210の上部に設けられており、主に加熱管221、ヒータ222、配管224、および温度計225、227を有する。
加熱管221は軸方向が鉛直方向になるように収容部材211の上部に組み付けられた筒状部材であり、その下部開口がカップ214と連通している。より詳しくは、加熱管221の下部外周に沿ってフランジ228が形成されている。フランジ228の外径は、仕切り部材212およびフランジ216の外径と同等である。
フランジ216、仕切り部材212およびフランジ228には、所定箇所にネジ穴251が設けられている。溝217、229にそれぞれOリング218a、218bを嵌め込んだ状態で、ネジ穴251にネジ255を螺合することにより、霧化部210と気化部220とが組み付けられている。フランジ216と仕切り部材212との間の密閉性はOリング218aにより高められている。また、フランジ228と仕切り部材212との間の密閉性はOリング218bにより高められている。
加熱管221の下部側面には、開口250および開口252が設けられている。本実施の形態では、開口250および開口252は、互いに対向する位置に設置されている。開口250には、滅菌物質カートリッジ260に貯留された過酸化水素水をカップ214に供給するための配管262が挿入されている。なお、開口250部分において、配管262の外側は封止されており、外気が加熱管221に入り込まないようになっている。配管262の途中には滅菌物質カートリッジ260に貯留された過酸化水素水を汲み上げるためのポンプ264(たとえばペリスタポンプ)が設けられている。
一方、開口252には、空気供給ファン(図示せず)から送出された空気(キャリアガス)が流入する配管275が接続されてキャリアガス供給口を構成している。なお、経路78が開口252に接続されていてもよい。これによれば、霧化部210および気化部220からなる滅菌ガス生成部202を作業室10を経由する循環経路の一部とし、必要に応じて循環経路に過酸化水素を供給することができる。
加熱管221の内部には、過酸化水素および空気が下方から上方へ流れる流路226が形成されている。
本実施の形態では、加熱管221はカップ214の直上に設けられている。このため、加熱管221内でミスト状の過酸化水素が再結合し液滴化した場合でも、重力によりカップ214に落下する。カップ214に戻った過酸化水素は超音波振動により再びミスト化され、加熱管221に送られる。これにより、加熱管221内で液化した過酸化水素を簡便な構造でカップ214に戻し、再びミスト化することにより、カップ214内の過酸化水素水を無駄なく、確実にガス化することができる。
加熱管221の軸に沿って加熱管221の内部に、ヒータ222が設けられている。ヒータ222は、制御部90によるオンオフの制御により約180℃に温調される。ヒータ222の温度は温度計227によって検出され、検出された温度が制御部90に伝送される。ヒータ222の温度が220℃を超えると、制御部90によりヒータ222への電力供給が遮断される。なお、ヒータ222には複数のフィン223が設けられていることが望ましい。これにより、ヒータ222と流路226を流れる過酸化水素との接触面積が増加し、過酸化水素のガス化を促進することができる。
ヒータ222の上部には、固定用のフランジ270が設けられている。蓋部材273にはヒータ222の周りに沿って溝236が設けられており、この溝236にOリング218cが嵌め込まれている。また、蓋部材273には開口が設けられており、この開口にヒータ222の上部が挿入されている。ネジ232を用いてヒータ222が蓋部材273に締結されており、Oリング218cによりフランジ230と蓋部材273との密閉性が高められている。
また、加熱管221の上部には、フランジ238が設けられている。フランジ238には、蓋部材273と対向する面に溝241が設けられており、この溝241にOリング218dが嵌め込まれている。フランジ238はネジ239により蓋部材273と締結されている。これにより、Oリング218dにより密閉性を高めながら蓋部材273が加熱管221に取り付けられるとともに、加熱管221の内部にヒータ222が挿入された状態が保たれる。
加熱管221の上部側面には、配管224の一方の端部が接続された開口254が設けられ、キャリアガスとともに過酸化水素を外部に供給する過酸化水素供給口を構成している。配管224には、配管224の内部温度を測定するための温度計225が設けられている。温度計225で測定された配管224の内部温度は制御部90に送信される。配管224の他方の端部は、経路78の最下流側および経路80の最上流側に接続されている。
以上のような構成の滅菌物質供給装置200において、滅菌ガスを生成する動作について図3に示すタイミングチャートを用いて説明する。なお、滅菌物質供給装置200による滅菌ガスの生成は制御部90により制御される。
まず、時刻t1において、ヒータ222のスイッチがオンにされ、ヒータ222による加熱が開始されるとともに、ポンプ264を駆動して滅菌物質カートリッジ260に貯留された過酸化水素水が汲み上げられ、カップ214に向けて過酸化水素水が送出される。
ヒータ222のスイッチがオンになることにより、配管224の内部温度が常温から上昇し始める。また、時刻t2において、過酸化水素水が配管262を通過してカップ214に到達すると、カップ214の底部に過酸化水素水が貯まり始め、カップ214内の過酸化水素水量が上昇し始める。
時刻t3において、配管224の内部温度が過酸化水素の気化温度に達すると、超音波振動子213の駆動が開始され、超音波伝播用液240を介してカップ214に超音波振動が伝播される。また、空気供給ファンによる送風が開始され、外部からカップ214に空気が送り込まれる。これにより、カップ214において過酸化水素がミスト化し、ミスト化した過酸化水素が空気供給ファンからの送風により加熱管221に供給される。加熱管221に供給されたミスト状の過酸化水素は、ヒータ222により加熱されてガス化する。ガス状になった過酸化水素は、配管224を経由して経路80に供給される。
なお、超音波振動子を用いたミスト化装置において、振動子面とミスト化される液面までの距離によってミスト化効率が変動するため、適切な距離の維持が必要であることが知られている。そのため、時刻t3以降において、ミスト化およびガス化の進行によって消費されるカップ214内の過酸化水素水を補うように、ポンプ264によってカップ214に向けて送出される過酸化水素水の流量を調節することが望ましい。これにより、時刻t3以降において、カップ214内の過酸化水素水を効率的にミスト化することができる。カップ214に向けて送出される過酸化水素水の総量は予め定められており、ポンプ264の能力に応じた所定の時間経過後にポンプ264の駆動が停止される。
時刻t3以降において、ポンプ264の駆動が停止すると、時刻t4において、カップ214への過酸化水素水の補給が停止する。時刻t4以降、カップ214内の過酸化水素水量が徐々に減少し、時刻t5において、カップ214内の過酸化水素水の残量がゼロになる。
時刻t5以降は、霧化部210から気化部220に送られるミスト状の過酸化水素の量が徐々に減少するため、加熱管221において過酸化水素が気化することにより奪われる熱量が徐々に減少する。これにより、配管224の内部温度が過酸化水素の気化温度からさらに上昇する。言い換えると、配管224の内部温度の上昇は、カップ214内の過酸化水素の残量がゼロになったことを示す現象であり、この現象を捉えることにより、カップ214の過酸化水素の残量がゼロが否かを推測することができる。時刻t6において、温度計225によって計測された配管224の内部温度が所定の判定温度に達すると、超音波振動子213の駆動が停止されるとともに、ヒータ222のスイッチがオフにされ、ヒータ222による加熱が停止される。なお、当該所定温度は、加熱管221内の過酸化水素のガス化が完了し、加熱管221内を空気のみが移動し始めるときの配管224の内部温度である。すなわち、配管224の内部温度が所定の判定温度に達することは、カップ214内の過酸化水素水の残量がゼロになり、ガス化すべき過酸化水素水が滅菌物質供給装置200に存在しないことを意味する。
時刻t6以降、配管224の内部温度は上昇し続けた後、徐々に低下し始め、時刻t7において常温に戻る。
なお、時刻t1から時刻t3までが、滅菌ガスの発生の準備に要する時間である。時刻t3から時刻t4まで、霧化部210において過酸化水素のミスト化が行われている。時刻t1から時刻t7まで、作業室10を含む経路に滅菌ガスが暴露されている(後述する前処理工程および滅菌工程)。時刻t7以降に、作業室10を含む経路から滅菌ガスが排気される(後述する置換工程)。
図1に戻り、制御部90の説明を行なう。制御部90は、制御部90は上述したように滅菌物質供給装置200による滅菌ガスの送出の制御を行なう。また、制御部90は、三方弁44および52の弁の開閉を制御することで気体流路の切換えを行なう。
具体的には、制御部90は、三方弁44の弁の開閉を制御して、経路70から経路72方向、または経路80から経路72方向への気体流路の排他的な切り換えを制御する。また、制御部90は、三方弁52の弁の開閉を制御して、経路76から経路82方向、または経路76から経路78方向への気体流路の排他的な切り換えを制御する。
(気体流路の切換え)
アイソレータ100の気体流路は、制御部90が三方弁44および52の弁の開閉を制御することにより、以下の2通りに切り換えられる。すなわち、過酸化水素ガスをアイソレータ100内に循環させる場合には、三方弁44は、経路80から経路72方向にのみ開状態となり、経路70から経路72方向には閉状態となる。また、三方弁52は、経路76から経路78方向にのみ開状態となり、経路76から経路82方向には閉状態となる。
一方、作業室内の空気の置換を行なう場合には、三方弁44は、経路70から経路72方向にのみ開状態となり、経路80から経路72方向には閉状態となる。また、三方弁52は、経路76から経路82の方向にのみ開状態となり、経路76から経路78方向には閉状態となる。これにより、空気は吸気口42から経路70、三方弁44、経路72、ファン46、経路74、HEPAフィルタ20、および気体供給口16を通って作業室10に入り、気体排出口18、HEPAフィルタ22、経路76、三方弁52、経路82、および滅菌物質低減処理部54を通って排気口58から排出されるという経路が形成される。
(滅菌処理)
アイソレータ100では、作業室10における1つの作業(前回の作業)が終了した後、次回の作業に際して作業室10および前回の作業に用いられた流通路の滅菌処理が行われる。滅菌処理は、前処理工程と、滅菌工程と、置換工程とを含む。
前処理工程では、滅菌物質供給装置200から過酸化水素ガスが作業室10に供給され、作業室10における過酸化水素ガスの濃度が作業室10の滅菌に必要な濃度以上に維持される。前処理工程において作業室10における過酸化水素ガスが所定濃度以上となった後、滅菌工程が開始される。
滅菌工程では、滅菌物質供給装置200から作業室10へと過酸化水素ガスを送り、再び滅菌物質供給装置200に戻るという循環により作業室10の滅菌が行なわれる。その際、三方弁44は経路80から経路72方向にのみ開状態に切換えられ、経路70から経路72方向には閉状態にされる。一方、三方弁52は、経路76から経路78方向にのみ開状態に切換えられ、経路76から経路82方向には閉状態にされる。これにより、アイソレータ100内には、三方弁44から作業室10内、三方弁52を経由して、三方弁44に戻るという気体流路が形成され、ファン46の動作制御によって、作業室10に導入された過酸化水素ガスをアイソレータ100内に循環させることができる。この流路制御、ファン制御により、必要に応じてHEPAフィルタ20、22や経路74、76等の滅菌が可能である。
置換工程では、吸気口42を経由して取り込んだ空気を作業室10に供給し、作業室10の気体を押し出すことにより、作業室10の気体が置換される。より具体的には、置換工程では制御部90は、三方弁44を吸気口42から作業室10方向にのみ開状態に切換え、三方弁52を作業室10から排気口58方向にのみ開状態に切換える。また、制御部90は、ファン46をONとする。これにより、アイソレータ100内には、吸気口42から取り込まれた空気が、経路70からHEPAフィルタ20を通過して作業室10に至り、作業室10からHEPAフィルタ22を通過して排気口58から排出されるという気体流路が形成される。その結果、作業室10の気体が空気に置換され、作業室10の過酸化水素ガスは作業室10から除去される。
その際、作業室10から押し出された過酸化水素ガスは、滅菌物質低減処理部54によって低減処理されることにより、排気口58からアイソレータ100の外部への過酸化水素ガスの流出が低減される。また、置換工程では、アイソレータ100内の作業室10以外の領域、たとえば気体供給部40内に残存する過酸化水素ガスや前回の作業に用いられた流通路内のHEPAフィルタ20および22に吸着している過酸化水素も除去される。
以上説明したアイソレータ100によれば以下のような効果を得ることができる。
霧化部210によってミスト化された過酸化水素が気化部220によってガス化されるため、気化部220における過酸化水素のガス化が速やかに進行し、気化部220のヒータ222が付与する熱量を従来に比べて小さくすることができる。これにより、過酸化水素水をガス化するのに要する時間を短縮化することができ、ひいては滅菌処理全体の時間を短縮化することができる。この結果、アイソレータ100での作業効率を向上させることができる。
また、ポンプ264によって所定量の過酸化水素水がカップ214に供給された後、配管224の内部温度が所定の判定温度に達したか否かを判定することにより、カップ214内の過酸化水素水の残量がゼロになったことが把握できる。これにより、ヒータ222の温調を無駄なく行うことができ、アイソレータ100のエネルギー消費を抑制することができる。また、カップ214内の過酸化水素水の残量がゼロになった後、滅菌工程から置換工程へ速やかに切り換えることができるため、無駄な時間が低減され、滅菌処理全体の時間を短縮化することができる。
(滅菌物質供給装置の変形例1) 滅菌物質供給装置200の変形例1について、図4(A)および図4(B)を用いて説明する。図4(A)は、滅菌物質供給装置200の変形例1を示す概略図である。図4(B)は、図4(A)のA−A線に沿った断面図である。
なお、滅菌物質供給装置200の変形例の基本的な構成は、実施の形態1で説明した滅菌物質供給装置200と同様であり、実施の形態1における滅菌物質供給装置200と同様な構成については適宜説明を省略し、実施の形態1における滅菌物質供給装置200と異なる構成を中心に説明する。
滅菌物質供給装置200の変形例1では、加熱管221と収容部材211とが接続部材280(接続部)を介して組み付けられている。なお、接続部材280の径は収容部材211の径と同等であり、かつ、加熱管221の径より太い。
具体的には、接続部材280の下部外周に沿って、フランジ281が設けられている。フランジ281の外径は、仕切り部材212およびフランジ216の外径と同等である。
フランジ216、仕切り部材212およびフランジ281には、所定箇所にネジ穴251が設けられている。溝217、229にそれぞれOリング218a、218bを嵌め込んだ状態で、ネジ穴251にネジ255を螺合することにより、霧化部210と接続部材280とが組み付けられている。フランジ216と仕切り部材212との間の密閉性はOリング218aにより高められている。また、フランジ281と仕切り部材212との間の密閉性はOリング218bにより高められている。
本実施の形態では、接続部材280の下部側面に、開口250および開口252が対向して設けられている。
また、接続部材280の上部外周に沿って、フランジ282が設けられている。フランジ282の上面には、Oリング218eを嵌め込むための溝283と、接続部材280の内部に挿入される内塔管272の端部を嵌め込むための切り欠き部285が設けられている。内塔管272の径は加熱管221の径と同等であり、内塔管272は加熱管221の延長部材としての役割を持つ。
フランジ282は、加熱管221の下部外周に沿ってフランジ228とネジ286を用いて締結されている。この際、Oリング218eにより、フランジ282とフランジ228との密閉性が高められている。
上述した構成の滅菌物質供給装置200の変形例1では、接続部材280の内部が内塔管272により二重構造となっており、内塔管272と接続部材280との間の部分において、過酸化水素水が配管262からカップ214に向けて下向きに滴化される。また、内塔管272と接続部材280との間の部分において、配管275から供給されたキャリアガスがらカップ214に向けて下向きに流れる。なお、内塔管272の最下端は、キャリアガスが流入する開口(キャリアガス供給口)252の最下端(開口252の内径の最下点)よりも下に位置することが望ましい。
一方、内塔管272の内側では、霧化部210で霧化された過酸化水素がキャリアガスとともに上向きの流れとなり、内塔管272を経由して加熱管221に向けて霧化された過酸化水素が流入する。
このように、接続部材280の内部を内塔管272を用いて二重構造とすることにより、キャリアガスの流れが内塔管272と接続部材280との間の部分では下向きとなり、カップ214の外周部分で折り返して内塔管272の内部では上向きとなることにより、カップ214に貯留された過酸化水素水の表面に水柱を安定的に形成することができる。そのため、過酸化水素がキャリアガスにより加熱管221に効率的に供給される。また、内塔管272の最下端がキャリアガスが流入する開口252の最下端よりも下に位置することにより、上述したキャリアガスの流れに乱れが生じることを抑制することができる。
(滅菌物質供給装置の変形例2)
滅菌物質供給装置200の変形例2について、図5(A)および図5(B)を用いて説明する。図5(A)は、滅菌物質供給装置200の変形例2を示す概略図である。図5(B)は、図5(A)のA−A線に沿った断面図である。
滅菌物質供給装置200の変形例2の基本的な構成は、滅菌物質供給装置200の変形例1と同様であるため、滅菌物質供給装置200の変形例1と異なる構成について説明する。
滅菌物質供給装置200の変形例2では、図5(B)に示すように、配管275の中心は、ヒータ222の中心(あるいは、接続部材280の中心)を通る線Pからずれている。これにより、内塔管272と接続部材280との間の部分において、キャリアガスの流れが下向きになるとともに、図5(B)に示す断面図に示すように、時計回りになる。これにより、キャリアガスがカップ214の外周部分で折り返すと、内塔管272の内部では渦巻き状の上向きの流れとなる。これにより、カップ214に貯留された過酸化水素水の表面に水柱をさらに安定的に形成することができる。
10 作業室、12 前面扉、14 作業用グローブ、16 気体供給口、18 気体排出口、20、22 HEPAフィルタ、40 気体供給部、42 吸気口、44、52 三方弁、46 ファン、50 気体排出部、54 滅菌物質低減処理部、58 排気口、70、72、74、76、78、80、82 経路、90 制御部、100 アイソレータ、200 滅菌物質供給装置、202 滅菌ガス生成部、210 霧化部、213 超音波振動子、214 カップ、220 気化部、221 加熱管、222 ヒータ、272 内塔管、280 接続部材

Claims (4)

  1. 底部に超音波振動子が取り付けられ、その内部に前記超音波振動子で発生した超音波振動を伝播する液体を収容する伝播液収容部と、前記伝播液収容部の上面開口を塞ぐようにその底部が前記超音波振動子の側へ突出して取り付けられ、滅菌物質原料である過酸化水素水を容れる容器と、を含む霧化部と、
    前記霧化部によって霧化された過酸化水素水を加熱して気化させる気化部であって、
    前記霧化部の上方に立設され、その下部開口が前記容器と連通し、下部側面に霧化された前記過酸化水素水を搬送するキャリアガスが流入するキャリアガス供給口と、上部に前記キャリアガスとともに過酸化水素を外部に供給する過酸化水素供給口とを有する加熱管と、前記加熱管の内部に設けられたヒータとを有する気化部と、
    前記過酸化水素供給口に接続された配管の内部温度を計測する温度計と、
    を備え、
    前記温度計で計測された温度が所定の判定温度になったことに基づいて前記容器内の過酸化水素の残量がゼロになったことを検知することを特徴とする滅菌物質供給装置。
  2. 前記温度計で計測された温度が前記所定の判定温度に達したときに、前記超音波振動子の駆動および前記ヒータによる加熱が停止される請求項1に記載の滅菌物質供給装置。
  3. 無菌環境で作業を行うための作業室を備えたアイソレータであって、
    底部に超音波振動子が取り付けられ、その内部に前記超音波振動子で発生した超音波振動を伝播する液体を収容する伝播液収容部と、前記伝播液収容部の上面開口を塞ぐようにその底部が前記超音波振動子の側へ突出して取り付けられ、滅菌物質原料である過酸化水素水を容れる容器と、を含む霧化部と、前記霧化部によって霧化された過酸化水素水を加熱して気化させる気化部であって、前記霧化部の上方に立設され、その下部開口が前記容器と連通し、下部側面に霧化された前記過酸化水素水を搬送するキャリアガスが流入するキャリアガス供給口と、上部に前記キャリアガスとともに過酸化水素を外部に供給する過酸化水素供給口とを有する加熱管と、前記加熱管の内部に設けられたヒータとを含む気化部と、前記過酸化水素供給口に接続された配管の内部温度を計測する温度計と、を含む滅菌物質供給装置と、
    前記過酸化水素供給口と前記作業室とを接続する経路と、前記作業室と前記キャリアガス供給口を接続する経路と、を含む循環経路と、
    を備え
    前記温度計で計測された温度が所定の判定温度になったことに基づいて前記容器内の過酸化水素の残量がゼロになったことを検知することを特徴とするアイソレータ。
  4. 記循環経路に、外気を導入する第1経路と、前記作業室から排出された気体を前記循環経路の外部に排出する第2経路と、が切り替え可能に接続され、
    前記作業室の滅菌中は前記循環経路が形成され、前記温度計で計測された温度が前記所定の判定温度に達したときに、前記超音波振動子の駆動および前記ヒータによる加熱が停止され、その後、前記温度計で計測された温度が常温になったことが検知された後に、前記循環経路に前記第1経路および前記第2経路が連通されることにより、前記作業室の気体の置換を行うことを特徴とする請求項3に記載のアイソレータ。
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