JP2005102899A - 超音波霧化装置 - Google Patents

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Takehiro Hamaguchi
剛宏 濱口
Junki Hamaguchi
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Abstract

【課題】 作用槽の媒介液の温度を正確に検出し、これにより媒介液の微妙な温度変化を検出し、薬液槽の状態又は/及び薬液槽内の薬液の特性を検出することを可能とする超音波霧化装置を提供する。
【解決手段】 作用槽に設けられて作用槽の水温を検出する水温センサと、水温センサにより検出された水温の変化に基づいて、薬液槽の状態又は/及び薬液槽内の薬液の特性を検出する制御部とを備える。水温センサにより検出された水温により算出した水温上昇率と予め登録してある各薬液の水温上昇率とを比較し、霧化中の薬液を判定する(ST3)。薬液が登録済の薬液か判定し(ST4)、はいの場合はその薬液名等を表示し(ST5)、いいえの場合は更に登録モードか判定し(ST6)、はいの場合は薬液名等を入力する(ST7)。
【選択図】 図9

Description

この発明は、超音波振動により薬液を霧化・噴霧する超音波霧化装置に関する。
例えば圧電セラミックを超音波振動させることにより液体を霧化する霧化器において、圧電セラミックの電極に当該圧電セラミックの温度を検知するサーミスタを取付け、このサーミスタが所定の温度を検知した時に圧電セラミックの駆動回路の動作を切るようにした霧化器用圧電セラミックの発熱防止装置がある(例えば、特許文献1参照)。このような構成とするのは、振動源の圧電セラミックは振動時に水等により冷却されないと、自己発熱により破損してしまうからである。
一方、特許文献1記載の技術は、水槽の水を圧電セラミックの超音波振動により霧化するものであるが、例えば水を入れる水槽と、超音波振動を水槽に伝える振動子と、霧化するための薬液を入れ、水槽内の水に底部が浸かる薬液槽とを備える装置がある。この装置は、振動子により水槽内の水を超音波振動させ、この水を媒介として薬液槽内の薬液を超音波振動により霧化するものである。
この種の装置でも、薬液槽に薬液が無い状態で超音波振動を続けると、水槽の水温が必要以上に高くなり、振動子や周囲の部品等に熱的悪影響が及ぶので、様々な対策が取られている。
例えば、水槽(作用槽)において作用液に浸漬する箇所に超音波センサを設けるとともに、この超音波センサが受波した超音波エネルギーが所定値を超えたときに、報知する報知器を設けた、或いは動作を停止させる制御回路を設けた超音波ネブライザーがある(例えば、特許文献2参照)。
実開平1−170475号公報 特開平5−123401号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、実際には、超音波振動している圧電セラミックにおける焼結セラミックにサーミスタを直接取付けることができないため、焼結セラミックを覆う金属部分(対向電極)にサーミスタを取付けてあり、金属部分の発熱を検知することになる。これでは、サーミスタが直接的に焼結セラミックや水槽の水に触れていないため、焼結セラミックや水からの熱の伝達が遅く、検出温度にも大きなばらつきが生じ、その結果、大まかな温度測定しかできず、微妙な水温変化を検出できない。
また、上記特許文献2記載のネブライザーでは、超音波センサは、超音波振動子から放出される超音波エネルギーが薬液槽に当たって反射したエネルギーを検出することになり、実際はこの反射は乱反射であるため、超音波センサが受波する超音波エネルギーにはばらつきが大きい。しかも、薬液槽の厚さや形状によって受波する超音波エネルギーの強さが大きく変化してしまう。その上、超音波振動子の劣化を防ぐためには、作用槽の水温を正確に検知する必要があるが、この特許文献2記載の技術では不可能である。特に薬液槽内の薬液の違いによる微妙な変化等には、受波超音波エネルギーのばらつきが大き過ぎて対応できない。
この発明は、そのような従来の問題点に着目してなされたもので、作用槽の媒介液の温度を正確に検出し、これにより媒介液の微妙な温度変化を検出し、薬液槽の状態又は/及び薬液槽内の薬液の特性を検出することを可能とする超音波霧化装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の超音波霧化装置は、媒介液を入れる作用槽と、超音波振動を作用槽に伝える振動部と、霧化するための薬液を入れ、作用槽内の媒介液に少なくとも底部が浸かる薬液槽とを備え、振動部の超音波振動を作用槽の媒介液により薬液槽に伝達することにより、薬液槽内の薬液を霧化するものにおいて、作用槽に設けられて作用槽内の媒介液の温度を検出する温度検出装置と、この温度検出装置により検出された媒介液の温度変化に基づいて、薬液槽の状態又は/及び薬液槽内の薬液の特性を検出する制御部とを備えることを特徴とする。
この超音波霧化装置では、温度検出装置により作用槽内の媒介液の温度を検出するので、媒介液の温度をリニアに且つ正確に測定することが可能であり、温度測定のばらつきを抑えることができる。これにより、媒介液の微妙な温度変化を検出することが可能になり、その温度変化に基づいて薬液槽の状態又は/及び薬液槽内の薬液の特性を検出できる。
この装置において、温度検出装置は作用槽内の媒介液の温度を検出できればよく、例えば部分的に作用槽内に臨出して媒介液に接触するのが最も簡単で好ましい。
具体的に媒介液の温度変化は、単位時間当たりの温度上昇率であり、薬液槽の状態は薬液の有無であり、薬液の特性は薬液の種類、濃度又は液量である。
また、薬液の所望の噴霧時間を設定する操作部を備え、制御部は、操作部により設定された噴霧時間に応じて霧化量、風量を設定し、設定された所望の時間で噴霧が終了するようにするのが好ましい。
また、制御部により検出された薬液の特性としての薬液名を表示する表示部を備えるのが好ましい。
また、薬液の特性を登録しておく記憶部を備え、この記憶部に予め登録されていない薬液については、薬液登録モードで操作部により薬液名、薬液量、霧化量、風量を設定し、制御部は、当該薬液の霧化が終了した時点で当該薬液の単位時間当たりの温度上昇率及び霧化量を算出し、記憶部に登録するのが好都合である。
また、温度検出装置により検出された媒介液の温度が規定温度以上になると報知する報知手段を備え、制御部は、その媒介液の温度が更に限界温度に達すると霧化動作を停止するのがよい。
また、制御部は、温度検出装置により検出された媒介液の温度が規定温度以上になったとき、それ以降は一定時間間隔で霧化開始からの動作時間及び積算動作時間とその時の媒介液の温度を記憶部に記憶するのが好ましい。
また、制御部は、温度検出装置により検出された媒介液の温度が霧化動作に最適な温度に達すると、報知手段により報知するのが好ましい。
本発明によれば、温度検出装置により作用槽内の媒介液の温度を検出するので、媒介液の温度をリニアに且つ正確に測定することが可能であり、温度測定のばらつきを抑えることができる。これにより、媒介液の微妙な温度変化を検出することが可能になり、その温度変化に基づいて薬液槽の状態又は/及び薬液槽内の薬液の特性を検出できる。
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
その一実施形態に係る超音波霧化装置の正面図を図1に、そのファンカバーを取り除いた状態での後面図を図2に、部分破断正面図を図3に、部分破断側面図を図4に示す。
この超音波霧化装置では、装置本体内において、槽蓋1が薬液カップ3に着脱可能に取付けられ、薬液カップ3は薬液を入れる薬液槽2を有する。薬液カップ3の下方周囲は水(媒介液)を入れる作用槽(水槽)4になっており、薬液カップ3の底部が作用槽4の水に浸かるようになっている。なお、媒介液としては一般的に純水が用いられるが、生理食塩水等適当な液体を用いることも可能である。作用槽4の水位はフロートスイッチ8により検出され、水温は水温センサ(温度検出装置)13により直接検出される。水温センサ13は、部分的に作用槽4内に臨出して水に接触するようになっており、水温を直接検出する。なお、作用槽4の水は排水ホース5により装置本体外部に排水できる。
薬液カップ3の底部に相対する作用槽4の外壁には、振動子6が取付けられている。この振動子6の下方には振動子6等を冷却するための冷却ファン7が配置されている。
装置本体の後部側には送風モータ9が配置され、この送風モータ9の回転軸に送風ファン10が取付けられている。送風ファン10の上流側にはゴミや細菌を除去するためのエアフィルタ11が着脱可能に取付けられている。送風ファン10の回転により装置本体外部からファンカバーを通じて取り入れられた空気は、エアフィルタ11を通過して送風経路23により薬液カップ3の薬液槽2に導入される。
一方、装置本体の上部には当該装置を持ち運ぶためのハンドル15が設けられるとともに、操作部16が設けられている。操作部16は、図6に示すように、霧化動作のスタートスイッチ16a、ストップスイッチ16b、薬液登録モードスイッチ16cを有する他、各種キー61、薬液名の表示部62、薬液量の表示部63、タイマー時間の表示部64、霧化量の表示部65、風量の表示部66を有する。
更に、装置本体内部には、水温センサ13により検出された水温が規定温度以上になると報知するとともに、水温センサ13により検出された水温が霧化動作に最適な温度に達すると報知する報知手段(ブザー、LED、適温ランプ等)を備える。更にまた、装置本体の側部には電源スイッチ20が設けられ、装置本体内部には発振ユニット21及び電源トランス22が設けられている。
この超音波霧化装置の主要機能ブロック図を図5に示す。この超音波霧化装置は、制御ユニット30、操作ユニット31、記憶ユニット32、報知ユニット33、超音波発振ユニット34、送風ユニット35、及び霧化ユニット36で構成される。
制御ユニット30は、操作ユニット31からの操作命令入力や各ユニットからの状態監視信号に基づき、超音波発振ユニット34、送風ユニット35、及び報知ユニット33を制御し、霧化動作の実行、霧化状態、作用槽4内の水温や霧化動作に関するエラーの検出及び報知などの処理を実行する。また、制御ユニット30は、霧化ユニット36に設けられた水温センサ13により検出される作用槽4内の水温に基づいて、薬液槽2内の薬液の状態及び特性を検出する機能を有する。具体的には、下記の5つの機能を有する。
(1)操作部16により設定された噴霧時間に応じて霧化量、風量を自動設定し、設定された所望の時間で噴霧が終了するように各ユニットを制御する機能。
(2)記憶ユニット32におけるメモリ53の薬液メモリ53aに予め登録されていない薬液については、当該薬液の霧化が終了した時点で当該薬液の単位時間当たりの温度上昇率及び霧化量を算出し、メモリ53に追加登録する機能。
(3)水温が限界温度に達すると霧化動作を停止する機能。
(4)水温センサ13により検出された水温が規定温度以上になったとき、それ以降は一定時間間隔で霧化開始からの動作時間及び積算動作時間とその時の水温をメモリ53に記憶する機能。
(5)水温センサ13により検出された水温が霧化動作に最適な温度に達すると報知する機能。
操作ユニット31は、霧化動作のスタート/ストップ、薬液名、薬液量、霧化量、風量、タイマー時間等を設定するためのもので、上記操作部16に設けられたスイッチ、ボタン等がこれに相当する。記憶ユニット32は、制御ユニット30が実行するプログラムや霧化動作の制御条件を記憶するためのものである。記憶ユニット32にはメモリ53が設けられており、薬液ごとの薬液名、薬液量、霧化量、風量等を登録しておく薬液メモリ53aと、薬液ごとの単位時間当たりの温度上昇率等を登録しておく温度メモリ53bとを有する。
報知ユニット33は、薬液名、薬液量、霧化量、風量等の設定状態や霧化動作状態、作用槽4の水温やエラー検出結果等を報知するためのもので、上記報知手段に相当する。超音波発振ユニット34は、霧化ユニット36に伝える超音波振動を発生させるためのもので、上記振動子6と発振ユニット21で構成された振動部に相当する。送風ユニット35は、霧化ユニット36に送風するためのもので、上記送風モータ9、送風ファン10、エアフィルタ11、圧力センサ12及び送風モータ9の駆動回路等がこれに相当する。
霧化ユニット36は、超音波発振ユニット34から伝えられた超音波振動により薬液を霧化し、送風ユニット35からの送風により噴霧するためのもので、上記作用槽4、薬液カップ3(薬液槽2)及び槽蓋1等がこれに相当する。また、作用槽4の水温を検出するための水温センサ13も霧化ユニット36に設けられている。
上記以外にもこの超音波霧化装置は各ユニットに電力を供給する電源、噴霧薬液を装置本体外部に噴霧するホース等を備えているが、本発明の説明には直接関与しないので、詳細な説明は記述しない。
このように構成した超音波霧化装置では、作用槽4に水を入れ、薬液カップ3の薬液槽2に薬液を入れた上で、スタートスイッチ16aをONにすると、振動子6が超音波振動し、この超音波振動が作用槽4の水を媒介して薬液カップ3の薬液槽2に伝播し、薬液槽2の薬液が超音波振動することで、薬液が霧化される。一方、送風モータ9による送風ファン10の回転により空気が装置本体外部からエアフィルタ11を介して吸引され、送風経路23を通じて薬液カップ3の薬液槽2に導入される。この空気により、霧化薬液が装置本体外部に噴霧される。
この霧化動作中、水温センサ13は作用槽4の水温を直接検出し、制御ユニット30は、水温センサ13により検出された水温の変化に基づいて、薬液槽2の状態(薬液の有無)、薬液の残量又は/及び薬液槽2内の薬液の特性(薬液の種類、濃度、液量)を検出する。ここに、水温センサ13は、水温を直接検出するので、水温をリニアに且つ正確に測定することが可能であり、水温測定のばらつきを抑えることができる。この薬液の単位時間当たりの微細な水温変化率をメモリ53の温度メモリ53bに記憶されている各薬液の種類、濃度、液量に対する水温変化率と比較し、双方の水温変化率が合致した場合、現在霧化中の薬液の種類を判別する。
この薬液種類の判別について説明する。図7の各薬液について霧化時間と水温との関係を示したグラフのように、薬液によって時間tから時間t+Δtにおける水温の上昇率が異なるため、その水温上昇率により現在使用中の薬液の種類を判別することが可能である。更に、薬液槽2に薬液が入っていない場合は、薬液がある場合に比べて作用槽4の水温上昇率が極めて大きくなることより、水温上昇率より薬液槽2に薬液が入っていないことを判別することが可能である。
また、同じ薬液であっても、水温測定開始時の水温によって単位時間当たりの水温上昇率は異なる。メモリ53の温度メモリ53bには各薬液(種類、濃度、液量)の各水温での温度上昇率が記憶されている。従って、霧化開始前に現在の水温を測定し、霧化開始時点に現在の水温での当該薬液の温度上昇率と温度メモリ53bに記憶された当該薬液の温度上昇率とを比較することで、作用槽4の水温によらず薬液の判別が可能である。
なお、この実施形態では、各水温での各薬液の温度上昇率をメモリ53に記憶させているが、現在の水温より現在の水温における温度上昇率を導き出す計算式を用いてもよい。
次に、この超音波霧化装置の霧化動作について、図9及び図10のフロー図を参照して説明する。
使用者が電源スイッチ20をONにした後、ステップST1において操作ユニット31のスタートスイッチが押し下げられたか判定し、スタートスイッチが押し下げられるまで待機する。
スタートスイッチが押し下げられたと判定されれば、ステップST2において前述の霧化動作がスタートする。ステップST3において、水温センサ13により作用槽4の水温を検出し、その水温変化から求めた水温上昇率をメモリ53の温度メモリ53bに記憶されている各薬液の水温上昇率と比較する。その結果、ステップST4において温度メモリ53bに合致する温度上昇率データがあれば、薬液槽2の薬液は登録済みの薬液であると判定し、ステップST5においてその薬液名及び薬液量を薬液名の表示部62及び薬液量の表示部63に表示する。
薬液によっては無色透明なものもあり、使用者が誤って異なる薬液を薬液槽2に入れた場合は、その薬液を吸入することで使用者の症状が悪化してしまう恐れがある。従って、このように判定した薬液名を表示部62に表示することにより、使用者が意図しない薬液を吸入することを未然に防ぐことができる。
ステップST4において温度メモリ53bに合致する温度上昇率データがなければ、ステップST6において現時点で装置が登録モードであるか判定する。登録モードは、薬液メモリ53aに記憶されていない薬液に関する単位時間当たりの温度上昇率、霧化量を追加登録するためのものである。霧化装置を使用して吸入される薬液は複数の種類が混合される場合もあり、あらゆる種類の混合薬液に関する単位時間当たりの温度上昇率や霧化量を予め記憶させておくことは困難である。そのため、例えば医師が操作部16より薬液名、薬液量、霧化量、風量等を設定してから霧化動作を開始し、霧化が完了した時点で霧化動作を停止し、当該薬液の単位時間当たりの温度上昇率、霧化量を算出し、メモリ53に追加登録することで、次回からはメモリ53に追加登録された単位時間当たりの温度上昇率、霧化量を参照することで、当該薬液についても検出が可能となる。
ステップST6で登録モードと判定されたら、ステップST7において現在霧化中の薬液に関する薬液名、薬液量の入力を受け付ける。入力された薬液名、薬液量はステップST8において薬液名の表示部62及び薬液量の表示部63に表示する。また、ステップST9において霧化量、風量の入力を受け付ける。
ステップST6で登録モードと判定されなかったら、現在霧化中の薬液に関する薬液名、薬液量の入力を省略し、ステップST9に移行して霧化量、風量の入力を受け付ける。
続いて、ステップST10において、薬液の霧化条件である霧化量と風量を設定する。その際、ステップST4において薬液槽2の薬液は登録済みの薬液であると判定された場合は、薬液メモリ53aに記憶させてある当該薬液に関するデータに基づいて設定し、薬液槽2の薬液が登録済みの薬液ではないと判定された場合は、ステップST9において入力された霧化量、風量に基づいて設定する。
このように、ステップST4において薬液槽2の薬液は登録済みの薬液であると判定された場合は、使用者が設定入力するのは所望の噴霧時間だけでよく、当該薬液の吸入に最適な霧化量、風量は自動的に設定され、その設定条件で霧化動作が実行されることとなる。このとき、使用者が設定入力した所望の噴霧時間では当該薬液の吸入が終了できないかを判断することも可能であり、終了できないと判断した場合はその旨を報知ユニット33により報知したり、タイマー時間を適切な時間に自動的に再設定したりできるように構成しても構わない。薬液量の表示部63に表示される薬液量に関しては、ステップST4において薬液槽2の薬液は登録済みの薬液であると判定された場合は、メモリ53に記憶されている単位時間当たりの霧化量と霧化時間より、登録モードでの霧化動作時は予め設定した薬液量と噴霧時間(タイマー時間)より、それぞれ残りの薬液量を算出・表示するようにしても構わない。これにより、使用者に霧化動作の進行状況を報知することができる。
次に、ステップST11において、水温センサ13により検出された水温は適温に達したかを判定し、適温に達していればステップST12において報知ユニット33の適温ランプを点灯させ、適温に達していなければステップST12をスキップする。
超音波振動の伝達率は一般に媒介の温度変化によって異なる。作用槽4の水温が低下していると、超音波振動の伝達率が低下し、薬液の霧化量が低下するため、所望の霧化量を確保できなくなる恐れがある。従って、作用槽4の水温が適温(約25℃)に達したか否かを使用者に報知することで、所望の薬液量が吸入できない恐れがあることが判別できるようになる。なお、この実施形態では、作用槽4の水温が適温に達した場合に報知ユニット33の適温ランプを点灯することとしたが、水温が適温に達していない場合に点灯するランプを設けてもよいし、単位時間当たりの水温上昇率と現在の水温とから適温になるまでの時間を算出し、報知ユニット33に表示するようにしてもよい。
これにより、例えば作用槽4の水温が低い場合には、水温を早く上昇させるために薬液槽2に薬液を入れずに動作を開始し、水温が適温に達したら薬液槽2に薬液を入れて霧化させるというように、作用槽4の水温が適温に達したことを判定することによって、より短時間で所望の霧化量を実現することも可能である。
ステップST13においては、作用槽4の水温が規定値以下かを判定し、水温が規定値を超えた場合は、ステップST14において報知ユニット33によりその旨を報知するとともに、以降は一定時間間隔で霧化開始からの動作時間、積算動作時間及びその時点の水温をメモリ53に記憶していく。作用槽4の水温が規定値以下の場合は、ステップST14をスキップする。次のステップST15においては、作用槽4の水温が限度値以下かを判定し、水温が限度値を超えた場合は、ステップST17に移行して霧化動作を停止する。作用槽4の水温が限度値以下の場合はステップST16に移行する。
図8に霧化時間と水温との関係のグラフを示す。薬液槽2に薬液が入っていない状態で霧化動作を続けると、超音波のエネルギーが循環しないために作用槽4の水温が上昇していく。振動子6は耐熱性が低いため、作用槽4の水温が高温になると、振動子6の寿命が著しく劣化する。水温センサ13により検出した作用槽4の水温に対して規定値を設定し、作用槽4の水温が規定値に達した場合は報知ユニット33によりその旨を報知するように構成することで、振動子6に熱ストレスが加わり続けることを防ぐことができる。また、水温が規定値を超えた時点で霧化動作を停止するように構成してもよいが、より効率的な霧化を目的として規定値以上の水温の水を作用槽4に入れて使用する等の場合に対応できない。従って、この実施形態では、作用槽4の水温が規定値を超えた時点では報知だけを行い、限度値(振動子6が劣化する温度よりやや低い値)に達した場合に、使用者にその旨を報知するとともに霧化動作を停止する構成としている。
更に、作用槽4の水温が規定値を超えた状態で振動子6を使用すると、振動子6の劣化が進行する。このような過度な条件下での使用は装置の故障の原因となる。作用槽4の水温が規定値を超えた場合、以降は一定時間間隔(例えば5分間隔)で霧化開始からの動作時間、積算動作時間及びその時点の水温、すなわち作用槽4の水温が規定値を超えた時点からの使用履歴をメモリ53に記憶しておき、装置が故障した場合にメモリ53に記憶された使用履歴情報を報知ユニット33に表示して確認することができる構成とすることで、過度な条件下での使用が装置の故障の原因となったかが容易に把握できる。
ステップST16において、ストップスイッチ16bが押し下げられたか、又は噴霧時間(タイマー時間)がタイムアップしたか判定し、そのいずれかであるときは、ステップST17に移行して霧化動作を停止する。次のステップST18で当該処理が登録モードでの動作であったかを判定して、登録モードでの動作と判定された場合は、ステップST19において当該処理における単位時間当たりの水温上昇率、霧化率を算出してメモリ53に当該薬液の情報として追加登録して、当該処理を終了する。ステップST18で当該処理が登録モードでの動作と判定されなかった場合は、当該処理を終了する。
一実施形態に係る超音波霧化装置の正面図である。 同超音波霧化装置の、ファンカバーを取り除いた状態での後面図である。 同超音波霧化装置の部分破断正面図である。 同超音波霧化装置の部分破断側面図である。 同超音波霧化装置の主要機能ブロック図である。 同超音波霧化装置における操作部の平面図である。 同超音波霧化装置において、各薬液について霧化時間と作用槽の水温との関係を示すグラフである。 同超音波霧化装置において、霧化時間と作用槽の水温との関係を示すグラフである。 同超音波霧化装置の霧化動作を説明するフロー図である。 図9のフロー図に続くフロー図である。
符号の説明
2 薬液槽
3 薬液カップ
4 作用槽
6 振動子
13 水温センサ(温度検出装置)
14 ホースホルダ
16 操作部
30 制御ユニット(制御部)
53 メモリ(記憶部)
62 薬液名の表示部

Claims (10)

  1. 媒介液を入れる作用槽と、超音波振動を前記作用槽に伝える振動部と、霧化するための薬液を入れ、前記作用槽内の媒介液に少なくとも底部が浸かる薬液槽とを備え、前記振動部の超音波振動を前記作用槽の媒介液により前記薬液槽に伝達することにより、前記薬液槽内の薬液を霧化する超音波霧化装置において、
    前記作用槽に設けられて作用槽内の媒介液の温度を検出する温度検出装置と、この温度検出装置により検出された媒介液の温度変化に基づいて、前記薬液槽の状態又は/及び薬液槽内の薬液の特性を検出する制御部とを備えることを特徴とする超音波霧化装置。
  2. 前記温度検出装置は、部分的に前記作用槽内に臨出して媒介液に接触することを特徴とする請求項1記載の超音波霧化装置。
  3. 前記媒介液の温度変化は、単位時間当たりの温度上昇率であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超音波霧化装置。
  4. 前記薬液槽の状態は薬液の有無であり、前記薬液の特性は薬液の種類、濃度又は液量であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の超音波霧化装置。
  5. 薬液の所望の噴霧時間を設定する操作部を備え、前記制御部は、前記操作部により設定された噴霧時間に応じて霧化量、風量を設定し、設定された所望の時間で噴霧が終了するようにしたことを特徴とする請求項1記載の超音波霧化装置。
  6. 前記制御部により検出された薬液の特性としての薬液名を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1記載の超音波霧化装置。
  7. 前記薬液の特性を登録しておく記憶部を備え、この記憶部に予め登録されていない薬液については、薬液登録モードで前記操作部により薬液名、薬液量、霧化量、風量を設定し、前記制御部は、当該薬液の霧化が終了した時点で当該薬液の単位時間当たりの温度上昇率及び霧化量を算出し、前記記憶部に登録することを特徴とする請求項1記載の超音波霧化装置。
  8. 前記温度検出装置により検出された媒介液の温度が規定温度以上になると報知する報知手段を備え、前記制御部は、その媒介液の温度が更に限界温度に達すると霧化動作を停止することを特徴とする請求項1記載の超音波霧化装置。
  9. 前記制御部は、前記温度検出装置により検出された媒介液の温度が規定温度以上になったとき、それ以降は一定時間間隔で霧化開始からの動作時間及び積算動作時間とその時の媒介液の温度を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項7記載の超音波霧化装置。
  10. 前記制御部は、前記温度検出装置により検出された媒介液の温度が霧化動作に最適な温度に達すると、前記報知手段により報知することを特徴とする請求項8記載の超音波霧化装置。
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