JP5602887B2 - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

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Description

本発明は射出成形機に関し、特に型開閉動作を行なうリンク部の温度を変化させることによって伸縮するリンクを備えた射出成形機の型締装置に関する。
射出成形機の型締装置は従来周知のように、固定プラテンとリアプラテンが、複数のタイバーによって結合されている。固定プラテンナットは固定プラテンにタイバーを固定し、リアプラテンナットはリアプラテンにタイバーを固定する。リアプラテンナットはタイバー軸中心周りに回転可能に取り付けられており、リアプラテンナットが回転することによりリアプラテンを固定プラテンに対して前後進させ、型厚調整を行うことができる。ほとんどの射出成形機は、4本タイバーを使用している。そして、タイバー伸び量と型盤平行度を高精度に調整するには、リアプラテンナットの締め込み量を調整するのが一般的である。しかし、成形中はリアプラテンナットの締め込み量の調整をすることができない。これを解決するのに、特許文献1や特許文献2に、各タイバーにヒータを取り付け、熱膨張により各タイバーの伸び量を変動させ、タイバーのバランスを調整する技術が開示されている。
特開平2−75499号公報 特開2006−347078号公報
上記従来技術によれば、タイバーを温度変化させてタイバーの伸び量を調整するとタイバーのバランスや型盤平行度を調整できるが、最終目的は、型締力を金型全体に均一に分布させることであり、タイバーを温度変化させて伸縮させることは間接的な手段であり直接的ではない。また金型中央部とタイバーは少し離れているため、タイバーの伸び量を調整しても金型面圧を均一にできないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、トグル機構部の温度を調整することにより、高精度な型締力の制御を行うことが可能な射出成形機の型締装置を提供することである。
本発明では、トグル機構部のステープル(プラテンの突起部)を含むリンク部、特に可動プラテン側リンクの温度を変化させる装置を取り付け、リンクの長さを調整出来る様にする。トグルリンクが伸び切った位置でステープルに力が伝達。ステープルは一般的にプラテンの上下2箇所、中央振り分けで左右2箇所、計4箇所に配置されている。ステープルは4箇所あり、各々のステープルにリンクが接続されている。4箇所の内、1箇所のリンク長さが伸びた場合、そのリンクが押しているステープル部付近の金型面圧が上昇する。タイバーよりステープルの方が金型中心部迄の距離が近いため、トグル機構部の温度を調整することにより固定プラテンと可動プラテンの距離を直接的に調整することが可能であるため、より高精度な型締力の制御が可能である。
そして、本願の請求項1に係る発明は、固定プラテンとリアプラテンとを複数の平行なタイバーによって連結し、前記固定プラテンと前記リアプラテンの間に前記タイバーに平行に移動可能な可動プラテンを設け、前記リアプラテンに設けられた複数のリアプラテン側ステープルに回動可能に設けられた複数の第1リンクと前記可動プラテンに設けられた複数の可動プラテン側ステープルに回動可能に設けられた複数の第2リンクとを回動可能に連結したトグル機構によって前記可動プラテンを前記固定プラテン方向へ押圧することにより、前記可動プラテンと前記固定プラテンのそれぞれの対向面に取り付けた金型を締付ける射出成形機の型締装置において、前記複数のリアプラテン側ステープル、前記複数の可動プラテン側ステープル、前記複数の第1リンク、前記複数の第2リンクのうちの何れかの部材であって、該部材のそれぞれに設けられた温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段が設けられた部材を加熱する加熱手段と、前記温度測定手段が設けられた部材の温度が所定の温度となるように前記加熱手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする射出成形機の型締装置である。
請求項2に係る発明は、前記固定プラテンと可動プラテンとの距離を測定するセンサを前記金型の四隅の近傍あるいは前記金型の中心線と金型の外周の交わる点の近傍に設け、前記制御手段はロックアップ時に前記それぞれの距離センサで測定した前記固定プラテンと前記可動プラテンとの距離が等しくなるように前記温度測定手段が設けられた部材の温度が所定の温度となるように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置である。
請求項3に係る発明は、前記複数のタイバーのそれぞれにタイバーの伸び量を測定するタイバーセンサを設け、前記制御手段は前記タイバーセンサで測定した前記複数のタイバーのそれぞれの伸び量が等しくなるように前記温度測定手段が設けられた部材の温度が所定の温度となるように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置である。
請求項4に係る発明は、前記加熱手段は、電気ヒータ、流体による加熱手段の何れかであることを特徴とする請求項1乃至の何れか1つに記載の射出成形機の型締装置である。
本発明により、トグル機構部の温度を調整することにより、高精度な型締力の制御を行うことが可能な射出成形機の型締装置を提供できる。
射出成形機の型開き状態の型締装置を説明する図である。 射出成形機の型閉じ状態の型締装置を説明する図である。 射出成形機の型締状態を説明する図である。 リンクにヒータを取り付けることを説明する図である。 ステープルの位置を説明する図である。 型締装置のリンクの構成を説明する図である。 熱電対の取り付けを説明する図である。 本発明に係る温度制御を実行するために制御装置の記憶装置に記憶されるタイバーと該タイバーに隣接するリンク、および、該リンクの加熱状態または加熱中止状態を示すフラグFを説明する図である。 本発明に係る制御を説明するフローチャート(タイバーバランス基準)である(その1)。 本発明に係る制御を説明するフローチャート(タイバーバランス基準)である(その2)。 本発明に係る温度制御を実行するために制御装置の記憶装置に記憶される型盤平行度測定点と該型盤平行度測定点に隣接するリンク、および、該リンクの加熱状態または加熱中止状態を示すフラグF2を説明する図である。 本発明に係る制御を説明するフローチャート(型盤平行度基準)である(その1)。 本発明に係る制御を説明するフローチャート(型盤平行度基準)である(その2)。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は射出成形機の型開き状態を説明する図である。図2は型閉じ状態の型締装置を説明する図である。トグルリンクが動作し可動プラテンに取り付けた金型が固定プラテンに取り付けた金型にタッチしたのが図2である。図3は射出成形機の型締状態を説明する図である。なお、図1,図2では、ヒータ16,熱電対17の可動プラテン側リンク18への取り付けについては図示省略している。
射出成形機1は、ベース2上に射出装置3と型締装置6とが対向するように直列に配列されている。射出成形機1は図示しない制御装置によって全体的に制御される。射出装置3には金型内に溶融樹脂を射出する先端にノズルを装着したシリンダ4、固定プラテン7に対してシリンダを前後進させる射出機構前後進手段5を備えている。
型締装置6は、固定プラテン7、可動プラテン8、リアプラテン9、タイバー10、トグル機構11および、図示しない制御装置を含んで構成されている。
固定プラテン7とリアプラテン9が、複数本のタイバー10によって結合されている。固定プラテンナットは固定プラテン7にタイバー10を固定し、リアプラテンナットはリアプラテン9にタイバー10を固定する。リアプラテンナットはタイバー軸中心周りに回転可能に取り付けられており、リアプラテンナットが回転することによりリアプラテン9を固定プラテン7に対して前後進させ、型厚調整を行うことができる。ほとんどの射出成形機は、4本タイバーを使用している。可動プラテン8は複数本のタイバー10によってガイドされ、トグル機構11の動作によって、固定プラテン7に対して前後進する。固定プラテン7には固定側金型12、可動プラテン8には可動側金型13が取付けられる。また、可動プラテン8には可動プラテン側ステープル14が設けられ、リアプラテン9にはリアプラテン側ステープル15が設けられている。
図3の様に可動プラテン側リンク18とリアプラテン側リンク19が一直線になる位置が型締状態であり、型締力が発生する。可動プラテン側リンク18とリアプラテン側リンク19が一直線になることは、可動プラテン側リンクピン20、中央リンクピン21、リアプラテン側リンクピン22の中心が同一平面上に並ぶことである。各ピンとリンクには嵌め合い隙間が存在し、図1の型開き状態では型締方向にガタがある。図2の状態で型締方向の嵌め合い隙間がなくなる。
図2の状態から図3の状態にリンクが動作することにより型締力を発生する。リンクを支えているのが可動プラテン8とリアプラテン9のそれぞれに設けられた所定数のステープル(プラテンの突起部)14,15であり、可動プラテン側ステープル14はトグル機構11からの押圧力を可動プラテン8に伝達する。
ここで、図4,図5を用いて、可動プラテン8に設けられている可動プラテン側ステープル14を説明する。可動プラテン側ステープル14は図4,図5の様に、可動プラテン8に対し、上下に2箇所、左右の2箇所、計4箇所で、トグル機構11からの押圧力を可動プラテン8に伝達し、型締力を発生させるのが一般的である。なお、可動プラテン側ステープル14は左右3箇所ある場合がある。中央部のリンクを数えず、中心振り分けにすると2箇所になる(つまり、型締装置の中心軸で両側に分けると2箇所になる)。リンクの構成は多種多様で、よく使われている事例を図6に示す。
図6は型締装置のリンクの構成を説明する図である。中心振り分けした時のステープルの数だけ型締力を発生させるリンクが存在しており、可動プラテン側リンクピン20、中央リンクピン21、リアプラテン側リンクピン22が同一平面上に並んだ時の可動プラテン側リンクピン20とリアプラテン側リンクピン22の間の間隔が同じであれば、同じ大きさの押圧力(型締力)になる。可動プラテン側リンクピン20とリアプラテン側リンクピン22の間の距離が伸びれば押圧力(型締力)が大きくなったり、型盤平行度が変化する。
図5は、可動プラテン側ステープル14の位置を説明する図である。図5に可動側金型13の投影図が可動側金型サイズ24として示されている。可動プラテン側ステープル14が4箇所存在し、押圧し型締力を発生する。例えば、金型右上の面圧が他より低い場合、対応する右上の可動プラテン側リンクピン20とリアプラテン側リンクピン22の間のリンクの温度を変化させてリンクを伸ばすことにより同じ面圧にすることが可能である。可動プラテン側リンクピン20とリアプラテン側リンクピン22の間の距離を変更するには、可動プラテン側リンク18だけでなく、リアプラテン側リンク19の温度を変更することでも可能あるが、一般的に可動プラテン側リンク18の方が長いので伸び量を調整し易い。中央部にリンク、ステープルを持たない部材が適する。中央部にリンク、ステープルを持つ部材の場合、左右含めて3箇所になってしまい温度測定手段と温度調節手段を設けるには適さない。
図4はリンクにヒータを取り付けることを説明する図である。図4の様に、リンクには温度を変化させるヒータ16、温度測定器の熱電対17を取り付ける。ヒータ(電気ヒータ)16の代用品としては、水温調、油温調、電熱冷却素子(ペルチェ素子)を用いることができる。図7は、熱電対取り付けの断面図である。また、図4の可動プラテン側リンク18は一体モデルであるが、複数に分割されたリンク構造でもよい。図7は熱電対の取り付けを説明する図である。例えば、可動プラテン側リンク18の側面部に熱電対取り付け用の穴を設け、該穴に熱電対17をねじ込みなどの固定手段により固定する。ソケット23に備わった信号線を介して検出信号は射出成形機の制御装置に入力する。
本発明の実施形態の1つとして、トグル機構11を構成する複数のリアプラテン側ステープル15、複数の可動プラテン側ステープル14、複数の第1リンク(リアプラテン側リンク19)、複数の第2リンク(可動プラテン側リンク18)のうちの何れかの部材であって、該部材のそれぞれに設けられた温度を測定する温度測定手段(例えば、熱電対17)と、温度測定手段が設けられた部材の温度を調節する温度調節手段(例えば、ヒータ16)と、温度測定手段が設けられた部材の温度が所定の温度となるように温度調節手段を制御する制御手段(制御手段は射出成形機の制御装置によって構成)、とを有することを特徴とする射出成形機の型締装置がある。
本発明の他の実施形態として、タイバーのバランス制御を、タイバーバランスを基準、あるいは、型盤平行度を基準として行う実施形態がある。以下、図8,図9,図10,図11を用いて本発明に係るタイバーのバランス制御の実施形態を説明する。
<タイバーバランスを基準とする制御の実施形態>
複数のタイバー10のそれぞれにタイバーの伸び量を測定するタイバーセンサ(例えば、歪み計)を設け、射出成形機の制御装置は、タイバーセンサで測定した複数のタイバー10のそれぞれの伸び量が等しくなるように、温度測定手段が設けられた部材の温度が所定の温度となるように温度調節手段(ヒータ16)を制御する。
図8は本発明に係る温度制御を実行するために制御装置の記憶装置に記憶されるタイバーと該タイバーに隣接するリンク、および、該リンクの加熱状態または加熱中止状態を示すフラグF1を説明する図である。図9は本発明に係る制御を説明するフローチャート(タイバーバランス基準)である。
制御装置の記憶装置に、型締装置6に備わった複数本のタイバー10のそれぞれと隣接するリンク(可動プラテン側リンク18,リアプラテン側リンク19)とを関係付け、さらに、前記リンクのそれぞれに装着されたヒータ16などの加熱装置が、加熱状態であるか加熱中止状態であるかをフラグF1を用いて記憶する。加熱装置で加熱状態の場合、フラグF1を“1”、加熱中止状態の場合、フラグF1を“0”とする。
以下、図9−1,図9−2のフローチャートを各ステップに従って説明する。
●[ステップSA01]タイバーバランスを、温度制御により調整すると判断する第1基準値(%)と、機械調整すると判断する第2基準値(%)を読み込む。なお、第1基準値(%)と第2基準値(%)は予め制御装置の記憶装置に設定データとして記憶しておく。●[ステップSA02]温度上昇の場合の最小単位と、温度下降の場合の最小単位を読み込む。これらの最小単位も予め制御装置の記憶装置に設定データとして記憶しておく。温度上昇の場合の最小単位と温度下降の場合の最小単位は、同じ値または異なる値でもよい。
●[ステップSA03]型締時の各タイバーの伸び量を測定する。伸び量は例えば各タイバーに設置された歪み計により測定する。
●[ステップSA04]タイバーの伸び量から各タイバーの型締力値に換算する。得られた値を換算型締力値という。
●[ステップSA05]各タイバーの換算型締力値から、換算型締力値の平均値を算出し、各タイバーの換算型締力値と平均値との差を算出し、前記差の値の最大値と最小値とを求める。
●[ステップSA06]タイバーバランスは第1基準値(%)以内か否か判断し、以内の場合(YES)にはステップSA03へ戻り処理を継続し、以内ではない場合(NO)にはステップSA07へ移行する。ここで、タイバーバランスの定義を説明する。ステップSA05で求めた最大値、最小値、および、平均値を用いる。タイバーバランス=(最大値−最小値)/平均値、である。
●[ステップSA07]タイバーバランスは第2基準値(%)以上か否か判断し、以上の場合(YES)にはステップSA08へ移行し、以上ではない場合(NO)にはステップSA09へ移行する。
●[ステップSA08]温度制御によってタイバーバランスを調整できなく、機械調整する必要があることから、機械調整が必要なことをアラーム表示によって報知し、処理を終了する。
●[ステップSA09]各リンクの温度を測定する。
●[ステップSA10]ステップSA05で求めた最小値以外のタイバーに隣接するリンクを加熱しているか否かを判断し、加熱している場合(YES)にはステップSA11へ移行し、加熱していない場合(NO)にはステップSA16へ移行する。なお、ステップSA10の判断は、図8に示される記憶内容に基づいて行う。
●[ステップSA11]加熱箇所の型締力はステップSA05の処理で求めた平均値以上か否か判断し、平均値以上の場合(YES)にはステップSA12へ移行し、平均値以上ではない場合(NO)にはステップSA16へ移行する。なお、加熱箇所が複数ある場合は大きい方の型締力の値で判断する。
●[ステップSA12]目標温度を決定する。具体的には、ステップSA02で読み込んだ、温度下降の場合の最小単位を目標温度として決定する。
●[ステップSA13]平均値以上のタイバーに隣接するリンクの加熱を中止する。対応するリンクのフラグF1をオフする。タイバーに隣接するリンクおよびフラグF1のオンオフは図8に示される記憶内容に基づいて行う。
●[ステップSA14]リンクの温度を測定する。
●[ステップSA15]目標温度に下降したか否かを判断し、下降した場合(YES)にはステップSA03へ移行し処理を継続し、下降していない場合(NO)にはステップSA13へ戻り処理を継続する。
●[ステップSA16]目標温度を決定する。具体的には、ステップSA02で読み込んだ、温度上昇の場合の最小単位を目標温度として決定する。
●[ステップSA17]最小値のタイバーに隣接するリンクを加熱する。対応するリンクのフラグF1をオンする。タイバーに隣接するリンクおよびフラグF1のオンオフは図8に示される記憶内容に基づいて行う。
●[ステップSA18]リンクの温度を測定する。
●[ステップSA19]目標温度に上昇したか否かを判断し、上昇した場合(YES)にはステップSA03へ移行し処理を継続し、上昇していない場合(NO)にはステップSA17へ戻り処理を継続する。
上記フローチャートを補足して説明する。ステップSA12においてステップSA02で読み込んだ、温度下降の場合の最小単位を目標温度として決定する。これによって、リンクの温度が急激に大幅に変動することを防止することができる。なお、他の方法によって目標温度を決定してもよい。
<型盤平行度を基準とする制御の実施形態>
固定プラテン7と可動プラテン8との距離を測定するセンサ(距離センサ)を、金型(12,13)の四隅の近傍、あるいは、前記金型(12,13)の中心線と金型の外周の交わる点の近傍に設け、射出成形機の制御装置は、ロックアップ時に前記それぞれの距離センサで測定した固定プラテン7と可動プラテン8との距離が等しくなるように前記温度測定手段(熱電対17)が設けられた部材の温度が所定の温度となるように温度調節手段(ヒータ16)を制御する。
図10は本発明に係る温度制御を実行するために制御装置の記憶装置に記憶される型盤平行度測定点と該型盤平行度測定点に隣接するリンク、および、該リンクの加熱状態または加熱中止状態を示すフラグF2を説明する図である。図11は本発明に係る制御を説明するフローチャート(型盤平行度基準)である。
制御装置の記憶装置に、型締装置6に備わった複数個所の型盤平行度測定点のそれぞれと隣接するリンク(可動プラテン側リンク18,リアプラテン側リンク19)とを関係付け、さらに、前記リンクのそれぞれに装着されたヒータ16などの加熱装置が、加熱状態であるか加熱中止状態であるかをフラグF2を用いて記憶する。加熱装置で加熱状態の場合、フラグF2を“1”、加熱中止状態の場合、フラグF2を“0”とする。
以下、図11−1,図11−2のフローチャートを各ステップに従って説明する。
●[ステップSB01]型盤平行度を、温度制御により調整すると判断する第3基準値(%)と、機械調整すると判断する第4基準値(%)を読み込む。なお、第3基準値(%)と第4基準値(%)は予め制御装置の記憶装置に設定データとして記憶しておく。
●[ステップSB02]温度上昇の場合の最小単位と、温度下降の場合の最小単位を読み込む。これらの最小単位も予め制御装置の記憶装置に設定データとして記憶しておく。温度上昇の場合の最小単位と温度下降の場合の最小単位は、同じ値または異なる値でもよい。
●[ステップSB03]型盤平行度を測定する。具体的には、固定プラテン7と可動プラテン8との距離を測定するセンサ(距離センサ)を、金型(12,13)の四隅の近傍、あるいは、前記金型(12,13)の中心線と金型の外周の交わる点の近傍に設け、射出成形機の制御装置は、ロックアップ時に前記それぞれの距離センサで測定した固定プラテン7と可動プラテン8との距離を測定する。
●[ステップSB04]最大値、最小値、平均値を求める。ステップSB03において距離センサで測定した距離のうち、最大値、最小値、および、平均値を求める。
●[ステップSB05]型盤平行度は第3基準値(%)以内か否か判断し、以内の場合(YES)にはステップSB03へ移行し、処理を継続し、以内ではない場合(NO)にはステップSB06へ移行する。ここで、型盤平行度の求め方を説明する。型盤平行度=(最大値−最小値)/平均値、である。
●[ステップSB06]型盤平行度は第4基準値(%)以上か否か判断し、以上の場合(YES)にはステップSB07移行し、以上ではない場合(NO)にはステップSB08へ移行する。
●[ステップSB07]温度制御によって型盤平行度を調整できなく、機械調整する必要があることから、機械調整が必要なことをアラーム表示によって報知し、処理を終了する。
●[ステップSB08]各リンクの温度を測定する。
●[ステップSB09]ステップSB04で確認した最小値のタイバーに隣接するリンクを加熱しているか否かを判断し、加熱している場合(YES)にはステップSB10へ移行し、加熱していない場合(NO)にはステップSB15へ移行する。なお、ステップSB09の判断は、図10に示される記憶内容に基づいて行う。
●[ステップSB10]加熱箇所の温度はステップSB04の処理で求めた平均値以上か否か判断し、平均値以上の場合(YES)にはステップSB11へ移行し、平均値以上ではない場合(NO)にはステップSB15へ移行する。なお、加熱箇所が複数ある場合は大きい方の型締力の値で判断する。
●[ステップSB11]目標温度を決定する。具体的には、ステップSB02で読み込んだ、温度下降の場合の最小単位を目標温度として決定する。
●[ステップSB12]平均値以上のタイバーに隣接するリンクの加熱を中止する。対応するリンクのフラグF2をオフする。タイバーに隣接するリンクおよびフラグF2のオンオフは図10に示される記憶内容に基づいて行う。
●[ステップSB13]リンクの温度を測定する。
●[ステップSB14]目標温度に下降したか否かを判断し、下降した場合(YES)にはステップSB03へ移行し処理を継続し、下降していない場合(NO)にはステップSB12へ戻り処理を継続する。
●[ステップSB15]目標温度を決定する。具体的には、ステップSB02で読み込んだ、温度上昇の場合の最小単位を目標温度として決定する。
●[ステップSB16]最小値のタイバーに隣接するリンクを加熱する。対応するリンクのフラグF2をオンする。タイバーに隣接するリンクおよびフラグF2のオンオフは図10に示される記憶内容に基づいて行う。
●[ステップSB17]リンクの温度を測定する。
●[ステップSB18]目標温度に上昇したか否かを判断し、上昇した場合(YES)にはステップSB03へ移行し処理を継続し、上昇していない場合(NO)にはステップSB16へ戻り処理を継続する。
上記フローチャートを補足して説明する。ステップSB15においてステップSB02で読み込んだ、温度下降の場合の最小単位を目標温度として決定する。これによって、リンクの温度が急激に大幅に変動することを防止することができる。なお、他の方法によって目標温度を決定してもよい。
上述したように、本発明では、トグル機構11のステープル(プラテンの突起部)を含むリンク部、特に可動プラテン側リンクの温度を変化させる装置を取り付け、リンクの長さを調整出来る様にする。トグルリンクが伸び切った位置でステープルに力が伝達する。ステープルは一般的にプラテンの上下2箇所、中央振り分けで左右2箇所、計4箇所に配置されている。4箇所の内、1箇所のリンク長さが伸びた場合、そのリンクが押しているステープル部付近の金型面圧が上昇する。タイバーよりステープルの方が金型中心部迄の距離が近いため、トグル機構の温度を調整することにより固定プラテンと可動プラテンの距離を直接的に調整することが可能であるため、より高精度な型締力の制御が可能である。
1 射出成形機
2 ベース
3 射出装置
4 シリンダ
5 射出機構前後進手段
6 型締装置
7 固定プラテン
8 可動プラテン
9 リアプラテン
10 タイバー
11 トグル機構
12 固定側金型
13 可動側金型
14 可動プラテン側ステープル
15 リアプラテン側ステープル
16 ヒータ
17 熱電対
18 可動プラテン側リンク
19 リアプラテン側リンク
20 可動プラテン側リンクピン
21 中央リンクピン
22 リアプラテン側リンクピン
23 ソケット
24 可動側金型サイズ

Claims (4)

  1. 固定プラテンとリアプラテンとを複数の平行なタイバーによって連結し、前記固定プラテンと前記リアプラテンの間に前記タイバーに平行に移動可能な可動プラテンを設け、前記リアプラテンに設けられた複数のリアプラテン側ステープルに回動可能に設けられた複数の第1リンクと前記可動プラテンに設けられた複数の可動プラテン側ステープルに回動可能に設けられた複数の第2リンクとを回動可能に連結したトグル機構によって前記可動プラテンを前記固定プラテン方向へ押圧することにより、前記可動プラテンと前記固定プラテンのそれぞれの対向面に取り付けた金型を締付ける射出成形機の型締装置において、前記複数のリアプラテン側ステープル、前記複数の可動プラテン側ステープル、前記複数の第1リンク、前記複数の第2リンクのうちの何れかの部材であって、該部材のそれぞれに設けられた温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段が設けられた部材を加熱する加熱手段と、
    前記温度測定手段が設けられた部材の温度が所定の温度となるように前記加熱手段を制御する制御手段と、
    有することを特徴とする射出成形機の型締装置。
  2. 前記固定プラテンと可動プラテンとの距離を測定するセンサを前記金型の四隅の近傍あるいは前記金型の中心線と金型の外周の交わる点の近傍に設け、前記制御手段はロックアップ時に前記それぞれの距離センサで測定した前記固定プラテンと前記可動プラテンとの距離が等しくなるように前記温度測定手段が設けられた部材の温度が所定の温度となるように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置。
  3. 前記複数のタイバーのそれぞれにタイバーの伸び量を測定するタイバーセンサを設け、前記制御手段は前記タイバーセンサで測定した前記複数のタイバーのそれぞれの伸び量が等しくなるように前記温度測定手段が設けられた部材の温度が所定の温度となるように前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置。
  4. 前記加熱手段は、電気ヒータ、流体による加熱手段の何れかであることを特徴とする請求項1乃至の何れか1つに記載の射出成形機の型締装置。
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