JP6034746B2 - 型開量検出機能を有する射出成形機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機の制御装置に関する。
薄肉の成形品を成形するにあたって、型開量を所定量だけ開いた状態で射出を行い、射出と同時もしくは所定の遅延時間の経過後に型締を行う射出圧縮成形が知られている(特許文献1)。この射出圧縮成形を行うにあたっては、射出時の型開量によって成形品の寸法が影響を受けるため、型開量を精度よく検出し、型開量の検出値と目標値の誤差がほとんどないように、型開量を制御することが重要である。
また、射出圧縮成形ではないが、通常よりも低い型締力で型締した状態で射出を行い、金型からのガス抜けを向上させる低圧成形法も知られている。このとき、型締力が不十分だと、型締力が射出圧力に負けて金型が開き、バリが発生してしまうため、射出時の型開量を検出して型締力が十分かどうかを判定したり、成形品の良否を判別する技術が知られている。
型開量を検出するにあたっては、金型に距離検出器を備えて金型のパーティング面間隔を測定する方法、可動プラテンまたは固定プラテンに距離検出器を備えて可動プラテンと固定プラテンの面間隔を測定する方法、固定プラテンの位置は一定とみなして可動プラテンの位置を測定する方法などが知られている。
このとき、距離検出器そのものに熱ドリフトが起きたり、金型、距離検出器の取り付け部材、測定対象部材などの寸法が熱膨張により変化すると、実際の型開量が一定であっても距離センサの出力値が変化してしまうため、適切な頻度で距離検出器の出力値を補正する必要がある。距離検出器の出力値の補正方法としては、金型のパーティング面を密着させた状態で距離検出器の出力を原点にリセットする方法がある。
特許文献2では、射出プレス成形方法において、型閉方向に可動盤を移動させ、最大型締力以下の設定型締力が検出されたオフセット位置にて可動盤を停止して制御原点を補正し、前記オフセット位置から設定値分だけ型開方向に移動させることにより、射出プレス成形のアプローチ位置へ可動盤を位置決めする技術が記載されている。
しかし、金型によっては金型のプレート間がバネにより結合されており、パーティング面を密着させるのに型締力を発生させてバネを縮める必要がある場合がある。このとき、バネの強さは金型によってまちまちのため、設定型締力が検出された状態でも、金型のパーティング面が密着せず、制御原点が正しく補正されないおそれがある。また、型締力を正確に検出するには、タイバーセンサ等の検出器が別途必要になる場合がある。
特開昭63−9523号公報 特開2013−27993号公報 特開昭62−220314号公報 特開平1−275016号公報
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑み、型締力センサなどの特別の手段を必要とすることなく、また金型の種類によらず、型開量を精度よく検出することが可能な、型開量検出機能を有する射出成形機の制御装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の基準位置設定部と、前記型開閉軸を前記基準位置に位置決めした状態の前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部と、型開量の傾きを検出する傾き検出部を有し、前記基準位置設定部は、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になった時点の型開閉軸の位置を基準位置として設定することを特徴とする射出成形機の制御装置である。 請求項2に係る発明は、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の基準位置設定部と、前記型開閉軸を前記基準位置に位置決めした状態の前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部と、型開量の傾きを検出する傾き検出部と、型開閉軸を前記基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きを前記傾き検出部により検出し、該検出した基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きに基いて金型タッチ状態を判定する金型タッチ状態判定部を有することを特徴とする射出成形機の制御装置である。
請求項に係る発明は、前記基準位置設定部は、設定された基準位置をさらに所定の基準位置補正量だけ型閉方向に補正する基準位置補正部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形機の制御装置である。
請求項に係る発明は、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開量の傾きを検出する傾き検出部と、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になるまで型開閉軸を型閉方向に動かした後、前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部とを有することを特徴とする射出成形機の制御装置である。
請求項に係る発明は、前記所定値はゼロであることを特徴とする請求項1またはの何れか一つに記載の射出成形機の制御装置である。
本発明により、型締力センサなどの特別の手段を必要とすることなく、また金型の種類によらず、型開量を精度よく検出することが可能な、型開量検出機能を有する射出成形機の制御装置を提供できる。
射出成形機の型締装置とその制御装置を説明する図である。 型開量とセンサ検出値との関係を説明する図である。 型開量の傾きによる金型タッチ状態の判定を説明する図である。 (a)金型に距離検出器を備える場合、(b)プラテンに距離検出器を備える場合、(c)可動プラテンに位置検出器を備え、固定プラテンの位置は一定とみなして可動プラテンの位置から型開量を検出するようにした場合を説明する図である。 請求項1に係る制御のフローを説明する図である。 請求項2に係る制御のフローを説明する図である。 請求項3に係る制御のフローを説明する図である。 請求項4に係る制御のフローを説明する図である。 請求項6に係る制御のフローを説明する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、射出成形機の型締装置とその制御装置を説明する図である。射出成形機は一般的には機台上に型締装置と射出装置とを備えている。型締装置100の固定プラテン1とリアプラテン2は、型締機構を構成する4本のタイバー4によって連結されている。固定プラテン1とリアプラテン2間には、可動プラテン3がタイバー4に案内されて移動自在に配設されている。また、固定プラテン1には固定側金型5aが取り付けられ、可動プラテン3には可動側金型5bが固定側金型5aに対面して取り付けられる。また、金型の型開量を検出するため、可動側金型5bに取り付け部材18を用いてレーザ距離計などの距離検出器17が取り付けられ、固定側金型5aには距離検出器17から出射されるレーザ光を反射する反射部材19が距離検出器17に対向するように取り付けられている。距離検出器17で検出された固定側金型5aと可動側金型5bの間の型開量は、図示省略した信号線を経由して制御装置20に出力される。
リアプラテン2と可動プラテン3間には型締機構を構成するトグル機構6が配設され、トグル機構6のクロスヘッド6aに設けられたナット(図示せず)が、リアプラテン2に回動自在で軸方向移動不能に取り付けられたボールネジ7と螺合している。型開閉軸の駆動モータ8がプーリ15,ベルト10,プーリ16から構成される伝動機構を介してボールネジ7を駆動することにより、クロスヘッド6aを前進,後退させてトグル機構6を構成する腕6b,6cを伸縮し、可動プラテン3を固定プラテン1の方向に前進、後退させて金型5a,5bの開閉、型締を行う。
型閉動作は可動プラテン3を固定プラテン1側に前進させる動作である。また、型開動作は可動プラテン3を固定プラテン1側から離す動作、つまり、後退させる動作である。型開閉軸の駆動モータ8には、該型開閉軸の駆動モータ8の回転位置(回転角度)、速度を検出する位置・速度検出器11が取り付けられている。位置・速度検出器11からの出力信号をもとに、型開閉軸の位置・速度を検出できる。
また、タイバーナット9とギヤ(図示せず)から構成される伝動機構(図示せず)とダイハイト軸の駆動モータ(型締力調整用モータ)14によって型締力調整手段を構成している。タイバー4のリアプラテン2側の端部にはネジが切られている。該ネジと螺合するタイバーナット9を、前記伝動機構(図示せず)を介してダイハイト軸の駆動モータ14によって回転駆動し、リアプラテン2をタイバー4に沿って前後進できる。
射出成形機を制御する制御装置20は、射出成形機全体を制御するプロセッサ(CPU)21にバス27を介して、サーボモータの位置、速度、および電流(トルク)を制御する軸制御回路22、入出力回路24、メモリ26、表示装置29のインタフェース28が接続されている。
軸制御回路22はプロセッサやメモリ、インタフェースなどで構成され、型開閉軸の駆動モータ8に取り付けられた位置・速度検出器11からの位置、速度フィードバック信号が帰還され、さらに、型開閉軸の駆動モータ8の駆動電流を検出する電流検出器12からの電流フィードバック信号が帰還されている。
また、軸制御回路22にはサーボアンプ23を介して型開閉軸の駆動モータ8が接続されている。さらに、入出力回路24にはインバータ25を介してダイハイト軸の駆動モータ14が接続されて、インタフェース28には表示装置29が接続されている。
メモリ26には射出成形機を制御するプログラムが格納されている。プロセッサ(CPU)21はこれらのプログラムに基づいて射出成形機を制御する。型締動作については、プロセッサ(CPU)21はプログラムに基づいて移動指令を軸制御回路22に出力する。軸制御回路22に内蔵されるプロセッサ(図示せず)は、この移動指令と位置・速度検出器11からの位置、速度フィードバック信号および電流検出器12からの電流フィードバック信号に基づいて、位置、速度、および電流のフィードバック制御を行い、サーボアンプ23を介して型開閉軸の駆動モータ8を駆動制御する。
型開閉軸の駆動モータ8の駆動により、ボールネジ7が回転し、該ボールネジ7に螺合するナット(図示せず)を有するトグル機構6のクロスヘッド6aがボールネジ7に沿って移動し、トグル機構6が駆動されトグル機構6の腕が伸び、可動プラテン3が前進し固定側金型5aに可動側金型5bが当接し(金型タッチ位置)、さらに可動プラテン3を前進させ、トグル機構6の腕が伸び、可動プラテン3が所定の型締完了位置に達したとき、この位置に型開閉軸の駆動モータ8は位置決めされ、設定された型締力が発生する。
図2は型開量とセンサ検出値との関係を説明する図である。図2(a)は金型が閉じた状態を示している。この場合、金型のパーティング面は密着しているので、型開量P=0である。また、このとき距離検出器17で検出される検出値はX0である。図2(b)は金型が所定量開いた状態を示している。この場合、距離検出器17で検出される検出値はXである。したがって、型開量P=X―X0で表すことができる。
以下、上述の射出成形機の制御装置20において、型開量検出機能を実現する各実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態では、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の基準位置設定部とを有し、前記型開閉軸を金型面が当接する基準位置に位置決めした状態で、前記型開量検出部の出力値が所定値になるように型開量の原点を補正することを特徴とする。
前記基準位置は自動型厚調整においてあらかじめ調整した金型タッチ位置としてもよい。自動型厚調整において金型タッチ位置を調整する技術は、例えば特許文献3、特許文献4にて開示されている。
例えば、型開閉軸の駆動力を所定値に制限した状態で型開閉軸を型閉方向に駆動し、駆動力と型締の反力とがつり合って型開閉軸が停止した時点の型開閉軸の位置を基準位置としてもよい。または、前記型開閉部はトグルリンク機構を用いた型開閉機構であり、トグルリンクを駆動する型開閉軸の駆動力を所定値に制限した状態で、トグルリンクを駆動する型開閉軸を所定の型厚に対応する位置に位置決めしておき、リアプラテンを駆動するダイハイト軸を型閉方向に駆動し、金型をタッチさせて型厚調整を行う場合がある。このような場合には、単に所定の型厚に対応する型開閉軸の位置を基準位置としてもよい。
または、前記基準位置の検出および設定は、自動型厚調整と同じタイミングで行なってもよいし、異なるタイミングで行うようにしてもよい。例えば、自動型厚調整と同じタイミングで前記基準位置の検出および設定を行い、その後で所定時間経過後に再び前記基準位置の検出および設定を行うようにしてもよい。これは、時間経過によって金型タッチ位置の変動が生じた場合に、金型タッチ位置に対して基準位置を再調整するためである。
なお、上記はトグルリンク機構を用いた型開閉機構における自動型厚調整の場合について記載したが、直圧式の型開閉機構における金型タッチ位置の調整についても同様に適用できる。
また、上述のようにして検出した基準位置に対して、さらに所定の基準位置補正量だけ型閉方向にシフトした位置を基準位置として設定するようにしてもよい。これは、時間経過によって金型タッチ位置の変動が生じた場合でも、その変動が基準位置補正量以内であれば、基準位置の再調整を不要にするためである。
なお、上述した基準位置の設定処理は、成形運転を行う前の準備段階において行うため、成形運転中において基準位置を設定することによるサイクルタイム増大などの悪影響は発生しない。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態では、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の基準位置設定部と、型開量の傾きを検出する傾き検出部とを有し、前記基準位置設定部は、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下となった時点の型開閉位置を基準位置として設定することを特徴とする。
ここで、型開量の傾き検出部は、型開閉軸の位置の変化に対する型開量の変化、すなわち型開量の傾きを検出する。図3は型開量の傾きによる金型タッチ状態の判定を説明する図である。可動プラテン3が型閉方向に移動し、金型タッチ位置に到達すると、型開量が変化しなくなるので、型開量の傾きは急激に小さくなる。
型開閉軸の位置は、リアプラテンに対する可動プラテンの位置を検出してもよいし、トグルリンク機構を用いた型開閉機構の場合はクロスヘッドの位置を検出してもよい。また、型開量の傾きは、型開閉軸の位置の変化に対する型開量の傾きとするのが望ましいが、型開閉軸やダイハイト軸の動作中であれば時間に対する型開量の傾きとしてもよい。
金型の熱膨張や、型開量を検出するセンサの熱ドリフトが発生した場合、金型タッチ状態における型開量検出部の出力値はゼロから変動してしまうため、型開量検出部の出力値そのものから金型タッチ状態を正確に検出することは難しいが、型開閉軸の位置に対する型開量の傾きを検出することで、金型タッチ状態を正確に検出することができる。金型タッチ状態でない場合は、型開閉軸の移動量に比例して型開量検出部の出力値が変化する状態になるが、金型タッチ状態の場合は、型開閉軸を移動しても、固定側金型面と可動側金型面の間隔は密着したまま変化しない状態になる。即ち、金型タッチ状態でない場合は、型開閉軸の位置に対する型開量の傾きが所定値より大きくなり、金型タッチ状態の場合は、型開閉軸の位置に対する型開量の傾きが所定値より小さくなることを利用して、金型タッチ状態を正確に検出することができる。
そして、型開量の傾きが所定値以下となった時点の型開閉位置を基準位置として設定することで、型開閉軸を基準位置に位置決めした状態で確実に金型タッチ状態となり、その位置において前記型開量検出部の出力値が所定値になるように型開量の原点を補正することで、型開量を正確に検出することができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態では、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の基準位置設定部と、型開閉軸の位置に対する型開量の傾きを検出する傾き検出部とを有し、前記傾き検出部は、型開閉軸を前記基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きを検出することを特徴とする。
型開閉軸を前記基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きが所定値より大きい場合は、前記基準位置に位置決めした時点で金型タッチ状態でないと判断でき、型開量の傾きが所定値以下の場合は、金型タッチ状態であると判断できる。さらに、型開閉軸を前記基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きが所定値より大きい場合は、金型タッチ状態でないとして警告を出力したり、表示画面にメッセージを表示したり、成形運転を停止するようにしてもよい。また、型開閉軸を前記基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きに基いて成形品の良否判別を行ったり、成形サイクル毎のロギングデータとして記憶するようにしてもよい。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態では、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の位置に対する型開量の傾きを検出する傾き検出部とを有し、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になるまで型開閉軸を型閉方向に動かした後、前記型開量検出部の出力値が所定値になるように型開量の原点を補正することを特徴とする。
金型タッチ状態を検出するまで、つまり、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になるまで型開閉軸を型閉方向に動かすことで、確実に金型タッチ状態となり、その位置において前記型開量検出部の出力値が所定値になるように型開量の原点を補正することで、型開量を正確に検出することができる。
ここで、型開閉軸の駆動部、型開閉量検出部、および型開量原点補正部を補足して説明する。
まず、型開閉軸の駆動部について補足する。図1では型開閉軸の駆動モータ8が型開閉軸の駆動部として用いられているが、型開閉軸の駆動部としては、油圧で型開閉軸を駆動してもよい。
型開量検出部について補足する。型開量を検出するにあたっては、金型に距離検出器を備えて金型のパーティング面間隔を検出してもよいし(図4(a)参照)、可動プラテンまたは固定プラテンに距離検出器を備えて可動プラテンと固定プラテンの面間隔を検出し、該面間隔から型開量を検出するようにしてもよいし(図4(b)参照)、可動プラテンに位置検出器を備え、固定プラテンの位置は一定とみなして可動プラテンの位置から型開量を検出するようにしてもよい(図4(c)参照)。
型開量原点補正部について補足すると、型開量センサ部が外部信号により出力値をゼロリセットする機能を有する場合は、型開量センサ部にゼロリセット信号を出力するようにしてもよい。または、型開量の出力値を原点補正する時点での出力値を原点出力値(X0)として記憶しておき、型開量検出部は、型開量センサの出力値(X)から原点出力値(X0)を減算した値を型開量として検出するようにしてもよい(図2(a)参照)。
以下、各請求項に対応する制御のフローを説明する。
図5は、請求項1に係る制御のフローを説明する図である。
●[ステップSA01]基準位置は設定済みか否か判断し、設定済みの場合(YES)、ステップSA03へ移行し、設定済みではない場合(NO)、ステップSA02へ移行する。
●[ステップSA02]基準位置を設定し、ステップSA03へ移行する。
●[ステップSA03]型閉を開始する。
●[ステップSA04]型開閉位置と基準位置とが一致したか否か判断し、一致した場合(YES)、ステップSA05へ移行し、一致していない場合(NO)、一致するのを待つ。
●[ステップSA05]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSA06]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSA07]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSA08]型開・突出しを行い、処理を終了する。
図6は、請求項2に係る制御のフローを説明する図である。
●[ステップSB01]基準位置は設定済みか否か判断し、設定済みの場合(YES)、ステップSB04へ移行し、設定済みではない場合(NO)、ステップSB02へ移行する。
●[ステップSB02]自動型厚調整を行い、ステップSB03へ移行する。
●[ステップSB03]自動型厚調整で設定された金型タッチ位置を基準位置として設定し、ステップSB04へ移行する。
●[ステップSB04]型閉を開始する。
●[ステップSB05]型開閉位置と基準位置とが一致したか否か判断し、一致した場合(YES)、ステップSB06へ移行し、一致していない場合(NO)、一致するのを待つ。
●[ステップSB06]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSB07]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSB08]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSB09]型開・突出しを行い、処理を終了する。
図7は、請求項3に係る制御のフローを説明する図である。
●[ステップSC01]基準位置は設定済みか否か判断し、設定済みの場合(YES)、ステップSC06へ移行し、設定済みではない場合(NO)、ステップSC02へ移行する。
●[ステップSC02]型閉を開始する。
●[ステップSC03]型開量の傾きは所定値以下か否か判断し、以下の場合(YES)、ステップSC04へ移行し、以下ではない場合(NO)、型開量の傾きが所定値以下になるのを待つ。
●[ステップSC04]現在の位置を基準位置として設定する。この後、SC05に移行してもよいし、型開を行わずにSC08に移行してもよい。
●[ステップSC05]型開きを行う。
●[ステップSC06]型閉を開始する。
●[ステップSC07]型開閉位置と基準位置とが一致したか否か判断し、一致した場合(YES)、ステップSC08へ移行し、一致していない場合(NO)、一致するのを待つ。
●[ステップSC08]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSC09]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSC10]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSC11]型開・突出しを行い、処理を終了する。
請求項3に係る上記フローチャートにおいて、型開量の傾きを所定値と比較して、所定値より大きい場合はループする箇所について補足説明する。型閉を開始した後、型開量の傾きを所定値と比較する。ここで型開量の傾きが所定値より大きい場合、まだ型開閉軸が金型タッチ状態となる位置に到達していないため、ループして再度比較処理を行う。ループを繰り返す間に型閉が進行して、型開閉軸が金型タッチ状態となる位置に到達すると、型開量の傾きが所定値以下となり、次の処理に進む。
図8は、請求項4に係る制御のフローを説明する図である。
●[ステップSD01]基準位置は設定済みか否か判断し、設定済みの場合(YES)、ステップSD03へ移行し、設定済みではない場合(NO)、ステップSD02へ移行する。
●[ステップSD02]基準位置を設定し、ステップSD03へ移行する。
●[ステップSD03]型閉を開始する。
●[ステップSD04]型開閉位置と基準位置とが一致したか否か判断し、一致した場合(YES)、ステップSD05へ移行し、一致していない場合(NO)、一致するのを待つ。
●[ステップSD05]現在の型開量の傾きをロギングデータとして記憶する。
●[ステップSD06]型開量の傾きは所定値以下か否か判断し、以下の場合(YES)、ステップSD08へ移行し、以下ではない場合(NO)、ステップSD07へ移行する。
●[ステップSD07]金型タッチ状態でないとして、画面にメッセージを表示する。
●[ステップSD08]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSD09]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSD10]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSD11]型開・突出しを行い、処理を終了する。
図9は、請求項6に係る制御のフローを説明する図である。
●[ステップSE01]型閉を開始する。
●[ステップSE02]型開量の傾きは所定値以下か否か判断し、以下の場合(YES)、ステップSE03へ移行し、以下ではない場合(NO)、以下になるのを待つ。
●[ステップSE03]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSE04]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSE05]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSE06]型開・突出しを行い、処理を終了する。
請求項6に係る上記フローチャートにおいて、型開量の傾きを所定値と比較して、所定値より大きい場合はループする箇所について補足説明する。型閉を開始した後、型開量の傾きを所定値と比較する。ここで型開量の傾きが所定値より大きい場合、まだ型開閉軸が金型タッチ状態となる位置に到達していないため、ループして再度比較処理を行う。ループを繰り返す間に型閉が進行して、型開閉軸が金型タッチ状態となる位置に到達すると、型開量の傾きが所定値以下となり、次の処理に進む。
1 固定プラテン
2 リアプラテン
3 可動プラテン
4 タイバー
5a 固定側金型
5b 可動側金型
6 トグル機構
6a クロスヘッド
6b,6c 腕
7 ボールネジ
8 型開閉軸の駆動モータ(型締用サーボモータ)
9 タイバーナット
10 ベルト
15 プーリ
16 プーリ
11 位置・速度検出器
12 電流検出器
13 リアプラテン位置検出器
14 ダイハイト軸の駆動モータ(型締力調整用モータ)
17 距離検出器
18 取り付け部材
19 反射部材
20 制御装置
21 CPU
22 軸制御回路
23 サーボアンプ
24 入出力回路
25 インバータ
26 メモリ
27 バス
28 インタフェース
29 表示装置

100 型締装置

Claims (5)

  1. 型開閉軸を駆動する駆動部と、
    型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、
    型開量を検出する型開量検出部と、
    型開閉軸の基準位置設定部と、
    前記型開閉軸を前記基準位置に位置決めした状態の前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部と
    型開量の傾きを検出する傾き検出部を有し、
    前記基準位置設定部は、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になった時点の型開閉軸の位置を基準位置として設定することを特徴とする射出成形機の制御装置。
  2. 型開閉軸を駆動する駆動部と、
    型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、
    型開量を検出する型開量検出部と、
    型開閉軸の基準位置設定部と、
    前記型開閉軸を前記基準位置に位置決めした状態の前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部と、
    型開量の傾きを検出する傾き検出部と、
    型開閉軸を前記基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きを前記傾き検出部により検出し、該検出した基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きに基いて金型タッチ状態を判定する金型タッチ状態判定部を有することを特徴とする射出成形機の制御装置。
  3. 前記基準位置設定部は、設定された基準位置をさらに所定の基準位置補正量だけ型閉方向に補正する基準位置補正部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形機の制御装置。
  4. 型開閉軸を駆動する駆動部と、
    型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、
    型開量を検出する型開量検出部と、
    型開量の傾きを検出する傾き検出部と、
    前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になるまで型開閉軸を型閉方向に動かした後、前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部とを有することを特徴とする射出成形機の制御装置。
  5. 前記所定値はゼロであることを特徴とする請求項1または4の何れか一つに記載の射出成形機の制御装置。
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