JP6034746B2 - 型開量検出機能を有する射出成形機の制御装置 - Google Patents
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Description
請求項3に係る発明は、前記基準位置設定部は、設定された基準位置をさらに所定の基準位置補正量だけ型閉方向に補正する基準位置補正部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形機の制御装置である。
請求項5に係る発明は、前記所定値はゼロであることを特徴とする請求項1または4の何れか一つに記載の射出成形機の制御装置である。
図1は、射出成形機の型締装置とその制御装置を説明する図である。射出成形機は一般的には機台上に型締装置と射出装置とを備えている。型締装置100の固定プラテン1とリアプラテン2は、型締機構を構成する4本のタイバー4によって連結されている。固定プラテン1とリアプラテン2間には、可動プラテン3がタイバー4に案内されて移動自在に配設されている。また、固定プラテン1には固定側金型5aが取り付けられ、可動プラテン3には可動側金型5bが固定側金型5aに対面して取り付けられる。また、金型の型開量を検出するため、可動側金型5bに取り付け部材18を用いてレーザ距離計などの距離検出器17が取り付けられ、固定側金型5aには距離検出器17から出射されるレーザ光を反射する反射部材19が距離検出器17に対向するように取り付けられている。距離検出器17で検出された固定側金型5aと可動側金型5bの間の型開量は、図示省略した信号線を経由して制御装置20に出力される。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態では、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の基準位置設定部とを有し、前記型開閉軸を金型面が当接する基準位置に位置決めした状態で、前記型開量検出部の出力値が所定値になるように型開量の原点を補正することを特徴とする。
本発明の第2の実施形態では、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の基準位置設定部と、型開量の傾きを検出する傾き検出部とを有し、前記基準位置設定部は、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下となった時点の型開閉位置を基準位置として設定することを特徴とする。
本発明の第3の実施形態では、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の基準位置設定部と、型開閉軸の位置に対する型開量の傾きを検出する傾き検出部とを有し、前記傾き検出部は、型開閉軸を前記基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きを検出することを特徴とする。
本発明の第4の実施形態では、型開閉軸を駆動する駆動部と、型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、型開量を検出する型開量検出部と、型開閉軸の位置に対する型開量の傾きを検出する傾き検出部とを有し、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になるまで型開閉軸を型閉方向に動かした後、前記型開量検出部の出力値が所定値になるように型開量の原点を補正することを特徴とする。
まず、型開閉軸の駆動部について補足する。図1では型開閉軸の駆動モータ8が型開閉軸の駆動部として用いられているが、型開閉軸の駆動部としては、油圧で型開閉軸を駆動してもよい。
型開量検出部について補足する。型開量を検出するにあたっては、金型に距離検出器を備えて金型のパーティング面間隔を検出してもよいし(図4(a)参照)、可動プラテンまたは固定プラテンに距離検出器を備えて可動プラテンと固定プラテンの面間隔を検出し、該面間隔から型開量を検出するようにしてもよいし(図4(b)参照)、可動プラテンに位置検出器を備え、固定プラテンの位置は一定とみなして可動プラテンの位置から型開量を検出するようにしてもよい(図4(c)参照)。
図5は、請求項1に係る制御のフローを説明する図である。
●[ステップSA01]基準位置は設定済みか否か判断し、設定済みの場合(YES)、ステップSA03へ移行し、設定済みではない場合(NO)、ステップSA02へ移行する。
●[ステップSA02]基準位置を設定し、ステップSA03へ移行する。
●[ステップSA03]型閉を開始する。
●[ステップSA04]型開閉位置と基準位置とが一致したか否か判断し、一致した場合(YES)、ステップSA05へ移行し、一致していない場合(NO)、一致するのを待つ。
●[ステップSA05]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSA06]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSA07]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSA08]型開・突出しを行い、処理を終了する。
●[ステップSB01]基準位置は設定済みか否か判断し、設定済みの場合(YES)、ステップSB04へ移行し、設定済みではない場合(NO)、ステップSB02へ移行する。
●[ステップSB02]自動型厚調整を行い、ステップSB03へ移行する。
●[ステップSB03]自動型厚調整で設定された金型タッチ位置を基準位置として設定し、ステップSB04へ移行する。
●[ステップSB04]型閉を開始する。
●[ステップSB05]型開閉位置と基準位置とが一致したか否か判断し、一致した場合(YES)、ステップSB06へ移行し、一致していない場合(NO)、一致するのを待つ。
●[ステップSB06]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSB07]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSB08]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSB09]型開・突出しを行い、処理を終了する。
●[ステップSC01]基準位置は設定済みか否か判断し、設定済みの場合(YES)、ステップSC06へ移行し、設定済みではない場合(NO)、ステップSC02へ移行する。
●[ステップSC02]型閉を開始する。
●[ステップSC03]型開量の傾きは所定値以下か否か判断し、以下の場合(YES)、ステップSC04へ移行し、以下ではない場合(NO)、型開量の傾きが所定値以下になるのを待つ。
●[ステップSC04]現在の位置を基準位置として設定する。この後、SC05に移行してもよいし、型開を行わずにSC08に移行してもよい。
●[ステップSC05]型開きを行う。
●[ステップSC06]型閉を開始する。
●[ステップSC07]型開閉位置と基準位置とが一致したか否か判断し、一致した場合(YES)、ステップSC08へ移行し、一致していない場合(NO)、一致するのを待つ。
●[ステップSC08]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSC09]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSC10]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSC11]型開・突出しを行い、処理を終了する。
請求項3に係る上記フローチャートにおいて、型開量の傾きを所定値と比較して、所定値より大きい場合はループする箇所について補足説明する。型閉を開始した後、型開量の傾きを所定値と比較する。ここで型開量の傾きが所定値より大きい場合、まだ型開閉軸が金型タッチ状態となる位置に到達していないため、ループして再度比較処理を行う。ループを繰り返す間に型閉が進行して、型開閉軸が金型タッチ状態となる位置に到達すると、型開量の傾きが所定値以下となり、次の処理に進む。
●[ステップSD01]基準位置は設定済みか否か判断し、設定済みの場合(YES)、ステップSD03へ移行し、設定済みではない場合(NO)、ステップSD02へ移行する。
●[ステップSD02]基準位置を設定し、ステップSD03へ移行する。
●[ステップSD03]型閉を開始する。
●[ステップSD04]型開閉位置と基準位置とが一致したか否か判断し、一致した場合(YES)、ステップSD05へ移行し、一致していない場合(NO)、一致するのを待つ。
●[ステップSD05]現在の型開量の傾きをロギングデータとして記憶する。
●[ステップSD06]型開量の傾きは所定値以下か否か判断し、以下の場合(YES)、ステップSD08へ移行し、以下ではない場合(NO)、ステップSD07へ移行する。
●[ステップSD07]金型タッチ状態でないとして、画面にメッセージを表示する。
●[ステップSD08]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSD09]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSD10]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSD11]型開・突出しを行い、処理を終了する。
●[ステップSE01]型閉を開始する。
●[ステップSE02]型開量の傾きは所定値以下か否か判断し、以下の場合(YES)、ステップSE03へ移行し、以下ではない場合(NO)、以下になるのを待つ。
●[ステップSE03]型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する。
●[ステップSE04]補正した出力値に基づいて型開量を逐次検出する。
●[ステップSE05]射出・保圧・計量を行う。
●[ステップSE06]型開・突出しを行い、処理を終了する。
請求項6に係る上記フローチャートにおいて、型開量の傾きを所定値と比較して、所定値より大きい場合はループする箇所について補足説明する。型閉を開始した後、型開量の傾きを所定値と比較する。ここで型開量の傾きが所定値より大きい場合、まだ型開閉軸が金型タッチ状態となる位置に到達していないため、ループして再度比較処理を行う。ループを繰り返す間に型閉が進行して、型開閉軸が金型タッチ状態となる位置に到達すると、型開量の傾きが所定値以下となり、次の処理に進む。
2 リアプラテン
3 可動プラテン
4 タイバー
5a 固定側金型
5b 可動側金型
6 トグル機構
6a クロスヘッド
6b,6c 腕
7 ボールネジ
8 型開閉軸の駆動モータ(型締用サーボモータ)
9 タイバーナット
10 ベルト
15 プーリ
16 プーリ
11 位置・速度検出器
12 電流検出器
13 リアプラテン位置検出器
14 ダイハイト軸の駆動モータ(型締力調整用モータ)
17 距離検出器
18 取り付け部材
19 反射部材
20 制御装置
21 CPU
22 軸制御回路
23 サーボアンプ
24 入出力回路
25 インバータ
26 メモリ
27 バス
28 インタフェース
29 表示装置
100 型締装置
Claims (5)
- 型開閉軸を駆動する駆動部と、
型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、
型開量を検出する型開量検出部と、
型開閉軸の基準位置設定部と、
前記型開閉軸を前記基準位置に位置決めした状態の前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部と、
型開量の傾きを検出する傾き検出部を有し、
前記基準位置設定部は、前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になった時点の型開閉軸の位置を基準位置として設定することを特徴とする射出成形機の制御装置。 - 型開閉軸を駆動する駆動部と、
型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、
型開量を検出する型開量検出部と、
型開閉軸の基準位置設定部と、
前記型開閉軸を前記基準位置に位置決めした状態の前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部と、
型開量の傾きを検出する傾き検出部と、
型開閉軸を前記基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きを前記傾き検出部により検出し、該検出した基準位置に位置決めした時点の型開量の傾きに基いて金型タッチ状態を判定する金型タッチ状態判定部を有することを特徴とする射出成形機の制御装置。 - 前記基準位置設定部は、設定された基準位置をさらに所定の基準位置補正量だけ型閉方向に補正する基準位置補正部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形機の制御装置。
- 型開閉軸を駆動する駆動部と、
型開閉軸の位置を検出する位置検出部と、
型開量を検出する型開量検出部と、
型開量の傾きを検出する傾き検出部と、
前記傾き検出部で検出した型開量の傾きが所定値以下になるまで型開閉軸を型閉方向に動かした後、前記型開量検出部の出力値が所定値になるように補正する型開量原点補正部とを有することを特徴とする射出成形機の制御装置。 - 前記所定値はゼロであることを特徴とする請求項1または4の何れか一つに記載の射出成形機の制御装置。
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JP2013106100A JP6034746B2 (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | 型開量検出機能を有する射出成形機の制御装置 |
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