JP5602416B2 - ヒアルロニダーゼ活性阻害剤 - Google Patents

ヒアルロニダーゼ活性阻害剤 Download PDF

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Description

本発明は特定の植物抽出物を含有する新規なヒアルロニダーゼ活性阻害剤に関する。さらに詳しくは、ハルニレ(Ulmus Davidiana )抽出物を有効成分として含有する高活性なヒアルロニダーゼ活性阻害剤に関する。本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤を含有する皮膚外用剤(以下、本発明の皮膚外用剤ともいう。)は、保湿の持続効果、乾燥肌の改善効果(保湿効果)、肌荒れ改善効果、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果を有する。
ヒアルロン酸は、皮膚真皮中の細胞外マトリックスに存在するグリコサミノグリカンの1種であり、皮膚の水分保持に関与している。しかし、加齢により組織中のヒアルロン酸量は減少し、それに伴い、皮膚のみずみずしさが失われていく。
一方、ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸を分解する酵素であり、ヒアルロン酸中のβ(1→4)結合を加水分解する。そのため、ヒアルロニダーゼの活性を阻害することにより、皮膚真皮中のヒアルロン酸量を維持でき、みずみずしくハリのある肌を保つことができると考えられている(非特許文献1)。
また、ヒアルロン酸の中でも高分子ヒアルロン酸は保湿効果を示すが、20kDa 以下の低分子ヒアルロン酸は炎症性サイトカインの産生を促進させる(非特許文献2)ことから、炎症や免疫系の活性化に関与すると考えられている。そのため、高分子ヒアルロン酸を分解して低分子ヒアルロン酸を生成するヒアルロニダーゼの活性を阻害するヒアルロニダーゼ活性阻害剤は、ヒアルロン酸量を維持することによる保湿効果だけでなく、低分子ヒアルロン酸の生成を抑制することによる抗炎症効果や抗アレルギー効果、肌荒れ改善効果などが期待できる。
さらに、ヒアルロン酸は皮膚以外の組織、例えば関節腔や関節軟骨、目の硝子体にも多量に存在し、関節内ヒアルロン酸量が減少することで関節痛が誘発されることから、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤は関節痛などの予防剤として利用することができる。また、がん細胞の転移過程においては、ヒアルロニダーゼは組織間を移動する際に機能する酵素であることから(非特許文献3)、がんの進行や転移を阻害する薬剤としても利用可能と考えられる。さらに、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤はヒアルロン酸含有製剤の安定性を高める効果も期待できる。
これまでにヒアルロニダーゼ活性阻害剤として、藻類の熱水抽出物(特許文献1)や羅漢果などの抽出物(特許文献2)、タマリンドハスク抽出物(特許文献3)、インドセンダン、コウスイガヤ、ムラヤコエニギイ、スファランサス、インディクス、カミメボウキ、イボナシツヅラフジなどの抽出物(特許文献4)、ツバキなどの抽出物(特許文献5)などの様々な植物抽出物や、クロモグリク酸ナトリウム(非特許文献4)などの化学合成による化合物が報告されている。
しかしながら、従来のヒアルロニダーゼ活性阻害剤は効果が充分でないため、皮膚外用剤に配合する際には大量に配合しなければならない場合があった。そして、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤としての植物抽出物を大量に配合すると製剤の安定性が悪くなる可能性があり、臭気、色などの変化を伴うものも多かった。また、化学合成によって得られるヒアルロニダーゼ活性阻害剤は医薬品として使用されているものが多いため、使用上の用量などに注意を要する必要がある。さらに、従来のヒアルロニダーゼ活性阻害剤は、皮膚の保湿効果や抗炎症効果は有していたが、阻害活性が充分でなかったため、肌のハリを改善する効果までは有していなかった。しかも、皮膚外用剤に配合することで、肌のキメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果やくすみ改善効果をも有するものはなかった。
加えて、皮膚はヒアルロニダーゼ活性が高いことから、従来のヒアルロニダーゼ活性阻害剤を含有する皮膚外用剤では、一時的に活性を阻害できても、持続的な阻害効果を得るには、こまめに塗りなおさなければならなかった。
特開平10−265399号公報 特開平6−80576号公報 特開平8−231347号公報 特開平7−138180号公報 特開2003−012489号公報 特開平2−48517号公報 特開平7−206698号公報 特表2003−504402号公報
Life Sciences, 2007, Vol.80, No.21, p.1921-1943 Matrix Biology, 2002, Vol.21, p.25-29 Cancer Research, 1996, Vol.56, No.3, p.651-657 Chemical & Pharmaceutical Bulletin, 1985, Vol.33, No.2, p.642-646 Planta Medica, 2008, Vol.74, No.15, p.1800-1802 The International Journal of Cosmetic Science, 2007, Vol.29, No.2, p.140-141
本発明の目的は、従来のものに比べ高活性なヒアルロニダーゼ活性阻害剤を提供すること、また保湿効果や肌荒れ改善効果のみならず、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果、保湿の持続効果といった、従来のヒアルロニダーゼ活性阻害剤では得られなかった効果を有する皮膚外用剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために、皮膚の保湿、抗炎症作用等に関与するヒアルロニダーゼ活性阻害作用について、様々な植物抽出物を用いて鋭意研究を重ねてきた。その結果、ハルニレ抽出物が優れたヒアルロニダーゼ活性阻害作用を有することを見出した。また、ハルニレ抽出物を皮膚外用剤に特定量含有させることによって、さらにハルニレ抽出物およびスベリヒユ(Portulaca oleracea)抽出物をそれぞれ特定量含有させることによって、保湿効果や肌荒れ改善効果のみならず、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果、保湿の持続効果をも優位に得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、ハルニレ(Ulmus Davidiana )の根を1,3−ブチレングリコール水溶液で抽出した抽出物を有効成分として含有するヒアルロニダーゼ活性阻害剤である。
ハルニレ(Ulmus Davidiana )は、ニレ科ニレ属に属する落葉高木であり、国内では北海道と本州の山地などに分布している。ハルニレの若葉は食用として利用されており、さらに樹皮や根皮は楡白皮、楡根皮と呼ばれ漢方薬として使用されていることから、安全性の高い植物といえる。ハルニレ抽出物についてはすでに、タンパク質の糖化阻害作用(非特許文献5)、保湿作用、抗酸化作用、抗炎症作用、UVA防御作用(非特許文献6)、養毛料(特許文献6)、抗ウイルス作用(特許文献7)、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害作用(特許文献8)が開示されている。
しかし、ハルニレ抽出物が優れたヒアルロニダーゼ活性阻害作用を有すること、また、ハルニレ抽出物を皮膚外用剤に特定量含有させること、好ましくはさらにはスベリヒユ(Portulaca oleracea)抽出物を特定量含有させることによって、保湿効果や肌荒れ改善効果のみならず、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果、保湿の持続効果が得られることは、未だ報告されていない。
本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤は、従来のヒアルロニダーゼ活性阻害剤に比べ低濃度で優れた阻害効果を有する。また本発明の皮膚外用剤は、保湿効果や肌荒れ改善効果のみならず、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果、保湿の持続効果をも優位に有する。特に、スベリヒユ(Portulaca oleracea)抽出物を併せて特定量含有する皮膚外用剤では、上記の効果がさらに顕著なものとなる。
参考例1〜3、比較例3〜6における保湿の持続効果を示す皮膚水分変化率のグラフである。 参考例4〜6、比較例7〜10における保湿の持続効果を示す皮膚水分変化率のグラフである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤および皮膚外用剤は、いずれもハルニレ抽出物を含有する。まず、ハルニレ抽出物について説明する。
〔ハルニレ抽出物〕
本発明に用いられるハルニレ抽出物は、ニレ科ニレ属ハルニレ(Ulmus Davidiana )の葉、根、花、木部、樹皮、種子(中でも好ましくは根)を、そのままもしくは乾燥や破砕処理を行った後、各種溶媒にて抽出したものであり、抽出液そのもの、もしくはその希釈物や濃縮物をいう。
抽出に用いられる溶媒としては、炭化水素、エステル、ケトン、エーテル、ハロゲン化炭化水素、水溶性のアルコール類及び水などが挙げられる。中でも好ましくは水、低級アルコール、多価アルコールの1種または2種以上を用いたものであり、更に好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上を用いたものである。
抽出方法は常法に従い、ハルニレをそのまま、もしくは乾燥させたり破砕処理を行った後、1種または2種以上の溶媒に1時間以上浸漬し、ろ過することで目的の抽出物を得ることができる。抽出は、常圧または加圧、減圧下で、室温または加熱、冷却下で行うことができる。さらに、二酸化炭素などを利用した超臨界抽出法や亜臨界抽出法、水蒸気蒸留など蒸留を用いて抽出する方法、ハルニレを圧搾して抽出する方法、還流抽出法なども利用することができる。得られた抽出液は、溶媒留去により濃縮したり、カラムクロマトグラフィーや溶媒分画等の処理により精製しても良い。
〔ヒアルロニダーゼ活性阻害剤〕
本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤は、上記ハルニレ抽出物を有効成分として含有するものであり、医薬品、医薬部外品、食品、化粧品類(例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液、パック、オイル、軟膏、スプレー、貼付剤など)として利用することができる。医薬品として利用する場合としては、例えば、関節機能改善剤、眼科手術補助剤、内視鏡用粘膜下注入剤、点眼剤など使われるヒアルロン酸の分解を抑制するための補助剤としての利用が挙げられる。また、変形性関節症や慢性関節リウマチの治療や疼痛の緩和のために、注射剤として使用することもできる。本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤は、ハルニレ抽出物に加え必要に応じ、本発明の効果を損なわない範囲内で、医薬品、医薬部外品、食品、化粧品類に添加され得る添加剤を含有していても良い。
〔皮膚外用剤〕
本発明の皮膚外用剤は、上記ハルニレ抽出物を乾燥残留物として0.0001〜10質量%含有するものである。本発明における乾燥残留物の質量は、実際に溶媒を除去して乾燥させた残留物の質量のみならず、残留物に含まれる溶媒量を算出し、その溶媒量を減じた残留物の質量も概念的に包含される。例えば、抽出溶媒が揮発性である場合は、抽出溶媒を105℃〜120℃で完全に留去させ、残存した固形分の質量であり、抽出溶媒が不揮発性である場合は、高速液体クロマトグラフィー等で溶媒量を定量し、それ以外の成分量が乾燥残留物の質量である。
ハルニレ抽出物の配合量は、乾燥残留物として0.0001〜10質量%であり、好ましくは0.0005〜5質量%であり、更に好ましくは0.001〜2.5質量%である。配合量が0.0001質量%未満では保湿効果などの本発明による効果を発揮することができず、10%質量を越えると製剤の安定性に問題が生じ易くなり好ましくない。
本発明の皮膚外用剤は、性能の更なる向上のために、ハルニレ抽出物に加えて、スベリヒユ抽出物を乾燥残留物として0.0001〜10質量%含有することが好ましい。スベリヒユ抽出物は、スベリヒユ科スベリヒユ属に属するスベリヒユ(Portulaca oleracea)の全草、花、葉、茎、根、果実、種子(中でも好ましくは全草)を、そのままもしくは乾燥や破砕処理を行った後、各種溶媒にて抽出したものであり、抽出液そのもの、もしくはその希釈物や濃縮物をいう。
抽出に用いられる溶媒としては、ハルニレの抽出に用いられる溶媒と同様に、炭化水素、エステル、ケトン、エーテル、ハロゲン化炭化水素、水溶性のアルコール類及び水などが挙げられ、中でも好ましくは水、低級アルコール、多価アルコールの1種または2種以上、更に好ましくは水、エタノール、1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上を用いることができる。また、抽出方法についても、ハルニレの抽出と同様の方法を採用することができる。
スベリヒユ抽出物の配合量は、乾燥残留物として0.0001〜10質量%であり、好ましくは0.0005〜5質量%であり、更に好ましくは0.001〜2.5質量%である。配合量を0.0001質量%以上とすることで、保湿効果などの本発明による効果が顕著に高まる一方、10%質量を越えると製剤の安定性に問題が生じ易くなり好ましくない。
本発明の皮膚外用剤は、様々な剤形にて調製することができ、例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液、パック、オイル、軟膏、スプレー、貼付剤などとして利用することができる。本発明においては、化粧料や医薬品等の皮膚外用剤に常用されている添加物を、本発明の効果を損なわない範囲で、適宜配合することも可能である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、特に断りのない限り、%は質量%を表す。
(A)ハルニレ抽出物(ヒアルロニダーゼ活性阻害剤)の調製
乾燥し、破砕したハルニレ根50gに対し、500gの50%1,3−ブチレングリコール水溶液を加え室温下で7日間抽出し、ろ過することでハルニレ根抽出物(ヒアルロニダーゼ活性阻害剤)を得た。
(B)スベリヒユ抽出物の調製
乾燥させたスベリヒユの全草を細切したもの50gに対し、500g の30%1,3−ブチレングリコール水溶液を加え室温下で7日間抽出し、ろ過することでスベリヒユ抽出物を得た。
(C)ツバキ花抽出物の調製
乾燥させたツバキ花50gに対し、500gの50%1,3−ブチレングリコール水溶液を加え、室温下で7日間抽出し、ろ過後、−5℃で7日間冷却し、再度ろ過することでツバキ花抽出物を得た。
〔実施例1、比較例1、2:ヒアルロニダーゼ活性阻害試験〕
上記(A)で得られたハルニレ抽出物、クロモグリク酸ナトリウム(MP Biomedicals, Inc.)、上記(C)で得られたツバキ花抽出物は、それぞれ30%1,3−ブチレングリコール水溶液で適宜希釈し、表1に示す濃度の試験溶液とした。
200 μL試験溶液に、0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)で調製した400U/mLヒツジ精巣由来ヒアルロニダーゼ溶液を100 μL加え37℃で20分保温した。その後、0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)で調製した酵素活性化試薬0.1mg/mL compound 48/80 を添加し、37℃で20分保温した。そこに、500 μLの0.4mg/mL雄鶏とさか由来ヒアルロン酸/0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)を加え、37℃で40分間放置し、酵素反応を行った。反応後、200 μLの0.4NのNaOH水溶液を加え氷冷し、酵素反応を停止させた。さらに、200 μLの0.8Mホウ酸ナトリウム水溶液(pH9.1)を加え、100 ℃で5 分加熱した。加熱後氷冷し、6 mLの発色試薬(10N塩酸12.5mLと酢酸87.5mLの混液にp−ジメチルアミノベンズアルデヒド(和光純薬工業社製)を10g溶解し、酢酸で10倍希釈して使用)を加え、37℃で20分間放置して発色させた。酵素反応により生成したN−アセチルグルコサミン量を585nm の吸光度(A585 )として測定した。
ヒアルロニダーゼ活性阻害率は以下の式を用いて算出した。結果を表1に示す。
阻害率(%)=(A585Control−A585Sample)/(A585Control−A585Blank)×100
Figure 0005602416
表1の結果から、ハルニレ抽出物は、従来の植物抽出物や合成化合物よりも優れたヒアルロニダーゼ活性阻害作用を示し、また従来のものより低濃度においても阻害活性を示すことが明らかとなった。
参考例1、2、3、比較例3、4、5、6:官能評価〕
上記ヒアルロニダーゼ活性阻害試験に供したハルニレ抽出物の30%1,3−ブチレングリコール水溶液、上記(B)で得られたスベリヒユ抽出物の30%1,3−ブチレングリコール水溶液、クロモグリク酸ナトリウムを使用して、表2に示すジェル(皮膚外用剤)を調製し、8項目について下記評価基準により評価を行なった。保湿の持続効果の評価については、水分変化率の平均値を図1に、プラセボ群(比較例3)での水分変化率を100としたときの割合を表3にそれぞれ示す。また、他の7項目については結果を表3に示す。
Figure 0005602416
(評価項目及び評価基準)
(1)保湿の持続効果
10名の女性(37才〜59才)をパネラーとし、温度20〜25℃、湿度45〜55%条件下で両腕の前腕内側1cm2角に2mgの皮膚外用剤を塗布し、皮膚の水分量の変化を経時的に測定した。皮膚の水分量の測定には、コルネオメーターCM825(COURAGE + KHAZAKA Germany )を使用した。水分変化率は以下の式を用いて算出した。プラセボ群(比較例3)との相対値が110%以上の値を示しものを保湿持続効果の高い皮膚外用剤と判定した。
水分変化率(%)=((B−A)/A)×100
A:皮膚外用剤塗布前の水分量(電気容量)
B:各測定時間における水分量(電気容量)
(2)乾燥肌の改善効果(保湿効果)
肌の乾燥を感じている20名の女性(37才〜62才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、2週間使用した後、洗顔後30分後における肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:洗顔後の肌のつっぱり感が明らかに改善されたと感じた場合。
1点:洗顔後の肌のつっぱり感がやや改善されたと感じた場合。
0点:洗顔後の肌のつっぱり感に変化を感じない、または以前よりもつっぱり感が悪化したと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた乾燥肌の改善効果を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた乾燥肌の改善効果を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに乾燥肌の改善効果を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(乾燥肌の改善効果を有しない皮膚外用剤)
(3)肌荒れ改善効果
肌荒れを生じている20名の女性(37才〜62才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回ずつ2週間使用した後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:肌荒れが明らかに改善してきたと感じた場合。
1点:肌荒れがやや改善してきたと感じた場合。
0点:肌荒れ改善効果が全く見られない、または肌荒れが悪化したと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた肌荒れ改善効果を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた肌荒れ改善効果を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに肌荒れ改善効果を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(肌荒れ改善効果を有しない皮膚外用剤)
(4)肌のハリ改善効果
20名の女性(37才〜62才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、4週間使用後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:肌のハリが明らかに改善したと感じた場合。
1点:肌のハリがやや改善したと感じた場合。
0点:肌に変化を感じなかった、または肌のハリが悪くなったと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた肌のハリ改善効果を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた肌のハリ改善効果を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに肌のハリ改善効果を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(肌のハリ改善効果を有しない皮膚外用剤)
(5)肌のキメ改善効果
20名の女性(37才〜62才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、4週間使用した後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:肌のキメが明らかに改善されたと感じた場合。
1点:肌のキメがやや改善されたと感じた場合。
0点:肌のキメに変化を感じない、またはキメが悪化したと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた肌のキメ改善作用を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた肌のキメ改善作用を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに肌のキメ改善作用を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(肌のキメ改善作用を有しない皮膚外用剤)
(6)肌のツヤ改善効果
20名の女性(37才〜62才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、2週間使用後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:明らかに肌のツヤが改善したと感じた場合。
1点:やや肌のツヤが改善したと感じた場合。
0点:肌に変化を感じなかった、または肌のツヤが悪くなったと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた肌のツヤ改善効果を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた肌のツヤ改善効果を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに肌のツヤ改善効果を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(肌のツヤ改善効果を有しない皮膚外用剤)
(7)毛穴を目立ち難くする効果
20名の女性(37才〜62才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、2週間使用後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:毛穴が明らかに目立ち難くなったと感じた場合。
1点:毛穴がやや目立ち難くなったと感じた場合。
0点:肌に変化を感じなかった、または毛穴が目立ち易くなったと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れた毛穴を目立ち難くする効果を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れた毛穴を目立ち難くする効果を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかに毛穴を目立ち難くする効果を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(毛穴を目立ち難くする効果を有しない皮膚外用剤)
(8)くすみ改善効果
20名の女性(37才〜62才)をパネラーとし、皮膚外用剤を1日2回、4週間使用後の肌の状態について下記のように官能評価を行った。
2点:肌のくすみが明らかに目立たなくなったと感じた場合。
1点:肌のくすみがやや目立たなくなったと感じた場合。
0点:肌に変化を感じなかった、またはくすみが悪化してきたと感じた場合。
さらに、20名の評価を加算し、合計点を下記の基準で判定した。
◎:35点以上(非常に優れたくすみ改善効果を有する皮膚外用剤)
○:30点以上35点未満(優れたくすみ改善効果を有する皮膚外用剤)
△:15点以上30点未満(わずかにくすみ改善効果を有する皮膚外用剤)
×:15点未満(くすみ改善効果を有しない皮膚外用剤)
Figure 0005602416
参考例1の結果から、本発明によるハルニレ抽出物の成分を用いたジェルは、保湿効果や肌荒れ改善効果のみならず、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果、保湿の持続効果をも優位に有することが理解できる。また、参考例2、3の結果に示されるように、ハルニレ抽出物とスベリヒユ抽出物とを含有する皮膚外用剤では、塗布直後からさらに高い保湿効果を示し、24時間後においても高い保湿効果が持続した。また保湿効果以外の官能評価試験においても、肌荒れ改善効果、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果について顕著な増強作用が認められた。
一方、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤を含有していない比較例3、スベリヒユ抽出物のみを含有する比較例4、公知のヒアルロニダーゼ活性阻害剤であるクロモグリク酸ナトリウムを含有する比較例5、6においては十分な保湿の持続効果が認められなかった。また、官能評価による保湿効果、肌荒れ改善効果、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果も十分な効果が認められなかった。
参考例4、5、6、比較例7、8、9、10:官能評価〕
上記ジェルの調製に用いたハルニレ抽出物およびスベリヒユ抽出物、上記ヒアルロニダーゼ活性阻害試験に供したツバキ花抽出物の30%1,3−ブチレングリコール水溶液を使用して、表4に示すクリームを調製し、参考例1〜3と同様の方法により評価を行なった。保湿の持続効果の評価については、水分変化率の平均値を図2に、プラセボ群(比較例7)での水分変化率を100としたときの割合を表5にそれぞれ示す。また、他の7項目については結果を表5に示す。
Figure 0005602416
Figure 0005602416
参考例4の結果から、本発明によるハルニレ抽出物の成分を用いたクリームは、保湿効果や肌荒れ改善効果のみならず、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果、保湿の持続効果をも優位に有することが理解できる。また、参考例5、6の結果に示されるように、ハルニレ抽出物とスベリヒユ抽出物とを含有する皮膚外用剤では、塗布直後からさらに高い保湿効果を示し、24時間後においても高い保湿効果が持続した。また保湿効果以外の官能評価試験においても、肌荒れ改善効果、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果について顕著な増強作用が認められた。
一方、ヒアルロニダーゼ活性阻害剤を含有していない比較例7、スベリヒユ抽出物のみを含有する比較例8、公知のヒアルロニダーゼ活性阻害剤であるツバキ花抽出物を含有する比較例9、10においては十分な保湿の持続効果が認められなかった。また、官能評価による保湿効果、肌荒れ改善効果、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果も十分な効果が認められなかった。
〔総括〕
以上詳述の通り、本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤は、従来のものよりも低濃度で高い活性を示すことが明らかとなった。そのため、本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤の有効成分であるハルニレ抽出物を含有する皮膚外用剤は、従来のヒアルロニダーゼ活性阻害剤を含有する皮膚外用剤で認められる肌荒れ改善効果、保湿効果よりも単に優れるだけでなく、かかる従来の皮膚外用剤では得られなかった肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果、保湿の持続効果をも優位に有していた。また、本発明によるハルニレ抽出物とスベリヒユ抽出物を併用した皮膚外用剤は、肌荒れ改善効果、保湿効果だけでなく、肌のハリ・キメ・ツヤ改善効果、毛穴を目立ち難くする効果、くすみ改善効果改善作用についても顕著な増強作用が認められた。
本発明のヒアルロニダーゼ活性阻害剤は、医薬品、医薬部外品、食品、化粧品類(例えば、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、美容液、パック、オイル、軟膏、スプレー、貼付剤など)として利用することができる。また、本発明の皮膚外用剤は、医薬品、医薬部外品、化粧品類として利用することができる。

Claims (1)

  1. ハルニレ(Ulmus Davidiana )の根を1,3−ブチレングリコール水溶液で抽出した抽出物を有効成分として含有するヒアルロニダーゼ活性阻害剤。
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