JP5601505B2 - プレキャスト型枠からなる制震梁および制震梁の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレキャスト型枠からなる制震梁および制震梁の施工方法に関するものである。
従来、地震による建物の揺れを吸収して耐震性能を向上させる鉄骨梁ダンパーが知られている(例えば、特許文献1参照)。この鉄骨梁ダンパーは、H形断面の低降伏点鋼等からなる制震ダンパーを有しており、H型鋼などの連結部材およびコンクリートを介して、隣り合う柱などの部材間に水平に架け渡される。
特開2005−113525号公報
ところで、上記の従来の鉄骨梁ダンパーは、建物の基準階において間隔を隔てて複数箇所に設けるのが通常である。施工の際は、制震ダンパー、連結部材等の各構成部材を施工位置に個別に揚重して組み立て設置する。しかし、部材数が多いことから揚重手間と組み立て手間を要し、短時間で施工するのは困難で施工コストを押し上げる要因となっていた。このため、鉄骨梁ダンパーを短時間に施工することができ、施工コストを低減可能な技術の開発が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、鉄骨梁ダンパーを短時間に施工することができ、施工コストを低減可能なプレキャスト型枠からなる制震梁および制震梁の施工方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1にプレキャスト型枠からなる制震梁は、建物の柱部材間に架け渡される制震梁であって、鋼製の制震ダンパーを支えるプレキャストコンクリートからなるプレキャスト型枠を、縁切り材を介して一体に成形し、前記プレキャスト型枠は、上方および側方の一つが開口した四角箱状の型枠部材を、前記縁切り材および前記制震ダンパーを挟んで互いに対向配置して構成され、前記制震ダンパーは、前記2つの型枠部材内にそれぞれ収容した取り付け鋼材に接続してあることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るプレキャスト型枠からなる制震梁は、上述した請求項1において、前記取り付け鋼材の周りに梁鉄筋を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るプレキャスト型枠からなる制震梁は、上述した請求項1または2において、前記制震ダンパーをH型断面の低降伏点鋼で構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るプレキャスト型枠からなる制震梁は、上述した請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記プレキャスト型枠の内部にコンクリートを充填したことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る制震梁の施工方法は、上述した請求項1〜4のいずれか一つに記載のプレキャスト型枠からなる制震梁の施工方法であって、鋼製の制震ダンパーを支えるプレキャストコンクリートからなるプレキャスト型枠を、縁切り材を介して予め一体に成形しておき、前記制震ダンパーを支える前記プレキャスト型枠を所定の施工位置に配置した後で、前記プレキャスト型枠の内部にコンクリートを充填することを特徴とする。
本発明によれば、建物の柱部材間に架け渡される制震梁であって、鋼製の制震ダンパーを支えるプレキャストコンクリートからなるプレキャスト型枠を、縁切り材を介して一体に成形したので、予め工場製作しておいた制震ダンパーを支えるプレキャスト型枠を、建設現場の施工箇所に配置してプレキャスト型枠内にコンクリートを充填することで、鉄骨梁ダンパーを短時間に施工することができ、施工コストを低減することができる。
図1は、本発明に係るプレキャスト型枠からなる制震梁の実施例を示す斜視図である。 図2は、本発明に係るプレキャスト型枠からなる制震梁の実施例を示す上面断面図である。 図3は、本発明に係るプレキャスト型枠からなる制震梁の実施例を示す側面断面図である。 図4は、制震梁を揚重する場合の一例を示す図である。 図5は、制震梁の設置状況の一例を示す図である。
以下に、本発明に係るプレキャスト型枠からなる制震梁および制震梁の施工方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1〜図3に示すように、本発明に係るプレキャスト型枠からなる制震梁10は、建物の柱部材間に架け渡される制震梁であって、制震ダンパー12を支えるプレキャストコンクリートからなるプレキャスト型枠14を、縁切り材16を介して一体に成形し、ハーフPC(ハーフプレキャストコンクリート)化したものである。
プレキャスト型枠14は、上方および側方の一つが開口した四角箱状の型枠部材18を、縁切り材16および制震ダンパー12を挟んで互いに対向配置して構成したものである。
型枠部材18は、対向面20側の上端に水平突出部22を有している。プレキャスト型枠14は、型枠部材18の水平突出部22同士を縁切り材16を挟んで突き合わせた構造をしている。
縁切り材16は、スタイロフォームなどの2つの型枠部材18の縁切りに好適な材料を用いることができる。
制震ダンパー12は、H型断面の低降伏点鋼で構成され、その両端には端部プレート24が接合してある。制震ダンパー12は、型枠部材18の各水平突出部22の下側に位置しており、プレキャスト型枠14の外側に配置してある。制震ダンパー12の端部プレート24は、2つの型枠部材18内に収容固定してある取り付け鋼材26の端部プレート28に接続してある。
取り付け鋼材26は、H型鋼からなり、その両端にはプレート28、30が接合してある。内側の端部プレート28は、型枠部材18の対向面20に面一に埋設してあり、制震ダンパー12の端部プレート24がボルトや溶接等により接続される。
取り付け鋼材26の周りには、梁鉄筋32が設けてある。梁鉄筋32は、複数本の主筋34およびあばら筋36からなる。主筋34は、制震梁10が建物の柱部材間に架け渡された際に、柱部材内に埋設可能なように、型枠部材18の側方の開口18aから外方に突出した構成としてもよい。この場合、取り付け鋼材26の外側の端部プレート30等に鋼棒を接合し、外方に延ばしてもよい。
上記の構成の作用を説明する。
予めプレキャストコンクリート工場で製作しておいた制震ダンパー12を支えるプレキャスト型枠14を建設現場の施工箇所に配置する。次いで、プレキャスト型枠14内に上方の開口18b等からコンクリート38を充填する。こうすることで、従来のように構成部材を個別に揚重せずに済むとともに、現場組み立てに要する時間を節約することができる。このため、鉄骨梁ダンパーからなる制震梁10を短時間で容易に施工することができ、建設コストを低減することができる。
なお、建設現場に輸送した制震梁10を所定の施工位置に揚重する場合には、図4に示すように、2つの型枠部材18間に山形鋼などの仮止め部材40を架け渡して繋ぐとともに、側方の開口18aの縁を繋いでクレーン等の揚重機にて揚重する。このようにすれば、揚重時の構成部材の変形や分解を防止することができる。
図5は、制震梁の設置状況の一例を示す図である。図5に示すように、制震梁10を建物の柱部材2間に架け渡し、主筋34を柱部材2内に挿入し、柱部材2の鉄筋4と接合する。続いて、型枠部材18の上方の開口18bからコンクリートを打設することによって、プレキャスト型枠14の内部にコンクリートを充填し、このコンクリートの硬化を待って制震梁10が完成することになる。
以上説明したように、本発明によれば、建物の柱部材間に架け渡される制震梁であって、鋼製の制震ダンパーを支えるプレキャストコンクリートからなるプレキャスト型枠を、縁切り材を介して一体に成形したので、予め工場製作しておいた制震ダンパーを支えるプレキャスト型枠を、建設現場の施工箇所に配置してプレキャスト型枠内にコンクリートを充填することで、鉄骨梁ダンパーを短時間に施工することができ、施工コストを低減することができる。
以上のように、本発明に係るプレキャスト型枠からなる制震梁および制震梁の施工方法は、耐震建物における制震梁の施工期間の短縮に有用であり、特に、耐震建物の施工コストを低減するのに適している。
2 柱部材
4 鉄筋
10 プレキャスト型枠からなる制震梁
12 制震ダンパー
14 プレキャスト型枠
16 縁切り材
18 型枠部材
18a 側方の開口
18b 上方の開口
20 対向面
22 水平突出部
26 取り付け鋼材
24,28,30 端部プレート
32 梁鉄筋
34 主筋
36 あばら筋
38 コンクリート
40 仮止め部材

Claims (5)

  1. 建物の柱部材間に架け渡される制震梁であって、
    鋼製の制震ダンパーを支えるプレキャストコンクリートからなるプレキャスト型枠を、縁切り材を介して一体に成形し
    前記プレキャスト型枠は、上方および側方の一つが開口した四角箱状の型枠部材を、前記縁切り材および前記制震ダンパーを挟んで互いに対向配置して構成され、
    前記制震ダンパーは、前記2つの型枠部材内にそれぞれ収容した取り付け鋼材に接続してあることを特徴とするプレキャスト型枠からなる制震梁。
  2. 前記取り付け鋼材の周りに梁鉄筋を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプレキャスト型枠からなる制震梁。
  3. 前記制震ダンパーをH型断面の低降伏点鋼で構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のプレキャスト型枠からなる制震梁。
  4. 前記プレキャスト型枠の内部にコンクリートを充填したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプレキャスト型枠からなる制震梁。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載のプレキャスト型枠からなる制震梁の施工方法であって、
    鋼製の制震ダンパーを支えるプレキャストコンクリートからなるプレキャスト型枠を、縁切り材を介して予め一体に成形しておき、前記制震ダンパーを支える前記プレキャスト型枠を所定の施工位置に配置した後で、前記プレキャスト型枠の内部にコンクリートを充填することを特徴とする制震梁の施工方法。
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