JP5599671B2 - ベルトコンベア監視システム - Google Patents
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Description
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係るベルトコンベア監視システム1Aは、ベルトコンベア10Aと、マーカ検出部20Aと、速度検出部30と、照明部40と、撮影部50と、損傷部位検出部60と、コンピュータ70と、を備える。
図1に示すように、ベルトコンベア10Aは、トンネル掘進が行われる切羽(上流側)で発生した荷(ずり)を坑口に設けられたずり出し場(下流側)へ搬送するためのものであり、プーリ11,11と、プーリ11,11に巻回されたベルト(本実施形態では、無端ベルト)12と、ずり出し場側のプーリ11を回転させるモータ13と、を備える。かかるベルト12において、上側のベルト12は、荷(ずり)が載置される切羽からずり出し場へ向けて走行することによって、載置された荷を切羽からずり出し場まで搬送するキャリア側ベルトであり、下側のベルト12は、ずり出し場から切羽へ向けて走行するリターン側ベルトである。また、ベルト12には、当該ベルトの基点を示すマーカ12aが設けられている。かかるマーカ12aは、荷による影響を防ぐため、ベルト12の縁部に設けられることが望ましい。
マーカ検出部20Aは、ベルト12に設けられたマーカ12aを検出し、検出結果をコンピュータ30へ出力するセンサ等であり、本実施形態では、ベルト12のリターン側かつずり出し場側においてマーカ12を検出するように設置されている。
図1に戻り、速度検出部30は、ベルト12の走行速度に相関するプーリ11の回転速度を検出し、検出結果をコンピュータ70へ出力する。
照明部50は、ベルト12のベルト面に対して斜め方向から光を照射するライトである。
損傷部位検出部60は、CPU、ROM、RAM等から構成されて撮影部50による撮影結果である画像を処理するものであって、撮影されたベルト面の画像に基づいて、ベルト12に発生した損傷部位を検出する。本実施形態において、損傷部位検出部60は、画像に対して輝度の閾値処理(例えば、二値化)及び輪郭線抽出を行うことによって、ベルト12に発生した損傷部位を検出し、検出された損傷部位を強調した画像、及び、損傷部位を検出した旨を示す信号をコンピュータ70へ出力する。
コンピュータ70は、キーボード、マウス等からなる操作部71と、ディスプレイ、スピーカ等からなる通知部72と、CPU、ROM、RAM等からなる制御部73と、記憶部74と、を備えている。
ベルトコンベア制御部73aは、利用者による操作部71の操作内容に基づいて、運転信号をベルトコンベア10Aのモータ13へ出力することによって、モータ13を回転させ、ベルト12を走行させる。また、ベルトコンベア制御部73aは、停止信号をベルトコンベア10Aのモータ13へ出力することによって、モータ13を停止させ、ベルト12を停止させる。また、ベルトコンベア制御部73aは、当該停止信号を損傷部位位置算出部73bへも同時に出力する。
損傷部位位置算出部73bは、損傷部位を検出した旨を示す信号を取得した場合に損傷部位の位置を算出するものであって、マーカ検出部20Aによってマーカ12aが検出された時間t1、損傷部位が検出された画像が撮影された時間t2(t2>t1)、ベルト12の速度v、及び、予め記憶されたマーカ検出部20Aと撮影部60との間のベルト長Laに基づいて、マーカ12aから損傷部位までのベルト長L1を下記式
L1=La−(t2−t1)×v
によって算出して当該損傷部位位置算出部73b内に記憶する。
さらに、損傷部位位置算出部73bは、ベルトコンベア制御部73aによって前記ベルトコンベア10Aの駆動が停止された状態において、前記時間t1、前記ベルトコンベア10Aの駆動が停止された時間(停止信号が出力された時間)t3、及び、前記ベルトの速度vに基づいて、マーカ検出部20Aからマーカ12aまでのベルト長L2を下記式
L2=(t3−t1)×v
によって算出するとともに、ベルト長L1,L2に基づいて、ベルトコンベア10Aの駆動が停止された状態におけるマーカ検出部20Aから損傷部位までのベルト長L3を下記式
L3=L1+L2
によって算出し、算出結果を通知部42へ出力し、ディスプレイである通知部42に表示させる。ここで、複数の損傷部位が検出された場合には、損傷部位位置算出部73bは、複数の損傷部位ごとにベルト長L1,L3を算出することができる。
続いて、本発明の第二の実施形態に係るベルトコンベア監視システムについて、第一の実施形態に係るベルトコンベア監視システム1Aとの相違点を中心に説明する。
ベルトコンベア10Bは、トンネル掘進の進行に応じて、切羽側のプーリ11の位置を変更して全長を延ばすことができる連続ベルトコンベアであり、余分なベルト12を収容するベルト収容部(ストレージカセットともいう)14をさらに備える。かかるベルト収容部14は、ずり出し場側のプーリ11とマーカ検出部20Aとの間において、余分なベルト12を収容するように構成されている。
マーカ検出部20Bは、マーカ検出部20Aと同じ地点においてマーカ12aを検出し、検出結果をコンピュータ70へ出力するセンサ等であり、本実施形態では、ベルト12のキャリア側かつずり出し場側においてマーカ12を検出するように設置されている。
損傷部位位置算出部43bは、損傷部位を検出した旨を示す信号を取得した場合に損傷部位の位置を算出するものであって、マーカ検出部20Aによってマーカ12aが検出された時間t1、時間t1と同じ周回において、マーカ検出部20Bによってマーカ12aが検出された時間t4、ベルトコンベア制御部43aによるベルト12の速度vに基づいて、マーカ検出部20Aからベルトコンベア10Bの上流側端部までのベルト長L4を下記式
L4=(t4−t1)×v/2
によって算出するとともに、前記時間t3、前記ベルト長L2、及び、前記ベルト長Laに基づいて、ベルト長L2を算出し、かかるベルト長L2に基づいてベルト長L3を算出し、算出結果を通知部42へ出力し、ディスプレイである通知部42に表示させる。
ベルト長L2がベルト長L4以下である場合(L2≦L4)、すなわち、損傷部位がリターン側にある場合には、損傷部位位置算出部43bは、第一の実施形態と同様の算出手法を用いてベルト長L3を算出し、算出結果(少なくともベルト長L3を含む)を通知部42へ出力し、ディスプレイである通知部42に表示させる。
ベルト長L2がベルト長L4よりも大きい場合(L2>L4)、すなわち、損傷部位がキャリア側にある場合には、損傷部位位置算出部43bは、マーカ検出部20Bからマーカまでのベルト長L2’を下記式
L2’=L2−2・L4
によって算出するとともに、前記ベルト長L3’を下記式
L3’=L1+L2’
によって算出し、算出結果(少なくともベルト長L3’を含む)を通知部42へ出力し、ディスプレイである通知部42に表示させる。
なお、L2’がマイナスの値となることがあるが、これは、マーカ12aがマーカ検出部20Bの下流側にあることを表している。
10A,10B ベルトコンベア
12 ベルト
12a マーカ
20A (第一の)マーカ検出部
20B (第二の)マーカ検出部
40 照明部
50 撮影部
60 損傷部位検出部
70 パソコン
73a ベルトコンベア制御部
73b 損傷部位位置算出部
Claims (5)
- 荷が載置される上流側から下流側へ向けて走行することによって前記荷を搬送するベルトを有するベルトコンベアと、
前記ベルトコンベアの駆動を制御するベルトコンベア制御部と、
前記ベルトに設けられたマーカと、
前記マーカを検出する第一のマーカ検出部と、
前記ベルトのベルト面を撮影する撮影部と、
撮影された前記ベルト面の画像に基づいて、損傷部位を検出する損傷部位検出部と、
前記損傷部位の位置を算出する損傷部位位置算出部と、
を備え、
前記損傷部位位置算出部は、前記ベルトが1周するまでに、
前記第一のマーカ検出部によって前記マーカが検出された時間t1、損傷部位が検出された画像が撮影された時間t2(t2>t1)、前記ベルトの速度v、及び、予め記憶された前記第一のマーカ検出部と前記撮影部との間のベルト長Laに基づいて、前記マーカから前記損傷部位までのベルト長L1を下記式
L1=La−(t2−t1)×v
によって算出して記憶し、
前記ベルトコンベア制御部によって前記ベルトコンベアの駆動が停止された状態において、前記時間t1、前記ベルトコンベアの駆動が停止された時間t3、及び、前記ベルトの速度vに基づいて、前記第一のマーカ検出部から前記マーカまでのベルト長L2を下記式
L2=(t3−t1)×v
によって算出するとともに、前記ベルトコンベアの駆動が停止された状態における前記第一のマーカ検出部から前記損傷部位までのベルト長L3を下記式
L3=L1+L2
によって算出する
ことを特徴とするベルトコンベア監視システム。 - 前記荷を搬送するキャリア側において前記マーカを検出する第二のマーカ検出部をさらに備え、
前記ベルトコンベアは、上流側端部の位置を変えることによって全長を変更可能な連続ベルトコンベアであり、
前記第一のマーカ検出部は、前記ベルトが下流側から上流側へ向けて走行するリターン側において前記マーカを検出し、
前記損傷部位位置算出部は、前記第一のマーカ検出部によって前記マーカが検出された時間t1、前記第二のマーカ検出部によって前記マーカが検出された時間t4(t4>t1)、及び、前記ベルトの速度vに基づいて、前記第一のマーカ検出部から前記ベルトコンベアの前記上流側端部までのベルト長L4を算出するとともに、前記時間t3、前記ベルト長L4、及び、前記ベルト長Laに基づいて、前記ベルト長L2を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のベルトコンベア監視システム。 - 前記第二のマーカ検出部は、前記第一のマーカ検出部と同じ地点のリターン側において前記マーカを検出するように設置されており、
前記損傷部位位置算出部は、
L4=(t4−t1)×v/2
によって、前記ベルト長L4を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載のベルトコンベア監視システム。 - 前記ベルト長L2が前記ベルト長L4以下である場合には、前記損傷部位位置算出部は、前記ベルト長L3を算出し、
前記ベルト長L2が前記ベルト長L4よりも大きい場合には、前記損傷部位位置算出部は、前記第二のマーカ検出部から前記マーカまでのベルト長L2’を下記式
L2’=L2−2・L4
によって算出するとともに、前記ベルトコンベアの駆動が停止された状態における前記第二のマーカ検出部から前記損傷部位までのベルト長L3’を下記式
L3’=L1+L2’
によって算出する
ことを特徴とする請求項3に記載のベルトコンベア監視システム。 - 前記ベルトのベルト面に対して斜め方向から光を照射する照明部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のベルトコンベア監視システム。
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