JPH1072111A - コンベヤベルトのスチールコード断線検出方法及び装置 - Google Patents
コンベヤベルトのスチールコード断線検出方法及び装置Info
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- JPH1072111A JPH1072111A JP23043696A JP23043696A JPH1072111A JP H1072111 A JPH1072111 A JP H1072111A JP 23043696 A JP23043696 A JP 23043696A JP 23043696 A JP23043696 A JP 23043696A JP H1072111 A JPH1072111 A JP H1072111A
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- Structure Of Belt Conveyors (AREA)
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Abstract
ードの断線を初期の段階において精度よく検出し、且つ
断線信号を拡大することによりデータ処理装置に取込め
るようにし、更に断線の位置を検出できるようにする。 【解決手段】 磁束線が互に打ち消し合うようにコンベ
ヤベルト2の長手方向に沿って所要の間隔で備えた2個
の励磁コイル12,13の中間に検出コイル14を配置
して、励磁コイル12,13の磁束線がアンバランスに
なることによって生じる電流によりスチールコード1の
異常を検出し、その異常信号からスチールコード1の断
線を検出し、且つ検出した断線信号の時間を拡大させた
デジタル処理信号26をデータ処理表示装置37に取込
み、デジタル処理信号26の時間を圧縮して表示させ
る。
Description
スチールコード断線検出方法及び装置に関するものであ
る。
し、それに伴い広く運炭設備に使用されているコンベヤ
ベルトも、運搬量が毎分数トンと大能力化し、機長も1
000〜2000メートルというように長大化し、運搬
速度も毎分100〜300メートルというように高速化
してきた。そして、コンベヤベルト稼動中、何らかの原
因によるコンベヤベルト異常(損傷)が発生し、運用に
支障をきたす事故も増えてきている。
方向に沿ってコンベヤベルトの幅方向に複数のスチール
コードが備えられたスチールコードベルトが多用されて
いる。スチールコードベルトは、例えば12mm程度の
厚みを有したカバーゴムの厚み中心部に径が2.5mm
程度の撚り線からなるスチールコードを幅方向に10m
m程度の間隔で配置した構成を有している。
黄分を含む水分等の浸透によってスチールコードが腐食
したり、或いはプーリーに固形物が付着して噛み込まれ
ることによって元々高い張力で張設されているスチール
コードベルトの一部に更に大きな張力が作用する等によ
って、スチールコードが断線する問題を生じている。
ベルトのようなコンベヤベルトの損傷の検査は、ベルト
外面の状態を目視したり、その上を人が歩行して感触に
よって異常箇所を推定した上で、X線照射により最終確
認する方法が取られており、従ってこの損傷検査のため
に多くの時間と人手を要しており、早期発見・自動検出
ができる装置の必要性が高まって来ている。
一部が断線すると、それに隣接するスチールコードの負
荷が増大することによって断線がコンベヤベルトの幅方
向に伝播し、よって最終的にはコンベヤベルト全体が切
断されて脱落する事故を生じることになるため、こうし
た事故の発生を未然に防止するためには前記スチールコ
ードの断線を早期に発見することが重要である。
4〜図16に示すような非接触型のスチールコード断線
検出装置も提案されている。
1を有するコンベヤベルト2のリターン側の上側に、逆
U字状を有したヨーク3をヨーク端3a,3bがコンベ
ヤベルト2の長手方向を向くようにコンベヤベルト2か
ら所要の間隔を隔てて設け、前記一方のヨーク端3a
に、周期信号を出力する周波数電源4に接続されコイル
軸心がコンベヤベルト2に鉛直になるように巻かれた送
信コイル5を設け、また他方のヨーク端3bに復調器6
に接続された受信コイル7を設け、送信コイル5に流れ
る周期信号によって生じる磁束線8がスチールコード1
の腐食、有無等により変化して受信コイル7に受信され
ることを利用して、周期信号に種々の信号が上乗せされ
た受信コイル7からの信号を、復調器6によって直流に
変換し、得られた検出信号9をペンデコーダー10によ
り図17に示すように出力させ、このペンデコーダー1
0の出力からスチールコード1の腐食等を判断すること
が行われている。
図16に示した従来の装置では、送信コイル5による磁
束線8の変化を受信コイルで受信する方式であるため
に、高速で運転されているコンベヤベルト2のスチール
コードが断線している場合に検出信号9上に現れる変化
量は非常に小さく、よってスチールコード1の断線を判
断するには熟練を要して大変困難であったり、或いは断
線信号を見逃してしまう等の問題が生じてしまう。ま
た、コンベヤベルト2は上下振動や蛇行を生じるため
に、この振動や蛇行によるノイズが検出信号9上に検出
されてしまうことにより更に判別が困難となって、スチ
ールコード1の断線を精度よく検出するようなことはで
きなかった。
影響を押えるために、送受信コイル5,7とコンベヤベ
ルト2との間隔を一定に保つようにした手段を備えるこ
とも考えられるが、構造が複雑になる問題を有すると共
に、送受信コイル5,7がコンベヤベルト2の振動に伴
って振動してしまうという問題も生じる。
メートルの高速で運転されているコンベヤベルト2のス
チールコード1が断線した場合の初期では断線の間隔が
数ミリメートル程度であるため、この断線の検出時間は
例えば1mSec程度(1/1000秒程度)と非常に
短い時間であり、このような極短の断線信号を検出して
もコンピュータ(CPU)が取込めるサンプリングタイ
ムより短いために、CPUに取込んで断線信号を処理し
て表示するというようなことができない問題がある。
で、高速運転されるコンベヤベルトのスチールコードの
断線を初期の段階において精度よく検出し、且つ断線信
号を拡大することによりデータ処理表示装置に取込める
ようにし、更に断線の位置を検出できるようにしたコン
ベヤベルトのスチールコード断線検出方法及び装置を提
供することを目的としている。
磁束線が互に打ち消し合うようにコンベヤベルトの長手
方向に沿って所要の間隔で備えた2個の励磁コイルの中
間に検出コイルを配置して、前記励磁コイルの磁束線が
アンバランスになることによって生じる電流によりスチ
ールコードの異常を検出し、その異常信号からスチール
コードの断線を検出し、且つ検出した断線信号の時間を
拡大させたデジタル処理信号をデータ処理表示装置に取
込み、前記デジタル処理信号の時間を圧縮して表示させ
ることを特徴とするコンベヤベルトのスチールコード断
線検出方法、に係るものである。
断線の検出をコンベヤベルトの幅方向の複数個所で行
い、全ての検出個所で略同時に断線が検出されることに
よりコンベヤベルトの繋ぎ目を検出し、コンベヤベルト
の運転速度と前記繋ぎ目の検出から断線の検出までの所
要時間とにより断線の位置を検出することを特徴とする
コンベヤベルトのスチールコード断線検出方法、に係る
ものである。
鉛直且つスチールコードの長手方向に所要の間隔で3本
のヨーク端を備えたヨークと、両側のヨーク端の夫々に
巻かれてその磁束線が互に打ち消し合うようにバランス
された励磁コイルと、中間のヨーク端に巻かれて前記励
磁コイルの磁束線のアンバランスによって検出信号を出
力する検出コイルとからなり、コンベヤベルトの幅方向
に複数備えられた磁気バランス型センサユニットと、前
記検出コイルからの検出信号を入力してスチールコード
の異常を検出する位相検波回路と、該位相検波回路で処
理した検出信号から断線を検出する断線判定回路と、該
断線判定回路からの断線信号の時間を拡大してデジタル
処理信号を出力するオフディレータイマーを備えた信号
処理装置と、信号処理装置からのデジタル処理信号を圧
縮する演算部と、圧縮したデジタル処理信号を表示する
表示部を備えたデータ処理表示装置と、を備えたことを
特徴とするコンベヤベルトのスチールコード断線検出装
置、に係るものである。
ている複数の磁気バランス型センサユニットにおける一
側の励磁コイル同士、検出コイル同士、他側の励磁コイ
ル同士を直列に接続したことを特徴とするコンベヤベル
トのスチールコード断線検出装置、に係るものである。
気バランス型センサユニットを、磁束線が互に打ち消し
合うようにバランスされた2個の励磁コイルと、該励磁
コイルの中間に備えて前記励磁コイルの磁束線のアンバ
ランスによって検出信号を出力する検出コイルとによっ
て構成したので、コンベヤベルトの上下振動や蛇行に影
響されることなく断線の識別が明瞭な検出信号を出力さ
せて確実な断線の検出を行うことができ、従って従来の
ような送受信コイルとコンベヤベルトとの間隔を一定に
保つための機構を設けるような必要がない。
ル信号の断線信号をオフディレータイマーによって拡大
したデジタル処理信号をデータ処理表示装置に入力する
ようにしているので、断線情報を演算部に確実に読み込
ませて処理することができる。
を、断線信号が観察しやすい大きさとなるようにした状
態で圧縮し表示部に表示させることにより、断線の表示
をリアルタイムで容易、確実に行わせることが可能とな
る。
センサユニットから略同時に異常信号が検出されること
により、コンベヤベルトの繋ぎ目を検出することがで
き、従ってコンベヤベルトの運転速度と、繋ぎ目の検出
から断線の検出までの所要時間とから、繋ぎ目の位置を
基準とした断線の位置を演算して表示部にリアルタイム
に表示することができる。
の幅方向に複数備えられた磁気バランス型センサユニッ
トの隣接する複数個における一側の励磁コイル同士、検
出コイル同士、他側の励磁コイル同士を直列に接続する
ことにより、検出性能を高めて高速運転されるコンベヤ
ベルトにおいてスチールコードの小さな断線幅も確実に
検出することができ、又このように磁気バランス型セン
サユニットを直列に接続すると、信号処理装置の設置数
を減少して設備費を軽減することができる。
示例と共に説明する。
置の一例を示したもので、図2及び図3に示すようにコ
ンベヤベルト2のリターン側の上側にはヨーク11が非
接触で設けてあり、該ヨーク11は、左右両側のヨーク
端11a,11bと中間のヨーク端11cとを備えてい
て、上記3本のヨーク端11a〜11cはコンベヤベル
ト2に鉛直且つコンベヤベルト2の長手方向に沿って所
要の間隔で備えられている。
は、励磁コイル12,13が巻かれており、又中間のヨ
ーク端11cには検出コイル14が巻かれており、前記
ヨーク11と、励磁コイル12,13と、検出コイル1
4とにより磁気バランス型センサユニット15が構成さ
れており、該磁気バランス型センサユニット15は図3
に示すようにコンベヤベルト2の幅方向に所要の間隔で
複数備えられている。図2、3ではヨーク11の各ヨー
ク端11a,11b,11cに励磁コイル12,13及
び検出コイル14を巻いた磁気バランス型センサユニッ
ト15の場合を示しているが、該磁気バランス型センサ
ユニット15は、図1に示すように独立したボビンに励
磁コイル12,13及び検出コイル14を巻いたもので
あっても良い。
置22に備えた電流アンプ16を介してsin波の基準
信号Pを出力するsin波発信器17に接続されてお
り、また励磁コイル13は電流アンプ18及び信号反転
器19を介して前記sin波発信器17に接続されてお
り、これにより図4に示すように、励磁コイル12の磁
束線12aと励磁コイル13の磁束線13aとが互に1
80度の位相差をもっていることにより、互に打ち消し
合ってバランスするようになっている。尚、前記信号反
転器19を備えることなく、励磁コイル12と13の巻
線方向を互に逆にしても励磁コイル12,13の磁束線
12a,13aが互に打ち消し合うようにバランスさせ
ることができる。
断線がなく、励磁コイル12,13の磁束線12a,1
3aが互に打ち消し合ってバランスしているときには検
出コイル14には殆んど電流が流れることがなく、よっ
て検出コイル14からの検出信号20(図1)は小さく
安定したものとなっているが、図5に示すようにスチー
ルコード1に断線Hがあると、断線Hによって励磁コイ
ル12の磁束線12aと励磁コイル13の磁束線13a
とがアンバランスになり、その磁束線12a,13aの
アンバランスに応じた電流が検出コイル14に流れるこ
とにより図6に示すように急激に変化する異常信号21
を含んだ検出信号20が出力されるようになる。
ル14からの検出信号20を差動アンプ23を介して入
力する位相検波回路24と、該位相検波回路24で処理
した検出信号20から断線を検出する断線判定回路25
と、該断線判定回路25にて検出された断線信号を所定
時間延長させてデジタル処理信号26を出力するオフデ
ィレータイマー27が備えられている。
たもので、前記sin波発信器17から励磁コイル1
2,13に与えられている基準信号Pがsinωtであ
るとき、検出コイル14にて検出され、差動アンプ23
で増幅された検出信号20をバンドパスフィルター28
に導いて特定周波数帯域以外を遮断(ノイズ除去)す
る。スチールコード1が断線している場合には、バンド
パスフィルター28からsin(ωt+θ)の検出信号
20が出力される。
掛算器29に入力され、前記sin波発信器17からの
sinωtの基準信号Pを0〜180度位相を変えて出
力できるようになっている位相シフタ30からの搬送波
sinωtが掛算されることにより、sin(ωt+
θ)+cosθの検出信号が出力されるようになってお
り、この時のsin(ωt+θ)は高周波成分、cos
θは低周波の断線信号であるので、上記検出信号20を
ローパスフィルター31に通して高周波成分を遮断する
と、図6に示すような異常信号21が明瞭になった検出
信号20を得ることができるようになっている。
号20は、図1の断線判定回路25に導かれて全波整流
器32により図8に示すような絶対値の信号に変換さ
れ、更に断線検出器33に導かれて前記異常信号21の
レベルが図8に示すように設定値Lを越えた時に図9に
示すような断線信号34を有したデジタル信号35を出
力するようになっている。
えば1mSec(1/1000秒)という短時間である
ため、このままではCPUに取込んで信号処理を行うこ
とができない。
7により前記断線信号34の時間を図10に36で示す
ようにCPUへの取込みが可能な充分な長さに拡大し、
このようにして得られたデジタル処理信号26を、デー
タ処理表示装置37に出力するようにしている。
処理信号26を入力して時間を圧縮する演算部(CP
U)38を備えると共に、圧縮されたデジタル処理信号
26を表示する表示部39を備えており、前記演算部3
8において前記図10に示したデジタル処理信号26を
表示部39に表示した時に図11に示すように、断線が
判別しやすい大きさの断線信号36aとなるようにした
状態で圧縮し、長くて高速のコンベヤベルト2の計測信
号をリアルタイムで表示できるようにしている。
1の断線計測の操作および表示を行うタッチパネル機能
付きカラー液晶ディスプレイを使用することができる。
また、前記位相検波回路24からのアナログの検出信号
20を前記演算部38に取入れて表示部39に表示させ
ることにより、前記デジタル処理信号26と突合せて断
線の確認等が行えるようになっている。また、演算部3
8には、計測データを保存し、必要なとき表示部39に
再生表示ができるハードディスクメモリ(HDD)やフ
ロッピーディスク等の記憶装置40が備えられていると
共に、プリンタ41が接続されていて検出した情報をプ
リントアウトすることができるようになっている。
ランス型センサユニット15を設ける際、図12に示す
ように、隣接する複数の磁気バランス型センサユニット
15(図12では4個)における一側の励磁コイル12
同士、検出コイル14同士、他側の励磁コイル13同士
を直列に接続するようにすると、前記断線Hによる検出
信号20の異常信号21(図6)が大きくなることによ
り更に確実な断線の検出ができるようになると共に、信
号処理装置22の設置数を減少して設備費を軽減させる
ことができる。
コンベヤベルト2の幅方向に複数設けた磁気バランス型
センサユニット15によって同時に行っている時、図1
3に示すように全ての磁気バランス型センサユニット1
5から略同時に異常信号21が検出されると、この検出
信号20を信号処理装置22により処理してデータ処理
表示装置37の演算部38に入力することにより、コン
ベヤベルト2の繋ぎ目を検出することができ、従って、
コンベヤベルト2の運転速度(ベルト全長/ベルト一周
に要した時間)、ベルト継ぎ目数等を演算部38に入力
しておくことにより、コンベヤベルト2の運転速度と、
前記繋ぎ目の検出から断線の検出までの所要時間とによ
り、繋ぎ目の位置を基準とした断線の位置を検出するこ
とができる。即ち、断線位置(m)=ベルト全長/ベル
ト一周に要した時間(分)×繋ぎ目の検出から断線の検
出までの所要時間(分)である。
をもつデジタル処理信号26及び断線位置等の情報は、
表示部39に表示したり、記憶装置40に記憶させたり
或いはプリンタ41に出力することができる。
て説明する。
備においてスチールコード1を断線加工したコンベヤベ
ルト2の計測を実施し、ベルト速度250m/分で2m
m断線が確実に検知できることを確認した。
幅の断線は約0.5mSecという極めて短い時間で通
過(図9)してしまうため、図1の断線判定回路25か
ら出力されるデジタル信号35の断線信号34を、オフ
ディレータイマー27によって図10に示すように例え
ば約200mSec(0.2秒)に拡大してデータ処理
表示装置37に入力するようにしているので、断線情報
を演算部(CPU)38に確実に読み込んで処理するこ
とができる。
タル処理信号26を、図11に示すように断線信号36
aが観察しやすい大きさとなるようにした状態で圧縮し
て表示部39に表示させることにより、断線の表示をリ
アルタイムで確実に行うことが可能となった。
から略同時に異常信号21が検出され、この検出信号2
0が信号処理装置22により処理されてデータ処理表示
装置37の演算部38に入力されることにより、コンベ
ヤベルト2の繋ぎ目を検出することができ、従って、コ
ンベヤベルト2の運転速度と、ベルト継ぎ目数等を演算
部38に入力しておくことによって、前記コンベヤベル
ト2の運転速度と、継ぎ目の検出から断線の検出までの
所要時間とから、繋ぎ目の位置を基準とした断線の位置
を演算して表示部39にリアルタイムに表示することが
できる。
15を、両側のヨーク端11a,11bの夫々に巻かれ
てその磁束線12a,13aが互に打ち消し合うように
バランスされた励磁コイル12,13と、中間のヨーク
端11cに巻かれて前記励磁コイル12,13の磁束線
12a,13aのアンバランスによって検出信号20を
出力する検出コイル14とによって構成しているので、
コンベヤベルト2の上下振動や蛇行に影響されることな
く常に安定した検出を行うことができ、よって従来のよ
うな送受信コイルとコンベヤベルトとの間隔を一定に保
つための機構を設ける必要がない。
2,13の磁束線12a,13aが互いに打消し合うよ
うにし、磁束線12a,13aのアンバランスにより検
出コイル14に電流が流れて異常信号21が検出されて
いるようになっていることにより、検出コイル14でオ
フセットを持たないため、検出のダイナミックレンジが
広く取れる。
えられた磁気バランス型センサユニット15の隣接する
複数個(図12では4個)における一側の励磁コイル1
2同士、検出コイル14同士、他側の励磁コイル13同
士を直列に接続することにより、ベルト速度250m/
分においてスチールコード1の断線幅2mmの検出を可
能にすることができる。従って、スチールコード1の断
線を初期の段階で検出して、他のスチールコード1に断
線が伝播してコンベヤベルトの脱落等の問題が生じる前
に、断線部分の交換等を行って被害を最小限に押えるこ
とができる。又上記したように、複数の磁気バランス型
センサユニット15を直列に接続することにより、信号
処理装置22の設置数を減少させて設備費を軽減するこ
とができる。
ば、磁気バランス型センサユニットを、磁束線が互に打
ち消し合うようにバランスされた2個の励磁コイルと、
該励磁コイルの中間に備えて前記励磁コイルの磁束線の
アンバランスによって検出信号を出力する検出コイルと
によって構成したので、コンベヤベルトの上下振動や蛇
行に影響されることなく断線の識別が明瞭な検出信号を
出力させて確実な断線の検出を行うことができ、従って
従来のような送受信コイルとコンベヤベルトとの間隔を
一定に保つための機構を設けるような必要がない。
ル信号の断線信号をオフディレータイマーによって拡大
したデジタル処理信号をデータ処理表示装置に入力する
ようにしているので、断線情報を演算部に確実に読み込
ませて処理することができる。
を、断線信号が観察しやすい大きさとなるようにした状
態で圧縮し表示部に表示させることにより、断線の表示
をリアルタイムで容易、確実に行わせることが可能とな
る。
ス型センサユニットから略同時に異常信号が検出される
ことにより、コンベヤベルトの繋ぎ目を検出することが
でき、従ってコンベヤベルトの運転速度と、繋ぎ目の検
出から断線の検出までの所要時間とから、繋ぎ目の位置
を基準とした断線の位置を演算して表示部にリアルタイ
ムに表示することができる。
ルトの幅方向に複数備えられた磁気バランス型センサユ
ニットの隣接する複数個における一側の励磁コイル同
士、検出コイル同士、他側の励磁コイル同士を直列に接
続することにより、検出性能を高めて高速運転されるコ
ンベヤベルトにおいてスチールコードの小さな断線幅も
確実に検出することができ、又このように磁気バランス
型センサユニットを直列に接続すると、信号処理装置の
設置数を減少して設備費を軽減することができる。
ブロック図である。
の一例を示す斜視図である。
ヤベルトの幅方向に配置した状態を示す斜視図である。
ルの磁束線が打ち消し合ってバランスしている状態を示
す側面図である。
がアンバランスとなった状態を示す側面図である。
念線図である。
ジタル処理信号の概念線図である。
装置に表示する状態を示した概念線図である。
に接続した状態を示す概略線図である。
時に異常信号が検出されてコンベヤベルトの繋ぎ目が検
出される状態を示す概念線図である。
図である。
方向に複数配置した状態を示す斜視図である。
示すブロック図である。
ペンデコーダーの出力を示す線図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 磁束線が互に打ち消し合うようにコンベ
ヤベルトの長手方向に沿って所要の間隔で備えた2個の
励磁コイルの中間に検出コイルを配置して、前記励磁コ
イルの磁束線がアンバランスになることによって生じる
電流によりスチールコードの異常を検出し、その異常信
号からスチールコードの断線を検出し、且つ検出した断
線信号の時間を拡大させたデジタル処理信号をデータ処
理表示装置に取込み、前記デジタル処理信号の時間を圧
縮して表示させることを特徴とするコンベヤベルトのス
チールコード断線検出方法。 - 【請求項2】 スチールコードの断線の検出をコンベヤ
ベルトの幅方向の複数個所で行い、全ての検出個所で略
同時に断線が検出されることによりコンベヤベルトの繋
ぎ目を検出し、コンベヤベルトの運転速度と前記繋ぎ目
の検出から断線の検出までの所要時間とにより断線の位
置を検出することを特徴とする請求項1記載のコンベヤ
ベルトのスチールコード断線検出方法。 - 【請求項3】 コンベヤベルトに鉛直且つスチールコー
ドの長手方向に所要の間隔で3本のヨーク端を備えたヨ
ークと、両側のヨーク端の夫々に巻かれてその磁束線が
互に打ち消し合うようにバランスされた励磁コイルと、
中間のヨーク端に巻かれて前記励磁コイルの磁束線のア
ンバランスによって検出信号を出力する検出コイルとか
らなり、コンベヤベルトの幅方向に複数備えられた磁気
バランス型センサユニットと、 前記検出コイルからの検出信号を入力してスチールコー
ドの異常を検出する位相検波回路と、該位相検波回路で
処理した検出信号から断線を検出する断線判定回路と、
該断線判定回路からの断線信号の時間を拡大してデジタ
ル処理信号を出力するオフディレータイマーを備えた信
号処理装置と、 信号処理装置からのデジタル処理信号を圧縮する演算部
と、圧縮したデジタル処理信号を表示する表示部を備え
たデータ処理表示装置と、を備えたことを特徴とするコ
ンベヤベルトのスチールコード断線検出装置。 - 【請求項4】 隣接して配置されている複数の磁気バラ
ンス型センサユニットにおける一側の励磁コイル同士、
検出コイル同士、他側の励磁コイル同士を直列に接続し
たことを特徴とする請求項3記載のコンベヤベルトのス
チールコード断線検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23043696A JPH1072111A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | コンベヤベルトのスチールコード断線検出方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23043696A JPH1072111A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | コンベヤベルトのスチールコード断線検出方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072111A true JPH1072111A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16907882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23043696A Pending JPH1072111A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | コンベヤベルトのスチールコード断線検出方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1072111A (ja) |
Cited By (7)
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