JPH10329928A - コンベヤベルトのスチールコード断線検出装置 - Google Patents
コンベヤベルトのスチールコード断線検出装置Info
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- JPH10329928A JPH10329928A JP13856697A JP13856697A JPH10329928A JP H10329928 A JPH10329928 A JP H10329928A JP 13856697 A JP13856697 A JP 13856697A JP 13856697 A JP13856697 A JP 13856697A JP H10329928 A JPH10329928 A JP H10329928A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 持ち運び自在な装置により、コンベヤベルト
の任意の位置でスチールコードの断線を精度良く検出す
ることができ、且つ断線の検出を作業者に知らせること
により、断線位置を特定できるようにする。 【解決手段】 コンベヤベルト2上を移動可能な本体ケ
ーシング12に、磁気バランス型センサユニット13,
14を設け、磁気バランス型センサユニット13,14
の夫々に接続された信号処理装置16を設け、信号処理
装置16からのレベル駆動信号42のレベルを表示する
レベル表示器17を設け、信号処理装置16からの報知
器駆動信号44により断線を音で知らせる断線報知器1
8を設ける。
の任意の位置でスチールコードの断線を精度良く検出す
ることができ、且つ断線の検出を作業者に知らせること
により、断線位置を特定できるようにする。 【解決手段】 コンベヤベルト2上を移動可能な本体ケ
ーシング12に、磁気バランス型センサユニット13,
14を設け、磁気バランス型センサユニット13,14
の夫々に接続された信号処理装置16を設け、信号処理
装置16からのレベル駆動信号42のレベルを表示する
レベル表示器17を設け、信号処理装置16からの報知
器駆動信号44により断線を音で知らせる断線報知器1
8を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベヤベルトの
スチールコード断線検出装置に関し、特に携帯形のスチ
ールコード断線検出装置に関するものである。
スチールコード断線検出装置に関し、特に携帯形のスチ
ールコード断線検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石炭焚火力発電設備の容量は年々増大
し、それに伴い広く運炭設備に使用されているコンベヤ
ベルトも、運搬量が毎分数トンと大能力化し、機長も1
000〜2000メートルというように長大化し、運搬
速度も毎分100〜300メートルというように高速化
してきた。そして、コンベヤベルトの稼動中に、何らか
の原因によるコンベヤベルト異常(損傷)が発生し、運
用に支障をきたす事故も増えてきている。
し、それに伴い広く運炭設備に使用されているコンベヤ
ベルトも、運搬量が毎分数トンと大能力化し、機長も1
000〜2000メートルというように長大化し、運搬
速度も毎分100〜300メートルというように高速化
してきた。そして、コンベヤベルトの稼動中に、何らか
の原因によるコンベヤベルト異常(損傷)が発生し、運
用に支障をきたす事故も増えてきている。
【0003】石炭の運搬等には、コンベヤベルトの長手
方向に沿ってコンベヤベルトの幅方向に複数のスチール
コードが備えられたスチールコードベルトが多用されて
いる。スチールコードベルトは、例えば12mm程度の
厚みを有したカバーゴムの厚み中心部に径が2.5mm
程度の撚り線からなるスチールコードを幅方向に10m
m程度の間隔で配置した構成となっている。
方向に沿ってコンベヤベルトの幅方向に複数のスチール
コードが備えられたスチールコードベルトが多用されて
いる。スチールコードベルトは、例えば12mm程度の
厚みを有したカバーゴムの厚み中心部に径が2.5mm
程度の撚り線からなるスチールコードを幅方向に10m
m程度の間隔で配置した構成となっている。
【0004】スチールコードベルトでは、水分或いは硫
黄分を含む水分等の浸透によってスチールコードが腐食
したり、或いはプーリーに固形物が付着して噛み込まれ
ることによって元々高い張力で張設されているスチール
コードベルトの一部に更に大きな張力が作用する等によ
って、スチールコードが断線する問題を生じている。
黄分を含む水分等の浸透によってスチールコードが腐食
したり、或いはプーリーに固形物が付着して噛み込まれ
ることによって元々高い張力で張設されているスチール
コードベルトの一部に更に大きな張力が作用する等によ
って、スチールコードが断線する問題を生じている。
【0005】これまで、上記したようなスチールコード
ベルトのようなコンベヤベルトの損傷の検査は、ベルト
外面の状態を目視したり、その上を人が歩行して感触に
よって異常箇所を推定した上で、X線照射により最終確
認する方法が取られており、従ってこの損傷検査のため
に多くの時間と人手を要しており、早期発見・自動検出
ができる装置の必要性が高まって来ている。
ベルトのようなコンベヤベルトの損傷の検査は、ベルト
外面の状態を目視したり、その上を人が歩行して感触に
よって異常箇所を推定した上で、X線照射により最終確
認する方法が取られており、従ってこの損傷検査のため
に多くの時間と人手を要しており、早期発見・自動検出
ができる装置の必要性が高まって来ている。
【0006】また、コンベヤベルトのスチールコードの
一部が断線すると、それに隣接するスチールコードの負
荷が増大することによって断線がコンベヤベルトの幅方
向に伝播し、よって最終的にはコンベヤベルト全体が切
断されて脱落する事故を生じることになり、こうした事
故の発生を未然に防止するためには前記スチールコード
の断線を早期に発見することが重要である。
一部が断線すると、それに隣接するスチールコードの負
荷が増大することによって断線がコンベヤベルトの幅方
向に伝播し、よって最終的にはコンベヤベルト全体が切
断されて脱落する事故を生じることになり、こうした事
故の発生を未然に防止するためには前記スチールコード
の断線を早期に発見することが重要である。
【0007】一方、自動検出を行う手段としては、図2
2〜図24に示すような非接触型のスチールコード断線
検出装置も提案されている。
2〜図24に示すような非接触型のスチールコード断線
検出装置も提案されている。
【0008】図22〜図24の装置は、スチールコード
1を有するコンベヤベルト2のリターン側の上側に、逆
U字状を有したヨーク3をヨーク端3a,3bがコンベ
ヤベルト2の長手方向を向くようにコンベヤベルト2か
ら所要の間隔を隔てて設け、前記一方のヨーク端3a
に、周期信号を出力する周波数電源4に接続されコイル
軸心がコンベヤベルト2に鉛直になるように巻かれた送
信コイル5を設け、また他方のヨーク端3bに復調器6
に接続された受信コイル7を設け、送信コイル5に流れ
る周期信号によって生じる磁束線8がスチールコード1
の腐食、断線の有無等により変化して受信コイル7に受
信されることを利用して、周期信号に種々の信号が上乗
せされた受信コイル7からの信号を、復調器6によって
直流に変換し、得られた検出信号9をペンデコーダー1
0により図25に示すように出力させ、このペンデコー
ダー10の出力からスチールコード1の腐食等を判断す
ることが行われている。
1を有するコンベヤベルト2のリターン側の上側に、逆
U字状を有したヨーク3をヨーク端3a,3bがコンベ
ヤベルト2の長手方向を向くようにコンベヤベルト2か
ら所要の間隔を隔てて設け、前記一方のヨーク端3a
に、周期信号を出力する周波数電源4に接続されコイル
軸心がコンベヤベルト2に鉛直になるように巻かれた送
信コイル5を設け、また他方のヨーク端3bに復調器6
に接続された受信コイル7を設け、送信コイル5に流れ
る周期信号によって生じる磁束線8がスチールコード1
の腐食、断線の有無等により変化して受信コイル7に受
信されることを利用して、周期信号に種々の信号が上乗
せされた受信コイル7からの信号を、復調器6によって
直流に変換し、得られた検出信号9をペンデコーダー1
0により図25に示すように出力させ、このペンデコー
ダー10の出力からスチールコード1の腐食等を判断す
ることが行われている。
【0009】しかし、前記図22〜図24に示した従来
の装置では、送信コイル5による磁束線8の変化を受信
コイル7で受信する方式であるために、高速で運転され
ているコンベヤベルト2のスチールコード1が断線して
いる場合に検出信号9上に現れる変化量は非常に小さ
く、よってスチールコード1の断線を判断するには熟練
を要して大変困難であったり、或いは断線信号を見逃し
てしまう等の問題が生じてしまう。また、コンベヤベル
ト2は上下振動や蛇行を生じるために、この振動や蛇行
によるノイズが検出信号9上に検出されてしまうことに
より更に判別が困難となって、スチールコード1の断線
を精度よく検出することができなかった。
の装置では、送信コイル5による磁束線8の変化を受信
コイル7で受信する方式であるために、高速で運転され
ているコンベヤベルト2のスチールコード1が断線して
いる場合に検出信号9上に現れる変化量は非常に小さ
く、よってスチールコード1の断線を判断するには熟練
を要して大変困難であったり、或いは断線信号を見逃し
てしまう等の問題が生じてしまう。また、コンベヤベル
ト2は上下振動や蛇行を生じるために、この振動や蛇行
によるノイズが検出信号9上に検出されてしまうことに
より更に判別が困難となって、スチールコード1の断線
を精度よく検出することができなかった。
【0010】更に、前記したように毎分100〜300
メートルの高速で運転されているコンベヤベルト2のス
チールコード1が断線した場合の初期では断線の間隔が
数ミリメートル程度であるため、この断線の検出時間は
例えば1mSec程度(1/1000秒程度)と非常に
短い時間であり、従ってこのように極短の断線信号を検
出できたとしてもコンピュータ(CPU)が取り込める
サンプリングタイムより短いために、CPUにより断線
を検出して表示するというようなことはできなかった。
メートルの高速で運転されているコンベヤベルト2のス
チールコード1が断線した場合の初期では断線の間隔が
数ミリメートル程度であるため、この断線の検出時間は
例えば1mSec程度(1/1000秒程度)と非常に
短い時間であり、従ってこのように極短の断線信号を検
出できたとしてもコンピュータ(CPU)が取り込める
サンプリングタイムより短いために、CPUにより断線
を検出して表示するというようなことはできなかった。
【0011】本発明者等は、上記した従来の問題点を解
決するために、特願平8−230436号「コンベヤベ
ルトのスチールコード断線検出方法及び装置」の特許を
先に出願した。
決するために、特願平8−230436号「コンベヤベ
ルトのスチールコード断線検出方法及び装置」の特許を
先に出願した。
【0012】上記特許は、磁束線が互に打ち消し合うよ
うにコンベヤベルトの長手方向に沿って所要の間隔で備
えた2個の励磁コイルの中間に検出コイルを配置して、
前記励磁コイルの磁束線がアンバランスになることによ
って生じる電流によりスチールコードの異常を検出し、
その異常信号からスチールコードの断線を検出し、且つ
検出した断線信号の時間を拡大させた断線デジタル信号
をデータ処理表示装置に取込み、前記断線デジタル信号
の時間を圧縮して表示させるようにしており、また、ス
チールコードの断線の検出をコンベヤベルトの幅方向の
複数個所で行い、全ての検出個所で略同時に断線が検出
されたことによりコンベヤベルトの繋ぎ目を検出し、コ
ンベヤベルトの運転速度と、前記繋ぎ目の検出から断線
の検出までの所要時間とにより断線の位置を検出するよ
うにしている。
うにコンベヤベルトの長手方向に沿って所要の間隔で備
えた2個の励磁コイルの中間に検出コイルを配置して、
前記励磁コイルの磁束線がアンバランスになることによ
って生じる電流によりスチールコードの異常を検出し、
その異常信号からスチールコードの断線を検出し、且つ
検出した断線信号の時間を拡大させた断線デジタル信号
をデータ処理表示装置に取込み、前記断線デジタル信号
の時間を圧縮して表示させるようにしており、また、ス
チールコードの断線の検出をコンベヤベルトの幅方向の
複数個所で行い、全ての検出個所で略同時に断線が検出
されたことによりコンベヤベルトの繋ぎ目を検出し、コ
ンベヤベルトの運転速度と、前記繋ぎ目の検出から断線
の検出までの所要時間とにより断線の位置を検出するよ
うにしている。
【0013】上記特許によれば、スチールコードの断線
を、初期の段階で精度良く自動的に検出することがで
き、更に、断線位置を、コンベヤベルトの繋ぎ目を基準
とした距離で検出することができる。
を、初期の段階で精度良く自動的に検出することがで
き、更に、断線位置を、コンベヤベルトの繋ぎ目を基準
とした距離で検出することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スチールコー
ドの断線位置を、コンベヤベルトの繋ぎ目を基準位置と
した距離で検出することができても、1000〜200
0メートルのように長大な長さを有するコンベヤベルト
において、前記基準位置から断線位置までの距離をメジ
ャー等を用いて実測するというようなことは実際上困難
であり、よって前記した特願平8−230436号の特
許によって検出されたスチールコードの断線位置を実際
に確認して容易に特定することができ、また、ベルトコ
ンベヤが異常と思われる箇所のスチールコードの断線
を、任意の位置でしかも容易に且つ精度良く検出するこ
とができる技術の開発が望まれていた。
ドの断線位置を、コンベヤベルトの繋ぎ目を基準位置と
した距離で検出することができても、1000〜200
0メートルのように長大な長さを有するコンベヤベルト
において、前記基準位置から断線位置までの距離をメジ
ャー等を用いて実測するというようなことは実際上困難
であり、よって前記した特願平8−230436号の特
許によって検出されたスチールコードの断線位置を実際
に確認して容易に特定することができ、また、ベルトコ
ンベヤが異常と思われる箇所のスチールコードの断線
を、任意の位置でしかも容易に且つ精度良く検出するこ
とができる技術の開発が望まれていた。
【0015】本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、持ち運び自在な装置により、コンベヤベルトの任意
の位置でスチールコードの断線を精度良く検出すること
ができ、且つ断線の検出を作業者に知らせることによ
り、断線位置を特定できるようにしたコンベヤベルトの
スチールコード断線検出装置を提供することを目的とし
ている。
で、持ち運び自在な装置により、コンベヤベルトの任意
の位置でスチールコードの断線を精度良く検出すること
ができ、且つ断線の検出を作業者に知らせることによ
り、断線位置を特定できるようにしたコンベヤベルトの
スチールコード断線検出装置を提供することを目的とし
ている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車輪を備えてコンベヤベルト上を移動可能な本体ケ
ーシングに設けられており、コンベヤベルトに鉛直且つ
スチールコードの長手方向に所要の間隔で配置されてそ
の磁束線が互に打ち消し合ってバランスするように周波
数発生回路に接続された励磁コイルと、該励磁コイルの
中間に配置されて励磁コイルの磁束線のアンバランスに
よって検出信号を出力する検出コイルとからなり、前記
励磁コイルと検出コイルの配置方向と直角方向に複数備
えられた磁気バランス型センサユニットと、該磁気バラ
ンス型センサユニットの夫々に対応して備えられ、検出
コイルからの検出信号を入力する位相検波回路と、該位
相検波回路で処理した検出信号を全波整流して絶対値変
換信号を出力する全波整流回路と、該全波整流回路から
の絶対値変換信号としきい値との比較で断線を判別して
断線デジタル信号を出力する断線判別回路と、該断線判
別回路からの断線デジタル信号の異常信号の時間を拡大
した報知器駆動信号を出力するオフディレータイマー
と、前記全波整流回路からの絶対値変換信号を受けてレ
ベル駆動信号を出力するレベル表示器駆動回路とからな
る信号処理装置と、前記レベル表示器駆動回路からのレ
ベル駆動信号のレベルを表示するレベル表示器と、前記
オフディレータイマーからの報知器駆動信号により断線
を音で知らせる断線報知器と、を備えたことを特徴とす
るコンベヤベルトのスチールコード断線検出装置、に係
るものである。
は、車輪を備えてコンベヤベルト上を移動可能な本体ケ
ーシングに設けられており、コンベヤベルトに鉛直且つ
スチールコードの長手方向に所要の間隔で配置されてそ
の磁束線が互に打ち消し合ってバランスするように周波
数発生回路に接続された励磁コイルと、該励磁コイルの
中間に配置されて励磁コイルの磁束線のアンバランスに
よって検出信号を出力する検出コイルとからなり、前記
励磁コイルと検出コイルの配置方向と直角方向に複数備
えられた磁気バランス型センサユニットと、該磁気バラ
ンス型センサユニットの夫々に対応して備えられ、検出
コイルからの検出信号を入力する位相検波回路と、該位
相検波回路で処理した検出信号を全波整流して絶対値変
換信号を出力する全波整流回路と、該全波整流回路から
の絶対値変換信号としきい値との比較で断線を判別して
断線デジタル信号を出力する断線判別回路と、該断線判
別回路からの断線デジタル信号の異常信号の時間を拡大
した報知器駆動信号を出力するオフディレータイマー
と、前記全波整流回路からの絶対値変換信号を受けてレ
ベル駆動信号を出力するレベル表示器駆動回路とからな
る信号処理装置と、前記レベル表示器駆動回路からのレ
ベル駆動信号のレベルを表示するレベル表示器と、前記
オフディレータイマーからの報知器駆動信号により断線
を音で知らせる断線報知器と、を備えたことを特徴とす
るコンベヤベルトのスチールコード断線検出装置、に係
るものである。
【0017】請求項2に記載の発明は、磁気バランス型
センサユニットが、所要の間隔で配置された励磁コイル
と、その中間に配置された検出コイルとが直線状に配置
されていることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤ
ベルトのスチールコード断線検出装置、に係るものであ
る。
センサユニットが、所要の間隔で配置された励磁コイル
と、その中間に配置された検出コイルとが直線状に配置
されていることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤ
ベルトのスチールコード断線検出装置、に係るものであ
る。
【0018】請求項3に記載の発明は、磁気バランス型
センサユニットが、所要の間隔で平行に配置された複数
の励磁コイルの間に、4個の励磁コイルに挟まれるよう
に検出コイルが配置されていることを特徴とする請求項
1に記載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装
置、に係るものである。
センサユニットが、所要の間隔で平行に配置された複数
の励磁コイルの間に、4個の励磁コイルに挟まれるよう
に検出コイルが配置されていることを特徴とする請求項
1に記載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装
置、に係るものである。
【0019】請求項4に記載の発明は、本体ケーシング
に、商用電源と携帯用バッテリーとを任意に接続し得る
電源接続端子を備えていることを特徴とする請求項1記
載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装置、に
係るものである。
に、商用電源と携帯用バッテリーとを任意に接続し得る
電源接続端子を備えていることを特徴とする請求項1記
載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装置、に
係るものである。
【0020】請求項5に記載の発明は、走行方向を90
゜変更可能な車輪を備えてコンベヤベルト上を移動可能
な平面形状が細長い操作ケーシングと、該操作ケーシン
グに設けられ、コンベヤベルトに鉛直且つ操作ケーシン
グの幅方向に所要の間隔で配置されてその磁束線が互に
打ち消し合ってバランスするように備えた励磁コイル
と、該励磁コイルの中間に配置されて励磁コイルの磁束
線のアンバランスによって検出信号を出力する検出コイ
ルとからなり、操作ケーシングの長手方向に複数備えら
れた磁気バランス型センサユニットと、前記操作ケーシ
ングとは別個に設けられた信号処理ケーシングに備えら
れ、前記励磁コイルに接続された周波数発生回路と、前
記磁気バランス型センサユニットの夫々に対応して信号
処理ケーシングに備えられ、検出コイルからの検出信号
を入力する位相検波回路と、該位相検波回路で処理した
検出信号を全波整流して絶対値変換信号を出力する全波
整流回路と、該全波整流回路からの絶対値変換信号とし
きい値との比較で断線を判別して断線デジタル信号を出
力する断線判別回路と、該断線判別回路からの断線デジ
タル信号の異常信号の時間を拡大した報知器駆動信号を
出力するオフディレータイマーと、前記全波整流回路か
らの絶対値変換信号を受けてレベル駆動信号を出力する
レベル表示器駆動回路とからなる信号処理装置と、前記
レベル表示器駆動回路からのレベル駆動信号のレベルを
表示するレベル表示器と、前記オフディレータイマーか
らの報知器駆動信号により断線を音で知らせる断線報知
器と、を備えたことを特徴とするコンベヤベルトのスチ
ールコード断線検出装置、に係るものである。
゜変更可能な車輪を備えてコンベヤベルト上を移動可能
な平面形状が細長い操作ケーシングと、該操作ケーシン
グに設けられ、コンベヤベルトに鉛直且つ操作ケーシン
グの幅方向に所要の間隔で配置されてその磁束線が互に
打ち消し合ってバランスするように備えた励磁コイル
と、該励磁コイルの中間に配置されて励磁コイルの磁束
線のアンバランスによって検出信号を出力する検出コイ
ルとからなり、操作ケーシングの長手方向に複数備えら
れた磁気バランス型センサユニットと、前記操作ケーシ
ングとは別個に設けられた信号処理ケーシングに備えら
れ、前記励磁コイルに接続された周波数発生回路と、前
記磁気バランス型センサユニットの夫々に対応して信号
処理ケーシングに備えられ、検出コイルからの検出信号
を入力する位相検波回路と、該位相検波回路で処理した
検出信号を全波整流して絶対値変換信号を出力する全波
整流回路と、該全波整流回路からの絶対値変換信号とし
きい値との比較で断線を判別して断線デジタル信号を出
力する断線判別回路と、該断線判別回路からの断線デジ
タル信号の異常信号の時間を拡大した報知器駆動信号を
出力するオフディレータイマーと、前記全波整流回路か
らの絶対値変換信号を受けてレベル駆動信号を出力する
レベル表示器駆動回路とからなる信号処理装置と、前記
レベル表示器駆動回路からのレベル駆動信号のレベルを
表示するレベル表示器と、前記オフディレータイマーか
らの報知器駆動信号により断線を音で知らせる断線報知
器と、を備えたことを特徴とするコンベヤベルトのスチ
ールコード断線検出装置、に係るものである。
【0021】請求項6に記載の発明は、磁気バランス型
センサユニットが、所要の間隔で配置された励磁コイル
と、その中間に配置された検出コイルとが直線状に配置
されており、且つ隣接する3つの磁気バランス型センサ
ユニットが、90゜方向を変えて励磁コイルの中間に検
出コイルが位置するように切替可能に構成されているこ
とを特徴とする請求項5に記載のコンベヤベルトのスチ
ールコード断線検出装置、に係るものである。
センサユニットが、所要の間隔で配置された励磁コイル
と、その中間に配置された検出コイルとが直線状に配置
されており、且つ隣接する3つの磁気バランス型センサ
ユニットが、90゜方向を変えて励磁コイルの中間に検
出コイルが位置するように切替可能に構成されているこ
とを特徴とする請求項5に記載のコンベヤベルトのスチ
ールコード断線検出装置、に係るものである。
【0022】請求項7に記載の発明は、操作ケーシング
に、操作用ハンドルを備えていることを特徴とする請求
項5記載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装
置、に係るものである。
に、操作用ハンドルを備えていることを特徴とする請求
項5記載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装
置、に係るものである。
【0023】請求項8に記載の発明は、信号処理ケーシ
ングに、商用電源と携帯用バッテリーとを任意に接続し
得る電源接続端子を備えていることを特徴とする請求項
5記載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装
置、に係るものである。
ングに、商用電源と携帯用バッテリーとを任意に接続し
得る電源接続端子を備えていることを特徴とする請求項
5記載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装
置、に係るものである。
【0024】請求項1〜4に記載の発明では、車輪を備
えてコンベヤベルト上を移動可能な本体ケーシングに、
磁気バランス型センサユニットを設け、磁気バランス型
センサユニットの検出コイルに接続された位相検波回路
と、全波整流回路と、全波整流回路からの絶対値変換信
号がしきい値を越えた時に断線デジタル信号を出力する
断線判別回路と、該断線判別回路からの断線デジタル信
号の異常信号の時間を拡大した報知器駆動信号を出力す
るオフディレータイマーと、前記全波整流回路からの絶
対値変換信号を受けてレベル駆動信号を出力するレベル
表示器駆動回路とからなる信号処理装置を設け、レベル
表示器駆動回路からのレベル駆動信号のレベルを表示す
るレベル表示器を設け、オフディレータイマーからの報
知器駆動信号により断線を音で知らせる断線報知器を設
けた構成としているので、前記本体ケーシングを任意の
位置に移動させて、コンベヤベルトのスチールコードの
断線を確実に検出することができ、且つスチールコード
の断線位置を正確に特定することができる。
えてコンベヤベルト上を移動可能な本体ケーシングに、
磁気バランス型センサユニットを設け、磁気バランス型
センサユニットの検出コイルに接続された位相検波回路
と、全波整流回路と、全波整流回路からの絶対値変換信
号がしきい値を越えた時に断線デジタル信号を出力する
断線判別回路と、該断線判別回路からの断線デジタル信
号の異常信号の時間を拡大した報知器駆動信号を出力す
るオフディレータイマーと、前記全波整流回路からの絶
対値変換信号を受けてレベル駆動信号を出力するレベル
表示器駆動回路とからなる信号処理装置を設け、レベル
表示器駆動回路からのレベル駆動信号のレベルを表示す
るレベル表示器を設け、オフディレータイマーからの報
知器駆動信号により断線を音で知らせる断線報知器を設
けた構成としているので、前記本体ケーシングを任意の
位置に移動させて、コンベヤベルトのスチールコードの
断線を確実に検出することができ、且つスチールコード
の断線位置を正確に特定することができる。
【0025】請求項5〜8に記載の発明では、磁気バラ
ンス型センサユニットを備えてコンベヤベルトに沿って
移動させる操作ケーシングと、信号処理ケーシングとを
別体に構成しているので、処理ケーシングを軽量、小型
にすることができて、取扱い操作が容易になると共に、
操作ハンドルを用いて間隙の狭い箇所にも容易に挿入し
て検出を行うことができる。
ンス型センサユニットを備えてコンベヤベルトに沿って
移動させる操作ケーシングと、信号処理ケーシングとを
別体に構成しているので、処理ケーシングを軽量、小型
にすることができて、取扱い操作が容易になると共に、
操作ハンドルを用いて間隙の狭い箇所にも容易に挿入し
て検出を行うことができる。
【0026】また、請求項6記載の発明では、車輪の走
行方向を90゜変えることができ、且つ隣接している3
個の磁気バランス型センサユニットが、90゜方向を変
えて検出できるようにしてあるので、操作ケーシングの
長手方向をコンベヤベルトの長手方向に沿って走行させ
て検出することができ、よってコンベヤベルトの幅端部
の湾曲部等においても、磁気バランス型センサユニット
をコンベヤベルトに近付けて正確な検出を行える。
行方向を90゜変えることができ、且つ隣接している3
個の磁気バランス型センサユニットが、90゜方向を変
えて検出できるようにしてあるので、操作ケーシングの
長手方向をコンベヤベルトの長手方向に沿って走行させ
て検出することができ、よってコンベヤベルトの幅端部
の湾曲部等においても、磁気バランス型センサユニット
をコンベヤベルトに近付けて正確な検出を行える。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
示例と共に説明する。
【0028】図1及び図8は、請求項1〜4に記載の発
明を実施する形態の一例を示したもので、図1に示すよ
うに、車輪11を備えてコンベヤベルト2上を移動可能
な本体ケーシング12に、図2及び図3に示す磁気バラ
ンス型センサユニット13、又は図4に示す磁気バラン
ス型センサユニット14と、図8に示すような周波数発
生回路15と、信号処理装置16と、レベル表示器17
と、断線報知器18と、電源回路19とを備えている。
電源回路19には、商用電源20と携帯用バッテリー2
1とを任意に接続し得る電源接続端子22が備えられて
おり、更に図1に示す電源スイッチ23、バッテリー電
圧低下表示スイッチ24が備えられている。
明を実施する形態の一例を示したもので、図1に示すよ
うに、車輪11を備えてコンベヤベルト2上を移動可能
な本体ケーシング12に、図2及び図3に示す磁気バラ
ンス型センサユニット13、又は図4に示す磁気バラン
ス型センサユニット14と、図8に示すような周波数発
生回路15と、信号処理装置16と、レベル表示器17
と、断線報知器18と、電源回路19とを備えている。
電源回路19には、商用電源20と携帯用バッテリー2
1とを任意に接続し得る電源接続端子22が備えられて
おり、更に図1に示す電源スイッチ23、バッテリー電
圧低下表示スイッチ24が備えられている。
【0029】前記磁気バランス型センサユニット13
は、図2及び図3に一例を示すように、所要の間隔を有
した両側のヨーク端25a,25bの間に中間のヨーク
端25cを一直線になるように備えたヨーク25を備え
ており、上記3本のヨーク端25a〜25cは、コンベ
ヤベルト2に対して非接触で且つ鉛直状に本体ケーシン
グ12に支持されている。
は、図2及び図3に一例を示すように、所要の間隔を有
した両側のヨーク端25a,25bの間に中間のヨーク
端25cを一直線になるように備えたヨーク25を備え
ており、上記3本のヨーク端25a〜25cは、コンベ
ヤベルト2に対して非接触で且つ鉛直状に本体ケーシン
グ12に支持されている。
【0030】一方のヨーク端25aには励磁コイル26
が巻かれていると共に、他方のヨーク端25bには励磁
コイル27が巻かれており、又中間のヨーク端25cに
は検出コイル28が巻かれており、前記ヨーク25と、
励磁コイル26,27と、検出コイル28とにより磁気
バランス型センサユニット13が構成されている。磁気
バランス型センサユニット13は、図6に示すように前
記励磁コイル26,27と検出コイル28とが直線状に
配置される方向に対して直角の方向に複数(図6では7
個)備えられている。
が巻かれていると共に、他方のヨーク端25bには励磁
コイル27が巻かれており、又中間のヨーク端25cに
は検出コイル28が巻かれており、前記ヨーク25と、
励磁コイル26,27と、検出コイル28とにより磁気
バランス型センサユニット13が構成されている。磁気
バランス型センサユニット13は、図6に示すように前
記励磁コイル26,27と検出コイル28とが直線状に
配置される方向に対して直角の方向に複数(図6では7
個)備えられている。
【0031】図4は、図2、図3とは異なる磁気バラン
ス型センサユニット14の例を示したものであり、この
磁気バランス型センサユニット14は、前記したヨーク
25を備えることなく、非磁性のボビン29に励磁コイ
ル26,27及び検出コイル28を巻いたのみの構成と
している。
ス型センサユニット14の例を示したものであり、この
磁気バランス型センサユニット14は、前記したヨーク
25を備えることなく、非磁性のボビン29に励磁コイ
ル26,27及び検出コイル28を巻いたのみの構成と
している。
【0032】前記磁気バランス型センサユニット13,
14は、前述し図6に示したように、励磁コイル26,
27と検出コイル28とが直線状になるように配置され
ていても良く、また、図7に示すように、所要の間隔で
平行に配置された複数の励磁コイル26と励磁コイル2
7との間において、検出コイル28が、2個の励磁コイ
ル26,26と2個の励磁コイル27,27とによりに
挟まれた中間位置になるように、即ち千鳥状に配置され
た構成を有していても良い。
14は、前述し図6に示したように、励磁コイル26,
27と検出コイル28とが直線状になるように配置され
ていても良く、また、図7に示すように、所要の間隔で
平行に配置された複数の励磁コイル26と励磁コイル2
7との間において、検出コイル28が、2個の励磁コイ
ル26,26と2個の励磁コイル27,27とによりに
挟まれた中間位置になるように、即ち千鳥状に配置され
た構成を有していても良い。
【0033】前記本体ケーシング12に備えられる周波
数発生回路15は、図8に示すように、sin波の基準
信号Pを出力するsin波発信器30を備えており、該
sin波発信器30からの基準信号Pを電流アンプ31
を介して前記磁気バランス型センサユニット13,14
の一方の励磁コイル26に出力するようにしており、ま
た、前記sin波発信器30からの基準信号Pを信号反
転器32を介して信号反転し(180度位相をずら
し)、マイナスの基準信号Pを電流アンプ33を介して
他方の励磁コイル27に出力するようにしている。
数発生回路15は、図8に示すように、sin波の基準
信号Pを出力するsin波発信器30を備えており、該
sin波発信器30からの基準信号Pを電流アンプ31
を介して前記磁気バランス型センサユニット13,14
の一方の励磁コイル26に出力するようにしており、ま
た、前記sin波発信器30からの基準信号Pを信号反
転器32を介して信号反転し(180度位相をずら
し)、マイナスの基準信号Pを電流アンプ33を介して
他方の励磁コイル27に出力するようにしている。
【0034】これにより図2及び図4に示すように、励
磁コイル26の磁束線26aと励磁コイル27の磁束線
27aとが互に180度の位相差をもっていることによ
り、互に打ち消し合ってバランスするようになってい
る。尚、前記信号反転器32を備えることなく、励磁コ
イル26と励磁コイル27の巻線方向を互に逆にしても
励磁コイル26,27の磁束線26a,27aが互に打
ち消し合うようにバランスさせることができる。
磁コイル26の磁束線26aと励磁コイル27の磁束線
27aとが互に180度の位相差をもっていることによ
り、互に打ち消し合ってバランスするようになってい
る。尚、前記信号反転器32を備えることなく、励磁コ
イル26と励磁コイル27の巻線方向を互に逆にしても
励磁コイル26,27の磁束線26a,27aが互に打
ち消し合うようにバランスさせることができる。
【0035】図2、図4に示したように、スチールコー
ド1に断線がなく、励磁コイル26,27の磁束線26
a,27aが互に打ち消し合ってバランスしているとき
には検出コイル28には殆んど電流が流れることがな
く、よって検出コイル28からの検出信号34(図8)
は小さく安定したものとなっている。
ド1に断線がなく、励磁コイル26,27の磁束線26
a,27aが互に打ち消し合ってバランスしているとき
には検出コイル28には殆んど電流が流れることがな
く、よって検出コイル28からの検出信号34(図8)
は小さく安定したものとなっている。
【0036】一方、図5に示すようにスチールコード1
に断線Hがあると、断線Hによって励磁コイル26の磁
束線26aと励磁コイル27の磁束線27aとがアンバ
ランスになり、その磁束線26a,27aのアンバラン
スに応じた電流が検出コイル28に流れるようになって
いる。
に断線Hがあると、断線Hによって励磁コイル26の磁
束線26aと励磁コイル27の磁束線27aとがアンバ
ランスになり、その磁束線26a,27aのアンバラン
スに応じた電流が検出コイル28に流れるようになって
いる。
【0037】前記図8の信号処理装置16には、複数備
えられている磁気バランス型センサユニット13,14
の各検出コイル28からの夫々の検出信号34を差動ア
ンプ36を介して入力することによりスチールコード1
の異常を検出する位相検波回路37と、該位相検波回路
37で処理した検出信号34から絶対値変換信号38を
得る全波整流回路39と、該全波整流回路39からの絶
対値変換信号38がしきい値を越えた時に断線を判別し
て断線デジタル信号40を出力する断線判別回路45
と、該断線判別回路45からの断線デジタル信号40の
異常信号の時間を拡大して報知器駆動信号44を出力す
るオフディレータイマー41と、前記全波整流器39か
らの絶対値変換信号38を受けてレベル駆動信号42を
出力するレベル表示器駆動回路43が備えられている。
図中46はゲイン可変アンプを示す。
えられている磁気バランス型センサユニット13,14
の各検出コイル28からの夫々の検出信号34を差動ア
ンプ36を介して入力することによりスチールコード1
の異常を検出する位相検波回路37と、該位相検波回路
37で処理した検出信号34から絶対値変換信号38を
得る全波整流回路39と、該全波整流回路39からの絶
対値変換信号38がしきい値を越えた時に断線を判別し
て断線デジタル信号40を出力する断線判別回路45
と、該断線判別回路45からの断線デジタル信号40の
異常信号の時間を拡大して報知器駆動信号44を出力す
るオフディレータイマー41と、前記全波整流器39か
らの絶対値変換信号38を受けてレベル駆動信号42を
出力するレベル表示器駆動回路43が備えられている。
図中46はゲイン可変アンプを示す。
【0038】図10は前記位相検波回路37の一例を示
したもので、前記sin波発信器30から励磁コイル2
6,27に与えられている基準信号Pがsinωtであ
るとき、検出コイル28にて検出され、差動アンプ36
で増幅された検出信号34をバンドパスフィルター47
に導いて特定周波数帯域以外を遮断(ノイズ除去)す
る。スチールコード1が断線している場合には、バンド
パスフィルター47からsin(ωt+θ)の検出信号
34が出力される。
したもので、前記sin波発信器30から励磁コイル2
6,27に与えられている基準信号Pがsinωtであ
るとき、検出コイル28にて検出され、差動アンプ36
で増幅された検出信号34をバンドパスフィルター47
に導いて特定周波数帯域以外を遮断(ノイズ除去)す
る。スチールコード1が断線している場合には、バンド
パスフィルター47からsin(ωt+θ)の検出信号
34が出力される。
【0039】このsin(ωt+θ)の検出信号34は
掛算器48に入力され、前記sin波発信器30からの
sinωtの基準信号Pを0〜180度位相を変えて出
力できるようになっている位相シフタ49からの搬送波
sinωtが掛算されることにより、sin(ωt+
θ)+cosθの検出信号が出力されるようになってお
り、この時のsin(ωt+θ)は高周波成分、cos
θは低周波の断線信号であるので、上記検出信号34を
ローパスフィルター50に通して高周波成分を遮断する
と、図9に示すような異常信号35が明瞭になった検出
信号34を得ることができるようになっている。
掛算器48に入力され、前記sin波発信器30からの
sinωtの基準信号Pを0〜180度位相を変えて出
力できるようになっている位相シフタ49からの搬送波
sinωtが掛算されることにより、sin(ωt+
θ)+cosθの検出信号が出力されるようになってお
り、この時のsin(ωt+θ)は高周波成分、cos
θは低周波の断線信号であるので、上記検出信号34を
ローパスフィルター50に通して高周波成分を遮断する
と、図9に示すような異常信号35が明瞭になった検出
信号34を得ることができるようになっている。
【0040】更に、前記位相検波回路37からの検出信
号34は、図8におけるゲイン可変アンプ46を介して
全波整流回路39に導かれることにより、図11に示す
ような絶対値の絶対値変換信号38に変換(全波整流)
され、更に断線判別回路45に導かれることにより、前
記異常信号35のレベルが図11のようにしきい値Lを
越えた時に図12に示すような矩形の異常信号51を有
する断線デジタル信号40を出力するようになってい
る。
号34は、図8におけるゲイン可変アンプ46を介して
全波整流回路39に導かれることにより、図11に示す
ような絶対値の絶対値変換信号38に変換(全波整流)
され、更に断線判別回路45に導かれることにより、前
記異常信号35のレベルが図11のようにしきい値Lを
越えた時に図12に示すような矩形の異常信号51を有
する断線デジタル信号40を出力するようになってい
る。
【0041】しかし、前記異常信号51の検出時間は、
例えば1mSec(1/1000秒)というような短時
間であるため、このままでは異常信号51を利用して断
線等を検出することができない。図12では異常信号5
1の間隔が0.5mSecの場合を示している。
例えば1mSec(1/1000秒)というような短時
間であるため、このままでは異常信号51を利用して断
線等を検出することができない。図12では異常信号5
1の間隔が0.5mSecの場合を示している。
【0042】このために、図8のオフディレータイマー
41によって、前記異常信号51の時間を図13に示す
ように利用可能な充分な長さ(例えば200mSec)
の矩形信号に拡大した異常信号51aを有する報知器駆
動信号44を出力させるようにしている。
41によって、前記異常信号51の時間を図13に示す
ように利用可能な充分な長さ(例えば200mSec)
の矩形信号に拡大した異常信号51aを有する報知器駆
動信号44を出力させるようにしている。
【0043】前記レベル表示器駆動回路43は、全波整
流回路39からの絶対値変換信号38を受けて、該絶対
値変換信号38の大きさに応じたレベル駆動信号42を
出力するようになっており、該レベル駆動信号42によ
り、図14に示すように絶対値変換信号38に応じたレ
ベルが、検出コイル28の夫々に対応してレベル表示記
17に表示されるようになっている。
流回路39からの絶対値変換信号38を受けて、該絶対
値変換信号38の大きさに応じたレベル駆動信号42を
出力するようになっており、該レベル駆動信号42によ
り、図14に示すように絶対値変換信号38に応じたレ
ベルが、検出コイル28の夫々に対応してレベル表示記
17に表示されるようになっている。
【0044】また、前記断線判別回路45により図12
に示すような異常信号51の断線デジタル信号40が検
出されると、オフディレータイマー41によって図13
のように時間が拡大された異常信号51aを有する報知
器駆動信号44が、OR回路52を介して断線報知器1
8(ブザー)に出力され、これにより断線報知器18は
音で断線を知らせるようになっている。図1及び図8
中、53はゲイン可変アンプ46のゲイン調節つまみ、
54は断線判別回路45のしきい値Lの調節つまみ、5
5は本体ケーシング12に備えた持ち運び用の把手であ
る。
に示すような異常信号51の断線デジタル信号40が検
出されると、オフディレータイマー41によって図13
のように時間が拡大された異常信号51aを有する報知
器駆動信号44が、OR回路52を介して断線報知器1
8(ブザー)に出力され、これにより断線報知器18は
音で断線を知らせるようになっている。図1及び図8
中、53はゲイン可変アンプ46のゲイン調節つまみ、
54は断線判別回路45のしきい値Lの調節つまみ、5
5は本体ケーシング12に備えた持ち運び用の把手であ
る。
【0045】次に、図1、図8に示した形態の作用を説
明する。
明する。
【0046】図1に示した装置を用いてコンベヤベルト
2のスチールコード1の断線を検出する際は、本体ケー
シング12を図1のようにコンベヤベルト2上に載置
し、この時、図2及び図4に示した磁気バランス型セン
サユニット13,14が、図3のようにコンベヤベルト
2の幅方向に複数並んだ状態となるようにする。
2のスチールコード1の断線を検出する際は、本体ケー
シング12を図1のようにコンベヤベルト2上に載置
し、この時、図2及び図4に示した磁気バランス型セン
サユニット13,14が、図3のようにコンベヤベルト
2の幅方向に複数並んだ状態となるようにする。
【0047】続いて電源スイッチ23をONにして、本
体ケーシング12をコンベヤベルト2の長手方向に移動
させる。
体ケーシング12をコンベヤベルト2の長手方向に移動
させる。
【0048】図2、図4に示したように、スチールコー
ド1に断線がなく、励磁コイル26,27の磁束線26
a,27aが互に打ち消し合ってバランスしているとき
には、検出コイル28には殆んど電流が流れることがな
いので検出コイル28からの検出信号34は小さく安定
しており、従って位相検波回路37から全波整流回路3
9に導かれて処理される検出信号34は小さく、よって
全波整流回路39からの絶対値変換信号38は図11の
しきい値Lよりも小さいので断線判別回路45からは断
線デジタル信号40が発せられず、また全波整流回路3
9からの絶対値変換信号38が小さいためにレベル表示
器駆動回路43はレベル駆動信号42を発せず、よって
断線報知器18は何も音を発せず、レベル表示器17に
は何も表示されない。
ド1に断線がなく、励磁コイル26,27の磁束線26
a,27aが互に打ち消し合ってバランスしているとき
には、検出コイル28には殆んど電流が流れることがな
いので検出コイル28からの検出信号34は小さく安定
しており、従って位相検波回路37から全波整流回路3
9に導かれて処理される検出信号34は小さく、よって
全波整流回路39からの絶対値変換信号38は図11の
しきい値Lよりも小さいので断線判別回路45からは断
線デジタル信号40が発せられず、また全波整流回路3
9からの絶対値変換信号38が小さいためにレベル表示
器駆動回路43はレベル駆動信号42を発せず、よって
断線報知器18は何も音を発せず、レベル表示器17に
は何も表示されない。
【0049】一方、図5に示すようにスチールコード1
に断線Hがあると、断線Hによって励磁コイル26の磁
束線26aと励磁コイル27の磁束線27aとがアンバ
ランスになり、その磁束線26a,27aのアンバラン
スに応じた電流が検出コイル28に流れるようになり、
このために全波整流回路39に導かれて処理された絶対
値変換信号38に、図11に示すように大きな異常信号
35が存在することになる。
に断線Hがあると、断線Hによって励磁コイル26の磁
束線26aと励磁コイル27の磁束線27aとがアンバ
ランスになり、その磁束線26a,27aのアンバラン
スに応じた電流が検出コイル28に流れるようになり、
このために全波整流回路39に導かれて処理された絶対
値変換信号38に、図11に示すように大きな異常信号
35が存在することになる。
【0050】断線判別回路45は、前記異常信号35が
図11のしきい値Lより大きいことによって図12に示
すような矩形の異常信号51を有する断線デジタル信号
40を出力するようになり、更にオフディレータイマー
41によって図13に示すように異常信号51aの検出
時間が拡大された報知器駆動信号44がOR回路52を
介して断線報知器18(ブザー)に出力されることにな
り、これによって断線報知器18は断線が検出されたこ
とを音で知らせる。
図11のしきい値Lより大きいことによって図12に示
すような矩形の異常信号51を有する断線デジタル信号
40を出力するようになり、更にオフディレータイマー
41によって図13に示すように異常信号51aの検出
時間が拡大された報知器駆動信号44がOR回路52を
介して断線報知器18(ブザー)に出力されることにな
り、これによって断線報知器18は断線が検出されたこ
とを音で知らせる。
【0051】また、前記したように全波整流回路39か
らの絶対値変換信号38が大きくなることにより、レベ
ル表示器駆動回路43は前記絶対値変換信号38に応じ
たレベル駆動信号42をレベル表示器17に出力し、図
14に示すように異常信号35に応じたレベルを、検出
コイル28の夫々に対応して、即ちスチールコード1が
多数備えられているコンベヤベルト2の幅方向位置に対
応して表示するようになる。
らの絶対値変換信号38が大きくなることにより、レベ
ル表示器駆動回路43は前記絶対値変換信号38に応じ
たレベル駆動信号42をレベル表示器17に出力し、図
14に示すように異常信号35に応じたレベルを、検出
コイル28の夫々に対応して、即ちスチールコード1が
多数備えられているコンベヤベルト2の幅方向位置に対
応して表示するようになる。
【0052】従って、断線報知器18により音が発せら
れた箇所が断線していることを知ることができるので、
スチールコード1の断線位置を正確に特定することがで
き、更にこの時、前記レベル表示器17に表示されるレ
ベルを見ることによって、スチールコード1の断線が他
のスチールコード1にどの程度伝播しているかを知るこ
とができる。図14では右から3番目と4番目の位置が
断線していることを示している。
れた箇所が断線していることを知ることができるので、
スチールコード1の断線位置を正確に特定することがで
き、更にこの時、前記レベル表示器17に表示されるレ
ベルを見ることによって、スチールコード1の断線が他
のスチールコード1にどの程度伝播しているかを知るこ
とができる。図14では右から3番目と4番目の位置が
断線していることを示している。
【0053】従って、コンベヤベルト2の切断により交
換する必要があるか否かの判断と、交換する位置の正確
な特定を行うことができる。
換する必要があるか否かの判断と、交換する位置の正確
な特定を行うことができる。
【0054】また、前記断線の検出には、商用電源20
が近くにある時にはそれを用いることができるが、携帯
用バッテリー21を用いれば任意の位置での検出を容易
に行うことができる。
が近くにある時にはそれを用いることができるが、携帯
用バッテリー21を用いれば任意の位置での検出を容易
に行うことができる。
【0055】図15、図16は、請求項5〜8に記載の
発明を実施する形態の一例を示したもので、走行方向が
90゜変更可能な車輪56を備えてコンベヤベルト2上
を移動可能で、且つ平面形状が細長い形状を有している
操作ケーシング57が備えられており、該操作ケーシン
グ57に、図2、図4の磁気バランス型センサユニット
13,14の励磁コイル26,27、検出コイル28の
配置方向が操作ケーシング57の幅方向になるようにし
て、操作ケーシング57の長手方向に複数の磁気バラン
ス型センサユニット13,14を配置するようにしてい
る。
発明を実施する形態の一例を示したもので、走行方向が
90゜変更可能な車輪56を備えてコンベヤベルト2上
を移動可能で、且つ平面形状が細長い形状を有している
操作ケーシング57が備えられており、該操作ケーシン
グ57に、図2、図4の磁気バランス型センサユニット
13,14の励磁コイル26,27、検出コイル28の
配置方向が操作ケーシング57の幅方向になるようにし
て、操作ケーシング57の長手方向に複数の磁気バラン
ス型センサユニット13,14を配置するようにしてい
る。
【0056】更に、前記操作ケーシング57には、操作
ハンドル58が備えてあり、該操作ハンドル58を操作
して操作ケーシング57を移動させるようになってい
る。
ハンドル58が備えてあり、該操作ハンドル58を操作
して操作ケーシング57を移動させるようになってい
る。
【0057】また、前記磁気バランス型センサユニット
13,14は、図17に示したように、所要の間隔で複
数配置された励磁コイル26,27と、その中間に配置
された検出コイル28とが縦横に直線状に配置されてお
り、且つ隣接する3つの磁気バランス型センサユニット
(ハッチング部)が、90゜方向を変えて磁気バランス
型センサユニット13’,14’を形成できるように、
リレー等により切替可能に構成されている。
13,14は、図17に示したように、所要の間隔で複
数配置された励磁コイル26,27と、その中間に配置
された検出コイル28とが縦横に直線状に配置されてお
り、且つ隣接する3つの磁気バランス型センサユニット
(ハッチング部)が、90゜方向を変えて磁気バランス
型センサユニット13’,14’を形成できるように、
リレー等により切替可能に構成されている。
【0058】前記操作ケーシング57とは別個に信号処
理ケーシング59を設けており、該信号処理ケーシング
59に、図8と同様の周波数発生回路15と、信号処理
装置16と、レベル表示器17と、断線報知器18と、
電源回路19と、商用電源20と携帯用バッテリー21
とを任意に接続し得る電源接続端子22とを備え、前記
操作ケーシング57と信号処理ケーシング59とを信号
ケーブル60で接続している。図15中61は信号処理
ケーシング59に設けたショルダーストラップ取付け金
具、図16中22は電源接続端子である。
理ケーシング59を設けており、該信号処理ケーシング
59に、図8と同様の周波数発生回路15と、信号処理
装置16と、レベル表示器17と、断線報知器18と、
電源回路19と、商用電源20と携帯用バッテリー21
とを任意に接続し得る電源接続端子22とを備え、前記
操作ケーシング57と信号処理ケーシング59とを信号
ケーブル60で接続している。図15中61は信号処理
ケーシング59に設けたショルダーストラップ取付け金
具、図16中22は電源接続端子である。
【0059】次に、図15、図16に示した形態の作用
を説明する。
を説明する。
【0060】図15に示した装置を用いてコンベヤベル
ト2のスチールコード1の断線を検出する際は、操作ケ
ーシング57のみをコンベヤベルト2上に載置し、この
時、磁気バランス型センサユニット13,14が、図3
のようにコンベヤベルト2の幅方向に複数並んだ状態と
なるようにして、図15、図18に示すように操作ハン
ドル58により操作ケーシング57をコンベヤベルト2
の長手方向に移動させる。これにより、前記図1及び図
8の場合と同様にして、スチールコード1の断線を検出
し、スチールコード1に断線がある場合には、レベル表
示器17に表示されると共に、断線報知器18によって
発せられる音により断線を知ることができる。
ト2のスチールコード1の断線を検出する際は、操作ケ
ーシング57のみをコンベヤベルト2上に載置し、この
時、磁気バランス型センサユニット13,14が、図3
のようにコンベヤベルト2の幅方向に複数並んだ状態と
なるようにして、図15、図18に示すように操作ハン
ドル58により操作ケーシング57をコンベヤベルト2
の長手方向に移動させる。これにより、前記図1及び図
8の場合と同様にして、スチールコード1の断線を検出
し、スチールコード1に断線がある場合には、レベル表
示器17に表示されると共に、断線報知器18によって
発せられる音により断線を知ることができる。
【0061】一方、コンベヤベルト2の幅方向端部は、
一般に図19に示すように湾曲しており、従ってこの湾
曲した部分を図18のままで検出すると、図19に示す
ようにコンベヤベルト2と操作ケーシング57中間部の
磁気バランス型センサユニット13,14との間に大き
なギャップGができて良好な検出ができなくなってしま
う。
一般に図19に示すように湾曲しており、従ってこの湾
曲した部分を図18のままで検出すると、図19に示す
ようにコンベヤベルト2と操作ケーシング57中間部の
磁気バランス型センサユニット13,14との間に大き
なギャップGができて良好な検出ができなくなってしま
う。
【0062】このため、前記コンベヤベルト2の湾曲部
を検出する際には、図20に示すように車輪56の方向
を90゜変え、更に図17にハッチングで示すように隣
接している3個の磁気バランス型センサユニット13,
14が、90゜方向を変えて磁気バランス型センサユニ
ット13’,14’を形成するように、リレー等により
切替える。
を検出する際には、図20に示すように車輪56の方向
を90゜変え、更に図17にハッチングで示すように隣
接している3個の磁気バランス型センサユニット13,
14が、90゜方向を変えて磁気バランス型センサユニ
ット13’,14’を形成するように、リレー等により
切替える。
【0063】図20に示すように操作ケーシング57の
長手方向がコンベヤベルト2の長手方向になるようにし
た状態で、操作ハンドル58により操作ケーシング57
をコンベヤベルト2の長手方向に移動させる。これによ
り、コンベヤベルト2が湾曲していても、図21に示す
ように操作ケーシング57の磁気バランス型センサユニ
ット13’,14’をコンベヤベルト2に近付けること
ができ、よって前記と同様にスチールコード1の断線を
確実に検出して、スチールコード1に断線がある場合に
は、レベル表示器17に表示すると共に、断線報知器1
8によって知らせることができる。
長手方向がコンベヤベルト2の長手方向になるようにし
た状態で、操作ハンドル58により操作ケーシング57
をコンベヤベルト2の長手方向に移動させる。これによ
り、コンベヤベルト2が湾曲していても、図21に示す
ように操作ケーシング57の磁気バランス型センサユニ
ット13’,14’をコンベヤベルト2に近付けること
ができ、よって前記と同様にスチールコード1の断線を
確実に検出して、スチールコード1に断線がある場合に
は、レベル表示器17に表示すると共に、断線報知器1
8によって知らせることができる。
【0064】また、上記操作ケーシング57は、図1の
本体ケーシング12に比して軽量、小型な構造とするこ
とができるので、取扱い操作が容易になると共に、操作
ハンドル58を用いて間隙の狭い箇所にも容易に挿入し
て検出を行うことができる利点がある。
本体ケーシング12に比して軽量、小型な構造とするこ
とができるので、取扱い操作が容易になると共に、操作
ハンドル58を用いて間隙の狭い箇所にも容易に挿入し
て検出を行うことができる利点がある。
【0065】
【発明の効果】請求項1〜4に記載の発明によれば、車
輪を備えてコンベヤベルト上を移動可能な本体ケーシン
グに、磁気バランス型センサユニットを設け、磁気バラ
ンス型センサユニットの検出コイルに接続された位相検
波回路と、全波整流回路と、全波整流回路からの絶対値
変換信号がしきい値を越えた時に断線デジタル信号を出
力する断線判別回路と、該断線判別回路からの断線デジ
タル信号の異常信号の時間を拡大した報知器駆動信号を
出力するオフディレータイマーと、前記全波整流回路か
らの絶対値変換信号を受けてレベル駆動信号を出力する
レベル表示器駆動回路とからなる信号処理装置を設け、
レベル表示器駆動回路からのレベル駆動信号のレベルを
表示するレベル表示器を設け、オフディレータイマーか
らの報知器駆動信号により断線を音で知らせる断線報知
器を設けた構成としているので、前記本体ケーシングを
任意の位置に移動させて、コンベヤベルトのスチールコ
ードの断線を確実に検出することができ、且つスチール
コードの断線位置を正確に特定することができる効果が
ある。
輪を備えてコンベヤベルト上を移動可能な本体ケーシン
グに、磁気バランス型センサユニットを設け、磁気バラ
ンス型センサユニットの検出コイルに接続された位相検
波回路と、全波整流回路と、全波整流回路からの絶対値
変換信号がしきい値を越えた時に断線デジタル信号を出
力する断線判別回路と、該断線判別回路からの断線デジ
タル信号の異常信号の時間を拡大した報知器駆動信号を
出力するオフディレータイマーと、前記全波整流回路か
らの絶対値変換信号を受けてレベル駆動信号を出力する
レベル表示器駆動回路とからなる信号処理装置を設け、
レベル表示器駆動回路からのレベル駆動信号のレベルを
表示するレベル表示器を設け、オフディレータイマーか
らの報知器駆動信号により断線を音で知らせる断線報知
器を設けた構成としているので、前記本体ケーシングを
任意の位置に移動させて、コンベヤベルトのスチールコ
ードの断線を確実に検出することができ、且つスチール
コードの断線位置を正確に特定することができる効果が
ある。
【0066】請求項5〜8に記載の発明によれば、磁気
バランス型センサユニットを備えてコンベヤベルトに沿
って移動させる操作ケーシングと、信号処理ケーシング
とを別体に構成しているので、処理ケーシングを軽量、
小型にすることができて、取扱い操作が容易になると共
に、操作ハンドルを用いて間隙の狭い箇所にも容易に挿
入して検出を行うことができる効果がある。
バランス型センサユニットを備えてコンベヤベルトに沿
って移動させる操作ケーシングと、信号処理ケーシング
とを別体に構成しているので、処理ケーシングを軽量、
小型にすることができて、取扱い操作が容易になると共
に、操作ハンドルを用いて間隙の狭い箇所にも容易に挿
入して検出を行うことができる効果がある。
【0067】また、請求項6記載の発明によれば、車輪
の走行方向を90゜変えることができ、且つ隣接してい
る3個の磁気バランス型センサユニットが、90゜方向
を変えて検出できるようにしてあるので、操作ケーシン
グの長手方向をコンベヤベルトの長手方向に沿って走行
させて検出することができ、よってコンベヤベルトの幅
端部の湾曲部等においても、磁気バランス型センサユニ
ットをコンベヤベルトに近付けて正確な検出を行える効
果がある。
の走行方向を90゜変えることができ、且つ隣接してい
る3個の磁気バランス型センサユニットが、90゜方向
を変えて検出できるようにしてあるので、操作ケーシン
グの長手方向をコンベヤベルトの長手方向に沿って走行
させて検出することができ、よってコンベヤベルトの幅
端部の湾曲部等においても、磁気バランス型センサユニ
ットをコンベヤベルトに近付けて正確な検出を行える効
果がある。
【図1】請求項1〜4に記載の発明を実施する形態の一
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図2】磁気バランス型センサユニットの一例を示す側
面図である。
面図である。
【図3】複数の磁気バランス型センサユニットをコンベ
ヤベルトの幅方向に配置した状態を示す斜視図である。
ヤベルトの幅方向に配置した状態を示す斜視図である。
【図4】磁気バランス型センサユニットの他の例を示す
側面図である。
側面図である。
【図5】スチールコードが断線して励磁コイルの磁束線
がアンバランスとなった状態を示す側面図である。
がアンバランスとなった状態を示す側面図である。
【図6】磁気バランス型センサユニットの配置の一例を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図7】磁気バランス型センサユニットの配置の他の例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図8】図1の装置の信号処理系統を示すブロック図で
ある。
ある。
【図9】位相検波回路によって処理された検出信号の線
図である。
図である。
【図10】位相検波回路の詳細を示すブロック図であ
る。
る。
【図11】全波整流回路によって全波整流された絶対値
変換信号の線図である。
変換信号の線図である。
【図12】断線判別回路によって得られた断線デジタル
信号の線図である。
信号の線図である。
【図13】オフディレータイマーによって処理された断
線デジタル信号の線図である。
線デジタル信号の線図である。
【図14】レベル表示器の一例を示す正面図である。
【図15】請求項5〜8に記載の発明を実施する形態の
一例を示す斜視図である。
一例を示す斜視図である。
【図16】図15の装置の信号処理系統を示すブロック
図である。
図である。
【図17】磁気バランス型センサユニットの構成と切替
を説明するための平面図である。
を説明するための平面図である。
【図18】操作ケーシングよる断線の検出状態の一例を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図19】コンベヤベルトの湾曲部で操作ケーシングの
中間部が浮き上がった状態を示す正面図である。
中間部が浮き上がった状態を示す正面図である。
【図20】操作ケーシングの走行方向を切替えた状態を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図21】図20としたことにより、コンベヤベルトの
湾曲部において操作ケーシングをコンベヤベルトに近付
けることができた状態を示す正面図である。
湾曲部において操作ケーシングをコンベヤベルトに近付
けることができた状態を示す正面図である。
【図22】従来の送受信コイルの一例を示す正面図であ
る。
る。
【図23】図22の送受信コイルをコンベヤベルトの幅
方向に複数配置した状態を示す斜視図である。
方向に複数配置した状態を示す斜視図である。
【図24】従来のスチールコード断線検出装置の一例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図25】従来のスチールコード断線検出装置における
ペンデコーダーの出力を示す線図である。
ペンデコーダーの出力を示す線図である。
1 スチールコード 2 コンベヤベルト 11 車輪 12 本体ケーシング 13 磁気バランス型センサユニット 14 磁気バランス型センサユニット 13’ 磁気バランス型センサユニット 14’ 磁気バランス型センサユニット 15 周波数発生回路 16 信号処理装置 17 レベル表示器 18 断線報知器 20 商用電源 21 携帯用バッテリー 22 電源接続端子 26 励磁コイル 26a 磁束線 27 励磁コイル 27a 磁束線 28 検出コイル 34 検出信号 37 位相検波回路 38 絶対値変換信号 39 全波整流回路 40 断線デジタル信号 41 オフディレータイマー 42 レベル駆動信号 43 レベル表示器駆動回路 44 報知器駆動信号 45 断線判別回路 51 異常信号 56 車輪 57 操作ケーシング 58 操作ハンドル 59 信号処理ケーシング L しきい値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 郁夫 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内
Claims (8)
- 【請求項1】 車輪を備えてコンベヤベルト上を移動可
能な本体ケーシングに設けられており、 コンベヤベルトに鉛直且つスチールコードの長手方向に
所要の間隔で配置されてその磁束線が互に打ち消し合っ
てバランスするように周波数発生回路に接続された励磁
コイルと、該励磁コイルの中間に配置されて励磁コイル
の磁束線のアンバランスによって検出信号を出力する検
出コイルとからなり、前記励磁コイルと検出コイルの配
置方向と直角方向に複数備えられた磁気バランス型セン
サユニットと、 該磁気バランス型センサユニットの夫々に対応して備え
られ、検出コイルからの検出信号を入力する位相検波回
路と、該位相検波回路で処理した検出信号を全波整流し
て絶対値変換信号を出力する全波整流回路と、該全波整
流回路からの絶対値変換信号としきい値との比較で断線
を判別して断線デジタル信号を出力する断線判別回路
と、該断線判別回路からの断線デジタル信号の異常信号
の時間を拡大した報知器駆動信号を出力するオフディレ
ータイマーと、前記全波整流回路からの絶対値変換信号
を受けてレベル駆動信号を出力するレベル表示器駆動回
路とからなる信号処理装置と、 前記レベル表示器駆動回路からのレベル駆動信号のレベ
ルを表示するレベル表示器と、 前記オフディレータイマーからの報知器駆動信号により
断線を音で知らせる断線報知器と、を備えたことを特徴
とするコンベヤベルトのスチールコード断線検出装置。 - 【請求項2】 磁気バランス型センサユニットが、所要
の間隔で配置された励磁コイルと、その中間に配置され
た検出コイルとが直線状に配置されていることを特徴と
する請求項1に記載のコンベヤベルトのスチールコード
断線検出装置。 - 【請求項3】 磁気バランス型センサユニットが、所要
の間隔で平行に配置された複数の励磁コイルの間に、4
個の励磁コイルに挟まれるように検出コイルが配置され
ていることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤベル
トのスチールコード断線検出装置。 - 【請求項4】 本体ケーシングに、商用電源と携帯用バ
ッテリーとを任意に接続し得る電源接続端子を備えてい
ることを特徴とする請求項1記載のコンベヤベルトのス
チールコード断線検出装置。 - 【請求項5】 走行方向を90゜変更可能な車輪を備え
てコンベヤベルト上を移動可能な平面形状が細長い操作
ケーシングと、 該操作ケーシングに設けられ、コンベヤベルトに鉛直且
つ操作ケーシングの幅方向に所要の間隔で配置されてそ
の磁束線が互に打ち消し合ってバランスするように備え
た励磁コイルと、該励磁コイルの中間に配置されて励磁
コイルの磁束線のアンバランスによって検出信号を出力
する検出コイルとからなり、操作ケーシングの長手方向
に複数備えられた磁気バランス型センサユニットと、 前記操作ケーシングとは別個に設けられた信号処理ケー
シングに備えられ、前記励磁コイルに接続された周波数
発生回路と、前記磁気バランス型センサユニットの夫々
に対応して信号処理ケーシングに備えられ、検出コイル
からの検出信号を入力する位相検波回路と、該位相検波
回路で処理した検出信号を全波整流して絶対値変換信号
を出力する全波整流回路と、該全波整流回路からの絶対
値変換信号としきい値との比較で断線を判別して断線デ
ジタル信号を出力する断線判別回路と、該断線判別回路
からの断線デジタル信号の異常信号の時間を拡大した報
知器駆動信号を出力するオフディレータイマーと、前記
全波整流回路からの絶対値変換信号を受けてレベル駆動
信号を出力するレベル表示器駆動回路とからなる信号処
理装置と、 前記レベル表示器駆動回路からのレベル駆動信号のレベ
ルを表示するレベル表示器と、 前記オフディレータイマーからの報知器駆動信号により
断線を音で知らせる断線報知器と、を備えたことを特徴
とするコンベヤベルトのスチールコード断線検出装置。 - 【請求項6】 磁気バランス型センサユニットが、所要
の間隔で配置された励磁コイルと、その中間に配置され
た検出コイルとが直線状に配置されており、且つ隣接す
る3つの磁気バランス型センサユニットが、90゜方向
を変えて励磁コイルの中間に検出コイルが位置するよう
に切替可能に構成されていることを特徴とする請求項5
に記載のコンベヤベルトのスチールコード断線検出装
置。 - 【請求項7】 操作ケーシングに、操作用ハンドルを備
えていることを特徴とする請求項5記載のコンベヤベル
トのスチールコード断線検出装置。 - 【請求項8】 信号処理ケーシングに、商用電源と携帯
用バッテリーとを任意に接続し得る電源接続端子を備え
ていることを特徴とする請求項5記載のコンベヤベルト
のスチールコード断線検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13856697A JPH10329928A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | コンベヤベルトのスチールコード断線検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13856697A JPH10329928A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | コンベヤベルトのスチールコード断線検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10329928A true JPH10329928A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15225143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13856697A Pending JPH10329928A (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | コンベヤベルトのスチールコード断線検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10329928A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000042196A (ko) * | 1998-12-24 | 2000-07-15 | 이구택 | 유타입 코어를 이용한 스틸코드 컨베이어 벨트의 스틸코드파선검출장치 |
JP2007186266A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Bridgestone Corp | コンベヤベルトの縦裂検出装置 |
JP2012185148A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-27 | Shin Nippon Hihakai Kensa Kk | ベルトコンベアのベルトの検査装置 |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP13856697A patent/JPH10329928A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000042196A (ko) * | 1998-12-24 | 2000-07-15 | 이구택 | 유타입 코어를 이용한 스틸코드 컨베이어 벨트의 스틸코드파선검출장치 |
JP2007186266A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Bridgestone Corp | コンベヤベルトの縦裂検出装置 |
JP2012185148A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-27 | Shin Nippon Hihakai Kensa Kk | ベルトコンベアのベルトの検査装置 |
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