JP2007186266A - コンベヤベルトの縦裂検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転を休止しているコンベヤベルト50上に、保持部材13と、この保持部材13に取付けられた送信ユニット11と受信ユニット12と走行用のローラーと、上記受信ユニット12に取付けられたLED18とを備えた検出ユニット10Zをセットし、上記検出ユニット10Zを上記コンベヤベルト50の長手方向に走行させてループコイル51の上を通過させるとともに、上記送信ユニット11の送信コイルに発振器14から高周波を供給し、上記受信ユニット12の受信コイル12Cにて上記ループコイル51に流れる誘導電流の有無を検出し、これを上記受信コイル12C上に接続されたLED18の点滅にて表示するようにした。
【選択図】図1
Description
上記ループコイル51は、長辺がコンベヤベルト50のほぼ全幅にわたるほぼ矩形状のコイルで、コンベヤベルト50の縦裂け時には必ず断線するような、細い鋼線などから構成されている。したがって、上記受信器62Aまたは受信器62Bが上記ループコイル51の誘導電流を検出しなかった場合には、上記ループコイル51の近傍に縦裂が発生していると考えられる。
一方、上記受信器62A,62Bはループコイル51が断線していない場合には、上記コンベヤベルト50が所定距離移動する毎に上記ループコイル51に流れる誘導電流を検出するので、上記受信器62A,62Bの出力を上記判定手段56に取り込んで誘導電流の検出毎に検出パルス信号を発生させるようにしておけば、図4(a),(b)に示すように、上記近接センサ55の出力に基づいたパルス信号Aと受信器62A(または、受信器62B)の出力に基づいた検出パルス信号Bとを比較すれば、上記検出パルス信号Bが欠けている場所を縦裂の発生位置として特定することができる。なお、上記例では、外部ノイズによる誤動作をなくすために、検出センサを2個使用したが、センサのシールド性能を高めれば、1個でもよい。
ところで、メンテナンスを行う場合には、コンベヤベルト50を取り外したり移動させたりすることがあるので、作業中にコンベヤベルト50に縦裂が発生する場合がある。
しかしながら、従来の検出方法では、メンテナンス中は、ローラー交換等のためコンベヤベルト50を回すことができないため、縦裂を検出することができないといった問題点があった。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンベヤベルトの縦裂検出装置において、上記保持部材に保持された送信コイルと受信コイルと、上記コンベヤベルトとの距離を一定に保持しつつ、上記コンベヤベルトの長手方向に走行させる手段を設けたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のコンベヤベルトの縦裂検出装置において、上記保持部材を、送信コイルと受信コイルとを連結して支持する支持棒とするとともに、上記走行手段を、上記支持棒の送信コイルと受信コイルとの間に配置される、コンベヤベルト上で転動しながら走行するローラーとしたものである。
このとき、上記保持部材の送信コイルと受信コイルとの間にローラなどの走行手段を取付けて、送信コイル及び受信コイルと上記コンベヤベルトとの距離を一定に保持しつつ、上記コンベヤベルトの長手方向に移動させるようにすれば、コンベヤベルトの縦裂の位置を確実に検出することができる。
また、本発明の縦裂検出装置は、信号処理回路を持たず、上記受信コイルに発生する誘導起電力により表示手段を直接作動させてループコイルの断線/非断線を判定するようにしているので、装置を小型・軽量化することが可能である。
図1は、本発明の最良の形態に係るコンベヤベルトの縦裂検出装置10の構成を示す図で、図2はこの縦裂検出装置10によるコンベヤベルト50の縦裂検出方法を示す図である。各図において、11はコンベヤベルト50の内部に所定間隔毎に埋設されたベルト幅方向に延びるループコイル51に高周波信号を送信する送信コイル11Cを備えた送信ユニット、12は上記ループコイル51に誘起された誘導電流による電磁波を受信する受信コイル12Cを備えた受信ユニット、13は上記受信ユニット11と受信ユニットとを所定の距離だけ離隔して保持する保持部材、14は発振回路14aと増幅回路14bとを備え、上記送信コイル11Cにケーブル15を介して高周波信号を供給する発振器、16はこの発振器14を駆動させるための内蔵電源、17は上記発振器14と上記内蔵電源16とを収納するケースで、本例では、上記受信ユニット12に、上記受信コイル12Cに発生する誘導起電力により点滅するLED18を取付けるとともに、上記保持部材13に走行用のローラー19を取付けて、上記送信ユニットと受信ユニットとを保持する保持部材13を、コンベヤベルト50との距離を一定に保持しつつ、コンベヤベルト50の長手方向に移動させることができるようにしている。
以下、保持部材13と、この保持部材13に取付けられた送信ユニット11と受信ユニット12と走行用のローラー19と、上記受信ユニット12に取付けられたLED18とを検出ユニット10Zという。
なお、上記発振器14を駆動する内蔵電源16としては、外部電源取込み可能な構造のものであってもよい。また、上記送信コイル11Cと発振器14を結ぶケーブル15については、ノイズの影響を防ぐために、シールド線を用いることが望ましい。
まず、運転を休止しているコンベヤベルト50上に、送信ユニット11と受信ユニット12とを結ぶ線が上記コンベヤベルト50の長手方向に直交するように、上記検出ユニット10Zをセットする。なお、上記走行用のローラー19は、走行用のローラー19の下端部がコンベヤベルト50上に当接したときには、送信コイル11Cの先端部と受信コイル12Cの先端部が上記コンベヤベルト50の上面から所定の距離になるように、上記保持部材13に取付けられているものとする。このとき、上記送信コイル11Cとケーブル15により繋がれているケース17は発振器14を備えていることから、ノイズの影響を最小限にするため、上記コンベヤベルト50から離れた位置に置いておくようにする。
次に、上記保持部材13を押して上記走行用のローラー19を回転させながら、上記検出ユニット10Zを上記コンベヤベルト50の長手方向に走行させる。上記検出ユニット10Zが上記コンベヤベルト50に埋設されたループコイル51の上を通過すると、上記ループコイル51が断線していない場合には、上記送信コイル11Cから供給された高周波により上記ループコイル51には誘導電流が流れる。受信コイル12Cが上記誘導電流の作る電磁波を検知すると、上記受信コイル12Cの両端には誘導起電力が発生し、この誘導起電力により、LED18が点灯する。
一方、上記ループコイル51が断線している場合には、上記受信コイル12Cの両端には誘導起電力が発生しないので、上記LED18は点灯しない。
上記ループコイル51の埋設されている位置はほぼ分かっているので、上記検出ユニット10Zを上記ループコイル51の位置近傍で往復させてやれば、ループコイル51の断線/非断線を容易に判定することができる。
このように、本例の縦裂検出装置10は、ループコイル51の断線/非断線をその場で判定することができるだけでなく、信号処理回路を用いることなく、ループコイルの断線/非断線を判定するようにしているので、装置を小型・軽量化することが可能である。
また、上記縦裂検出装置10は、信号処理回路を用いることなく、ループコイル51の断線/非断線を判定することができるので、装置を小型・軽量化することができる。
また、上記例では、発振回路14aと増幅回路14bとを備えた発振器14を用いて上記送信コイル11Cに高周波信号を供給する構成としたが、発振器を増幅回路14bのみとし、上記送信コイル11Cに直流信号を供給するようにしてもよい。なお、直流信号を供給する場合には、LED18を点灯させるためには、検出ユニット10Zをある程度の速度で移動させる必要がある。
また、保持部材13の形状としては、図2に示すような、送信ユニット11と受信ユニット12とを把持する構造としてもよいが、支持棒のように、棒状のものを用い、これに、送信ユニット11と受信ユニット12と走行用のローラー19とを取付けるようにしてもよい。
11C 送信コイル、11k,12k 樹脂、12 受信ユニット、
12C 受信コイル、13 保持部材、14 発振器、14a 発振回路、
14b 増幅回路、15 ケーブル、16 内蔵電源、17 ケース、18 LED、
19 走行用のローラー、50 コンベヤベルト、51 ループコイル。
Claims (3)
- 内部にベルト幅方向に延びるループコイルを備えた複数の被検出体が埋設されたコンベヤベルトの縦裂を検出する装置であって、送信コイルと、受信コイルと、上記送信コイルに直流電流または交流電流を供給する駆動回路と、上記送信コイルと受信コイルとを所定の距離離隔して保持する保持部材とを備えるとともに、上記受信コイルに発生する誘導起電力により作動する表示手段を設けたことを特徴とするコンベヤベルトの縦裂検出装置。
- 上記保持部材に保持された送信コイルと受信コイルと、上記コンベヤベルトとの距離を一定に保持しつつ、上記コンベヤベルトの長手方向に走行させる手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンベヤベルトの縦裂検出装置。
- 上記保持部材を、送信コイルと受信コイルとを連結して支持する支持棒とするとともに、上記走行手段を、上記支持棒の送信コイルと受信コイルとの間に配置される、コンベヤベルト上で転動して走行するローラーとしたことを特徴とする請求項2に記載のコンベヤベルトの縦裂検出装置。
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