JP5455552B2 - コンベアベルトの縦裂き検出装置 - Google Patents

コンベアベルトの縦裂き検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5455552B2
JP5455552B2 JP2009244489A JP2009244489A JP5455552B2 JP 5455552 B2 JP5455552 B2 JP 5455552B2 JP 2009244489 A JP2009244489 A JP 2009244489A JP 2009244489 A JP2009244489 A JP 2009244489A JP 5455552 B2 JP5455552 B2 JP 5455552B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor belt
loop coil
voltage data
detection
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009244489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011088724A (ja
Inventor
崇 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2009244489A priority Critical patent/JP5455552B2/ja
Publication of JP2011088724A publication Critical patent/JP2011088724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5455552B2 publication Critical patent/JP5455552B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Conveyors (AREA)

Description

この発明は、コンベアベルトの縦裂き検出装置に関し、特に、搬送移動するコンベアベルトに生じた縦裂きを確実に検出することができるコンベアベルトの縦裂き検出装置に関する。
従来、コンベアベルトに縦裂きが生じた場合にそれを検出するための縦裂き検出装置が知られており、例えば、「コンベアベルトの縦裂き検出装置」(特許文献1参照)や「コンベアベルトのモニタリングシステム」(特許文献2参照)がある。
「コンベアベルトの縦裂き検出装置」は、コンベアベルトに埋設した被検出体(ループコイル)の断線によりコンベアベルトの縦裂きを検出する際、コンベアベルトの走行方向に所定距離をおいて二つの検出センサを固定配置することで、外部ノイズによる誤検出が減少するようにしている。
「コンベアベルトのモニタリングシステム」は、コンベアベルトにトランスポンダと計測手段を設置して、その識別情報及び計測値を載せた電波を送受信機により受信するようにし、電波を受信できない場合、コンベアベルトに縦裂き等が生じてトランスポンダが落下する等、異常が生じたと判断すると共に、縦裂きの予兆としての異常な高温等も検出する。
また、同様に、コンベアベルトの縦裂きを検出する際に、検出信号を複数回測定しその平均値をもって断線を判断することで、誤動作による影響を受け難い構成にした「コンベアベルトの縦裂き検出方法」(特許文献3参照)もある。
特開2005−162430号公報 特開2006−52039号公報 特開平3−297719号公報
しかしながら、従来の「コンベアベルトの縦裂き検出装置」や「コンベアベルトのモニタリングシステム」においては、例えば、検出電圧が非常に小さくなったとき、それが誤作動なのか或いは殆ど断線した状態なのか判別することができないため、結局、現場まで確かめに行く必要があった。また、従来の「コンベアベルトの縦裂き検出方法」においても、一つのコイルに対する測定回数が増えているので検出の確実性は増しているが、やはり、誤作動か或いは本当に断線しているのかの区別は付け難かった。
この発明の目的は、コンベアベルトの縦裂き検出のための検出情報から誤作動となる要素を排除することにより、検出情報に基づき判断が曖昧となる状況を生じさせず、曖昧な判断に伴う無駄を無くして縦裂き検出の効率化を図ることができるコンベアベルトの縦裂き検出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係るコンベアベルトの縦裂き検出装置は、無端環状のコンベアベルトにベルト幅方向に延びて埋設され、前記コンベアベルトの縦裂き時、断線状態になる導電性のループコイルと、前記コンベアベルトの近傍に配置され、前記ループコイルに誘導電流を生じさせる高周波磁界を発生させる送信部、及び前記ループコイルに生じた誘導電流を検出する受信部を備えた検知部と、判定部とを有しており、判定部は、前記コンベアベルトの搬送移動時に前記受信部により検出された前記ループコイルの電圧データに基づき、前記ループコイルが断線状態にあるか否かを判定すると共に、前記電圧データと予め設定した閾値との比較結果に基づき、当該電圧データを自動的に削除して判定要素としないようにしている。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトの縦裂き検出装置は、前記判定部が、前記閾値との比較結果が、前記ループコイルから検出した電圧データが0より大きく、且つ、前記閾値を下回る場合、当該ループコイルの電圧データを自動的に削除し、一方、前記ループコイルから検出した電圧データが0の場合、前記コンベアベルトの搬送移動を停止させる停止信号を出力するようにしている。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトの縦裂き検出装置は、前記判定部が、前記ループコイルの電圧データを削除した場合、その都度、削除した旨をモニタ手段に表示させるモニタ表示情報を出力するようにしている。
この発明に係るコンベアベルトの縦裂き検出装置によれば、無端環状のコンベアベルトにベルト幅方向に延びて埋設されて、コンベアベルトの縦裂き時に断線状態になる導電性のループコイルに、検知部の送信部が高周波磁界を発生させて誘導電流を生じさせ、このループコイルに生じた誘導電流を受信部が検出し、判定部が、コンベアベルトの搬送移動時に受信部により検出されたループコイルの電圧データに基づいて、ループコイルが断線状態にあるか否かを判定すると共に、電圧データと予め設定した閾値との比較結果に基づき、当該電圧データを自動的に削除して判定要素としないようにするので、コンベアベルトの縦裂き検出のための検出情報から誤作動となる要素を排除することができ、検出情報に基づき判断が曖昧となる状況を生じさせず、曖昧な判断に伴う無駄を無くして縦裂き検出の効率化を図ることができる。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトの縦裂き検出装置によれば、判定部が、閾値との比較結果が、ループコイルから検出した電圧データが0より大きく、且つ、閾値を下回る場合、当該ループコイルの電圧データを自動的に削除し、一方、ループコイルから検出した電圧データが0の場合、コンベアベルトの搬送移動を停止させる停止信号を出力するので、検出された電圧データが一定の閾値を下回る微少な場合は削除され、曖昧な情報を基に縦裂きの有無を一々調べる必要がなくなって、縦裂き検出効率が向上し、また、検出電圧が0のときはコンベアベルトの搬送移動を直ぐに停止されて、大きな故障等になるのを未然に防ぐことができる。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトの縦裂き検出装置によれば、判定部が、ループコイルの電圧データを削除すると、その都度、削除した旨をモニタ手段に表示させるモニタ表示情報が出力されるので、監視場所とベルトコンベア装置が設置された現場までの距離が遠い場合に、モニタ手段による遠隔監視ができ、縦裂き検出のための時間と手間を削減することができる。
この発明の一実施の形態に係るコンベアベルトの縦裂き検出装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1のベルトコンベア装置の概略構成を示す説明図である。 図1の従動プーリの説明図である。 図1のコンベアベルトを示し、(a)は図2のA−A線に沿うコンベアベルトの部分平面図、(b)は(a)のループコイルの平面説明図である。 センサ部の設置状態を示すコンベアベルトの部分説明図である。 図1のベルトコンベア装置駆動時における各種信号のタイミングチャートである。 ループコイル埋設箇所において縦裂きが発生した場合のパルス発生状態を示す各種信号のタイミングチャートである。 ループコイルの検出電圧データの閾値に基づく判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係るコンベアベルトの縦裂き検出装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、コンベアベルトの縦裂き検出装置10は、ベルトコンベア装置11のコンベアベルト12に装着されたループコイル13、コンベアベルト12の近傍に配置されたセンサ部(検知部)14、及びループコイル13が断線状態にあるか否かを判定する判定部15を有している。センサ部14は、送信部14a及び受信部14bを備え、判定部15は、CPU(Central Processing Unit)15a及びメモリ15bを備えている。
図2は、図1のベルトコンベア装置の概略構成を示す説明図である。図2に示すように、ベルトコンベア装置11は、図示しないガイドローラに支持されガイドローラの回転を伴って搬送移動方向(図中、矢印参照)へ送り出されるコンベアベルト12により、ホッパ16からコンベアベルト12上に投入された搬送物(図示しない)を搬送部(キャリア)12aに載置して、搬送終端部まで搬送する。
コンベアベルト12は、例えば、天然ゴム(Natural Rubber:NR)等の弾性材料により無端環状に形成されて、図示しないモータにより回転される動力回転体としての従動プーリ17と駆動プーリ18との間に掛け回されている。
図3は、図1の従動プーリの説明図である。図3に示すように、従動プーリ17のプーリ側面17aには、2枚の検出用金属である鉄片19が取り付けられており、プーリ側面17aの近傍には、サポートフレーム20を介して2個の近接センサ21a,21bが設置されている。両近接センサ21a,21bは、従動プーリ17の軸心を中心とした同一円弧上に若干の間隔を持って、サポートフレーム20に固定されている。
両近接センサ21a,21bには、図示しない増幅部を介して判定部15(図1,2参照)が接続されており、両近接センサ21a,21bは、従動プーリ17の回転によって鉄片19が両近接センサ21a,21bを通過する毎に、判定部15にパルス信号を出力する(図2参照)。なお、両近接センサ21a,21bは、従動プーリ17の回転方向を判断することができるように、同一円弧上から半径方向にずらして配置されている。
従動プーリ17の回転量は、従動プーリ17とコンベアベルト12とのずれを除き、コンベアベルト12の搬送移動距離と略対応するので、両近接センサ21a,21bから判定部15に出力されるパルス信号の数も、コンベアベルト12の搬送移動距離に略対応することになる。
図4は、図1のコンベアベルトを示し、(a)は図2のA−A線に沿うコンベアベルトの部分平面図、(b)は(a)のループコイルの平面説明図である。図4に示すように、コンベアベルト12は、ベルト搬送移動方向(図中、矢印参照)に沿う所定間隔毎に、ベルト下面(裏面)に近いベルト内部に埋め込まれた、複数のループコイル13を有している((a)参照)。ループコイル13は、同心状に配置された2本の導線からなり、長辺がコンベアベルト12のベルト幅略全域にわたる略矩形状の閉ループを形成している((a)参照)。
導線としては、コンベアベルト12の縦裂き時に必ず断線する低い強度のスチールケーブル、例えば、細い撚り亜鉛めっき鋼線が用いられる。なお、ループコイル13は、コンベアベルト12の伸びや曲げによる変形を吸収するため波状に屈曲((b)参照)して形成されており、その繋ぎ目は、耐久性を考慮して編み込み結合されている。
複数のループコイル13の内、近接配置(本実施例では間隔が5m)された2本のループコイル13a,13bは、スタートループコイルとしてベルト移動距離を計算するための基準となる。スタートループコイル13bに続く各ループコイル13(図4においては、ループコイル13c,13d,13eを図示)は、それぞれ一定距離を有して(本実施例では間隔が50〜100m)配置されており、スタートループコイル13aからのベルト移動距離を検出することができる。なお、ループコイル13の設置数や配置間隔は、種々の設定が可能である。
図2及び図4に示すように、コンベアベルト12の下方、即ち、搬送部(キャリア)12aのベルト裏面側下方には、コンベアベルト12に接近して、センサ部14が配置されている。センサ部14は、コンベアベルト12の縦裂きが発生し易い位置に対応して配置するのが好ましく、例えば、ホッパ16からベルト搬送移動方向(図中、矢印方向)にややずれて設置されている(図2参照)。
図5は、センサ部の設置状態を示すコンベアベルトの部分説明図である。図5に示すように、センサ部14は、ループコイル13に対向するようにコンベアベルト12下方のベルト幅両側近傍に位置させて、サポートフレーム22に固定された、送信部14aと受信部14bを有している。
送信部14aが、高周波発振回路により高周波(例えば、15kHz程度)磁界を発生させ、この高周波磁界内にループコイル13が接近すると、ループコイル13が断線していなければ、電磁誘導現象によってループコイル13内に誘導電流が流れる。この誘導電流により、ループコイル13に近接配置された受信部14bの受信コイルに誘導起電力が発生するので、受信部14bにおける誘導起電力を検出すれば、ループコイル13が断線していないことを検知することができる。
このセンサ部14には、図示しない増幅部を介して判定部15が接続されており(図1参照)、受信部14bが検出した信号は、増幅部を介して判定部15に出力される。
判定部15は、CPU15a及びメモリ15bを有しており、CPU15aは、メモリ15bに格納されている制御プログラムや各種処理手順を規定したプログラム等のソフトウェア、或いは保存されている各種データに基づき、ここで説明する、コンベアベルト12の縦裂きを検出するために行われる一連の判定処理を実行する。この判定部15により、近接センサ21aからのパルス数等が記憶され、近接センサ21aからのパルス信号とセンサ部14からの信号とに基づいて、コンベアベルト12の縦裂きの有無及びその位置が判定される。
判定部15には、駆動制御部23が接続されており(図1参照)、コンベアベルト12の縦裂きが有ると判定された場合、判定部15から駆動制御部23へ駆動停止信号sが出力され、駆動停止信号sが入力した駆動制御部23は、駆動プーリ18を駆動するモータ(図示省略)の駆動を停止させる。
このように、判定部15は、コンベアベルト12の搬送移動時に受信部14bによって検出されたループコイル13の電圧データに基づき、ループコイル13の断線状態を判定するが、このとき、電圧データと予め設定した閾値との比較結果に基づき、当該電圧データを自動的に削除して判定要素としないようにする。
つまり、判定部15は、ループコイル13の検出電圧(V)と閾値(Vt)を比較し、検出電圧(V)が0より大きく、且つ、閾値(Vt)を下回る(0<V<Vt)場合は、当該ループコイル13の電圧データを自動的に削除し、一方、検出電圧(V)が0(V=0)の場合は、コンベアベルト12の搬送移動を停止させる駆動停止信号sを駆動制御部23へ出力する(図1参照)。なお、検出電圧(V)と閾値(Vt)との比較は、複数回、例えば3〜4回行う。
(コンベアベルトの縦裂き検出)
次に、コンベアベルトの縦裂き検出装置10における、コンベアベルト12の縦裂き検出について説明する。
縦裂き検出装置10によりコンベアベルト12の縦裂き検出を行う際、先ず、各ループコイル13間の埋設間隔を記憶するために、ベルトコンベア装置11を駆動させる。
図6は、図1のベルトコンベア装置駆動時における各種信号のタイミングチャートである。ここで、回転センサ信号V1は、ベルトコンベア装置11の駆動時に、近接センサ21aから入力される信号であり、回転センサ信号V1よりも所定時間遅延してパルス信号が入力される回転センサ信号V2は、近接センサ21bから入力される信号である。また、ループコイル信号V3は、センサ部14からの信号が図示しない増幅部で増幅されて判定部15に入力されたものである。
図6に示すように、ループコイル信号V3において、略連続して発生するパルス信号aとパルス信号bは、センサ部14が略連続して2つのループコイル13a,13bを検知したことを示し、2つのループコイル13a,13bは、スタートループコイルとして認識される。
スタートループコイル13a,13bの検知以後、判定部15は、ループコイル信号V3にコイル検知信号であるパルス信号が発生する毎に、各パルス信号が入力される間に回転センサ信号V1及び回転センサ信号V2で入力されたパルス数を、各ループコイル13間の間隔として記憶する。
センサ部14が、再び略連続して2つのループコイル(スタートループコイル)13a,13bを検出し、ループコイル信号V3において、再びパルス信号が連続して発生した段階で、判定部15は、コンベアベルト12が一周したものと判断して各ループコイル13間の間隔の記憶を終了し、コンベアベルト12の縦裂き検出を開始する。
ここで、判定部15は、センサ部14からのパルス信号に基づく各ループコイル13間の間隔の記憶を行う。各ループコイル13間の間隔記憶は、センサ部14からのパルス信号に基づく場合と同様である。
スタートループコイル13bに続く、ループコイル13c(図4参照)の縦裂き検出では、ループコイル13cがセンサ部14を通過する際、先ず、判定部15が、スタートループコイル13a,13bのパルス信号a,bの入力後における、回転センサ信号V1及び回転センサ信号V2で発生したパルス数をカウントする。カウントされたパルス数と、ループコイル13cの埋設箇所までのパルス数として記憶された数を比較対応させ、これらが等しい場合に、ループコイル13cのパルス信号(コイル検知信号)cの有無を判定する。
このとき、パルス信号cがあれば、ループコイル13cの埋設箇所で縦裂きは発生していないと判定する。一方、パルス信号cがなければ、ループコイル13cの埋設箇所での縦裂きによりループコイル13cが破断している(断線状態にある)と判定して、駆動制御部23に判定結果信号である駆動停止信号sを出力し、駆動プーリ18の作動を停止する。
図7は、ループコイル埋設箇所において縦裂きが発生した場合のパルス発生状態を示す各種信号のタイミングチャートである。図7に示すように、ループコイル13cに続くループコイル13d(図4参照)の埋設箇所において縦裂きが発生した場合、ループコイル13dに対応するパルス信号dは発生していない。
このパルス信号数のカウントに際し、判定部15において、ループコイル13の検出電圧(V)が0より大きく、且つ、閾値(Vt)を下回る(0<V<Vt)場合、当該ループコイル13の電圧データが自動的に削除され、一方、検出電圧(V)が0(V=0)の場合、コンベアベルト12の搬送移動を停止させる駆動停止信号sが出力される。
図8は、ループコイルの検出電圧データの閾値に基づく判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
判定部15において、ループコイル13の検出電圧データを閾値に基づき判定処理する場合、図8に示すように、先ず、ループコイル13の検出電圧(V)に関する閾値(Vt)を設定する(ステップS101)。閾値設定後、ループコイル13の電圧(V)を検出し(ステップS102)、検出電圧(V)が0である(V=0)か否かを判定する(ステップS103)。
ステップS103の判定の結果、検出電圧(V)が0である(Yes)場合、コンベアベルト12の搬送移動を停止させるコンベア停止信号を出力し(ステップS104)、判定処理を終了する。一方、検出電圧(V)が0でない(No)場合、検出電圧(V)は閾値(Vt)を下回らないか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105の判定の結果、検出電圧(V)が閾値(Vt)を下回らない(Yes)場合、ステップS102へ戻ってループコイル13の電圧検出を継続し、一方、検出電圧(V)が閾値(Vt)を下回る(No)場合、ループコイル13の検出電圧データを削除し(ステップS106)、その後、テップS102へ戻ってループコイル13の電圧検出を継続する。
つまり、判定部15は、閾値(Vt)を決めて、検出電圧(V)を閾値(Vt)と比較し、その結果、ループコイル13からの検出電圧(V)が閾値(Vt)を下回ったとき(0<V<Vt)は、そのループコイル13の検出電圧データを自動的に除外するデータの自動更新を行ってカウントせず、一方、検出電圧が0である(V=0)ときは、実際に縦裂きが起こったものとして、データの自動更新を行わずに駆動停止信号sを出力し、コンベアベルト12の搬送移動を停止させる。
これは、ループコイル13は、使用期間が長くなるに連れて劣化し検出電圧の低下が避けられないことから、検出電圧が非常に小さくなったとき、それが劣化の影響を受けた誤作動なのか或いは殆ど断線した状態なのか、検出データから判別することができないので、閾値を設定して、検出データが閾値を下回った場合は、ベルトコンベア装置11を止めずにそのループコイル13の番号のデータのみを自動的に削除してカウントしないようにし、検出データが0だった場合は、縦裂きが起こっているとしてベルトコンベア装置11を止めるようにして、対応するものである。
この結果、コンベアベルト12の縦裂き検出のための検出データから誤作動となる要素を排除することにより、検出データに基づき判断が曖昧となる状況を生じさせず、曖昧な判断に伴う無駄を無くして縦裂き検出の効率化と縦裂き発生有無の確認作業の軽減化を図ることができる。
そして、センサ部14が、ループコイル13cについて縦裂きの発生を検知をしなければ、ループコイル13cに続いて、次のループコイル13d(図4,6参照)がセンサ部14を通過する。
以下、同様に、各ループコイル13のコイル位置におけるパルス信号が検出されるか否かにより、コンベアベルト12のループコイル13埋設箇所における縦裂き発生の有無を検知する。
上述したデータの自動更新を行った場合、判定部15は、自動更新の都度、該当する電圧データを削除した旨の信号(モニタ表示情報)rを、ベルトコンベア装置11が設置された作業現場から離れて遠隔監視をするための監視場所に備えられた、表示装置(モニタ手段)24(図1参照)へ送信し、削除した旨を表示装置24に表示させる。これにより、電圧データを削除したことが、表示装置24を用いた遠隔監視を行っているベルトコンベア装置11の操作監視者(オペレータ)側へ連絡できるようにする。
従って、コンベアベルトの縦裂き検出装置10が設置されている場所から離れたところでベルトコンベア装置11を監視していても、ベルトコンベア装置11のコンベアベルト12の現在状況(例えば、ループコイル13の状態等)を把握(遠隔監視)することができる。特に、監視場所からベルトコンベア装置11を使用する作業現場が遠く離れた場所にある場合、遠隔監視ができないと時間的に大きな負担になるので、効果的である。
また、判定部15における判定において、検出データが自動的に削除されたループコイル13は、ベルトコンベア12から速やかに撤去され、正常動作するループコイル13に交換される。その後、ループコイル13を復活させることができる。
なお、上記の実施の形態では、両近接センサ21a,21bによりコンベアベルト12の走行距離を推定しているが、タイマにてコンベアベルト12の走行距離を推定してもよい。また、鉄片19を従動プーリ側面17aでなく、駆動プーリ18の側面に取り付けると共に、両近接センサ21a,21bを従動プーリ側面17aの近傍でなく、駆動プーリ18の側面の近傍に設けてもよい。
このように、閾値を決めて、ループコイル13からの検出電圧がそれを下回ったときは、ループコイル13の出力低下に伴うコンベア停止信号の発生を回避するため、出力低下したループコイル13の出力データである電圧データを自動的に消去してカウントせず、検出電圧が0になったときは、実際に縦裂きが起こったものとして、電圧データの自動更新を行わずに駆動停止信号sを出力し、ベルトコンベア装置11の運転を停止する。
この結果、コンベアベルト12の縦裂き検出のための検出データから誤作動となる要素が自動的に排除されるので、検出データに基づき判断が曖昧となる状況を生じさせず、曖昧な判断に伴う無駄を無くして縦裂き検出の効率化を図ることができる。
従って、縦裂きが発生していないにも拘わらず、ループコイル13の出力低下によるベルト搬送停止信号が発生したことによる、直接現場に赴いてのループコイル13の確認や出力低下したループコイル13の手作業による削除といった、ベルトコンベア装置11使用者側の手間を、削減することができる。これに伴い、ベルトコンベア12の縦裂きを検出する際に、検出動作の状態確認及び検出操作性の向上を図ることができ、検出操作を分かり易くすることができる。
また、ベルトコンベア装置11の動作情報確認等の各種制御に関する表示及び操作指示を、タッチパネルを介して行うように構成されていた場合、喩え、タッチパネルが損傷しても、通電により点灯するランプ及び通電・遮断するスイッチ(ハードウェアランプ&スイッチ)を用いることで、最低限の動作情報の確認と縦裂き検出装置の操作が可能となり、縦裂き検出機能を維持することができる。
この発明によれば、コンベアベルトに縦裂きが生じた場合にそれを検出するコンベアベルトの縦裂き検出のための検出情報から、誤作動となる要素を排除することができ、検出情報に基づき判断が曖昧となる状況を生じさせず、曖昧な判断に伴う無駄を無くして縦裂き検出の効率化を図ることができるので、コンベアベルトに発生した縦裂きを検出するコンベアベルトの縦裂き検出装置として最適である。
10 コンベアベルトの縦裂き検出装置
11 ベルトコンベア装置
12 コンベアベルト
12a 搬送部
13,13a,13b,13c,13d,13e ループコイル
14 センサ部
14a 送信部
14b 受信部
15 判定部
15a CPU
15b メモリ
16 ホッパ
17 従動プーリ
17a プーリ側面
18 駆動プーリ
19 鉄片
20,22 サポートフレーム
21a,21b 近接センサ
23 駆動制御部
24 表示装置

Claims (3)

  1. 無端環状のコンベアベルトにベルト幅方向に延びて埋設され、前記コンベアベルトの縦裂き時、断線状態になる導電性のループコイルと、
    前記コンベアベルトの近傍に配置されて、前記ループコイルに誘導電流を生じさせる高周波磁界を発生させる送信部、及び前記ループコイルに生じた誘導電流を検出する受信部を備えた検知部と、
    前記コンベアベルトの搬送移動時に前記受信部により検出された前記ループコイルの電圧データに基づき、前記ループコイルが断線状態にあるか否かを判定すると共に、前記電圧データと予め設定した閾値との比較結果に基づき、当該電圧データを自動的に削除して判定要素としない判定部と
    を有するコンベアベルトの縦裂き検出装置。
  2. 前記判定部は、
    前記閾値との比較結果が、前記ループコイルから検出した電圧データが0より大きく、且つ、前記閾値を下回る場合、当該ループコイルの電圧データを自動的に削除し、一方、前記ループコイルから検出した電圧データが0の場合、前記コンベアベルトの搬送移動を停止させる停止信号を出力する
    請求項1に記載のコンベアベルトの縦裂き検出装置。
  3. 前記判定部は、
    前記ループコイルの電圧データを削除した場合、その都度、削除した旨をモニタ手段に表示させるモニタ表示情報を出力する
    請求項1または2に記載のコンベアベルトの縦裂き検出装置。
JP2009244489A 2009-10-23 2009-10-23 コンベアベルトの縦裂き検出装置 Expired - Fee Related JP5455552B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009244489A JP5455552B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 コンベアベルトの縦裂き検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009244489A JP5455552B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 コンベアベルトの縦裂き検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011088724A JP2011088724A (ja) 2011-05-06
JP5455552B2 true JP5455552B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=44107350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009244489A Expired - Fee Related JP5455552B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 コンベアベルトの縦裂き検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5455552B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5870792B2 (ja) * 2012-03-21 2016-03-01 横浜ゴム株式会社 コンベヤベルトの縦裂き検出システム
JP6445381B2 (ja) * 2015-04-17 2018-12-26 株式会社ブリヂストン コンベヤベルト及びコンベヤベルト装置
CN107963418B (zh) * 2017-12-19 2023-11-14 福建龙净环保股份有限公司 一种输送机调心装置
KR101975398B1 (ko) * 2018-04-20 2019-05-07 허인순 컨베이어 모니터링 시스템 및 방법
CN111517092B (zh) * 2020-06-03 2021-06-11 太原理工大学 一种传动带撕裂检测方法
CN117509067B (zh) * 2024-01-04 2024-03-22 山西华智弘兴科技有限公司 一种具有皮带纵撕检测功能的矿用输送机系统及运行方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03288712A (ja) * 1990-03-31 1991-12-18 Tokai Rubber Ind Ltd コンベアベルトの縦裂き検出装置
JPH0676129B2 (ja) * 1990-04-17 1994-09-28 バンドー化学株式会社 コンベヤベルトの縦裂き検出方法
JP3563488B2 (ja) * 1995-05-31 2004-09-08 横浜ゴム株式会社 コンベアベルトの縦裂検出装置
JP4091156B2 (ja) * 1998-01-28 2008-05-28 横浜ゴム株式会社 コンベアベルトの縦裂検出装置
JP2005162430A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Bridgestone Corp コンベアベルトの縦裂き検出装置
JP2006052039A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Bridgestone Corp コンベアベルトのモニタリングシステム
JP5173286B2 (ja) * 2007-07-06 2013-04-03 株式会社ブリヂストン ベルトモニタリングシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011088724A (ja) 2011-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5455552B2 (ja) コンベアベルトの縦裂き検出装置
JP5173286B2 (ja) ベルトモニタリングシステム
JPH0676129B2 (ja) コンベヤベルトの縦裂き検出方法
AU2006233215B2 (en) Method for self-synchronizing a conveyor belt sensor system
AU2020200943B2 (en) Pipe belt orientation monitoring
CN105189318A (zh) 辊式输送装置、控制器和机械装置的异常检测方法
JP2006052039A (ja) コンベアベルトのモニタリングシステム
WO2014179560A1 (en) Conveyor carriage position monitoring
JP2010137993A (ja) コンベアベルト裂け目検出システム
KR101975398B1 (ko) 컨베이어 모니터링 시스템 및 방법
JP4873359B2 (ja) コンベヤベルトの縦裂検出装置
JP2016210523A (ja) コンベヤベルトの摩耗モニタリングシステム
JP2017043425A (ja) コンベヤベルトのモニタリングシステム
JP2005162430A (ja) コンベアベルトの縦裂き検出装置
JP2012046328A (ja) コンベアベルトの縦裂き検知装置
JP2007186266A (ja) コンベヤベルトの縦裂検出装置
JP2009227363A (ja) チェーン張力測定装置及び乗客コンベアのチェーン張力測定方法
JP5497361B2 (ja) コンベアベルト縦裂き検出装置
WO2022004055A1 (ja) コンベヤベルトの縦裂き検出装置および方法
KR20100127638A (ko) 철편 검출 장치 및 방법
JP5414113B2 (ja) 鉄筋を含む被切削物を切削する際の鉄筋感知方法及び鉄筋感知装置並びに切削装置
JP3563488B2 (ja) コンベアベルトの縦裂検出装置
KR101516626B1 (ko) 컨베이어 장치 및 그 제어방법
JPS62285813A (ja) コンベヤ−ベルトの縦裂検出装置
KR100627459B1 (ko) 벨트콘베이어 결함검출장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5455552

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees