JP2000088571A - 管内移動体の位置検出方法 - Google Patents
管内移動体の位置検出方法Info
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- JP2000088571A JP2000088571A JP10334226A JP33422698A JP2000088571A JP 2000088571 A JP2000088571 A JP 2000088571A JP 10334226 A JP10334226 A JP 10334226A JP 33422698 A JP33422698 A JP 33422698A JP 2000088571 A JP2000088571 A JP 2000088571A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強磁性体製の管の内側を移動する移動体の位
置を検出するにあたって、簡便に、しかも、作業性良く
検出できる管内移動体の位置検出方法を提供する。 【解決手段】 移動体Aから磁気信号を低周波数で発信
して強磁性体製の管Pの外側に磁束を漏洩させ、その漏
洩した磁束の強さを管の外側から検出して、その検出結
果に基づいて移動体の位置を検出する。
置を検出するにあたって、簡便に、しかも、作業性良く
検出できる管内移動体の位置検出方法を提供する。 【解決手段】 移動体Aから磁気信号を低周波数で発信
して強磁性体製の管Pの外側に磁束を漏洩させ、その漏
洩した磁束の強さを管の外側から検出して、その検出結
果に基づいて移動体の位置を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強磁性体製管の内
側を移動する移動体の位置を、前記管の外側から検出す
る管内移動体の位置検出方法に関する。
側を移動する移動体の位置を、前記管の外側から検出す
る管内移動体の位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の管内移動体の位置検出方法では、
管の内側の移動体に搭載した磁気発信器から磁気信号を
発信して管の外側に磁束を漏洩させ、その漏洩した漏洩
磁束の強さを管の外側に配置した磁気検出器で検出し
て、その検出出力の大きさや変化に基づいて、管の内側
を移動する移動体の位置を検出している。
管の内側の移動体に搭載した磁気発信器から磁気信号を
発信して管の外側に磁束を漏洩させ、その漏洩した漏洩
磁束の強さを管の外側に配置した磁気検出器で検出し
て、その検出出力の大きさや変化に基づいて、管の内側
を移動する移動体の位置を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述従来の管内移動体
の位置検出方法によれば、鋼管や鋳鉄管等の強磁性体製
の管の内側を移動する移動体の位置を検出したい場合、
簡便に検出できない欠点がある。
の位置検出方法によれば、鋼管や鋳鉄管等の強磁性体製
の管の内側を移動する移動体の位置を検出したい場合、
簡便に検出できない欠点がある。
【0004】つまり、強磁性体製の管においては、その
内部から磁気信号を発生させても、管の外側に漏洩する
漏洩磁束は非常に微弱で、高感度な磁気検出器で検出す
る必要があるが、現在、最も高感度な磁気センサとして
知られているSQUID(超伝導量子干渉デバイス)セ
ンサ利用の磁気検出器は、超伝導を利用することから任
意の場所で簡便に使用できない問題があり、簡便に使用
できる受信コイルやホール素子,磁気抵抗素子等を利用
する磁気検出器で検出しようとすると、漏洩磁束が微弱
過ぎて位置検出が困難となるのである。
内部から磁気信号を発生させても、管の外側に漏洩する
漏洩磁束は非常に微弱で、高感度な磁気検出器で検出す
る必要があるが、現在、最も高感度な磁気センサとして
知られているSQUID(超伝導量子干渉デバイス)セ
ンサ利用の磁気検出器は、超伝導を利用することから任
意の場所で簡便に使用できない問題があり、簡便に使用
できる受信コイルやホール素子,磁気抵抗素子等を利用
する磁気検出器で検出しようとすると、漏洩磁束が微弱
過ぎて位置検出が困難となるのである。
【0005】この欠点を解決するために、例えば、巻き
数が多い発信コイルや大電流を流せる発信コイルを備え
た大容量の磁気発信器を移動体に搭載して、強い磁気信
号を発生させることが考えられるが、この場合は、磁気
発信器が大型化するとともに、消費電力も大きくなっ
て、内径が小さな管では使用できなかったり、必要な電
源を確保しにくい等の使用上の制約を受け易い欠点があ
る。
数が多い発信コイルや大電流を流せる発信コイルを備え
た大容量の磁気発信器を移動体に搭載して、強い磁気信
号を発生させることが考えられるが、この場合は、磁気
発信器が大型化するとともに、消費電力も大きくなっ
て、内径が小さな管では使用できなかったり、必要な電
源を確保しにくい等の使用上の制約を受け易い欠点があ
る。
【0006】また、巻き径が大きい受信コイルや巻き数
が多い受信コイルを備えた磁気検出器や、ホール素子や
磁気抵抗素子等の磁気センサの複数を平面上に並べて、
これらの磁気センサの検出出力を加算するように構成し
た磁気検出器を使用して微弱な漏洩磁束を検出すること
が考えられるが、いずれの場合も、磁気検出器が大型化
するため、作業性が悪くなる欠点がある。
が多い受信コイルを備えた磁気検出器や、ホール素子や
磁気抵抗素子等の磁気センサの複数を平面上に並べて、
これらの磁気センサの検出出力を加算するように構成し
た磁気検出器を使用して微弱な漏洩磁束を検出すること
が考えられるが、いずれの場合も、磁気検出器が大型化
するため、作業性が悪くなる欠点がある。
【0007】本発明は上記実状に鑑みてなされたもので
あって、強磁性体製の管の内側を移動する移動体の位置
を検出するにあたって、簡便に、しかも、作業性良く検
出できる管内移動体の位置検出方法を提供することを目
的とする。
あって、強磁性体製の管の内側を移動する移動体の位置
を検出するにあたって、簡便に、しかも、作業性良く検
出できる管内移動体の位置検出方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は、強磁性体製管の内側を移動する移動体の位置
を、前記管の外側から検出する管内移動体の位置検出方
法であって、前記移動体から磁気信号を低周波数で発信
して前記管の外側に磁束を漏洩させ、その漏洩した磁束
の強さを前記管の外側から検出して、その検出結果に基
づいて前記移動体の位置を検出する点にある。
徴構成は、強磁性体製管の内側を移動する移動体の位置
を、前記管の外側から検出する管内移動体の位置検出方
法であって、前記移動体から磁気信号を低周波数で発信
して前記管の外側に磁束を漏洩させ、その漏洩した磁束
の強さを前記管の外側から検出して、その検出結果に基
づいて前記移動体の位置を検出する点にある。
【0009】つまり、図9に示すように、厚さ1mmの
鋼板(強磁性体の一例)10を挟んで定電圧(10V)
で駆動される磁気発信器11と、磁気検出器12とを設
置して、磁気発信器11から磁気信号を発信するに伴っ
て鋼板10から漏れ出た漏洩磁束の強さを磁気検出器で
測定する実験を、磁気信号の発信周波数を20Hz〜1
30Hzの範囲で変化させて行った。
鋼板(強磁性体の一例)10を挟んで定電圧(10V)
で駆動される磁気発信器11と、磁気検出器12とを設
置して、磁気発信器11から磁気信号を発信するに伴っ
て鋼板10から漏れ出た漏洩磁束の強さを磁気検出器で
測定する実験を、磁気信号の発信周波数を20Hz〜1
30Hzの範囲で変化させて行った。
【0010】尚、上記の測定は、L=8cm,φ=1c
m,n=8000の発信コイルを備えた磁気発信器を使
用して行った。
m,n=8000の発信コイルを備えた磁気発信器を使
用して行った。
【0011】図10はその測定結果を示し、25Hz以
下、好ましくは20Hz程度の低周波数で磁気信号を発
信させると、その漏洩磁束の強さが強いことがわかり、
強磁性体製の管内の移動体からそのような低周波数の磁
気信号を発信させることによって、強い磁束を管外に漏
洩させることができるのである。
下、好ましくは20Hz程度の低周波数で磁気信号を発
信させると、その漏洩磁束の強さが強いことがわかり、
強磁性体製の管内の移動体からそのような低周波数の磁
気信号を発信させることによって、強い磁束を管外に漏
洩させることができるのである。
【0012】従って、強磁性体製の管の内側を移動する
移動体の位置を検出するにあたって、簡便な磁気検出器
を使用して、作業性良く、移動体の位置を検出できる。
移動体の位置を検出するにあたって、簡便な磁気検出器
を使用して、作業性良く、移動体の位置を検出できる。
【0013】請求項2記載の発明の特徴構成は、前記漏
洩した磁束の強さを、前記管の外側に設けたフラックス
ゲートセンサ利用の磁気検出器で検出する点にある。
洩した磁束の強さを、前記管の外側に設けたフラックス
ゲートセンサ利用の磁気検出器で検出する点にある。
【0014】つまり、両端を閉塞した全長が11mの架
空鋼管(SGP150A)内の長手方向中央部に設置し
た発信コイルから5Hz,10Hz,15Hz,20H
zの各発信周波数で磁気信号を発信し、その漏洩磁束の
強さを鋼管の外側に設置した薄膜フラックスゲートセン
サ利用の磁気検出器で管の中央部から直角方向に離れた
2m、3m、5mの各位置で測定した。
空鋼管(SGP150A)内の長手方向中央部に設置し
た発信コイルから5Hz,10Hz,15Hz,20H
zの各発信周波数で磁気信号を発信し、その漏洩磁束の
強さを鋼管の外側に設置した薄膜フラックスゲートセン
サ利用の磁気検出器で管の中央部から直角方向に離れた
2m、3m、5mの各位置で測定した。
【0015】図11はその測定結果を示し、各発信周波
数の磁気信号を管からの各位置において良好に測定でき
ることがわかる。
数の磁気信号を管からの各位置において良好に測定でき
ることがわかる。
【0016】従って、常温で動作するフラックスゲート
センサ利用の磁気検出器を使用して簡便に検出できる。
センサ利用の磁気検出器を使用して簡便に検出できる。
【0017】請求項3記載の発明の特徴構成は、前記磁
気検出器に、フラックスゲートセンサで検出された磁束
を増幅するプリアンプと信号処理増幅回路とを備えた検
出回路を設け、前記信号処理増幅回路に、前記プリアン
プで増幅された検出信号を積分する積分回路と、その積
分回路で積分した検出信号を微分する微分回路と、その
微分回路で微分した検出信号のうちから前記磁気信号の
発信周波数成分以外の周波数成分を遮断するバンドパス
フィルタとを設けてある点にある。
気検出器に、フラックスゲートセンサで検出された磁束
を増幅するプリアンプと信号処理増幅回路とを備えた検
出回路を設け、前記信号処理増幅回路に、前記プリアン
プで増幅された検出信号を積分する積分回路と、その積
分回路で積分した検出信号を微分する微分回路と、その
微分回路で微分した検出信号のうちから前記磁気信号の
発信周波数成分以外の周波数成分を遮断するバンドパス
フィルタとを設けてある点にある。
【0018】つまり、プリアンプで増幅された微少な検
出信号がリップルに埋もれてしまわないように、その検
出信号を積分してリップルを抑制しつつ増幅し、直流結
合による増幅ではオフセットが大きくて出力の振り切れ
が生じるので、その積分回路で積分した検出信号を微分
してオフセットを除去し、バンドパスフィルタにより、
オフセットを除去した検出信号のうちから発信周波数成
分以外の周波数成分を遮断する。
出信号がリップルに埋もれてしまわないように、その検
出信号を積分してリップルを抑制しつつ増幅し、直流結
合による増幅ではオフセットが大きくて出力の振り切れ
が生じるので、その積分回路で積分した検出信号を微分
してオフセットを除去し、バンドパスフィルタにより、
オフセットを除去した検出信号のうちから発信周波数成
分以外の周波数成分を遮断する。
【0019】従って、フラックスゲートセンサで検出し
た微弱な磁束の強さを精度良く検出することができる。
た微弱な磁束の強さを精度良く検出することができる。
【0020】請求項4記載の発明の特徴構成は、前記漏
洩した磁束の強さを、前記管の外側の所定間隔を隔てた
2箇所で検出して、それら2箇所における検出結果に基
づいて、前記移動体の位置を検出する点にある。
洩した磁束の強さを、前記管の外側の所定間隔を隔てた
2箇所で検出して、それら2箇所における検出結果に基
づいて、前記移動体の位置を検出する点にある。
【0021】つまり、二箇所における漏洩磁束の強さの
検出結果と、それら二箇所どうしの間隔とを使用して、
磁気検出器からの移動体が位置する方向だけでなく、錆
等が発生している古い管の内側を走行する移動体であっ
ても、磁気検出器から移動体までの距離を管の実際の厚
さや材質に応じて検出することができる。
検出結果と、それら二箇所どうしの間隔とを使用して、
磁気検出器からの移動体が位置する方向だけでなく、錆
等が発生している古い管の内側を走行する移動体であっ
ても、磁気検出器から移動体までの距離を管の実際の厚
さや材質に応じて検出することができる。
【0022】詳述すると、図12に示すように、全長が
10mの鋼管(SGP150A)P内の長手方向中心部
に発信コイル1を管軸方向に沿わせて地中に埋設すると
ともに、その鋼管Pの外側に薄膜フラックスゲートセン
サ利用の磁気検出器Bを設置して、発信コイル1から磁
気信号を20Hzの周波数で発信し、その漏洩磁束の強
さを発信コイル1からの距離(埋設深さ)xを変えて磁
気検出器Bで測定し、図13に示すように得られた磁気
検出器Bのフラックスゲートセンサから発信コイル1ま
での距離、つまり、管Pの埋設深さxと、磁気検出器B
による検出出力(信号強度)yとの相関関係から、次の
実験式〔数1〕を求める。
10mの鋼管(SGP150A)P内の長手方向中心部
に発信コイル1を管軸方向に沿わせて地中に埋設すると
ともに、その鋼管Pの外側に薄膜フラックスゲートセン
サ利用の磁気検出器Bを設置して、発信コイル1から磁
気信号を20Hzの周波数で発信し、その漏洩磁束の強
さを発信コイル1からの距離(埋設深さ)xを変えて磁
気検出器Bで測定し、図13に示すように得られた磁気
検出器Bのフラックスゲートセンサから発信コイル1ま
での距離、つまり、管Pの埋設深さxと、磁気検出器B
による検出出力(信号強度)yとの相関関係から、次の
実験式〔数1〕を求める。
【数1】y=Kx-b
【0023】ここで、K及びbは管Pの厚さや材質、管
Pと磁気検出器Bとの間の媒質等にによって定まる定数
で、この計測例では、Kは約221.5であり、bは約
2.44である。
Pと磁気検出器Bとの間の媒質等にによって定まる定数
で、この計測例では、Kは約221.5であり、bは約
2.44である。
【0024】そして、図3に示すように、第1磁気検出
器B1と第2磁気検出器B2との二つの磁気検出器を、
フラックスゲートセンサ7どうし所定間隔aを隔てて上
下に地上側に配置し、各磁気検出器B1.B2で漏洩磁
束の強さを検出し、第1磁気検出器B1による検出出力
(信号強度)y1と、第2磁気検出器B2による検出出
力(信号強度)y2と、第1磁気検出器B1のフラック
スゲートセンサ7から発信コイル1までの距離x1と第
2磁気検出器B2のフラックスゲートセンサ7から発信
コイル1までの距離x2との差である一定間隔aとを実
験式〔数1〕に代入して、次式〔数2〕,〔数3〕,
〔数4〕から、実際の管Pの厚さや材質に応じた定数K
と、磁気検出器(B1又はB2)から発信コイル1まで
の距離x(x1又はx2)とを検出することができるの
である。尚、定数Kは必要に応じて求めるようにしても
良い。
器B1と第2磁気検出器B2との二つの磁気検出器を、
フラックスゲートセンサ7どうし所定間隔aを隔てて上
下に地上側に配置し、各磁気検出器B1.B2で漏洩磁
束の強さを検出し、第1磁気検出器B1による検出出力
(信号強度)y1と、第2磁気検出器B2による検出出
力(信号強度)y2と、第1磁気検出器B1のフラック
スゲートセンサ7から発信コイル1までの距離x1と第
2磁気検出器B2のフラックスゲートセンサ7から発信
コイル1までの距離x2との差である一定間隔aとを実
験式〔数1〕に代入して、次式〔数2〕,〔数3〕,
〔数4〕から、実際の管Pの厚さや材質に応じた定数K
と、磁気検出器(B1又はB2)から発信コイル1まで
の距離x(x1又はx2)とを検出することができるの
である。尚、定数Kは必要に応じて求めるようにしても
良い。
【数2】y1=K(x1)-b
【数3】y2=K(x2)-b
【数4】x1=x2−a
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1に示すように、地中に略水平に埋
設された強磁性体製管の一例としての鋼製ガス導管(S
GP150A)Pの内側を移動する移動体としての管内
走行車Aの位置をガス導管Pの外側である地上側から検
出する管内移動体の位置検出方法について説明する。
に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1に示すように、地中に略水平に埋
設された強磁性体製管の一例としての鋼製ガス導管(S
GP150A)Pの内側を移動する移動体としての管内
走行車Aの位置をガス導管Pの外側である地上側から検
出する管内移動体の位置検出方法について説明する。
【0026】前記管内走行車Aには、軸心が地表面に略
平行で、かつ、ガス導管Pの軸心と平行な姿勢の発信コ
イル1と、その発信コイル1に交流電流を通電すること
により、磁気信号を20Hzの低周波数で発信させる給
電装置2とを備えた磁気発信器3が搭載されている。
平行で、かつ、ガス導管Pの軸心と平行な姿勢の発信コ
イル1と、その発信コイル1に交流電流を通電すること
により、磁気信号を20Hzの低周波数で発信させる給
電装置2とを備えた磁気発信器3が搭載されている。
【0027】また、地上側には、磁気発信器3から磁気
信号が発信されるに伴ってガス導管Pを通してその外側
に漏洩する漏洩磁束の強さを検出する第1磁気検出器B
1と第2磁気検出器B2との二つの磁気検出器と、各磁
気検出器B1,B2の検出出力に基づいて、管内走行車
Aまでの深さxを演算して表示する演算表示装置Cとを
備えた台車Dが移動自在に設置されている。
信号が発信されるに伴ってガス導管Pを通してその外側
に漏洩する漏洩磁束の強さを検出する第1磁気検出器B
1と第2磁気検出器B2との二つの磁気検出器と、各磁
気検出器B1,B2の検出出力に基づいて、管内走行車
Aまでの深さxを演算して表示する演算表示装置Cとを
備えた台車Dが移動自在に設置されている。
【0028】前記磁気検出器B1,B2の各々には、図
2に示すように、薄膜フラックスゲートセンサ(島津製
作所製)7と、そのフラックスゲートセンサ7の駆動回
路4及び検出回路5と、その検出出力から発信周波数
(20Hz)成分の検出出力を取り出すフィルタ回路6
と、取り出した検出出力の強度を表示する表示装置8と
が設けられている。
2に示すように、薄膜フラックスゲートセンサ(島津製
作所製)7と、そのフラックスゲートセンサ7の駆動回
路4及び検出回路5と、その検出出力から発信周波数
(20Hz)成分の検出出力を取り出すフィルタ回路6
と、取り出した検出出力の強度を表示する表示装置8と
が設けられている。
【0029】前記フラックスゲートセンサ7は、軟磁性
材料を用いた薄肉のリングコア7aの全体に、励振コイ
ル7bと、差動型の検出コイル7cとを交互に巻き付け
て、リングコア7aの径方向に沿う磁束Hの強さに応じ
た出力が得られるように構成されている。因みに、この
フラックスゲートセンサ7は、外形が6mm角程度のチ
ップ上に設けられている。
材料を用いた薄肉のリングコア7aの全体に、励振コイ
ル7bと、差動型の検出コイル7cとを交互に巻き付け
て、リングコア7aの径方向に沿う磁束Hの強さに応じ
た出力が得られるように構成されている。因みに、この
フラックスゲートセンサ7は、外形が6mm角程度のチ
ップ上に設けられている。
【0030】前記磁気検出器B1,B2の各々に設けた
フラックスゲートセンサ7どうしは、図3に示すよう
に、感度方向Fを揃えて上下方向に所定の一定間隔aを
隔てて上下軸心周りで一体回転自在に支持されている。
フラックスゲートセンサ7どうしは、図3に示すよう
に、感度方向Fを揃えて上下方向に所定の一定間隔aを
隔てて上下軸心周りで一体回転自在に支持されている。
【0031】尚、フラックスゲートセンサ7の動作原理
は、「島津評論 別刷 第53巻第1号(1996.
6)薄膜フラックスゲート磁気センサの試作」に詳しく
記載されているので、その説明は省略するが、1G〜1
0-4Gの測定範囲で磁束密度を検出できるように構成さ
れている。
は、「島津評論 別刷 第53巻第1号(1996.
6)薄膜フラックスゲート磁気センサの試作」に詳しく
記載されているので、その説明は省略するが、1G〜1
0-4Gの測定範囲で磁束密度を検出できるように構成さ
れている。
【0032】そして、管内走行車Aを、ガス導管Pの内
側で所定距離だけ走行させた後停止させ、発信コイル1
に通電して、20Hzの低周波数で磁気信号を発信さ
せ、地上側の台車Dを移動させながら、ガス導管Pから
の漏洩磁束の強さを各磁気検出器B1,B2で検出し
て、それらの検出出力(信号強度)yを各表示装置8に
表示する。
側で所定距離だけ走行させた後停止させ、発信コイル1
に通電して、20Hzの低周波数で磁気信号を発信さ
せ、地上側の台車Dを移動させながら、ガス導管Pから
の漏洩磁束の強さを各磁気検出器B1,B2で検出し
て、それらの検出出力(信号強度)yを各表示装置8に
表示する。
【0033】また、演算表示装置Cは、各磁気検出器B
1,B2の検出出力(信号強度)y1,y2に基づい
て、前述のように、管内走行車Aまでの深さxを演算し
て、その演算結果を表示する。
1,B2の検出出力(信号強度)y1,y2に基づい
て、前述のように、管内走行車Aまでの深さxを演算し
て、その演算結果を表示する。
【0034】つまり、第1磁気検出器B1による検出出
力y1と、第2磁気検出器B2による検出出力y2と、
フラックスゲートセンサ7どうしの間隔aとを使用し
て、前述の〔数2〕,〔数3〕,〔数4〕から、実際の
管Pの厚さや材質に応じた定数Kと、任意の磁気検出器
(B1,B2)から管内走行車Aまでの深さx(x1又
はx2)とを求めるのである。
力y1と、第2磁気検出器B2による検出出力y2と、
フラックスゲートセンサ7どうしの間隔aとを使用し
て、前述の〔数2〕,〔数3〕,〔数4〕から、実際の
管Pの厚さや材質に応じた定数Kと、任意の磁気検出器
(B1,B2)から管内走行車Aまでの深さx(x1又
はx2)とを求めるのである。
【0035】従って、管内走行車Aの位置を検出するこ
とにより、管Pの埋設位置を知ることができる。
とにより、管Pの埋設位置を知ることができる。
【0036】[第2実施形態]図4は、フラックスゲー
トセンサ7を内装しているケース9の左右両側を集磁束
鋼Eで挟み付け、その集磁束鋼Eのケース側を小径に絞
ることによって、検出感度を向上できるようにしてある
実施形態を示す。その他の構成は第1実施形態と同様で
ある。
トセンサ7を内装しているケース9の左右両側を集磁束
鋼Eで挟み付け、その集磁束鋼Eのケース側を小径に絞
ることによって、検出感度を向上できるようにしてある
実施形態を示す。その他の構成は第1実施形態と同様で
ある。
【0037】[第3実施形態]図5〜図8は、地中に略
水平に埋設された強磁性体製管の一例としてのポリエチ
レン被覆鋼製ガス導管(SGP150A)Pの内側を移
動する移動体としての管内走行車Aの位置をそのガス導
管Pの外側である地上側から検出する管内移動体の位置
検出方法の別実施形態を示す。
水平に埋設された強磁性体製管の一例としてのポリエチ
レン被覆鋼製ガス導管(SGP150A)Pの内側を移
動する移動体としての管内走行車Aの位置をそのガス導
管Pの外側である地上側から検出する管内移動体の位置
検出方法の別実施形態を示す。
【0038】前記管内走行車Aは、図5に示すように、
図外の電動モータで駆動走行する二台の駆動車体A1の
間に、駆動車体A1に牽引されて走行する二台の従動車
体A2,A3を連結して、いずれか一方の駆動車体A1
を先頭にして、ガス導管P内を走行させるように構成さ
れている。
図外の電動モータで駆動走行する二台の駆動車体A1の
間に、駆動車体A1に牽引されて走行する二台の従動車
体A2,A3を連結して、いずれか一方の駆動車体A1
を先頭にして、ガス導管P内を走行させるように構成さ
れている。
【0039】前記二台の従動車体A2,A3のうちの一
方の従動車体A3には、駆動車体A1に走行用電力を供
給したり、後述する磁気発信器3に発信用電力を供給す
る図外の蓄電池や、駆動車体A1の駆動を制御する図外
の制御装置等が積載され、他方の従動車体A2には、軸
心が地表面に略平行で、かつ、ガス導管Pの軸心と平行
な姿勢の発信コイル1と、その発信コイル1に交流電流
を通電することにより、磁気信号を20Hzの低周波数
で発信させる発信回路13とを備えた磁気発信器3が搭
載されている。
方の従動車体A3には、駆動車体A1に走行用電力を供
給したり、後述する磁気発信器3に発信用電力を供給す
る図外の蓄電池や、駆動車体A1の駆動を制御する図外
の制御装置等が積載され、他方の従動車体A2には、軸
心が地表面に略平行で、かつ、ガス導管Pの軸心と平行
な姿勢の発信コイル1と、その発信コイル1に交流電流
を通電することにより、磁気信号を20Hzの低周波数
で発信させる発信回路13とを備えた磁気発信器3が搭
載されている。
【0040】また、地上側には、磁気発信器3から磁気
信号が発信されるに伴ってガス導管Pを通して地上側に
漏洩する漏洩磁束の強さを検出する薄膜フラックスゲー
トセンサ利用の第1磁気検出器B1と第2磁気検出器B
2とを間隔を隔てて上下に備えた受信器14と、各磁気
検出器B1,B2の検出結果に基づいて、管内走行車A
までの深さxを演算して表示する深さ演算表示装置Cと
が移動自在に設置されている。
信号が発信されるに伴ってガス導管Pを通して地上側に
漏洩する漏洩磁束の強さを検出する薄膜フラックスゲー
トセンサ利用の第1磁気検出器B1と第2磁気検出器B
2とを間隔を隔てて上下に備えた受信器14と、各磁気
検出器B1,B2の検出結果に基づいて、管内走行車A
までの深さxを演算して表示する深さ演算表示装置Cと
が移動自在に設置されている。
【0041】前記磁気検出器B1,B2の各々には、図
6に示すように、ガス導管Pから漏れ出てくる磁束を収
束する集磁束鋼Eと、集磁束鋼Eで収束した磁束を検出
する薄膜フラックスゲートセンサ(島津製作所製 シス
テム磁場感度3V/Gauss)7と、そのフラックス
ゲートセンサ7の駆動回路(励振回路)4及び検出回路
(受信回路)5とを設けてある。
6に示すように、ガス導管Pから漏れ出てくる磁束を収
束する集磁束鋼Eと、集磁束鋼Eで収束した磁束を検出
する薄膜フラックスゲートセンサ(島津製作所製 シス
テム磁場感度3V/Gauss)7と、そのフラックス
ゲートセンサ7の駆動回路(励振回路)4及び検出回路
(受信回路)5とを設けてある。
【0042】前記検出回路5には、フラックスゲートセ
ンサ7で検出された磁束を増幅するプリアンプ15と、
信号処理増幅回路16とを設けてあり、信号処理増幅回
路16には、プリアンプ15で増幅された信号強度が1
0mVオーダーの微少な検出信号に含まれるリップルを
抑制しつつ増幅する積分回路17と、その積分回路17
でリップルを抑制しつつ増幅した検出信号に含まれる直
流成分を遮断してオフセットを除去する微分回路18
と、その微分回路18でオフセットを除去した検出信号
のうちから既知の発信周波数成分(20Hz)以外の周
波数成分を遮断するために、その発信周波数(20H
z)を中心周波数とする増幅器を兼ねたバンドパスフィ
ルタ19とを設けてある。
ンサ7で検出された磁束を増幅するプリアンプ15と、
信号処理増幅回路16とを設けてあり、信号処理増幅回
路16には、プリアンプ15で増幅された信号強度が1
0mVオーダーの微少な検出信号に含まれるリップルを
抑制しつつ増幅する積分回路17と、その積分回路17
でリップルを抑制しつつ増幅した検出信号に含まれる直
流成分を遮断してオフセットを除去する微分回路18
と、その微分回路18でオフセットを除去した検出信号
のうちから既知の発信周波数成分(20Hz)以外の周
波数成分を遮断するために、その発信周波数(20H
z)を中心周波数とする増幅器を兼ねたバンドパスフィ
ルタ19とを設けてある。
【0043】つまり、本実施形態で示すフラックスゲー
トセンサ7の感度は3V/Gaussであり、mGau
ssオーダーの磁束の検出にあたって、信号強度が10
mVオーダーの微少な検出信号はリップルに埋もれてし
まうので、積分回路17にてそのリップルを抑制し、ま
た、周波数帯域はDC〜100Hz程度であるとされる
が、直流結合による増幅ではオフセットが大きくて出力
の振り切れが生じるので、微分回路18でオフセットを
除去するのである。
トセンサ7の感度は3V/Gaussであり、mGau
ssオーダーの磁束の検出にあたって、信号強度が10
mVオーダーの微少な検出信号はリップルに埋もれてし
まうので、積分回路17にてそのリップルを抑制し、ま
た、周波数帯域はDC〜100Hz程度であるとされる
が、直流結合による増幅ではオフセットが大きくて出力
の振り切れが生じるので、微分回路18でオフセットを
除去するのである。
【0044】前記深さ演算表示装置Cには、磁気検出器
B1,B2のうちの一方の磁気検出器B1の検出信号の
信号強度を整流平滑化して表示する指示計20と、一方
の磁気検出器B1の検出信号が入力されるPLL(フェ
ーズロックドループ)回路21と、各磁気検出器B1,
B2の検出信号が入力されるA/Dコンバータ22と、
デジタル変換した検出信号の信号強度(振幅値)yに基
づいて深さxを演算するMPU(マイクロプロセッサユ
ニット)23と、MPU23における演算処理の開始、
サンプリング回数(例えば8回)、検量線の選択などの加
重平均化処理の実行条件をMPU23に入力するスイッ
チ部24と、MPU23の動作状態を発光表示するLE
D25と、求めた深さxを表示する7セグメント利用の
数値表示部26とを設けてある。
B1,B2のうちの一方の磁気検出器B1の検出信号の
信号強度を整流平滑化して表示する指示計20と、一方
の磁気検出器B1の検出信号が入力されるPLL(フェ
ーズロックドループ)回路21と、各磁気検出器B1,
B2の検出信号が入力されるA/Dコンバータ22と、
デジタル変換した検出信号の信号強度(振幅値)yに基
づいて深さxを演算するMPU(マイクロプロセッサユ
ニット)23と、MPU23における演算処理の開始、
サンプリング回数(例えば8回)、検量線の選択などの加
重平均化処理の実行条件をMPU23に入力するスイッ
チ部24と、MPU23の動作状態を発光表示するLE
D25と、求めた深さxを表示する7セグメント利用の
数値表示部26とを設けてある。
【0045】従って、作業者は、指示計20の表示を見
ながら受信器14を移動させて、指示計20が信号強度
の最大値を示す場所を探索し、その最大値を示している
ときの受信器14の位置を、磁気発信器3の略直上位置
であると判断することができる。
ながら受信器14を移動させて、指示計20が信号強度
の最大値を示す場所を探索し、その最大値を示している
ときの受信器14の位置を、磁気発信器3の略直上位置
であると判断することができる。
【0046】そして、PLL回路21からの出力信号を
同期信号としてサンプリングした各磁気検出器B1,B
2の検出信号をマルチプレクサ27を介してA/Dコン
バータ22に順次入力して、デジタル変換した信号強度
yをMPU23に入力する。
同期信号としてサンプリングした各磁気検出器B1,B
2の検出信号をマルチプレクサ27を介してA/Dコン
バータ22に順次入力して、デジタル変換した信号強度
yをMPU23に入力する。
【0047】つまり、信号強度yの測定精度を上げるた
めに、その信号強度yを繰り返し測定して平均加算処理
を施すにあたって、必要な同期信号をガス導管P内の磁
気発信器3からケーブル接続によって得ることは困難で
あるので、PLL回路21を使用して、平均加算処理の
ための同期信号を一方の磁気検出器B1の出力信号から
得るのである。
めに、その信号強度yを繰り返し測定して平均加算処理
を施すにあたって、必要な同期信号をガス導管P内の磁
気発信器3からケーブル接続によって得ることは困難で
あるので、PLL回路21を使用して、平均加算処理の
ための同期信号を一方の磁気検出器B1の出力信号から
得るのである。
【0048】尚、マルチプレクサ27の切換速度及びA
/Dコンバータ22の変換速度は高々10Hzオーダの
検出信号に比べれば高速であるので、マルチプレクサ2
7によるチャンネル切換及びA/D変換に要する時間は
無視し得る。
/Dコンバータ22の変換速度は高々10Hzオーダの
検出信号に比べれば高速であるので、マルチプレクサ2
7によるチャンネル切換及びA/D変換に要する時間は
無視し得る。
【0049】前記MPU23は、S/Nを良くして測定
誤差を少なくする為に、サンプリングして入力された信
号強度yの平均加算処理を施すとともに、予め、図7に
示すように測定した、信号強度/深さ特性から得られる
信号強度yと深さxとの相関関係を示す検量線を基に、
深さxを求めるための演算処理を行う。
誤差を少なくする為に、サンプリングして入力された信
号強度yの平均加算処理を施すとともに、予め、図7に
示すように測定した、信号強度/深さ特性から得られる
信号強度yと深さxとの相関関係を示す検量線を基に、
深さxを求めるための演算処理を行う。
【0050】前記MPU23における深さxを求めるた
めの演算処理は、図7に示すように、信号強度yは深さ
xの−b乗に比例して減衰するので、信号強度yに基づ
いて深さxを測定し、この場合、地上からの高さが異な
る2地点における信号強度比y1/y2を算出して、比
例定数Kの影響を受けることなく測定するものである。
めの演算処理は、図7に示すように、信号強度yは深さ
xの−b乗に比例して減衰するので、信号強度yに基づ
いて深さxを測定し、この場合、地上からの高さが異な
る2地点における信号強度比y1/y2を算出して、比
例定数Kの影響を受けることなく測定するものである。
【0051】つまり、第1磁気検出器B1による信号強
度をy1、第2磁気検出器B2による信号強度をy2と
し、第1磁気検出器B1の集磁束鋼Eから発信コイル1
までの深さをx1、第2磁気検出器B2の集磁束鋼Eか
ら発信コイル1までの深さをx2とすると、前述の実験
式〔数1〕から次式〔数5〕が得られる。
度をy1、第2磁気検出器B2による信号強度をy2と
し、第1磁気検出器B1の集磁束鋼Eから発信コイル1
までの深さをx1、第2磁気検出器B2の集磁束鋼Eか
ら発信コイル1までの深さをx2とすると、前述の実験
式〔数1〕から次式〔数5〕が得られる。
【数5】x1/x2=(y1/y2)-1/b
【0052】そして、各集磁束鋼Eどうしの上下間隔を
aとして、x2=x1+a、(y1/y2)-1/b=Aと
おくと、次式〔数6〕が得られ、信号強度比y1/y2
を算出することにより、深さx1が求まる。
aとして、x2=x1+a、(y1/y2)-1/b=Aと
おくと、次式〔数6〕が得られ、信号強度比y1/y2
を算出することにより、深さx1が求まる。
【数6】x1=a・A/(1−A)
【0053】尚、ガス導管Pの材料及びガス導管Pと磁
気検出器B1,B2との間の媒質等にによって定まる減
衰定数bは、口径150mmのポリエチレン被覆管の場
合、約2.5である。
気検出器B1,B2との間の媒質等にによって定まる減
衰定数bは、口径150mmのポリエチレン被覆管の場
合、約2.5である。
【0054】図8は、磁気検出器B1,B2の具体構造
を示し、左右2個のテーパ付きパーマロイ製の集磁束鋼
Eをハウジング28に取り付けるとともに、そのハウジ
ング28に、フラックスゲートセンサ7と、その駆動回
路4及び検出回路5とを内蔵してあり、電力供給用及び
検出信号送信用のツイストペアケーブル29で深さ演算
表示装置Cに接続してある。尚、図8は、ハウジング2
8の上部カバーを外した状態を示している。
を示し、左右2個のテーパ付きパーマロイ製の集磁束鋼
Eをハウジング28に取り付けるとともに、そのハウジ
ング28に、フラックスゲートセンサ7と、その駆動回
路4及び検出回路5とを内蔵してあり、電力供給用及び
検出信号送信用のツイストペアケーブル29で深さ演算
表示装置Cに接続してある。尚、図8は、ハウジング2
8の上部カバーを外した状態を示している。
【0055】前記ハウジング28は、外部からの電磁ノ
イズを遮蔽する為に反磁性材料である銅を主成分とした
黄銅で形成してあり、また、集磁束鋼Eは、ハウジング
28からの漏れ電流による磁束の乱れを避けるために、
非磁性材料である樹脂製のホルダ30を介してハウジン
グ28に取り付けてある。
イズを遮蔽する為に反磁性材料である銅を主成分とした
黄銅で形成してあり、また、集磁束鋼Eは、ハウジング
28からの漏れ電流による磁束の乱れを避けるために、
非磁性材料である樹脂製のホルダ30を介してハウジン
グ28に取り付けてある。
【0056】前記2個の集磁束鋼Eは、ハウジング28
内側に入り込ませたテーパ部E1どうしを互いに対向さ
せて、ガス導管Pから漏れ出てくる磁束を収束してその
テーパ部E1の間に固定したフラックスゲートセンサ7
の検知部に導くようにしてあり、ホルダ28と集磁束鋼
Eとを止めネジで一体に固定して、集磁束鋼Eとフラッ
クスゲートセンサ7の検知部との隙間を一定に保持して
ある。
内側に入り込ませたテーパ部E1どうしを互いに対向さ
せて、ガス導管Pから漏れ出てくる磁束を収束してその
テーパ部E1の間に固定したフラックスゲートセンサ7
の検知部に導くようにしてあり、ホルダ28と集磁束鋼
Eとを止めネジで一体に固定して、集磁束鋼Eとフラッ
クスゲートセンサ7の検知部との隙間を一定に保持して
ある。
【0057】前記フラックスゲートセンサ7はセンサ基
板7aに薄膜形成してあり、センサ基板7aとプリアン
プ15は、両者を接続ケーブルで接続することによるノ
イズの重畳を防止するために、駆動回路4を設けてある
ハイブリットIC基板31に搭載してある。
板7aに薄膜形成してあり、センサ基板7aとプリアン
プ15は、両者を接続ケーブルで接続することによるノ
イズの重畳を防止するために、駆動回路4を設けてある
ハイブリットIC基板31に搭載してある。
【0058】[その他の実施形態] 1.上記実施形態では、薄膜型のフラックスゲートセン
サ利用の磁気検出器を使用したが、フラックスゲートセ
ンサの具体的な形状は特に限定されない。 2.上記実施形態では、地中に埋設されている管の内側
を移動する移動体の位置を検出したが、地上に配管され
ている管の内側を移動する移動体の位置を検出しても良
い。 3.上記実施形態では、管の一例としてガス導管を示し
たが、管の用途は特に限定されない。 4.上記実施形態では、強磁性体製の管の一例として鋼
管を示したが、鋳鉄管であっても良い。 5.上記実施形態では、移動体から発信する磁気信号の
周波数の一例として20Hzを示したが、25Hz以下
の交流周波数であればよい。 6.第3実施形態では、プリアンプと信号処理増幅回路
とを備えた検出回路を磁気検出器の中に設けたが、検出
回路のうちの信号処理増幅回路を深さ演算表示装置の中
に設けても良い。
サ利用の磁気検出器を使用したが、フラックスゲートセ
ンサの具体的な形状は特に限定されない。 2.上記実施形態では、地中に埋設されている管の内側
を移動する移動体の位置を検出したが、地上に配管され
ている管の内側を移動する移動体の位置を検出しても良
い。 3.上記実施形態では、管の一例としてガス導管を示し
たが、管の用途は特に限定されない。 4.上記実施形態では、強磁性体製の管の一例として鋼
管を示したが、鋳鉄管であっても良い。 5.上記実施形態では、移動体から発信する磁気信号の
周波数の一例として20Hzを示したが、25Hz以下
の交流周波数であればよい。 6.第3実施形態では、プリアンプと信号処理増幅回路
とを備えた検出回路を磁気検出器の中に設けたが、検出
回路のうちの信号処理増幅回路を深さ演算表示装置の中
に設けても良い。
【図1】位置検出方法の説明図
【図2】磁気検出器のブロック図
【図3】位置検出方法の説明図
【図4】第2実施形態を示す要部斜視図
【図5】第3実施形態を示す位置検出方法の説明図
【図6】検出ブロック図
【図7】信号強度yと深さxとの相関関係を示すグラフ
【図8】要部の内部を示す平面図
【図9】測定方法を示す概略斜視図
【図10】測定結果を示すグラフ
【図11】測定結果を示すグラフ
【図12】測定方法を示す概略側面図
【図13】測定結果を示すグラフ
5 検出回路 7 フラックスゲートセンサ 15 プリアンプ 16 信号処理増幅回路 17 積分回路 18 微分回路 19 バンドパスフィルタ A 移動体 a 所定間隔 B1,B2 磁気検出器 P 管
Claims (4)
- 【請求項1】 強磁性体製管の内側を移動する移動体の
位置を、前記管の外側から検出する管内移動体の位置検
出方法であって、 前記移動体から磁気信号を低周波数で発信して前記管の
外側に磁束を漏洩させ、その漏洩した磁束の強さを前記
管の外側から検出して、その検出結果に基づいて前記移
動体の位置を検出する管内移動体の位置検出方法。 - 【請求項2】 前記漏洩した磁束の強さを、前記管の外
側に設けたフラックスゲートセンサ利用の磁気検出器で
検出する請求項1記載の管内移動体の位置検出方法。 - 【請求項3】 前記磁気検出器に、フラックスゲートセ
ンサで検出された磁束を増幅するプリアンプと信号処理
増幅回路とを備えた検出回路を設け、 前記信号処理増幅回路に、前記プリアンプで増幅された
検出信号を積分する積分回路と、その積分回路で積分し
た検出信号を微分する微分回路と、その微分回路で微分
した検出信号のうちから前記磁気信号の発信周波数成分
以外の周波数成分を遮断するバンドパスフィルタとを設
けてある請求項2記載の管内移動体の位置検出方法。 - 【請求項4】 前記漏洩した磁束の強さを、前記管の外
側の所定間隔を隔てた2箇所で検出して、それら2箇所
における検出結果に基づいて、前記移動体の位置を検出
する請求項1〜3のいずれか1項記載の管内移動体の位
置検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10334226A JP2000088571A (ja) | 1998-07-15 | 1998-11-25 | 管内移動体の位置検出方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-200138 | 1998-07-15 | ||
JP20013898 | 1998-07-15 | ||
JP10334226A JP2000088571A (ja) | 1998-07-15 | 1998-11-25 | 管内移動体の位置検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000088571A true JP2000088571A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=26511988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10334226A Pending JP2000088571A (ja) | 1998-07-15 | 1998-11-25 | 管内移動体の位置検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000088571A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007322254A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Kubota Corp | 地中埋設管路の調査方法 |
JP2009156727A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Ntt Infranet Co Ltd | 埋設深度補正装置及び埋設深度補正方法ならびにそのプログラム |
CN101799556A (zh) * | 2010-03-11 | 2010-08-11 | 清华大学 | 极低频发射与接收系统及装置 |
CN104154856A (zh) * | 2013-05-13 | 2014-11-19 | 雷迪有限公司 | 电子标志定位器系统和方法 |
AT517715B1 (de) * | 2015-10-02 | 2017-04-15 | Wurmitzer Maximilian | Verfahren und Vorrichtung zur Messung der Position magnetisch und, oder elektrisch leitender Innenrohre in einer Rohrleitung |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS55144580A (en) * | 1979-04-27 | 1980-11-11 | Nec Corp | Method of detecting buried material |
JPH06109862A (ja) * | 1992-09-30 | 1994-04-22 | Tokyo Gas Co Ltd | 埋設管に於ける対象個所の検知方法 |
JPH0921637A (ja) * | 1995-07-04 | 1997-01-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 位置検出方法 |
-
1998
- 1998-11-25 JP JP10334226A patent/JP2000088571A/ja active Pending
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CN101799556A (zh) * | 2010-03-11 | 2010-08-11 | 清华大学 | 极低频发射与接收系统及装置 |
CN101799556B (zh) * | 2010-03-11 | 2012-08-22 | 清华大学 | 极低频发射与接收系统及装置 |
CN104154856A (zh) * | 2013-05-13 | 2014-11-19 | 雷迪有限公司 | 电子标志定位器系统和方法 |
AT517715B1 (de) * | 2015-10-02 | 2017-04-15 | Wurmitzer Maximilian | Verfahren und Vorrichtung zur Messung der Position magnetisch und, oder elektrisch leitender Innenrohre in einer Rohrleitung |
AT517715A4 (de) * | 2015-10-02 | 2017-04-15 | Wurmitzer Maximilian | Verfahren und Vorrichtung zur Messung der Position magnetisch und, oder elektrisch leitender Innenrohre in einer Rohrleitung |
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