JP5597077B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明はインクジェットプリンタに係り、特に、インクの沈殿に起因する印刷品質の低下を抑制することのできるインクジェットプリンタに関する。
インクジェットプリンタに使用されるインクとして、例えば顔料インク等のように、色材が沈殿しやすい性質を有するものが知られている。このような沈殿が生じやすいインクを用いるインクジェットプリンタでは、印刷を終了してから長時間が経過すると、インクがインク供給路内で沈殿してしまい、その後の印刷の際に印刷品質が低下するという課題がある。
従来から、インクの沈殿に起因する印刷品質の低下を抑制する技術が提案されている。その一つとして、印刷を終了してから所定時間が経過すると、インク供給路内のインクをインクジェットヘッドから強制的に排出し、インクタンクからインク供給路内に新しいインクを導入する方法が知られている。すなわち、インク供給路内のインクを新しいインクに置き換える方法が知られている。
しかし、上記方法では、インク供給路内に残っているすべてのインクを排出する必要があり、それらすべてが廃液となる。そのため、インクの無駄が多く、インクジェットプリンタのコストパフォーマンスの低下を招く要因となる。
そこで、インクタンクとインクジェットヘッドとをつなぐインク流路を循環式の流路とし、その循環式インク流路内でインクを適宜循環させることによって、インクの沈殿を抑制する技術が提案されている。特許文献1には、図10に示すように、インクジェットヘッド102に接続されたサブタンク103とインクタンク101とを接続するインク供給チューブ104と、一端および他端がそれぞれ三方弁106,107を介してインク供給チューブ104に接続されたインク還流チューブ105と、を有する循環式のインク流路110が記載されている。特許文献1に記載されたインクジェットプリンタでは、インク供給チューブ104およびインク還流チューブ105においてインクを循環させることにより、インクの沈殿を抑制することとしている。
特開2009−279932号公報
しかし、循環式のインク流路110を備えた上記インクジェットプリンタでは、インク供給チューブ104の他にインク還流チューブ105が必要となり、また、それらを接続するための三方弁106,107が必要となる。そのため、部品点数が増えてしまい、また、インク流路110の構成が複雑となる。
また、上記インクジェットプリンタでは、インク流路110のうちインクが循環する部分ではインクの沈殿が抑制されるが、インクが循環しない部分、例えば三方弁107とインクジェットヘッド102との間の部分では、インクの強制排出等の手段を講じなければインクの沈殿を抑制することができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、沈殿防止のためのインク循環が不要であり、また、インクジェットヘッドに接続されたダンパー内のインクの沈殿を抑制することのできるインクジェットプリンタを提供することにある。
本発明に係るインクジェットプリンタは、内部にインクが貯留され、プリンタ本体に着脱自在に装着されたインクカートリッジと、インクを吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに接続され、内部にインクが貯留されるインク室が形成されたダンパーと、一端が前記インクカートリッジに接続され、他端が前記ダンパーに接続された非循環式のインク流路と、前記インク流路に設けられ、前記インク流路内のインクを一方側および他方側の双方に搬送可能なポンプと、インクの搬送方向の切替を複数回繰り返すように前記ポンプを制御し、前記ダンパーおよび前記インク流路の内部のインクを攪拌する攪拌制御装置と、前記インクカートリッジを揺動させる揺動機構と、を備えたものである。前記攪拌制御装置は、前記インクカートリッジの揺動中または揺動後に前記インクの攪拌を行うものである。
本発明によれば、沈殿防止のためのインク循環が不要であり、また、インクジェットヘッドに接続されたダンパー内のインクの沈殿を抑制することのできるインクジェットプリンタを提供することができる。
インクジェットプリンタの正面図である。 インク供給路の構成図である。 ダンパーの内部構成を示す正面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 インクカートリッジの斜視図である。 揺動機構の斜視図である。 ポンプ停止時のインク供給路の構成図である。 ポンプが正回転している時のインク供給路の構成図である。 ポンプが逆回転している時のインク供給路の構成図である。 モータの駆動周波数を示す波形図である。 インクカートリッジのインク量と共振周波数との関係を示すグラフである。 従来のインクジェットプリンタのインク流路の構成図である。
<インクジェットプリンタの構成>
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ10は、記録媒体たる記録紙5に印刷を行うものである。なお、本明細書における記録媒体には、普通紙などの紙類は勿論のこと、PVCおよびポリエステルなどの樹脂材料、アルミニウム、鉄、木材などの各種の材料からなる記録媒体が含まれる。
インクジェットプリンタ10は、プリンタ本体2と、プリンタ本体2に固定されたガイドレール3とを備えている。プリンタ本体2には、記録紙5を支持するプラテン4が設けられている。ガイドレール3は左右方向に延びている。ガイドレール3には、キャリッジ1が係合している。図示は省略するが、ガイドレール3の右端側および左端側には、それぞれローラが設けられている。いずれか一方のローラには図示しないキャリッジモータが連結されており、当該ローラはキャリッジモータによって回転駆動される。両ローラには、無端状のベルト6が巻き掛けられている。キャリッジ1はベルト6に固定されている。ローラが回転してベルト6が走行すると、キャリッジ1は左右方向に移動する。このように、キャリッジ1はガイドレール3に沿って左右方向に移動可能である。
図示は省略するが、プラテン4にはグリッドローラが設けられ、プラテン4の上方にはピンチローラが設けられている。グリッドローラは図示しないフィードモータに連結されており、グリッドローラはフィードモータによって回転駆動される。記録紙5がピンチローラとグリッドローラとの間に挟まれた状態でグリッドローラが回転すると、記録紙5は前後方向に搬送される。
プリンタ本体2には、複数のインクカートリッジが着脱自在に装着されている。具体的には、シアンインクが貯留されたインクカートリッジ11C、マゼンタインクが貯留されたインクカートリッジ11M、イエロインクが貯留されたインクカートリッジ11Y、ブラックインクが貯留されたインクカートリッジ11K、およびホワイトインクが貯留されたインクカートリッジ11Wが、プリンタ本体2に着脱自在に装着されている。
インクジェットプリンタ10は、各色のインクごとに、ダンパー20およびインクジェットヘッド15を備えている。それらダンパー20およびインクジェットヘッド15は、キャリッジ1に搭載されている。インクジェットヘッド15の下面には、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)が形成されている。また、インクジェットヘッド15の内部には、圧電素子等からなるアクチュエータ(図示せず)が設けられている。このアクチュエータが駆動することにより、上記ノズルからインクが吐出される。なお、ダンパー20の構成については後述する。
インクカートリッジ11C,11M,11Y,11K,11Wとそれぞれのダンパー20とは、チューブ16を介して接続されている。チューブ16は可撓性を有しており、変形容易である。チューブ16は、インクカートリッジ11C,11M,11Y,11K,11Wからダンパー20にインクを導くインク流路を形成している。ただし、インク流路の具体的構成は特に限定されず、インク流路はチューブ16以外のもので構成されていてもよい。インクカートリッジ11C,11M,11Y,11K,11W内のインクは、それぞれチューブ16を通じてダンパー20に供給される。ダンパー20内のインクはインクジェットヘッド15に供給され、インクジェットヘッド15のノズルから記録紙5に向かって吐出される。
ダンパー20およびインクジェットヘッド15はキャリッジ1に搭載されているため、左右方向に往復移動する。ダンパー20が左右方向に移動してもチューブ16が破損しないように、チューブ16の大部分(少なくとも全長の半分以上)は、左右方向に延びた状態に配置されている。詳しくは、チューブ16は、インクカートリッジ11C,11M,11Y,11K,11W側からダンパー20側に向かって順に、左方に向かって水平方向に延びた後、上方かつ右方に湾曲し、右方に向かって水平方向に延びた後、下方に折り返されてダンパー20に接続されている。本実施形態のインクジェットプリンタ10では、5種類のインクを利用することから、合計5本のチューブ16が配設されている。それらチューブ16は、ケーブルベア(登録商標)7によって支持されている。
本実施形態では、ホワイトインクは、他のインクよりも色材が沈殿しやすいインクである。ホワイトインク用のチューブ16には、ポンプ50が設けられている。ポンプ50はチューブ16内のインクを搬送する搬送装置の一例である。ポンプ50は、インクを両方向に搬送可能なように構成されている。
図2に示すように、本実施形態では、ポンプ50はいわゆるチューブポンプからなっている。ただし、ポンプ50の種類は何ら限定される訳ではない。ポンプ50は、フレーム54と、フレーム54内に略U字状に配置されたチューブ16cと、フレーム54内に回転自在に配置されたホイール51とを備えている。ホイール51の中央には駆動軸53が設けられ、この駆動軸53はモータ55に連結されている。ホイール51には、円柱状のローラ52が設けられている。モータ55が駆動軸53を回転させると、ホイール51が回転する。このホイール51の回転に従って、ローラ52が駆動軸53の周りを旋回する。この際、ローラ52は、チューブ16cを部分的に押しつぶしながら、その位置を変化させる。これにより、チューブ16c内のインクは、ローラ52が移動する方向に送り出される。
ポンプ50は、インクを両方向に搬送可能なように、正逆回転可能に構成されている。モータ55は両方向に回転自在なモータからなっている。モータ55には制御装置18が接続されており、モータ55は制御装置18によって制御される。ここでは、ホイール51が反時計回りに回転する方向を正方向Aとし、ホイール51が時計回り方向に回転する方向を逆方向Bと称することとする。ポンプ50が正方向Aに回転すると、インクはインクカートリッジ11W側からダンパー20側へ搬送され(矢印A1参照)、ポンプ50が逆方向Bに回転すると、インクはダンパー20側からインクカートリッジ11W側へ搬送される(矢印B1参照)。
ダンパー20は、インクジェットヘッド15にインクを補給すると共に、インクジェットヘッド15内のインクの圧力変動を緩和することによって、インクの吐出動作を安定化させる役割を果たす。図3はダンパー20の側面図、図4は図3のIV−IV線断面図である。図3および図4に示すように、ダンパー20は、左側に凹んだ凹状のダンパー本体21と、ダンパー本体21の凹部を覆うように取り付けられたダンパー膜22とを備えている。ダンパー本体21は樹脂からなっており、ダンパー本体21とダンパー膜22とによってインク貯留室23が形成されている。図3に示すように、ダンパー本体21の上側にはインク導入口24が形成され、ダンパー本体21の下側にはインク導出口25が形成されている。インク導入口24およびインク導出口25は、インク貯留室23につながっている。インク導入口24にはチューブ16b(図2参照)が接続される。インク導出口25にはインクジェットヘッド15が接続される。
ダンパー膜22は、可撓性を有する樹脂製のフィルムによって構成されている。ダンパー膜22は、インク貯留室23の内側(図4の左側)および外側(図4の右側)にそれぞれ撓むことができる程度の張力で、ダンパー本体21の縁部に貼り付けられている。インク貯留室23には、インクが液封されている。ダンパー膜22の外側には、右側に凹んだ凹状のカバー体28が設けられている。
ダンパー本体21にはコイルバネ26の一端が取り付けられ、コイルバネ26の他端には押圧体27が支持されている。コイルバネ26は、押圧体27をダンパー膜22側に押圧する弾性体の一例である。押圧体27の構成は特に限定される訳ではないが、本実施形態では押圧体27はステンレス製の板状体からなっている。図3に示すように、押圧体27は、幅がほぼ一定の略長円状の外周部27aと、外周部27aの内側に架け渡された幅がほぼ一定の交差部27bとを有している。押圧体27は、ダンパー膜22の略全面をほぼ均等に押圧できるように形成されていることが好ましい。コイルバネ26は、圧縮された状態に維持されている。そのため、ダンパー膜22は、常にインク貯留室23の外側(図4の右側)に向けて押圧された状態となっている。コイルバネ26が伸縮してダンパー膜22が撓むことにより、インク貯留室23の容積が変更可能となっている。
インクカートリッジ11C,11M,11Y,11K,11Wの構成は同様であるので、以下ではインクカートリッジ11Wの構成のみを説明することとする。図5に示すように、インクカートリッジ11Wは、樹脂製のケース11aと、ケース11aの内部に収容されたインク袋11bとを有している。ケース11aは、略直方体形状に形成されている。インク袋11bは、樹脂やアルミニウム等からなるフィルム等がラミネート加工されることによって袋状に形成されたものであり、いわゆるパウチからなっている。インク袋11bにはインク取出口11cが取り付けられており、インク取出口11cはケース11aの前面部を貫通し、外側に突出している。インク取出口11cには、チューブ16a(図2参照)の一端が接続される。インクカートリッジ11Wは薄板状に形成され、プリンタ本体2に横向きに配置されている(図1参照)。
図6に示すように、インクジェットプリンタ10は、インクカートリッジ11Wを揺動させる揺動機構60を備えている。揺動機構60は、インクカートリッジ11Wを揺動させることにより、インクカートリッジ11W内のインクを攪拌するものである。揺動機構60は、前後方向に揺動する揺動板63を備えている。揺動板63には載置台80が取り付けられ、載置台80の上にインクカートリッジ11Wが支持される。そのため、揺動板63が前後に往復移動することにより、インクカートリッジ11W内のインクが攪拌される。
揺動機構60は、プリンタ本体2に固定された基台61と、基台61に取り付けられた左右一対のレール62とを備えている。レール62は前後方向に延びている。各レール62には、前後一対のスライダ64が設けられている。スライダ64は、レール62に対し前後方向にスライド自在に係合している。スライダ64には揺動板63が固定されている。そのため、揺動板63は、スライダ64を介して、レール62に前後移動自在に支持されている。基台61の下側には、モータ65が取り付けられている。モータ65の回転軸66は基台61を貫通し、上方に延びている。回転軸66の上部には、回転台67が固定されている。回転台67の上側には上方に延びる軸68が固定され、軸68にはローラ69が回転自在に取り付けられている。軸68は、モータ65の回転軸66から偏心した位置に配置されている。そのため、モータ65の回転軸66が回転すると、ローラ69は回転軸66を中心として旋回する。モータ65には制御装置18が接続されており、モータ65は制御装置18によって制御される。
揺動板63には、左右方向に延びるガイド孔70が形成されている。ガイド孔70の左右方向長さは、ローラ69の左右方向の移動距離以上となっている。ガイド孔70の前側および後側には、立設した縦壁71が設けられている。ローラ69はガイド孔70内に配置され、縦壁71に接触している。ローラ69が旋回しながら前方に移動すると、ローラ69が前側の縦壁71を前方に押すことによって、揺動板63は前方に移動する。逆に、ローラ69が旋回しながら後方に移動すると、ローラ69が後側の縦壁71を後方に押すことによって、揺動板63は後方に移動する。これにより、ローラ69が回転軸66の周りを1周するごとに、揺動板63は前後方向に1往復移動することになる。
<インク攪拌制御>
本実施形態では、インクの沈殿によって印刷品質が低下しないように、印刷が終了してから所定時間が経過すると、制御装置18によって以下のインク攪拌制御が行われる。上記所定時間はインクの種類等に応じて適宜に設定することができるが、本実施形態では上記所定時間は4時間に設定されている。すなわち、印刷終了から4時間が経過すると、インク攪拌制御が自動的に実行される。次に、インク攪拌制御について説明する。
インク攪拌制御では、まず、揺動機構60を作動させ、インクカートリッジ11Wを揺動させる。これにより、インクカートリッジ11W内のインクが攪拌され、たとえインクが沈殿していたとしても、その沈殿は解消される。インクカートリッジ11Wの揺動にあたっては、インクカートリッジ11Wに対して一定周波数の振動を与えるようにしてもよいが、本実施形態では、周波数が連続的に変化するような振動を与えることとしている。なお、インクカートリッジ11Wに与える振動の詳細については後述する。
インクカートリッジ11Wの揺動が終了すると、次に、ポンプ50を正逆回転させることにより、チューブ16およびダンパー20内のインクを攪拌する。なお、本実施形態では、インクカートリッジ11Wの揺動が終了してからポンプ50を駆動することとしているが、インクカートリッジ11Wの揺動中にポンプ50を駆動することも可能である。ここでは、所定時間毎にポンプ50の回転方向を切り替えることにより、インクジェットヘッド15のインクのメニスカスが破壊されない程度の容量範囲で、ダンパー20にインクを出し入れする。図7A〜図7Cはインク供給路を模式的に表す図であり、図7Aはポンプ50を停止している状態、図7Bはポンプ50を正回転させた状態、図7Cはポンプ50を逆回転させた状態をそれぞれ表している。
ダンパー20のインク貯留室23は所定の容積を有しているので、ダンパー20に多少のインクを出し入れしても、インクジェットヘッド15のメニスカスが破壊されることはない。なお、メニスカスが破壊されない程度の容量は、予め実験等によって特定することができる。本実施形態では、ダンパー20の容量は10[cc]であり、メニスカスが破壊されない程度の容量として3[cc]が設定されている。ただし、上記容量は一例に過ぎず、適宜に変更可能である。
ここでは、ポンプ50の送液能力は約30[cc/分](言い換えると、0.5[cc/秒])である。そのため、ポンプ50を約6秒間回転させると、3[cc]のインクが流れることになる。そこで、本実施形態では、ポンプ50を6秒間正回転させた(図7B参照)後、6秒間逆回転させる(図7C参照)動作を1サイクルとして、このサイクルを10サイクル繰り返す。なお、サイクル数は10に限定されず、適宜に設定することができる。
このようにポンプ50を正逆回転させることにより、ダンパー20内のインクを攪拌することができ、ダンパー20内におけるインクの沈殿を抑制することができる。また、上記動作により、チューブ16内のインクが攪拌される。なお、インクの沈殿は、インクの溶液と色材とが上下に分離することによって生じる。しかし、チューブ16の水平部分では、ポンプ50の正逆回転により、インクは水平方向に往復移動する。そのため、上下に分離した溶液と色材とは、効果的に混ざり合いやすい。したがって、特にチューブ16の水平部分において、インクを良好に攪拌することができる。
以上により、ダンパー20およびチューブ16の内部におけるインクの沈殿を抑制することができ、インクジェットプリンタ10の印刷品質を向上させることができる。なお、インクジェットヘッド15の構成やインクの種類によっては、上述のインク攪拌制御にも拘わらず、インクジェットヘッド15内においてインクが沈殿したり、ノズル内でインクが乾燥することによってインク吐出性能が悪化し、印刷品質が低下するおそれがある。そこで、ポンプ50の運転の後、少量(例えば、3〜6[cc])のインクをインクジェットヘッド15から強制的に排出するようにしてもよい。すなわち、いわゆるフラッシングを実行するようにしてもよい。
ところで、新品のインクカートリッジ11Wを新たに装着する場合、そのインクカートリッジ11W内において、インクの沈殿が生じている可能性がある。そこで、インクカートリッジ11Wを装着した際に、揺動機構60を作動させ、インクカートリッジ11Wを揺動させることが好ましい。ユーザが手動操作で揺動機構60を作動させてもよいが、インクカートリッジ11Wの装着を検知するセンサを設けておき、インクカートリッジ11Wの装着が検知されると、制御装置18が揺動機構60を自動的に作動させるようにしてもよい。なお、新品のインクカートリッジ11Wでは、インクの沈殿の程度が大きいことが予想されるため、揺動機構60の作動時間を前述の作動時間よりも長くするようにしてもよい。
前述したように、本実施形態では、インクカートリッジ11Wの揺動に際して、インクカートリッジ11Wに対し周波数が変化するような振動を与えることとしている。その理由は以下の通りである。すなわち、揺動の効果を高めるためには、インクカートリッジ11Wが共振する周波数(共振周波数)または共振周波数に近い周波数の振動を与えることが好ましい。ところが、インクカートリッジ11W内のインクが消費されるに伴って、インクカートリッジ11Wの重量等が変化し、インクカートリッジ11Wの共振周波数は変化していく。そこで、本実施形態では、インク残量に拘わらず常にインクカートリッジ11Wの共振周波数を含むように駆動周波数の範囲を定め、その範囲内でモータ65の駆動周波数を連続的に変化させることとした。なお、ここでいう「連続的」には、アナログ的に連続している場合だけでなく、デジタル的(離散的)に連続している場合も含まれる。
具体的には、図8に示すように、下限値fminと上限値fmaxとの間で、周波数fの増加および減少を複数回繰り返すこととした。これにより、インクカートリッジ11Wのインク残量の変化に伴って共振周波数が変化したとしても、いずれかの時点でインクカートリッジ11Wを共振させることができる。例えば、図8において、共振周波数がf1のインクカートリッジ11Wに対しては、時間t1、t2、t3、…において共振を発生させることができる。また、インクの消費に伴ってインクカートリッジ11Wの共振周波数がf1からf2に変化したとしても、時間t1´、t2´、t3´、…において共振を発生させることができる。したがって、インクカートリッジ11Wのインク残量に拘わらず、インクカートリッジ11W内のインクを常に効果的に攪拌させることができる。
周波数の下限値fminおよび上限値fmaxは、適宜に設定することができる。本発明者は、下限値fminおよび上限値fmaxを設定するために、インクカートリッジ11Wの共振周波数がインクの消費に伴ってどのように変化するかを調べる実験を行った。本実験では、インクカートリッジ11Wとして、内容積が1000[cc]のラミネート加工されたインク袋11bを備えたインクカートリッジ11Wを用いた。インク袋11bの寸法は、幅165mm、長さ385mm、厚み33mmである。インク袋11bが水平状態に保たれるようにインクカートリッジ11Wを載置台80上に置き、揺動機構60によってインクカートリッジ11Wを前後方向に揺動させた。揺動の振幅は12[mm]とした。モータ65の駆動周波数を順次変化させながら、周波数毎にインク袋11bの表面の最大変位量をゲージで測定した。そして、最大変位量が最大となる周波数を共振周波数と見なすこととした。インク袋11bの表面の最大変位量が最大となるときに、共振が生じていると見なすことができるからである。インク袋11bのインク残量を変えながら、上述の共振周波数の検出を複数回行った。その結果を図9に示す。
図9から、インクカートリッジ11Wのインク残量が減ると、共振周波数が低下することが分かる。また、インク残量が1000[cc]、700[cc]、500[cc]のときの共振周波数は、それぞれ約3.0[Hz]、約1.5[Hz]、約1.0[Hz]であり、インク残量割合が70%のときに共振周波数は約半分になり、インク残量割合が50%のときに共振周波数は約1/3になることが分かった。なお、インク残量割合とは、インク袋11bに充填される最大のインク量に対する、インク袋11bに実際に収容されているインク量の割合のことである。言い換えると、未使用時のインク袋11bのインク量に対するインク量の割合のことである。
ところで、振動の一般理論によると、共振周波数は固有周波数(すなわち、共振周波数のうち最も低い周波数)の整数倍である。図9の実験例によれば、インク残量が700[cc]未満の場合、共振周波数は約1.5[Hz]未満となる。そのため、上記振動の一般理論によれば、1.5[Hz]未満に共振周波数を有する場合、1.5[Hz]〜3.0[Hz]の範囲内にも共振周波数を有するはずである。したがって、ここでは下限値fmin=1.5[Hz]、上限値fmax=3.0[Hz]とし、1.5[Hz]〜3.0[Hz]の範囲で周波数を変化させることとすれば、インク残量に拘わらずインクカートリッジ11Wを共振させることが可能となる。すなわち、インク残量割合が100%のときの共振周波数を上限値fmax、その上限値fmaxの半分の周波数を下限値fminとすることにより、常にインクカートリッジ11Wを共振させることが可能となる。
なお、周波数が低いと、インクカートリッジ11Wを共振させることができたとしても、インクカートリッジ11Wに充分な加速度を与えることが難しい場合がある。共振と共に充分な加速度を与える観点から、上述のように、インク残量割合が100%のときの共振周波数を上限値fmax、その上限値fmaxの半分の周波数を下限値fminとすることが好ましい。
ただし、実際には、インクカートリッジ11Wのインク袋11bおよびケース11aの寸法や形状等によって、誤差が生じる可能性がある。そこで、本実施形態では、通常起こり得る誤差の範囲を考慮して、インク残量割合が100%のときの共振周波数の1/3の周波数、すなわち1.0[Hz]を下限値fminとすることとした。これにより、多少の誤差が生じたとしても、インクカートリッジ11Wを常に好適に共振させることができ、インクカートリッジ11W内のインクを良好に攪拌することができる。
<実施形態の効果>
以上のように、本実施形態によれば、正回転と逆回転とを交互に複数回繰り返すようにポンプ50を制御し、ダンパー20およびチューブ16の内部のインクを攪拌することとした。そのため、ダンパー20内のインクの沈殿を抑制することができる。また、インクカートリッジ11Wとダンパー20とをつなぐインク流路(すなわち、チューブ16)が非循環式のインク流路であるにも拘わらず、インク流路内のインクの沈殿を抑制することができる。本実施形態によれば、インク流路が非循環式であるので、インク流路の部品点数の削減と、インク流路の構成の簡素化とを図ることができる。
インク流路を構成するチューブ16の大半は略水平方向に延びている。チューブ16の略水平部分では、ポンプ50が正逆回転すると、インクは左右方向に往復移動することになる。そのため、上記水平部分においてインクの溶液と色材とが上下に分離していたとしても、インクの左右方向の往復移動によって、溶液と色材とは充分に混合しやすい。したがって、チューブ16内のインクを良好に攪拌することができる。
また、本実施形態によれば、インクジェットプリンタ10は、インクカートリッジ11Wを揺動させる揺動機構60を備えている。そのため、インクカートリッジ11Wを揺動させることによって、インクカートリッジ11W内におけるインクの沈殿を抑制することができる。また、本実施形態によれば、インクカートリッジ11Wの揺動中または揺動後に、ポンプ50によるチューブ16内のインクの攪拌を行う。そのため、ポンプ50の駆動時に、沈殿したインクがインクカートリッジ11Wからチューブ16内に流れ込むことが防止される。インクカートリッジ11Wからチューブ16内には、攪拌されたインクが流入することになる。
本実施形態によれば、インクカートリッジ11Wの揺動中にモータ65の駆動周波数を変化させることとしている。そのため、インクの消費に伴ってインクカートリッジ11Wの共振周波数が変化するにも拘わらず、常にいずれかの時点でインクカートリッジ11Wを共振させることができる。したがって、インクカートリッジ11W内のインクを良好に攪拌することができる。
また、本実施形態によれば、インクカートリッジ11Wのインク残量割合が100%のときのインクカートリッジ11Wの共振周波数を上限値fmaxとし、その上限値fmaxの半分の値を下限値fminとして、それら上限値fmaxと下限値fminとの間の範囲で周波数を連続的に変化させることとした。これにより、常にいずれかの時点でインクカートリッジ11Wを共振させることができると共に、インクカートリッジ11Wに充分な加速度を与えることができるので、インクカートリッジ11W内のインクを充分に攪拌することができる。
<変形例>
前記実施形態では、ポンプ50はホワイトインクのチューブ16にのみ設けられ、揺動機構60はホワイトインクのインクカートリッジ11Wに対してのみ設けられていた。しかし、他のインクのチューブ16にポンプ50を設けることも可能であり、他のインクのインクカートリッジに対して揺動機構60を設けることも可能である。
前記実施形態では、沈殿が生じやすいインクの例として、ホワイトインクを挙げた。しかし、沈殿が生じやすいインクはホワイトインクに限られない。ポンプ50は任意のインクのチューブに対して適用することができ、また、揺動機構60は任意のインクのインクカートリッジに対して適用することができる。
1 キャリッジ
10 インクジェットプリンタ
11W インクカートリッジ
15 インクジェットヘッド
16 チューブ(インク流路)
18 制御装置(攪拌制御装置,揺動制御装置)
20 ダンパー
22 ダンパー膜(区画壁)
23 インク室
26 コイルバネ(弾性体)
50 ポンプ
60 揺動機構

Claims (5)

  1. 内部にインクが貯留され、プリンタ本体に着脱自在に装着されたインクカートリッジと、
    インクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに接続され、内部にインクが貯留されるインク室が形成されたダンパーと、
    一端が前記インクカートリッジに接続され、他端が前記ダンパーに接続された非循環式のインク流路と、
    前記インク流路に設けられ、前記インク流路内のインクを一方側および他方側の双方に搬送可能なポンプと、
    インクの搬送方向の切替を複数回繰り返すように前記ポンプを制御し、前記ダンパーおよび前記インク流路の内部のインクを攪拌する攪拌制御装置と、
    前記インクカートリッジを揺動させる揺動機構と、
    を備え
    前記攪拌制御装置は、前記インクカートリッジの揺動中または揺動後に前記インクの攪拌を行う、インクジェットプリンタ。
  2. 前記ダンパーは、前記インク室の一部を区画する区画壁と、前記インク室の容積が変化可能なように前記区画壁を変位自在に支持する弾性体とを有する、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記インクジェットヘッドおよび前記ダンパーを支持しつつ水平方向に移動するキャリッジを更に備え、
    前記インク流路の全長の半分以上の部分は、略水平方向に延びている、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記揺動機構を制御する揺動制御装置を更に備え、
    前記揺動制御装置は、前記インクカートリッジの揺動中に駆動周波数を変化させる、請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記揺動制御装置は、少なくとも所定の上限値と下限値との間で駆動周波数を連続的に変化させるように構成され、
    前記上限値は、前記インクカートリッジのインク残量割合が100%のときの前記インクカートリッジの共振周波数に設定され、
    前記下限値は、前記上限値の半分の値に設定されている、請求項に記載のインクジェットプリンタ。
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