JP5593579B2 - コンクリート組成物及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、セメントクリンカーと石膏とを含有するセメント組成物を使用し、具体的には、ポリカルボン酸系分散剤を使用する低水セメント比のコンクリートにおいて、水との練混ぜ直後の流動性に優れ、かつ流動性の経時変化が小さいコンクリートの生成を可能にするセメント組成物を使用したコンクリート組成物及びその製造方法に関する。
近年、建築構造物等に対する要求性能の多様化及び高度化により、高強度コンクリートや高流動性コンクリートの使用が増加している。このようなコンクリートでは、高流動性を得るために、ポリカルボン酸系分散剤が多く使用されている。
一般に、ポリカルボン酸系分散剤は、分散性能に優れるとともに、その分散効果の持続性にも優れる。しかしながら、ポリカルボン酸系分散剤の効果は、セメント組成物の特性の影響を強く受けることが知られている(非特許文献1)。このため、セメントの製造プラントあるいは製造ロットによって、セメント混練物、例えばセメントペースト、モルタル、コンクリートにおいて、所定の流動性を得るために必要なポリカルボン酸系分散剤の添加量が変動したり、セメント混練物の流動性の経時変化が大きくなることが問題としてあげられる。
また、建築構造物等の耐久性向上のため、水セメント比(=水+分散剤(質量%)/セメント組成物(質量%)×100%)が低いコンクリート、例えば、水セメント比が40%以下のコンクリートの使用が増加している。水セメント比が低くなるにつれて、コンクリートの流動性に及ぼすセメント組成物の配合成分やその含有量、及びポリカルボン酸系分散剤の種類や含有量の影響が強く現われ、一定の品質を有するコンクリートを安定して製造することが難しくなっている。
ポリカルボン酸系分散剤使用時の流動性を改善する方法として、特許文献1には、CA量が5重量%を超え、15重量%以下であるセメントクリンカー粉末と石膏との混合物中に、SO換算で下記(1)式を満たすように石膏を含み、かつ半水石膏含有量がSO換算で下記(2)式を満たすポルトランドセメント、セメント分散剤及び水よりなる高流動性水硬性組成物が開示されている。
0.02A+1.00≦B≦0.20A+2.00 (1)
C≦0.02A+0.90 (2)
ここで、Aはセメントクリンカー中のCA量(重量%)、Bはセメント組成物中の石膏含有量(SO換算重量%)、Cはセメント組成物中の半水石膏含有量(SO換算重量%)である。そして、ポリカルボン酸系分散剤を使用した水セメント比27%のセメントペーストは、流動性、特に流動性の経時変化が改善されている。
また、特許文献2には、セメント組成物中の二水石膏と半水石膏の合量に占める半水石膏の割合がSO換算で70質量%以上で、かつ半水石膏含有量がSO換算で1.2質量%を超えるポルトランドセメント、ポリカルボン酸系高性能減水剤(分散剤)及び水を含む水硬性組成物が開示され、ポリカルボン酸系分散剤を使用した水セメント比32.5〜35%のモルタル及び水セメント比37%のコンクリートは、流動性の経時変化が改善されている。
さらに、特許文献3には、ポリカルボン酸系の減水剤を配合した水硬性組成物において、水硬性結合材が、水溶性アルカリ含有量が0.25%以下のポルトランドセメントである水硬性組成物が開示され、水セメント比37%のモルタルは、流動性の経時変化が改善されている。
しかしながら、特許文献1の水硬性組成物は、セメントペーストでは流動性が良好であるものの、モルタルやコンクリートでは流動性の経時変化が大きくなるという問題が指摘されている。特に、セメントに細骨材や組骨材を含有するコンクリート、特にポリカルボン酸系分散剤を使用した水セメント比が40%以下のコンクリートの流動性は、セメントペーストやモルタルの流動性と異なり、セメント中の石膏の形態別含有量あるいは水溶性アルカリ含有量のみでは説明できない複雑な挙動を示し、所定の目標値の流動性を有するコンクリートが得られ難いという問題が顕在化している。このため、上記特許文献に開示された技術では、水セメント比が40%以下の低水セメント比のコンクリートにおいて、流動性に優れるものと、優れないものとが混在する問題があり、低水セメント比のコンクリートの流動性、特に流動性の経時変化を安定して改善できるレベルには至っていない。
流動性研究委員会報告書、社団法人セメント協会(2003年9月)、第135〜137頁 特開2000−302518号公報 特開2004−196624号公報 特開平11−302062号公報
本発明は、ポリカルボン酸系分散剤を使用した低水セメント比のコンクリートにおいて、分散剤の銘柄(種別)に依らず、安定して、水との練混ぜ直後の流動性に優れ、かつ流動性の経時変化も小さいセメント組成物を使用したコンクリート組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
なお本明細書で用いる主要な用語は以下の意味を有する。
「水セメント比」とは、セメント組成物、すなわち,セメントクリンカーと石膏とを含有するセメント組成物に対する水及び分散剤の質量比をいう。「低水セメント比」とは、水セメント比が40%以下のものをいう。「セメントペースト」とは、セメント組成物と水とポリカルボン酸系分散剤を含む混練物をいい、「コンクリート」とは、セメント組成物と水とポリカルボン酸系分散剤を含む混練物に、さらに細骨材と粗骨材とを加えた混練物をいい、「モルタル」とは、セメント組成物と水とポリカルボン酸系分散剤を含む混練物に、細骨材、すなわち砂を加えた混練物をいう。
なお、上記以外の用語は、コンクリートの技術分野で一般的に使用されている用語の意味、例えば、JIS A0203−1993「コンクリート用語」に定義されている意味で使用される。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、ポリカルボン酸系分散剤を使用する低水セメント比のコンクリートにおいて、セメント組成物中の半水石膏量だけでなく、半水石膏割合及び水溶性アルカリ量の全てを最適な範囲に制御することにより、練混ぜ直後の流動性に優れ、かつ流動性の経時変化が小さくなることを見出し、本発明を完成するに至った。
また、上記セメント組成物を製造する際に、水を少量散布して粉砕し、半水石膏量とセメント組成物粉砕粒子の付着水分量を調整する、セメント組成物を使用したコンクリート組成物の製造方法を見出した。
すなわち、本発明は、セメントクリンカーと石膏とを含有するセメント組成物を使用したコンクリート組成物であって、セメント組成物中の半水石膏量が0.2〜3.5質量%、半水石膏と二水石膏の合量に対する半水石膏の割合が50〜95質量%、及び水溶性アルカリ量が0.17〜0.32質量%であるセメント組成物を使用したコンクリート組成物に関する。
メント組成物においては、セメント組成物中のSO量が1.70〜3.20質量%であること、セメント組成物がさらに、ボーグ式算出のCAを7〜13質量%、CAとCAFの合量を15〜25質量%を含み、かつ、MgOを0.8〜1.8質量%、及びFを0.03〜0.07質量%含むことが好ましい。た、メント組成物を粉砕した粒子であって、粒子が、セメント組成物に対してさらに0.003〜1.0質量%の付着水分量を有するセメント組成物粉砕粒子であることが好ましい。
また、メント組成物を使用し又はセメント組成物を粉砕した粒子と、ポリカルボン酸系分散剤と、水とを含むコンクリートであって、コンクリート1m当たりの水及び分散剤のセメント組成物に対する配合量が水セメント比で20〜40%であり、ポリカルボン酸系分散剤をセメント組成物100質量部に対して0.5〜3.0質量部含むコンクリートに関する。
また、セメントクリンカーと石膏とを含有するセメント組成物を粉砕するとき、セメント組成物100質量部に対して水0.1〜5質量部を散布し、セメント組成物中の半水石膏量及びセメント組成物粉砕粒子への付着水分量を調整するセメント組成物の製造方法に関する。
本発明の方法においては、セメントクリンカーが、SO量(S)と全アルカリ量(R)とを、S/Rのモル比に対して、
S/R<0.7のとき 0.30≦S≦0.53(質量%)
0.7≦S/R≦1.7のとき
0.43−0.3xS≦R≦0.76−0.3xS(質量%)
1.7<S/Rのとき 0.27≦R≦0.47(質量%)
の範囲で含有することが好ましい。
本発明は、メント組成物を使用し、ポリカルボン酸系分散剤を使用した水セメント比20〜40%のコンクリートにおいて、水との練混ぜ直後におけるスランプフロー(或いはスランプ)発現性に優れ、分散剤添加量の低減が図れる。加えて、水との練混ぜ後60分経過時のスランプフローが、水との練混ぜ直後のスランプフローの50〜60%以上を維持でき、流動性の経時変化が著しく改善される。
また、本発明は、セメント組成物を使用し、コンクリートだけでなく、セメントペーストやモルタルにおいても、従来技術と同等以上の流動性を確保できる。
加えて、本発明は、セメント組成物を使用し、ポリカルボン酸系分散剤を使用する低水セメント比のコンクリートを、安定した品質で、かつ低コストで供給することが可能となる。このため、コンクリート製造工場から施工現場までの輸送期間においても施工上問題となるような流動性の低下が生じず、施工時間の短縮などが図れる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に使用するセメント組成物は、セメントクリンカーと石膏とを含むセメント組成物であり、例えば、普通ポルトランドセメントを原料として製造することができる。セメント組成物は、その他の構成成分として、石灰石、高炉スラグ及び/又はフライアッシュを適宜含んでいても良い。
また、セメント組成物中の半水石膏量は0.2〜3.5質量%、二水石膏と半水石膏の合量に対する半水石膏の割合(以下、「半水石膏割合」という。)は50〜95質量%、及び水溶性アルカリ量は0.17〜0.32質量%である。
半水石膏量が0.2〜3.5質量%であると、ごく初期のCAの水和を抑制することができ、“こわばり”や異常凝結といった品質異常を回避できるとともに、接水直後に二水石膏結晶の析出を抑制でき、さらにポリカルボン酸系分散剤の分散効果を阻害する硫酸イオン溶出量の増加を抑制できるため、コンクリートの練混ぜ直後の流動性を良好に保つことができる。したがって、所定の流動性を得るために添加するポリカルボン酸系分散剤の添加量を低減できるので、凝結性状に異常を来たすような問題が生じない。
半水石膏割合が50質量%以上であると、コンクリートの流動性の経時変化を小さくすることができる。特に水セメント比20〜40%のコンクリートにおいて、練混ぜ後60分経過時のスランプフローを適正に保つことができ、コンクリートの流し込み等が容易になる。一方、半水石膏割合が95質量%以下であると、接水直後に二水石膏の析出、練混ぜ直後の流動性が低下しない。
水溶性アルカリ量が0.17質量%以上であると、ポリカルボン酸系分散剤の分散効果が適度に発揮されて材料分離を生じさせることがないので、コンクリートの耐久性の面で好ましい。また、材料分離を防ぐためにポリカルボン酸系分散剤の添加量を減じる必要がなく、分散剤の持つ流動性の保持効果を確保でき、流動性の経時変化を抑えることができる。また、水溶性アルカリ量が0.32質量%以下であると、所定の流動性を得るためのポリカルボン酸系分散剤添加量を多くする必要がなく、凝結性状に異常を来たすおそれがない。
セメント組成物中のSO量は、1.7〜3.2質量%であることが好ましい。セメント組成物中のSO量がこの範囲にあると、初期強度発現性が低下せず、長期強度発現性も低下しない。
本発明のセメント組成物の流動性向上をより効果的に発揮させるためには、ボーグ式で算出したセメント組成物中のCA量が7〜13質量%、CA量とCAF量の合量が15〜25質量%であることが好ましい。
また、本発明のセメント組成物は、MgOを0.8〜1.8質量%、Fを0.03〜0.07質量%含むことが好ましい。MgO量及びF量がこの範囲にあると、アルミネート相の生成が抑えられ、流動性の低下が生じない。加えて、MgO量がこの範囲にあると強度が低下せず、F量がこの範囲にあると凝結遅延の問題が生じない。
なお、本発明において、セメント組成物中の半水石膏量及び半水石膏割合は、ミルに供給するクリンカー温度、あるいはセメント組成物の粉砕時の散水量とミルに供給するクリンカー温度とにより制御することができる。ミルに供給するクリンカー温度は、セメント組成物を粉砕するときの粉砕温度をミル出口のセメント温度を指標として制御する。さらに、石膏、高炉スラグ、石灰石の添加量によって、粉砕ミル内に持ち込まれる水分量を調整することによっても、制御することができる。例えば、半水石膏量割合を高めるためには、クリンカー温度を高くし粉砕温度を上昇させる。逆に、半水石膏量割合を低くするためには、クリンカー温度を低くし粉砕温度を低下させる及び/又は散水量を増加してミル内の水蒸気圧を上昇させる。
また、セメント組成物中の水溶性アルカリ量は、セメント原料としてのクリンカー中のSO量とNaO量及びKO量を適量に調整することで制御する。すなわち、図1は、本発明者らが経験的に得た、クリンカー中のSO量と全アルカリ量(NaO+0.658KO量)と、水溶性アルカリ量との関係を示す図である。ここで、セメントクリンカーが、SO量(S)と全アルカリ量(R)とを、S/Rのモル比に対して、
S/R<0.7のとき 0.30≦S≦0.53(質量%)
0.7≦S/R≦1.7のとき
0.43−0.3xS≦R≦0.76−0.3xS(質量%)
1.7<S/Rのとき 0.27≦R≦0.47(質量%)
の範囲で含有すると、本発明の範囲の水溶性アルカリ量0.17〜0.32質量%を得ることができる。なお、SO量(S)は焼成時の燃料種別(例えば、石炭、オイルコークス、重油の使用量)で、また全アルカリ量はSiやAl源の原料に使用比率で制御できる。なお、実際の製造工程においては、クリンカーのSO量(S)は燃料の使用比率で概ね決定されるので、SO量を確認後、粘土源原料(石灰灰、粘土、建設発生土など)の使用比率を変えることにより、アルカリ量を調整することができる。
メント組成物を粉砕した粒子は、0.003〜1.0質量%、好ましくは0.003〜0.5質量%、特に好ましくは0.01〜0.1質量%の付着水分量を有する。セメント組成物粉砕粒子の付着水分量が0.003質量%以上であると、セメント組成物粉砕粒子を覆う水分が十分にあり、CAの水和抑制に対して効果が発揮できる。なお、セメント組成物粉砕粒子の付着水分量は、図2に示す示差熱重量分析の質量減少曲線において、20〜100℃における質量減少量から測定することができ、付着水分量は散水量の調整、ミル内の粉砕温度及び湿度を制御することにより行うことができる。
メント組成物を製造するにあたっては、セメント組成物粉砕時に、セメント組成物100質量部に対して、水0.1〜5質量部を散布し、半水石膏量とセメント組成物粉砕粒子への付着水分量を調整することが好ましい。散布する水量が0.1質量部以上であると、セメント組成物粉砕粒子全体に水分を付着させることができ、CAの水和を抑制する効果が十分に発揮される。散布する水量が5質量部以下であると、セメント組成物の風化と、それによる強度発現性の低下を防止することができる。
このとき、セメントクリンカーが、SO量(S)と全アルカリ量(R)とを、S/Rのモル比に対して、
S/R<0.7のとき 0.30≦S≦0.53(質量%)
0.7≦S/R≦1.7のとき
0.43−0.3xS≦R≦0.76−0.3xS(質量%)
1.7<S/Rのとき 0.27≦R≦0.47(質量%)
の範囲で含有することが好ましい。
セメント組成物粉砕装置としては、チューブミル、竪型ミル等の粉砕装置を使用することができる。また、散水装置としては、定量供給できる装置であれば良く、チューブミル前でクリンカーに注水するか、もしくは石膏、スラグあるいは石灰石などに注水しても良い。なお、セメント組成物粉砕粒子への付着水分量及び半水石膏量の両者を制御する方法として、散水量の調整、及びミルに供給するクリンカーの温度を調整することによるミル内の粉砕温度及び湿度を制御することがあげられる。具体的には、散水量はクリンカー100質量部に対して0.1〜5質量部の範囲で散布する。粉砕温度は、ミル出口のセメント温度を指標として、ミルに供給するクリンカーの温度を調整する。加えて、石膏、高炉スラグ、石灰石等の添加物量を変化させることで、粉砕ミル内に持ち込まれる水分量を調整することによっても、制御することにより行うことができる。
本発明におけるポリカルボン酸系分散剤は、コンクリートの分野において、一般に、高性能AE減水剤又は高性能減水剤などと呼ばれる化学混和剤のうち、化学構造式中にカルボン酸基を持ち、側鎖にポリオキシエチレン鎖などを持つ櫛型グラフト共重合体を分子骨格とする分散剤を含むものである。
本発明のコンクリートは、水セメント比が20〜40%、好ましくは27〜35%であり、セメント組成物100質量部に対してポリカルボン酸系分散剤を0.5〜3.0質量部、好ましくは0.8〜1.9質量部含むものである。
水セメント比が20%未満のコンクリートでは、施工可能な流動性を得ることが難しく、ポリカルボン酸系分散剤の使用量が極端に増加し、凝結や強度など他の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。また、水セメント比が40%を超えると、単位水量の増加により、高強度が得られなくなるおそれがある。また、ポリカルボン酸系分散剤の添加量が0.5質量部以上であると十分な分散性能が発揮でき、3.0質量部以下であると、凝結や強度に悪影響を及ぼす可能性を回避できる。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
[1.使用材料]
以下に示す材料を使用した。
(1)セメント組成物
セメントは、表1−1に示す普通ポルトランドセメントクリンカーK1〜K10を用いて製造した普通ポルトランドセメントN1〜N12を使用した。セメント組成物は実機チューブミル粉砕品を使用し、N1、N11及びN12は同一ロットのクリンカーK1を用いて、粉砕時の温度及び散水量を変えて製造したサンプルであり、その他はクリンカー及び粉砕温度が全て異なるサンプルである。散水量はクリンカー100質量部に対して0〜3質量部の範囲で変化させ、粉砕温度は、ミル出口のセメント温度を指標として、ミルに供給するクリンカー温度を50〜120℃の範囲で変化させてミル出口のセメント温度を60〜135℃とした。これにより、セメント組成物中の半水石膏量、半水石膏割合及び水溶性アルカリ量を表1−2のように調整した。
また、表1−2中の「TGの20〜100℃の減量(質量%)」は、散水によるセメント組成物粉砕粒子表面への付着水分量を評価するための指標であり、図2に示す示差熱重量分析(TG−DTA)によって10℃/分で昇温した場合の20〜100℃の範囲での重量減少分(質量%)である。なお、測定方法は、示差熱熱重量分析装置としてTG−DTA6200(セイコーインスツルメンツ(株)製)を用い、直径20μmの孔を有する容量30μLのセル(アルミ容器)に、試料を約30mg入れ、昇温速度5℃/minで室温(20℃)から200℃まで昇温した。なお、リファレンスとしてアルミ板(31mg)を用いた。図1に測定例を示すが、図2のように、20〜100℃までの重量減少分(ΔG1)をセメント組成物粉砕粒子への付着水分量とした。
Figure 0005593579
Figure 0005593579
(2)ポリカルボン酸系分散剤
ポリカルボン酸系分散剤は、表2に示す高性能AE減水剤A1〜A7を使用した。
Figure 0005593579
(3)練混ぜに用いた水は、水道水を使用した。
(4)細骨材(砂)
細骨材(砂)として、モルタルではJIS R 5201「セメントの物理試験方法」に記載される標準砂(セメント協会製)、コンクリートでは海砂(細砂/北九州市若松産(10%)+粗砂/佐賀県唐津産(90%);粗粒率2.95)を用いた。
(5)粗骨材
粗骨材として、山口県宮野産砕石(粗粒率6.68)を用いた。
[2.セメント組成物のキャラクタリゼーション]
(1)石膏の定量
半水石膏量及び二水石膏量は、示差熱重量分析(TG−DTA)によって定量した。具体的には、示差熱熱重量分析装置TG−DTA6200(セイコーインスツルメンツ(株)製)を用いて、直径20μmの孔を有する容量30μLのセル(アルミ製)に、試料を約30mg入れ、昇温速度5℃/minで室温から200℃まで昇温した。図3に示すように、二水石膏の脱水に伴う120〜160℃の減量:a質量%と、半水石膏の脱水に伴う160〜220℃の減量:b質量%とを測定し、式(3)及び式(4)を用いて、セメント組成物中の二水石膏量(質量%)及び半水石膏量(質量%)を算出した。また、半水石膏の割合(質量%)は式(5)を用いて算出した。なお、リファレンスとして、アルミ板を用いた。
二水石膏量(質量%)=減量a(質量%)×172(二水石膏の分子量)÷(1.5×18(HOの分子量)) (3)
半水石膏量(質量%)=(減量b(質量%)−減量a(質量%)÷3)×145(半水石膏の分子量)÷(0.5×18(HOの分子量)) (4)
半水石膏割合(質量%)=半水石膏量÷(半水石膏量+二水石膏量)×100 (5)
(2) 水溶性アルカリ量
セメント組成物中の水溶性アルカリ量は、セメント協会標準試験方法 JCAS I−04「セメントの水溶性成分の分析方法」に準じて定量した。
(3) セメントの化学成分及びボーグ式算定の鉱物組成
セメント中のCaO、SiO、Al、Fe、MgO、SO、NaO、KO含有量(質量%)は、JIS R 5202「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて定量した。また、F含有量(質量%)は、セメント協会標準試験方法 JCAS I−51「セメント及びセメント原料中の微量成分の定量方法」に準じて定量した。また、ボーグ式算定のCA量及びCAF量は、JIS R 5210「ポルトランドセメント」に規定される式(6)及び式(7)によって算出した。
A(質量%)=2.65×Al(質量%)−1.69×Fe(質量%)
(6)
AF(質量%)=3.04×Fe(質量%) (7)
(4) ブレーン比表面積
セメント組成物のブレーン比表面積(cm/g)は、JIS R 5201「ポルトランドセメントの物理試験方法」に準じて測定した。
[3.セメントペースト、モルタル及びコンクリートの調製及び流動性評価方法]
(1) セメントペースト、モルタル及びコンクリートの調製
セメントペースト、モルタル及びコンクリートは、表3の配合で調製した。セメントペーストの調製は、JIS R 5201「セメントの物理試験方法」に記載の方法に準じ、ホバートミキサーを使用して、セメント組成物及びポリカルボン酸系分散剤を予め混合した水を練混ぜた。モルタルの調製は、JIS R 5201「セメントの物理試験方法」に記載の方法に準じ、ホバートミキサーを使用して、セメント組成物及び細骨材を投入後、ポリカルボン酸系分散剤を予め混合した水を練混ぜた。コンクリートの調製は、JIS A 1138「試験室におけるコンクリートの作り方」に準拠して調製した。具体的には強制二軸ミキサーを使用して、セメント組成物、細骨材及び粗骨材を投入後、ポリカルボン酸系分散剤を予め混合した水を投入し、90秒間練混ぜた。コンクリートの配合はコンクリート標準示方書[施工編]に準拠し、表3の配合で調製した。なお、表3中の「細骨材率」は、JIS A 0203の「コンクリート用語」に定義されるように、コンクリート中の全骨材量に対する細骨材量の容積比を100分率で表した数値をいう。
Figure 0005593579
(2) セメントペーストの流動性評価
セメントペーストの流動性は、ペーストフロー値で評価した。ペーストフローの測定は、練混ぜ終了後、直ちに、JASS 15 M−103「セルフレベリング材の品質基準」に準じてペーストフロー値を測定した。また、60分間静置後、再度、ペーストフロー値を測定し、ペーストフロー残存率(60分後のペーストフロー÷練混ぜ直後のペーストフロー×100%)により流動性の経時変化を評価した。
(3) モルタルの流動性評価
モルタルの流動性は、モルタルフロー値で評価した。モルタルフローの測定は、JIS R 5201「セメントの物理試験方法」に準じて、練混ぜ終了後、さじで10回ほど掻き混ぜ、フローコーンにモルタルを投入し、モルタルフロー値を測定した。また、60分間静置後、再度、モルタルフロー値を測定し、モルタルフロー残存率(60分後のモルタルフロー÷練混ぜ直後のモルタルフロー×100%)により流動性の経時変化を評価した。
(4) コンクリートの流動性評価
コンクリートの流動性は、スランプフロー値或いは所定のスランプフロー(600±50mm)を得るための分散剤添加量で評価した。コンクリートの練混ぜ終了後、5分間静置し、JIS A 1150「コンクリートのスランプフロー試験方法」に準じて、スランプフローを測定した。また、60分間静置後、再度スランプフローを測定し、スランプフロー残存率(60分後のスランプフロー÷練混ぜ5分後のスランプフロー×100%)により流動性の経時変化を評価した。
[4.流動性の評価結果]
ポリカルボン酸系分散剤A1を配合した水セメント比35%のセメントペースト、モルタル及びコンクリートの流動性を比較した。ここで、ポリカルボン酸系分散剤の添加量は、各セメント種別において、コンクリートの練混ぜ直後のスランプフローが600±50mmが得られるように変化させた。結果を表4に示す。
セメントペースト及びモルタルでは、60分後のフロー値が、練混ぜ直後のフロー値に比べてほとんど変化しないのに対して、コンクリートにおいては、60分後のフロー値が練混ぜ直後のフロー値に比べて大幅に小さくなる場合がある。しかも、コンクリートの練混ぜ直後のスランプフローを、各セメント種別によらず600±50mmとなるように、ポリカルボン酸系分散剤の添加量を調整したにもかかわらず、スランプフロー値の残存率は52〜103%と大きく変動している。このような残存率の大きな変動は、同じセメント組成物を用いたセメントペースやモルタルでは認められない現象である。
なお、表4の結果から、流動性が優れるセメントペースト又はモルタルは、流動性が優れるコンクリートを意味することにはならないが、流動性が優れるコンクリートは、流動性が優れるセメントペースト又はモルタルの流動性を意味するといえる。
Figure 0005593579
表5には、ポリカルボン酸系分散剤A4又はA5を使用し、水セメント比を変えたコンクリートの試験結果を示す。ここでは、練混ぜ直後のスランプフローが600±50mmを得るように、ポリカルボン酸系分散剤の添加量を変化させて試験した。
水セメント比が小さくなると、練混ぜ直後のスランプフロー600±50mmを得るためのポリカルボン酸系分散剤の添加量が、セメント種別によって大きく異なる。すなわち、水セメント比40%では、いずれの分散剤においても、セメント種別に依らず、ポリカルボン酸系分散剤の添加量は0.9〜1.1質量部でほぼ一定である。しかし、分散剤A4の場合、水セメント比27%ではセメント種別に対応する分散剤添加量の最大−最小の差異は1.1質量部、水セメント比35%では最大−最小の差異は0.9質量部である(試験No.7、9)。また、分散剤A5の場合、水セメント比27%では最大−最小の差異は1.4質量部、水セメント比35%では最大−最小の差異が1.3質量部もある(試験No.14、15)。したがって、低水セメント比になるほど、セメント組成物間で、所定のスランプフローを得るための分散剤添加量が大きく変動する。加えて、水セメント比が小さくなると、スランプフローの経時変化自体も大きくなる(残存率が減少する)。
また、低水セメント比(27%、35%)のコンクリートにおいて流動性に優れるセメント種別N1、N2、N4は、それよりも高い水セメント比(40%)のコンクリートにおいても、流動性に優れる。具体的には、セメント種別N1、N2、N4は、水セメント比27%では、分散剤A4を使用した場合、残存率51〜52%であり(試験No.6、7、8)、分散剤A5を使用した場合、残存率65〜93%であり(試験No.11、12、13)、分散剤の種別に係らず流動性が良好である。水セメント比35、40%でも、これらのセメント組成物の流動性は良好である。
それに対し、セメント種別N7は、水セメント比27%では、分散剤A4を使用した場合、残存率51%で(試験No.9)、セメント種別N1、N2、N4と遜色ないが、分散剤A5を使用した場合、残存率52%であり(試験No.11、12、13)、セメント種別N1、N2、N4よりも低い。また、セメント種別N9は、表4に示すように、水セメント比35%で分散剤A1を1.5%添加した場合(試験No.6)は残存率が非常に高かったが、水セメント比27%では、分散剤A4の場合、添加量を1.9%(試験No.10)、分散剤A5の場合、添加量を2.1%(試験No.15)とする必要があり、セメント種別N1、N2、N4に比べ、分散剤を多量に添加しなければならず、その結果、凝結遅延が生じて施工上問題がある。
Figure 0005593579
さらに、低水セメント比のコンクリートにおいて、様々なポリカルボン酸系分散剤を使用し、様々な特性を有するセメント組成物を用いたコンクリートの流動性を評価した結果を、表6及び表7に示す。なお、表6には水セメント比35%、表7には水セメント比27%のコンクリートの試験結果を示す。ここでは、分散剤の添加量はすべて1.0質量部(一定)で行い、練混ぜ直後のスランプフロー600±50mmが得られるものを練混ぜ直後の流動性判定が「○」、また、経時変化でスランプフローの残存率が、水セメント比27%では50%以上、水セメント比35%では60%以上を残存率の判定「○」とした。それ以外は、判定「×」として示した。また、総合判定は、いずれの分散剤を用いても、練混ぜ直後及び残存率の判定が「○」となったセメント組成物を総合判定「◎」とし、それ以外は「×」とした。
表6より、水セメント比35%のコンクリートにおいて、本発明のセメント組成物(N1〜4、6、11、12)は、練混ぜ直後の流動性に優れることに加え、60分後のスランプフローの残存率が60%以上であり、流動性の経時変化も小さい(試験No.16〜35、41〜45、68、69)。
一方、半水石膏量が3.5質量%を超えたセメント組成物(N5)は、ポリカルボン酸系分散剤としてA6及びA7を使用した場合に、練混ぜ直後のスランプフローが310及び320mmと目標値600±50mmを大きく下回った(試験No.39、40)。これは、半水石膏量が過多であることにより、液相中の硫酸イオン濃度が増加し、ポリカルボン酸系混和剤の分散性能を低下させたことに加え、二水石膏の析出により、セメント粒子同士が結合、凝集したためである。
水溶性アルカリ量を0.17質量%未満に減じたセメント組成物(N7)は、いずれのポリカルボン酸系分散剤を使用しても、練混ぜ直後のスランプフローが670〜685mmと、目標値600±50mmを超過し、材料分離を生じた(試験No.46、48〜51)。材料分離を防ぐために、ポリカルボン酸系分散剤の添加量を0.7質量%に減じて試験したが(試験No.47)、材料分離は生じなくなったものの、流動性の経時変化が大きくなり、60分後のスランプフロー残存率が52%と小さくなった。
水溶性アルカリ量が0.32%を超えるセメント組成物(N8、9)は、いずれのポリカルボン酸系分散剤を使用しても、練混ぜ直後のスランプフローが474〜533mmと目標値600±50mmを下回った(試験No.52、54、57、59)。また、目標のスランプフローを得るために、ポリカルボン酸系分散剤の添加量を2.0質量%に増加して試験したが(試験No.53)、凝結の遅延が生じ、コンクリートの施工上問題があることがわかった。
半水石膏割合が50質量%以下のセメント組成物(N10)は、ポリカルボン酸系分散剤としてA2、A3及びA6を使用した場合に、流動性の経時変化が大きくなる(試験No.64〜66)。また、ポリカルボン酸系分散剤がA1、A7の場合に練混ぜ直後の流動性が悪い(試験No.63、67)。
表7より、水セメント比27%のコンクリートにおいても、本発明のセメント組成物(N1、2、4)は、練混ぜ直後の流動性に優れることに加え、60分後のスランプフローの残存率が60%以上であり、流動性の経時変化も小さい(試験No.70〜72、75〜77)。
Figure 0005593579
Figure 0005593579
以上のように、低水セメント比のコンクリートにおいては、本発明に係る半水石膏量、半水石膏割合及び水溶性アルカリ量を最適な範囲に調整したセメント組成物は、ポリカルボン酸系分散剤の添加量を少量にすることができ、かつ分散剤添加量が少量であっても、材料分離が起らず、凝結性状に影響を与えない。このため、練混ぜ直後の流動性に優れ、流動性の経時変化を小さくすることが可能となる。
また、セメント組成物の製造時に水を0.2質量部あるいは3質量部散布して粉砕したセメント組成物(N11、12)は、水を散布せずに粉砕したセメント組成物(N1)よりも、流動性がより優れる(試験No.16、68、69)。したがって、セメント組成物の製造時に水を加えて製造することにより、より好適な効果が得られる。
クリンカー中のSO量、全アルカリ量(NaO+0.658KO量)、水溶性アルカリ量との関係を示す図である。 示差熱重量分析(TG−DTA)を用い、セメント組成物粒子の付着水分量(20〜100℃における重量減少)を測定した例を示す図である。 示差熱重量分析(TG−DTA)を用い、セメント組成物中の二水石膏及び半水石膏の脱水量を測定した例を示す図である。

Claims (6)

  1. セメントクリンカーと石膏とを含有し、半水石膏量が0.2〜3.5質量%、半水石膏と二水石膏の合量に対する半水石膏の割合が50〜95質量%、水溶性アルカリ量が0.17〜0.32質量%、量が1.7〜3.20質量%、ーグ式算出のCAを10〜13質量%及びAとCAFの合量を18〜25質量%、gOを0.8〜1.8質量%、並びにFを0.05〜0.07質量%含み、かつ、0.03〜1.0質量%の付着水分量を有するセメント組成物を使用し、前記セメント組成物100質量部に対してポリカルボン酸系分散剤を0.5〜3.0質量部含み、コンクリート1m当りの水及び分散剤のセメント組成物に対する配合量が水セメント比で20〜35%である、コンクリート組成物。
  2. セメント組成物中の付着水分量が0.03〜0.1質量%である、請求項1記載のコンクリート組成物。
  3. 前記セメント組成物が、ボーグ式算出のCAを11質量%、CAとCAFの合量を19質量%含む、請求項1又は2記載のコンクリート組成物。
  4. 前記セメント組成物が、Fを0.06〜0.07質量%含む、請求項1〜3のいずれか1項記載のコンクリート組成物。
  5. セメントクリンカーが、SO量(S)と全アルカリ量(R)とを、S/Rのモル比に対して、
    S/R<0.7のとき 0.30≦S≦0.53(質量%)
    0.7≦S/R≦1.7のとき
    0.43−0.3xS≦R≦0.76−0.3xS(質量%)
    1.7<S/Rのとき 0.27≦R≦0.47(質量%)
    の範囲で含む、請求項1〜4のいずれか1項記載のコンクリート組成物。
  6. 請求項1〜のいずれか1項記載のコンクリート組成物の製造方法であって、セメントクリンカーと石膏とを含有するセメント組成物を粉砕するとき、セメント組成物100質量部に対して水0.1〜5質量部を散布し、セメント組成物中の半水石膏量及びセメント組成物粉砕粒子への付着水分量を0.03〜1.0質量%に調整したセメント組成物を使用する、コンクリート組成物の製造方法。
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