JP5593287B2 - 引戸制動装置 - Google Patents

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本発明は、引戸を閉めるとき、全閉する手前の所定制動開始位置に至ると、引戸を閉方向に引き寄せながら減速してゆっくり静かに閉止させる引戸制動装置に関する。
従来、引戸や引出し等では、閉めるとき、全閉する手前の所定制動開始位置に到達すると、自動的に全閉位置まで引き寄せながら、一方でブレーキをかけてゆっくり静かに閉止させる制動装置が各種提案されている。
例えば引出しの制動装置の中には、特許文献1に記載のとおり、引出しが全閉する手前の所定制動開始位置に至ると、装置本体に係止して装置本体を始動させるストライクを引出しの側板に固設する一方、家具本体の側壁内面に装置本体を取り付け、装置本体は、図14に示すように、樹脂製の本体ケース1の長さ方向に設け、閉方向先端にへ字状に屈曲した掛け止め部2aを有したガイド溝2と、ガイド溝2に金属製のガイドピン3a・3bを介して移動自在に係合し、引出しが所定制動開始位置に至るとストライクsが係止する係止部4a・4bを突設した樹脂製の可動カム4と、可動カム4をピストンロッド5aの先端に回転自在に連結したダンパ5と、一端を本体ケース1の奥側に連結する一方、他端を可動カム4に連結し、常時は第1ガイドピン3aをガイド溝2の掛け止め部2aに掛け止めてロック状態の可動カム4に閉方向戸尻側に引き戻す引張力を付与する引張ばね6を備え、閉時、引出しが所定制動開始位置に至ったとき、ストライクsが第1係止部4aに当たって可動カム4が回転し、第1ガイドピン3aが掛け止め部2aから外れると、引張ばね6の引張力が働いて引出しを閉まる方向に引き寄せると共に、ダンパ5の制動力が働いて可動カム4に引かれて移動する引出しを減速し、途中で停止させずに静かにゆっくり閉める構造にしたものがある。
特開2011−24981号公報 特開2010−133221号公報
ところが、上述した従来の引出しの制動装置では、閉時、ストライクsが第1係止部4aに当たって可動カム4を回転し、第1ガイドピン3aをガイド溝2の掛け止め部2aから外して可動カム4の掛け止め状態を解除する際に、引出しを押し込んで閉めた時の大きな外力が繰り返しガイドピン3a・3bに加わると、ガイドピン3a・3bは強度に配慮した金属製であるが、逆に摺動性に乏しく滑りが悪いために、樹脂製のガイド溝2を金属製のガイドピン3a・3bで傷付け易く、場合によっては、ガイド溝2の周りで本体ケース1にひびや割れを生じたりするという課題があった。
そこで、従来の他の制動装置の中には、可動カム4のガイドピン3a・3bを樹脂でカム本体と一体に成形して摺動性を確保する構造にしたものもあるが、ガイドピン3a・3bが樹脂製であると、摺動性の点では良好であっても、逆に強度に乏しいので、引出しを押し込んで閉めた時の大きな外力が繰り返しガイドピン3a・3bに加わると、樹脂製ガイドピン3a・3bは、それに耐えきれず折れ易いという課題があった。以上のような課題は、引戸の重量を考慮すれば、引戸の制動装置にとって、より大きな課題になっている。
他方、従来の引戸制動装置において、可動カム4は、カム本体4cに対して両端軸部が横に突出した状態にガイドピン3a・3bを軸支して予め組み立ててから、本体ケース1の両側板面を押し拡げて本体ケース1内に組み入れ、ガイドピン3a・3bの両端軸部をそれぞれガイド溝2に係合させて取り付けている。しかし、そのように従来の引戸制動装置では、本体ケース1の両側板面を押し拡げて、両端軸部が出っ張った可動カム4をそれごと無理やり押し込むようにして取り付けなければならず、そのため、取付作業が容易ではなく、従って、場合によっては、両側板面を押し拡げて可動カム4を無理に押し込む時に、樹脂製の本体ケース1が割れてしまうことがあるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、引戸制動装置において、可動カムのガイドピンの強度を下げることなく摺動性を確保して樹脂部品が損傷するのを未然に防止する共に、可動カムの取り付けを簡単にすることにある。
そのため、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、引戸Dが全閉する手前の所定制動開始位置に至ると、装置本体Aに係止して該装置本体を始動させるストライクBを引戸レールLに固設する一方、引戸Dの上端戸先側に前記装置本体Aを搭載し、該装置本体は、本体ケース25の長さ方向に設け閉方向先端に掛け止め部55b・56bを有したガイド溝55・56と、該ガイド溝にガイドピン45・46を介して開閉方向に移動自在に係合し、引戸Dが所定制動位置に至ると前記ストライクBが係止する係止部29を有した可動カム30と、該可動カムをピストンロッド34の先端34aに回転自在に連結したダンパ40と、一端を前記本体ケース25に連結する一方、他端を前記可動カム30に連結し、前記ガイドピン45・46を前記ガイド溝55・56の掛け止め部55b・56bに掛け止めて前記可動カム30を閉方向戸尻側に引き戻す引張力を付与する付勢ばね50を備え、閉時、引戸Dが所定制動開始位置に至ったとき、前記ストライクBが前記係止部29に当たって前記可動カム30を回転し、前記ガイドピン55・56の掛け止めが解除されると、前記付勢ばね50の引張力で引戸Dを閉方向に引き寄せる一方、前記ダンパ40を働かせて減速する引戸制動装置Rにおいて、前記ガイド溝55・56は、前記本体ケース25の両側板面25a・25bに平行に形成する一方、前記可動カム30は、カム本体35の厚さ方向に貫通する軸穴27・28に金属製の前記ガイドピン45・46を通して軸支し、該ガイドピンの前記軸穴から突出した両端軸部に、開口縁に抜け止め鍔部を有したシルクハット形の樹脂製保護キャップ46を被せ、前記ガイドピン45・46の両端軸部45a・46aをそれぞれ前記保護キャップ60を介して前記ガイド溝55・56に係合し、それらガイド溝を形成した前記両側板面25a・25bで前記抜け止め鍔部60bを間に挟んだ抜け止め状態で組み立てながら、前記本体ケース25に組み込んでなることを特徴とする
請求項1に記載の発明によれば、可動カムは、金属製のガイドピンを用い、その金属製ガイドピンをカム本体の厚さ方向に貫通する軸穴に通して軸支することで強度を担保する一方、ガイドピンの軸穴から突出した両端軸部に、開口縁に抜け止め鍔部を有したシルクハット形の樹脂製保護キャップを被せ、樹脂製の保護キャップを介してガイドピンの両端軸部をガイド溝に係合することでガイド溝に対する良好な摺動性を担保する構成であるから、引戸を閉めるとき、所定の制動開始位置において、ストライクの固定凸部が係止突起に当って可動カムを回転して掛け止め状態を解除するとき、その都度、重量のある引戸を引いて移動させる時の大きな外力が繰り返しガイドピンに加わっても、金属製ゆえにガイドピンが折れたりすることがなく、摺動性に富む樹脂製の滑り易い保護キャップを介してガイドピンをガイド溝に係合させることでガイド溝が損傷したり、本体ケースにひびや割れを発せさせることを防止することができる。
しかも、請求項1に記載の発明では、可動カムは、カム本体の厚さ方向に貫通する軸穴に金属製ガイドピンを通して軸支し、その軸穴から突出した両端軸部に樹脂製保護キャップを被せて、該保護キャップを介してガイドピンの両端軸部をガイド溝に係合し、抜け止め鍔部を両側板面間に挟んで本体ケースに組み付けるのであって、両端軸部が横に突出して組立状態の可動カムを本体ケース内に組み込むのではなく、カム本体と、ガイドピンと、保護キャップとに分解状態の可動カムを組み立てながら、本体ケースに組み込めるので、取り付けの際に、本体ケースの両側の両側板面を押し拡げて可動カムごと無理に押し込むことも必要がなく、それだけ取付作業が簡単になり、しかも、取り付けの際に樹脂製本体ケースが割れたりして損壊するのを防止することもできる。
本発明の一例である引戸制動装置の装置本体を示す分解斜視図である。 可動カムを示す分解斜視図である。 可動カムを示す組立斜視図である。 可動カムを示す正面視図である。 図4中線C−C断面図である。 ストライクを示す斜視図である。 引戸制動装置を備えた引戸構造体を引戸の全閉状態で示す正面図である。 (a)引戸制動装置を引戸の半開き状態で示す正面図、(b)縦断面図である。 引戸制動装置を下から上枠に向けて視た底面図である。 (a)引戸制動装置を引戸の半開き状態で示す斜視図、(b)引戸の全閉状態で示す斜視図である。 (a)引戸制動装置を引戸が制動開始位置にある状態で示す正面図、(b)引戸の全閉状態で示す正面図である。 閉止する引戸を引き寄せながら制動する動作を段階的に分けて示す引戸制動装置の縦断面図である。 図12と同様な引戸制動装置を示す正面図である。 (a)従来の引戸制動装置を示す縦断面図、(b)正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図7は本発明の引戸制動装置を備えた引戸構造体を引戸の全閉状態において示す正面図、図8(a)は引戸制動装置を引戸の半開き状態で示す正面図(b)は縦断面図、図9は引戸制動装置を下から上枠に向けて視た底面図、図10(a)は引戸制動装置を引戸の半開き状態で示す斜視図(b)は引戸の全閉状態で示す斜視図、図11(a)は引戸制動装置を引戸が制動開始位置にある状態で示す正面図(b)は引戸の全閉状態で示す正面図である。引戸構造体は、開口部Sの矩形な戸枠Fと、戸枠Fに吊り込んで開口部Sを開閉する引戸Dと、開口部Sを全開した引戸を横に重ねて配列する戸袋壁Wと、引戸Dを懸架して図中左右の開閉方向に案内する引戸レールLとで構成されている。
戸枠Fは、図中左右に立設した縦枠10・11と、縦枠10・11間に横架した天井側の上枠12と床側の下枠13とからなる。引戸レールLは、下面の長さ方向に逃げ溝をあけた断面略溝形に曲げ成形し、逃げ溝の両側に戸車14・15の走行路17・17を形成し、上面を上枠12に固着してなる。引戸Dは、木製の矩形パネルで、上端面16の閉方向戸先と戸尻側に戸車ブラケット19・20を取り付け、円周に環状リブ14a・15aを有する戸車14・15を戸車ブラケット19・20の戸車支持板19a・20a間で回転自在に枢支している。引戸Dの下端面には、長さ方向にガイド溝gを凹設し、下枠13上に立設したガイドローラ21を係合し、引戸Dが横振れしないように案内する構造になっている。なお、引戸Dには、閉方向戸先側にバーハンドル22が付設されている。
引戸構造体は、引戸レールLの走行路に上側の戸車14・15の環状リブ14a・15aを係合し、下側のガイド溝gにガイドローラ21を係合して引戸Dを開閉方向に移動可能に吊り込み、開閉時、バーハンドル22を持って引戸Dを開閉方向に移動して開口部Sを開閉する構造になっている。そこで、引戸Dを閉方向Xに移動して開口部Sを閉止するとき、全閉する手前の所定制動位置に至ると、本発明の引戸制動装置Rが始動し、引戸Dの勢いを緩衝して戸先側の縦枠10に強く当たらないように減速する一方で、途中で停止しないように全閉位置まで引き寄せながら、ゆっくり静かに閉止する。
そのため、引戸制動装置Rは、引戸Dの上端面16の戸先側に搭載する装置本体Aと、引戸レールLの上面内側に固設するストライクBとで構成する。装置本体Aは、図1に示すように、本体ケース25と、本体ケース25に組み込む可動カム30、ダンパ40、付勢ばね50から構成されている。
本体ケース25は、樹脂製で、断面略溝形の引戸レールL内に挿設できるように全体に細長い略矩形な箱形状につくり、一側の側板面25aの片側略半分をダンパ40に対応する長さにわたり開放して部品組込口24を設け、両側板面25a・25bの他側略半分を対称にジグザグな柵状に形成し、そこに長さ方向にガイド溝55・56を平行に形成している。ガイド溝55・56は、直線状の直進部55a・56aと直進部55a・56aの先端から斜め図1中下向きに屈曲した掛け止め部55b・56bとで細長いへ字状に形成してなる。上板面25cには、ガイド溝55・56の長さ範囲にわたり可動カム30の逃げ溝26を設けている。
可動カム30は、図2および図3に示すように、樹脂製のカム本体35と、金属製の第1および第2ガイドピン45・46と、4個の樹脂製保護キャップ60からなる。
カム本体35は、図4および図5でも示すように、図中左右の横に幅広な頭部35aと頭部35aから斜めに延び一段肉厚な顎部35bからなり、頭部35aには、幅方向に間隔をあけて厚さ方向にガイドピン45・46を貫挿するそれぞれ貫通穴の軸穴27・28を穿設し、軸穴27・28間の図中上側に、引戸Dを閉めるときにストライクBが係止する係止部29を設ける一方、軸穴28の下側に半円状の軸係合穴31を凹設してなる。軸穴27・28には、両端開口の周縁に保護キャップ60の後述する抜け止め鍔部60bに合わせて円周溝27a・28aを凹設している。係止部29は、軸穴28側が傾斜した爪状の係止突起29aと、軸穴27側のコ形に凹状の係止穴29bからなっている。
ガイドピン45・46は、機械的強度に配慮した金属製で、例えばステンレス鋼からなる。保護キャップ60は、滑り易さの摺動性に配慮した樹脂製で、例えばPOM樹脂やABS樹脂等からなり、ガイドピン45・46の軸径に合わせて一端側が開口した円筒部60aと、円筒部60aの開口縁に沿って環状に延びた抜け止め鍔部60bとでシルクハット形に形成してなる。
そこで、可動カム30は、保護キャップ60を2個、ガイド溝55・56から円筒部60aを前向きに入れて、抜け止め鍔部60bを溝縁内面に掛けた状態で片側のガイド溝55に係合してから、カム本体35を逃げ溝26から本体ケース25内のガイド溝55・56間に差し込んだ後、他側のガイド溝56からガイドピン45・46の一端軸部45a・46aを挿入し、それぞれカム本体35の軸穴27・28に通して片側のガイド溝55に掛けた保護キャップ60に嵌合する。それから、残りの保護キャップ60を2個、ガイド溝55・56から本体ケース25内に入れてから、ガイドピンの他端軸部45b・46bにそれぞれ保護キャップ60を被せる。すると、ガイドピン45・46の両端軸部45a・45b、46a・46bがそれぞれ保護キャップ60を介してガイド溝55・56に摺動自在に係合し、保護キャップ60の抜け止め鍔部60bを両側板面25a・25b間に挟んだ抜け止め状態で、可動カム30が組み立てられると同時に本体ケース25に組み込まれる。従って、引戸制動装置Rでは、両端軸部が横に突出して組立状態の可動カム30を本体ケース25内に組み込むのではなく、上述のようにカム本体35と、ガイドピン45・46と、保護キャップ60とに分解状態の可動カム30を組み立てながら、本体ケース25に組み込むので、取り付けの際に、本体ケース25の両側板面25a・25bを押し拡げて可動カム30ごと無理やり押し込むことも必要がなく、それだけ取付作業が簡単になり、しかも、取り付けの際に樹脂製本体ケース25が割れたりして損壊するのを防止することができる。
ダンパ40は、例えばオイルダンパで、シリンダ32と、シリンダ32内に直線往復移動可能に配設したピストン33と、ピストン33を基端に固着する一方、先端34aをシリンダ32内から突出させたピストンロッド34を備え、ピストンロッド34の先端34aに連結軸36を取り付けてなる。連結軸36は、軸部36aの先端に軸部36aと直交する向きに円柱部36bを設けてなる。そこで、ダンパ40は、部品組込口24から本体ケース25内に組み込んでダンパ取付部37に組み付け、連結軸36の円柱部36bを軸係合穴31に係合させて可動カム35を、円柱部36bを中心に回転自在に連結する。従って、ダンパ40は、シリンダ32内でピストン33が移動するときにオイルを徐々に別室に送り出すことにより、勢いよく移動する可動カム30を制動して速度を緩める構造になっている。図1中39は、シリンダ32の後端(図中左端)に付設してダンパ40の制動力を外部から回動操作して調整する調整具である。
付勢ばね50は、引張コイルばねで、図9に示すように、一端をカム本体35の顎部35bにあるばね掛け部35cに掛け止めて可動カム30に連結する一方、他端を本体ケース25の後端側にあるばね掛け部に掛け止めて、可動カム30を本体ケース25の後端側に引っ張る状態になっている。
そこで、装置本体Aは、図8、図9および図10に示すように、引戸Dの上端面16の戸先側に搭載し、本体ケース25の先端部25dを戸車支持板19a・19a間に挟んで戸先側の戸車ブラケット19にねじ止めし、戸車ブラケット19と直列に連結する。従って、装置本体Aは、戸車ブラケット17・18の戸車14・15を引戸レールLに係合させて引戸Dを吊り込むとき、引戸レールL内に戸車14と連なって内装される。そこで、装置本体Aは、付勢ばね50のばね付勢力に抗して可動カム30の第1ガイドピン45をガイド溝55・56の掛け止め部55b・56bに掛け止めて付勢ばね50を長く引き伸ばし、常時可動カム30に対して閉方向戸先側に引き戻す強い引張力を付与している。すると、可動カム30は、第1ガイドピン45が掛け止め部55b・56bに掛け止められてロック状態になるが、第2ガイドピン46が上段の直進部55a・56aに係合しているため、係止部29の係止突起29aが係合穴29bより上向きに傾いて、ストライクBに対して係止突起29aが逃げ溝26から突出した頭出し状態にある。このように可動カム30が係止突起29aを頭出した傾き姿勢にあるときは、引戸Dが開いている状態にある。
他方、ストライクBは、金属製で、図6に示すように、ねじ挿通穴65a・65bを有する細長い板状の取付座65上に固定凸部70を突設してなる。一側のねじ挿通穴65aは、取付位置を調整できるように長穴になっている。そこで、ストライクBは、図8、図9(a)および図10(a)に示すように、引戸Dが全閉する手前の所定制動開始位置、即ち、引戸レールL内で本体ケース25の逃げ溝26から頭出し状態で閉方向に移動する可動カム30の係止突起29aに、固定凸部70が当たる位置に取付座65を引戸レールLの上面内側にねじ止めし、固定凸部70を可動カム30の係止部29の軌道と交差する位置に突出させる。
さて、開いている引戸Dを閉めるときは、バーハンドル22を持って引戸Dを閉方向Xに引くと、引戸レールLの案内で戸車14・15を転動しながら引戸Dが動き出して開口部Sを閉じるが、この閉止途中、引戸が全閉する手前の所定制動開始位置に到達し、図10(a)、図11(a)、図12(a)および図13(a)に示すように、逃げ溝26から突出した係止突起29aにストライクBの固定凸部70が当たると、引戸制動装置Rが始動する。
引戸制動装置Rは、係止突起29aにストライクBの固定凸部70が当たると、可動カム30をダンパ40の円柱部36bを中心に回転して傾きを正し、第1ガイドピン45をガイド溝55・56の掛け止め部55b・56bから外して可動カム30のロック状態を解除する。すると、引戸制動装置Rは、図12(b)および図13(b)に示すように、本体ケース25内に没していた係止部29の係合穴29bに固定凸部70が係合してストライクBに可動カム30を連結するが、ストライクBは固定であるため、可動カム30が付勢ばね50により閉方向戸尻側に引っ張られると、その引張力で引戸Dを閉方向Xに引き寄せる一方、同じ可動カム30と連結したダンパ40が働いて引戸Dを徐々に制動し、その結果、引戸Dは、図10(b)、図11(b)、図12(c)および図13(c)に示すように、全閉するまで途中で停止することなく、ゆっくり静かに閉止する。
ところで、引戸制動装置Rは、引戸Dを閉めるとき、所定の制動開始位置において、係止突起29aがストライクBの固定凸部70を当って可動カム30を回転して掛け止め状態を解除するとき、その都度、重量のある引戸Dを引いて移動させる時の大きな外力が繰り返しガイドピン45・46に加わると、ガイドピン45・46が耐えきれずに折れたり、或いは、ガイドピン45・46が係合した樹脂製のガイド溝55・56が損傷し、場合によっては、ガイド溝45・46から本体ケース25にひびや割れを生じたりすることが考えられる。
しかし、本発明の引戸制動装置Rでは、可動カム30は、金属製のガイドピン45・46を用い、金属製ガイドピン45・46をカム本体35の厚さ方向に貫通する軸穴27・28に通して軸支することで強度を担保する一方、ガイドピン45・46の軸穴27・28から突出した両端軸部45a・45b、46a・46bに、開口縁に抜け止め鍔部60bを有したシルクハット形の樹脂製保護キャップ60を被せ、樹脂製の保護キャップ60を介してガイドピン45・46の両端軸部をガイド溝55・56に係合することでガイド溝55・56に対する良好な摺動性を担保する構成であるから、引戸Dを閉めるとき、所定の制動開始位置において、ストライクBの固定凸部70が係止突起29aに当って可動カム30を回転して掛け止め状態を解除するとき、その都度、重量のある引戸Dを引いて移動させる時の大きな外力が繰り返しガイドピン45・46に加わっても、金属製ゆえにガイドピン45・46が折れたりすることがなく、摺動性に富む樹脂製の滑り易い保護キャップ60を介してガイドピン45・46をガイド溝55・56に係合させることでガイド溝55・56が損傷したり、本体ケース25にひびや割れを発せさせることを防止することができる。
A 装置本体
B ストライク
D 引戸
L 引戸レール
R 引戸制動装置
25 本体ケース
25a・25b 側板面
30 可動カム
35 カム本体
40 ダンパ
45・46 ガイドピン
50 付勢ばね
55・56 ガイド溝
60 保護キャップ
60a 円筒部
60b 抜け止め鍔部

Claims (1)

  1. 引戸が全閉する手前の所定制動開始位置に至ると、装置本体に係止して該装置本体を始動させるストライクを引戸レールに固設する一方、引戸の上端戸先側に前記装置本体を搭載し、該装置本体は、本体ケースの長さ方向に設け閉方向先端に掛け止め部を有したガイド溝と、該ガイド溝にガイドピンを介して開閉方向に移動自在に係合し、引戸が所定制動位置に至ると前記ストライクが係止する係止部を有した可動カムと、該可動カムをピストンロッドの先端に回転自在に連結したダンパと、一端を前記本体ケースに連結する一方、他端を前記可動カムに連結し、前記ガイドピンを前記ガイド溝の掛け止め部に掛け止めて前記可動カムを閉方向戸尻側に引き戻す引張力を付与する付勢ばねを備え、閉時、引戸が所定制動開始位置に至ったとき、前記ストライクが前記係止部に当たって前記可動カムを回転し、前記ガイドピンの掛け止めが解除されると、前記付勢ばねの引張力で引戸を閉方向に引き寄せる一方、前記ダンパを働かせて減速する引戸制動装置において、
    前記ガイド溝は、前記本体ケースの両側板面に平行に形成する一方、
    前記可動カムは、カム本体の厚さ方向に貫通する軸穴に金属製の前記ガイドピンを通して軸支し、該ガイドピンの前記軸穴から突出した両端軸部に、開口縁に抜け止め鍔部を有したシルクハット形の樹脂製保護キャップを被せ、前記ガイドピンの両端軸部をそれぞれ前記保護キャップを介して前記ガイド溝に係合し、それらガイド溝を形成した前記両側板面で前記抜け止め鍔部を間に挟んだ抜け止め状態で組み立てながら、前記本体ケースに組み込んでなることを特徴とする、引戸制動装置。
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