JP2007077580A - 自閉式引き戸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 引き戸の閉じ動作時における衝突緩和と閉鎖を自動的に行わせるためのダンパーをそのストロークが長くなっても無理なく作動できるようにピストンロッドの同軸性を維持する構成を合理化して円滑に作動し、コンパクトに形成できる自閉式引き戸装置を提供する。
【解決手段】 常時戸閉め方向の力を付与されている引き戸の戸本体10に、戸閉め時に減速緩衝させるエアダンパー15が、建物の開口部における上框2に沿って配設される吊り戸用レール部材5の内上部に収容装着され、前記エアダンパー15の伸縮ロッド16先端が、吊り戸用レール部材5に支持されて走行自在なスライダー17に繋がれて同軸心に保たれ、前記スライダー17の先端に付設のキャッチャ26と戸本体10の戸尻側吊り車11付設の係止片24とで着脱可能に連結される構成とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、建物の出入り口に設けられた引き戸の開閉に際し、開いた扉が別途動力を要することなく自動で閉じるようにされた自閉式引き戸装置に関するものである。
従来、自閉式の引き戸としては、建物躯体の開口部上部に設けられたガイドレールに沿って走行自在な吊り車によって扉が吊下げられ、開口部の開閉を行うようにした吊り戸式のものがある。このような引き戸では、その扉体と躯体との間にコイルばねを介在させて開放された扉体がコイルばねの復元力によって自動的に閉扉するように構成されている。
このようなコイルばね式の自閉装置を備える引き戸では、閉扉するときにばねの付勢力を受けるため、全閉するとき戸先が柱に勢いよく衝突して騒音を発することになる。また、このような事態が頻繁に生じると、戸先あるいは柱が傷つき損傷することもある。そこで、このような衝突による騒音の発生や損傷を回避できるようにするため、衝撃緩衝装置を設けるようにされている。その衝撃緩衝装置には、伸長したロッドが収縮して制動状態する形態のエアシリンダを戸本体に併設するものが特許文献1によって知られている。そして、そのエアシリンダによる衝撃緩衝装置や自閉装置は、戸本体を吊り持ちするためのレールとは別に設けられる関係上、戸本体の案内レールと平行して配置され大きなスペースを必要とすることから、これを改善するためにコンパクト化した構成のものが特許文献2によって開示されている。
一方、自閉式引き戸において、戸閉め時における閉鎖方向へ次第に加速されることによる戸枠との衝突を避けるため、減速閉止できるようにエアダンパー(エアシリンダ)を戸本体に繋いで制動させるに際し、エアシリンダのロッドが長い距離伸縮することによるたわみなどで同軸性が損なわれるのを防止するように、そのロッドの先端部に取り付けた吸着片(又は磁石)と脱着可能にして進退可能な走行体をガイドレール上でロッドとともに移動させて、エアシリンダのピストンロッドの伸縮時における同軸性を維持する構成が特許文献3によって開示されている。また、自閉式引き戸装置における衝撃緩和装置として使用されるエアダンパーのピストンロッドは、その同軸性を維持する走行体に対する着脱手段としてクッション体と磁石をピストンロッドの先端に取り付ける構成について特許文献4に記載されている。
特開平8−177305号公報 特開2002−349128号公報 特開平11−2066号公報 特開2000−145271号公報
しかしながら、特許文献2によって開示される自閉式引き戸装置にあっては、その駆動部及び衝撃緩衝装置として配置されるエアシリンダが引き戸の吊下げレールに平行して設けられる点で、構成上どうしても開口部上のいわゆる框部が大型になるのが避けられない。また、そのために建物の開口部(出入口)上部框の部分に大きなスペースをとらねばならないという問題点がある。また、駆動機構が複雑になるのを避けられず、ドアが吊下げ構造となるので、どうしてもその案内のためのガイドレールを頑丈にして取付ける必要がある。
特許文献3によって開示されている方式ではエアシリンダのピストンロッドの同軸性は維持できるが、この構成ではピストンロッドと同軸性保持の走行体との切り離し・接続について磁石を用いて吸着する構成であるためエアシリンダの軸心線が同軸性維持のための走行体端面に直交した姿勢を保つ必要がある。つまり、エアシリンダ(エアダンパー)のピストンロッド先端に取り付く吸着片が走行体と接するとき、両者の向きにずれがあると確実な吸着連結が行えない。そのために吸着片をクッション構造にして向きのずれに対応させる構成とする必要がある。併せて磁石の吸引力の設定に問題がある。すなわち、磁石の吸引力が弱いと操作時に吸着による連結が解ける恐れがあり、また吸着力が強いと引き離しを行うときに簡単に外れないので引き戸が全開できないなどの障害が発生するなどの問題点が生じる。
本発明は、前述のような問題点を解決するためになされたもので、引き戸の閉じ動作時における衝突緩和と閉鎖を自動的に行わせるためのダンパーをそのストロークが長くなっても無理なく作動できるようにピストンロッドの同軸性を維持する構成を合理化して円滑に作動し、コンパクトに形成できる自閉式引き戸装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による自閉式引き戸装置は、
常時戸閉め方向の力を付与されている引き戸の戸本体に、戸閉め時に減速緩衝させるエアダンパーが、建物の開口部における上框に沿って配設される吊り戸用レール部材内上部に収容装着され、前記エアダンパーの伸縮ロッド先端が吊り戸用レール部材に支持されて走行自在なスライダーに繋がれて同軸心に保たれ、前記スライダー先端に付設のキャッチャーと戸本体の吊り車付設の係止片とで着脱可能に連結される構成であることを特徴とするものである(第1発明)。
前記発明において、前記吊り戸用レール部材には、戸本体の吊り車を案内する第1ガイド部の上側に、その第1ガイド部に平行して第2ガイド部が横向きに相対向して設けられた二段構成であるのがよい(第2発明)。
前記発明において、前記スライダーは、前記吊り戸用レール部材の第2ガイド部に付設する複数のガイドローラを係合させて、前記エアダンパーのロッドの進退に追従するようにして、先端上部にキャッチャーを備え、かつ先端下部と後端とにそれぞれ緩衝体が付設されているのがよい(第3発明)。
また、前記発明において、前記戸本体の戸尻側吊り車には、上部に前記スライダーの先端に取付くキャッチャーと係脱可能な係止片と、戸開き時に戸柱側係止部と係合する係脱可能な係止片とが、前後にそれぞれ突設されている構成であるのがよい(第4発明)。
前記発明において、戸尻側吊り車の上部の前後に設けられる係止片は、銛状に形成され、この係止片と係合して連結するキャッチャーは、ばね性を与えられて前記係止片と接合したとき軸線と交差する方向に押し開かれた後係止片の細頸部に先端部が係合して閉じ合い連結される構成であるのがよい(第5発明)。
前記発明によれば、戸閉め時の減速ならびに衝撃緩衝用として用いられるエアダンパーを吊り戸を支持して案内するための吊り戸用レール部材の内部に収容して設けるようにし、戸本体を吊下げ走行する吊り車の案内レールの直上位置で、エアダンパーのロッドの同軸心性を保持させるためのスライダーを走行させるようにして、一方の吊り車に取り付く係止片と係脱可能なように構成したことで、戸本体の開閉時にエアダンパーのロッドに変則的な外力を与えることなく正しく同軸心性を保持でき、激しく開閉動作することがあっても支障が発生することは無い。しかも、構造的に吊り戸用レール部材の内部に収容されて全体がコンパクトにまとめられるので、予め製作時にエアダンパーとスライダーの関係をセットしておけば、開口部にこの自閉式引き戸装置を組み付ける作業時に複雑な調整を省けて組立をを容易にするという利点がある。
第2発明および第3発明の構成を採用することにより、吊り戸用レール部材の内部を二段階に形成して戸本体の吊り下げ案内と衝撃緩衝装置の機能性維持の二つの目的を合理的に作動させるようにして、引き戸の吊下げ支持部が小型化し、引き戸の設置スペースを小さくできて、嵩張らない構造にすることができるという利点がある。また、コンパクト化されることにより外観的にも美麗に仕上げることができる。
また、第4発明の構成を採用すれば、簡単な構成で戸本体を全開させた状態で保持させることができ、出入り口を大きく開いて通行するのを容易にできるという利点がある。
さらに、吊り車上に設けられる係止片とエアダンパーのロッドあるいは戸全開時のキャッチャーとの係止構造を、押し開き式の弾性構造と銛状の係止片とでの係合手段とすることにより軸心線上で直線的な係合離脱が円滑に行え、無理がないという利点がある。
次に、本発明の自閉式引き戸装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には本発明に係る自閉式引き戸装置の全体正面図が示され、図2には引き戸が全開された状態を表わす図が、図3には要部を表わす断面図が、図4には図3のA−A視平面図が、図5には吊り戸用レール部材の断面構造を表わす拡大断面図が、図6には係止片を備えた吊り車とそれに係合連結するキャッチャーとの平面図が、図7には吊り戸用レール部材の側面図(a)とその拡大断面図(b)とが、それぞれ示されている。
この実施形態の自閉式引き戸装置1は、建物の出入口の上側に装着される上框2の下側に、下面を引き戸設置部での閉戸側に向けて僅かに下がり勾配となるように上側の傾斜支持部3を形成された所要長さの吊り戸用レール部材5が取り付けられ、この吊り戸用レール部材5の内部には上下二段にガイド部6,8が形成されており、その下部に設けられる第1ガイド部6で吊り車11,12を介して引き戸の戸本体10が走行可能に吊設されている。また、その吊り戸用レール部材5の内部には、引き戸の閉鎖時における衝撃緩衝装置としてエアダンパー15が組み込まれている。
前記吊り戸用レール部材5は、上框2の厚さ寸法よりやや小さい厚さ寸法で所要高さの断面長方形に形成された部材である。その断面形状は、例えば図7によって示されるように、組付け時に下側となる部分を吊り車11,12が通過できるように長手方向に開口部7が形成されている。そして、その開口部7の両脇上面には吊り車11(12)における両脇に前後で対向してそれぞれ付された二組のガイドローラ13,13を案内する第1ガイド部6のガイドレール6a,6aが設けられ、さらに、その第1ガイド部6の上側には吊り戸用レール部材5の縦軸中心線に向かって両内側面から横向きに先端を丸くした棚状の第2ガイド部8のレール8a,8aが所要間隔をおいて対称に突設されている。なお、前記第2ガイド部8の上側には、所要の距離をおいて厚さ方向の両外側部材5a,5aを一体に繋ぐ天井部位5bが形成され、この天井部位5bの下面に後述する衝撃緩衝装置のエアダンパー15が取付けられ、かつこの天井部位5bを通じて下面から複数箇所で前記傾斜支持部3に木ねじ9にて装着する取付孔および溝5dが上向きに設けられている(図5参照)。また、この吊り戸用レール部材5は、図7にて表わされるように、全長を戸本体10が閉鎖時に自走可能な傾斜が得られるように、上部を切除して0.5°以上の勾配を付ける。さらにまた、この吊り戸用レール部材5の中間部における天井部位5bには、後述するスライダー17の上部端に付設されたブラケット先端が当接することによりエアダンパー15のロッド伸長作動を停止させるストッパ30が取付けられている。
衝撃緩衝装置を形成するエアダンパー15は、前記吊り戸用レール部材5における戸先側から適宜寸法中央寄り位置で天井部位5bの下面にシリンダ本体15aが吊下げられるようにして軸線に沿い定着されている。このエアダンパー15のピストンロッド16(以下、単に「ロッド16」という)は、その先端にシリンダ本体15aとの同軸性を維持させるためのスライダー17が直結され、ロッド16の伸縮動作時、そのロッド16を常に同軸心に維持するようにされている。
前記吊り戸用レール部材5の第2ガイド部8には、スライダー17が走行自在に係合支持されている。そのスライダー17は、図3および図4にて示されるように、本体17aが前記第2ガイド部8における両突出レール8a,8aの先端間寸法より狭い幅の帯状金属板を台形に曲げ加工してなり、その本体17aの上面に三個のガイドローラ18が回転軸心を左右交互にずらされて水平回転自在に取付けられて前記第2ガイド部8のレール8a,8aに係合支持され走行自在にされている。そして、本体17a端部で下向きに折り曲げられた長手方向両端部18b、18bには、移動時対向する部分に当接したときの緩衝用ゴム片19,19が取付けられている。そして、前記スライダー17の本体17aの前後両端上面には、一方にL字型に形成のブラケット21が固着され、そのブラケット21の端面に前記エアダンパー15のロッド16先端が接続されている。また、本体17a上面の後端部にはZ字状に屈曲形成されたブラケット22が取り付けられている。このブラケット22の先端には戸尻側吊り車11の上部に付設された連結部片23の一方の係止片24と係合離脱可能なキャッチャ26が付設されている。
前記戸尻側吊り車11の上部に付設される連結部片23は、図3、図4および図6に示されるように、吊り戸用レール部材5の軸線方向に沿って前後に銛状の係止片24,24’を相反する向きで形成され、中間部に設けられた長孔23aを通じで吊り車11の下面中央部にて前後位置調節可能にボルト23bとナット23cとで締結されている。また、前記連結部片23の後端部下面には下向きL字型に形成された調節片23dが取付けてあり、前記長孔23aを通じてナット23cとで締結したボルト23bを緩めて、前記調節片23dにより連結部片23を前後方向に位置調節することにより、係止片24,24’とキャッチャ26との係合関係を調節できるようにされている。
また、キャッチャ26は、図6に示されるように、基端部26bを取付座26aに支持されて二股に分岐される適宜長さの弾性脚片26c,26cを備え、その両弾性脚片26c,26cの先端に扁平なローラを備える挟持片26dがそれぞれ一体的に付された構造のものである。このようなキャッチャ26は、前記スライダー17後端のブラケット22と吊り戸用レール部材5の後端(戸尻側端)に設けられた引き戸開放固定用の取付部材29とに付されている。
引き戸の戸本体10は、戸先側と戸尻側との上端部に前後二輪ずつガイドローラ13,13を備える吊り車11,12によって吊り高さ調整自在な公知の調整金具19,19を介して吊り下げられ、前記吊り戸用レール部材5の第1ガイド部6のガイドレール6a,6aに沿って移動自在に設けられている。
このように構成される本実施形態の自閉式引き戸装置1は、戸本体10を閉鎖位置(図1で示す状態)から開放側に手で押し開くと、前後両端上部で吊り車11,12によって吊り下げられている吊り戸用レール部材5の第1ガイド部6にて案内されて戸本体10が移動し、出入口Bが開かれる。この際、スライダー17は、戸本体10の戸尻側の吊り車11上部に取り付く連結部片23の係止片24とキャッチャ26との係合により連結されてともに移動し、このスライダー17に直結されるエアダンパー15のロッド16が引き出される。
この際、前記スライダー17は、本体17a上面に付設されている三個のガイドローラ18のうち二個が第2ガイド部8の一方のレール8aに当接し、他方のレール8aに一個のガイドローラ8aが当接して水平状態を保ちながら走行する(図4参照)。したがって、このスライダー17にブラケット21を介して連結されるエアダンパー15のロッド16は、一定の姿勢を保って引き出される。言い換えると、エアダンパー15のロッド16は同軸性を維持して前進する。このロッド16の前進によってエアダンパー15内が負圧になるのでシリンダ本体15a内には吸気口15bから吸気される。
やがて、戸本体10が所定の距離開放されて吊り車11に連結されるスライダー17を介してエアダンパー15のロッド16が伸長すると、スライダー17に取付くブラケット22が吊り戸用レール部材5の中間部に取付けられているストッパー30に当接し、それ以上はロッド16が伸長できなくなるので連結されるスライダー17とともに移動を停止する。さらに戸本体10が開放側へ移動すると戸尻側の吊り車11と一体的に取り付く連結部片23の係止片24とスライダー17側に取り付くキャッチャ26との係合が解かれる。戸本体10は取り付く吊り車11,12が第1ガイド部6のレール6a,6aに沿って移動し、出入口Bを開放する。こうして、戸本体10を最大に移動させて出入口Bが全開すると、吊り戸用レール部材5の終端位置にある引き戸開放固定用の取付部材29に付設のキャッチャ26と戸尻側吊り車11に付設の連結部片23の後端側係止片24’とが係合して戸本体10の移動を係止する。したがって、戸本体10は最大限に開いて、その状態で戸本体10を保持される。なお、エアダンパー15は、前述のように戸本体10の開放時にロッド16が最大に伸長する手前でストッパー30によって停止されるので、エアダンパー15に無理な負荷が作用しない。
一方、エアダンパー15はロッド16を前進させた状態で停止している。そこで、戸本体10を全開状態から閉じ方向に操作すると、引き戸開放固定用の取付部材29に付設のキャッチャ26と戸尻側吊り車11に付設の連結部片23における係止片24’との係合が解かれる。すると、戸本体10は、戸尻側と戸先側との吊り車11,12が、戸先側へ向かって下がり勾配に配されている吊り戸用レール部材5の第1レール部6に沿って自重力で各ガイドローラ13が転動し、自動的に閉じ方向に移動する。
こうして戸本体10が閉じ方向に移動して戸尻側の吊り車11に付設される連結部片23の前部の係止片24が停止しているスライダー17上部のキャッチャ26に当接すると、そのキャッチャ26は一対の弾性脚片26c,26cの先端に取り付くローラ付きの挟持片26d,6dが前記係止片24によって押し開かれ、銛状に形成されている係止片24の両側の窪所に前記挟持片26d,26dがそれぞれ係合して連結される。同時に戸尻側の吊り車11に付されている棒状部がスライダー17の端部18bに取付く緩衝用ゴム片19に当たり、その勢いで戸本体10は閉じ方向への移動がそのまま継続され、スライダー17も第2ガイド部8のレール8a,8aにガイドローラ18、18,18が案内されて走行を開始する。
戸本体10が吊り戸用レール部材5の第1レール部6の傾斜にしたがって次第に加速して閉じ側へ移動すると、連結されるスライダー17によってエアダンパー15のロッド16が押され、そのエアダンパー15のシリンダ本体15a内エアがロッド16に取り付くピストンによって次第に加圧される。その結果、第1ガイド部6を滑走する吊り車11,12ならびに第2ガイド部8に沿って走行するスライダー17がともにエアダンパー15による制動力を加えられ、加速するのを制動・減速されて戸先が閉戸側支柱に衝突するのを阻止される。同時に衝突による衝撃音の発生を防止され、静粛に戸を閉じることができるのである。
このようにして戸本体10を開閉するとき、この戸本体10の戸尻側吊り車11と連結部片23を介してスライダー17が連結・離脱可能にして、エアダンパー15と連結・離脱できるとともに、そのエアダンパー15のロッド16をスライダー17によって常時同軸性を維持するように設けられるので、頻繁に戸を開閉することになっても、エアダンパー15に変則的な負荷を与えることがない。したがって、エアダンパー15は正常に作動して長期使用ができるのである。
しかも、本実施形態においては、戸本体10を吊下げて前述のように自動閉まり機能を備える吊り戸形式にあって、その吊り車11,12の案内部ならびにエアダンパー15とそのロッド16の同軸性維持の機構をすべて1本の吊り戸用レール部材5の内部に収容できる構成とされているので、嵩張らず、しかも建物の出入口形成部の上框2にこのエアダンパー15などを組み込んだ吊り戸用レール部材5を装着すれば簡単に自閉式引き戸を組み付けることができ、設置作業が簡単に行えるのである。したがって、自閉式引き戸の設置に際しては、特別な熟練技術を要しなくとも設置でき、工費を節減できるという利点がある。また、引き戸装置の機構部をすべて吊り戸用レール部材の内部に納めた構成とされているので、仕上がりにおいて外観的に美観を与えることができる。
図8には、吊り戸用レール部材の他の実施形態が示されている。この吊り戸用レール部材5Aは、基本的に前記実施形態のものと構成が同一であり、第1ガイド部6の外側部材5a’,5a’を下方に所要長さ延長した形状を異にするものである。この吊り戸用レール部材5Aは、このように形成することにより、戸本体の吊り車走行部分を囲い隙間が生じる部分をふさぐことで外観をよくすることができる。
本発明に係る自閉式引き戸装置の全体正面図 引き戸が全開された状態を表わす図 要部を表わす断面図 図3のA−A視平面図 吊り戸用レール部材の断面構造を表わす拡大断面図 係止片を備えた吊り車とそれに係合連結するキャッチャーとの平面図 図7には吊り戸用レール部材の側面図(a)とその拡大断面図(b) 吊り戸用レール部材の他の実施形態の拡大断面図
符号の説明
1 自閉式引き戸装置
2 上框
5 吊り戸用レール部材
6 第1ガイド部
8 第2ガイド部
10 戸本体
11 戸尻側の吊り車
12 戸先側の吊り車
13 吊り車のガイドローラ
15 エアダンパー
16 エアダンパーのピストンロッド(ロッド)
17 スライダー
18 スライダーのガイドローラ
21,22 ブラケット
23 連結部片
24,24’ 係止片
26 キャッチャ
29 引き戸開放固定用の取付部材

Claims (5)

  1. 常時戸閉め方向の力を付与されている引き戸の戸本体に、戸閉め時に減速緩衝させるエアダンパーが、建物の開口部における上框に沿って配設される吊り戸用レール部材内上部に収容装着され、前記エアダンパーの伸縮ロッド先端が吊り戸用レール部材に支持されて走行自在なスライダーに繋がれて同軸心に保たれ、前記スライダー先端に付設のキャッチャーと戸本体の吊り車付設の係止片とで着脱可能に連結される構成であることを特徴とする自閉式引き戸装置。
  2. 前記吊り戸用レール部材には、戸本体の吊り車を案内する第1ガイド部の上側に、その第1ガイド部に平行して第2ガイド部が横向きに相対向して設けられた二段構成である請求項1に記載の自閉式引き戸装置。
  3. 前記スライダーは、前記吊り戸用レール部材の第2ガイド部に付設する複数のガイドローラを係合させて、前記エアダンパーのロッドの進退に追従するようにして、先端上部にキャッチャーを備え、かつ先端下部と後端とにそれぞれ緩衝体が付設されている請求項1に記載の自閉式引き戸装置。
  4. 前記戸本体の戸尻側吊り車には、上部に前記スライダーの先端に取付くキャッチャーと係脱可能な係止片と、戸開き時に戸柱側係止部と係合する係脱可能な係止片とが、前後にそれぞれ突設されている構成である請求項1に記載の自閉式引き戸装置。
  5. 戸尻側吊り車の上部の前後に設けられる係止片は、銛状に形成され、この係止片と係合して連結するキャッチャーは、ばね性を与えられて前記係止片と接合したとき軸線と交差する方向に押し開かれた後係止片の細頸部に先端部が係合して閉じ合い連結される構成である請求項1または4に記載の自閉式引き戸装置。
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