JP5591009B2 - コイル内蔵配線基板 - Google Patents
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Description
すると、絶縁層1のガラスセラミックスを焼成する800〜1000℃以下の温度で焼結密度が
5g/cm3以上の高密度焼成が可能であり、かつ高周波帯域で十分に高い透磁率を得ることができるので好ましい。FeFe2O4はフェライトの主成分であり、その割合が63質量%以上であると十分な透磁率が得られる。また、FeFe2O4が73質量%以下であると、焼結密度を低下させることなく機械的強度を保持することができる。CuOは焼結温度の低温化のために重要な要素であり、CuOが低温で液相を形成することにより焼結を促進させる効果を用いて、磁気特性を損なわずに800〜1000℃の低温で焼成することが
できる。CuOは、その割合が5質量%以上であると、配線層やコイル導体と同時に800
〜1000℃で焼成を行なった場合に焼結密度を高くすることができることから、機械強度を保持することができ、10質量%以下であると、磁気特性の低いCuFe2O4の割合を低く抑えることができるために磁気特性を維持しやすい。NiOはフェライト層2の高周波域における透磁率を確保するために含有させる。NiFe2O4は高周波域まで共振による透磁率の減衰を起こさず、高周波域での透磁率を比較的高い値に維持することができるが、初期透磁率は低いという特性を持つため、5質量%以上であると10MHz乃至それ以上の高周波域での透磁率を低下させることなく保持することができ、12質量%以下であると初期透磁率を高く維持できる。ZnOはフェライト層2の透磁率向上のために重要な要素であり、フェライト組成のうち10質量%以上であると透磁率を高く保持することができ、23質量%以下であれば、磁気特性を良好に維持できる。
作においてフェライト粉末の均一な分散が容易となり、平均粒径が0.9μm以下であると
フェライトグリーンシートの焼結温度を低く抑えることができるからである。また、粒径が均一で球状に近いことにより均一な焼結状態を得ることができる。フェライト粉末の粒径が上記の範囲内であると、局所的に結晶粒の成長が低下するといったこともなく、焼結後に得られるフェライト層2の透磁率が安定しやすい。
向の断面の断面視で、フェライト層2bの一部を枠状に囲んだコイル導体4を形成できる。このことによって、焼成時にコイル導体4とフェライト層2とが収縮する際に、コイル導体4に囲まれているフェライト層2bがコイル導体4よりも収縮して、コイル導体4から外周部のフェライト層2への応力を低減できるので、フェライト層2の透磁率の低下を低減できる。
シートに含まれる有機バインダーは、従来からセラミックグリーンシートに使用されているものが使用可能であり、例えばアクリル系(アクリル酸,メタクリル酸またはそれらのエステルの単独重合体または共重合体,具体的にはアクリル酸エステル共重合体,メタクリル酸エステル共重合体,アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体等),ポリビニルブチラ−ル系,ポリビニルアルコール系,アクリル−スチレン系,ポリプロピレンカーボネート系あるいはセルロース系等の単独重合体または共重合体が挙げられる。焼成工程での分解性や揮発性を考慮すると、アクリル系バインダーがより好ましい。
5〜20質量部、有機溶剤を15〜50質量部の割合で加え、ボールミル等の混合手段により混合することによって3〜100cpsの粘度となるように調製される。このときの有機溶剤
は、絶縁体粉末やフェライト粉末と有機バインダーとを良好に分散させて混合できるようなものであればよく、トルエン,ケトン類およびアルコール類の有機溶媒や水等が挙げられる。これらの中で、トルエン,メチルエチルケトンおよびイソプロピルアルコール等の蒸発係数の高い溶剤は、スラリー塗布後の乾燥工程が短時間で実施できるので好ましい。
よび2〜30MPaである。このときのセラミックグリーンシートおよびフェライトグリーンシートは、配線基板に要求される特性に応じた厚みとなるように、グリーンシートの厚みにより必要な枚数を積層すればよい。
コイル導体パターンの形成に先立ってフェライト層2用のフェライトグリーンシートにパンチング加工やレーザ加工等により貫通孔を形成し、この貫通孔に印刷やプレス充填等の埋め込み手段によって配線導体3用導体ペーストを充填することで形成される。
℃の温度で焼成することによって行なわれる。
て、有機バインダーを3〜15質量部、有機溶剤を10〜30質量部の割合で加えて混練することによって、印刷による導体ペーストの滲みやかすれ等の不具合が発生せず良好に所定形状のパターン形成ができる程度の粘度となるようにすることが望ましい。また、コイル導体4となるコイル導体パターンは、要求されるインダクタンス値やサイズにもよるが、上記のように印刷によって形成する場合は線幅および隣接する外周と内周の導体間距離が0.1mm程度以上であれば容易に形成できる。
機バインダーとしてアクリル樹脂を12質量%、可塑剤としてフタル酸系可塑剤を6質量%および溶剤としてトルエンを30質量%の割合で加え、ボールミル法によって混合してスラリーを調製し、このスラリーを用いてドクターブレード法によって厚さ160μmの、絶縁
層1となるセラミックグリーンシートを成形した。
ン印刷法によって充填し、70℃で30分乾燥した。貫通導体ペーストとしては、Ag粉末100質量部と、焼結助剤としてのガラス粉末15質量部に、アクリル樹脂12質量部と有機溶剤
としてのα−テルピネオール2質量部とを加え、攪拌脱泡機により十分に混合した後に3本ロールにて十分に混練したものを用いた。
と有機溶剤としてのα−テルピネオール2質量部とを加え、攪拌脱泡機により十分に混合した後に3本ロールにて十分に混練したものを用いた。
ライト粉末を作製した。このフェライト粉末100質量部に対し、有機バインダーとしてブ
チラール樹脂を10質量部および有機溶剤としてIPAを45質量部添加し、上記と同様のボ
ールミル法によって混合してスラリーとした。このスラリーを用いてドクターブレード法によって厚さ200μmのフェライトグリーンシートを成形した。
状で、外周部が5mm×5mmで内周部が4mm×4mmのC字状の貫通孔aと、貫通孔aの内側に配置され、外周部が3.4mm×3.4mmで内周部が2.4mm×2.4mmのC字状の貫通孔bとを0.3mm離間させて形成した。この貫通孔に、貫通導体ペーストをスクリー
ン印刷法によって充填し、70℃で30分乾燥して貫通導体となる貫通導体組成物を形成した。貫通導体ペーストとしては、上記と同じものを用いた。
てのα−テルピネオール1質量部とを加え、攪拌脱泡機により十分に混合したものを用いた。
ル導体4用の導体パターンを厚さ0.2mm,幅0.5mmに形成した。なお、コイル導体4用の導体パターンで囲まれたフェライトグリーンシートの一部の寸法は幅が0.3mm,厚さ0.2mmとした。さらに、フェライトグリーンシートを3枚重ねたその上下にそれぞれ2枚の絶縁層1となるセラミックグリーンシートを積み重ねて、20MPaの圧力および55℃の温度で加熱圧着してセラミックグリーンシートが表層に位置する積層体を作製した。
で加熱して有機成分を除去した後、大気中で900℃、1時間の条件で焼成することによっ
て、ガラスセラミックスからなる絶縁層1の間にフェライト層2が設けられたコイル内蔵配線基板を作製した。
Phase Analyser(ヒューレットパッカード社製)用いた。測定は3MHzの周波数で行い、0〜5アンペアの電流値の範囲で測定した。
4の幅方向の断面の断面視で、フェライト層2の一部を囲むように形成されているコイル内蔵配線基板は、フェライト層2の透磁率の低下を低減でき、内蔵されたコイルのインダクタンスを大きくできることが確認できた。
2(2a,2b,2c)・・・フェライト層
3・・・配線導体
4・・・コイル導体
Claims (2)
- 複数のフェライト層と、該フェライト層の表面および内部に形成された配線導体と、複数の前記フェライト層の層間および内部に、前記配線導体と電気的に接続されたコイル導体とを備えたコイル内蔵配線基板であって、
前記コイル導体は、前記コイル導体の幅方向の断面の断面視で、前記フェライト層の一部を囲むように形成されていることを特徴とするコイル内蔵配線基板。 - 前記フェライト層の最上面および最下面に、ガラスセラミックスからなる絶縁層と、前記フェライト層に配置された配線導体に電気的に接続され、前記絶縁層の表面および内部に配置された配線導体とを設けたことを特徴とする請求項1記載のコイル内蔵配線基板。
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