JP5590709B2 - 回転角検出又は回転同期装置、絶縁キャップ - Google Patents

回転角検出又は回転同期装置、絶縁キャップ Download PDF

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Description

本発明は、ステータ及びロータを有するレゾルバ、シンクロ等の回転角検出又は回転同期装置の構造、及びそのステータに装着される絶縁キャップに関する。
従来、ステータ及びロータを有し、ステータに対するロータの回転位置によってステータとロータとの間の相互インダクタンスが変化することを利用して、ステータに対するロータの回転角に応じた検出信号を出力する回転角検出装置としてのレゾルバが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、図12は、従来のレゾルバの構造を示した図である。図12のレゾルバ900は、内周面910aから内方へ突出する複数のステータティース920が形成されたステータ910を備える。また、ステータ910の内側には、ロータ980が回転可能に設けられる。そのロータ980は、回転軸回りの回転によりステータティース920とのギャップパーミアンスが変化するようにステータ910に対して回転可能に設けられる。
各ステータティース920には、絶縁性の樹脂からなるボビン941を介してステータ巻線950が巻回される。そのステータ巻線950は、複数相の巻線から構成される。具体的には、ステータ巻線950は、励磁信号が入力されてステータティース920を励磁する励磁巻線951と、ロータ980の回転にともなって変化するギャップパーミアンスに応じた検出信号が出力される出力巻線952とを有する。
また、各ステータティース920には、その外側を覆うように樹脂製のボビン941が設けられる。そして、各ボビン941の外側にステータ巻線950が巻回される。これは、ステータ巻線950とステータティース920との絶縁を確保できる等の効果を狙ったものである。なお、これらボビン941を一体的に含んで絶縁キャップ940が構成される。
このような構成のレゾルバ900では、励磁巻線951の両端線が接続されたコネクタピン971間に励磁信号が入力されると、ステータティース920が励磁される。この状態で、ロータ980が回転してギャップパーミアンスが変化すると、出力巻線952には、そのギャップパーミアンスに応じた検出信号が発生される。そして、出力巻線952の端線と接続されたコネクタピン971から出力される検出信号に基づいて、ロータ980の回転角が検出される。
また従来、レゾルバと同様の構造を有する回転同期装置としてのシンクロが知られている。このシンクロは、レゾルバと同様のステータ及びロータを有し、ステータティースに巻回される出力巻線からロータの回転角に応じて正弦波状に変化する互いに位相角が120度ずれた3相の信号を出力する。そして、同じ構造の2つのシンクロを接続すると、各シンクロから出力される信号の差に基づいて、一方のシンクロのロータが、他方のシンクロのロータと同じ回転角となるように回転される。すなわち、これら2つのシンクロが同期される。このように、シンクロは、一般的に、2個1組で用いられ、この場合、一方をシンクロ発信機と称し、他方をシンクロ受信機と称する。
特開2003−344107号公報
ところで、レゾルバ、シンクロにおいては、回転角の検出精度を高めるためには、励磁巻線や出力巻線を精度良く巻回する必要がある。しかしながら、特許文献1に開示されたレゾルバ900では、ステータティース920が内方に向けて設けられているため、励磁巻線951や出力巻線952を精度良く巻回ための機構が複雑になる。また、ステータティース920が内方に向けて設けられているため、巻回するためのスペースが狭くなる。また、従来のステータ910は、複数の電磁鋼板を積層するなどして、十分な厚さで構成されていたので、レゾルバ、シンクロの製造工程が複雑化するという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、レゾルバ、シンクロ等の回転角検出又は回転同期装置の構造を簡素化するとともに、その簡素化した回転角検出又は回転同期装置に装着される絶縁キャップを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の回転角検出又は回転同期装置は、磁性材料の平板に形成されその平板面に対して起立したステータティースを有するステータと、
磁性材料から構成され、回転軸回りの回転により前記ステータティースとのギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能に設けられたロータと、
前記ステータティースが挿入される挿入孔が形成された樹脂製のボビンを有し、前記挿入孔に前記ステータティースが挿入されることで前記ステータに装着される絶縁キャップと、
前記ロータの回転にともなって変化する前記ギャップパーミアンスに応じた検出信号を出力させるための、前記ボビンを介して前記ステータティースに巻回されるステータ巻線と、を備え、
前記ボビンは、前記挿入孔の入口である挿入口付近が、前記挿入口になるほど徐々に孔が広くなるようにテーパー状に形成され
前記挿入孔への前記ステータティースの挿入方向から見たときの前記ステータティースの断面及び前記挿入孔の断面が矩形状となっており、
前記挿入口付近は、矩形状の断面を構成する4辺のうち2つの長辺にのみに前記テーパー状に形成されたことを特徴とする。
これによれば、ステータティースが平板面に対して起立しているので、ステータの内側の狭い空間でステータ巻線を巻回させる必要がなくなる。そのため、ステータ巻線を精度良く巻回することができる。また、ステータが平板で形成されているので、ステータの構造を簡素化することができる。また、ステータには絶縁キャップが装着され、その絶縁キャップは、ステータティースが挿入される挿入孔が形成された樹脂製のボビンを有する。ステータ巻線は、そのボビンを介してステータティースに巻回されるので、ステータ巻線とステータティースとの絶縁を確保できる。さらに、ボビンは、挿入孔の入口である挿入口付近が、挿入口になるほど徐々に孔が広くなるようにテーパー状に形成されているので、起立したステータティースにボビンを挿入しやすくできる。これにより、ボビンを挿入する際に、ボビンとステータティースが接触することでステータティースの位置が変わってしまうのを防止できる。
また、本発明の回転角検出又は回転同期装置において、前記ステータティースは、その先端付近が、先端になるほど徐々に細くなるようにテーパー状に形成される。これにより、より一層、ステータティースにボビンを挿入しやすくできる。
本発明の絶縁キャップは、磁性材料の平板に形成されその平板面に対して起立したステータティースを有するステータに装着される絶縁キャップであって、
前記ステータティースが挿入される挿入孔が形成され、その挿入孔に前記ステータティースが挿入されて外側にステータ巻線が巻回される樹脂製のボビンを有し、
そのボビンは、前記挿入孔の入口である挿入口付近が、前記挿入口になるほど徐々に孔が広くなるようにテーパー状に形成され
前記挿入孔への前記ステータティースの挿入方向から見たときの前記ステータティースの断面及び前記挿入孔の断面が矩形状となっており、
前記挿入口付近は、矩形状の断面を構成する4辺のうち2つの長辺にのみに前記テーパー状に形成されたことを特徴とする。
本発明の絶縁キャップによれば、ボビンの挿入口付近がテーパー状に形成されているので、起立したステータティースにボビンを挿入しやすくできる。
第一実施形態のレゾルバ100の構成例の分解斜視図である。 第一実施形態のステータ200及び絶縁キャップ400の分解斜視図である。 ボビン410bの構造を説明する図である。 ロータ300の構造の説明図である。 ステータ巻線の説明図である。 ロータ300が回転状態のときのある時刻における磁束の向きを模式的に示した図である。 レゾルバ100の製造方法の一例のフロー図である。 ボビンに形成された挿入孔に、ステータティースが挿入されていく様子を段階的に示した図である。 変形例1に係るステータティース211を示した図である。 変形例2に係るボビン420を示した図である。 シンクロの用途例を示した図である。 従来のレゾルバの構造を示した図である。
(第一実施形態)
次に、本発明に係る回転角検出装置としてのレゾルバの第一実施形態について説明する。図1は、第一実施形態のレゾルバ100の構成例の分解斜視図である。なお、図1では、ステータ巻線等の配線の図示を省略するとともに、ステータとロータとを分解して示している。また、図1では、レゾルバ100が、8個のステータティースを有し、1相励磁2相出力型のレゾルバを例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図2は、図1のステータ200及び絶縁キャップ400の分解斜視図である。図2において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
レゾルバ100は、ステータ(固定子)200と、ロータ(回転子)300とを含む。レゾルバ100は、いわゆるインナーロータ型の回転角検出装置である。すなわち、ステータ200の内側にロータ300が設けられ、ステータ200がロータ300の外周側(外径側)の側面と対向した状態で、ロータ300の回転角に応じて、ステータ200に設けられたステータ巻線を構成する出力巻線からの信号が変化するようになっている。
ステータ200は、磁性材料からなる環(リング)状の平板250を用いて構成され、この平板250に複数のステータティースが設けられている。これらのステータティースは、平板250の平板面に対して交差するように設けられている。図1では、ステータ200は、折り曲げ加工(広義には曲げ加工)等により平板面に対して同一面側に略垂直に起こされた8個のステータティース(突極部)210a、210b、210c、210d、210e、210f、210g、210hを有する。ステータティース210a〜210hは、プレス加工により予め平板250に形成された後、折り曲げプレス加工(広義には曲げ加工)により、平板250の面に対して略垂直となるように起こされている。これらのステータティースは、環状の平板250の内側(内径側)の縁部に形成される。また、これらのステータティースは、各ステータティースの面のうち少なくともロータ300の側面と対向する面は平面ではなく、ロータ300の回転軸の方向に沿って見たときに、環状の平板250の内径側に位置する点を中心とする円弧の一部となるように形成されている。
このような磁性材料からなるステータ200の平板250の材質は、電磁鋼板、普通鋼であるSPCC又は機械構造用炭素鋼であるS45CやS10Cであることが望ましい。SPCC(Steel Plate Cold Commercial)は、JIS G3141に規定される冷間圧延鋼板及び鋼帯である。S45Cは、JIS G4051で規定される機械構造用炭素鋼鋼材で、0.45%程度の炭素を含有している。S10Cは、JIS G4051で規定される機械構造用炭素鋼鋼材で、0.10%程度の炭素を含有している。
以上のような構成を有するステータ200は、磁性材料として1枚の電磁鋼板により構成されるため、材料費として高価である上に折り曲げプレス加工による曲げに弱く、曲げによる加工精度や信頼性を維持できにくい積層電磁鋼板を採用する場合に比べて、低コストで、曲げによる加工精度や信頼性を維持できるようになる。しかも、曲げ加工による磁性材料の粒状破壊を防止し、曲げ加工前の磁気特性を確保することにより高精度な角度検出を可能とする。
また、ステータ200に対して突出するように、外部からの励磁信号を入力したり検出信号を出力したりするためのコネクタピン471〜476が設けられるコネクタユニット600が設けられる。そして、図2に示すように、そのコネクタユニット600の一部を構成する延設部260が、ステータ200に対して突出するように設けられる。その延設部260は、ステータ200を構成する平板250が延ばされて形成されたものである。また、延設部260は、内側がくり抜かれた四角の枠状とされている。
また、ステータ200には、平板250に装着可能に構成された環状の絶縁キャップ400が装着される。絶縁キャップ400には、ステータ200のステータティース210a〜210hの位置に合わせて設けられた複数のボビン410a、410b、410c、410d、410e、410f、410g、410hが一体に形成されている。各ボビンは、挿入孔(ステータティース挿入孔)を有し、当該ボビンに対応するステータティースがその挿入孔に挿入されるとともに、その外側にステータ巻線が巻回される。複数のボビン410a〜410hを構成する各ボビンの挿入孔の向きは、ロータ300の回転軸の向きである。
ここで、図3は、ボビン410a〜410hの構造を説明するための図であり、図3(a)は、図2の破線部430を抽出した図を示している。また、図3(b)は、ボビンの正面図として、図3(a)のA方向からボビン410bを見た図を示している。なお、図3(a)のA方向は、絶縁キャップ400の外周側から内周側の中心に向いた方向である。また、図3(c)は、ボビンの上面図として、図3(b)のB方向からボビン410bを見た図を示している。また、図3(d)は、ボビン410bにステータティース210bが挿入された状態におけるボビン410bの上面図を示している。また、図3(e)は、ボビンの底面図として、図3(b)のC方向からボビン410bを見た図を示している。また、図3(f)は、ボビン410bにステータティース210bが挿入された状態におけるボビン410bの底面図を示している。
図3(b)、(c)に示すように、ボビン410bは、内部に挿入孔414bが形成された筒状の本体411bを有する。また、本体411bの上端部には、ステータ巻線の位置ずれを防止する位置ずれ防止手段としてのつば部412bが設けられる。そして、そのつば部412bによってボビン410bに凹部が形成されるようにし、この凹部においてステータ巻線の位置がずれないようになっている。また、本体411bの下端部には、絶縁キャップ400の環状部材の一部を構成する基部413bが設けられる。本体411bは、その基部413bに対して直角に起立して設けられる。
本体411bに形成された挿入孔414bは、本体411b、つば部412b及び基部413bを含むボビン410bを上下に貫くように形成されている。その挿入孔414bの向きは、ロータ300の回転軸の向きと一致している。また、挿入孔414bは、図3(c)に示すように、断面がX1×X2の矩形状とされる。そして、図3(d)に示すように、挿入孔414bの断面は、ステータティース210bの断面と略同じとされる。すなわち、ステータティース210bが挿入孔414bに丁度はまるようになっている。これによって、ボビン410bがステータティース210bに対してぐらつくのを防止でき、その結果、検出精度を向上できる。
一方、挿入孔414bは、図3(e)に示すように、ステータティース210bが最初に挿入される入口部分である挿入口415b付近において、孔が広くされている。より詳細には、挿入孔414bは、挿入口415b付近において、挿入口415bになるほど徐々に孔が広くなるようにテーパー状に形成される。すなわち挿入口415bが最も広くされ、その形状は、X3×X4の矩形状(X3>X1、X4>X2)とされる。そのため、ステータティース210bが挿入孔414bに挿入された際には、図3(f)に示すように、ステータティース210bと挿入口415bとの間に隙間を有することになる。また、図3(c)のX1×X2の断面を有する挿入孔414bの下端部から挿入口415bにかけて、傾斜面416bが形成される。すなわち、テーパー状とされる。その傾斜面416bは、挿入孔414bの全周に渡って形成される。なお、その他のボビン410a〜410hも、図3のボビン410bと同じ形状とされる。
このように、絶縁キャップ400では、複数のボビン410a〜410hが有する挿入孔の向きが、ロータ300の回転軸の向きと一致しているので、ステータ200に絶縁キャップ400を装着する際に、平板250の上方から装着することができる。その上、ステータ200の内側の狭い空間で各ボビンにステータ巻線を巻回させる必要がなくなる。したがって、絶縁キャップ400の取り付け工程が簡素化される上に、別工程において、予め絶縁キャップ400を形成しておくことが可能となる。これにより、レゾルバ100の生産効率の向上やコストダウンを図ることが可能となる。
また絶縁キャップ400に設けられる複数のボビン410a〜410hを構成する各ボビンには、位置ずれ防止手段としてのつば部(図3のつば部412b)が設けられているので、磁束の均一化を図ることができるようになり、信頼性を向上させることができるようになる。なお、つば部は、ボビン410a〜410hのそれぞれに設けられてもよいし、ボビン410a〜410hの一部にのみ設けられていてもよい。
さらに、各ボビン410a〜410hの挿入孔は、挿入口付近がテーパー状とされて孔が広くされているので、絶縁キャップ400をステータ200に装着する際に、ステータティース210a〜210hを各挿入孔に容易に挿入させることができる。
また、絶縁キャップ400は、複数の渡りピン(突起部)480a、480b、480c、480d、480e、480f、480gを含み、複数のボビン410a〜410h及び複数の渡りピン480a〜480gが一体に形成されている。複数の渡りピン480a〜480gを構成する各渡りピンは、2つのボビンの間において、環状の絶縁キャップ400の所与の円周上に形成されている。なお、ボビン410a、410hの間には、渡りピンが形成されていない。各渡りピンは、2つのボビンの間に設けられた円柱状の形状を有し、一方のボビンの外側に巻回されるステータ巻線と電気的に接続される導線が、渡りピンにおいて張力を持たせた状態で掛けられて、他方のボビンの外側に巻回されるステータ巻線と電気的に接続される。これにより、2つのボビンの距離が長くなっても共振し難くなる上に、ステータ巻線の巻き数を半ターン単位で調整できるようになる。ここで、導線に張力を持たせ易くし、かつその状態をできるだけ長く維持させるために、渡りピンは、ロータ300の回転軸の向きと同じ向きの部分を有することが望ましい。
さらに、絶縁キャップ400には、コネクタユニット600の一部を構成する樹脂部450が形成される。その樹脂部450は、絶縁キャップ400を構成する樹脂で、絶縁キャップ400と一体的に形成されたものである。また、樹脂部450は、上述の延設部260の設置位置と対応するように、複数のボビン410a〜410hが形成された環状の部分に対して径方向外側に突出するように形成される。また、樹脂部450は、延設部260の内側に形成されたくり抜き部分の形状と対応するように、四角の平板状とされる。すなわち、樹脂部450は、延設部260の内側に形成されたくり抜き部分にはまるように設けられる。また、樹脂部450には、6個のコネクタピン挿入孔461〜466が一列に設けられている。そして、コネクタピン挿入孔461〜466のそれぞれには、励磁信号の入力や検出信号の出力を行うために導電材からなる6個のコネクタピンピン471〜476がそれぞれ挿入される。
そして、その樹脂部450が、延設部260の内側に形成されたくり抜き部分に嵌め込まれる形で設けられることで、延設部260及び樹脂部450とからコネクタユニット600が構成される(図1参照)。このように、樹脂部450を、その周囲で延設部260と接続することで、コネクタユニット600を強固にすることができる。
このような絶縁キャップ400をステータ200の平板250に装着することにより、ステータ200とステータ巻線とが電気的に絶縁される。これにより、ステータ巻線により構成されるコイルの絶縁破壊を防止できる。
このような絶縁キャップ400は、PBT(Poly−butylene−terephtalate:ポリブチレンテレフタレート)又はPPT(Polypropylene terephtalate:ポリプロピレンテレフタレート)等の絶縁性の樹脂(絶縁材)を用いた射出成形により形成される。
ロータ300は、ステータ200と同じ材質の磁性材料からなり、ステータ200に対して回転自在に設けられている。より具体的には、ロータ300は、ロータ300の回転軸回りの回転によりステータ200の各ステータティースとの間のギャップパーミアンスが変化するようにステータ200に対して回転可能に設けられる。例えば、ロータ300の軸倍角が「3」であり、所与の半径の円周線を基準に、該円周線の1周につき、平面視において外径側の外径輪郭線を3周期で変化する形状を有している。そして、平板250に対して起こされたステータティースの内側(内径側、内周側)の面と対向するロータ300の外周側に形成された外側面320(図4参照)が、ロータ300の1回転につき3周期でギャップパーミアンスが変化するようになっている。
ここで、図4は、ロータ300の構造の説明図である。図4(a)はロータ300の斜視図であり、図4(b)は図4(a)のB−B線に沿ったロータ300の断面構造を模式的に表した図である。
このロータ300は、1枚の電磁鋼板で形成され、平板として構成されたロータ平板部310を有する。なお、ロータ300の材質は、電磁鋼板の他に、普通鋼であるSPCC又は機械構造用炭素鋼であるS45CやS10Cを採用することもできる。そのロータ平板部310は、回転角の検出対象物に取り付けられて、その検出対象物の回転にしたがって自らも回転軸回りに回転されるものである。具体的には、ロータ平板部310は、その表面が、ロータ300の回転軸と直角に交差する平面とされる。また、ロータ平板部310は、回転軸と交差する中心付近で穴が空けられた環状とされる。
また、ロータ300は、ロータ平板部310の外周縁部からロータ平板部310に対して直角(回転軸と平行な方向)に曲がって形成された対向部320を有する。その対向部320は、その面(対向面)がステータティース210a〜210hの面と平行に対向されるように、ロータ平板部310を構成する電磁鋼板が曲げられて形成されたものである。
また、ロータ平板部310の厚さをt1としたときに、ロータ300の対向部320の高さHが、5×t1≦H≦9×t1の範囲とされることが望ましい。対向部320の高さHを9×t1より高くしても、これ以上、検出信号のレベルを改善させることが期待できずに、却ってロータ300の大型化を招く。一方、対向部320の高さHを5×t1より低くすると、検出信号のレベルが低くなる。
このように、ロータ平板部310の外周縁部に対向部320を形成することで、ステータティース210a〜210hの面と対向する面積を増加させ、電磁鋼板を多く積層させたときと同等の厚さを確保できる。よって、ロータ300の構造を簡素化しつつ、検出信号のレベルを向上することができる。
なお、ロータ300は、ロータ平板部310の内周縁部も曲げられて、その曲げられた部分である内周側曲げ部分330が形成されている。その内周側曲げ部分330が形成されることで、ロータ300の取り付けが簡単になるととともに、ロータ300の体積を増加させて磁束のやり取りに寄与させることができる。
次に、ロータ300の回転によって出力巻線から出力される検出信号を取り出すためのステータ巻線について説明する。ステータ巻線は、励磁巻線と出力巻線とから構成され、励磁巻線により励磁した状態で、ステータ200に対するロータ300の回転により、出力巻線の信号が変化する。
ここで、図5は、ステータ200のステータティース210a〜210hに巻回されるステータ巻線の説明図である。具体的には、図5(a)は、ステータ巻線を構成する励磁巻線4の説明図を示しており、図5(b)は、ステータ巻線を構成する出力巻線5の説明図を示している。図5(a)、(b)は、図1のロータ300の回転軸方向にレゾルバ100を見た平面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図5(a)では、励磁巻線4の巻き方向を模式的に示し、図5(b)では、出力巻線5の巻き方向を模式的に示す。実際には、各ボビンのステータ巻線を電気的に接続する導線は、その間に形成された渡りピンを経由させる。
励磁巻線4は、図5(a)に示すように、隣り合うステータティースの巻回方向が互いに反対方向になるように巻回される。そして、励磁巻線4の両端線はそれぞれ、樹脂部450に設けられたコネクタピン471〜476のいずれかに接続される。ここで、励磁巻線4の端線と接続されたコネクタピン471〜476をコネクタピンR1、R2と称すと、コネクタピンR1、R2間に、励磁信号が与えられて、励磁巻線4に励磁信号が入力される。なお、各ステータティースに巻回される励磁巻線4は、例えばコイル巻線とすることができる。
また、図5(b)に示すように、2相の検出信号を得るために、出力巻線5は2組の巻線部材からなる。2相の検出信号のうちの第1相(例えばsin相)の検出信号を得るための出力巻線51は、例えばステータティース210aから反時計回りにステータティース210gまで、1つおきに各ステータティースに巻回される。そして、第1相の出力巻線51の両端線はそれぞれ、樹脂部450に設けられたコネクタピン471〜476のいずれかに接続される。ここで、第1相の出力巻線51の端線と接続されたコネクタピン471〜476をコネクタピンS1、S3と称すると、第1相の検出信号は、コネクタピンS1、S3間の信号として出力される。
一方、2相の検出信号のうちの第2相(例えばcos相)の検出信号を得るための出力巻線52は、例えばステータティース210bから反時計回りにステータティース210hまで、1つおきに各ステータティースに巻回される。そして、第2相の出力巻線52の両端線はそれぞれ、樹脂部450に設けられたコネクタピン471〜476のいずれかに接続される。ここで、第2相の出力巻線52の端線と接続されたコネクタピン471〜476をコネクタピンS2、S4と称すると、第2相の検出信号は、コネクタピンS2、S4間の信号として出力される。なお、各ステータティースに巻回される出力巻線5は、例えばコイル巻線とすることができる。
このように、ステータティース210a、210c、210e、210gが挿入孔に挿入されるボビン410a、410c、410e、410gのそれぞれの外側には、励磁巻線4及び第1相(sin相)の出力巻線51が巻回される。ステータティース210b、210d、210f、210hが挿入孔に挿入されるボビン410b、410d、410f、410hのそれぞれの外側には、励磁巻線4及び第2相(cos相)の出力巻線52が巻回される。
なお、励磁巻線4の巻き方向は、図5(a)に示す方向に限定されるものではない。また、出力巻線5の巻き方向は、図5(b)に示す方向に限定されるものではない。
以上のような構成を有するレゾルバ100では、ステータ200に対するロータ300の回転によって、次のような磁気回路が形成される。ここで図6は、図1のロータ300の回転軸方向にレゾルバ100を見た平面図であり、図1又は図2と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図6では、説明の便宜上、絶縁キャップ400の図示を省略するとともに、ステータ200に対してロータ300が回転状態のときのある時刻における磁束の向きを模式的に示している。また、図6において、巻線磁芯としての各ステータティースを通る磁束の向きを模式的に示している。
絶縁キャップ400を介してステータ200のステータティース210a〜210hにステータ巻線4、5が巻回されており、ロータ300が回転すると、ロータ300を介して隣り合うステータティース間で磁気回路が形成される。図6に示すように、隣り合うステータティースを通る磁束の向きが反対方向となるようにステータ巻線4、5が巻回されているため、ロータ300の回転によって、各ステータティースに巻回されるステータ巻線4、5に発生する電流もまた変化し、例えば出力巻線5に発生する電流波形を正弦波状にすることができる。
次に、本実施形態におけるレゾルバ100の製造方法について説明する。図7は、レゾルバ100の製造方法の一例のフロー図である。レゾルバ100を製造するために、先ず、ステータ形状加工工程においてステータ200の形状を加工した(ステップS10)後に、折り曲げプレス加工工程(曲げ工程)において、平板状のステータ200のステータティースを折り曲げて、複数のステータティースが平板面に対して起こされる(ステップS12)。その結果、図2に示すように、平板250に対してステータティース210a〜210hが起こされる。
すなわち、ステップS10のステータ形状加工工程では、ステップS12の折り曲げプレス加工を行うために、1枚の電磁鋼板、普通鋼であるSPCC、機械構造用炭素鋼であるS45C又はS10Cを材質とする磁性材料からなる平板をプレス加工する。そして、内径側の縁部に折り曲げ加工前のステータティースを有した環状の平板250を形成する。またその際、その平板250と同じ磁性材料で、その平板250に対して突出した延設部260(図2参照)も形成する。具体的には、例えば、平板をプレス加工して、四角状の平板に形成するとともに、その四角状の平板の内側をくり抜いて、延設部260を形成する。なお、延設部260の形成は、ステータティースの形成と同時又は別時のどちらでもよい。
そして、ステップS12では、折り曲げプレス加工により、ステップS10において形成された複数のステータティースを、断面視において、その根本部分がR形状となるように加工される。この結果、ステータティース210a〜210hは、ステータ200の平板面に対して略垂直となるように起こされる。
続いて、絶縁キャップ取り付け工程として、先ず、図2に示す絶縁キャップ400を射出成形により形成する(ステップS14)。この際、図3の構造を有するボビン410a〜410hを絶縁キャップ400の構成部材として一体的に形成する。その後、形成した絶縁キャップ400を、ステータ200の平板250に取り付ける(ステップS14)。具体的には、絶縁キャップ400のボビン410a〜410hに設けられた挿入孔(図3参照)に、ステップS12で起こされたステータティース210a〜210hを挿入する。
ここで、図8は、ボビンに形成された挿入孔に、ステータティースが挿入されていく様子を段階的に示した図である。具体的には、図8(a)は、その挿入前の状態を示しており、図8(b)は、その挿入初期の状態を示しており、図8(c)は、その挿入後の状態を示している。なお、図8では、ボビン410a〜410hの任意のいずれかという意味で、ボビンには符号「410〜416」を付している。同様に、図8では、ステータティース210a〜210hの任意のいずれかという意味で、ステータティースには符号「210」を付している。
絶縁キャップ400をステータ200に装着する際には、先ず、図8(a)に示すように、各ステータティース210の真上に各ボビン410がくるように絶縁キャップ400をセットする。その状態で、絶縁キャップ400(ボビン410)をステータティース210の方向である真下に下ろしていく。そして、図8(b)に示すように、ステータティース210を、ボビン410の挿入口415から挿入孔414に挿入していく。なお、図8(b)では、ステータティース210の先端が挿入口415付近にある状態を示している。この際、上述したように、挿入口415付近は傾斜面416(テーパー)が形成されて孔が広くされているので、ステータティース210と挿入孔414の壁面とが不必要に接触するのを避けることができる。その後、図8(c)に示すように、ステータティース210の根本までボビン410が挿入されるまで、そのまま絶縁キャップ400(ボビン410)を真下に下ろしていく。
なお、図8(c)に示すように、ボビン410が完全にステータティース210に挿入されると、ステータティース210の先端側の一部が、ボビン410から露出されることになる。ロータ300は、ステータティース210のこの露出した部分と対向するように設けられ、この露出した部分とロータ300との間で、磁束のやり取りがなされる。
また、ボビン410とステータティース210との装着と同時に、絶縁キャップ400と一体的に形成された樹脂部450が、延設部260に取り付けられる。すなわち、絶縁キャップ400のボビン410をステータティース210に挿入するにともなって、樹脂部450が、延設部260の上方側から、延設部260の内側に形成されたくり抜き部分に嵌め込まれる。
その後、絶縁キャップ400に設けられた1又は複数の係止部(図示外)により、絶縁キャップ400を平板250に係止する。
次に、巻線部材取り付け工程として、ステップS12で起こされたステータティース210a〜210hの各ステータティースを巻線磁芯として、各ステータティースの外側にステータ巻線が巻回される(ステップS16)。こうして起こされたステータティースのそれぞれの周囲に、励磁用の励磁巻線4及び検出用の出力巻線5が巻回される。なお、ボビンにステータ巻線を取り付けた絶縁キャップ400を、平板250に装着するようにしてもよい。
次に、ロータ加工工程として、1枚の電磁鋼板がプレス加工されて、図4に示すロータ300が形成される(ステップS18)。すなわち、平板が環状にされてロータ平板部310が形成されるとともに、その環状にされた平板の外周縁部及び内周縁部が折り曲げられて対向部320及び内周側曲げ部分330が形成される。
次に、ロータ取り付け工程として、ロータ300が、ステータ200に対して回転自在となるように、ステータ200の内径側に設けられる(ステップS20)。より具体的には、ロータ取り付け工程において、ロータ300は、ロータ300の回転軸回りの回転によりロータ300の外側の対向部320の面とステータ200の各ステータティースとの間のギャップパーミアンスが変化するようにステータ200に対して回転可能に設けられる。なお、図7では、ロータ加工工程が、巻線部材取り付け工程の後に行われるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、少なくともロータ取り付け工程に先立って行われていればよい。以上のように、本実施形態におけるレゾルバ100が製造される。
以上説明したように、本実施形態のレゾルバ100によれば、ステータ200が平板250で構成されているので、ステータの構造を簡素化できる。また、そのステータ200に形成されるステータティース210a〜210hが、ステータ200の平板250に対して起立しているので、絶縁キャップ400の装着が容易になるとともに、ステータ巻線を簡易に巻回することができる。
また、絶縁キャップ400の各ボビン410a〜410hの挿入孔は、挿入口付近がテーパー状とされて孔が広くされているので、絶縁キャップ400をステータ200に装着する際に、ステータティース210a〜210hを各挿入孔に容易に挿入させることができる。よって、ステータティース210a〜210hの位置が変わってしまうのを防止できる。
(変形例1)
上記実施形態では、各ボビン410a〜410hの挿入孔が、挿入口付近でテーパー状とされて孔が広くされることで、ボビンとステータティースとの装着を容易にしていた。さらに、ステータティースについても、その先端付近をテーパー状に形成してもよい。ここで、図9は、この変形例1に係るステータティース211を示した図であり、図9(a)はステータティース211の側面図、図9(b)は、図9(a)のD方向からステータティース211を見た図であるステータティース211の上面図である。
図9(a)、(b)に示すように、ステータティース211は、その先端212付近が、先端212になるほど徐々に細くなるようにテーパー状に形成されている。これにより、より一層、ボビンとステータティースとの装着を容易にできる。
(変形例2)
上記実施形態では、ボビンの挿入口付近において、挿入孔全周に渡って傾斜面(テーパー)を形成して孔を広くしていたが、挿入孔の周の一部のみに傾斜面(テーパー)を形成してもよい。ここで、図10は、変形例2に係るボビン420を示した図であり、図10(a)は、ボビン420の側面図、図10(b)は、図10(a)のE方向からボビン420を見た図であるボビン420の底面図である。
ボビン420は、内部に挿入孔424が形成され、挿入口425付近で傾斜面426が形成されて孔が広くされている。その傾斜面426は、図10(b)に示すように、挿入孔424の周の一部に形成されたものである。より詳細には、挿入孔424の形状が矩形状とされ、その矩形をなす4辺のうちの2つの長辺において、傾斜面426が形成されている。このように、一部に傾斜面を形成したとしても、挿入口を広くすることができるので、ボビンとステータティースとの装着を容易にできる。
(第二実施形態)
上記実施形態ではレゾルバに本発明を適用した例について説明したが、回転同期装置としてのシンクロに本発明を適用してもよい。このシンクロは、ステータとロータとステータティースに巻回されたステータ巻線(励磁巻線、出力巻線)とボビンが設けられた絶縁キャップとを備えており、その出力巻線から、ロータの回転に応じて変化する正弦波信号を出力する点で、レゾルバと同じである。また、シンクロは、3相分の出力巻線がステータティースに巻回され、各出力巻線から出力される出力信号が、互いに位相角が120度ずれている点で、レゾルバと異なっている。このように、シンクロは、ステータ巻線の巻線構造以外はレゾルバと同じと考えることができるので、上記実施形態はそのままシンクロにも適用することができる。すなわち、ボビンの挿入孔を、挿入口付近においてテーパー状に形成することで、ボビンとステータティースとの装着を容易にできる。
ここで、図11は、シンクロの用途例を示した図である。シンクロは、図11に示すように、主に、複数の機器間でそれらの運転を同期させるために用いられ、一般的に、同じ構造のシンクロ発信機とシンクロ受信機のセットで用いられる。具体的には、図11において、シンクロとしてのシンクロ発信機702は、その回転軸701が、一方の機器(発信側の機器、図示外)の運転にしたがって回転するように設けられる。そのシンクロ発信機702は、接続された機器の回転角に応じて変化する第1相〜第3相の信号(正弦波信号)を出力する。また、同様に、シンクロとしてのシンクロ受信機703は、その回転軸704が他方の機器(受信側の機器、図示外)の運転にしたがって回転するように設けられる。そのシンクロ受信機703は、接続された機器の回転角に応じて変化する第1相〜第3相の信号(正弦波信号)を出力する。そして、これらシンクロ発信機702とシンクロ受信機703の各相が接続される。これらの動作について、(1)シンクロ発信機702とシンクロ受信機703でロータの位置が異なると、それらの間で電位差が生じ、各相に電流が流れる。(2)その電流によって、シンクロ受信機703のロータが回転する。すなわち、トルクが発生する。(3)シンクロ受信機703のロータ(回転軸704)の回転にともなって、それに接続された受信側の機器が回転される。(4)シンクロ受信機703のロータの位置がシンクロ発信機702のロータの位置と同じになると、各相に電流が流れなくなる。(5)電流が流れなくなると、シンクロ受信機703のロータの回転が停止される。よって、シンクロ発信機702とシンクロ受信機703のロータの位置が同じ、つまり発信側の機器と受信側に機器の運転が同期される。このように、レゾルバと同様に、ロータの回転に応じて変化する正弦波信号を出力するシンクロ発信機及びシンクロ受信機に対して本発明を適用しても、ボビンとステータティースとの装着を容易にできるので、好適である。
なお、本発明に係るレゾルバ、シンクロは、上記実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記の各実施形態では、レゾルバが、1相励磁2相出力型であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記の各実施形態におけるレゾルバが、励磁信号が1相以外の相を有する信号であったり、検出信号が2相以外の相を有する信号であったりしてもよい。
上記の各実施形態では、磁性材料からなるステータの材質が1枚の電磁鋼板、普通鋼又は機械構造用炭素鋼材であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記の各実施形態では、いわゆるインナーロータ型の回転角検出又は回転同期装置としてのレゾルバ、シンクロを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明に係るレゾルバ、シンクロが、いわゆるアウターロータ型であってもよい。
上記の各実施形態では、軸倍角「3」のロータを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば軸倍角「5」のロータであってもよい。
4 励磁巻線
5 出力巻線
100 レゾルバ(回転角検出装置)
210a〜210h、210、211 ステータティース
212 ステータティース211の先端
200 ステータ
250 平板
300 ロータ
400 絶縁キャップ
410a〜410h、410、420 ボビン
411、411b 本体
412、412b つば部
413、413b 基部
414、414b、424 挿入孔
415、415b、425 挿入口
416、416b、426 傾斜面(テーパー)
702 シンクロ発信機(シンクロ、回転同期装置)
703 シンクロ受信機(シンクロ、回転同期装置)

Claims (3)

  1. 磁性材料の平板に形成されその平板面に対して起立したステータティースを有するステータと、
    磁性材料から構成され、回転軸回りの回転により前記ステータティースとのギャップパーミアンスが変化するように前記ステータに対して回転可能に設けられたロータと、
    前記ステータティースが挿入される挿入孔が形成された樹脂製のボビンを有し、前記挿入孔に前記ステータティースが挿入されることで前記ステータに装着される絶縁キャップと、
    前記ロータの回転にともなって変化する前記ギャップパーミアンスに応じた検出信号を出力させるための、前記ボビンを介して前記ステータティースに巻回されるステータ巻線と、を備え、
    前記ボビンは、前記挿入孔の入口である挿入口付近が、前記挿入口になるほど徐々に孔が広くなるようにテーパー状に形成され
    前記挿入孔への前記ステータティースの挿入方向から見たときの前記ステータティースの断面及び前記挿入孔の断面が矩形状となっており、
    前記挿入口付近は、矩形状の断面を構成する4辺のうち2つの長辺にのみに前記テーパー状に形成されたことを特徴とする回転角検出又は回転同期装置。
  2. 前記ステータティースは、その先端付近が、先端になるほど徐々に細くなるようにテーパー状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転角検出又は回転同期装置。
  3. 磁性材料の平板に形成されその平板面に対して起立したステータティースを有するステータに装着される絶縁キャップであって、
    前記ステータティースが挿入される挿入孔が形成され、その挿入孔に前記ステータティースが挿入されて外側にステータ巻線が巻回される樹脂製のボビンを有し、
    そのボビンは、前記挿入孔の入口である挿入口付近が、前記挿入口になるほど徐々に孔が広くなるようにテーパー状に形成され
    前記挿入孔への前記ステータティースの挿入方向から見たときの前記ステータティースの断面及び前記挿入孔の断面が矩形状となっており、
    前記挿入口付近は、矩形状の断面を構成する4辺のうち2つの長辺にのみに前記テーパー状に形成されたことを特徴とする絶縁キャップ。
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