JP5590366B2 - アルミニウム含有有機化合物溶液、電界効果型トランジスタ及び電界効果型トランジスタの作製方法 - Google Patents

アルミニウム含有有機化合物溶液、電界効果型トランジスタ及び電界効果型トランジスタの作製方法 Download PDF

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本発明は,アルミニウム含有有機化合物溶液、電界効果型トランジスタ及び電界効果型トランジスタの作製方法に関する。
電界効果型トランジスタ(以下「FET」と表す)は、バイポーラトランジスタと並んで最も一般的なトランジスタであり、プロセッサ、メモリやアクティブマトリックスディスプレイのスイッチング素子として広く用いられている。プロセッサやメモリに用いられるFETは高速動作することが求められ、単結晶シリコン上に形成される。一方、アクティブマトリックスディスプレイの画素制御用のFETは、単結晶シリコンFETほど高速動作が要求されず、大面積にFETアレイを配する必要から、蒸着アモルファスシリコンを用いたFET(a−Si-FET)が利用されている。
このa−Si−FETは、フォトリソグラフと真空プロセスにより作製されており、その製法上、高温(300〜400℃)が必要となるため基板材料が限られ、また、フォトリソグラフと真空プロセスを用いるため作製コストが大面積化に伴い急速に高価となるということが課題である。
近年、a−Siに匹敵する特性を持つ、溶液に可溶あるいは微粒子として分散可能な有機あるいは無機の半導体が見出され、印刷あるいは塗布により作製可能なPrintable−FETが注目を集めている。Printable−FETは構成する材料の一部あるいは全てを印刷あるいは塗布の手法で作製することが可能であり、安価に大面積のFETアレイが形成できると期待されている。また、低温プロセスにより形成されるとともに、薄く、柔軟な有機基板と組み合わせることができるため、軽量で柔軟なデバイスの実現が可能となる。
FETの動作原理は、ゲート絶縁膜を挟んで半導体/ゲート電極間に電圧をかけ、それにより半導体内に生じた電界が半導体内に高濃度にキャリアを発生させ、ソース-ドレイン間が導通状態となる。この際、半導体にかかる電界強度が高い程キャリア濃度が上がるため、高移動度となる。よって、ゲート絶縁膜の膜厚が薄いほどFET特性上有利である。しかしながら、ゲート絶縁膜を薄くした場合、ゲート絶縁膜には高い電界強度がかかり、それに耐える高い絶縁耐圧と体積抵抗率そして膜欠陥のないことが求められる。
このように、薄膜化が求められるゲート絶縁膜であるが、Printable−FETのゲート絶縁膜を印刷あるいは塗布により形成する場合には膜欠陥の発生が課題となっている。これは、ゲート絶縁膜の被着体表面が電極、基板、表面処理剤、半導体等様々な材料で構成されていることから、この上にゲート絶縁膜の溶液を印刷あるいは塗布した場合、各材料間の親和性の違いにより、膜厚ムラや点欠陥が生じるためである。このような膜厚ムラや点欠陥を有するゲート絶縁膜を用いたFETでは絶縁膜を通したリーク電流の増加によりFETとして動作しないデバイスの割合(デバイスエラー率)が増加することとなる。
特開2006−244927号公報
以上のことから、印刷あるいは塗布により形成された薄膜のゲート絶縁膜が、膜厚ムラや点欠陥を有さず、これら欠陥によるデバイスエラー率の増加を起こさないことが求められている。そこで、本発明ではゲート絶縁膜の膜厚ムラや点欠陥を低減し、デバイスエラー率が低減可能なゲート絶縁膜を有する電界効果型トランジスタ(FET)を提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
(1)ゲート電極と、ソース-ドレイン電極と、チャネル層を構成する半導体層と、前記ゲート電極と前記チャネル層とに挟まれたゲート絶縁膜とを備えた電界効果型トランジスタの作製に使用されるアルミニウム含有有機化合物溶液であって、アルミニウム含有有機化合物を0.5〜2重量%含み前記ゲート絶縁膜を形成させる際、被着体の界面に化成処理被膜であるアルミニウム含有有機化合物層を厚み0.1〜20nmで形成する電界効果型トランジスタの作製用途に使用されるアルミニウム含有有機化合物溶液
(2)アルミニウム含有有機化合物が、1から3個のアルコキシ、フェノキシ、ハロゲン、アセトアセテート、ヒドロキシキノリナートまたは、これらを組み合わせた有機配位子を含む化合物およびこれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記のアルミニウム含有有機化合物溶液。
)ゲート電極と、ソース-ドレイン電極と、チャネル層を構成する半導体層と、前記ゲート電極と前記チャネル層とに挟まれたゲート絶縁膜とを備えた電界効果型トランジスタにおいて、前記ゲート絶縁膜が絶縁性有機高分子からなり、前記ゲート絶縁膜を形成させる際、被着体の界面に、前記のアルミニウム含有有機化合物溶液により化成処理被膜であるアルミニウム含有有機化合物層を形成してなる、電界効果型トランジスタ。
)被着体が、ゲート電極、ソース-ドレイン電極、チャネル層を構成する半導体層のいずれかである、前記の電界効果型トランジスタ。
)ゲート絶縁膜である絶縁性有機高分子が、熱硬化性樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリビニルブチラール、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリフタルアミド、ポリエーテルニトリル、ポリベンズイミダゾール、ポリカルボジイミド、ポリシロキサン、ポリメチルメタクリレート、ポリメタクリルアミド、ニトリルゴム、アクリルゴム、ポリエチレンテトラフルオライド、ポリブテン、ポリペンテン、エチレン-プロピレン共重合体、ポリブタジエン、ポリスチレンおよびこれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記の電界効果型トランジスタ。
)熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂、ビストリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シアン酸エステル樹脂、イソシアネート樹脂、ポリベンズオキサゾール樹脂またはこれらの種々の変性樹脂類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記の電界効果型トランジスタ。
)ゲート電極と、ソース-ドレイン電極と、チャネル層を構成する半導体層と、前記ゲート電極と前記チャネル層とに挟まれたゲート絶縁膜とを備えた電界効果型トランジスタの作製方法において、ゲート絶縁膜を形成する際、被着体表面をあらかじめアルミニウム含有有機化合物あるいはアルミニウム含有有機化合物を0.5〜2重量%含むアルミニウム含有有機化合物溶液により表面処理を施すことにより被着体表面に化成処理被膜であるアルミニウム含有有機化合物層を厚み0.1〜20nmで形成することを特徴とする電界効果型トランジスタの作製方法。
)被着体が、ゲート電極、ソース-ドレイン電極、チャネル層を構成する半導体層のいずれかである、前記の電界効果型トランジスタの作製方法。
)アルミニウム含有有機化合物が、1から3個のアルコキシ、フェノキシ、ハロゲン、アセトアセテート、ヒドロキシキノリナートまたは、これらを組み合わせた有機配位子を含む化合物およびこれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、前記の電界効果型トランジスタの作製方法。
(10)ゲート絶縁膜および化成処理被膜であるアルミニウム含有有機化合物層が、湿式工程によって形成されることを特徴とする前記の電界効果型トランジスタの作製方法。
11)湿式工程が、ディップコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティング、ロールコーティング、インクジェットコーティング、オフセットコーティング、インクジェット印刷法、転写法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、凸版印刷法、凹版印刷、ソフトリソグラフ、ディスペンサ印刷から選ばれる方法によって行われることを特徴とする前記の電界効果型トランジスタの作製方法。
本発明によれば、ゲート絶縁膜塗布時の膜厚ムラや点欠陥を抑制することが可能となり、デバイスエラー率を低減できる電界効果型トランジスタ(FET)を提供することが可能となる。
本発明の電界効果型トランジスタは、ゲート電極と、ソース-ドレイン電極と、チャネル層を構成する半導体層と、前記ゲート電極と前記チャネル層とに挟まれたゲート絶縁膜とを備えた電界効果型トランジスタにおいて、ゲート絶縁膜が絶縁性有機高分子からなり、前記ゲート絶縁膜を形成させる際、被着体の界面がアルミニウム含有有機化合物層を有することを特徴とする。
通常、前記被着体とは、電界効果型トランジスタが形成される基板、半導体層、基板表面処理層、ゲート電極あるいはソース-ドレイン電極を指している。また、使用する材料としては、一般的に、基板が、プラスチック基板、樹脂シート、金属シート、ガラス基板、石英基板またはシリコン基板からなる群より選ばれ、表面処理層が、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、絶縁性有機高分子からなる群より選ばれ、ゲートおよびソース-ドレイン電極が、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、ニッケル、クロム(Cr)、カルシウム、タンタル、白金、パラジウム、チタンの他、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化錫(SnO)の透明電極または有機伝導体材料としてポリエチレンジオキシチオフェン-ポリスチレンスルホン酸(PEDOT−PSS)、カーボンナノチューブ、グラフェンシート、テトラチアフルバレン-テトラシアノキノジメタン(TTF−TCNQ)からなる群より選ばれ、また、半導体層が、ペンタセン、ポリチオフェン、銅フタロシアニン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリフェニレンビニレン、ポルフルオレン、カーボンナノチューブ、SnO、酸化亜鉛(ZnO)、シリコン粒子分散液、SnO前駆体溶液、ZnO前駆体溶液またはこれらの誘導体からなる群より選ばれる。
また、本発明は、電界効果型トランジスタ(FET)に関し、より詳細には、ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と半導体層があり、その半導体層に接してソース-ドレイン電極を有するFETにおいて、前記ゲート絶縁膜が、i)基板および基板上に先に形成された電極、あるいは半導体層に対し、アルミニウム含有有機化合物を塗布、乾燥した上に、ii)絶縁性有機高分子のゲート絶縁膜を形成することを特徴とするFETに関する。また、アルミニウム含有有機化合物による表面処理をすることにより、ピンホール状の膜欠陥が少ない絶縁性有機高分子のゲート絶縁膜形成が可能となることを特徴とするFETの作製方法に関する。
さらに、基板および基板上に先に設けられた電極および半導体層表面にアルミニウム含有有機化合物を塗布あるいは印刷により一層設けた後、ゲート絶縁膜を形成するFETに関する。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明に係るFETは、基板上にゲート電極と、ソース-ドレイン電極と、チャネル層を構成する半導体層と、ゲート電極とチャネル層に挟まれたゲート絶縁膜とを備えたFETにおいて、ゲート絶縁膜が絶縁性有機高分子からなり、このゲート絶縁膜を形成させる際、被着体の界面にアルミニウム含有有機化合物層を有することを特徴とするFETである。基本的な素子構造を図1から図5に示すが、本発明はこれらの図で示される素子構成に限定されるものではない。
また、本発明のFETは、前記ゲート絶縁膜を形成させる際、被着体の界面に、アルミニウム含有有機化合物溶液によりアルミニウム含有有機化合物層が形成される。通常、アルミニウム含有有機化合物溶液は、アルミニウム含有有機化合物を適当な溶媒に溶解し、作製される。また、アルミニウム含有有機化合物溶液は、アルミニウム含有有機化合物を0.5〜2重量%含むことが好ましい。
本発明でいうアルミニウム含有有機化合物としては、1から3個のアルコキシ、フェノキシ、ハロゲン、アセトアセテート、ヒドロキシキノリナートまたは、これらを組み合わせた有機配位子を含む化合物およびこれらの混合物が挙げられる。
上記アルミニウム含有有機化合物としては、アルミニウムn-ブトキシド、アルミニウムt-ブトキシド、アルミニウムs-ブトキシド、アルミニウムエトキシド、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウム(アセチルアセトナート)、アルミニウムトリフルオロアセチルアセトナート、アルミニウムヘキサフルオロアセチルアセトナート、トリス(2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナト)アルミニウム、(エチルアセトアセテート)アルミニウムジイソプロポキシド、(オクタデセンアセトアセテート)アルミニウムジイソプロポキシド、トリス(8-ヒドロキシルキノリナート)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウムが好ましく、より好ましくはアルミニウムキレート化合物である。
アルミニウム含有有機化合物層を均一に形成するためにアルミニウム含有有機化合物を付着させる表面をあらかじめエッチング処理、コロナ処理、プラズマ処理で洗浄しておいてもよい。
上記アルミニウム含有有機化合物の加水分解物を数百℃で焼付するとガラスになることが知られているが、当該発明は化成処理皮膜であり、ガラスにする必要はない。そのため、塗布溶液の乾燥のみで十分であり、乾燥温度は60〜200℃が、さらに好ましくは80〜120℃が奨められる。なお、ここでいう乾燥とは、アルミニウム含有有機化合物層の上にゲート絶縁膜が形成されていない状態をいう。
このようにして設けられたアルミニウム含有有機化合物層をエリプソメトリーにより測定した厚みは、FETの特性を変化させない厚みが好ましく、厚みは20nmから0.1nmが、より好ましくは10nmから0.5nmがよく、さらに好ましくは5nmから1nmが奨められる。
上記ゲート絶縁膜の樹脂としては、特に限定されないが、絶縁特性を示すほとんどの有機高分子が適用でき、その好適な絶縁性有機高分子の具体例として、熱硬化性樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリビニルブチラール、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリフタルアミド、ポリエーテルニトリル、ポリベンズイミダゾール、ポリカルボジイミド、ポリシロキサン、ポリメチルメタクリレート、ポリメタクリルアミド、ニトリルゴム、アクリルゴム、ポリエチレンテトラフルオライド、ポリブテン、ポリペンテン、エチレン-プロピレン共重合体、ポリブタジエン、ポリスチレンおよびこれらの混合物を含むが、これに限定されない。
上記熱硬化性樹脂としては、熱により硬化して接着作用を呈するものであれば良く、特に限定されないが、例えば、エポキシ樹脂、ビストリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シアン酸エステル樹脂、イソシアネート樹脂、ポリベンズオキサゾール樹脂、ポリベンゾシクロブテン樹脂またはこれらの種々の変性樹脂類が好適である。
上記エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、サリチルアルデヒドノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂、イソシアヌレート型エポキシ樹脂、脂肪族環状エポキシ樹脂、およびそれらのハロゲン化物、水素添加物を挙げることができ、これらは単独で用いても2種以上を併用しても構わない。
本発明のゲート絶縁膜には、必要に応じて、硬化剤を添加してもよい。硬化剤としては、用いる絶縁性有機高分子により適宜決定すればよく、特に限定されないが、例えば、絶縁性有機高分子がエポキシ樹脂である場合には、酸無水物化合物、一級または二級アミン、ポリアミン、ポリアミド、ジシアンジアミド、重縮合型アリーロキシシラン化合物、フェノール水酸基を1分子中に2個以上有する化合物である、ビスフェノールA樹脂、ビスフェノールF樹脂、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、サリチルアルデヒドノボラック樹脂及びこれらのフェノール樹脂のハロゲン化物、水素化物、トリアジン構造含有物等を使用できる。これらの硬化剤は1種または2種以上併用してもよい。
硬化剤の配合量は、特に限定されないが、例えば、絶縁性有機高分子としてエポキシ樹脂を用いる場合には、エポキシ当量に対して水酸基当量が0.5〜2.0当量の範囲となるように配合することが好ましい。
また、本発明のゲート絶縁膜には、必要に応じて、硬化促進剤を添加してもよい。硬化促進剤としては、特に限定されないが、例えば、絶縁性有機高分子がエポキシ樹脂である場合には、イミダゾール化合物、有機リン化合物、第3級アミン、第4級アンモニウム塩、ルイス酸、トリアルキルオキソニウム塩、カルボニウム塩、ジアゾニウム塩、アルキル化剤、スルホニウム塩、ジアリルアイオドニウム塩を使用することができる。
本発明によれば、前述したアルミニウム含有有機化合物層およびゲート絶縁膜の成膜は、例えば、ゲート電極上へ塗布あるいは印刷し、乾燥することにより行うことができる。また、ゲート絶縁膜では必要に応じ硬化処理を行うことができる。アルミニウム含有有機化合物およびゲート絶縁膜の塗布、印刷方法としては、所望の塗布厚で各々の材料を塗布、印刷することが可能な方法を適用することができ、例えば、塗布方法としてディップコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティング、インクジェットコーティング、オフセットコーティング、ロールコーティングが挙げられ、印刷方法としてはインクジェット印刷法、転写法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、凸版印刷、凹版印刷、ソフトリソグラフ、ディスペンサ法が挙げられる。
このようにして形成されたアルミニウム含有有機化合物層を含むゲート絶縁膜は、FIBにより処理した断面サンプルのSTEM/EDX観察あるいはEELS観察によりアルミニウム含有有機化合物層を検出できる。
本発明に係るFETにおいて、半導体層として用いられる半導体は、塗布または印刷形成可能な有機半導体や無機半導体として用いられる公知の全ての材料を用いて製造できる。好ましい半導体層は、ペンタセン、ポリチオフェン、銅フタロシアニン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリフェニレンビニレン、ポルフルオレン、カーボンナノチューブ、SnO粒子、ZnO粒子、シリコン粒子、SnO前駆体溶液、ZnO前駆体溶液またはこれらの誘導体から製造できるが、これに制限されない。
本発明に係るFETの基板、ゲート電極、およびソース-ドレイン電極の材質は、FETの分野で公知の全ての材料を含む。より好ましくは、基板はプラスチック基板、樹脂シート、金属シート、ガラス基板、石英基板またはシリコン基板であり、ゲートおよびソース-ドレイン電極は導電性の材料からなり、好ましくはAu、Ag、Cu、Al、アルミニウム合金、ニッケル、Cr、カルシウム、タンタル、白金、パラジウム、チタンの他、ITO、SnOの透明電極または有機伝導体材料としてPEDOT−PSS、カーボンナノチューブ、グラフェンシート、TTF−TCNQが挙げられるが、これに制限されない。
本発明の好適なFET形態としては基板上にゲート電極を設け、そのゲート電極の上にアルミニウム含有有機化合物層を、塗布あるいは印刷によって形成し、乾燥した後、前記アルミニウム含有有機化合物層の上に絶縁性有機高分子のゲート絶縁膜を塗布あるいは印刷によって形成し、乾燥、硬化した後、その直上に半導体層を形成する。次に、ソース-ドレイン電極を形成し、あるいはソース-ドレイン電極を形成した後、半導体層を形成することにより製造することができる。また、基板上にソース-ドレイン電極を設け、そのソース-ドレイン電極の上に半導体層を形成する。あるいは半導体層を形成した後、ソース-ドレイン電極を設ける。半導体層の上あるいはソース-ドレイン電極上にアルミニウム含有有機化合物層を、塗布あるいは印刷によって形成し、乾燥した後、前記アルミニウム含有有機化合物層の上に絶縁性有機高分子のゲート絶縁膜を塗布あるいは印刷によって形成し、乾燥、硬化した後、その直上にゲート電極を形成することにより製造することができる。
以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明は以下実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
アルミニウムを100nm蒸着したシリコン基板(水戸精工製)に(エチルアセトアセテート)アルミニウムジイソプロポキシド(和光純薬工業製)の1重量%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(東京化成工業製)を1500回転、20秒でスピンコートし、100℃で3分間乾燥することにより、基板表面にアルミニウム含有有機化合物層を空気中で形成した。
製造例1:ビスフェノールFのジフェニルシリル化体の製造
セパラブルフラスコに、ビスフェノールF(本州化学工業製)160g(0.80mol)、ジメトキシジフェニルシラン(AZ−6183:東レダウコーニングアジア製)95.3g(0.8mol)、リン触媒(PPQ:北興化学工業製)0.80g(0.5重量%)を仕込み、130℃で溶解させ15時間攪拌した。この時発生するメタノールは系外に除去した。その後、加熱減圧下さらに20時間反応を行うことで、ビスフェノールFのジフェニルシリル化体を270g得た。
ついで、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂(N−865:大日本インキ化学工業製)0.50g、製造例1に従い合成したビスフェノールFのジフェニルシリル化体0.34g、1-シアノエチル-2-フェニルイミダゾール(2PZ−CN:四国化成工業製)1重量%をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート4.37gに溶解させた樹脂溶液を調整し、4000回転30秒の条件でスピンコートし、100℃で10分乾燥の後180℃で15分硬化させることによって膜厚300nmのゲート絶縁膜を形成した。
(実施例2)
アルミニウム含有有機化合物層を形成する化合物として、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウム(和光純薬工業製)を用いた以外、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例3)
アルミニウム含有有機化合物層を形成する化合物として、トリス(8-ヒドロキシルキノリナート)アルミニウム(和光純薬工業製)を用いた以外、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例4)
アルミニウム含有有機化合物として、アルミニウム(s-ブトキサイド)(和光純薬工業製)を用いて窒素雰囲気中でアルミニウム金属含有有機化合物層を形成した以外、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例5)
実施例1と同様の方法でアルミニウム含有有機化合物層を施した後、N−865;0.50g、ビスフェノールAノボラック樹脂(VH−4170:大日本インキ化学工業製)0.27g、2PZ−CN1重量%0.07gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート5.10gに溶解させた樹脂溶液を調整し、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例6)
実施例1と同様の方法でアルミニウム含有有機化合物層を施した後、実施例1のゲート絶縁膜の代りに、ポリメタクリル酸メチル(和光純薬工業製)を75重量%となるようトルエンに溶解させた樹脂溶液を調整し、3000回転30秒の条件でスピンコートし、100℃の下10分乾燥させることによって膜厚300nmのゲート絶縁膜を形成した。
(実施例7)
実施例1と同様の方法でアルミニウム含有有機化合物層を施した後、実施例1のゲート絶縁膜の代りに、ポリビニルフェノール(和光純薬工業製)を30mg/mlとなるよう脱水テトラヒドロフラン(和光純薬工業製)に溶解させた樹脂溶液に1,6-ビストリクロロシリルへキサン(Aldrich製)を30mg/mlとなる脱水テトラヒドロフラン溶液を同等量で混合させた溶液を1500回転30秒の条件でスピンコートし、100℃の下10分乾燥させることによって膜厚300nmのゲート絶縁膜を形成した。
(実施例8)
Al(91.2重量%)‐Ndをスパッタにより100nm設けたガラス基板を用いた以外は、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例9)
Crを200nm蒸着したシリコン基板(水戸精工製)を用いた以外は、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例10)
高ドープシリコン基板(エレクトロニクス エンド マテリアルズ コーポレイション製)を用いた以外は、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例11)
アルミニウムを100nm蒸着したシリコン基板(水戸精工製)上にAu(高純度化学研究所製)を、真空蒸着装置(トッキ製)を用い、0.05nm/sの速度で50nm蒸着した基板を用いた以外は、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例12)
アルミニウムを100nm蒸着したシリコン基板(水戸精工製)上にAg(和光純薬工業製)を、真空蒸着装置(トッキ製)を用い、0.06nm/sの速度で50nm蒸着した基板を用いた以外は、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例13)
アルミニウムを100nm蒸着したシリコン基板(水戸精工製)上にCu(和光純薬工業製)を、真空蒸着装置(トッキ製)を用い、0.05nm/sの速度で50nm蒸着した基板を用いた以外は、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(実施例14)
アルミニウムを100nm蒸着したシリコン基板(水戸精工製)上に、ホモジナイザーを用いて5分間分散させたPEDOT/PSS水溶液(H.C.Starck製)を1500回転40秒の条件でスピンコートし、200℃の下10分乾燥させることでPEDOT/PSSからなるゲート電極を設けた基板を用いた以外は、実施例1と同様の方法でゲート絶縁膜を形成した。
(比較例1)
実施例1におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例1と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例2)
実施例2におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例3)
実施例3におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例4)
実施例4におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例5)
実施例5におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例6)
実施例6におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例7)
実施例7におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例10と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例8)
実施例8におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例11と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例9)
実施例9におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例12と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例10)
実施例10におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例13と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。
(比較例11)
実施例11におけるアルミニウム含有有機化合物層を施さず、実施例14と同様の方法によってゲート絶縁膜を形成した。



<ピンホール数>
これらのゲート絶縁膜において、1cm当たりに存在するピンホールを顕微鏡(×500)により拡大して数えた。結果を表1、表2に示した。
<FETの作製および評価>
ついで、このゲート絶縁膜に半導体層としてペンタセン(Aldrich製)を真空蒸着装置(トッキ製)によりチャンバー圧力10-5Pa、基板温度25℃、成膜速度0.02〜0.04nm/sの条件でメタルマスクを用いて50nm成膜した後、ソース-ドレイン電極として、Au(高純度化学研究所製)を真空蒸着装置(トッキ製)によりメタルマスクを用いて30nm成膜することによってFETを作製した。このときチャネル幅(W)は1nm、チャネル長(L)は200μmとした。得られたFETの電気特性はpA METER/DC VOLTAGE SOURCE(4140B:YOKOGAWA Hewlet−Packard製)、エレクトロメータ(TR8654:アドバンテスト製)、ポジショナ、ペルチェ素子を用いた温度可変ステージを組み合わせた装置を用いた。以下、装置の詳細について述べる。
図6に、測定装置の接続概略図を示す。FET特性の評価では、pAメータのLoを電圧源に、Hi側を測定対象に接続した。このように接続すると、pAメータの指示値は正負反転するが、外来ノイズやケーブルのリーク電流の影響を排除することができる。また、ゲート電極は、素子を乗せるプレートに接続したが、リーク電流の影響を避けるため、ゲート電極用銅板(pAメータのHiへ接続)/ゲート絶縁膜(t=0.4mm)/銅板(pAメータのLoへ接続)の構成とした。なお、pA METER/DC VOLTAGE SOURCEのVはゲート側、Vはドレイン側を駆動するよう接続した。各測定装置は、GPIBおよびRS−232Cによってパソコンへ接続し、Igor Pro(Wave Metrics製)上で作成したプログラムによって設定、データの取り込みを行うようにした。
外来ノイズや外光の影響を排除するため、評価素子への接続部は遮光シールドボックス内に設置した。ソース、ドレイン電極の接続には、ポジショナ(XYZ−500TIM:Quter製)、スプリングプローブ(BL−03RA-00:エスケイ工機製)を組み合わせたプローバを用いた。ポジショナは着磁性ステンレスプレート上に設置した。また、スプリングプローブを素子上で位置合わせするため、XYZステージに設置したCCDカメラによって、素子表面観察できるようにした。
<電荷移動度および閾値電圧>
電荷移動度は、下記飽和領域における電流式から求められる。下記式(1)に基づき、(IDS1/2とゲート電圧Vを変数とした電流伝達特性のグラフを得、その傾きから電荷移動度を求めた(図7、図8参照)。電流伝達特性評価は、乾燥窒素雰囲気下、室温(25℃)において、ゲート-ソース間に一定電圧(-10V)をかけながら、ソース-ドレイン間の電圧値を-20Vから30Vまで変化させ、これに対応して変化するソース-ドレイン間電流を測定した。結果を表1、表2に示した。
(IDS1/2=(μ・C・W/(2L))1/2・(V−Vth)(1)
(式中、IDSはソース-ドレイン間電流、μは電荷移動度、Cはゲート絶縁膜の静電容量、Wはチャネル幅、Lはチャネル長、Vはゲート電圧、Vthは閾値電圧である)
<閾値電圧>
閾値電圧は(IDS1/2とゲート電圧Vのグラフの線形部分の延長線とV軸との交点から求めた。結果を表1、表2に示した。
<ION/IOFF比>
ON/IOFF比はオン状態での最大電流値とオフ状態での最小電流値との比から求めた。結果を表1、表2に示した。
<デバイスエラー率>
デバイスエラー率はVとゲート電流Iを変数としたグラフを得、20Vから-30Vの測定範囲内でIが2.3×10-10A/cmを超える電流値を示すデバイスをエラーと見なした。結果を表1、表2に示した。
Figure 0005590366
Figure 0005590366
本発明によれば、ゲート絶縁膜塗布時の膜厚ムラや点欠陥を抑制することが可能となり、デバイスエラー率を低減できるFETを提供することが可能となった。
本発明の好適な一実施形態に係るFETの断面を概略的に示す模式図である。 本発明の好適な一実施形態に係るFETの断面を概略的に示す模式図である。 本発明の好適な一実施形態に係るFETの断面を概略的に示す模式図である。 本発明の好適な一実施形態に係るFETの断面を概略的に示す模式図である。 本発明の好適な一実施形態に係るFETの断面を概略的に示す模式図である。 FET評価測定に用いた装置の接続概略図である。 実施例1および比較例1によって得られたFETの電流伝達特性曲線である。 実施例5および比較例5によって得られたFETの電流伝達特性曲線である。
符号の説明
11、21、31、41、51、61、71、81、91:基板
12、22、32、42、52、62、72、82、82’、92、92’:ゲート電極
13、23、33、43、53、63、73、83、83’、93、93’:アルミニウム含有有機化合物層
14、24、34、44、54、64、74、84、84’、94、94’:ゲート絶縁膜
15、25、35、45、55、65、75、85、95:半導体層
16、17、26、27、36、37、46、47、56、57、66、67、76、77、86、87、96、97:ソース-ドレイン電極

Claims (11)

  1. ゲート電極と、ソース-ドレイン電極と、チャネル層を構成する半導体層と、前記ゲート電極と前記チャネル層とに挟まれたゲート絶縁膜とを備えた電界効果型トランジスタの作製に使用されるアルミニウム含有有機化合物溶液であって、アルミニウム含有有機化合物を0.5〜2重量%含み前記ゲート絶縁膜を形成させる際、被着体の界面に化成処理被膜であるアルミニウム含有有機化合物層を厚み0.1〜20nmで形成する電界効果型トランジスタの作製用途に使用されるアルミニウム含有有機化合物溶液。
  2. アルミニウム含有有機化合物が、1から3個のアルコキシ、フェノキシ、ハロゲン、アセトアセテート、ヒドロキシキノリナートまたは、これらを組み合わせた有機配位子を含む化合物およびこれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム含有有機化合物溶液。
  3. ゲート電極と、ソース-ドレイン電極と、チャネル層を構成する半導体層と、前記ゲート電極と前記チャネル層とに挟まれたゲート絶縁膜とを備えた電界効果型トランジスタにおいて、前記ゲート絶縁膜が絶縁性有機高分子からなり、前記ゲート絶縁膜を形成させる際、被着体の界面に、請求項1または請求項2に記載のアルミニウム含有有機化合物溶液により化成処理被膜であるアルミニウム含有有機化合物層を形成してなる、電界効果型トランジスタ。
  4. 被着体が、ゲート電極、ソース-ドレイン電極、チャネル層を構成する半導体層のいずれかである、請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  5. ゲート絶縁膜である絶縁性有機高分子が、熱硬化性樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリビニルブチラール、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリフタルアミド、ポリエーテルニトリル、ポリベンズイミダゾール、ポリカルボジイミド、ポリシロキサン、ポリメチルメタクリレート、ポリメタクリルアミド、ニトリルゴム、アクリルゴム、ポリエチレンテトラフルオライド、ポリブテン、ポリペンテン、エチレン-プロピレン共重合体、ポリブタジエン、ポリスチレンおよびこれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項または請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  6. 熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂、ビストリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シアン酸エステル樹脂、イソシアネート樹脂、ポリベンズオキサゾール樹脂またはこれらの種々の変性樹脂類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項に記載の電界効果型トランジスタ。
  7. ゲート電極と、ソース-ドレイン電極と、チャネル層を構成する半導体層と、前記ゲート電極と前記チャネル層とに挟まれたゲート絶縁膜とを備えた電界効果型トランジスタの作製方法において、ゲート絶縁膜を形成する際、被着体表面をあらかじめアルミニウム含有有機化合物あるいはアルミニウム含有有機化合物を0.5〜2重量%含むアルミニウム含有有機化合物溶液により表面処理を施すことにより被着体表面に化成処理被膜であるアルミニウム含有有機化合物層を厚み0.1〜20nmで形成することを特徴とする電界効果型トランジスタの作製方法。
  8. 被着体が、ゲート電極、ソース-ドレイン電極、チャネル層を構成する半導体層のいずれかである、請求項に記載の電界効果型トランジスタの作製方法。
  9. アルミニウム含有有機化合物が、1から3個のアルコキシ、フェノキシ、ハロゲン、アセトアセテート、ヒドロキシキノリナートまたは、これらを組み合わせた有機配位子を含む化合物およびこれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項または請求項に記載の電界効果型トランジスタの作製方法。
  10. ゲート絶縁膜および化成処理被膜であるアルミニウム含有有機化合物層が、湿式工程によって形成されることを特徴とする請求項〜請求項いずれかに記載の電界効果型トランジスタの作製方法。
  11. 湿式工程が、ディップコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティング、ロールコーティング、インクジェットコーティング、オフセットコーティング、インクジェット印刷法、転写法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、凸版印刷法、凹版印刷、ソフトリソグラフ、ディスペンサ印刷から選ばれる方法によって行われることを特徴とする請求項10に記載の電界効果型トランジスタの作製方法。
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