JP5590329B2 - 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐欠損性を備える表面被覆切削工具 - Google Patents

硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐欠損性を備える表面被覆切削工具 Download PDF

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Description

本発明は、高熱発生を伴うとともに、切れ刃に断続的・衝撃的負荷が作用する各種の鋼や鋳鉄の高速断続切削加工において、硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐欠損性を備えることにより、長期の使用にわたってすぐれた切削性能を発揮する表面被覆切削工具(以下、被覆工具という)に関するものである。
従来、一般に、炭化タングステン(以下、WCで示す)基超硬合金または炭窒化チタン(以下、TiCNで示す)基サーメットで構成された基体(以下、これらを総称して工具基体という)の表面に、
(a)下部層が、いずれも化学蒸着形成された、Tiの炭化物(以下、TiCで示す)層、窒化物(以下、同じくTiNで示す)層、炭窒化物(以下、TiCNで示す)層、炭酸化物(以下、TiCOで示す)層および炭窒酸化物(以下、TiCNOで示す)層のうちの1層または2層以上からなるTi化合物層、
(b)上部層が、化学蒸着形成された酸化アルミニウム(以下、Alで示す)層、
以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を形成してなる被覆工具が知られており、この被覆工具は、各種の鋼や鋳鉄などの切削加工に用いられていることが知られている。
ただ、前記被覆工具は、切れ刃に大きな負荷がかかる切削条件では、チッピング、欠損等を発生しやすく、工具寿命が短命であるという問題があるため、これを解消するために、従来からいくつかの提案がなされている。
例えば、特許文献1には、硬質被覆層として、上部層としてTiCN膜で表面補強された空孔率5〜30%の多孔質Al膜を設けることによって、熱的および機械的衝撃を吸収緩和し、もって、被覆工具の耐チッピング性を改善することが提案されている。
また、特許文献2には、硬質被覆層として、上部層として空孔率5〜30%の多孔質Al膜を設け、その上に表面層としてTiN膜を設けることによって、熱的および機械的衝撃を吸収緩和し、もって、被覆工具の耐チッピング性を改善することが提案されている。
特開2003−48105号公報 特開2003−19603号公報
近年の切削加工における省力化および省エネ化の要求は強く、これに伴い、被覆工具は一段と過酷な条件下で使用されるようになってきているが、例えば、前記特許文献1、2に示される被覆工具においても、高熱発生を伴うとともに、より一段と切れ刃に断続的・衝撃的負荷が作用する高速断続切削加工に用いられた場合には、上部層の耐機械的衝撃性、耐熱的衝撃性が十分ではないために、切削加工時の高負荷によって切れ刃にチッピング、欠損が発生しやすく、その結果、比較的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
そこで、本発明者らは、前述のような観点から、高熱発生を伴い、かつ、切れ刃に断続的・衝撃的負荷が作用する高速断続切削加工に用いられた場合でも、硬質被覆層がすぐれた衝撃吸収性を備え、その結果、長期の使用にわたってすぐれた耐チッピング性、耐欠損性を発揮する被覆工具について鋭意研究を行った結果、以下の知見を得たのである。
即ち、硬質被覆層として、前記従来の多孔質Al層を形成したものにおいては、Al層内の全体にわたって、ほぼ均一な孔径の微小空孔が形成されており、そのため、空孔率が高くなるほど機械的、熱的な耐衝撃性は向上するが、その反面、空孔率が高くなるほど多孔質Al層の高温強度、高温硬さが低下するため、長期の使用にわたって十分な耐摩耗性を発揮することができず、また、工具寿命も満足できるものであるとはいえなかった。
そこで、本発明者らは、硬質被覆層をTi化合物層からなる下部層とAl層からなる上部層とから構成し、上部層が孔径2〜50nmの微小空孔を有し、該微小空孔の孔径分布がバイモーダルな分布をとることによって、Al層の高温強度と高温硬さの低下を招くことなく、機械的、熱的な耐衝撃性を向上させることができることを見出したのである。
さらに、バイモーダルな分布としては、微小空孔の孔径分布の第1ピークが2〜10nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときのポア数密度が200〜500個/μmであって、第2ピークが、20〜50nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときのポア数密度が10〜50個/μmであることがより効果的であることを見出した。
微小空孔の孔径分布をバイモーダルな分布とすることによって、すぐれた効果が奏される理由としては、大きな孔径の微小空孔が、熱的および機械的衝撃を吸収緩和させ、耐欠損性、耐チッピング性を向上させ、小さな孔径の微小空孔が、Alの膜の熱伝導率を抑制し、熱遮蔽効果を向上させることによるものと考えられる。
そして、前記孔径分布を備える微小空孔は、例えば、以下の化学蒸着法によって成膜することができる。
(a)工具基体表面に、通常のTi化合物層からなる目標厚さの下部層を蒸着形成し、
(b)次いで、反応ガスとして、AlCl−CO−HCl−HS−Hを用いて、化学蒸着法により上部層としてAl層を形成し、
(c)前記(b)の成膜過程の後、上記反応ガスの導入を停止すると同時に、SF系ガスを主として孔径が2〜10nmの微小空孔が生成するA条件(後述)で導入してSFエッチングを行い、
(d)次いで、前記(b)の工程を再度行ない、
(e)前記(d)の成膜過程の後、上記反応ガスの導入を停止すると同時に、SF系ガスを主として孔径が20〜50nmの微小空孔が生成するB条件(後述)で導入してSFエッチングを行い、
(f)次いで、前記(b)の工程を再度行ない、
(g)前記(c)〜(f)の工程を繰り返し行なうことによって、上部層のAl層中にバイモーダルな孔径分布を有する微小空孔を形成する。
前記(a)〜(g)によって、工具基体表面には、目標層厚の下部層と上部層からなる硬質被覆層が形成されるが、前記硬質被覆層について走査型電子顕微鏡で断面組織観察を行うと、Al層中に孔径2〜50nmの微小空孔が形成され、しかも、微小空孔の孔径分布は、第1ピークが2〜10nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときのポア数密度が200〜500個/μmであって、第2ピークが、20〜50nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときのポア数密度が10〜50個/μmであるバイモーダルな分布をとることが確認される。
そして、硬質被覆層の上部層中に前述した孔径分布がバイモーダルな分布をとった微小空孔が形成された本発明の被覆工具は、高熱発生を伴い、かつ、切れ刃に断続的・衝撃的負荷が作用する鋼や鋳鉄の高速断続切削加工に用いた場合でも、硬質被覆層が耐チッピング性、耐欠損性にすぐれ、長期の使用にわたってすぐれた耐摩耗性を発揮し得ることを見出したのである。
本発明は、前記知見に基づいてなされたものであって、
「(1) 炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に硬質被覆層を設けた表面被覆切削工具において、
前記硬質被覆層が下部層と上部層とからなり、
(a)前記下部層は、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、かつ、3〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物層、
(b)前記上部層は、1〜25μmの平均層厚を有する酸化アルミニウム層、
であり、
前記上部層が孔径2〜50nmの微小空孔を有し、該微小空孔の孔径分布がバイモーダルな分布をとることを特徴とする表面被覆切削工具。
(2) 前記微小空孔の孔径分布の第1ピークが、2〜10nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときのポア数密度が200〜500個/μmであって、
前記微小空孔の孔径分布の第2ピークが、20〜50nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときのポア数密度が10〜50個/μmであることを特徴とする(1)に記載の表面被覆切削工具。」
に特徴を有するものである。
本発明について、以下に詳細に説明する。
下部層のTi化合物層:
Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上のTi化合物層からなる下部層は、通常の化学蒸着条件で形成することができ、それ自体が高温強度を有し、これの存在によって硬質被覆層が高温強度を具備するようになるほか、工具基体とAl からなる上部層のいずれにも強固に密着し、よって硬質被覆層の工具基体に対する密着性向上に寄与する作用をもつが、その合計平均層厚が3μm未満では、前記作用を十分に発揮させることができず、一方、その合計平均層厚が20μmを越えると、チッピングを発生しやすくなることから、その合計平均層厚を3〜20μmと定めた。
上部層のAl層:
上部層を構成するAl層が、高温硬さと耐熱性を備えることは既に良く知られているが、その平均層厚が1μm未満では、長期の使用に亘っての耐摩耗性を確保することができず、一方、その平均層厚が25μmを越えるとAl結晶粒が粗大化し易くなり、その結果、高温硬さ、高温強度の低下に加え、高速断続切削加工時の耐チッピング性、耐欠損性が低下するようになることから、その平均層厚を1〜25μmと定めた。
上部層に形成する微小空孔:
本発明の孔径2〜50nmの微小空孔が所定の孔径分布で分散分布しているAl 層で構成された上部層は、切れ刃が高温に曝され、しかも、機械的・熱的衝撃を受ける高速断続切削加工においても、すぐれた高温強度、高温硬さを備え、同時に、すぐれた耐チッピング性、耐欠損性を発揮する。
孔径分布がバイモーダルな分布をとる微小空孔の形成:
本発明の微小空孔は、通常の化学蒸着条件で成膜した上部層の形成過程中に次の2つの条件によるエッチングを施すことによって形成することができる。
上部層成膜用の反応ガスの導入と、以下の2つ条件によるエッチングを交互に行うことにより、上部層中にバイモーダルな分布をとる孔径分布を有する微小空孔が形成される。
(A条件)
反応ガス組成(容量%):
SF:5〜10%,
:残
反応雰囲気温度:800〜950℃、
反応雰囲気圧力: 4〜9kPa、
の条件で 7〜40分間SFエッチングを行う。
(B条件)
反応ガス組成(容量%):
SF:5〜10%,
:残
反応雰囲気温度:1000〜1050℃、
反応雰囲気圧力: 13〜27kPa、
の条件で 5〜40分間SFエッチングを行う。
微小空孔の孔径分布形態:
図1に、前記のエッチング条件で形成された本発明の上部層中に形成された微小空孔の孔径分布図を示す。
図1に示されるように、本発明の上部層中には、孔径2〜50nmの微小空孔が存在しているが、その孔径分布は、第1ピークが2〜10nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときのポア数密度が200〜500個/μmであり、また、第2ピークが、20〜50nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときのポア数密度が10〜50個/μmである形態のバイモーダルな分布をとっている。
本発明で、微小空孔の孔径分布において、直径2〜10nmである小さな微小空孔の第1ピークを200〜500個/μmの範囲内と定めたのは、直径2〜10nmである小さな微小空孔の孔径分布における第1ピークが200個/μm未満であるとAlの膜の熱伝導率抑制、熱遮蔽効果向上という効果が十分に発揮しえなくなり、一方、500個/μmを超えると空隙率が高くなりすぎ、上部層の脆化とともに耐摩耗性の低下が生じるからである。
また、微小空孔の孔径分布において、直径20〜50nmである大きな微小空孔の第2ピークを10〜50個/μmの範囲内と定めたのは、10個/μm以下あるいは50個/μmを超える範囲では、熱的および機械的衝撃を吸収緩和するという効果が十分に発揮しえなくなり、耐チッピング性、耐欠損性向上という効果が十分に発揮されないという理由による。
また、本発明で、微小空孔の孔径を2〜50nmと定めたのは、上部層中に形成される空孔の孔径が2nm未満では、衝撃緩和効果が期待できず、一方、孔径が50nmを超えると、上部層の靭性低下が大きくなるためであり、上部層の高温強度、高温硬さを維持しつつ、断続的・衝撃的負荷に対する衝撃緩和効果を保持するためには、上部層に形成される微小空孔の孔径は2〜50nmでなければならない。
本発明の被覆工具は、硬質被覆層として、Ti化合物層からなる下部層とAl層からなる上部層を被覆形成し、かつ、上部層中に孔径分布がバイモーダルな分布をとる微小空孔を有していることにより、鋼や鋳鉄等の高熱発生を伴い、しかも、切れ刃に断続的・衝撃的高負荷が作用する高速断続切削加工に用いた場合でも、耐チッピング性、耐欠損性にすぐれ、その結果、長期の使用にわたってすぐれた耐摩耗性を発揮し、被覆工具の長寿命化が達成されるものである。
本発明被覆工具の上部層中に形成される微小空孔の孔径分布図を示す。
つぎに、本発明の被覆工具を実施例により具体的に説明する。
原料粉末として、いずれも1〜3μmの平均粒径を有するWC粉末、TiC粉末、ZrC粉末、VC粉末、TaC粉末、NbC粉末、Cr32粉末、TiN粉末およびCo粉末を用意し、これら原料粉末を、表1に示される配合組成に配合し、さらにワックスを加えてアセトン中で24時間ボールミル混合し、減圧乾燥した後、98MPaの圧力で所定形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を5Paの真空中、1370〜1470℃の範囲内の所定の温度に1時間保持の条件で真空焼結し、焼結後、切刃部にR:0.07mmのホーニング加工を施すことによりISO・CNMG120408に規定するインサート形状をもったWC基超硬合金製の工具基体A〜Eをそれぞれ製造した。
また、原料粉末として、いずれも0.5〜2μmの平均粒径を有するTiCN(質量比でTiC/TiN=50/50)粉末、Mo2C粉末、ZrC粉末、NbC粉末、TaC粉末、WC粉末、Co粉末、およびNi粉末を用意し、これら原料粉末を、表2に示される配合組成に配合し、ボールミルで24時間湿式混合し、乾燥した後、98MPaの圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を1.3kPaの窒素雰囲気中、温度:1540℃に1時間保持の条件で焼結し、焼結後、切刃部分にR:0.07mmのホーニング加工を施すことによりISO規格・CNMG120408のインサート形状をもったTiCN基サーメット製の工具基体a〜eを形成した。
つぎに、これらの工具基体A〜Eおよび工具基体a〜eの表面に、通常の化学蒸着装置を用い、
(a)硬質被覆層の下部層として、表3に示される条件かつ表5に示される目標層厚でTi化合物層を蒸着形成する。
(b)次いで、硬質被覆層の上部層として、表3に示される条件でAl層を蒸着形成する。
(c)次いで、(b)のAl層成膜を停止し、表4に示されるA条件によるSFエッチングを所定時間行い、さらに(b)の成膜工程を再度行ない、再度停止した後に表4に示されるB条件によるSFエッチングを所定時間行い、さらに(b)の成膜工程を再度行なう。
(d)前記(c)の工程を繰り返し行い、表5に示される目標層厚のAl層を蒸着形成する。
前記(a)〜(d)によって、表5に示される下部層と、表6に示される孔径分布がバイモーダルな分布をとる微小空孔が分布した表5に示される目標層厚の上部層(Al層)からなる硬質被覆層を蒸着形成することにより本発明被覆工具1〜15を製造した。
前記本発明被覆工具1〜15の上部層について、走査型電子顕微鏡(倍率50000倍)を用いて複数視野に渡って観察したところ、図1に示した孔径分布図に示される孔径分布形態が確認された。
また、比較の目的で、工具基体A〜Eおよび工具基体a〜eの表面に、表3に示される条件かつ表5に示される目標層厚で本発明被覆工具1〜15と同様に、硬質被覆層の下部層としてのTi化合物層を蒸着形成した。
次いで、硬質被覆層の上部層として、表3に示される条件かつ表5に示される目標層厚でAl層からなる上部層を蒸着形成することにより、表5の比較被覆工具1〜15を作製した。
また、本発明被覆工具1〜15および比較被覆工具1〜15の各構成層の層厚を、走査型電子顕微鏡を用いて測定したところ、いずれも表5に示される目標層厚と実質的に同じ平均層厚を示した。

つぎに、前記本発明被覆工具1〜15および比較被覆工具1〜15について、表7に示す条件で切削加工試験を実施し、いずれの切削試験でも切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。
表8に、この測定結果を示した。
表5〜8に示される結果から、本発明の被覆工具は、硬質被覆層の上部層が、所定の孔径分布を有して微小空孔が分散していることにより、鋼や鋳鉄等の高熱発生を伴い、しかも、切れ刃に断続的・衝撃的高負荷が作用する高速断続切削加工に用いた場合でも、耐チッピング性、耐欠損性にすぐれ、その結果、長期の使用にわたってすぐれた耐摩耗性を発揮することが明らかである。
これに対して、硬質被覆層の上部層に所定の孔径分布を有して微小空孔が分散していない比較被覆工具1〜15については、高熱発生を伴い、しかも、切れ刃に断続的・衝撃的高負荷が作用する高速断続切削加工に用いた場合、チッピング、欠損等の発生により短時間で寿命にいたることが明らかである。
前述のように、本発明の被覆工具は、例えば、鋼や鋳鉄等の高熱発生を伴い、かつ、切れ刃に断続的・衝撃的高負荷が作用する高速断続切削加工において、すぐれた耐チッピング性、耐欠損性を発揮し、使用寿命の延命化を可能とするものであるが、高速断続切削加工条件ばかりでなく、高速切削加工条件、高切込み、高送りの高速重切削加工条件等で使用することも勿論可能である。

Claims (2)

  1. 炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に硬質被覆層を設けた表面被覆切削工具において、
    前記硬質被覆層が下部層と上部層とからなり、
    (a)前記下部層は、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなり、かつ、3〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物層、
    (b)前記上部層は、1〜25μmの平均層厚を有する酸化アルミニウム層、
    であり、
    前記上部層が孔径2〜50nmの微小空孔を有し、該微小空孔の孔径分布がバイモーダルな分布をとることを特徴とする表面被覆切削工具。
  2. 前記微小空孔の孔径分布の第1ピークが2〜10nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときの第1ピークにおけるポア数密度が200〜500個/μmであって、
    前記微小空孔の孔径分布の第2ピークが、20〜50nmに存在し、孔径2nmごとにポアを数えたときの第2ピークにおけるポア数密度が10〜50個/μmであることを特徴とする請求項1記載の表面被覆切削工具。
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