JP5589732B2 - ホットメルト接着剤組成物およびホットメルト接着剤付きフィルム - Google Patents
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(1)熱可塑性樹脂100質量部に対し、結晶構造が六方晶であり、層状構造を有する窒化ホウ素を1〜15量部含有すること、
(2)前記窒化ホウ素のメジアン径D50が0.5μmから10μmであること、
(3)熱可塑性樹脂が、ポリエステル樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、および、ポリアミド樹脂からなる群より選ばれる1種または2種以上の組合せによる混合樹脂を含むこと、
(4)基材の少なくとも一方の面に、前記(1)から(3)のいずれかに記載のホットメルト接着剤組成物の層が、形成されてなること、
である。
〔ホットメルト接着剤組成物の溶融粘度〕
(株)島津製作所製の「フローテスタCFT−500形」(キャピラリー型粘度計)を使用して、測定条件として、プランジャー断面積=1cm2、ダイ(ノズル)寸法=1mm(直径)、長さ=3mm、試験荷重=30kg/cm2、試験温度=150℃を採用して評価を行った。
〔被着体凹凸部のエア抜け性〕
(1)評価用被着体の作成方法
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム“ルミラー”(登録商標)(タイプS10)50μm(東レ(株)製)と、厚さ9μmの電解銅箔(福田金属箔粉工業(株)製)とが、ポリウレタン系溶剤型接着剤(商品名:アドコートAD76P−1、東洋モートン(株)製)によってドライラミネーションされた2層積層物を準備した。このときの接着剤の厚さは、3μmであった。次いで、レジスト印刷、エッチングおよびレジスト剥離処理を行ない、線幅2mm、線間4mmの2本の導線回路を設けたフレキシブルフラットケーブルを作成し、これを評価用被着体とした。このときのPET基材と銅箔表面の段差は、12μmであった。
(2)試験片の作成方法
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム“ルミラー”(登録商標)(タイプS10)50μm(東レ(株)製)を基材とした。また塗布液として、表1に示す組成の接着剤組成物をトルエン/MEK(メチルエチルケトン)=4/1(質量比)に溶解した42%溶液を用意した。この塗布液をコンマコーターにて基材の片面に45g/m2塗布し、120℃で30秒乾燥してPET基材の片面にホットメルト層を有するホットメルト接着剤付きフィルムを得た。ホットメルト層の塗布厚さは20μmであった。
(3)凹凸部のエア抜け性評価方法
前記評価用被着体および試験片の作成方法の手順で作成した評価用被着体と試験片を重ね合わせ、ヒートシーラーを用いて、シール温度120℃、シール時間2.0秒、シール圧力0.2MPaの条件で接着させた。この接着体の被着体凹凸部分、すなわち、PET基材と銅箔表面の段差部分境界を目視観察し、被着体と試験片の界面にエアポケット(空気の溜まった部分)の存在が無いものを○、有るものを×と判定した。
実施例、参考例および比較例において用いたホットメルト接着剤組成物の各成分および配合は以下の通りである。
成分(A)−1:熱可塑性樹脂(東亞合成(株)製、商品名:HM−12,非晶性共重合ポリエステル樹脂、ガラス転移温度=−3℃、融点=64℃、重量平均分子量=35,000)、
成分(A)−2:熱可塑性樹脂(東亞合成(株)製、商品名:アロンメルトPES−345、非晶性共重合ポリエステル樹脂、ガラス転移温度=−9℃、融点=55℃、重量平均分子量=35,000)。
成分(A)−3:成分a〜dを混合した熱可塑性樹脂
〔(成分a):熱可塑性樹脂(住友化学(株)製、商品名:アクリフトCM5021、エチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂、メタクリル酸メチル単位量28モル%、融点67℃)29質量%、(成分b):熱可塑性樹脂(住友化学(株)製、商品名:アクリフトWD203−1、エチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂、メタクリル酸メチル単位5モル%)1質量%、(成分c):粘着付与樹脂(ヤスハラケミカル(株)製、商品名:クリアロンP95、水素添加テルペン樹脂、軟化点95℃)40質量%、(成分d):ワックス(シェルMDS社製、商品名:FT−100、フィッシャートロプシュワックス、凝固点98℃)30質量%〕
(無機粒子および有機粒子)
成分(B)−1:六方晶窒化ホウ素粒子(水島合金鉄(株)製、商品名:HP−40J11、結晶構造:六方晶、層状構造、メジアン径D50:4μm)、
成分(B)−2:グラファイト粒子(日本黒鉛工業(株)製、商品名:GR−15、結晶構造:六方晶、層状構造、メジアン径D50:15μm)、
成分(B)−3:二硫化モリブデン粒子(東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:MORYKOTE(登録商標)MICROSIZE、結晶構造:六方晶、層状構造、メジアン径D50:0.7μm)、
成分(B)−4:湿式シリカ粒子(富士シリシア化学(株)、商品名:サイシリア310P、結晶構造:非晶性、メジアン径D50:2.7μm)、
成分(B)−5:架橋アクリル粒子(綜研化学(株)製、商品名:MR−2G、結晶構造:非晶性、メジアン径D50:1.0μm)、
成分(B)−6:窒化アルミニウム粒子(東洋アルミニウム(株)製、商品名:トーヤルナイトJC、結晶構造:六方晶、ウルツ鉱型構造、形態:無定形、メジアン径D50:1.2μm)、
成分(B)−7:水酸化アルミニウム粒子(昭和電工(株)、商品名:ハイジライトH−43M、結晶構造:単斜晶、メジアン径D50:1.1μm)
前記各成分を下記の表1に示す割合で配合してなるホットメルト接着剤組成物を用いて、溶融粘度および被着体凹凸部のエアポケット有無の評価をした。得られた結果を表1に示した。
これに対して、比較例で示すホットメルト接着剤組成物は、溶融粘度が高く、その結果、被着体の凹凸段差部分に熱溶融接着したとき、エアポケットが形成され、十分に熱接着できないことが判る。
Claims (4)
- 熱可塑性樹脂100質量部に対し、結晶構造が六方晶であり、層状構造を有する窒化ホウ素を0.5〜15量部含有することを特徴とするホットメルト接着剤組成物。
- 前記窒化ホウ素のメジアン径D50が0.5μmから10μmである請求項1に記載のホットメルト接着剤組成物。
- 前記熱可塑性樹脂が、ポリエステル樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、および、ポリアミド樹脂からなる群より選ばれる1種、または2種以上の組合せによる混合樹脂を含む請求項1または請求項2のいずれかに記載のホットメルト接着剤組成物。
- 基材の少なくとも一方の面に、請求項1から請求項3のいずれかに記載のホットメルト接着剤組成物の層が形成されてなることを特徴とするホットメルト接着剤付きフィルム。
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