JP5588174B2 - フッ素化オレフィンの製造方法 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2005年11月3日に出願された米国特許仮出願第60/733355号(これは参照を通じて本明細書に組み込まれる)に関連し、その優先権の利益を請求するものである。
本出願はまた、2006年1月7日に出願された米国特許仮出願第60/763086号(これは参照を通じて本明細書に組み込まれる)にも関連し、その優先権の利益も請求するものである。
やはり参照を通じて本明細書に組み込まれるのは、本件と同時に出願され、代理人案件整理番号H0012514−4510およびH0013128−4511により識別される米国特許出願である。
(背景技術)
1つの種類としてのフッ素化オレフィンには、化学中間体およびモノマーとしての用途を含めて、多くの様々な用途がある。
フッ素化オレフィンを製造するいくつの方法が知られている。例えば、米国特許第5679875号は、1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロペンおよび1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法を開示し;米国特許第6031141号は、ハイドロフルオロカーボンを脱フッ化水素してフルオロオレフィンとするためにクロム含有触媒を用いる触媒プロセスを開示し;米国特許第5396000号は、CFCF=CHFおよびHFを生成させるための、気相での触媒による脱ハロゲン化水素、その後の、HFの存在下における気相での触媒によるCFCF=CHFの水素化を用いる、CFCHFCHFの製造方法を開示し;米国特許第6548719号は、相間移動触媒の存在下におけるハイドロフルオロカーボンの脱ハロゲン化水素による、フルオロオレフィンの製造方法を開示し;米国特許出願公開第2006/0106263号は、ハイドロフルオロオレフィン化合物の製造および精製を開示し;また、WO98/33755は、ヘキサフルオロプロパンを脱フッ化水素して、ペンタフルオロプロペンとするための触媒プロセスを開示する。
出願人等は、前記のタイプの方法は、不都合を有し、また/あるいは、大規模な工業的生産に実際に必要とされるほど効果的および/または経済的でないことを見出した。例えば、出願人等は、前記の刊行物の教示だけに従うことによっては、高い最終転化率と所望のフッ素化オレフィンに対する高い選択性とを同時に有する方法を実現することが、一般的には、可能でないことを認めるに至った。
本発明の一態様としての、1種または複数の高フッ素化オレフィンを選択的に水素化して、1種または複数のハイドロフルオロカーボンを生成させるステップと、それに続く、得られた(複数の)ハイドロフルオロカーボンを脱フッ化水素して、1種または複数の所望のフッ素化オレフィン(特にプロペン)およびHFを生成させるステップとを含む一貫した方法は、前記刊行物のいずれにも開示されておらず、また、非常に効果的なHFの回収ステップをも一緒にしたような方法も、前記刊行物のいずれにも開示されていないことを、出願人等は認めるに至った。
本発明の一態様として、出願人等はフッ素化アルケンの合成方法を開発し、好ましいフッ素化オレフィンは3から6個の炭素原子およびフッ素置換度Nを有する。ある特定の非常に好ましい実施形態において、本発明の所望のフッ素化オレフィンには、1つまたは複数のC2からC6のフルオロアルケン、好ましくは、次の式:
CF3−z
(Xは、C1、C2、C3、C4、またはC5の不飽和の置換もしくは非置換アルキル基であり、Rは独立に、Cl、F、Br、IまたはHであり、zは1から3である)を有する化合物が含まれる。このような化合物の中で非常に好ましいのは、3から5個のフッ素置換基を有するプロペンおよびブテンであり、これらの中で、テトラフルオロプロペン(HFO−1234)が特に好ましい。
本発明の好ましい方法は、ハロゲン置換度Nを有する、合成される(1つまたは複数の)フッ素化オレフィンと実質的に同じ数の炭素原子を有し、N+1のハロゲン置換度を有するフッ素化オレフィン出発物質を反応させるステップを含む。好ましくは、N+1のフッ素置換度を有するフッ素化オレフィン出発物質が、このオレフィンと同じ数の炭素原子を有するフッ素化アルカンの1種または複数を含む反応生成物を生成するのに有効な反応条件に曝される。本発明の好ましい一態様において、このオレフィン転化ステップは、本明細書において、便宜上であって必ずしも限定としてではなく、時に、還元または水素化ステップと呼ばれる反応を含む。次いで、フッ素化アルカンは、Nのフッ素置換度を有するフッ素化オレフィンに好ましくは転化される。本発明の好ましい一態様において、このアルカン転化ステップは、本明細書において、便宜上であって必ずしも限定としてではなく、時に、脱ハロゲン化水素反応、より具体的には、ある特定の実施形態において、脱フッ化水素または脱塩化水素反応と呼ばれる反応を含む。
本発明の一態様によれば、好ましくは、本発明は、
(a)好ましくは多段階反応において、式(I):
(CX3−n)(CR CX=CH2−m(I)
の化合物を、式(II):
(CX3−n)(CR CHXCHm+12−m(II)
[各Xは独立に、Cl、F、IまたはBrであり;
各Yは独立に、H、Cl、F、IまたはBrであり;
各Rは独立に、H、Cl、F、I、Br、あるいは、非置換またはハロゲン置換メチルまたはエチル基であり;
各Rは独立に、H、Cl、F、I、Br、あるいは、非置換またはハロゲン置換メチルまたはエチル基であり;
nは1、2または3であり;
aおよびbはそれぞれ1または2であり(但し、a+b=2である);
mは0、1または2であり;また
Zは0、1、2または3である]
のフッ素化アルカンの少なくとも1種を生成するのに有効な条件下で水素化するステップ;および
(b)式(I)の化合物よりもフッ素置換度の小さいフルオロオレフィンを生成し、好ましくは式(III):
(CX3−n)(CR CX=CH2−m(III)
[各nは式(I)と同じ値であり、mは0または1である]
の化合物を生成するのに有効な条件下で式(II)の化合物に対して脱ハロゲン化水素を行うステップ;
を含む。
ある特定の好ましい実施形態において、式(I)の反応物質は、zが0である式(IA)の3つの炭素を有するオレフィン、すなわち、
CX3−nCX=CH2−m(IA)
を含み、次の式(IIA)の3つの炭素を有するアルカン:
(CX3−n)CHXCHm+12−m(IIA)
[X、Y、n、およびmは全て、上で示された通りである]
を生成し、次いで、この化合物は脱ハロゲン化水素が行われたことを受けて、式(IIIA)の化合物:
(CX3−n)CX=CH2−m(IIIA)
[nは式(IA)と同じ値であり、mは0または1である]
を生成する。
このような実施形態の特定の非常に好ましい態様では、式(I)または(IA)の化合物の末端飽和炭素が完全にフッ素により置換されており(例えば、末端飽和炭素でのnが3であり、この炭素上の各XがFである)、より好ましくは、nが3であり、その化合物における各XはFである。
このような好ましい態様の3炭素の実施形態では、式(IA)の化合物は、好ましくは、3から6個のフッ素置換基と、可能性として他のハロゲン置換基とを有するフルオロプロペンであり、例えば、ヘキサフルオロプロペン(すなわち、Zは0であり、nは3であり、mは0であり、全てのXはFである)またはペンタフルオロプロペン(すなわち、Zは0であり、n=3であり、mは1であり、全てのXはFである)が含まれ、式(IIA)の化合物は、次のフッ素化アルカン:クロロテトラフルオロプロパン(HCFC−244)およびペンタフルオロプロパン(HFC−245)、ならびにヘキサフルオロプロパン(HFC−236)(これらの各々の全ての異性体を含む)、好ましくは、1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245eb)、および、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236ea))の1種または複数を好ましくは含み、より好ましくはこれらのフッ素化アルカンの1種または複数からなる群から選択される。ある特定の好ましい実施形態において、転化ステップにより生成するフッ素化アルカンは、N+1のフッ素置換度を有する。
好ましい実施形態において、オレフィンがアルカンに転化される転化ステップ(a)は、式(I)の転化率を、少なくとも約40%、より好ましくは少なくとも約55%、より一層好ましくは少なくとも約70%とするのに有効な条件下で実施される。ある特定の好ましい実施形態において、転化率は、少なくとも約90%、より好ましくは約99%である。さらに、ある特定の好ましい実施形態において、式(II)の化合物を生成する式(I)の化合物の転化は、式(II)の選択性を、少なくとも約60%、より好ましくは少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%、より一層好ましくは約100%とするのに有効な条件下で実施される。
好ましい実施形態において、アルカンが、Nのフッ素化度を有するフッ素化オレフィンに転化される転化ステップ(b)は、式(II)の転化率を、少なくとも約40%、より好ましくは少なくとも約55%、より一層好ましくは少なくとも約70%とするのに有効な条件下で実施される。ある特定の好ましい実施形態において、転化率は、少なくとも約90%、より好ましくは約95%である。さらに、ある特定の好ましい実施形態において、式(III)の化合物を生成する式(II)の化合物の転化は、式(III)の選択性を、少なくとも約60%、より好ましくは少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%、より一層好ましくは約98%とするのに有効な条件下で実施される。
(発明の詳細な説明)
本発明の一実施形態が、図1に関連付けてこれから説明され、図1において、N+1のハロゲン置換度、好ましくはフッ素置換度を有する少なくとも1種のフッ素化オレフィンを含む供給物の流れ1が第1転化ステップ50に従う。転化ステップ50には、好ましくは、還元剤を含む供給物の流れ2もまた関与する。転化ステップ50は、好ましくは、1つまたは複数の反応容器(これらの少なくとも1つには、還元または水素化の触媒が好ましくは含まれている)を提供すること、および、所望の転化を達成するのに有効な条件下で流れ1および2を(1つまたは複数の)容器に導入することを含む。
図の流れ1および2は、便宜上、別個の流れとして示されているが、これは、便宜上なされており、本発明ではそのように限定されない。例えば、流れは、ある特定の実施形態において、容器の外側で一緒にされ、次いで、一緒に容器に導入できる。あるいは、別の実施形態において、流れ1および2がそれぞれ、いくつかの別個の流れを含んでいてもよく、それらの別個の流れの各々は、(1つまたは複数の)容器に、異なる時点および/または異なる位置で導入される。本明細書では、特に断らなければ、この同じ約束事が、説明および図の両方において、「流れ」という用語の全ての使用に用いられ、本明細書において適用される。
好ましい転化ステップ50は、少なくとも1つの反応生成物の流れ3を生じ、この流れは、本発明によれば、フッ素化アルカンを含む。流れ3は転化ステップ51における反応物質として用いられ、任意選択で、流れ3は、ステップ51に供給される前にさらに精製され、ステップ51で、流れ3のフッ素化アルカンは、本発明に従い、Nのハロゲン置換度(ある特定の好ましい実施形態では、フッ素置換度)を有するフッ素化オレフィンに転化される。転化ステップ51は、好ましくは、1つまたは複数の反応容器(これらの少なくとも1つには、脱ハロゲン化水素触媒が含まれている)を提供すること、および、所望のフルオロオレフィンを生成するのに有効な条件下で少なくとも流れ3を(1つまたは複数の)容器に導入することを含む。
好ましい実施形態において、転化ステップ51は、所望のフッ素化オレフィンだけでなく、HFもまた含む反応生成物を生じる。このような実施形態において、流れ4を分離ステップ52に導入することが通常好ましく、このステップでは、この流れから、HFの少なくとも一部が分離されて、フッ素化オレフィンが(供給物の流れ4に比べて)比較的リッチな少なくとも第1の流れ5と、HFが(供給物の流れ4に比べて)比較的リッチな少なくとも第2の流れ6とを生成する。
ステップ50、51および52の各々の好ましい態様が下に記載される。
還元ステップ
還元ステップは、バッチ運転で実施され得ると想定されているが、還元反応は実質的に連続的な運転として実施されることが好ましい。さらに、ある特定の実施形態において、還元反応は液相反応を含むことが可能であるが、好ましい実施形態において、還元反応は、少なくとも2つの気相反応段階を含み、より一層好ましくは、少なくとも2つの気相反応段階からなると想定されている。
驚くべきことにかつ予想外に、反応段階の数に関して、少なくとも2つの反応段階の使用によって、反応全体の転化率および選択性が比較的高いレベルで達成できることを、出願人等は見出した。この少なくとも2つの反応段階において、反応の第1段階は、比較的低い第1転化率を達成するのに有効な条件下で実施されて第1段階反応流出物を生成し、少なくとも第2の反応段階は、前記第1段階流出物の少なくとも一部を供給され、前記第1転化率よりも高い第2転化率を達成するのに有効な条件下で実施される。好ましくは、反応条件は、本発明に従って所望の転化率を達成するように、第1および第2段階の各々において制御される。本明細書では、「反応条件」という用語は、条件が1つの場合も含み、また、本明細書に含まれる教示に従って供給物質の転化を生じるように、反応操作を行う者によって変更できる工程パラメータの任意の1つまたは複数の制御を意味する。限定としてではなく例として、供給物質の転化は、次の任意の1つまたは複数を制御または調節することによって、制御または調節され得る:反応温度、反応物質の流量、稀釈剤の存在、反応容器に存在する触媒の量、反応容器の形状と大きさ、反応圧力、ならびに、これら、および本明細書に含まれる開示を考慮して当業者に利用でき、知られている他のプロセスパラメータの任意の組合せ等である。
出願人等は、好ましい実施形態において、水素化反応の第1段階における転化を制御するステップは、1種または複数の反応物質の供給速度に対する、反応の第1段階に存在する触媒の量の熟慮した選択および制御によって、および/または、反応温度の熟慮した選択および制御によって、そして、好ましくはこれらのプロセスパラメータの両方の熟慮した選択および制御によって、達成されることを見出した。反応の第1段階において使用される触媒の量を熟慮して選択するステップは、供給物質の100%を転化するのに理論的に必要とされる触媒量を概算するステップを含む。このような概算は、このような概算をするための全ての知られている方法によって得ることができ、これらの方法は、本明細書に含まれる教示を考慮して当業者には明らかなはずである。さらに、触媒の量を熟慮して選択するステップは、また、別途選択された他のプロセスパラメータでのその供給速度の下で、供給物質の100%を転化するのに必要とされる、使用されている特定の触媒の量を求めるベンチ、パイロットまたは類似の調査実験を実施することも含み得る。次いで、この概算に基づいて、本発明の好ましい実施形態は、100%の転化に必要とされる量をかなり下回り、より一層好ましくは、約10%から約60%、より好ましくは約10%から約40%、より一層好ましくは約10%から25%の供給物質オレフィンの転化を生じるように、十分に少ない触媒量を反応の第1段階に供用するステップを含む。再び、当業者は、触媒の量を熟慮して選択するステップは、触媒の量を減らして、さらなるベンチ、パイロットまたは他の調査実験をすること、およびそれに応じて触媒の量を調節することをさらに含み得ることを理解するであろう。このような調査実験および概算の全ては、本明細書に含まれる教示を考慮して、過度の実験なしに、達成できると想定される。
したがって、好ましい実施形態において、第1反応段階において転化を制御するステップは、反応の第1段階に存在する触媒の処理能力(生産性)をかなり上回り、少なくとも60%から約90%を上回る流量で、反応の第1段階にオレフィン反応物を供給することを含む。出願人等は、特定の理論に縛られも拘束されもしないが、反応の第1段階における反応物質のこのような過剰な使用により、供給物質が熱除去媒体としての役目を果たすことを見出した。本発明の還元または水素化反応は、一般的に発熱性であり、通常かなり発熱性であるため、このような過剰の供給物質の使用は、好ましい実施形態において、他の全てのプロセス条件が同じに保たれるとすると、反応器温度を、過剰の供給物質が用いられなかったと仮定した場合に存在すると思われる温度よりも低い温度に保つ効果を有する。
出願人等は、反応の第1段階において本発明に従って非常に低い反応物質の転化を保つステップは、所望のアルカンに対する反応の選択性に有利な影響を及ぼすことを見出した。別の言い方をすると、反応の第1段階において起こる転化の量は、還元ステップ全体にとって望ましいものよりかなり小さいように制御されるが、出願人等は、本明細書に記載されているように転化を制御することによって、より高い向上したパーセンテージの供給物質が第1反応段階において所望のアルカンに転化される(すなわち、選択性の向上が実現される)ことを見出した。より具体的には、第1反応段階における所望のアルカンへの選択性は、多くの実施形態において、少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%、より一層好ましくは少なくとも約95%であり、多くの好ましい実施形態では約97%以上である。
ある特定の好ましい実施形態において、第1反応段階における転化を制御するステップは、反応混合物の少なくとも一部を冷却することによって反応から熱を除去することをさらに含む。当業者は、本明細書に含まれる教示を考慮して、このような冷却を達成する多くの手段および機構を過度の実験なしに考案でき、このような手段および機構の全ては本発明の範囲内にあると想定されている。
好ましい実施形態において、第1反応段階からの流出物の少なくとも一部は、直接、あるいは、任意選択で何らかのさらなる処理の後、第2反応段階に供給され、第2反応段階では、第1反応段階の後の流出物に残っている未反応フッ素化オレフィンが本発明に従ってフッ素化アルカンに転化される。より具体的には、第2反応段階、または存在する場合それに続く反応段階は、第1反応段階における転化率(パーセンテージ)より大きく、好ましくはかなり大きい転化率で、第2反応段階への供給物の流れに含まれるフッ素化オレフィンを転化するのに有効な条件下で運転されることが好ましい。ある特定の好ましい実施形態において、例えば、第2反応段階における転化率(パーセンテージ)は、全転化ステップを実施するために使用される反応段階の全数に主に依存するが、約20%から約99%である。例えば、2段階反応システムからなる実施形態では、第2反応段階における転化は、好ましくは95%を超え、より一層好ましくは約100%であると想定されている。しかし、本明細書に含まれる教示にから当業者が理解するように、このような2段階反応は、フッ素化アルカンに対する所望の選択性を生じるのに十分でないこともあり得る。このような場合に、いくつかの実施形態における10以上の多くの反応段階を含めて、転化ステップが2を超える反応段階を含み得ることは本発明の範囲内である。
好ましい実施形態において、本発明のフッ素化オレフィン転化ステップは、約4の反応段階を含む。各反応段階において用いられる特定のパラメータは、多くの要因(製造されようとする所望のフッ素化オレフィン、利用できるフィード原料、および他の特定の工程上の制約が含まれる)に応じて、本発明の範囲内で広く変わり得るが、次の表は、本発明の特定の好ましい実施形態に適用できる特定のプロセスパラメータの好ましい範囲およびより好ましい範囲を与える(表の全ての数値には、「約」という語が前にあると理解されている)。
Figure 0005588174
例示のためであって、必ずしも限定としてではなく、本発明による好ましい還元ステップに従う多段階反応の1つの配置構成が図2に例示されている。還元ステップ50は、バッチ方式または半連続運転で実施され得ると想定されているが、還元ステップ50は、図2に示される一般的タイプの連続運転であることが好ましい。図2において、第1段階反応器50Aには、本発明に従って、流れ1に含まれるフッ素化オレフィンの約10%から約60%を転化するのに有効な量の触媒が供給される。好ましい実施形態において、本発明の第1反応段階(例えば容器50A)は、反応混合物を冷却する手段を備える(示されていない)。例えば、反応容器50Aは、ジャケット付き反応容器であってよく、この容器では、容器とジャケットとの間のスペースに、反応器から熱を取り除くための冷却媒体が入っている。言うまでもなく、反応混合物を冷却するための他の手段、例えば、内部冷却コイルの使用、反応混合物へのさらなる冷却稀釈剤の導入などが用いられてもよい。
第1反応段階からの流出物3Aは、必ずではないが好ましくは、第2反応段階(例えば、反応容器50B)に導入される前に、例えば熱交換器60Aの使用によって、さらに冷却される。実際には、ある特定の実施形態において、熱交換器60A、および/または、1つまたは複数の下流の熱交換器60Bおよび60Cが、次の反応段階に流出物が導入される前に、流出物に熱を付加する能力を備えることは望ましいことであり得る。この能力は、逐次的反応段階の各々における転化レベルは直前の段階におけるものより大きいことが、排他的にではないが通常好ましいという理由で、ある特定の実施形態において望ましい。この結果を達成するために、反応の次の段階におけるより高い反応温度に寄与するための手段として、1つまたは複数の供給物の流れの温度を上げることが望ましく、および/または必要であり得る。言うまでもなく、当業者は、逐次的反応段階の全ての温度を制御するために多くの手段および機構が利用可能であることを理解するであろうし、このような手段および機構の全ては本発明の範囲内にあり、本発明に従って反応段階の転化を制御するために使用され得る。
反応容器自体の大きさおよび形状、ならびに他の特徴は、本発明の範囲内で広く変わり得るが、各段階に関連する容器は、その上流および下流の反応段階に関連する容器と異なっていても、同じであってもよいと想定されている。さらに、全ての反応段階は、転化を制御するのに必要な手段および機構が備わるならば、1つの容器内で実施できると想定されている。例えば、ある特定の実施形態において、管状反応器の全体を通しての触媒の量および/または分布に関する熟慮した選択により転化を制御して、各反応段階に1つの管状反応器を用いることが望ましいことであり得る。このような場合、管状反応器の別個の部分から取り除かれるか、またはそこに付加される熱の量を制御することによって、その管状反応器の別個の部分における転化をさらに制御することが可能である。
当業者は、本明細書に含まれる教示を考慮して、本発明の水素化ステップで用いられる(1つまたは複数の)触媒のタイプを容易に選択できるであろう。例えば、ある特定の実施形態において、少なくとも1つの(しかしながら好ましくは全ての)反応段階がパラジウム触媒を、単独で、または他の触媒と組み合わせて用いることが好ましい。この点に関して、米国特許第5679875号(これは、参照を通じて本明細書に組み込まれる)に開示されている水素化触媒の1つまたは複数が、本発明による反応段階の1つまたは複数で使用され得る。ある特定の好ましい実施形態において、触媒は、好ましくは、炭素(例えば、カーボンメッシュ)に担持されたパラジウムを含む。
このように、本発明の方法のある特定の実施形態は、式Iによるフッ素化オレフィンおよび水素化剤(例えば、H)を、第1反応段階において第1の量の触媒に接触させて、(1つまたは複数の)ハイドロフルオロカーボン、未反応のフッ素化オレフィンおよび水素を含む反応流を生成させるステップ;この第1流出流の少なくとも一部を、第2反応段階において触媒の第2の量に接触させてハイドロフルオロカーボンを生成するステップ;を含み、触媒の第2の量は、第1の量の触媒より多く、フッ素化オレフィンの転化率は、第2反応段階において、より大きい。好ましくは、第2および/または任意の後の反応段階からの流出物の少なくとも一部は、次に、所望のフッ素化プロペンおよびHFを含む生成物流を生じるように、脱フッ化水素のための触媒に接触させられる。ある特定の好ましい実施形態において、脱フッ化水素ステップの後には、生成物の流れからHFを抽出するために、抽出剤(例えば、硫酸流)を用いる抽出操作に、生成物の流れの少なくとも一部を供給することを含む好ましい分離ステップが続く。本発明の好ましい態様による脱ハロゲン化水素ステップおよび分離ステップが以下に詳細に記載される。
脱ハロゲン化水素
脱ハロゲン化水素反応ステップは、本明細書に含まれる全般的教示を考慮して、例えば、ある特定の好ましくない実施形態において脱ハロゲン化水素ステップは液相反応を含み得ると想定されているように、多様なプロセスパラメータおよびプロセス条件を用いて実施され得ると想定されている。しかし、この反応ステップが、好ましくは触媒(担持されているか、または担持されていない(supported or in bulk))、好ましくは金属触媒、より一層好ましくは、1種または複数の遷移金属系触媒(ある特定の好ましい実施形態では、遷移金属ハロゲン化物触媒を含めて)、例えば、FeCl、オキシフッ化クロム、Ni(Niメッシュを含めて)、NiCl、CrF、およびこれらの混合物)の存在下の気相反応を含むことが、本発明の多くの実施形態において好ましい。他の触媒には、炭素に担持された触媒、アンチモン系触媒(例えば、SbCl)、アルミニウム系触媒(例えば、AlF、Al、およびフッ素化されたAl)が含まれる。他の多くの触媒、例えば、パラジウム系触媒、白金系触媒、ロジウム系触媒およびルテニウム系触媒が、特定の実施形態の要件に応じて使用され得ると予想される。言うまでもなく、これらの触媒の2種以上、またはここに名称を挙げられていない他の触媒が組み合わせて用いられてもよい。
一般的に、触媒がフッ素化されていることが好ましい。好ましい実施形態において、触媒のフッ素化は、触媒を、ほぼ反応温度および圧力のHFの流れに曝すことを含む。気相脱ハロゲン化水素反応は、例えば、ガス状の式(II)の化合物を適切な反応容器または反応器に導入することによって実施され得る。好ましくは、この容器は、ハステロイ(Hastelloy)、インコネル(Inconel)、モネル(Monel)および/またはフルオロポリマーのライニングのように耐腐食性である材料からなる。好ましくは、容器は、触媒、例えば、適切な脱ハロゲン化水素触媒を充填した固定または流動触媒床を含み、反応混合物を所望の反応温度に加熱する適切な手段を備える。
使用される触媒および最も望まれる反応生成物のような関連する要因に応じて、様々な反応温度が用いられ得ると想定されているが、脱ハロゲン化水素ステップの反応温度は、通常、約150℃から約600℃、好ましくは約200℃から約550℃、より一層好ましくは約220℃から約450℃である。
一般的に、様々な反応圧力が、やはり、用いられる特定の触媒および最も望まれる反応生成物のような関連する要因に応じて、用いられ得ることもまた想定されている。反応圧力は、例えば、大気圧を超えている、大気圧である、または真空下であり得る。
ある特定の実施形態において、不活性希釈ガスおよび/または酸化剤、例えば、窒素、酸素、および窒素と酸素の混合物が、式(II)の化合物と組み合わせて、脱ハロゲン化水素ステップへの供給物質として使用され得る。このような希釈剤および/または酸化剤が用いられる場合、流される供給物質は、式(II)の化合物を、稀釈剤と式(II)の化合物を合わせた重量に対して、約5重量%から95重量%を超える量で含むことが通常好ましい。
使用される触媒の量は、各実施形態において存在する特定のパラメータに応じて変わると想定されている。好ましい実施形態において、接触時間(これは、触媒の容積(ml)と全供給物の流れ(ml/sec)との比として表される)は、約0.1秒から約1000秒、好ましくは約2秒から約120秒である。
好ましい脱ハロゲン化水素反応の1つは、脱フッ化水素反応を含む。例えば、式(III)の所望の生成物がHFO−1234yfである場合、実施形態において、式(II)の化合物は、ある特定の実施形態において、1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパンを含むことが好ましい。出願人等は、このような実施形態では、触媒として、フッ素化された酸化クロム触媒、およびフッ化アルミニウム触媒、フッ化第二鉄触媒、およびフッ化マグネシウムとフッ化アルミニウムを含む触媒混合物を用いることが好ましいことを見出した。ある特定の実施形態では、ニッケル系触媒、炭素系触媒、またはこれらの組合せが使用され得る。
さらに、反応の少なくともかなりの部分を、約240℃から約600℃の温度で実施することが通常好ましく、具体的な温度は、特に使用される触媒のタイプを含めて、多くの要因に応じて選択される。例えば、脱フッ化水素反応がフッ素化またはフッ化物化金属触媒の存在下に行われる場合には、反応温度は、好ましくは約200℃から約550℃、より好ましくは約220℃から約450℃、より一層好ましくは約250℃から約375℃である。触媒が活性炭、活性炭上の金属、特に活性炭上の鉄コバルト塩およびニッケル塩、ならびに炭素上のパラジウムを含む実施形態では、反応温度は、好ましくは、約200℃から約600℃、より一層好ましくは約300℃から約500℃である。
好ましい実施形態において、接触時間は約0.1秒から約1000秒、より好ましくは約2秒から約120秒である。
好ましくは、このような脱フッ化水素の実施形態では、転化率は少なくとも約50%、より好ましくは少なくとも約65%、より一層好ましくは少なくとも約90%である。好ましくは、HFO−1234yfに対する選択性は、少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%である。
別の好ましい脱ハロゲン化水素反応は脱塩化水素反応を含む。例えば、式(III)の所望の生成物がHFO−1234zeである実施形態では、式(II)の化合物が1,1,1,3−テトラフルオロ−3−クロロプロパンを含むことが好ましい。出願人等は、ある特定の実施形態において、この反応に、ニッケル系触媒を、約200℃から約550℃、より好ましくは約250℃から約500℃、より一層好ましくは約300℃から400℃の反応温度で用いることが好ましいことを見出した。他のある特定の実施形態において、この反応に、活性炭触媒を、約250℃から約550℃、より好ましくは約300℃から約550℃、より一層好ましくは約400℃の反応温度で用いることが好ましい。別の実施形態において、この反応に、炭素上に3%のパラジウムを含む触媒を、約200℃から約500℃、より好ましくは約225℃から約475℃、より一層好ましくは約400℃の反応温度で用いることが好ましい。さらに別の実施形態において、この反応に、炭素上に2%のニッケルを含む触媒を、約400℃から約500℃、より好ましくは約400℃から約500℃、より一層好ましくは約450℃の反応温度で用いることが好ましい。別の実施形態において、この反応に、オキシフッ化クロムを含む触媒を、約200℃から約500℃、より好ましくは約250℃から約450℃、より一層好ましくは約300℃の反応温度で用いることが好ましい。
このような脱塩化水素の実施形態において、反応器に、不活性ガスおよび/または酸化ガス(例えば、窒素および/または酸素、あるいは窒素と酸素の混合物)を、約100:0.5から約100:75の、式(II)の化合物:不活性ガス(または酸素)の容積比で、導入することは1つの選択肢であり、約100:2の比がより一層好ましい。
脱塩化水素の実施形態の好ましい態様において、接触時間は、約0.1から約1000秒、好ましくは約3から約120秒である。
好ましくは、このような脱塩化水素の実施形態では、転化率は、少なくとも約50%、より好ましくは少なくとも約65%、より一層好ましくは少なくとも約90%である。好ましくは、HFO−1234zeに対する、より一層好ましくは、トランス−HFO−1234zeに対する選択性は、少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%である。
一般的に、脱ハロゲン化水素ステップにおけるガス状成分の流れの方向は、決定的に重要ではないが、ある特定の好ましい実施形態では、プロセスの流れは、触媒床を通して下向きである。
好ましくは、各使用サイクルの前に、脱ハロゲン化水素触媒は乾燥され、前処理され、活性化される。ある特定の実施形態において、触媒を、長期間の使用の後、反応器内に配置されたままで、周期的に再生することにもまた利点があり得る。前処理は、触媒を、窒素または他の不活性ガスの流れにより、約250℃から約430℃に加熱することを含み得る。次いで、触媒は、高触媒活性を得るために、大過剰の窒素ガスにより希釈されたHFの流れにより触媒を処理することによって活性化され得る。触媒の再生は、例えば、約100℃から約400℃の温度で、反応器の大きさに応じて、約1時間から約3日間、空気または酸素を触媒上に通すことによるなどの、当技術分野において知られているどのような手段によって実施されてもよい。
分離
前記のように、フッ素化オレフィン(好ましくはフッ素化プロペン)を生成することに加えて、脱フッ化水素反応はまた、HFも生成する。好ましい一実施形態において、HFは、脱フッ化水素生成物の流れから、硫酸による向流抽出によって除去される。この実施形態では、HFを含む生成物の流れは、カラム(好ましくは、充填されたカラム)に1つの方向で供給される。同時に、硫酸の流れが、好ましくは向流として、同じ充填カラムに供給される。適切なカラム充填は当業者により容易に決定され得る。適切なカラム充填材料には、HFまたは硫酸の存在下に反応しない非金属ポリマー材料、金属および合金、例えば、PTFE、PFA、ハステロイ(hastelloy)、モネル(monel)、および貴金属が含まれる。好ましくは、硫酸の流れは、約50%から約100%の硫酸を、より好ましくは約80%の硫酸を含む。一実施形態において、硫酸流は、生成物の流れの供給速度の約2倍の供給速度で、充填カラムの最上部に連続的に供給され、生成物の流れは、好ましい実施形態において、充填カラムの底部から供給され、硫酸を含む実質的に下に流れる流れに対して実質的に向流として通常上向きに移動する。ある特定の実施形態において、硫酸およびHFを含む流れは、カラムの底部から取り出され、好ましくは、流れの少なくとも一部、最も好ましくは、流れの実質的に全ては、抽出塔にリサイクルされる。このリサイクルするステップは、好ましくは、カラムの底部でのHF濃度が約10重量%のHFを超えるまで、繰り返される。
一実施形態において、約10重量%を超えるHFを含む、硫酸とHFとの混合物は、分離容器に投入される。次いで、混合物はHFを気化し、蒸発させて除く(flash off)のに十分な温度まで加熱され、HFは捕集される。別の実施形態は、フラッシュ蒸留により捕集されたHFを精製することを含む。
任意選択で、脱ハロゲン化水素反応により生成したHFまたはHClは、生成物流から、水または苛性溶液(caustic solutions)を用いて除去される。
以下の実施例は、本発明の具体的な例として記載される。しかし、本発明は、実施例に記載される具体的詳細に限定されないことに留意すべきである。
比較例C−1:ヘキサフルオロプロペンと水素の反応
外側ジャケットが31℃の循環冷却浴に連結された、ジャケット付きの小さな1段階反応器に、0.2gの1%Pd/C(4〜6メッシュ)(類似の大きさのニクロムメッシュと混ぜて)を入れて、触媒床の全容積を1ccとする。水素およびヘキサフルオロプロペンのガスを導入する前に、最初、床の温度は21℃である。しかし、水素(0.37mol/h)およびヘキサフルオロプロペン(0.26mol/h)を導入すると、床の温度は約1分で70℃近くに上昇する。
比較例C−2:ヘキサフルオロプロペンと水素の反応
比較例C−1におけるものと同じ、ジャケット付きの小さな1段階反応器に、少量の1%Pd/Cを入れる。水素およびヘキサフルオロプロペンを予め混合し、次いで、反応器に導入する。触媒床の温度は69℃で安定化する。出て行くガスを分析して、転化率、およびCFCHFCFHに対する選択性を求める。平均転化率は93.2%であり、一方、平均の選択性は95.7%である。
比較例C−3:ヘキサフルオロプロペンと水素の反応
循環流体の温度を21℃に下げる以外は、比較例C−2を、同じ1段階反応器を用いて繰り返す。床の温度は61.5℃で安定化する。これらの条件下で転化率は88.6%に低下し、一方、選択性は97.0%に増加する。
実施例1および2:多段階還元反応
次の実施例において用いる反応器は、3.81cm(1.5インチ)でスケジュール40の316SSパイプの部分から構成される多段階反応器である。
各反応段階に装入するために使用される触媒の量は、最初に触媒の生産性(productivity)(転化される供給物質のグラム数/触媒1グラム/1時間)を概算することによって計算する。生産性は小さな反応器を用いる調査実験から概算される。次に、所望の生産速度を、1時間当たり約4.54kg(10ポンド)に設定し、100%の転化に必要とされる触媒の全量を概算する。この情報を用いて、最初の反応器においてオレフィンの10〜15%を転化するのに必要とされる触媒の量を概算する。
次の実施例における触媒装填量は次の通りである:
セクション1(3.81cm(1.5インチ)×30.5cm(1フィート):10gの触媒(1wt%Pd/4〜8メッシュカーボン)、残りの部分は0.64cm(1/4インチ)SS突起充填剤(protruded packing)で満たし、触媒は全体に等しく分布、
セクション2(3.81cm(1.5インチ)×61.0cm(2フィート):25gの触媒、セクション1と同様に分布、
セクション3(3.81cm(1.5インチ)×92cm(3フィート):73.4gの触媒、1200ccの充填剤を用い、セクション1と同様に分布、
セクション4(3.81cm(1.5インチ)×122cm(4フィート):158gの触媒、1400ccの充填剤に分布、
全触媒=267g。
実施例1:ヘキサフルオロプロペンの多段階還元
ヘキサフルオロプロペンを多段階反応器に導入し、58時間に渡って連続的に還元し、この間、平均フィード量は6.58kg(14.5ポンド)/h(あるいは、約16.4L/分)である。水素の平均フィード量は25L/分である。一連の反応器に沿って様々な位置で試料を取って、転化率パーセントおよび選択性を追跡する。第2反応段階の後、転化率は約40%であり;第4反応段階の後、転化率は99.5%で、CFCHFCFHに対する選択性は99%である。反応段階を出た直後のガスの温度は、第1段階で66℃、第2段階で104℃、第3段階で173℃、第4段階で100℃である。全ての反応段階における最高温度は約230℃である。第1の浴は55℃に保たれ、第2の浴は111℃に保たれている。
実施例2:1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン−1の多段階還元
実施例1と同じ反応器を用い、6.62kg(14.6ポンド)/hの供給物質量を用い、全体で64時間で、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン−1を水素化する。水素の平均フィード量は25リットル/分である。一連の反応器に沿って様々な位置で試料を取って、転化率パーセントおよび選択性を追跡する。第2反応器の後、転化率は約54%である。第4反応器の後、転化率は100%であり、CFCHFCHFに対する選択性は98%である。反応器を出た直後のガスの温度は、第1反応器で99℃、第2反応器で95℃、第3反応器で173℃、第4反応器で104℃である。全ての反応器における最高温度は240℃である。第1の浴は59℃に保たれ、第2の浴は116℃に保たれている。
実施例3〜8
次の脱フッ化水素反応を、円筒形モネル反応器で実施する。加熱は反応器を電気炉に挿入することによって行う。プロセス温度は、反応器内部および触媒床内に置かれた、多点熱電対を用いて記録する。ハイドロフルオロカーボンは、垂直に設置した反応器の底部に供給し、触媒床に達する前に気化する。GC分析を用いて反応の進展をモニタするために、流出ガスはガス試料採取バルブを通る。
実施例3:フッ素化Cr触媒での1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236ea)の脱フッ化水素
HFC−236eaを、12g/hの流量で、1atm、250から350℃の温度範囲で、20ccのフッ素化Crに通す。1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロペンの2つの異性体、具体的には、1225yeZおよび1225yeEが、反応の間に生成する。下の表2(実施例3)に示すように、反応温度が250から350℃に上がると、HFC−236eaの転化率は、65.2%から96.0%へと増加し、一方、1225yeZに対する選択性は、97.0%から94.6%へと僅かに減少する。250℃で、これらの1225の異性体は唯一の生成物であると思われる。これらの結果は、HFC−236eaの1225yeZへの転化に対してフッ素化Cr触媒が非常に活性であり選択的であることを示す。
Figure 0005588174
実施例4:金属フッ化物触媒でのHFC−236eaの脱フッ化水素
この実施例で用いた触媒には、AlF、FeF、および10%MgF−90%AlFが含まれる。HFC−236eaは、1atm、350℃、12g/hの流量で、20ccの各触媒を通過する。下の表3(実施例4)に示すように、AlFおよび10%MgF−90%AlFのどちらも、HFC−236eaの脱フッ化水素に対して高活性(>95%のHFC−236eaの転化率)であり、他方、FeFはずっと低い活性(<60%のHFC−236eaの転化率)を示す。AlFおよび10%MgF−90%AlFの触媒での1225yeZに対する選択性は、350℃で約92%である。
Figure 0005588174
実施例5−活性炭担持金属触媒でのHFC−236eaの脱フッ化水素
この実施例で用いた触媒には、3種の活性炭(AC:activated carbon)担持金属触媒、具体的には、0.5wt%Fe/AC、0.5wt%Ni/AC、および5.0wt%Co/ACが含まれる。HFC−236eaは、1atm、350℃、12g/hの流量で、20ccの各触媒を通過する。表4(実施例5)に示すように、活性炭担持非貴金属触媒の中で、鉄が最高の活性を示している。350℃の反応温度および1atmで、0.5wt%Fe/AC触媒は、約90%の1225yeZ選択性、および約80%のHFC−236ea転化率を与える。
Figure 0005588174
実施例6:フッ素化したアルミナおよび酸化クロム触媒でのCFCHFCHF(HFC−245eb)の脱フッ化水素
この実施例で用いた触媒には、2種のフッ素化金属酸化物触媒、具体的には、フッ素化AlおよびCrが含まれる。HFC−245ebは、1atm、300℃、12g/hの流量で、20ccの各触媒を通過する。2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFC−1234yf)が反応生成物として生じる。表5(実施例6)に示すように、どちらのフッ素化金属酸化物触媒も、95%を超えるHFC−245eb転化率および96%を超える1234fy選択性を与える。これらの結果は、245ebの1234yfへの転化に対してフッ素化AlおよびCr触媒が非常に活性であり選択的であることを示す。
Figure 0005588174
実施例7:金属フッ化物触媒でのHFC−245ebの脱フッ化水素
この実施例で用いた触媒には、3種の金属フッ化物触媒、具体的には、MgF、AlF、およびCeFが含まれる。HFC−245ebは、1atm、350℃、12g/hの流量で、20ccの各触媒を通過する。表6(実施例7)に示すように、調べた金属フッ化物の中で、AlFが最高の活性と高い選択性を示す。この触媒は、約97%のHFC−245eb転化率および約97%の1234yf選択性を与える。
Figure 0005588174
実施例8:活性炭および活性炭担持Pd触媒でのHFC−245ebの脱フッ化水素
この実施例で用いた触媒には、活性炭および活性炭担持Pd触媒が含まれる。HFC−245ebは、1atm、12g/hの流量で、20ccの各触媒を通過する。表7(実施例8)に示すように、活性炭(AC)は、1234yfへの245ebの転化に対して525℃でさえ非常に低い活性を示し、他方、活性炭担持Pd(0.5wt%)触媒は、450℃で、約92%の245eb転化率および約98%の1234yf選択性を与える。これらの結果は、ゼロ価(zero−valent)の金属触媒が、1234yfへの245ebの脱フッ化水素にとって活性であり得ることを示す。
Figure 0005588174
実施例9:脱フッ化水素反応により生成したHFの硫酸による抽出
実施例3の生成物の流れ(350℃)(これは、4.0wt%のHFC−236ea、78.9wt%の1225yeZ、3.3wt%の1225yeE、12.6wt%のHF、および1.2%の未知物質を含む)を、充填カラムの底部へ、約1.32kg(2.9ポンド)/hの供給物量で、約4時間供給する。
約80wt%の硫酸(80/20 HSO/HO)の流れを、約2.54kg(5.6ポンド)/hの供給物量で、同じ時間の間、同じ充填カラムの最上部に連続的に供給する。カラムの最上部を出て行く気体の流れは、有機物の大部分と0.5wt%未満のHFを含む。カラム底部の硫酸中のHF濃度は約5.8wt%である。
硫酸およびHFを含むカラム底部物質は、HF濃度が10wt%のHFを超えるまで、抽出塔にリサイクルする。次に、硫酸とHFの混合物は、7.57リットル(2ガロン)のTeflon(登録商標)容器に投入する。混合物を約140℃に加熱して、HFを気化させ、蒸発させて除き、HFを捕集する。捕集したHF生成物は、6000ppmの水および217ppmの硫黄を含む。硫酸は約500ppmの全有機炭素を含む。
フラッシュ蒸留により捕集したHFは、蒸留カラムで蒸留し、無水HFを回収する。回収した無水HFは、約37ppmの硫黄不純物を含む。
実施例10:2,3,3,3−テトラフルオロプロペンへの1−ブロモ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの転化
1−ブロモ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペンを、実施例1の多段階反応器に導入し、連続的に還元する。一連の反応器に沿って様々な位置で試料を取って、転化率パーセントおよび選択性を追跡する。第2反応段階の後で、転化率は40%であり;第4反応段階の後で、転化率は99.5%であり、CFCHFCHBrへの選択性は99%である。
多段階反応器で生成したアルカン生成物を、触媒を含む反応器に導入し、この反応器で、それは、高レベルの転化率および選択性で、2,3,3,3−テトラフルオロプロペンへと脱臭化水素される。
好ましい実施形態の前記の実施例および説明は、特許請求の範囲によって定められる本発明を限定しているのでなく、例示していると見なされるべきである。容易に理解されるように、前記の特徴の多くの変形形態および組合せが、特許請求の範囲に記載されている本発明から逸脱することなく利用できる。このような変形形態は、本発明の精神および草案からの逸脱と見なされず、このような変形形態の全ては、特許請求の範囲内に含まれるものとする。
[本発明の態様]
1.3から6個の炭素原子およびハロゲン置換度Nを有するフッ素化オレフィンの製造方法であって、
(a)少なくとも2つの反応段階において、N+1のハロゲン置換度、および製造しようとするフッ素化オレフィンと実質的に同数の炭素原子を有するフッ素化オレフィン出発物質を、N+1のハロゲン置換度を有するフッ素化アルカンに転化させる工程;および
(b)N+1のハロゲン置換度を有する前記フッ素化アルカンを、Nのハロゲン置換度を有するフッ素化オレフィンに転化させる工程;
を含む方法。
2.前記転化工程(b)が、HFと、Nのフッ素置換度を有するフッ素化オレフィンとを含む反応生成物の流れを生じる、1に記載の方法。
3.前記転化工程(b)による前記反応生成物の流れの少なくとも一部が、前記生成物の流れからHFを抽出するために、硫酸に接触させられる、2に記載の方法。
4.前記硫酸との接触工程が、反応生成物の流れからのHFの少なくとも一部を含む流出硫酸流を生じ、該流出硫酸流の少なくとも一部を、前記抽出塔を通してリサイクルする工程をさらに含む、3に記載の方法。
5.N+1の置換度を有する前記フッ素化オレフィンが、3から6個のフッ素置換基を有するフルオロプロペンを含む、1に記載の方法。
6.N+1の置換度を有する前記フッ素化オレフィンが、ヘキサフルオロプロペンを含む、5に記載の方法。
7.N+1の置換度を有する前記フッ素化オレフィンが、ペンタフルオロプロペンを含む、5に記載の方法。
8.前記フッ素化アルカンがクロロトリフルオロプロパン(HCFC−244)を含む、5に記載の方法。
9.前記フッ素化アルカンがペンタフルオロプロパン(HFC−245)を含む、5に記載の方法。
10.前記フッ素化アルカンがヘキサフルオロプロパン(HFC−236)を含む、5に記載の方法。
11.N+1のフッ素置換度を有する前記フッ素化オレフィンが、FC=CFCFを含む、1に記載の方法。
12.N+1のフッ素置換度を有する前記フッ素化オレフィンが、CFH=CFCFを含む、1に記載の方法。
13.前記転化工程(a)が、少なくとも第1および第2段階の、触媒による水素化反応を含む、1に記載の方法。
14.前記転化工程(a)が、前記第1および第2反応段階の各々において、炭素担持パラジウムを使用することを含む、13に記載の方法。
15.前記転化工程(b)が脱ハロゲン化水素を含む、1に記載の方法。
16.前記脱ハロゲン化水素が触媒による脱フッ化水素を含む、15に記載の方法。
17.前記脱フッ化水素が触媒による反応を含み、前記触媒が、1種または複数の、フッ素化金属酸化物、金属フッ化物、炭素担持遷移金属およびこれらの組合せからなる群から選択される、16に記載の方法。
18.(a)フッ素化オレフィンおよび水素の反応物質を含む供給物の流れを、第1の量の触媒と接触させて、該反応物質を第1の転化率でハイドロフルオロカーボンに転化させ、未反応フッ素化オレフィンおよび水素を含む第1出口流を生成させる工程;
(b)前記第1出口流を、第2の量の触媒と接触させて、前記未反応フッ素化オレフィンを第2の転化率でハイドロフルオロカーボンに転化させる工程であり、ここで、該第2の量の触媒は、前記第1の量の触媒より十分に多く、該第2の転化率は、前記第1の転化率より十分に大きい、該工程;
(c)前記接触工程(b)からの前記ハイドロフルオロカーボンの少なくとも一部に対して、脱ハロゲン化水素を行い、生成物であるフッ素化オレフィンおよびHFを含む生成物の流れを生成させる工程;および
(d)任意選択で、前記生成物の流れからHFを分離する工程;
を含む、フッ素化オレフィンの製造方法。
19.前記反応生成物の流れの少なくとも一部が、前記生成物の流れからHFを抽出するために、硫酸に接触させられる、18に記載の方法。
20.前記硫酸との接触工程が、前記反応生成物の流れからのHFの少なくとも一部を含む流出硫酸流を生じ、該流出硫酸流の少なくとも一部を、抽出塔を通してリサイクルする工程をさらに含む、19に記載の方法。
21.前記フッ素化オレフィンが、3から6個のフッ素置換基を有するフルオロプロペンを含む、19に記載の方法。
22.前記フッ素化オレフィンがヘキサフルオロプロペンを含む、19に記載の方法。
23.前記フッ素化オレフィンがペンタフルオロプロペンを含む、19に記載の方法。
24.前記ハイドロフルオロカーボンがクロロトリフルオロプロパン(HCFC−244)を含む、19に記載の方法。
25.前記ハイドロフルオロカーボンがペンタフルオロプロパン(HFC−245)を含む、19に記載の方法。
26.前記ハイドロフルオロカーボンがヘキサフルオロプロパン(HFC−236)を含む、19に記載の方法。
27.前記フッ素化オレフィンが、FC=CFCFを含む、19に記載の方法。
28.前記フッ素化オレフィンが、CFH=CFCFを含む、19に記載の方法。
29.前記転化工程(a)および(b)が、それぞれ、炭素担持パラジウムの使用を含む、19に記載の方法。
30.前記脱ハロゲン化水素を行う工程が脱フッ化水素を含む、19に記載の方法。
31.前記脱フッ化水素が触媒による脱フッ化水素を含む、30に記載の方法。
32.前記脱フッ化水素が触媒による反応を含み、前記触媒が、1種または複数の、フッ素化金属酸化物、金属フッ化物、炭素担持遷移金属およびこれらの組合せからなる群から選択される、30に記載の方法。
33.(a)好ましくは多段階反応において、式(I):
(CX3−n)(CR CX=CH2−m(I)
の化合物を、式(II):
(CX3−n)(CR CHXCHX(II)
[各Xは独立に、Cl、F、IまたはBrであり;
各Yは独立に、H、Cl、F、IまたはBrであり;
各Rは独立に、H、Cl、F、I、Br、あるいは、非置換またはハロゲン置換メチルまたはエチル基であり;
各Rは独立に、H、Cl、F、I、Br、あるいは、非置換またはハロゲン置換メチルまたはエチル基であり;
nは1、2または3であり;
aおよびbはそれぞれ1または2であり(但し、a+b=2である);
mは0、1または2であり;そして、
Zは0、1、2または3である]
のフッ素化アルカンの少なくとも1種を生成するのに有効な条件下で水素化する工程;および
(b)式(I)の化合物よりもフッ素置換度の小さいフルオロオレフィンを生成するのに有効な条件下で式(II)の化合物に対して脱ハロゲン化水素を行い、式(III):
(CX3−n)(CR CX=CH2−m(III)
[各nは式(I)と同じ値であり、mは0または1である]
の化合物を生成させる工程;
を含む、フッ素化オレフィンの製造方法。
本発明の一実施形態による概略的プロセスフロー図である。 本発明の水素化ステップの一実施形態による半概略的プロセスフロー図である。

Claims (3)

  1. 3から6個の炭素原子およびハロゲン置換度Nを有するフッ素化オレフィンの製造方法であって、
    (a)少なくとも2つの反応段階において、N+1のハロゲン置換度、および製造しようとするフッ素化オレフィンと同数の炭素原子を有するフッ素化オレフィン出発物質を、N+1のハロゲン置換度を有するフッ素化アルカンに転化させる工程;および
    (b)N+1のハロゲン置換度を有する前記フッ素化アルカンを、Nのハロゲン置換度を有するフッ素化オレフィンに転化させる工程;
    を含む方法であり、
    前記少なくとも2つの反応段階のうち第1段階が10%から60%のフッ素化オレフィン出発物質の転化を生じさせ、そして、前記少なくとも2つの反応段階のうち第2段階が前記第1段階における転化より大きい転化率で前記フッ素化オレフィン出発物質の転化を生じさせ、前記第1段階および第2段階における転化率が、前記第1段階および第2段階に存在する触媒の量により制御される方法。
  2. フッ素化オレフィン生成物の製造方法であって、
    (a)フッ素化オレフィンおよび水素を含む供給物の流れを、第1の量の触媒と接触させて、該フッ素化オレフィンを第1の転化率でハイドロフルオロカーボンに転化させ、未反応フッ素化オレフィンおよび水素を含む第1出口流を生成させる工程;
    (b)前記第1出口流を、第2の量の触媒と接触させて、前記未反応フッ素化オレフィンを第2の転化率でハイドロフルオロカーボンに転化させる工程であり、ここで、該第2の量の触媒は、前記第1の量の触媒より多く、該第2の転化率は、前記第1の転化率より大きい、該工程;
    (c)前記接触工程(b)からの前記ハイドロフルオロカーボンの少なくとも一部を脱フッ化水素し、生成物であるフッ素化オレフィンおよびHFを含む生成物の流れを生成させる工程;および
    (d)任意選択で、前記生成物の流れから前記HFを分離する工程;
    を含む方法。
  3. フッ素化オレフィンの製造であって、
    (a)多段階反応において、式(I):
    (CX3−n)(CR CX=CH2−m (I)
    の化合物を、式(II):
    (CX3−n)(CR CHXCHm+12−m (II)
    [各Xは独立に、Cl、F、IまたはBrであり;
    各Yは独立に、H、Cl、F、IまたはBrであり;
    各Rは独立に、H、Cl、F、I、Br、あるいは、非置換またはハロゲン置換メチルまたはエチル基であり;
    各Rは独立に、H、Cl、F、I、Br、あるいは、非置換またはハロゲン置換メチルまたはエチル基であり;
    nは1、2または3であり;
    aおよびbはそれぞれ1または2であり(但し、a+b=2である);
    mは0または1であり;そして、
    Zは0、1、2または3である]
    のフッ素化アルカンの少なくとも1種を生成するのに有効な条件下で水素化する工程;および
    (b)式(I)の化合物よりもフッ素置換度の小さいフルオロオレフィンを生成するのに有効な条件下で、式(II)の化合物に対して脱ハロゲン化水素を行い、式(III):
    (CX3−n)(CR CX=CH2−m (III)
    [各nは式(I)と同じ値であり、式(I)においてmが0または1であるとき式(III)においてmはそれぞれ1または2である]
    の化合物を生成させる工程;
    を含む方法であり、
    前記多段階反応のうち第1段階が10%から60%の式(I)の化合物の転化を生じさせ、そして、前記多段階反応のうち第2段階が前記第1段階における転化より大きい転化率で前記式(I)の化合物の転化を生じさせ、前記第1段階および第2段階における転化率が、前記第1段階および第2段階に存在する触媒の量により制御される方法。
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