JP5586355B2 - マグネット付き巻尺 - Google Patents

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本発明は、建築工事や土木工事において使用されるマグネット付き巻尺に関するものであり、マグネットを介して巻尺を設置対象物に確実に吸着させて該部位からの巻尺そのものの脱落を回避しようとするものである。
建築工事や土木工事において頻繁に使用される巻尺としては、近年、ケースの外壁にマグネットを組み付けたものが提案されており、両手を離した状態でも設置姿勢をそのまま維持することができることから、作業負荷の軽減が可能となり効率的な作業が実現可能であるとされていた(例えば、特許文献1参照)。
実開昭59−149002号公報
ところで、この種の巻尺にあっては、巻尺を誤って落下させてしまった際にそれ自体の破損を防ぐとともに落下した箇所に傷をつけないようにすることを目的に、巻尺のケース本体の外表面を、弾性樹脂からなる保護カバーで覆うようにした場合に、マグネットは、該保護カバーに組み付けざるを得ないことになるため、以下に述べるような不具合が生じることが想定された。
すなわち、従来から提案されている巻尺は、マグネットをねじあるいは接着剤を介して巻尺のケースに固定する方法が採用されており該ケースが硬質の樹脂や金属材料から構成されていれば特に問題とはならないと考えられていたが、保護カバーは、軟質の弾性樹脂にて構成されているがゆえに、ねじを直接締め込んでもその係合が十分でなく(ねじ山が十分に効かない。)、巻尺を吸着対象物から取り外すときなどマグネットが引張られるような状況にあっては、ねじごと引抜けてしまうおそれがある一方、接着剤を使用してマグネットを固定した場合においては、軟質樹脂用の接着剤を適用する等、接着剤を正しく選択すればしっかりと固定することができるが、マグネットの固定部位には巻尺を配置部位から取り外す際の引張り力が繰り返し負荷されるため長期使用においてその部位から保護カバーが引きちぎれてしまう可能性があった。
本発明の課題は、とくに弾性保護カバーを備えた巻尺において従来想定された上記の如き不具合を解消することができるマグネット付き巻尺を提案するところにある。
本発明は、ばね仕掛けの回転ドラムに巻き掛けられた帯状目盛りテープを前側壁部の下端に形成した開口部を通して出し入れ自在に収納する収納空間を有し、前記開口部の直下に位置する壁部を底壁部とするケース本体と、このケース本体を前記開口部を残して全域もしくは部分的に覆う弾性保護カバーとを備えた巻尺であって、
前記ケース本体の底壁部を覆う弾性保護カバーの壁部に、吸着対象物の外表面に吸着させて前記ケース本体そのものを固定するマグネットを配置し、
前記ケース本体の底壁部及び弾性保護カバーの相互間に、連結部材を介して前記マグネットにつながり該マグネットを前記弾性保護カバーの壁部に固定保持するホルダーを設けた、ことを特徴とするマグネット付き巻尺である。
上記の構成になるマグネット付き巻尺においては、前記マグネットを、前記開口部が形成された前記前側壁部と対向する後側壁部寄りに配置し、前記前側壁部の直下に、前記マグネットの吸着面と同等レベルの突出代を有し、前記吸着対象物に当接して前記ケース本体の吸着姿勢を維持する弾性部を設けるものとする
さらに、ケース本体には、吸着対象物への係止を可能とし、巻尺の落下を防止するストラップを設けるのが好ましい。
ケース本体の底壁部及び弾性保護カバーの相互間にホルダーを配置し、ねじ等の連結部材を介してマグネットを弾性保護カバーに固定保持するようにしたため、巻尺の取り外しに際して弾性保護カバーに引きちぎりを引き起こすような引張り力が作用することがない。
ケース本体の底壁部が対面する弾性保護カバーの壁部の後端側(後側壁部寄り)にマグネットを配置し、開口部が形成される前側壁部の直下に該マグネットの吸着面と同等レベルの突出代を有し、開口部の直下で該対象物に当接する弾性部を設けるようにしたため、ケース本体の吸着姿勢が安定化する。
ケース本体に、吸着対象物への係止を可能とするストラップを設けたため、このストラップを、ナスカン等を利用して現場の柱や単管パイプの如き部材に巻き付けておくことが可能であって、巻尺にマグネットが外れるような衝撃が加えられたとしても簡単に落下することがない。
マグネットとホルダーとをつなぐ連結部材としてねじを適用する当たり、該ねじをマグネットに係合するねじ係合域と、このねじ係合域につながりねじの頭部に至るまでの間にて形成される非ねじ係合域とを有するものを用いることで弾性保護カバーに余計な力が伝達されにくくなり該弾性保護カバーの引きちぎれが防止される。
また、上記のねじとして、マグネットに一体連結する後端部と、この後端部から前記弾性保護カバーの壁部を通り抜けてホルダーのねじ部にのみ係合するねじ係合域とを有するものを適用した場合にも弾性保護カバーに余計な負荷が加わるのを防止することが可能となる。
本発明にしたがうマグネット付き巻尺の実施の形態を側面について示した図である。 図1に示したマグネット付き巻尺の底面を示した図である。 図1に示したマグネット付き巻尺の背面を示した図である。 図1に示したマグネット付き巻尺の正面側の外観斜視図である。 弾性保護カバーのみを示した外観斜視図である。 弾性保護カバーを取除いた巻尺の外観斜視図である。 マグネットの組み付け状況を分解状態で示した図である。 巻尺に衝撃力が入力される状況を示した図である。 マグネットの固定構造の他の例を示した図である。 マグネットの固定構造の他の例を示した図である。 弾性部の他の例を示した図である。 マグネットの固定構造のさらに他の例を示した図である。 マグネットの固定構造のさらに他の例を示した図である。 マグネットの固定構造のさらに他の例を示した図である。
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明にしたがうマグネット付きの巻尺の実施の形態を側面で示した図であり、図2は図1の底面図であり、図3は図1に示した巻尺の背面図であり、図4は図1に示した巻尺の正面側の外観斜視図であり、図5は弾性保護カバーのみを示した外観斜視図であり、図6は弾性保護カバーを取り外した巻尺の外観斜視図である。
図1〜6における符号1は、ケース本体である(図6参照)。このケース本体1は、ばね仕掛けの回転ドラム(図示せず)と、この回転ドラムに巻き掛けられた帯状目盛りテープTをともに収納する収納空間を形成するものであり、間隔をあけて配置される側壁1a、1bと、この側壁1a、1bのそれぞれの縁部に一体連結してその内側に凹所を形成する周壁1c、1d(1c1、1d1を前側壁部とし、1c2、1d2を後側壁部とし、1c3、1d3を底壁部とし、1c4、1d4を天壁部とする。)、からなっており、該周壁1c、1dの端部を相互に突き合せることにより一体化を図った二つ割の組み合わせ部材から構成されている。
また、2は、前側壁部1c1、1d1の下端に形成された開口部である。この開口部2はケース本体1の収納空間につながっており、該開口部2を通して帯状目盛りテープTの出し入れを行う。3は、前側壁部1c1、1d1に設けられ、ばね仕掛けの回転ドラムを回転可能あるいは回転不能に切り替えるためのロックボタンである。このロックボタン3は、前側壁部1c1、1d1の上部から下部にかけて形成された窓孔3aに沿ってスライド可能になっていて、該ロックボタン3を上部に向けてスライドさせることにより回転ドラムの回転を可能とし、下部に向けてスライドさせることにより回転ドラムの回転を不能にするものであって、これにより引き出しにかかる帯状目盛りテープTの引き出し長さを一定に保持するとともに引き出しにかかる帯状目盛りテープTを簡単に収納することができるようになっている。
4は、後側壁部1c2、1d2の下部において離脱可能に設けられた係止リングである。この係止リング4は、ケース本体1に予め設けられた例えば棒状部材1e(図3参照)に揺動可能に連係することができるものであって、該係止リング4の連係手段についてはとくに限定されない。係止リング4を連係させる棒状部材1eはケース本体1と一体に形成されるものであり、硬質の樹脂にて成形されるが、その内部に部材を相互につなぐ金属製のねじを通しておくことで該棒状部材1eの強度の改善が可能となる。とくに係止リング4としてはそれそのものの強度を高めるため、衝撃に強い硬質の樹脂を採用するか金属部材を採用する。
5は、ケース本体1の外表面に配置される弾性保護カバーである(図5参照)。この弾性保護カバー5は、ゴムやエラストマーの如き軟質部材からなり、ケース本体1と同等の外観形状を有していて、少なくとも開口部2、ロックボタン3の可動域、係止リング4の可動域を残してケース本体1を覆う。
6は、ケース本体1の底壁部1c3、1d3が対面する弾性保護カバー5の壁部5aで後側壁部1c2、1d2寄りに設けられたマグネットである(図2参照)。このマグネット6は、その要部を分解状態で図7に示したように、吸着力を発現させる板状のマグネット本体(ネオジム磁石等)6aと、このマグネット本体6aを挿入、配置して該マグネット本体6aの磁路を形成し端部の二箇所を吸着面nとする逆U字形状をなすヨーク6bと、ケース本体1の底壁部1c3、1d3及び弾性保護カバー5の相互間に配され、連結部材としてのねじSを介してヨーク6bの基部6b1と連結して該ヨーク6bと連結して該ヨーク6bをマグネット本体6aとともに弾性保護カバー5の壁部に固定する板状部材からなる例で示したホルダー6cから構成されている。ヨーク6bは、マグネット本体6aと同一形状をなす板状の基部6b1と、この基部6b1の縁部に一体的につながり該基部6b1と直交する向きにおいて屈曲する脚部6b2(先端部にて吸着面nを形成する。)にて形成することができる。
ホルダー6cの幅端の少なくとも後半域には、縁部を上向きに屈曲させた屈曲エッジ部6c1を設けることが可能(図7参照)であり、これにより、巻尺を吸着対象物から取り外す際に弾性保護カバー5が撓んで該ホルダー6cによって損傷するのを防止することができる(マグネット6の磁力が強力であると、巻尺を抉るようにして取り外すことになるため弾性保護カバー5の側面にはストレスが負荷されるのが避けられない。)。ホルダー6cは、弾性保護カバー5内でマグネット本体6aの抜け止めに寄与することさえできれば小型化されたものでもよいし、ケース本体1の外観形状に合わせることも可能であり、とくに板状のものには限定されないが、図示のような板状部材を適用すると帯状目盛りテープTの、マグネット本体6aによる磁化を防ぐ効果が高くなる利点がある。
また、マグネット本体6aとホルダー6cとをつなぐ手段としてはねじSに代えて、リベット、カシメ、接着剤、溶接などを適用することもできる。
さらに、マグネット本体6aは板状をなす扁平矩形断面を有するものを例として示したが、断面U字型のものを適用することも可能であり、この場合にはヨーク6bは不要であり、マグネット本体6aとホルダー6cとはねじSによって直接連結される。
マグネット本体6aは、ねじを介してヨーク6bに固定保持することができるが、接着剤を介して固定保持するようにしてもよい。マグネット6の設置位置は、壁部5aの中央付近にすると回転ドラムに巻き掛けられた帯状目盛りテープTとの距離が近くなるため、該帯状目盛りテープTが磁化されてしまうおそれがあるので好ましくなく(通常は金属製のものが適用されている)、前側壁部1c1、1d1寄りにすると帯状目盛りテープTの爪部との距離が近くなり該爪部がマグネット6によって引きつけられる結果として該帯状目盛りテープTが引き出し難くなるのでマグネット6については、弾性保護カバー5の後側壁部1c2、1d2寄りに設ける。
7は、マグネット6の吸着面nと同等レベルの吐出代Lを有し、開口部2の直下で壁部5aに一体的に設けられた下向きに凸となる弾性部である(図1参照)。この弾性部7は、弾性保護カバー5と同材質として一体成形することができるものであり、帯状目盛りテープTを挟む位置で二つ設けた例として示してある(図5参照)。
8は、先端部にナスカンPを有し後端部を係止リング4に連係させたストラップである(図1にのみ表示)。このストラップ8は、柱や足場を形成する単管パイプ等の細い部材に巻き付けたり、鉄骨や壁に設けられた孔等を通したうえでナスカンPを該係止リング4に連係させるものであって、これによりマグネット6が万が一吸着対象物から外れたとしても巻尺の落下を未然に防止する。
上記の構成になる巻尺においては、マグネット6を、板状をなすマグネット本体6aと、このマグネット本体6aを挿入配置して少なくとも二箇所において吸着面nを形成する逆U字形状をなすヨーク6bと、ケース本体1の底壁部1c3、1d3及び弾性保護カバー5の相互間に配され、ねじSを介してヨーク6bの基部6b1と連結してヨーク6bをマグネット本体6aとともに弾性保護カバー5の壁部に固定するホルダー6cにて構成したため、巻尺の取り外しに際して繰り返し引張り力が作用しても該弾性保護カバー5が引きちぎられることがない。
とくに、マグネット6を、弾性保護カバー5の壁部5aに設けたものにあっては、帯状目盛りテープTをケース本体1の収納空間に引き込む際の引き込み速度が大きい場合にあっては、帯状目盛りテープTの先端に設けられた爪部がケース本体1に勢いよく衝突する結果、図8に示すように巻尺自体が前のめりになる回転力が加わるためマグネット6が吸着対象物から外れてしまうことも懸念されるが、本発明にしたがう巻尺は、弾性部7が抵抗になり巻尺を前のめりにさせるような回転力を減衰させることが可能になるとともに、マグネット6を起点にして弾性部7が吸着対象物に押し付けられることとなりその際の弾性部7の反発力でケース本体1は前のめりとは逆向きの力が発生しマグネット6が吸着対象物に押し付けられ、これにより巻尺が吸着対象物から外れにくくなり、ケース本体1に上記の如き衝撃力が加えられても巻尺の吸着姿勢は常に安定化している。
ホルダー6cとヨーク6bとをつなぐねじSとしては、図7に示したようにヨーク6bの基部6b1に係合するねじ係合域S1と、このねじ係合域S1につながりねじSの頭部S2に至るまでの間にて形成される非ねじ係合域S3とを有するものを適用するのがよく、これによりねじSを締め込みすぎるのを回避することが可能となり、ねじSの先端部がヨーク6bを通り抜けてマグネット本体6aを押圧し、該マグネット本体6aがヨーク6bから抜け出したり割れたりするのを防止することができるとともに、弾性保護カバー5に余計な力が伝達されることがないため該弾性保護カバー5の変形を引き起こすこともない。
また、ねじSとしては、図9に示すように、ヨーク6bの基部に一体連結する後端部S4と、この後端部S4から弾性保護カバー5の壁部5aを通り抜けてホルダー6cのねじ部にのみ係合するねじ係合域S5とを有するものを適用することも可能であり、この場合にも弾性保護カバー5に余計な負荷が加わることがないのでマグネット6を取り付ける際の変形を回避し得る。
ねじSの頭部S2が扁平でかつ十分に大きな面積を有するものを採用することによりホルダー6cを別途に設ける必要がなくなり部品点数の削減が可能となる。
図10は、本発明にしたがう巻尺の他の実施の形態(マグネットの固定構造)を要部について示した図である。ヨーク6bの上面部に互いに間隔をおいて配置され弾性保護カバー5の壁部5aを通り抜けてその内側に露出する一対の鉤状の係止片8(爪部を互いに向かい合わせにしたもの)を設け、この鉤状の係止片8と壁部5aとの間に形成される隙間に板状部材9を差し込んでヨーク6bを抜け止め保持することも可能であり、係る構造を採用してもマグネット6を弾性保護カバー5に確実に固定することができる。この構造のものにおいては、板状部材9は厚さが一定になる平板を適用することができるが、厚さを先端から後端に向けて徐々に厚くしたテーパー形状としたものを用いるのがよく、これにより楔効果が期待され、マグネット6は弾性保護カバー5に強固に固定される。
弾性部7は、帯状目盛りテープTを左右に挟む位置に二つ設けた例で示したが、該弾性部7は左右のいずれか一方に設けても差し支えないし、左右両方の弾性部7を図11に示すような弾性棒状体7a(帯状目盛りテープの下側を通って配置される横置き棒状体)で相互につなぎ合わせ、該弾性棒状体とともに衝撃力を減衰するようにしてもよい。
なお、ケース本体1の底壁部1c3、1d3の前側において該底壁部1c3、1d3に一体連結するとともに弾性保護カバー5を貫いて先端部が露出する脚部(ケース本体1と同じ材質のもの(硬質のもの))を設け、この脚部に弾性素材からなるキャップを被せたり、弾性素材を継ぎ足すことにより上記弾性部7と同様の機能を付与するようにしてもよい。また、弾性部7に換えて、弾性保護カバー5にコイルばねや板ばねを別途に設けて衝撃力を減衰することも可能であり、この点についてはとくに限定されない。
また、マグネット6の固定に関しては、図12に示すように弾性保護カバー5の壁部5aにヨーク6bの脚部6b2のみを露出させるスリット状の開口9を形成しておき、弾性保護カバー5の壁部5aの内側にマグネット本体6aを配置したうえでヨーク6bを組み付けてマグネット本体6aを壁部5aとヨーク6bの基部6b1との相互間にて挟み込むようにしてもよく、これによれば、ケース本体1に弾性保護カバー5を取り付けるだけで強固に固定されるためホルダー6cの配置が不要となる。
弾性保護カバー5を成型する際に、金型内にマグネット本体6aとヨーク6bを組み入れ、インサート成型によってマグネット本体6a、ヨーク6bを弾性保護カバー5を構成する材料の内部に封じ込めた図13に示すような構造を適用してもよく、この場合、マグネットの組み込み作業が不要となり巻尺の効率的な製造が可能となるだけでなく、磁性を有するごみ等が直接マグネット本体6aに付着することがない利点がある。
弾性保護カバー5の成型に際して、例えば図14に示すようにナット10をインサート成型しておき、マグネット本体6a、ヨーク6bを貫くボトル11を該ナット10にねじ込むことにより弾性保護カバー5とマグネット6とを連結するようにしてもよい。
開口部2の周辺に対応する弾性保護カバー5の壁部には、空気あるいは液体が封入された部位(凸状部位)を形成しておくことも可能であり、帯状目盛りテープTの引き込みに際して爪部を該部位に衝突させることで上位弾性部7と同様にその際の衝撃を緩和することが可能であり、巻尺の吸着姿勢の安定化が可能となる。
ストラップ8の素材としては、伸縮性のないナイロンや皮革、レザー等のベルトや紐を用いることができる。また、ゴム等の弾性素材や安全ロープのような螺旋形状の紐等を用いると、ストラップ8を巻き付ける対象物の寸法が大きい場合にも容易に対応できる利点がある。とくに伸縮性のない素材にてストラップ8を構成する場合には、長さの調整を可能とする金具を設けることが可能であり、吸着対象物が大きくても容易に対応することができる。
ストラップ8には、図示はしないがリール部材を別途に設け、該ストラップ8を少なくともある程度の長さだけ巻き取れるようにしておくことで必要なときだけ長さを長くできるので該ストラップ8が邪魔になることがない。
ストラップ8の先端部に設けることができるナスカンPとしては、係止リング4に連係させるクリップ状のものを例として示したが、大型のフックを設けて直接単管パイプ等の部材に引っ掛けるようにしてもよい。
ストラップ8を二部材で構成してそれらをリングでつなぎ、該リングにナスカンPを引っ掛けるようにしてもよいし、上記のようなリングを設けることなしにストラップ8を構成する紐に直接ナスカンPを引っ掛けても勿論差し支えない。
係止リング4については、ケース本体1の棒状部材1eに連係する孔と、ストラップ8に連係する孔を有する板材にて構成することができる(ストラップ8に連係する孔は複数あってもかまわない。)が、単純なリングを適用して棒状部材1eとストラップ8を同時に連係させることもできる。
また、ストラップ8はねじれ易いので、ねじれを防止するため係止リング4にはそれ自体を回転自在とするより戻し構造を採用するのが好ましい。
足場等に使用される単管パイプとしては通常、直径が48.6mmのものが使用されており、該単管パイプを吸着対象物とした場合に吸着姿勢が安定化するように、マグネット6を取り付けた弾性保護カバー5の壁部5aには曲率が48.6mm程度になる凹みを設けるのが望ましい。
弾性保護カバーが引きちぎられたり吸着対象物から簡単に外れることのないマグネット付き巻尺が提供できる。
1 ケース本体
1a 側壁
1b 側壁
1c 周壁
1d 周壁
2 開口部
3 ロックボタン
4 係止リング
5 弾性保護カバー
5a 壁部
6 マグネット
6a マグネット本体
6b ヨーク
6c ホルダー
7 弾性部
8 ストラップ
T 帯状目盛りテープ
S ねじ
L 突出代
P ナスカン

Claims (2)

  1. ばね仕掛けの回転ドラムに巻き掛けられた帯状目盛りテープを前側壁部の下端に形成された開口部を通して出し入れ自在に収納する収納空間を有し、前記開口部の直下に位置する壁部を底壁部とするケース本体と、このケース本体を前記開口部を残して全域もしくは部分的に覆う弾性保護カバーとを備えた巻尺であって、
    前記ケース本体の底壁部を覆う弾性保護カバーの壁部に、吸着対象物の外表面に吸着させて前記ケース本体そのものを固定するマグネットを配置し、
    前記ケース本体の底壁部及び弾性保護カバーの相互間に、連結部材を介して前記マグネットにつながり該マグネットを前記弾性保護カバーの壁部に固定保持するホルダーを設け
    前記マグネットを、前記開口部が形成された前記前側壁部と対向する後側壁部寄りに配置し、前記前側壁部の直下に、前記マグネットの吸着面と同等レベルの突出代を有し、前記吸着対象物に当接して前記ケース本体の吸着姿勢を維持する弾性部を設けた、ことを特徴とするマグネット付き巻尺。
  2. 前記ケース本体に、吸着対象物への係止を可能とし、巻尺の落下を防止するストラップを有する、請求項に記載のマグネット付き巻尺。
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