JP5586280B2 - 光学素子成形型の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光学素子成形型の製造方法に関する。
近年、不要光の反射を抑制し、入射光の利用効率や不要光の反射による光学的ノイズを低減する等の目的で、反射防止処理が表面に施された反射防止光学素子が提案されている。
反射防止技術としては、煩雑な工程を要する反射防止膜を表面に形成する技術に代わって、例えば、光学素子の表面に入射光の波長以下のピッチの微小凹凸部からなる微細構造体を形成する技術が提案されている。
そして、このような微細構造体を有する光学素子の量産には型成形が有利である。
ところで、所望の曲面からなる光学素子の表面に形成される微細構造体において、個々の凹凸構造が当該曲面の法線方向に中心軸を有するように形成されている場合、当該法線方向が光軸方向(型の離型方向)に対して傾斜し、光軸方向から見たときに陰になる領域(いわゆるアンダカット部)では、成形時に成形品が成形型から離型困難になったり、微小凹部に成形材料が残存して、成形品である光学素子に形成される微細構造体の形状が損なわれる等の技術的課題がある。
この技術的課題を解決するために、特開2008−12690号公報には、曲面の傾斜する方向に延びる微細溝を多数配列したり、微細溝と微細円錐形状の形成領域を組み合わせてアンダカットを防止し、離型性を向上させようとする技術が開示されている。
特開2008−12690号公報
しかしながら、上述の特許文献1の技術では、光学面の曲面形状の異なる光学素子毎に、個別に異なる溝の配列を設計する必要があり、成形型の設計や製造が煩雑になり、成形型および成形品である光学素子の製造コストが高くなる、という技術的課題がある。
本発明の目的は、成形型の製造コストを増大させることなく、成形時の離型性を向上させ、光学素子の品質や成形工程の生産性を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、成形面に曲面を有する第1材料を準備する工程と、
前記第1の材料の前記成形面に凹形状の微細構造体を形成する工程と、
を含み、前記曲面に前記微細構造体が形成された光学素子型の製造方法であって、
前記第1材料よりも相対的にエッチングレートの高い第2材料を前記微細構造体の前記凹形状に充填する工程と、
前記成形面の光軸方向に優位な異方性を有する異方性エッチングを行う工程と、
更に含む光学素子成形型の製造方法を提供する。
本発明の第2の観点は、成形面に曲面を有する第1材料を準備する工程と、
前記第1の材料の前記成形面に凸形状の微細構造体を形成する工程と、
を含み、前記曲面に前記微細構造体が形成された光学素子型の製造方法であって、
前記第1材料よりも相対的にエッチングレートの高い第2材料で前記微細構造体を覆う工程と、
前記成形面の光軸方向に優位な異方性を有する異方性エッチングを行う工程と、
更に含む光学素子成形型の製造方法を提供する。
本発明によれば、成形型の製造コストを増大させることなく、成形時の離型性を向上させ、光学素子の品質や成形工程の生産性を向上させることが可能な技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例を工程順に例示した略断面図である。 本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例を工程順に例示した拡大断面図である。 本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例における微細構造体部分の拡大断面図である。 本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例における微細構造体部分の拡大断面図である。 本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法で製作された成形型を用いた成形動作の一例を示す拡大断面図である。 本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法で製作された成形型を用いて成形された成形品である光学素子の一例を示す略断面である。 本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例を工程順に例示した略断面図である。 本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例を工程順に例示した拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例における微細構造体部分の拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例における微細構造体部分の拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法で製作された成形型を用いた成形動作の一例を示す拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法で製作された成形型を用いて成形された成形品である光学素子の一例を示す略断面である。 本発明の各実施の形態の光学素子成形型の製造方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の各実施の形態の光学素子成形型の製造方法で用いられる異方性エッチングを実現するドライエッチング装置の構成例を示す概念図である。
本実施の形態では、一態様として、曲面の法線方向に形成されている微細構造体の穴部に、微細構造体のスパッタレートより速い材料を穴内部に充填させた後、光軸方向に対し平行にイオンビームなどの直進性のあるビームを用いて異方性エッチングを行なう。これにより、微細構造体の穴部に充填された材料が光軸方向に平行にかつ選択的にエッチングされることにより、微細構造体の穴部の形成方向を曲面に対して法線方向から光軸方向に
傾けることができる。
この場合、曲面の法線方向に形成されている微細構造体の穴部にメッキや真空蒸着等の処理を行うことにより、穴部に材料を充填させる。この時の材料は微細構造体よりもエッチングレートが速いものを選択する。
次に直進性のあるイオンビームなどを用いて、光軸方向に平行に異方性エッチングする。これにより、曲面に形成されている微細構造体穴は、曲面の法線方向から光軸方向に傾くことになる。
このように、光軸方向に微細構造体が傾くことにより、型成形時に光学素子等の成形品の離型が円滑に行われるようになる。
以上のことから、曲面に微細構造体が形成された成形型において、雛型し易い微細構造体を比較的簡便な方法で形成することが可能となる。
すなわち、微細構造体の凹凸が曲面の法線方向に形成されている成形型に対し、比較的簡便な方法で形成方向を光軸方向に修正することにより、成形時の離型性を向上させることができる。
この結果、離型時における光学素子等の成形品に転写される微細構造体の損傷等が減少し、成形品の品質や歩留りが向上するとともに、型作製のコスト削減も可能となり、反射防止光学素子の型成形工程における生産性が向上する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、以下の本実施の形態の説明では、各図において、X、Y、Zの各方向は図示の通りとし、Z方向は光軸方向とする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例を工程順に例示した略断面図である。
図2は、本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例を工程順に例示した拡大断面図である。
図3、図4は、本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例における微細構造体部分の拡大断面図である。
図5は、本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法で製作された成形型を用いた成形動作の一例を示す拡大断面図である。
図6は、本発明の一実施の形態である光学素子成形型の製造方法で製作された成形型を用いて成形された成形品である光学素子の一例を示す略断面である。
図1等に例示されるように、本実施の形態1の光学素子成形型の製造方法では、まず、所望の成形面12を有する型基材11(第1材料)を準備する(加工工程S11)。本実施の形態1の場合、一例として、成形面12は、図1中のZ方向に平行な光軸12aを有し、光軸12aに関して回転対称な凸面である。
次に、この型基材11の成形面12に、当該成形面12の表面に開口するように、複数の凹形微細構造体13(凹形状の微細構造体)を形成する(加工工程S12)。
この場合、一例として、複数の凹形微細構造体13は、たとえば、等方性の湿式エッチング等の方法で成形面12に形成される。
従って、図2の拡大図の加工工程S12に例示されるように、成形面12における個々の凹形微細構造体13の形成位置における法線12bに対して、個々の凹形微細構造体13の中心軸13aが平行になるように(ほぼ一致するように)当該凹形微細構造体13が形成される。
本実施の形態1では、成形面12は、光軸12aに関して回転対称な凸面を呈するため、凹形微細構造体13の中心軸13aは、光軸12aから離れた位置になるに従って、光軸12aから遠ざかる方向に傾斜角度が漸増する。このため、光軸12aに対する中心軸13aの傾斜角度が大きい凹形微細構造体13では、光軸12aに平行な方向から見た場合に、陰とならずに見える非アンダカット面部13dと、陰となって見えないアンダカット面部13bが存在する。
また、個々の凹形微細構造体13のサイズは、開口部の口径および深さの各々が、たとえば、可視光線の波長以下のナノメートルのオーダである。
次に、凹形微細構造体13が形成され成形面12の全面に、たとえば、メッキや蒸着等の方法で所望の厚さに充填材料14(第2材料)を被着させ、個々の凹形微細構造体13の内部に充填材料14を充填する(加工工程S13)。
本実施の形態1の場合、この充填材料14は、下地の成形面12、すなわち型基材11よりも、後述の異方性エッチング100に対するエッチングレートの大きい材質を選択する。
すなわち、型基材11(成形面12)のエッチングレートをR11、充填材料14のエッチングレートをR14とすると、R11<R14の関係となるようにする。
具体的には一例として、型基材11として石英、アルミナ(Al)を用い、、充填材料14としてアルミニウム(Al)またはチタン(Ti)を選択することができる。
次に、充填材料14が被着された型基材11に対して、異方性エッチング100を実施し(加工工程S14)、成形面12および非アンダカット面部13dの全面が露出した時点で異方性エッチング100を終了し(加工工程S15)、凹形微細構造体13の内部にアンダカット面部13bの大小に応じた残存充填材料14aが被着した構成の凹形微細構造体15を備えた成形型10が得られる。
すなわち、本実施の形態1の場合、この異方性エッチング100は、型基材11の成形面12における光軸12aに平行な方向にエッチングが優位に進行する異方性エッチング100である。
これにより、光軸12aに対して中心軸13a(法線12b)が傾斜した位置に存在する凹形微細構造体13、すなわち、アンダカット面部13bが存在する凹形微細構造体13では、当該アンダカット面部13bによって異方性エッチング100に対する陰が生じ、異方性エッチング100の完了時点で、図2の加工工程S15に例示されるように、当該アンダカット面部13bの部分にエッチング残りである残存充填材料14aが存在する。
すなわち、本実施の形態1の場合には、アンダカット面部13bを有する全ての凹形微細構造体13において、当該アンダカット面部13bの光軸12aに対する傾斜角度の大小に応じた大きさの残存充填材料14aがアンダカット面部13bに付着して存在する。
換言すれば、成形面12の任意の位置に配置された凹形微細構造体13では、異方性エ
ッチング100により、自動的にアンダカット面部13bが消失するように残存充填材料14aが被着した形状の凹形微細構造体15形成される。
この凹形微細構造体15における残存充填材料14aの表面は、異方性エッチング100のエッチング方向、すなわち光軸12aの方向に平行な離型方向平行面13cとなる。
従って、異方性エッチング100が完了した時点での成形型10には、成形面12の個々の凹形微細構造体13において、残存充填材料14aによりアンダカット面部13bは存在せず、離型方向平行面13cおよび非アンダカット面部13dからなる凹形微細構造体15が存在するのみとなる。
なお、成形型10の成形面12における凹形微細構造体15(凹形微細構造体13)の配置態様としては、図3に例示されるように、個々の凹形微細構造体13の開口部が接しないように離散的に配置してもよい。
あるいは図4に例示されるように、成形面12において、複数の凹形微細構造体15(凹形微細構造体13)の開口部が互いに接するように密に配置してもよい。
また、特に図示しないが、必要に応じて、成形面12および凹形微細構造体15を覆うように薄い保護膜を形成してもよい。この保護膜は、たとえば、金属メッキ等の方法で形成することができる。
このようにして得られた凹形微細構造体15を具備した成形型10を用いた型成形により、図5に例示されるように、反射防止光学素子30の成形を行う。
すなわち、樹脂やガラス等の可塑性の成形素材を成形型10に充填することにより、成形型10の成形面12が光学機能面32として転写され、かつ、成形面12の凹形微細構造体15が凸形微細構造体31(凸形状を含む微細構造体)として転写された、図6に例示される反射防止光学素子30を得る。
本実施の形態1の成形型10の場合、この型成形では、上述の図5のように、光軸12aの方向に離型を行う。
この場合、上述のように個々の凹形微細構造体15では、離型方向平行面13cと非アンダカット面部13dしか存在せず、アンダカット面部13bは存在しない。
すなわち、光軸12aに平行な離型方向から見たときに、個々の凹形微細構造体15の内部では見えない部分、すなわち陰になる部部が存在しない。
このため、離型時に、凹形微細構造体15の内部に充填された成形素材によって反射防止光学素子30に形成される凸形微細構造体31では、離型方向平行面13cが転写された光軸平行面31a(光軸方向32aに平行)と非アンダカット面部13dが転写された光軸傾斜面31bで構成され、アンダカット面部13bと噛み合って離型困難となる現象であるアンダカットは発生しない。
この結果、成形型10に対する反射防止光学素子30の離型動作が円滑に行われ、成形される反射防止光学素子30の凸形微細構造体31が離型時に損傷を受けることがなく、成形型10の離型性が向上する。
また、凹形微細構造体13に残存充填材料14aが存在することによってアンダカットを防止する形状の凹形微細構造体15は、凹形微細構造体13に充填された充填材料14
に対する異方性エッチング100によって自動的に最適な形状に形成される。
このため、従来のように、成形面12における凹形微細構造体13の配置において、アンダカット面部13bを生じないように離型方向に凹形微細構造体13の開口方向(中心軸13aの方向)を揃えたり、アンダカット面部13bを生じないように凹形微細構造体13の配置位置や傾斜角度を制限する等の煩雑な配慮は全く不要であり、成形面12における凹形微細構造体13(凹形微細構造体15)の配置位置や形状設計等に制約を受けない利点がある。また、離型性向上のために成形型10に複雑な分割構造等を採用する必要もない。
従って、成形型10における成形面12の形状等に応じて成形型10の構造を変更する等の煩雑な工程は不要であり、成形型の製造コストを増大させることなく、成形型10を用いた成形時の離型性を向上させ、反射防止光学素子30等の光学素子の品質や、成形工程の生産性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例を工程順に例示した略断面図である。
図8は、本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例を工程順に例示した拡大断面図である。
図9、図10は、本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法の一例における微細構造体部分の拡大断面図である。
図11は、本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法で製作された成形型を用いた成形動作の一例を示す拡大断面図である。
図12は、本発明の他の実施の形態である光学素子成形型の製造方法で製作された成形型を用いて成形された成形品である光学素子の一例を示す略断面である。
この実施の形態2の光学素子成形型の製造方法では、まず、所望の成形面22を有する型基材21(第1材料)を準備する(加工工程S21)。本実施の形態2の場合、一例として、成形面22は、図7中のZ方向に平行な光軸22aを有し、光軸22aに関して回転対称な凸面である。
次に、この型基材21の成形面22に、当該成形面22の表面から突出するように、複数の凸形微細構造体23(凸形状の微細構造体)を形成する(加工工程S22)。
この場合、一例として、複数の凸形微細構造体23は、たとえば、等方性の湿式エッチング等の方法で成形面22に形成される。
従って、図8の拡大図の加工工程S22に例示されるように、成形面22における個々の凸形微細構造体23の形成位置における法線22bに対して、個々の凸形微細構造体23の中心軸23aが平行になるように(ほぼ一致するように)当該凸形微細構造体23が形成される。
本実施の形態2では、成形面22は、光軸22aに関して回転対称な凸面を呈するため、凸形微細構造体23の中心軸23aは、光軸22aから離れた位置になるに従って、光軸22aから遠ざかる方向に傾斜角度が漸増する。このため、光軸22aに対する中心軸23aの傾斜角度が大きい凸形微細構造体23では、光軸22aに平行な方向から見た場合に、陰とならずに見える非アンダカット面部23dと、陰となって見えないアンダカット面部23bが存在する。
また、個々の凸形微細構造体23のサイズは、基端部の口径および高さの各々が、たとえば、可視光線の波長以下のナノメートルのオーダである。
次に、凸形微細構造体23が形成され成形面22の全面に、たとえば、メッキや蒸着等の方法で所望の厚さに充填材料24(第2材料)を被着させ、凸形微細構造体23が埋没する厚さに、凸形微細構造体23の周囲に充填材料24を充填する(加工工程S23)。
本実施の形態2の場合、この充填材料24は、下地の成形面22、すなわち型基材21よりも、後述の異方性エッチング100に対するエッチングレートの大きい材質を選択する。
すなわち、型基材21のエッチングレートをR21、充填材料24のエッチングレートをR24とすると、R21<R24の関係となるようにする。
具体的には一例として、型基材21として石英、アルミナ(Al)を用い、充填材料24としてアルミニウム(Al)またはチタン(Ti)を選択することができる。
次に、充填材料24が被着された型基材21に対して、異方性エッチング100を実施し(加工工程S24)、成形面22および非アンダカット面部23dの全面が露出した時点で異方性エッチング100を終了し(加工工程S25)、凸形微細構造体23の周囲にアンダカット面部23bの大小に応じた残存充填材料24aが付着して残存した構成の凸形微細構造体25を備えた成形型20が得られる。
すなわち、本実施の形態2の場合、この異方性エッチング100は、型基材21の成形面22における光軸22aに平行な方向にエッチングが優位に進行する異方性エッチング100である。
これにより、光軸22aに対して中心軸23a(法線22b)が傾斜した位置に存在する凸形微細構造体23、すなわち、アンダカット面部23bが存在する凸形微細構造体23では、当該アンダカット面部23bによって異方性エッチング100に対する陰が生じ、異方性エッチング100の完了時点で、図8の加工工程S25に例示されるように、当該アンダカット面部23bの部分にエッチング残りである残存充填材料24aが存在する。
すなわち、本実施の形態2の場合には、アンダカット面部23bを有する全ての凸形微細構造体23において、当該アンダカット面部23bの光軸22aに対する傾斜角度の大小に応じた大きさの残存充填材料24aがアンダカット面部23bに付着して存在する。
換言すれば、成形面22の任意の位置に配置された凸形微細構造体23では、異方性エッチング100により、自動的にアンダカット面部23bが消失するように残存充填材料24aが被着した形状の凸形微細構造体25形成される。
この凸形微細構造体25における残存充填材料24aの表面は、異方性エッチング100のエッチング方向、すなわち光軸22aの方向に平行な離型方向平行面23cとなる。
従って、異方性エッチング100が完了した時点での成形型20には、成形面22の個々の凸形微細構造体23において、残存充填材料24aによりアンダカット面部23bは存在せず、離型方向平行面23cおよび非アンダカット面部23dからなる凸形微細構造体25が存在するのみとなる。
なお、成形型20の成形面22における凸形微細構造体25(凸形微細構造体23)の配置態様としては、図9に例示されるように、個々の凸形微細構造体23の基端部が接しないように離散的に配置してもよい。
あるいは図10に例示されるように、成形面22において、複数の凸形微細構造体25(凸形微細構造体23)の基端部が互いに接するように密に配置してもよい。
この図10のように、隣り合う凸形微細構造体23の基端部が接する場合には、残存充填材料24aは、凸形微細構造体23のアンダカット面部23bと、隣の凸形微細構造体23の非アンダカット面部23dとに支持されて存在する。
なお、上述の実施の形態1の場合と同様に、成形型20の成形面22および凸形微細構造体25を覆うように保護膜を形成してもよい。
このようにして得られた凸形微細構造体25を具備した成形型20を用いた型成形により、図11に例示されるように反射防止光学素子40の成形を行う。
すなわち、樹脂やガラス等の可塑性の成形素材を成形型20に充填することにより、成形型20の成形面22が光学機能面42として転写され、かつ、成形面22の凸形微細構造体25が凹形微細構造体41(凹形状を含む微細構造体)として転写された、図12に例示される反射防止光学素子40を得る。
本実施の形態2の成形型20の場合、この型成形では、上述の図11のように、光軸22aの方向に離型を行う。
この場合、上述のように個々の凸形微細構造体25では、離型方向平行面23cと非アンダカット面部23dしか存在せず、アンダカット面部23bは存在しない。
すなわち、光軸22aに平行な離型方向から見たときに、個々の凸形微細構造体25の周囲では見えない陰になる部分が存在しない。
このため、離型時に、凸形微細構造体25の周囲に充填された成形素材によって反射防止光学素子40に形成される凹形微細構造体41では、離型方向平行面23cが転写された光軸平行面41a(光軸方向42aに平行)と非アンダカット面部23dが転写された光軸傾斜面41bで構成され、凸形微細構造体25が対応する凹形微細構造体41と噛み合って離型困難となる現象であるアンダカットは発生しない。
この結果、成形型20に対する反射防止光学素子40の離型動作が円滑に行われ、成形される反射防止光学素子40の凹形微細構造体41が離型時に損傷を受けることがなく、成形型20の離型性が向上する。
すなわち、反射防止光学素子40の凹形微細構造体41が損傷されないので所望の反射防止効果を確実に実現できる。
さらに、本実施の形態2では、成形面22の表面上に突設された凸形微細構造体25が離型時に折れて損傷を受けることも回避され、成形型20の寿命が伸び、低コスト化を実現できる。
また、凸形微細構造体23の周囲のアンダカット面部23bに残存充填材料24aが存在することによってアンダカットを防止する形状の凸形微細構造体25は、凸形微細構造体23の周囲に充填された充填材料24に対する異方性エッチング100によって自動的に最適な形状に形成される。
このため、従来のように、成形面22における凸形微細構造体23の配置において、アンダカット面部23bを生じないように離型方向に先端部(中心軸23a)の方向を揃えたり、アンダカット面部23bを生じないように凸形微細構造体23の配置位置や傾斜角度を制限する等の煩雑な配慮は全く不要であり、成形面22における凸形微細構造体23(凸形微細構造体25)の配置位置や形状設計等に制約を受けない利点がある。また、離型性向上のために成形型20に複雑な分割構造等を採用する必要もない。
従って、成形型20における成形面22の形状等に応じて成形型20の構造を変更する等の煩雑な工程は不要であり、成形型の製造コストを増大させることなく、成形型20を用いた成形時の離型性を向上させ、反射防止光学素子40等の光学素子の品質や、成形工程の生産性を向上させることができる。
図13は、上述した、本発明の各実施の形態の光学素子成形型の製造方法のフローチャートである。
すなわち、上述の各実施の形態では、まず、成形型10(成形型20)の成形面12(成形面22)の形状を決定して、当該成形面12を有する型基材11を製作する(ステップ301)(加工工程S11)(加工工程S21)。
次に、凹形微細構造体13(凸形微細構造体23)の形状を決定し(ステップ302)、成形面12(成形面22)に形成する(ステップ303)(加工工程S12)(加工工程S22)。
次に、凹形微細構造体13(凸形微細構造体23)を充填材料14(充填材料24)で覆う(ステップ304)(加工工程S13)(加工工程S23)。
次に、成形面12(成形面22)の光軸12a(光軸22a)の方向に優位な異方性を有する異方性エッチング100を充填材料14(充填材料24)に対して実施し、アンダカットのない、最終的な凹形微細構造体15(凸形微細構造体25)を成形面12(成形面22)に形成する(ステップ305)(加工工程S14)(加工工程S24)。
図14は、本発明の上述の各実施の形態の光学素子成形型の製造方法で用いられる異方性エッチングを実現するドライエッチング装置の構成例を示す概念図である。
本実施の形態のドライエッチング装置200は、チャンバ210の内部に平行に対向する下部平面カソード電極220および上部平面アノード電極230と、これらの間に高周波電力を印加する高周波電源240を備えている。
下部平面カソード電極220の側には、ブロッキングコンデンサ241を介して高周波電源240が接続され、後述のプラズマ形成時に、下部平面カソード電極220の側がマイナス電位に帯電するように構成されている。
チャンバ210には、ガス供給口211が設けられ、異方性エッチング100を実現するための所望のエッチングガス101が供給される。
また、チャンバ210は、図示しない真空排気系に接続されており、内部を所望の真空度に排気することが可能になっている。
以下、本実施の形態のドライエッチング装置200を用いて成形型10の異方性エッチングを行う場合を説明する。
まず、チャンバ210の内部に、充填材料14で覆われた型基材11を、充填材料14を上部平面アノード電極230に向けて、下部平面カソード電極220の上に載置する。
このとき、型基材11に形成されている成形面12の光軸12aは、下部平面カソード電極220と上部平面アノード電極230の対向方向に平行になるように配置される。
次に、チャンバ210を所望の真空度に排気しつつ、ガス供給口211からエッチングガス101を供給するとともに、高周波電源240から下部平面カソード電極220と上部平面アノード電極230の間に高周波電力を印加することで、エッチングガス101を、反応性の陽イオンを含むプラズマ化する。
このとき、ブロッキングコンデンサ241により、下部平面カソード電極220の側がマイナスに帯電するので、プラズマ中のエッチングガス101の陽イオンは、下部平面カソード電極220と上部平面アノード電極230の対向方向(すなわち、光軸12aの方向)に平行に加速されて充填材料14に入射し、この反応性の陽イオンの衝突により、充填材料14では、光軸12aに平行な方向に化学的および物理的に浸食される異方性エッチング100が行われる。
これにより、凹形微細構造体13の内部には、陽イオンの照射の陰になる部位に上述の残存充填材料14aが形成され、エッチング完了時には、アンダカットが解消された形状の凹形微細構造体15が得られる。
上述の成形型20の場合も同様であり、光軸22aに平行な陽イオンの照射方向に対して、成形面22の表面に突出した凸形微細構造体23の陰になる部分に残存充填材料24aが形成されることによって、アンダカットが解消された凸形微細構造体25が得られる。
なお、異方性エッチング100を実現する手段としてのドライエッチング装置200は一例であり、これに限定されない。
たとえば、光軸12aに平行な方向を有し、成形面12(成形面22)の表面を覆う充填材料14(充填材料24)を選択的に加工するイオンビームの照射による物理的な加工(イオンミリング)等によって異方性エッチング100を実現してもよい。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、反射防止光学素子30や反射防止光学素子40としては、レンズに限らず、任意の曲面を有するミラーやプリズム等の一般の光学素子に広く適用できる。
なお、型基材と充填材のエッチングレート比により、レンズ面形状や微細構造体形状が変化するが、レンズ面形状や微細構造体形状を予め補正加工しておくことで、所望の形状とすることができる。
(付記1)穴形状の微細構造体が形成されている反射防止光学素子成形型の曲面を有する成形面に、微細構造体のエッチングレートよりも速い材料を微細構造体穴内部に充填させた後、該成形型の光軸方向に対し平行方向にエッチングを行なうことを特徴とする反射防止光学素子成形用金型の製造方法。
(付記2)エッチング後の反射防止光学素子成形型にニッケルメッキを行い、成形面に反転させた穴形状の微細構造体を形成することを特徴とする付記1記載の反射防止光学素子成形用金型の製造方法。
(付記3)付記1または付記2の製造方法により作製された反射防止光学素子成形金型によって成形された反射防止光学素子。
10 成形型
11 型基材
12 成形面
12a 光軸
12b 法線
13 凹形微細構造体
13a 中心軸
13b アンダカット面部
13c 離型方向平行面
13d 非アンダカット面部
14 充填材料
14a 残存充填材料
15 凹形微細構造体
20 成形型
21 型基材
22 成形面
22a 光軸
22b 法線
23 凸形微細構造体
23a 中心軸
23b アンダカット面部
23c 離型方向平行面
23d 非アンダカット面部
24 充填材料
24a 残存充填材料
25 凸形微細構造体
30 反射防止光学素子
31 凸形微細構造体
31a 光軸平行面
31b 光軸傾斜面
32 光学機能面
32a 光軸方向
40 反射防止光学素子
41 凹形微細構造体
41a 光軸平行面
41b 光軸傾斜面
42 光学機能面
42a 光軸方向
100 異方性エッチング
101 エッチングガス
200 ドライエッチング装置
210 チャンバ
211 ガス供給口
220 下部平面カソード電極
230 上部平面アノード電極
240 高周波電源
241 ブロッキングコンデンサ

Claims (6)

  1. 成形面に曲面を有する第1材料を準備する工程と、
    前記第1の材料の前記成形面に凹形状の微細構造体を形成する工程と、
    を含み、前記曲面に前記微細構造体が形成された光学素子型の製造方法であって、
    前記第1材料よりも相対的にエッチングレートの高い第2材料を前記微細構造体の前記凹形状に充填する工程と、
    前記成形面の光軸方向に優位な異方性を有する異方性エッチングを行う工程と、
    更に含むことを特徴とする光学素子成形型の製造方法。
  2. 請求項1記載の光学素子成形型の製造方法において、
    前記微細構造体を構成する個々の前記凹形状は、当該成形面の法線方向に形成され、前記異方性エッチングの後に、前記凹形状の内部の前記異方性エッチングに対して陰になる部位に前記第2材料が選択的に残存することを特徴とする光学素子成形型の製造方法。
  3. 請求項2記載の光学素子成形型の製造方法において、
    さらに、前記異方性エッチングによって露出した前記成形面、および前記凹形状に残存する前記第2材料を覆うように金属メッキを行う工程を含むことを特徴とする光学素子成形型の製造方法。
  4. 成形面に曲面を有する第1材料を準備する工程と、
    前記第1の材料の前記成形面に凸形状の微細構造体を形成する工程と、
    を含み、前記曲面に前記微細構造体が形成された光学素子型の製造方法であって、
    前記第1材料よりも相対的にエッチングレートの高い第2材料で前記微細構造体を覆う工程と、
    前記成形面の光軸方向に優位な異方性を有する異方性エッチングを行う工程と、
    更に含むことを特徴とする光学素子成形型の製造方法。
  5. 請求項4記載の光学素子成形型の製造方法において、
    前記微細構造体を構成する個々の前記凸形状は、当該成形面の法線方向に形成され、前記異方性エッチングの後に、前記凸形状の周囲の前記異方性エッチングに対して陰になる部位に前記第2材料が選択的に残存することを特徴とする光学素子成形型の製造方法。
  6. 請求項5記載の光学素子成形型の製造方法において、
    さらに、前記異方性エッチングによって露出した前記成形面、および前記凸形状の周囲に残存する前記第2材料を覆うように金属メッキを行う工程を含むことを特徴とする光学素子成形型の製造方法。
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