JP5586214B2 - 炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器 - Google Patents

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本発明は、炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器に関する。
従来、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂からなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形してなるポリエステル樹脂製容器が知られている。前記ポリエステル樹脂製ボトルは、機械的強度、透明性等に優れ、またガラス容器に比して割れにくく軽量であるので、飲料充填用ボトルとして広く用いられている。
前記ポリエステル樹脂製容器を炭酸飲料充填用ボトルとして用いる場合には、飲料に含まれる炭酸ガスに対する耐圧性を付与するために、胴部の下部に連接し外面側に膨出する球面からなる底部を備え、自立性を付与するために、前記底部から突出する複数の脚部を備えるものがある。
ところが、前記ポリエステル樹脂製容器は、金属容器やガラス容器に比べてガスバリア性が低く、酸素、炭酸ガス等の気体を透過しやすいとの問題がある。例えば、内容積500ml以下の小容量の前記ポリエステル樹脂製容器では、内容液量に対して容器表面積の割合が大きいため、内容物に対するガス透過の影響が大きく、賞味期間が極端に短くなることがある。
これを改善するために、胴部平均肉厚を0.4〜0.5mmとした厚肉ボトルが一般的に使用されているが、その効果は僅かである。
そこで、前記ポリエステル樹脂製容器の内面側にアモルファスカーボン被膜またはケイ素酸化物含有被膜等のガスバリア被膜を形成した炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器が知られている(例えば特許文献1参照)。前記炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器において、前記アモルファスカーボン被膜またはケイ素酸化物含有被膜等はプラズマCVDにより形成することができ、優れたガスバリア性を得ることができる。
一方、近年、環境保護及びコスト削減のために、前記炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器に用いる樹脂量を低減することが要望されている。ところが、使用する樹脂量を低減すると肉厚が薄くなり、前記ガスバリア被膜を形成したポリエステル樹脂製容器に炭酸飲料を充填したときに、夏季の倉庫保管時等容器内液温が30℃以上、特に35℃以上になると容器内圧が著しく上昇し、これに伴って容器の体積が一定量を超えて膨張したときに、ガスバリア性の低下が生じる。このため、前記ガスバリア被膜を形成した炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器では、ガスバリア性が低下して炭酸飲料中の炭酸ガスが抜けやすくなり、商品価値が低下するという不具合がある。特に胴部側面の平均肉厚が0.3mm以下の薄肉容器で顕著となる。
そこで、ガスバリア被膜を形成した容器において、炭酸飲料を充填する前に容器本体に熱収縮ラベルあるいは自己接着性ストレッチラベルを外装着する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。前記技術によれば、前記熱収縮性ラベルまたは自己接着性ストレッチラベルにより前記炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器の膨張が抑制されるので、前記ガスバリア被膜が容器の膨張により損傷を受けることを防止することができるとされている。
特開2006−315697号公報 特開2005−35597号公報
しかしながら、軽量・薄肉容器に使用する場合、前記公報記載のラベルのうち、熱収縮ラベルは、未充填容器に装着する際の熱により容器が変形するとの不具合がある。また、ストレッチラベルは炭酸飲料を充填する前に装着可能であるが、強度不足であり前記炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器の膨張を抑制する効果がほとんど期待できないとの問題がある。
本発明は、かかる不都合を解消し、ガスバリア性の低下を防止しつつ、大幅に軽量化した炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器を提供することを目的とする。
そこで、本発明の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器は、口部と、口部直下から外周方向に拡径する肩部と、肩部に連接する円筒状の胴部と、胴部に連接し外面側に膨出する球面からなる底部と、該底部から外面側に突出する複数の脚部を備えると共に、プラズマCVDにより形成されたガスバリア被膜を容器内面側に備え、胴部の平均肉厚が0.2〜0.26mmの範囲にある炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器であって、少なくとも胴部を含む容器外面側の領域を被覆する熱収縮ラベルを備え、該熱収縮ラベルは、37℃の温度下、引張速度1mm/分で測定した、0〜2%の伸張範囲における横方向引張弾性率E(MPa)とラベルの膜厚d(mm)との積E×dで表される復元定数F(N/mm)が、F>1150−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にあることを特徴とする。
尚、本願では、胴部の周方向に沿って等間隔に4か所について、軸方向に沿って各任意の4か所、計16点の肉厚を測定し、その数平均を「胴部の平均肉厚」とする。
本発明の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器によれば、少なくとも胴部を含む容器外面側の領域を、前記復元定数F(N/mm)が前記範囲にある前記熱収縮ラベルで被覆することにより、該炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器の膨張を抑制し、前記ガスバリア被膜の損傷を防止することができる。前記復元定数F(N/mm)が、F≦1150−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)であるときには、前記炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器のガスバリア性の低下を抑制する効果が小さい。
また、本発明の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器において、前記熱収縮ラベルは、該炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器の膨張を抑制するために、前記復元定数F(N/mm)がF≧1220−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にあることが好ましい。
前記熱収縮ラベルとして、例えば、テレフタル酸とエチレングリコールとを主成分とするポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)からなり、25〜75μmの厚さを備えるものを好適に用いることができる。前記熱収縮ラベルは、厚さが25μm未満では十分な復元定数が得られないことがあり、75μmを超えると製造コストの増大が避けられない。
本発明の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器の一構成例を示す正面図。 炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器の肉厚と復元力Fとの関係を示すグラフ。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
本実施形態の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトルは、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる耐圧ボトルである。図1に示すように、本実施形態の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1は、外周面に雄ねじ部2を備える口部3と、口部3直下から外周方向に拡径する肩部4と、肩部4に連接する円筒状の胴部5と、胴部5に連接し外面側に膨出する球面6からなる底部7とを備え、底部7から突出する複数の脚部8により自立性が付与されている。
また、炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1は、容器内面側に、プラズマCVDにより形成されたガスバリア被膜(図示せず)を備え、胴部の平均肉厚が0.2〜0.26mmの範囲にある。前記ガスバリア被膜は、アモルファスカーボン被膜であってもよく、ケイ素酸化物含有被膜であってもよい。
また、炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1は、胴部5を含み、肩部4の一部から脚部8の一部までの容器外面側の領域を被覆する熱収縮ラベル9を備えている。
熱収縮ラベル9は、37℃の温度下、引張速度1mm/分で測定した、0〜2%の伸張範囲における横方向引張弾性率E(MPa)とラベルの膜厚d(mm)との積E×dで表される復元定数F(N/mm)が、F>1150−4000tの範囲にあることが必要であり、F≧1220−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にあることが好ましい。
前記性能を備える熱収縮ラベル9としては、少なくとも横方向に延伸したポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等からなる熱収縮フィルムを挙げることができ、特にテレフタル酸とエチレングリコールとを主成分とするポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)からなり、横方向に4〜8倍の延伸処理を施したものを好適に用いることができる。熱収縮ラベル9は、25〜75μmの厚さを備え、例えば90℃の温度で30〜80%の熱収縮を示すことが好ましい。
前記構成を備える炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1によれば、熱収縮ラベル9により、胴部5の周方向への膨張を抑制することができるので、胴部5の膨張により前記ガスバリア被膜にクラック等の損傷が生じることを防止することができる。従って炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1によれば、ガス透過率の増大を抑制して、収容する飲料に含まれる炭酸ガスの減少を長期に亘って低いレベルに抑えることができる。
次に、本発明の実施例及び比較例を示す。
本実施例では、まず、ポリエチレンテレフタレート樹脂18gからなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、内容量350mlの炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を製造した。炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1は、図1に示す構成を示している。次に、公知のCVD装置(例えば特許文献1参照)を用いて、炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1の容器内面側に、ガスバリア被膜として厚さ約35nmのアモルファスカーボン被膜を形成した。次に、炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1にガスボリューム4.0の炭酸水を、ヘッドスペースを炭酸ガスで置換して充填、密封した。
次に、前記炭酸水を充填した炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1の容器外面側に熱収縮ラベル9を装着した。次に、炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を85℃の温度の熱水中に約10秒間浸漬することにより、熱収縮ラベル9を収縮させ炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1の容器外面側の、胴部5を含み、肩部4の一部から脚部8の一部に至る領域を被覆した。胴部5は0.26mmの平均肉厚を備えている。
本実施例では、熱収縮ラベル9として、ポリエステル樹脂製、膜厚45μm、37℃の温度下、引張速度1mm/分で測定した、0〜2%の伸張範囲における横方向引張弾性率6000MPaのラベルAを用いた。本実施例におけるラベルAの復元定数は270N/mmであり、F>1150−4000t、かつ、F≧1220−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にある。結果を図2に示す。
次に、本実施例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、前記炭酸水の充填後、37℃の温度で2週間保存後の炭酸ガス減少量、4週間保存後の炭酸ガス減少量、20℃の温度で16週間保存後の炭酸ガス減少量を測定した。また、本実施例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、充填前の酸素透過率と、前記炭酸水の充填後、37℃の温度で4週間保存後の酸素透過率を測定した。結果を表1に示す。
本実施例では、ガスバリア被膜として、前記アモルファスカーボン被膜に代えて、厚さ30nmのケイ素酸化物含有被膜を形成した以外は、実施例1と全く同一にして熱収縮ラベル9を備える炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を製造した。本実施例の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1において、胴部5は、0.26mmの平均肉厚を備えている。本実施例におけるラベルAの復元定数は270N/mmであり、F>1150−4000t、かつ、F≧1220−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にある。結果を図2に示す。
次に、本実施例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、実施例1と全く同一にして、炭酸ガス減少量及び酸素透過率を測定した。結果を表1に示す。
本実施例では、熱収縮ラベル9として、ラベルAに代えてラベルBを用いた以外は、実施例1と全く同一にして熱収縮ラベル9を備える炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を製造した。ラベルBは、ポリエステル樹脂製、膜厚30μm、37℃の温度下、引張速度1mm/分で測定した、0〜2%の伸張範囲における横方向引張弾性率6000MPaであり、復元定数は180N/mmである。本実施例の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1において、胴部5は、0.26mmの平均肉厚を備えている。本実施例におけるラベルBの復元定数は180N/mmであり、F>1150−4000t、かつ、F≧1220−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にある。結果を図2に示す。
次に、本実施例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、実施例1と全く同一にして、炭酸ガス減少量及び酸素透過率を測定した。結果を表1に示す。
本実施例では、ポリエチレンテレフタレート樹脂16.5gからなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形し、熱収縮ラベル9として、ラベルAに代えてラベルCを用いた以外は、実施例1と全く同一にして熱収縮ラベル9を備える炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を製造した。ラベルCは、ポリエステル樹脂製、膜厚60μm、37℃の温度下、引張速度1mm/分で測定した、0〜2%の伸張範囲における横方向引張弾性率6000MPaであり、復元定数は360N/mmである。本実施例の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1において、胴部5は、0.22mmの平均肉厚を備えている。
本実施例におけるラベルCの復元定数は360N/mmであり、F>1150−4000t、かつ、F≧1220−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にある。結果を図2に示す。
次に、本実施例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、実施例1と全く同一にして、炭酸ガス減少量及び酸素透過率を測定した。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
本比較例では、熱収縮ラベル9を備えない以外は、実施例1と全く同一にして炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を製造した。本比較例の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1において、胴部5は0.26mmの平均肉厚を備えている。
本比較例において、ラベルの復元定数は0N/mmとみなすことができ、F<1150−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にある。結果を図2に示す。
次に、本比較例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、実施例1と全く同一にして、炭酸ガス減少量及び酸素透過率を測定した。結果を表1に示す。
〔比較例2〕
本比較例では、熱収縮ラベル9として、ラベルAに代えてラベルDを用いた以外は、実施例1と全く同一にして熱収縮ラベル9を備える炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を製造した。ラベルDは、ポリスチレン樹脂製、膜厚40μm、37℃の温度下、引張速度1mm/分で測定した、0〜2%の伸張範囲における横方向引張弾性率1450MPaであり、復元定数は58N/mmである。本比較例の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1において、胴部5は、0.26mmの平均肉厚を備えている。
本比較例におけるラベルDの復元定数は58N/mmであり、F<1150−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にある。結果を図2に示す。
次に、本比較例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、実施例1と全く同一にして、炭酸ガス減少量及び酸素透過率を測定した。結果を表1に示す。
〔比較例3〕
本比較例では、ポリエチレンテレフタレート樹脂26gからなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形し、ガスバリア被膜を全く形成しなかった以外は、実施例1と全く同一にして熱収縮ラベル9を備える炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を製造した。本比較例の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1において、胴部5は、0.42mmの平均肉厚を備えている。
次に、本比較例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、実施例1と全く同一にして、炭酸ガス減少量及び酸素透過率を測定した。結果を表1に示す。
〔比較例4〕
本比較例では、熱収縮ラベル9として、ラベルCに代えてラベルBを用いた以外は、実施例4と全く同一にして熱収縮ラベル9を備える炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1を製造した。本比較例の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1において、胴部5は、0.22mmの平均肉厚を備えている。
ラベルBの復元定数は180N/mmであるが、胴部5の平均肉厚が0.22mmであるので、本比較例においては、F<1150−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にある。結果を図2に示す。
次に、本比較例で得られた炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1について、実施例1と全く同一にして、炭酸ガス減少量及び酸素透過率を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0005586214
図2から、炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1において胴部5の平均肉厚tが0.26mm、0.22mmのとき、適切な熱収縮ラベル9を選択することにより復元定数F(N/mm)が、F>1150−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲となることが明らかである(実施例1〜4)。また、好ましくは、復元定数F(N/mm)が、F≧1220−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)となり、このとき、実施例3の熱収縮ラベル9はF=1220−4000tのライン上にあることが明らかである。
一方、胴部5の平均肉厚tが0.26mm又は0.22mmであっても、熱収縮ラベル9を全く用いないか不適切な熱収縮ラベル9を選択すると、復元定数F(N/mm)が、F<1150−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲となることが明らかである(比較例1,2,4)。
このとき、本発明に係る実施例1〜4の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1によれば、表1から、37℃の温度で4週間保存後の酸素透過率は、充填前の酸素透過率に対する変化が、比較例1,2,4の場合より小さいことが明らかである。また、本発明に係る実施例1〜4の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1によれば、20℃の温度で16週間保存後の炭酸ガス減少量は比較例1,2,4と比べてその差は僅かであるが、37℃の温度で2週間及び4週間保存後の炭酸ガス減少量は比較例1〜4の場合より小さいことが明らかである。
尚、37℃の温度は、夏季に倉庫保管、輸送、店頭陳列される場合を想定したものであり、20℃の温度は夏季以外の常温で保存される場合を想定したものである。
以上の結果から、本発明に係る実施例1〜4の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル1によれば、容器の膨張によるガスバリア被膜の損傷を防止することができることが明らかである。
1…炭酸飲料用ポリエステル樹脂製ボトル、 2…雄ねじ部、 3…口部、 4…肩部、 5…胴部、 6…球面、 7…底部、 8…脚部、 9…熱収縮ラベル。

Claims (3)

  1. 口部と、口部直下から外周方向に拡径する肩部と、肩部に連接する円筒状の胴部と、胴部に連接し外面側に膨出する球面からなる底部と、該底部から外面側に突出する複数の脚部を備えると共に、プラズマCVDにより形成されたガスバリア被膜を容器内面側に備え、胴部の平均肉厚が0.2〜0.26mmの範囲にある炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器であって、
    少なくとも胴部を含む容器外面側の領域を被覆する熱収縮ラベルを備え、該熱収縮ラベルは、37℃の温度下、引張速度1mm/分で測定した、0〜2%の伸張範囲における横方向引張弾性率E(MPa)とラベルの膜厚d(mm)との積E×dで表される復元定数F(N/mm)が、F>1150−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にあることを特徴とする炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器。
  2. 請求項1記載の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器において、前記熱収縮ラベルは、前記復元定数F(N/mm)が、F≧1220−4000t(tは容器の胴部平均肉厚)の範囲にあることを特徴とする炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器。
  3. 請求項1または請求項2記載の炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器において、前記熱収縮ラベルは、テレフタル酸とエチレングリコールとを主成分とするポリエステルからなり、25〜75μmの厚さを備えることを特徴とする炭酸飲料用ポリエステル樹脂製容器。
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