JP5584527B2 - 電圧検出システム及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧検出システム及びその制御方法に関するものである。
従来技術として、図10に非特許文献1に記載されている電圧検出回路1のブロック図を示す。この電圧検出回路1は電源電圧低下を検知することで、当該回路が搭載されるLSIシステムの異常動作(暴走)を防ぎ、通常の電源電圧復帰後に電圧降下前の状態に戻すためのデータ退避を可能とする。
電圧検出回路1は、図10に示すように、ラダー抵抗、検出電圧生成回路、コンパレータ、リセット制御回路、割り込み制御回路、CPU命令によって書き換え可能なレジスタ、レジスタの値によって処理を切り替えるコントロール回路等により構成されている。例えば、コンパレータLVD1がラダー抵抗で分圧された電圧と、検知電圧生成回路が生成したVdet1とを比較する。
そして、コントロール回路は、コンパレータLVD1からの検出信号を入力することにより電源電圧の状態を検知する。この検知信号によって現在の電源電圧が動作保証電圧であるか否かを判断可能となる。このため、動作保証電圧以上で、且つ正常動作中にスタンバイモードに移行することができ、電源電圧が動作保証電圧以下へ降下したときの不安定な状態をなくし、システムの安定性を高めることが可能である。
図11に電圧検出回路1の動作フローチャートを示す。図11に示すように、まず、システムの開始後、CPUによってレジスタがセットされ動作モードと検出レベル(第1の検出レベル)の設定が行われる(S1)。検出レベルの安定時間をソフトウェア処理によるタイマ等で待った後(S2)、低電圧検出許可のレジスタセットがCPUによって行われる(S3)。これは、例えば、コントロール回路がコンパレータLVD1からの検出信号を受け付けるようになることを意味する。このステップS1〜S3及びこれと同様の動作をCPU処理と称す。
その後、処理がハードに移り電源電圧降下を例えばコンパレータLVD1によって監視する。そして、電源電圧が低下し、第1の検出レベルと一致したことをコンパレータLVD1が検知すると(S4YES)、動作モード、検出レベル切り替えのために、上記ステップS1〜S3と同様のステップS5〜S7のCPU処理を行う。つまり、CPUによってレジスタがセットされ動作モードと検出レベル(第2の検出レベル)の設定(S5)、そして、検出レベルの安定時間をソフトウェア処理によるタイマ等で待った後(S6)、低電圧検出許可のレジスタセットがCPUによって行われる(S7)。
ステップS7のCPU処理が完了すると、処理がハードに移り電源電圧降下を例えばコンパレータLVD2によって監視する。検出レベルは動作保証電圧(第2検出レベル)に切り替えられており、電源電圧との比較を行う(S14)。そして、電源電圧が第2検出レベルを下回るとシステムに対してリセットを行う(S15)。
一方、ステップS4にて、電源電圧が低下し、第1の検出レベルと一致したことをコンパレータLVD1が検知すると、システムのデータ退避処理プログラムが開始される(S8)。このデータ退避処理が完了すると(S9YES)、CPU命令による動作モード、検出レベルの切り替え要請を待つ(S10)。
その後、CPUからの切り替え要請が発行されると(S10YES)、上記ステップS1〜S3と同様のステップS11〜S13のCPU処理を行う。つまり、CPUによってレジスタがセットされ動作モードと検出レベル(第1の検出レベル)の設定(S11)、そして、検出レベルの安定時間をソフトウェア処理によるタイマ等で待った後(S12)、低電圧検出許可のレジスタセットがCPUによって行われる(S13)。その後、電源電圧が復帰するのに備える(S14)。
RENESAS 16ビットシングルチップマイクロコンピュータ H8Sファミリ/H8STinyシリーズH8S/20103、H8S/20203、H8S/20223、H8S/20115、H8S/20215、H8S/20235 グループハードウェアマニュアルP799〜P821
家電・民生機器分野では、機器を構成するシステムの情報の取得・閲覧を迅速に行うために、電圧降下した後の電源復帰動作においてシステムの暴走回避が必要不可欠の技術である。図12に示すように、電源電圧の降下の傾きが緩やかな場合では、電源電圧が上述した第1の検出レベルより低下し第2の検出レベルを下回るまでの期間T1が、CPU処理(図11のS5〜S7)の期間T2よりも長いため、電圧検出回路1は電源電圧が第2の検出レベルを下回ることを検知できる。
しかし、図13に示すように、電源電圧の降下が急峻な場合では、電源電圧が第1の検出レベルより低下し第2の検出レベルを下回るまでの期間T1が、CPU処理(図11のS5〜S7)の期間T2よりも短くなる。期間T2で行われるCPU処理はソフトウェアによる処理なので、その期間内に電源電圧が第2の検出レベルまで降下すると、電圧検出回路1が電圧降下を検知できない。
例えば、図14に示すタイミングチャートのように、CPUを1MHzで動作させている場合、動作モード及び検出レベルの変更に10クロックが必要であるとすると、CPU処理完了には10μsec必要になる。この10μsecよりも速く電源電圧が第2の検出レベルより低下、つまりCPUの動作保証電圧以下となった場合であっても、電圧検出回路1がそれを検知できない。よって、図14の時刻t1〜t2の期間、CPUの動作保証電圧以下の電源電圧でCPUが処理を行うため、誤作動する可能性がある。
本発明の一態様は、割込み信号によりLSIシステム情報の退避処理を行わせることが可能な割込みモードと、リセット信号によりシステムをリセットすることが可能なリセットモードと、を有する電圧検出システムの制御方法であって、第1の検出レベル及び前記第1の検出レベル電圧より低い第2の検出レベルを設定し、電源電圧が前記第1の検出レベルより高い場合、ラッチ回路を第1の状態として、前記電圧検出システムを前記割込みモードに設定し、前記電源電圧が前記第1の検出レベル以下となった場合、前記割込み信号を生成し、且つ、前記ラッチ回路を前記第1の状態から第2の状態とすることで、前記電圧検出システムを前記リセットモードに設定し、前記リセットモード時に、前記電源電圧が前記第2の検出レベル以下となった場合、前記リセット信号を生成する電圧検出システムの制御方法である。
本発明の他の態様は、割込み信号によりCPUにシステム情報の退避処理を行わせることが可能な割込みモードと、リセット信号によりシステムをリセットすることが可能なリセットモードと、を有する電圧検出システムであって、第1の検出レベルの電圧と、前記第1の検出レベルの電圧より低い第2の検出レベルの電圧を生成する比較電圧生成回路と、電源電圧と、前記第1もしくは第2の検出レベルの電圧とを比較する比較器と、前記比較器の比較結果に応じて、前記電源電圧が前記第1の検出レベルの電圧より高い場合、第1の状態となり、前記電源電圧が前記第1の検出レベル以下となった場合、第1の状態から第2の状態となるラッチ回路と、前記ラッチ回路が第1の状態で、前記電源電圧が前記第1の検出レベル以下となった場合、前記割込み信号を出力し、前記ラッチ回路が第2の状態で、前記電源電圧が前記第2の検出レベル以下となった場合、前記リセット信号を出力する制御回路と、を有する電圧検出システムである。
本発明にかかる電圧検出システムの制御方法は、電源電圧が第1の検出レベル以下となった場合、ラッチ回路を前記第1の状態から第2の状態とすることで、当該電圧検出システムをリセットモードにする。このように、割込みモードであるかリセットモードであるかは、ラッチ回路の状態を切り替えることで高速に行うことができる。このため、CPU等によるソフトウェア処理により割込みモードであるかリセットモードを切り替える場合と比較して高速で切り替え処理が完了する。
本発明の電圧検出システムは、電源電圧降下が急峻であった場合であってもシステムが誤動作するのを防ぐことができる。
実施の形態1にかかる電圧検出システムのブロック構成である。 実施の形態1にかかる電圧検出システムの動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1にかかる電圧検出システムの動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態1にかかる電圧検出システムの動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる電圧検出システムのブロック構成である。 実施の形態2にかかる電圧検出システムの動作を説明するフローチャートである。 実施の形態2にかかる電圧検出システムの動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる電圧検出システムの動作を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる電圧検出システムの動作を説明するタイミングチャートである。 従来の電圧検出回路のブロック構成である。 従来の電圧検出回路を用いたシステムの動作を説明するフローチャートである。 従来の電圧検出回路の動作を説明するタイミングチャートである。 従来の電圧検出回路の問題点を説明するタイミングチャートである。 従来の電圧検出回路の問題点を説明するタイミングチャートである。
発明の実施の形態1
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態1は、本発明を電圧検出システムに適用したものである。図1に本実施の形態1にかかる電圧検出システム100の構成を示す。
図1に示すように、電圧検出システム100は、ラダー抵抗101と、比較電圧生成回路102と、比較電圧選択回路103と、コンパレータ104と、電圧生成回路105と、割込み制御回路106と、リセット制御回路107と、クロック選択回路108と、データ選択回路109と、ラッチ回路110と、CPU111と、データバス112とを有する。
ラダー抵抗101は、外部の電源端子VDD2と接地端子GNDとの間に接続される。なお、外部の電源端子VDD2から供給される電圧は本電圧検出システム100が使用する電源電圧VDD1とは別電源から供給されている。このため、電源電圧VDD1の電圧変動に影響されないものとする。
電圧生成回路105は、電源電圧VDD1に応じた電圧を出力する。このため、電源電圧VDD1が低下すると電圧生成回路105が出力する電圧も低下する。逆に、電源電圧VDD1が上昇すると電圧生成回路105が出力する電圧も上昇する。なお、電圧生成回路105は、電源電圧VDD1をそのまま出力してもかまわない。以下では、電圧生成回路105の出力する電圧が、電源電圧VDD1であるものとする。
比較電圧生成回路102は、電圧選択回路113と、設定レジスタ114とを有する。設定レジスタ114は、CPU111からのデータを記憶する。このデータの値は、データバス112を経てCPU111が設定する。電圧選択回路113は、ラダー抵抗101が抵抗分割した複数の電圧を入力する。そして、設定レジスタ114の保持する値に応じて、そのラダー抵抗101が抵抗分割した複数の電圧のうち2つを選択し、比較電圧Vdt1、Vdt2として出力する。なお、比較電圧Vdt1、Vdt2の関係は、Vdt1>Vdt2とする。
ここで、比較電圧Vdt1の電圧値は、システムのデータ退避処理を開始する電圧値とし、設定レジスタ114の値により選択される。
比較電圧Vdt2の電圧値は、CPU111の動作を保証する最低限度の電圧に対応した値となるよう選択される。例えば、CPU111の動作を保証する最低限度の電圧が、0.8Vである場合、比較電圧Vdt2の電圧値も0.8Vとなる。比較電圧Vdt2の電圧値も設定レジスタ114の値により選択される。但し、上記例は、電圧生成回路105の出力する電圧が電源電圧VDD1である場合である。もし電圧生成回路105の出力する電圧が電源電圧VDD1でない他の電圧である場合は、他の電圧とCPU111の動作を保証する最低限度の電圧とを対応させた電圧値となるように比較電圧Vdt2が設定される。
比較電圧選択回路103は、比較電圧Vdt1、Vdt2を入力し、制御信号CNTL1に応じて入力した比較電圧Vdt1、Vdt2のうち一方を選択して出力する。具体的には、制御信号CNTL1がロウレベルの場合、比較電圧Vdt1を選択し、制御信号CNTL1がハイレベルの場合、比較電圧Vdt2を選択して出力する。
ここで、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt1を選択する場合を第1の検出レベルに設定すると称し、比較電圧Vdt2を選択する場合を第2の検出レベルに設定すると称する。
コンパレータ104は、電圧生成回路105からの電圧(電源電圧VDD1)と、比較電圧選択回路103が選択した比較電圧とを比較する。その比較結果を検知信号として出力する。なお、電圧生成回路105からの電圧(電源電圧VDD1)を反転入力端子、比較電圧選択回路103が選択した比較電圧を非反転入力端子に入力する。
このため、電圧生成回路105からの電圧(電源電圧VDD1)が、比較電圧選択回路103が選択した比較電圧より高い場合は、ロウレベルの検知信号を出力する。逆に、電圧生成回路105からの電圧(電源電圧VDD1)が、比較電圧選択回路103が選択した比較電圧より低い場合は、ハイレベルの検知信号を出力する
割込み制御回路106は、制御信号CNTL1に応じて、コンパレータ104からの検知信号を割込み信号として出力する。具体的には、制御信号CNTL1がロウレベルである場合、検知信号に応じて割込み信号を出力する。より詳細には、検知信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がった場合、ハイレベルのパルス信号を割込み信号として出力する。制御信号CNTL1がハイレベルである場合には、動作しない。つまり、制御信号CNTL1がロウレベルである場合、電圧検出システム100が割込みモードで動作する。
リセット制御回路107は、制御信号CNTL1に応じて、コンパレータ104からの検知信号をリセット信号として出力する。具体的には、制御信号CNTL1がハイレベルである場合、検知信号に応じてリセット信号を出力する。より詳細には、検知信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がった場合、ハイレベルのパルス信号をリセット信号として出力する。制御信号CNTL1がロウレベルである場合には、動作しない。つまり、制御信号CNTL1がハイレベルである場合、電圧検出システム100がリセットモードで動作する。
クロック選択回路108は、制御信号CNTL1に応じて、割込み制御回路106からの割込み信号か、クロック信号CLKかを選択して出力する。具体的には、制御信号CNTL1がロウレベルである場合、割込み制御回路106からの割込み信号を選択し、制御信号CNTL1がハイレベルである場合、クロック信号CLKを選択して出力する。
データ選択回路109は、制御信号CNTL1に応じて、電源電圧VDD1つまりハイレベルのデータ信号か、データバス112を経て入力されるCPU111からのデータ信号S1かを選択して出力する。具体的には、制御信号CNTL1がロウレベルである場合、ハイレベルのデータ信号を選択し、制御信号CNTL1がハイレベルである場合、データ信号S1を選択して出力する。
ラッチ回路110は、フリップフロップ回路であり、クロック入力端子に入力された信号の立ち上がりに同期して、データ入力端子Dに入力されるデータ信号の値をラッチし、制御信号CNTL1として出力する。データ入力端子Dにはデータ選択回路109からの出力信号、クロック入力端子にはクロック選択回路108からの出力信号が入力される。また、ラッチ回路110は、リセット信号入力端子Rから入力するリセット信号に応じてリセットされる。なお、ラッチ回路110がリセットされた場合、制御信号CNTL1はロウレベルとなる。
なお、以下では、データ選択回路109から出力されるハイレベルのデータ信号を、ラッチ回路110がラッチして出力する状態を「ラッチ回路110がセットされる」とする。また、データ選択回路109から出力されるロウレベルのデータ信号S1を、ラッチ回路110がラッチして出力する状態を「ラッチ回路110がクリアされる」とする。
CPU111は、電源電圧VDD1を電源として動作する。例えば、上述した比較電圧Vdt2と同じ値の電圧以上を動作保証電圧とし、比較電圧Vdt2と同じ値の電圧以下となった場合、誤作動を起こす可能性がある。
CPU111は、割込み制御回路106からの割込み信号を入力すると、システムの諸情報を退避させるための退避処理プログラムを呼び出す。そして、その退避処理プログラムに応じてシステムの諸情報を退避させる退避処理を行う。退避処理が完了した場合、データバス112を経由してデータ信号S1によりラッチ回路110をクリアすることができる。なお、このラッチ回路110のクリアは、退避処理が完了後、ユーザー命令により行ってもよい。
また、CPU111は、リセット制御回路107からのリセット信号を入力すると、システムをリセットする。なお、CPU111は、電圧検出システム100専用のコントローラであってもよいし、本電圧検出システム100を採用するLSIのCPUであってもよい。
なお、割込み制御回路106、リセット制御回路107、クロック選択回路108、データ選択回路109は、1つの制御回路を構成するとみなすこともできる。
以上のような電圧検出システム100の動作を以下に説明する。図2に電圧検出システム100の動作を説明するフローチャートを示す。なお、図2では、CPU111がプログラムにより動作し処理する場合をソフトウェア処理とし、プログラムによる動作を介さず、制御信号や割り込み信号、リセット信号等によりハードウェアのみで動作される場合をハードウェア処理とする。
まず、システムが立ち上がると、CPU111は、比較電圧生成回路102の設定レジスタ114の値を設定する(S101)。この設定レジスタ114の値に応じて電圧選択回路113は、ラダー抵抗101が供給する複数の電圧のうち2つを選択し、比較電圧Vdt1、Vdt2として出力する。
初期状態では、制御信号CNTL1がロウレベルであるため、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt1を選択し、第1の検出レベルに設定する(S102)。なお、制御信号CNTL1がロウレベルであり、本電圧検出システム100は割込みモードで動作する。
コンパレータ104は、電圧生成回路105から出力される電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以下かどうかを検知する(S103)。電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以下となった場合(S103YES)、コンパレータ104が出力する検知信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がる。
検知信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がると、割込み制御回路106の割込み信号がハイレベルとなる。その割込み信号がクロック選択回路108を経て、ラッチ回路110のデータ入力端子に入力され、ラッチ回路110がハイレベルのデータをセットする(S104)。
ラッチ回路110からの制御信号CNTL1がハイレベルとなるため、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt2を選択し、第2の検出レベルに設定する(S105)。なお、制御信号CNTL1がハイレベルであり、本電圧検出システム100はリセットモードで動作する。よって、リセット制御回路107が動作し、コンパレータ104からの検知信号を待つ。また、クロック選択回路108がクロック信号CLKを選択して出力し、データ選択回路109がデータ信号S1を選択して出力する。データ信号S1は、この時点でハイレベルである。
ラッチ回路110がハイレベルの制御信号CNTL1を出力している場合(S106YES)に、コンパレータ104は、電圧生成回路105から出力される電源電圧VDD1が第2の検出レベル(比較電圧Vdt2)以下かどうかを検知する(S107)。電源電圧VDD1が第2の検出レベル(比較電圧Vdt2)以下となった場合(S107YES)、コンパレータ104が出力する検知信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がる。このため、リセット制御回路107がリセット信号を出力し、CPU111がリセットされ、システムもリセットされる(S108)。
一方、ステップS103にて、電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以下となった場合に、割込み制御回路106は、ロウレベルからハイレベルに立ち上がった検知信号に応じて割込み信号を出力する。このことにより、CPU111がシステムの諸情報を退避させるための退避処理プログラムを呼び出し、退避処理プログラムを開始する(S109)。
その退避処理が完了した場合(S110YES)、CPU111がデータバス112を経由して、ロウレベルのデータ信号S1を送信する(S111YES)。このロウレベルのデータ信号S1をラッチ回路110がラッチし、ラッチ回路110がクリアされる(S112)。
ラッチ回路110がクリアされる場合(S112)、制御信号CNTL1はロウレベルとなるため、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt1を選択し、第1の検出レベルに設定されるため、ステップS102へ戻る。
図3、図4に、上述したフローで動作する電圧検出システム100の動作を説明するタイミングチャートを示す。
まず、図3に、電源電圧VDD1が第1検出レベル以下に低下し、その後第1検出レベル以上に復帰する場合を示す。時刻t1以前では、制御信号CNTL1がロウレベルで、比較電圧選択回路103が、第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)を選択している。このため、コンパレータ104は、電源電圧VDD1が第1の検出レベルより低いかをモニタしている。
また、制御信号CNTL1がロウレベルのため割込み制御回路106が動作し、この期間はシステムの状態として、割込みモードとなっている。
時刻t1で、電源電圧VDD1が第1の検出レベルより低下し、コンパレータ104が
検知信号をロウレベルからハイレベルに立ち上げる。これにより、割込み制御回路106から割込み信号が出力され、この割込み信号のハイレベルへの立ち上がりに同期してラッチ回路110がセットされる。
ラッチ回路110がセットされ、制御信号CNTL1がハイレベルとなることからシステムがリセットモードとなる。そして、コンパレータ104が、電源電圧VDD1が第2の検出レベルより低いかをモニタする。
一方、割込み信号がハイレベルとなることから、CPU111がソフトウェア処理によるシステムのデータ退避処理を開始する。このデータ退避処理が完了するとCPU111がロウレベルのデータ信号S1を送信し、時刻t2に、ラッチ回路110がそのロウレベルのデータ信号S1をラッチする。このため、ラッチ回路110がクリアされ制御信号CNTL1が再びロウレベルとなる。このとき、電源電圧VDD1が第1検出レベルより上昇していると、時刻t1以前と同じ状態に戻る。
次に、図4に、電源電圧VDD1が第1検出レベル以下に低下し、その後更に第2検出レベル以下に低下する場合を示す。なお、時刻t2より前は、図3の場合と同様であるため説明は省略する。
図4に示すように、時刻t2に、ソフトウェア処理によるシステムのデータ退避処理が完了する時刻t3より前に、電源電圧VDD1が第2の検出レベルより低下する。リセットモードで電源電圧VDD1が第2の検出レベルより低下すると、リセット制御回路107がリセット信号をCPU111、ラッチ回路110に出力する。このリセット信号により、CPU111がリセットされ、システムもリセット(初期化)される。なお、ラッチ回路110もリセット端子にリセット信号を入力し、リセットされる。
ここで、従来の電圧検出回路1及びそれを含む電圧検出システムでは、動作モード及び検出レベルの切り替えにソフトウェア処理を使っているため、CPU処理(例えば図11のS5〜S7)中に電源電圧が第2の検出レベルより低下したことを検知できなかった。このまま、システムデータの退避処理等を行えば、動作保証以下の電圧でCPUが退避処理プログラムを実行することになり、退避データの信頼性が低下する。このため、で圧復帰後に退避したデータでシステムを復元した場合、確実にシステムを復帰させることができない可能性がある。また、動作保証以下の電圧でCPUが動作するため、システムの誤作動を引き起こす可能性もあった。
しかし、本実施の形態1の電圧検出システム100では、ラッチ回路110の出力信号(制御信号CNTL1)により、ハードウェア処理で動作モード及び検出レベルの切り替えを行う。このため、従来の電圧検出回路1のソフトウェア処理による動作モード及び検出レベルの切り替えと比較して、非常に高速に動作モード及び検出レベルの切り替えが可能となる。このため、電源電圧の低下が急峻であった場合であっても、CPUの動作保証電圧以下の電圧(第2の検出レベル)となったことを検知できる。そして、その場合には、システムリセットをかけることが可能となり、システムの信頼性を上げることが可能となる。
また、従来の電圧検出回路1では、第1、第2の検出レベルを検知するのに複数のコンパレータが必要であった。しかし、本実施の形態1の電圧検出システム100では、第1、第2の検出レベルを、制御信号CNTL1に応じて切り替えることができ、1つのコンパレータにより電源電圧と比較することが可能である。このため、従来の電圧検出回路1と比較してコンパレータの数を減少させることができ、回路面積を削減することが可能となる。
発明の実施の形態2
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態2も、実施の形態1と同様、本発明を電圧検出システムに適用したものである。図5に本実施の形態2にかかる電圧検出システム200の構成を示す。
図5に示すように、電圧検出システム200は、ラダー抵抗101と、比較電圧生成回路102と、比較電圧選択回路103と、コンパレータ104と、電圧生成回路105と、クロック選択回路108と、データ選択回路109と、ラッチ回路110、201と、CPU111と、データバス112と、モード切替回路202とを有する。
なお、図5に示された符号のうち、図1と同じ符号を付した構成は、図1と同じか又は類似の構成を示している。実施の形態1と異なるのは、ラッチ回路201、モード切替回路202を有し、割込み制御回路106と、リセット制御回路107を省略した点である。実施の形態2では、このラッチ回路201、モード切替回路202により、リセットモードから割込みモードへの切り替えをラッチ回路110ではなくラッチ回路201で行う。
その他の構成は実施の形態1と同様であり、詳細な説明は特に断らない限り省略する。本実施の形態2では、その実施の形態1と相違する部分を重点的に説明する。
クロック選択回路108は、制御信号CNTL1に応じて、コンパレータ104からの検知信号か、クロック信号CLKかを選択して出力する。具体的には、制御信号CNTL1がロウレベルである場合、コンパレータ104からの検知信号を選択し、制御信号CNTL1がハイレベルである場合、クロック信号CLKを選択して出力する。
ラッチ回路201は、フリップフロップ回路であり、クロック入力端子に入力された検知信号の立ち上がりに同期して、データ入力端子Dに入力されるハイレベルのデータ信号の値をラッチし、制御信号CNTL2として出力する。また、ラッチ回路201は、リセット信号入力端子Rから入力するリセット信号に応じてリセットされる。ラッチ回路201のリセット信号入力端子Rに入力するリセット信号R1(CPU命令)は、データバス112を経由してCPU111から送信される。なお、ラッチ回路201がリセットされた場合、制御信号CNTL2はロウレベルとなる。
なお、以下では、データ選択回路109から出力されるハイレベルのデータ信号を、ラッチ回路201がラッチして出力する状態を「ラッチ回路201がセットされる」とする。また、CPU111から送信された信号により、ラッチ回路201がリセットされた場合を「ラッチ回路201がリセットされる」とする。
また、本実施の形態2では、ラッチ回路201が出力する制御信号CNTL2がロウレベルの場合、電圧検出システム200が割込みモードであるとし、制御信号CNTL2がハイレベルの場合、電圧検出システム200がリセットモードであるとする。
モード切替回路202は、制御信号CNTL2に応じて、検知信号をリセット信号もしくは割り込み信号として出力する。具体的には、制御信号CNTL2がロウレベルである場合、検知信号に応じて割込み信号を出力し、制御信号CNTL2がハイレベルである場合、検知信号に応じてリセット信号を出力する。つまり、制御信号CNTL2がロウレベルである場合、電圧検出システム200が割込みモードで動作し、制御信号CNTL2がハイレベルである場合、電圧検出システム200がリセットモードで動作する。
なお、クロック選択回路108、データ選択回路109、モード切替回路202は、1つの制御回路を構成するとみなすこともできる。
以上のような電圧検出システム200の動作を以下に説明する。図6に電圧検出システム200の動作を説明するフローチャートを示す。
まず、システムが立ち上がると、CPU111は、比較電圧生成回路102の設定レジスタ114の値を設定する(S201)。この設定レジスタ114の値に応じて電圧選択回路113は、ラダー抵抗101が供給する複数の電圧のうち2つを選択し、比較電圧Vdt1、Vdt2として出力する。
初期状態では、制御信号CNTL1がロウレベルであるため、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt1を選択し、第1の検出レベルに設定する(S202)。なお、この時点で制御信号CNTL2もロウレベルであるため、本電圧検出システム200は割込みモードで動作する。
コンパレータ104は、電圧生成回路105から出力される電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以下かどうかを検知する(S203)。電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以下となった場合(S203YES)、コンパレータ104が出力する検知信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がる。
クロック選択回路108は、制御信号CNTL1がロウレベルであるため、検知信号をラッチ回路110のクロック入力端子に出力する。このため、ラッチ回路110及び201のクロック入力端子にロウレベルからハイレベルに立ち上がった検知信号が入力され、ラッチ回路110及び201がセットされる(S204)。
ラッチ回路110からの制御信号CNTL1がハイレベルとなるため、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt2を選択し、第2の検出レベルに設定する(S205)。なお、制御信号CNTL2がハイレベルであり、本電圧検出システム200はリセットモードで動作する。また、制御信号CNTL1がハイレベルであるため、クロック選択回路108がクロック信号CLKを選択して出力し、データ選択回路109がデータ信号S1を選択して出力する。データ信号S1は、この時点でハイレベルである。
ラッチ回路110がハイレベルの制御信号CNTL1を出力している場合(S206YES)に、コンパレータ104は、電圧生成回路105から出力される電源電圧VDD1が第2の検出レベル(比較電圧Vdt2)以下かどうかを検知する(S207)。電源電圧VDD1が第2の検出レベル(比較電圧Vdt2)以下となった場合(S207YES)、コンパレータ104が出力する検知信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がる。このため、モード切替回路202がリセット信号を出力し、CPU111がリセットされ、システムもリセットされる(S208)。
但し、ステップS207で電源電圧VDD1が第2の検出レベル(比較電圧Vdt2)以下とならない場合(S207NO)、ステップS206に戻る。ステップS206で、制御信号CNTL1がロウレベルであった場合(S206NO)、後述するステップ213へ行き、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt1を選択し、第1の検出レベルに設定される。
一方、ステップS203にて、電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以下となった場合に、モード切替回路202は、ロウレベルからハイレベルに立ち上がった検知信号を割込み信号として出力する。このことにより、CPU111がシステムの諸情報を退避させるための退避処理プログラムを呼び出し、退避処理プログラムを開始する(S209)。
その退避処理が完了した場合(S210YES)、CPU111がデータバス112を経由して、ロウレベルのデータ信号S1を送信する(S211YES)。このロウレベルのデータ信号S1をラッチ回路110がラッチし、ラッチ回路110がクリアされる(S212)。
ラッチ回路110がクリアされる場合(S212)、制御信号CNTL1はロウレベルとなるため、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt1を選択し、第1の検出レベルに設定される(S213)。
また、上述したように、ステップS206で制御信号CNTL1がロウレベルであった場合(S206NO)も、比較電圧選択回路103が比較電圧Vdt1を選択し、第1の検出レベルに設定され、リセットモードを継続する。
次に、コンパレータ104は、電圧生成回路105から出力される電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以上かどうかを検知する(S214)。そして、電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以上となり(S214NO)、CPU111からラッチ回路201へリセット命令がある場合(S216YES)、ラッチ回路201がリセットされる(S217)。ラッチ回路201がリセットされ、制御信号CNTL2がロウレベルとなるため、システムが割込みモードとなり(S218)、ステップS202へ戻る。
一方、ステップS214で、電源電圧VDD1が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)以下であると判断される場合、CPU111は、電源電圧VDD1の上昇が遅く、安定しないと判断して、システムリセットを行う(S215)。
図7に、上述したフローで動作する電圧検出システム200の動作を説明するタイミングチャートを示す。
図7に電源電圧VDD1が第1検出レベル以下に低下し、以降第1検出レベル以上に復帰しない場合を示す。時刻t1以前では、制御信号CNTL1がロウレベルであるため、比較電圧選択回路103が第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)を選択している。このため、コンパレータ104は、電源電圧VDD1が第1の検出レベルより低いかをモニタしている。
また、制御信号CNTL2がロウレベルであるため、モード切替回路202は、検知信号がハイレベルに立ち上がった場合、割込み信号をCPU111に出力する。つまり、この期間の状態として、電圧検出システム200は割込みモードとなっている。
時刻t1で、電源電圧VDD1が第1の検出レベルより低下し、コンパレータ104が
検知信号をロウレベルからハイレベルに立ち上げる。この立ち上がりに同期してラッチ回路110、201がセットされ、モード切替回路202から割込み信号が出力される。
ラッチ回路110がセットされ、制御信号CNTL1がハイレベルとなることから、比較電圧選択回路103が第2の検出レベルを選択する。そして、コンパレータ104は、電源電圧VDD1が第2の検出レベルより低いかをモニタする。なお、この時点で検知信号はロウレベルに立ち下がる。
また、ラッチ回路201がセットされ、制御信号CNTL2がハイレベルとなることから、モード切替回路202は、検知信号がハイレベルに立ち上がった場合に、リセット信号をCPU111に出力する。つまり、時刻t1後、電圧検出システム200はリセットモードとなる。
一方、割込み信号が出力されることから、CPU111がソフトウェア処理によるシステムのデータ退避処理を開始する。このデータ退避処理が完了するとCPU111がロウレベルのデータ信号S1を送信し、時刻t2に、ラッチ回路110がそのロウレベルのデータ信号S1をラッチする。このため、ラッチ回路110がクリアされ制御信号CNTL1が再びロウレベルとなる。一方、ラッチ回路201が出力する制御信号CNTL2はハイレベルのままであり、電圧検出システム200はリセットモードを継続する。
制御信号CNTL1がロウレベルとなることから、比較電圧選択回路103が再び第1の検出レベル(比較電圧Vdt1)を選択する。このため、コンパレータ104は、電源電圧VDD1が第1の検出レベルより高いかをモニタする。ここで、図7に示す例では、時刻t2の時点で電源電圧VDD1が第1検出レベル以上に回復していない。このため、時刻t3に検知信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がる。モード切替回路202は、この検知信号のロウレベルからハイレベルに立ち上がりを、リセット信号としてCPU111、ラッチ回路110へ出力する。そして、このリセット信号に応じてCPU111及びシステムをリセット(初期化)する。
このように、電圧検出システム200では、データ退避処理が完了後の時刻t2の時点で、電圧VDD1が第1の検出レベルより高くなっていない場合には、検知信号の立ち上がりに応じて、時刻t3にモード切替回路202がリセット信号を出力する。これは、時刻t2以後もラッチ回路201により電圧検出システム200がリセットモードを継続することにより実現される。
ここで、実施の形態1では、ソフトウェア処理によるシステムのデータ退避処理が完了するとラッチ回路110がクリアされることで、割込みモードに戻り、リセットモードが解除されていた。このため、図7の電源電圧VDD1のように、いつまでも電源電圧VDD1が第1の検出レベル以上にならず、通常状態に復帰しない場合において、システムに対してリセットをかける対処ができなかった。
しかし、本実施の形態2の電圧検出システム200では、データ退避処理が完了しラッチ回路110がクリアされても、ラッチ回路201はクリアされずに電圧検出システム200がリセットモードを継続する。よって、電圧検出システム200は、図7のように時刻t2の時点で電源電圧VDD1が第1の検出レベル以上にならい場合、電源電圧VDD1の上昇が遅く安定しないと判断してシステムに対してリセットをかけることができる。このため、実施の形態1に比べてシステムの信頼性をより向上させることが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態2では、リセットモードの期間において、モード切替回路202がハイレベルに立ち上がった検知信号に応じて直ぐにリセット信号を出力していたが、モード切替回路202が、ハイレベルに立ち上がった検知信号を入力後、所定の期間遅延してリセット信号を出力するようにしてもよい。
この場合、図8に示すように、所定の期間後の時刻t3にリセット信号がモード切替回路202から出力され、システムがリセットされる。
他方、もし図9のように、この所定の期間内で、電源電圧VDD1が第1検出レベルより上昇した場合、モード切替回路202は、所定期間内で検知信号のロウレベルへの立ち下がりを検知し、リセット信号の出力を停止する。また、所定期間以内に検知信号がロウレベルに立ち下がったことをCPU111が検出し、ラッチ回路201に対してリセット信号を送信する。このことにより、ラッチ回路201がリセットされ、制御信号CNTL2がロウレベルとなる。そして、モード切替回路202が検知信号に応じて割込み信号を出力可能な状態となる。つまり、電圧検出システム200は再び割込みモードとなり、時刻t1以前と同じ状態に戻る。
なお、モード切替回路202が上記のような動作を行う場合、モード切替回路202が遅延回路を有するようにしてもよい。そして、制御信号CNTL1がロウレベル、制御信号CNTL2がハイレベルの場合に、検知信号をこの遅延回路に経由させ、リセット信号として出力させるようにしてもよい。
また、モード切替回路202が、ハイレベルの検知信号を所定の期間をカウントするカウンターを有し、カウント期間後にリセット信号を出力するようにしてもよい。
このような構成により、データ退避処理が終了後で電源電圧VDD1が検出レベルより低い場合でも、直ぐにシステムをリセットするのではなく、任意の期間電圧上昇を待つことが可能になる。
100、200 電圧検出システム
101 ラダー抵抗
102 比較電圧生成回路
103 比較電圧選択回路
104 コンパレータ
105 電圧生成回路
106 割込み制御回路
107 リセット制御回路
108 クロック選択回路
109 データ選択回路
110、201 ラッチ回路(FF)
111 CPU
112 データバス
113 電圧選択回路
114 設定レジスタ
202 モード切替回路

Claims (8)

  1. 割込み信号によりCPUにシステム情報の退避処理を行わせることが可能な割込みモードと、リセット信号によりシステムをリセットすることが可能なリセットモードと、を有する電圧検出システムの制御方法であって、
    第1の検出レベル及び前記第1の検出レベルより低電圧の第2の検出レベルを設定し、
    電源電圧が前記第1の検出レベルより高い場合、第1のラッチ回路を第1の状態として、前記電圧検出システムを前記割込みモードに設定し、且つ、第2のラッチ回路を第1の状態として、前記電源電圧が前記第1の検出レベルとなるのを検知し、
    前記電源電圧が前記第1の検出レベル以下となった場合、前記割込み信号を生成し、且つ、前記第1のラッチ回路を第1の状態から第2の状態とすることで、前記電圧検出システムを前記リセットモードに設定し、且つ、前記第2のラッチ回路を第1の状態から第2の状態として、前記電源電圧が前記第2の検出レベルとなるのを検知し、
    前記リセットモード時に、前記電源電圧が前記第2の検出レベル以下となった場合、前記リセット信号を生成する
    電圧検出システムの制御方法。
  2. 前記第2の検出レベルは、前記電源電圧が前記CPUの動作保証電圧になった場合の電圧に対応する
    請求項1に記載の電圧検出システムの制御方法。
  3. 前記第2のラッチ回路は、前記システム情報の退避処理が終了した後、前記CPUから送信されるリセット信号に応じて第2の状態から第1の状態となることができる
    請求項1に記載の電圧検出システムの制御方法。
  4. 前記第1の検出レベル及び前記第2の検出レベルの設定は、前記CPUからのレジスタ設定データに応じて変更可能である
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の電圧検出システムの制御方法。
  5. 割込み信号によりCPUにシステム情報の退避処理を行わせることが可能な割込みモードと、リセット信号によりシステムをリセットすることが可能なリセットモードと、を有する電圧検出システムであって、
    第1の検出レベルの電圧と、前記第1の検出レベルの電圧より低い第2の検出レベルの電圧を生成する比較電圧生成回路と、
    電源電圧と、前記第1もしくは第2の検出レベルの電圧とを比較する比較器と、
    前記比較器の比較結果に応じて、前記電源電圧が前記第1の検出レベルの電圧より高い場合、第1の状態となり、前記電源電圧が前記第1の検出レベル以下となった場合、第1の状態から第2の状態となる第1のラッチ回路と、
    前記第1のラッチ回路が第1の状態で、前記電源電圧が前記第1の検出レベル以下となった場合、前記割込み信号を出力し、前記第1のラッチ回路が第2の状態で、前記電源電圧が前記第2の検出レベル以下となった場合、前記リセット信号を出力する制御回路と、
    前記電源電圧が前記第1の検出レベル以下となった場合、第1の状態から第2の状態となる第2のラッチ回路と、
    前記第2のラッチ回路が第1の状態のとき前記第1の検出レベルの電圧を選択して前記比較器に出力し、前記第2のラッチ回路が第2の状態のとき前記第2の検出レベルの電圧を選択して前記比較器に出力する比較電圧選択回路と、を有する
    電圧検出システム。
  6. 前記第2の検出レベルは、前記電源電圧が前記CPUの動作保証電圧になった場合の電圧に対応する
    請求項に記載の電圧検出システム。
  7. 前記第2のラッチ回路は、前記システム情報の退避処理が終了した後、前記CPUから送信されるリセット信号に応じて第2の状態から第1の状態となることができる
    請求項に記載の電圧検出システム。
  8. 前記第1の検出レベル及び前記第2の検出レベルの設定は、前記CPUからのレジスタ設定データに応じて変更可能である
    請求項〜請求項のいずれか1項に記載の電圧検出システム。
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