JP5584490B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像データを複数のバンド領域に分割して該バンド領域毎に局所画像処理を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
デジタル画像データに基づく画像形成を行う際には、該画像データに対し、空間フィルタ処理などの局所(近傍)画像処理が施されることが一般的である。この局所画像処理とは、処理対象となる画素(以下、注目画素と称する)を含む空間フィルタ領域に含まれる全ての画素を用いて、何らかの演算を行なう画像処理である。
局所画像処理は、例えば図3に示すようなバンド単位の逐次処理として行われる。
ここで、画像データに対してエッジ強調処理やぼかし処理等の空間フィルタ処理を施す例を示す。例えば図3に示すように、デジタル画像データ300に対して空間フィルタ処理を施す際に、デジタル画像データを領域ごとに分割し、別々の領域ごとに局所画像処理を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術では、図3(a)〜(d)の301〜304に示すように、1枚のデジタル画像データ全体がその読み取り時(または出力時)の副走査方向で帯状(短冊状)に分割され、該分割された領域ごとに逐次、各種画像処理が行なわれる。以下、この分割された帯状の領域をバンド領域と呼び、バンド領域が展開される記憶領域をバンドメモリ、画像を分割する行為をバンド分割、またバンド領域に対する画像処理をバンド処理、と呼ぶ。バンドメモリはシステム上のどの記憶領域に確保されても良いが、ここでは説明を簡単にするために、バンドメモリがメインメモリ内に確保されるとして、以下説明する。
以下、一般的なバンド処理についてさらに説明する。まず、図3(a)に示す第1のバンド領域301を、メインメモリ上のバンドメモリに展開して画像処理を行なう。次に、図3(b)に示す第2のバンド領域302を第1のバンド領域301が展開されたバンドメモリに上書き展開して画像処理を行なう。さらに、図3(c)に示す第3のバンド領域303を第2のバンド領域302が展開されたバンドメモリに上書き展開して画像処理を行なう。最後に、図3(d)に示す第4のバンド領域304を第3のバンド領域303が展開されたバンドメモリに上書き展開して画像処理を行なう。図3(a)〜(d)から分かるように、バンド領域301〜304はその長辺方向のサイズ(長さ)は主走査方向幅であるため同じであるが、短辺方向のサイズ(高さ)については必ずしも同じとはならない。図3に示す例では、第1〜第3のバンド領域301〜303は同じ高さであるが、第4のバンド領域304はデジタル画像データ全体のうち第1〜第3のバンド領域に割り当てられなかった部分であるため、他のバンド領域と同じ高さとはならない。したがって、メインメモリ上にバンドメモリとして確保される記憶領域のサイズは、高さ方向のサイズが最も大きいバンド領域(図3の場合、第1〜第3のバンド領域301〜303)に応じて決定される。
上記従来の局所画像処理においては、注目画素に対してその近傍画素を参照した処理を行う。したがって、各バンド領域間で隙間なく確実に画像処理を行うために、各バンド領域が、夫々隣接するバンド領域との境界においてその一部が互いに重なり合う(オーバラップする)ように工夫されている。
また、各バンド領域を図3(e)に示すように、その長辺方向を長さ方向、短辺方向を高さ方向として、長さ方向×高さ方向のサイズで表現するとする。この場合、図3(a)〜(d)に示すバンド領域の長さは、デジタル画像データの主走査方向の幅となり、バンド高さは任意の値となる。
また、各バンド領域における画素の走査を、該バンド領域の長さ方向でなく、高さ方向に行うように制御することも可能である。このような高さ方向での走査を行うことによって、局所画像処理に必要となる処理済み画素を保持する遅延メモリの容量を、各バンド領域の長さよりも小さい高さのサイズで規定することができ、省メモリ化が実現される(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第6587158号明細書 特開2006-139606号公報
上記従来の空間フィルタ処理等の局所画像処理とバンド処理とを併用する場合、バンド領域をオーバラップさせるだけでは対応できない局所画像処理も多く存在し、その一例として誤差拡散処理が挙げられる。誤差拡散処理とは、多階調デジタル画像データを例えば2値等のより少ない階調のデジタル画像データに変換するための処理であり、擬似中間色再現技術の一種である。具体的には、注目画素を閾値に基づいて量子化代表値に量子化し、その際に発生した注目画素と量子化代表値との差である量子化誤差を、注目画素の近傍画素の階調値に拡散し、これら近傍画素の各階調値を逐次的に擬似中間調データに変換していく。
このように、誤差拡散処理の特徴は量子化誤差を近傍画素に伝搬することであるが、上述したバンド処理と誤差拡散処理とを併用すると、バンド境界にて量子化誤差が正しく伝搬されず、誤差拡散処理後の擬似中間調データに不連続な画質劣化が発生してしまう。また誤差拡散処理では、量子化誤差が十分に蓄積されるまでドットが形成されない「掃き寄せ」と呼ばれる現象が発生するが、バンド境界でこの「掃き寄せ」が起きやすく、ドットが形成されない隙間が不連続な線のように視認されるという問題も発生する。
ここで図10を用いて、誤差拡散処理とバンド処理とを併用した際に発生する不具合例を説明する。図10(a)に示すバンド領域1000に誤差拡散処理を施した後に、図10(b)に示すバンド領域1010に誤差拡散処理を施す場合について考える。その結果、バンド領域1000とバンド領域1010との境界に上記掃き寄せが発生し、図10(c)に一点鎖線で示すように、水平方向に連続してドットが生成されない隙間が生じてしまう。
また近年では、画像処理装置における高画質化を実現するために、処理対象データの多色化や高解像化が進んでおり、それに応じて画像処理におけるデータ処理量も増大している。この増大したデータ処理量を、できるだけ低コストにて処理することが望ましいのはもちろんであり、例えば使用メモリの容量を抑制することが要求される。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、以下の機能を有する画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。すなわち、画像データを分割したバンド領域毎に局所画像処理を行う際に、回路構成の小規模化を実現しつつ、バンド境界における画質劣化を抑制する。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
すなわち、画像データを分割して得られる複数のバンド領域であって、各バンド領域が該バンド領域に隣接するバンド領域と重複する部分を有する複数のバンド領域のそれぞれに対して画像処理を行うことによって、前記画像データに対して前記画像処理を行う画像処理装置であって、前記画像データを構成する複数プレーンのそれぞれについて、該プレーンから、前記複数のバンド領域の何れかにそれぞれが含まれる複数の処理範囲の画像データを取得する取得手段と、前記複数プレーンのそれぞれについて、前記取得手段が取得した該プレーンの前記複数の処理範囲の画像データに対して前記画像処理を行う画像処理手段とを有し、前記複数のバンド領域における前記複数の処理範囲の画像データの端の位置は、前記複数プレーンのうち少なくとも2つのプレーン間で互いに異なることを特徴とする。
上記構成からなる本発明によれば、画像データを分割したバンド領域毎に局所画像処理を行う際に、回路構成の小規模化を実現しつつ、バンド境界における画質劣化を抑制することが可能となる。
第1実施形態における画像処理装置の全体構成を示すブロック図、 第1実施形態における画像処理部の構成例を示すブロック図、 一般的なバンド処理例を示す図、 第1実施形態における画像データ構造およびその格納例を示す図、 第1実施形態におけるバンド高さの設定例を示す図、 第1実施形態における画像データの読み込み動作例を示す図、 第1実施形態における誤差拡散処理時の遅延メモリの使用例を示す図、 第2実施形態における読み取りセンサ構成とバンド領域との関係を示す図、 第3実施形態における画像データ構造を示す図、 誤差拡散処理とバンド処理とを併用した際の不具合例を示す図、 画像データの主走査方向でバンド領域を分割した例を示す図、 第1実施形態における誤差拡散処理の係数および回路構成を示す図、である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に関る本発明を限定するものではなく、また、本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1実施形態>
●装置構成
図1は、本実施形態における画像処理装置の全体構成の一例を示すブロック図である。図1において、100はCPU回路部であり、演算制御用のCPU102、固定データやプログラムを格納するROM104、データの一時保存やプログラムのロードに使用されるRAM106、及び外部記憶装置108等を備える。CPU回路部100は、画像入力部130、画像処理部150、及び画像出力部160等を制御し、本実施形態の画像処理装置のシーケンスを統括的に制御する。なお、外部記憶装置108は、本実施形態の画像処理装置が使用するパラメータやプログラムや補正データを記憶するディスク等の記憶媒体であり、RAM106のデータやプログラム等は、外部記憶装置108からロードされる構成としても良い。
画像入力部130としては、画像データを入力可能な構成であれば適用可能であり、例えばケーブルを介して撮像画像を入力する構成や、インターネット等を介して画像データをダウンロードする構成等が考えられる。以下では画像入力部130として、原稿110を読み取ってその画像データを生成する画像読み取り部120を例として説明する。画像読み取り部120は、レンズ124、CCDセンサ126、及びアナログ信号処理部127等を有する。画像読み取り部120において、原稿110の画像情報がレンズ124を介しCCDセンサ126に結像され、R(Red),G(Green),B(Blue)のアナログ電気信号に変換される。アナログ電気信号に変換された画像情報は、アナログ信号処理部127に入力され、R,G,Bの各色毎に補正等が施された後に、アナログ/デジタル変換(A/D変換)される。これにより、デジタル化されたフルカラー信号(デジタル画像信号という)が生成される。
画像読み取り部120で生成されたデジタル画像信号は、予め動作が設定されているDMAC(Direct Memory Access Controller)192により、共有バス190を介してCPU回路部100のRAM106に格納される。なお、DMAC192はCPU102によって制御される。
次にCPU102はDMAC194を制御することにより、RAM106に格納されたデジタル画像信号を読み出して画像処理部150に入力する。画像処理部150は、入力されたデジタル画像信号に対し、例えばスキャナなどのセンサ・デバイスの読み取り素子の個体差の補正や入力ガンマ補正などの色補正を行い、読み取り画像を正規化して一定水準のデジタル画像信号を作成する。そして該処理後のデジタル画像信号を、予め書き込み動作の設定がなされたDMAC196により、RAM106に再度、格納させる。
画像処理部150はまた、入力されたデジタル画像信号に対し、入力色補正処理、空間フィルタ処理、色空間変換、濃度補正処理、及び中間調処理などの印刷のための各種画像処理を施して、印刷可能なデジタル画像信号を作成する。作成された印刷可能なデジタル画像信号は、やはりDMAC196によってRAM106に格納される。するとCPU102はDMAC198を制御して、RAM106に格納された画像処理済みのデジタル画像信号を読み出して画像印刷部170へ出力する。この画像印刷部170としては、例えばインクジェットヘッドやサーマルヘッド等を使用したラスタプロッタ等の印刷出力部(図示せず)を備えたプリンタとしてて構成され、入力されたデジタル画像信号に基づく画像を記録用紙上に形成する。
●画像データ構造
図1の画像読み取り部120により読み取られた画像は、上述したように一時的にRAM106に格納されている。一般に、RAM106は安価なDRAMで構成されることが多く、上述したようにDMACを介してデータの読み書きを行うためには、DRAMが性能を落とさずに読み書きできるような単位で、データへのアクセスを行うことが望ましい。ここで図4を用いて、RAM106におけるデジタル画像信号のデータ構造およびその格納方法について説明する。
図4において、400はRAM106に格納されるデジタル画像信号のデータ構造を示し、図中のIMG_AREA_STR_ADDRからIMG_AREA_END_ADDRまでが、画像処理における1処理単位としてのデータを格納する領域である。図4に示す例では、この処理単位内の領域に、S0_IMGからS3_IMGまでの4色分のデータが格納されている。この4色のデータは、画像読み取り部120で読み取られた画像に対して色空間変換や濃度補正処理を施すことによって、第1色K(Black)、第2色M(Magenta)、第3色C(Cyan)、第4色Y(Yellow)用に変換されたものである。RAM106には、これら第1色〜第4色のデータが面順次で格納されている。DRAMの性能を落とさずにデータへのアクセスができるように、色ごとに格納されるデータの容量の最小単位(アクセス単位)は、図中408に示すように32ビット×8ワードの32バイトとなっている。したがって、S0_IMGからS3_IMGまでのデータの格納容量は32バイトの整数倍となる。
次に、各色のデータ構造について詳しく説明する。450は、S0_IMG420の領域に格納された第1色K(Black)の画像データ(以下、Kデータ)を示している。460は、Kデータ450内における上記32バイトのアクセス単位データであり、この例ではKデータ450内に該アクセス単位データ460がM×N個存在している。アクセス単位データ460内には470に示すように8個のデータがパッキングされており、その1データには、480に示すように8ビットのK(Black)のデータが4つ(4画素)パッキングされている。したがって、図中太枠で示すKデータ450は、8×4×M×N画素分のサイズとなる。
CPU102がDMAC194を起動することで、RAM106から上述したデータ構造を持つデジタル画像信号が読み出され、画像処理部150に入力される。
ここで図2に、本実施形態の画像処理部150が有する主要な回路構成の一例である、画像処理回路部200の構成を示す。まず処理画像入力回路220は、バス205を介して各種データを受け取るが、図4に示したパッキング済みのデジタル画像信号を受け取った場合、これを画素単位のデジタル画像信号にアンパックする。そして、該アンパック後のデジタル画像信号は、後段の画像処理回路(1)230〜画像処理回路(P)280に送られ、各種補正処理もしくは画像処理が施される。そして処理画像出力回路290にて、図4に示す32バイト単位のデータに再度パッキングしたデジタル画像信号を作成し、DMAC196を介してRAM106に補正処理(画像処理)済みのデジタル画像信号として書き戻す。230〜280の画像処理回路(1)〜(P)では、そのいずれかにおいて入力色補正処理、空間フィルタ処理、色空間変換、濃度補正処理、及び中間調処理、等の画像処理をそれぞれ行っている。これら230〜280の各画像処理回路(1)〜(P)では、例えば1色(1プレーン)に対する処理を行うとしても良いし、RGBやCMYKのように数色をセットとした処理を行うとしても良い。
●バンド高さ設定処理
本実施形態では、画像データを一定方向に分割して得られた複数のバンド領域に対し、該バンド領域毎に逐次的に画像処理を行う。このとき、バンド処理に特化した画像処理を、デジタル画像データの座標系(主走査方向×副走査方向)とは異なる、バンド領域座標系によって行うことを特徴とする。バンド領域座標系とは、上記図3(e)に示したような、バンド領域の長辺方向×短辺方向に相当する、長さ方向×高さ方向によって表さる。上述したように、バンド領域の長さ方向は画像データの主走査方向または副走査方向のサイズに相当するが、その高さ方向については分割サイズに応じて任意に設定可能である。なお詳細は後述するが、本実施形態におけるバンド領域の高さ方向のサイズは、長さ方向のサイズよりも小さいことが望ましい。
以下、本実施形態のバンド領域座標系におけるバンド高さの設定処理について、図5を用いて説明する。本実施形態では、上述したような誤差拡散処理とバンド処理との併用による画質劣化を低減するために、誤差拡散処理を施すバンド領域内の処理領域を色毎(プレーン毎)に変更して、バンド毎の処理境界を色毎に異ならせることを特徴とする。
図5においては、画像データの副走査方向でバンド領域を分割し、図5(a)に示すバンド領域500を処理した後、図5(b)に示すバンド領域510、次に図5(c)に示すバンド領域520、と一連のバンド処理を行う例を示している。図5(d)に、この一連のバンド処理における、図5(b)に示すバンド領域510に対するバンド高さの設定例を示す。図5(d)において、第1色データ512はKのプレーンであり、同様に第2色データ514はM、第3色データ516はC、第4色データはY、の各色のプレーンを示す。図5(d)によれば、バンド領域510内の第1色データ512から第4色データ518において、「開始高さ」から「終了高さ」によって示される誤差拡散処理の処理範囲が、それぞれ異なるように設定されていることが分かる。
図5(d)に示すようにバンド領域510においては、隣接するバンド領域と重複する重複領域(以下、オーバラップ領域)が、第1色データ512から第4色データ518の全適用範囲(図中斜線で囲まれた範囲)の境界を含むように、その高さが設定される。以下、バンド領域の上端および下端それぞれのオーバラップ領域における画素数を、上端オーバラップ画素数および下端オーバラップ画素数と称する。
ここで図5(e)に、一連の複数バンド処理における、各バンド領域とその各色に対する処理範囲および処理境界の関係を示す。同図によれば、それぞれのバンド領域はその前後のバンド領域とオーバラップし、そのオーバラップ領域は、当該バンド内の各色の処理範囲に応じて定まることが分かる。すなわち、バンド領域内の上端部および下端部のそれぞれにおいて、全ての色のバンド境界を含む領域が、上端オーバラップ画素数および下端オーバラップ画素数で示されるオーバラップ領域として設定される。
これらオーバラップ領域のデータは、図5(a)〜(c)からも明らかなようにRAM106から重複して取得され、画像処理回路部200に入力される。
なお本実施形態で設定されるバンド領域間のオーバラップ領域(オーバラップ画素数)は、連続する上下のバンド領域間において各色の処理範囲が連続するように補完できれば、どのような大きさであっても構わない。
本実施形態では、以上のように各バンド領域間でオーバラップ領域を設けることにより、各バンド内の注目画素に対して近傍画素を参照した局所的な画像処理(誤差拡散処理)を、各バンド領域間で隙間なく確実に行う。このとき、各バンド内における色毎の処理範囲を異ならせる、すなわち実際に処理対象となるバンド高さを色毎に異ならせることを特徴とする。これにより、バンド境界において発生しがちな、誤差伝播の不連続性や掃き寄せ等による画質劣化が色ごとに異なる位置で発生するため、画像全体としてこれら画質劣化が視認されにくくなる。
なお、画像データを構成する複数色(複数プレーン)のうちの少なくとも2色間(2プレーン間)について、バンド領域内での処理範囲が異なるように設定すれば、バンド境界で視認される画質劣化を低減することができる。
●画像データの読み込み処理
以下、上述した形態からなる本実施形態のデジタル画像データを、RAM106から処理画像入力回路220に読み込む処理について、図6を用いて説明する。図6(a)において、点線605で囲まれた部分が、RAM106に格納されているデジタル画像データを模式的に示している。点線605内において、600はデジタル画像データの全体を示しており、該全体データ600から、上記図5で説明したように設定されたバンド高さからなるバンド領域610を抜き出して、画像処理を施すとする。画像処理対象となるバンド領域610は、その右側に620〜640で示すような構成からなる。すなわち、バンド領域620(610)は、バンド領域座標系で高さBdhが16ライン(16画素)であり、長さBdlが630〜640に示すように8×4×M画素である。なお、バンド領域620において、630〜640が後述するアクセス単位データ(1)〜(M)を示し、それぞれのサイズは16ライン×(8×4)画素である。
このバンド領域610をRAM106から読み出す際には、まず、点線605の下部に示すCPU680が、DMAC690に対して共有バス685を介して、RAM106からのバンド領域610の読み出し情報を設定する。なお、CPU680は図1に示すCPU102に対応し、DMAC690は同じくDMAC194に対応する。ここでDMAC690に設定される読み出し情報としては、RAM106内におけるバンド領域610の先頭アドレスと、32バイト単位のデータを連続何回読み出すかを示す連続読み出し量、およびインクリメント・アドレスと繰り返し回数、の各情報がある。図6(a)に示す例では、連続読み出し量は1回(32バイト)であり、インクリメント・アドレスは1ラインのデータ量である32バイト×M、繰り返し数は16回、である。
また、図6(a)に示すようにDMAC690と処理画像入力回路670(図2に示す処理画像入力回路220に対応)の間には、両モジュールからデータ・アクセス可能な共有バッファ660が存在する。そこでCPU680は共有バス685を介してDMAC690に対し、取得データの書き込み先である共有バッファ660の書き込み先頭アドレスも指示する。図6(a)に示す例では、共有バッファ660内の領域662に読み込みデータを一時保存するため、共有バッファ660に対する書き込み先頭アドレスは、領域662の先頭アドレスS0_BUF_STR_ADDRとなる。
DMAC690はCPU680からの指示を受けて、RAM106に保存された画像データのうちの1色について、バンド領域620内の630〜640に示すアクセス単位データ(1)〜(M)のいずれかを読み出す。ここで読み出されたアクセス単位データを650に示す。DMAC690はその後、取得したデータ650を、共有バス694を介して共有バッファ660の領域662に格納した後、CPU680へ割り込み信号692によって転送終了を通知する。
次にCPU680は、共有バス688を介して処理画像入力回路670に対し、共有バッファ660の読み出し情報を設定して起動する。ここで設定される読み出し情報としては、後述するバンド領域の高さ、該バンド領域における処理色の開始高さおよび終了高さ、画像データ・フォーマット、共有バッファの読み出し先頭アドレスS0_BUF_STR_ADDR、などの各情報である。
処理画像入力回路670は、共有バッファ660に対して、チップセレクト信号、アドレス信号などの制御信号672を介してリード・アクセスすることで、リード・データ674を取得する。そして得られたリード・データ674から1画素単位の1色の画素データ(画素値)を選び出し、画像処理回路部200の内部バス676(図2に示す内部バス225に対応)に画素データを出力する。
以上のように本実施形態では、バンド領域の長さ方向に対して垂直に画素が走査されていくことで、注目画素が逐次決定される。一般に、バンド領域の長さ方向は、画像データの読み取り時(または出力時)の主走査方向に一致する。したがって、本実施形態におけるバンド内走査方向は、読み取り時の主走査方向(バンド領域の長辺方向)に対して垂直な、読み取り時の副走査方向(バンド領域の短辺方向。以下、高さ方向)である。このように、バンド領域の読み取り時の主走査方向に対して垂直な方向でバンド内走査を行うことを、以下、クロスバンド処理と称する。
なお、共有バッファ660は、図6(b)の665に示すように、2つ以上のバッファ666と667で構成しても良い。図6(a)に示す例では、DMAC690と処理画像入力回路670で1つのバッファを共有しているため、時分割で動作を行う必要があるが、図6(b)に示すような複数バッファ構成にすることで、処理の高速化が望める。すなわち、処理画像入力回路670が共有バッファ667から画素データを取得をしている間に、DMAC690は共有バッファ666にRAM106からのデータを転送できるため、DMAC690と処理画像入力回路670の処理を並列化することができる。
デジタル画像データのバンド領域620(610)に対する画像処理を行う際には、バンド領域620内の630〜640に示すアクセス単位データ(1)〜(M)のそれぞれについて、図6(a)の下部に示したDMAC690による処理を繰り返せば良い。さらに、第1色から第4色まで、同様の処理を繰り返せば良い。
●誤差拡散処理
以下、本実施形態における誤差拡散処理について詳細に説明する。
図12(a)に、本実施形態の誤差拡散処理に用いる誤差拡散係数の一例を示す。すなわち図12(a)は、*で示す注目画素が近傍領域内の画素に拡散する誤差分布を示す。また図12(b)に、上記図12(a)に示す誤差拡散係数を用いて誤差拡散処理を行った場合に、注目画素*に対して近傍画素から拡散される誤差を算出する際に用いられるフィルタを示す。図12(b)に示すフィルタは、図12(a)に示す誤差拡散係数に対して点対称の形状となる。図12(c)は、注目画素をeとした場合に、該注目画素eに対して誤差拡散処理を実行する際に参照される画素の位置関係をa〜dの記号で示したものであり、すなわち、注目画素eの処理時にa〜d位置の画素の誤差を参照する必要がある旨が示されている。
図12(d)に、本実施形態における誤差拡散回路の構成例を示す。なお、この誤差拡散処理回路は上述したように、画像処理回路部200内における230〜280の画像処理回路(1)〜(P)のいずれかである。
図12(d)は、注目画素eが入力された状態を示しており、この注目画素eを処理するためには、上述したa〜dの画素位置を処理した際の演算結果として得られる量子化誤差ea〜edが必要である。ここで、a,b,cの画素位置の量子化誤差ea,eb,ecについては、遅延メモリ740に既に記憶されている。また、注目画素eの直前に処理された画素位置dの量子化誤差edは、遅延レジスタ746に既に記憶されている。量子化誤差ea,eb,ecは遅延メモリ740から遅延回路744を介して取り出されて、積和演算器755に入力される。加えて、量子化誤差edも遅延レジスタ746から積和演算器755に入力される。また、誤差拡散係数レジスタ750に記憶されている、図12(b)に示した4種類の誤差拡散係数も積和演算器755に入力される。
積和演算器755では、量子化誤差ea〜edのそれぞれに対して、対応する誤差拡散係数による重み付けを行い、該重み付け後の値と注目画素値eとの和を、積和演算結果758として出力する。量子化器760は、積和演算器755からの積和演算結果758を、所定の閾値に基づいて所定の量子化代表値に量子化して、量子化結果762を出力する。逆量子化器770は、量子化器760からの量子化結果762を逆量子化して量子化代表値に戻し、これを逆量子化結果772として出力する。減算器780では、積和演算器755から出力された積和演算結果758と、逆量子化器770から出力された逆量子化結果772との差を算出し、量子化誤差eeとして出力する。
減算器780から出力された量子化誤差eeは、遅延レジスタ746に記憶され、次の画素を処理する際に用いられる。また、注目画素eを処理するために用いられた量子化誤差edは、遅延回路744を介して遅延メモリ740に記憶され、バンド領域の長さ方向の次ラインの画素を処理する際に用いられる。
図7は、図12(d)に示す誤差拡散回路によって誤差拡散処理が行われる際に、遅延メモリ740に量子化誤差が格納される様子を示す図である。本実施形態においてはクロスバンド処理を行うため、バンド領域510を処理する際の画素の走査方向は、図7に矢印710で示すように、バンド領域の長さ方向に対して垂直方向(高さ方向)である。バンド領域510において、まず左上の画素を注目画素eとして走査を開始し、高さ方向に1画素列分の走査を行って注目画素eを決定していく。そして、該画素列における下端の画素の処理が終了すると、注目画素eをバンド領域の長さ方向に1画素遷移し、バンド領域510における新たな画素列の上端の画素から下端の画素へ高さ方向の走査を行っていく。このような高さ方向への走査を、バンド領域の全ての画素に対して処理が終了するまで繰り返す。
図7は、図5(d)に示す第1色データ512に対する誤差拡散処理において、その走査時における注目画素eと、該注目画素eの処理時に遅延メモリ740に保持されている画素位置との関係を示している。上述したように本実施形態ではクロスバンド処理を行うため、図7において注目画素eはバンド領域の左上から高さ方向に順次遷移し、注目画素eがバンド領域の上端に位置する場合、中央に位置する場合、下端に位置する場合のそれぞれの例を示している。図7によれば、遅延メモリ740には図中斜線部で示されるように、注目画素eに対する走査の一つ前の走査によって得られた量子化誤差と、当該走査中に得られた量子化誤差とが保持されている。なお遅延メモリ740において、一つ前の走査によって得られた量子化誤差は、現在の走査によって選られた量子化誤差によって順次置き換えられる。
図7によれば、遅延メモリ740が量子化誤差を保持すべき画素数が、バンド高さに依存することが分かる。言い換えれば遅延メモリ740は少なくとも、バンド高さに相当する画素数分の演算結果を保持可能であれば良い。バンド領域の短辺方向に相当するバンド高さは、長辺方向、すなわち一般に画像全体が形成される記録用紙の幅に相当するバンド長さよりも小さいため、遅延メモリ740が保持すべき画素数を削減することができる。したがって、バンド高さ方向での走査を行う本実施形態の誤差拡散処理においては、バンド長さ方向での走査を行う場合と比べて、誤差拡散回路における遅延メモリ740の容量を削減でき、省メモリ化が実現される。
なお、遅延メモリ740の容量は、誤差拡散処理に用いられるフィルタ形状によって変動する。すなわち遅延メモリ740としては、フィルタにおける注目画素の走査ラインよりも前に走査される走査ライン数と、バンド高さ相当の画素数とを乗じた画素数分の演算結果を保持可能な容量が必要である。
なお、実際に誤差拡散処理を施す範囲としては、第1色データ512における適用領域の開始高さから終了高さまでで良いが、図7ではバンド領域全体に対して誤差拡散処理を施す例を示している。ただしこの場合、誤差拡散処理結果をRAM106に書き出す際には、図7に示す第1色データ512の開始高さから終了高さまでの範囲の結果を書き出す。
以上説明したように本実施形態によれば、誤差拡散処理とバンド処理とを併用した場合に生じる画質劣化を、色(プレーン)毎に処理境界を異ならせることによって低減することができる。また、誤差拡散処理時のバンド内走査をバンド長さ方向ではなくバンド高さ方向において行うことによって、保持すべき量子化誤差数(画素数)を低減し、遅延メモリの低容量化による回路規模の削減が達成できる。
なお、本実施形態では誤差拡散処理とバンド処理とを併用する例について説明したが、空間フィルタ処理等の局所(近傍)画像処理とバンド処理とを併用する場合であれば、本発明は適用可能である。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態における画像処理装置の構成は上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
上述した第1実施形態においては、誤差拡散処理とバンド処理とを併用する際に、バンド領域内で色(プレーン)毎の処理範囲を異ならせることで、該併用による画質劣化を低減する例を示した。しかしながら、上記誤差拡散処理に限らず、スキャナなどのセンサ・デバイスで読み取った画像に対する補正処理をバンド処理と併用する場合にも、やはり画質劣化が発生する。これは、一般にセンサ・デバイスにおいては、各色(R,G,B)に対応するセンサの位置関係が決まっているため、各色に対応して読み取ったデジタル画像データにずれが生じてしまうことに起因する。第2実施形態においては、センサ・デバイスで読み取った色毎の画像データに対してMTF補正等の画像処理を施す際にも、やはりバンド領域内で色(プレーン)毎の処理範囲を異ならせることによって、好適な画像処理結果を得る例を示す。
図8(a)は、紙面800に対して、スキャナ810が読み取り動作を行っている状態を示している。ここでスキャナ810は、紙面800の主走査方向幅(紙幅)よりも長いライン形状を有し、一度に1ラインの画像データを読み取ることが可能である。したがって、紙面800の副走査方向にスキャナ810が走査する、もしくは紙面800が紙送りされることで、紙面800全体の画像を読み取ることができる。
スキャナ810の構成をさらに説明するために、図8(b)に、図8(a)における断面805の拡大図を示す。図8(b)によれば、スキャナ810は3本のライン形状のセンサ812、814、816で構成されており、各々のセンサはそれぞれ、第1色、第2色、第3色に対応する特定波長の感度を有し、それぞれが各色(プレーン)の画像データを読み取る。スキャナ810を構成する各センサ812、814、816は物理的に同じ位置に配置することはできないため、ある時刻における各センサ(色毎)の読み取り位置には、図中に読み取り位置ズレ820として示されるように、常に数画素程度のズレがある。したがって、ある時刻からある時刻までのバンド領域の読み取り画像データについて補正処理を行う場合、このズレ量を考慮する必要がある。
そこで第2実施形態においては色毎の読み取り位置ズレ820の影響を払拭すべく、バンド領域の高さを設定する。図8(c)に、第2実施形態におけるバンド領域と処理領域の関係を示す。同図によれば、各バンド領域における色毎の処理範囲が、読み取り位置ズレ820と同量だけズレるように設定されていることが分かる。なお、各バンド領域は、上述した第1実施形態と同様にオーバラップ領域を有し、図5(e)を用いて説明したようにオーバラップ領域は、当該バンド内の各色の処理範囲に応じて定まる。すなわち第2実施形態によれば、上端オーバラップ画素数および下端オーバラップ画素数、各色(プレーン)毎の処理範囲が、上述したスキャナ810における色毎の読み取り位置ズレ820に応じて決定される。
以上のように読み取り画像データにおけるバンド領域の高さが設定されると、以降は上述した第1実施形態と同様に、該読み取り画像データに対してMTF補正等の画像補正処理をバンド処理によって行うことができる。このとき、スキャナ810における各色の読み取り位置ズレ820は、バンド領域のオーバラップにより吸収されるため、適切な処理結果が得られる。
以上説明したように第2実施形態によれば、色(プレーン)毎に、センサ・デバイスの読み取り位置にズレがある場合に、該位置ズレ量に応じてバンド領域の高さを設定する。これにより、上述した第1実施形態と同様にバンド処理による遅延メモリの省メモリ化を実現しつつ、適切な補正処理をバンド処理によって実現することができる。
<変形例>
上述した第1実施形態においては、RAM106に格納されるデジタル画像信号が、図4に示すような面順次のデータ構造からなる例を示したが、これが点順次のデータ構造であっても、本発明は適用可能である。ここで図9に、処理対象となる点順次のデータ構造例を示し、450が全画像データである。460は図4と同様に、32バイトのアクセス単位データであり、アクセス単位データ460内には470に示すように8画素分のデータがパッキングされている。そして、470における1画素分のデータには、480に示すように各10ビットのR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)のデータがパッキングされている。なお、DRAMによる32バイト単位でのデータアクセスを可能とするために、1画素分のデータ480としては、R,G,Bデータの全30ビットに対し2ビットの無効データを追加し、全32ビットとする。したがって、図中太枠で示す全画像データ450は、8M×N画素分のサイズとなる。このように、図9に示すような点順次構成の画像データに対しても、32バイト単位でのアクセスが可能であるから、上述した第1および第2実施形態におけるバンド処理が実行可能である。
また、バンド領域の長さ方向を、画像データの副走査方向に合わせて設定することも可能である。例えば図11(a)〜(c)に示すように、画像データの主走査方向でバンド領域を分割した場合、各バンド領域の長さ方向は、図11(d)に示すように画像データの副走査方向となる。この場合、図9に示す画像データ構造における32バイトのアクセス単位データ460に含まれる画素の領域を、主走査方向に1画素、副走査方向に8画素と設定することで、上記第1および第2実施形態におけるバンド処理が実行可能である。
また、上述した第1および第2実施形態においては、色毎のバンド高さ、すなわち色毎の処理領域の大きさを変更することができるため、色毎に最適な画像処理を施すことができる。
また、上記第1および第2実施形態における画像処理は、バンド領域間での依存関係がなく、バンド領域毎に独立して実行することができる。したがって、予め複数のバンド領域分についてバンド高さを確定した場合には、画像処理をバンド領域毎に逐次的に行う必要はなく、バンド領域毎に分散並列処理を行うことによって、画像処理を高速化できる。さらに、バンド高さが確定された複数のバンド領域を、複数のプロセッサと該プロセッサが所有するメモリに展開することで、各プロセッサにて誤差拡散処理やセンサ・デバイス補正、トラッピング処理等の画像処理を実行できることは言うまでもない。
<他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (13)

  1. 画像データを分割して得られる複数のバンド領域であって、各バンド領域が該バンド領域に隣接するバンド領域と重複する部分を有する複数のバンド領域のそれぞれに対して画像処理を行うことによって、前記画像データに対して前記画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像データを構成する複数プレーンのそれぞれについて、該プレーンから、前記複数のバンド領域の何れかにそれぞれが含まれる複数の処理範囲の画像データを取得する取得手段と、
    前記複数プレーンのそれぞれについて、前記取得手段が取得した該プレーンの前記複数の処理範囲の画像データに対して前記画像処理を行う画像処理手段とを有し、
    前記複数のバンド領域における前記複数の処理範囲の画像データの端の位置は、前記複数プレーンのうち少なくとも2つのプレーン間で互いに異なることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得手段は、前記画像処理における主走査方向および副走査方向の少なくとも一方の方向において各プレーンの処理範囲の画像データに含まれる画素数が等しくなるように前記複数の処理範囲の画像データを取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記取得手段は、各プレーンにおいて互いに隣接する処理範囲の画像データが互いに隣接するバンド領域に含まれるように、前記複数の処理範囲の画像データを取得することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理における注目画素に対する演算結果を保持する保持手段をさらに有し、
    前記保持手段は、少なくとも前記バンド領域の短辺方向の画素数分の演算結果を保持可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理は、前記注目画素に対する誤差拡散処理であり、
    前記画像処理手段は、前記注目画素に対する量子化誤差を前記保持手段に保持することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記複数プレーンのそれぞれに対応した複数のセンサによって原稿を読み取ることによって前記画像データを得る読み取り手段をさらに有し、
    前記取得手段は、前記複数プレーン間の前記端の位置の差分が前記複数のセンサの読み取り位置の差分と等しくなるように、前記複数の処理範囲の画像データを取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理手段は、前記複数の処理範囲の画像データに対する前記画像処理を並列に行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記取得手段がアクセス可能であり、前記複数のバンド領域の画像データを保存する保持手段とを有し、
    前記取得手段は、処理対象のプレーンについて、前記処理範囲を定義する開始高さおよび終了高さを示す読出し情報に基づいて、前記保持手段に保持されたバンド領域の画像データから、前記処理範囲の画像データを取得することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記保持手段は、前記画像データの主走査方向に読みだして前記バンド領域の画像データを保持し、
    前記画像処理手段は、前記主走査方向と垂直な方向に走査して注目画素を決定し、該注目画素に対して順に画像処理することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 隣接するバンド領域において、各プレーンの処理範囲が連続するように、前記処理範囲が設定されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記画像処理手段は、前記処理範囲の画像データにおける注目画素について、予め定められた近傍領域内で既に処理済みの画素における処理結果を参照して画像処理を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 画像データを分割して得られる複数のバンド領域であって、各バンド領域が該バンド領域に隣接するバンド領域と重複する部分を有する複数のバンド領域のそれぞれに対して画像処理を行うことによって、前記画像データに対して前記画像処理を行う画像処理方法であって、
    取得手段が、前記画像データを構成する複数プレーンのそれぞれについて、該プレーンから、前記複数のバンド領域の何れかにそれぞれが含まれる複数の処理範囲の画像データを取得する取得ステップと、
    画像処理手段が、前記複数プレーンのそれぞれについて、前記取得ステップで取得した該プレーンの前記複数の処理範囲の画像データに対して前記画像処理を行う画像処理ステップとを有し、
    前記複数のバンド領域における前記複数の処理範囲の画像データの端の位置は、前記複数プレーンのうち少なくとも2つのプレーン間で互いに異なることを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータを請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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