JP5581682B2 - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気装置に関し、特に、縦置きV型内燃機関の一対のバンクから排気される排気ガスを独立して排気する2系統の排気経路を有する内燃機関の排気装置に関する。
従来、シリンダ室をバンク毎に独立させたV型内燃機関から排気ガスを大気に排出する排気装置として、並列に設置された2系統の排気管にそれぞれ消音器を設けた、所謂、デュアルマフラを採用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、デュアルマフラを有する排気装置を示す図である。図5において、図示しないV型内燃機関の右バンクに設けられたエキゾーストマニホールドにはフロントパイプ1が接続されているとともに、V型内燃機関の左バンクに設けられたエキゾーストマニホールドにはフロントパイプ2が接続されている。
フロントパイプ1、2には触媒コンバータ3、4が設けられており、フロントパイプ1、2の下流端は、合流管5に連結され、フロントパイプ1、2から排出される排気ガスは、合流管5で合流するようになっている。
合流管5の下流端にはリヤパイプ6、7がそれぞれ接続されており、このリヤパイプ6、7にはサブマフラ8、9が取付けられている。リヤパイプ6、7の下流端にはフランジが形成されており、このフランジは、テールパイプ12、13のフランジに連結されている。すなわち、リヤパイプ6、7とテールパイプ12、13は、フランジ10、11によって連結されている。また、テールパイプ12、13にはメインマフラ14、15が取付けられている。
また、リヤパイプ6、7にはサポートブラケット16a、16bが取付けられているとともに、メインマフラ14、15にはサポートブラケット17a、17b、18a、18bが取付けられており、このサポートブラケット16a、16b、17a、17b、18a、18bは、図示しないサポートゴムを介して床下を構成する車体フレームに弾性的に連結されている。
この排気装置は、フロントパイプ1、リヤパイプ6、サブマフラ8、テールパイプ12およびメインマフラ14によって第1の排気部19aが構成されているとともに、フロントパイプ2、リヤパイプ7、サブマフラ9、テールパイプ13およびメインマフラ15によって第2の排気部19bが構成されており、排気装置を第1の排気部19aと第2の排気部19bとに分割することができるため、排気装置の重量が増大するのを防止することができるとともに、排気装置が大型化してしまうのを防止することができる。
これに加えて、排気装置を第1の排気部19aと第2の排気部19bとに分割することにより、メインマフラ14、15が周辺部材と干渉しないように排気装置を車体に取付けることができ、すなわち、排気装置のレイアウトの自由度を向上させることができ、車載性を向上させることができる。
ところで、V型内燃機関は、一対のバンクの気筒列方向が車両の幅方向に延びて横置きに配置される形式と、一対のバンクの気筒列方向が車両の前後方向に延びて縦置きに配置される形式とがある。
この排気装置を縦置きのV型内燃機関を取付けた場合には、内燃機関が振動したときに車両の前後方向に延在するロール軸Gを中心に第1の排気部19aと第2の排気部19bとが上下交互に変動することになる。
特に、第1の排気部19aと第2の排気部19bとの最後端に位置するメインマフラ14、15は、第1の排気部19aと第2の排気部19bを構成する部品の中で重量が最も大きいので、図6に示すように、ロール軸Gを中心にメインマフラ14、15が実線で示すように交互に変動を行う場合および破線で示すように上下に変動を行う場合には、メインマフラ14、15の上下の振れ幅が最も大きくなる。
特に、排気装置の固有振動数(共振周波数)が内燃機関の振動周波数と一致すると排気装置が共振してメインマフラ14、15の上下変動の振れ幅が大きくなって排気装置の振動が増幅されてしまい、車両のNV(Noise and Vibration:騒音と振動)性能が悪化してしまう。
車両のNV性能が悪化するのを回避するためには、第1の排気部19aと第2の排気部19bを連結ブレース(斜材)等の補強部材によって連結したり、フロントパイプ1、2、リヤパイプ6、7、テールパイプ12、13の板厚を大きくする等して、排気装置の強度を増大させることにより、メインマフラ14、15が上下交互に変動するのを抑制することに加えて、メインマフラ14、15に特定の周波数の振動を吸収するダイナミックダンパを取付けることにより、排気装置の共振振動をダイナミックダンパで吸収することが考えられる。
特開2005−282530号公報
しかしながら、このような従来の内燃機関の排気装置にあっては、車両のNV性能が悪化するのを回避するために、第1の排気部19aと第2の排気部19bを補強部材によって連結したり、パイプの板厚を大きくすることに加えて、ダイナミックダンパを設ける必要があるため、排気装置の重量が増大してしまうという問題がある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、簡素な構成によってV型内燃機関から第1の消音器および第2の消音器に振動が伝達されるのを抑制することにより、車両のNV性能が悪化するのを防止することができるようにして、軽量化を図ることができる内燃機関の排気装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の排気装置は、上記目的を達成するため、(1)一対のバンクの気筒列方向が車両の前後方向に延びて位置するように縦置きされるV型内燃機関に接続され、前記一対のバンクから排気される排気ガスを独立して排気する2系統の排気経路を有する内燃機関の排気装置であって、前記V型内燃機関の一方のバンクに接続され、第1の消音器を備えた第1の排気管と、前記V型内燃機関の他方のバンクに接続されるとともに、前記第1の排気管に対して車両の前後方向のロール軸を挟んで前記第1の排気管と並列に設置され、第2の消音器を備えた第2の排気管とを備え、前記第1の排気管と前記第2の排気管の所定の位置にボールジョイントをそれぞれ設置し、前記ボールジョイントは、前記第1の消音器および前記第2の消音器が前記ロール軸を中心に上下交互に変動するときの変位が小さくなる位置に設置されるものから構成される。
この排気装置は、第1の排気管と第2の排気管の所定の位置にボールジョイントをそれぞれ設置し、ボールジョイントを、第1の消音器および第2の消音器がロール軸を中心に上下交互に変動するときの変位が小さくなる位置に設置しているので、V型内燃機関が振動したときに、第1の排気管および第2の排気管の途中に設けられたボールジョイントによって振動を吸収することができる。
このため、第1の消音器と第2の消音器に内燃機関の振動が伝達されてしまうのを抑制することができ、第1の消音器および第2の消音器がロール軸に対して上下交互に変動するのを抑制することができる。
このため、共振振動が発生した場合でも共振振動を低減することができ、車両のNV性能が悪化するのを防止することができる。
このように、第1の排気管および第2の排気管の途中にボールジョイントを設けるだけの簡素な構成によって第1の消音器および第2の消音器の上下変動を抑制することができるため、排気装置の軽量化を図ることができる。
また、第1の排気管および第2の排気管の途中にボールジョイントを設けることにより、第1の排気管および第2の排気管を車両の前後方向に分割することができるため、第1の消音器および第2の消音器が周辺の部材と干渉しないように排気装置を車両に取付けることができる。このため、排気装置のレイアウトの自由度を向上させることができ、排気装置の車載性を向上させることができる。
上記(1)に記載の内燃機関の排気装置において、(2)前記ボールジョイントは、前記第1の排気管と前記第2の排気管が前記ロール軸に対して上下交互に変動するときの変動モードの腹となる位置に設置されるものから構成されている。
この排気装置は、ボールジョイントが、第1の排気管と第2の排気管がロール軸に対して上下交互に変動するときの変動モードの腹となる位置に設置されるので、ボールジョイントによって変動モードの腹の幅、すなわち、第1の消音器と第2の消音器の上下変動の振れ幅を小さくすることができる。このため、第1の消音器および第2の消音器がロール軸に対して上下交互に変動するのをより一層抑制することができる。
上記(1)または(2)に記載の内燃機関の排気装置において、(3)前記第1の消音器および前記第2の消音器が、前記第1の排気管および前記第2の排気管の排気ガスの排気方向下流端に設けられ、前記ボールジョイントは、前記第1の消音器および前記第2の消音器に対して排気ガスの排気方向上流側に設けられるものから構成されている。
この排気装置は、第1の消音器および第2の消音器が、第1の排気管および第2の排気管の後端に設けられ、ボールジョイントが第1の消音器および第2の消音器の上流側に設けられるので、V型内燃機関が振動したときに、第1の排気管および第2の排気管の途中に設けられたボールジョイントによって振動を吸収することができる。
このため、V型内燃機関から排気装置に振動が伝達されたときに、第1の消音器と第2の消音器の上流側のボールジョイントによって振動を吸収することができ、第1の消音器および第2の消音器に振動が伝達されてしまうのを抑制することができる。このため、第1の消音器および第2の消音器がロール軸に対して上下交互に変動するのを確実に抑制することができる。
本発明によれば、簡素な構成によってV型内燃機関から第1の消音器および第2の消音器に振動が伝達されるのを抑制することにより、車両のNV性能が悪化するのを防止することができるようにして、軽量化を図ることができる内燃機関の排気装置を提供することができる。
本発明に係る内燃機関の排気装置の一実施の形態を示す図であり、排気装置の上面図である。 本発明に係る内燃機関の排気装置の一実施の形態を示す図であり、図1のA方向矢視側面図である。 本発明に係る内燃機関の排気装置の一実施の形態を示す図であり、ボールジョイントの断面図である。 本発明に係る内燃機関の排気装置の一実施の形態を示す図であり、排気装置の変動モードを表す図である。 本発明に係る内燃機関の排気装置の一実施の形態を示す図であり、従来の排気装置の正面図である。 本発明に係る内燃機関の排気装置の一実施の形態を示す図であり、従来のメインマフラの上下変動を示す図である。
以下、本発明に係る内燃機関の排気装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図4は、本発明に係る内燃機関の排気装置の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1、2において、V型内燃機関としてのV型エンジン21は、一対のバンクである右バンク21aおよび左バンク21bを備えており、右バンク21aおよび左バンク21bの気筒列方向が車両の前後方向に延びるように車両に縦置きに設置されている。
本実施の形態のV型エンジン21は、右バンク21aおよび左バンク21bにそれぞれ3つの気筒22、23が設けられている。なお、気筒22、23は、右バンク21aおよび左バンク21bのシリンダブロック内に設けられており、気筒22、23にはピストンが摺動自在に設けられている。また、気筒22、23から排出される排気ガスは、シリンダブロックの上部に設けられたシリンダヘッドの排気ポートを通してエキゾーストマニホールド24、25に排出される。
このエキゾーストマニホールド24、25は、シリンダヘッドの排気ポートに連通するそれぞれ3つの分岐枝管と分岐枝管を集合する集合管とから構成されており、この集合管の下流端にはフランジ24a、25aが設けられている。
このフランジ24a、25aにはフロントパイプ26、27の上流端に設けられたフランジ26a、27aが締結されており、フロントパイプ26、27は、フランジ26a、27a、24a、25aを介してエキゾーストマニホールド24、25に連結されている。なお、上流は、排気ガスの排気方向の上流のことであり、下流は、排気ガスの排気方向の下流のことである。
まだフロントパイプ26、27には触媒コンバータ28、29および排気音を消音するサブマフラ30、31が設けられている。
触媒コンバータ28、29は、ハニカム基材または粒状の活性アルミナ製担体に白金、パラジウム等の触媒を付着させたものが本体ケースに収納されたものから構成されており、NOxの還元やCO、HCの酸化を行うようになっている。
また、サブマフラ30、31は、フロントパイプ26、27の周囲を取り囲む共鳴室を有し、共鳴室によって排気装置に発生する気柱共鳴を低減するようになっている。この気柱共鳴は、フロントパイプ26、27と後続するテールパイプとの長さに応じた周波数の排気騒音であり、通常、気柱共鳴の音圧分布の腹に位置するように排気装置に取付けられている。
また、フロントパイプ26、27は、プロテクタ32によって連結されており、サブマフラ30、31は、連結部材33によって連結されている。
また、フロントパイプ26、27は、ボールジョイント34、35を介してテールパイプ36、37に接続されている。また、テールパイプ36、37の下流端には第1の消音器を構成するメインマフラ38および第2の消音器を構成するメインマフラ39がそれぞれ取付けられており、このメインマフラ38、39は、内部に特定の周波数の排気音を消音する共鳴室と排気ガスを拡張して消音する拡張室とを備えている。
なお、フロントパイプ26、27およびテールパイプ36、37が排気管を構成している。
図3に示すように、ボールジョイント34、35は、フロントパイプ26、27の後端部が嵌合される円筒部材41を有しており、この円筒部材41の外周部にはフランジ42が設けられている。
また、ボールジョイント34、35は、テールパイプ36、37の上流端が嵌合される嵌合部43aおよび嵌合部43aからテールパイプ36、37側に向かって外方に広がるように湾曲する湾曲部43bを有する円筒部材43を有しており、この円筒部材43の外周部にはフランジ44が設けられている。
また、円筒部材43の湾曲部43bの内周面にはフロントパイプ26、27の外周面を取り囲むようにしてシールリング45が設けられており、円筒部材41および円筒部材43はフロントパイプ26、27の軸方向においてシールリング45を挟んで対向している。
また、フランジ42およびフランジ44はコイルスプリング46を介してボルト47によって連結されており、コイルスプリング46はフランジ44とボルト47のヘッドとの間に圧縮した状態で装着されている。
したがって、コイルスプリング46の付勢力によりフランジ42とフランジ44とはシールリング45を挟み込む方向に付勢され、円筒部材43の湾曲部43bの内周面とシールリング45とが圧接される。
このような構成を有するボールジョイント34、35にあっては、シールリング45の外周面が円筒部材43の湾曲部43bの内周面と当接するため、シールリング45と湾曲部43bの内周面とが摺動することによって円筒部材41および円筒部材43が相対回動する。
このとき、ボールジョイント34、35は、全体としてロール軸G1(図1参照)を中心に矢印B1(図1、図3参照)で示す上下方向に揺動することにより、フロントパイプ26、27とテールパイプ36、37とを揺動させるようになっている。
すなわち、図3に示すように、ボールジョイント34、35の揺動中心線A1に対して上下方向に揺動することにより、フロントパイプ26、27からテールパイプ36、37に伝達される振動を吸収してメインマフラ38、39にV型エンジン21からの振動が伝達されるのを防止するようになっている。
また、揺動中心線A1を中心に円筒部材41および円筒部材43が相対回動することに加えて、円筒部材41および円筒部材43の相対回動時のシールリング45と湾曲部43bの摩擦やシールリング45自体の弾性変形、あるいはコイルスプリング46の弾性変形等により、V型エンジン21からフロントパイプ26、27およびテールパイプ36、37を介してメインマフラ38、39に伝達される振動を吸収している。
また、テールパイプ36、37にはL字形状のサポートブラケット48、49が取付けられており、このサポートブラケット48、49の先端部は、サポートゴム48a、49aに嵌合している。
このサポートゴム48a、49aには床下を構成する車体フレームに設けられたサポートブラケットが嵌合している。なお、車体フレームは、例えば、サイドメンバ、クロスメンバ等の部材である。
また、メインマフラ38、39にはL字形状のサポートブラケット50、51、52、53が取付けられており、このサポートブラケット50、51、52、53の先端部は、サポートゴム50a、51a、52a、53aに嵌合している。
このサポートゴム50a、51a、52a、53aには車体フレームに設けられたサポートブラケットが嵌合している。
したがって、排気装置は、テールパイプ36、37およびメインマフラ38、39がサポートブラケット48〜53およびサポートゴム48a〜53aを介して車体フレームに弾性的に懸架される。
本実施の形態では、エキゾーストマニホールド24、フロントパイプ26、触媒コンバータ28、サブマフラ30、テールパイプ36、メインマフラ38が第1の排気部54を構成しているとともに、フロントパイプ27、触媒コンバータ29、サブマフラ31、テールパイプ37、メインマフラ39が第1の排気部54に並列に設置された第2の排気部55を構成しており、第1の排気部54および第2の排気部55が排気装置20を構成している。すなわち、本実施の形態の排気装置20は、第1の排気部54および第2の排気部55によりV型エンジン21の排気ガスを排気する2系統の排気経路を有している。
また、ボールジョイント34、35は、排気装置20を構成する部材の中で重量が最も大きいメインマフラ38、39の上流側に設けられている。
次に、作用を説明する。
縦置きのV型エンジン21は、車両の運転時に車両の幅方向に交互に傾くように振動するため、第1の排気部54と第2の排気部55とは、車両の前後方向に延在するロール軸G1(図1参照)を中心に上下交互に変動することになる。
排気装置20を構成する部材の中で重量が最も大きいメインマフラ38、39がテールパイプ36、37の下流端に設けられている場合には、メインマフラ38、39がロール軸G1を中心に上下交互に変動するときの振れ幅が最も大きくなる。
本実施の形態では、第1の排気部54と第2の排気部55とがロール軸G1を中心に上下交互に変動するときの変動モード(振動モード)を解析し、この変動モードに基づいてボールジョイント34、35を設置している。
本実施の形態では、重量が最も大きいメインマフラ38、39をテールパイプ36、37の下流端に設けたので、変動モードの腹aは、メインマフラ38、39の上流側で、かつ、サブマフラ30、31の下流のテールパイプ36、37に近接する位置となる。
このように構成を有する排気装置20にあっては、V型エンジン21がロール軸G1を中心に車両の幅方向に交互に傾くように振動したときに、V型エンジン21から排気装置20に振動が伝達されると、ボールジョイント34、35が揺動中心線A1に対して上下方向に揺動することにより、フロントパイプ26、27からテールパイプ36、37に伝達される振動を吸収してV型エンジン21からメインマフラ38、39に振動が伝達されるのを防止することができる。
すなわち、本実施の形態のボールジョイント34、35を、第1の排気部54と第2の排気部55とがロール軸G1を中心に上下交互に変動するときの変動モードの腹aの位置することにより、メインマフラ38、39がロール軸G1を中心に上下交互に変動するときの変位が小さくなる位置にボールジョイント34、35が設置されることになる。
以上のように、本実施の形態では、ボールジョイント34、35を、メインマフラ38、39がロール軸G1を中心に上下交互に変動するときの変位が小さくなる位置に設置することにより、フロントパイプ26、27からテールパイプ36、37に伝達される振動をボールジョイント34、35で遮断することができ、メインマフラ38、39にV型エンジン21から振動が伝達されてしまうのを抑制することができる。
このため、メインマフラ38、39がロール軸G1に対して上下交互に変動するときの腹の幅、すなわち、メインマフラ38、39の上下の振れ幅を小さくしてメインマフラ38、39の上下変動を抑制することができる。
このため、排気装置20に共振振動が発生した場合でも共振振動を低減することができ、車両のNV性能が悪化するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、フロントパイプ26、27とテールパイプ36、37とをボールジョイント34、35によって連結するだけの簡素な構成によってメインマフラ38、39の上下変動を抑制することができるため、排気装置20の軽量化を図ることができる。
また、本実施の形態では、フロントパイプ26、27とテールパイプ36、37とをボールジョイント34、35によって連結することにより、フロントパイプ26、27とテールパイプ36、37とを車両の前後方向に分割することができるため、メインマフラ38、39が周辺の部材と干渉しないように排気装置20を車両に取付けることができる。このため、排気装置20のレイアウトの自由度を向上させることができ、排気装置20の車載性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、メインマフラ38、39をテールパイプ36、37の下流端に設け、ボールジョイント34、35をメインマフラ38、39の上流側に設けたので、V型エンジン21が振動したときに、メインマフラ38、39の上流側でメインマフラ38、39に伝達される振動を遮断することができる。このため、メインマフラ38、39がロール軸G1に対して上下交互に変動するのを確実に抑制することができる。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る内燃機関の排気装置は、簡素な構成によってV型内燃機関から第1の消音器および第2の消音器に振動が伝達されるのを抑制することにより、車両のNV性能が悪化するのを防止することができるようにして、軽量化を図ることができるという効果を有し、特に、縦置きV型内燃機関の一対のバンクから排気される排気ガスを独立して排気する2系統の排気経路を有する内燃機関の排気装置等として有用である。
20 排気装置
21 V型エンジン(V型内燃機関)
21a 右バンク
21b 左バンク
22、23 気筒
24、25 エキゾーストマニホールド(排気装置)
26、27 フロントパイプ(排気管、排気装置)
28、29 触媒コンバータ(排気装置)
30、31 サブマフラ(排気装置)
34、35 ボールジョイント
36、37 テールパイプ(排気管、排気装置)
38 メインマフラ(第1の消音器、排気装置)
39 メインマフラ(第2の消音器、排気装置)

Claims (3)

  1. 一対のバンクの気筒列方向が車両の前後方向になるように縦置きされるV型内燃機関に接続され、前記一対のバンクから排気される排気ガスを独立して排気する2系統の排気経路を有する内燃機関の排気装置であって、
    前記V型内燃機関の一方のバンクに接続される第1のフロントパイプと第1の消音器が装着された第1のテールパイプとを有する第1の排気管と、
    前記V型内燃機関の他方のバンクに接続される第2のフロントパイプと前記第1の排気管に対して車両の前後方向のロール軸を挟んで並列に設置されるとともに第2の消音器が装着された第2のテールパイプとを有する第2の排気管とを備え、
    前記第1および第2のフロントパイプが排気方向の途中で互いに連結された連結部分を有しており、
    前記第1のフロントパイプおよび前記第2のフロントパイプと前記第1および第2のテールパイプとが、左右のボールジョイントによってそれぞれ揺動可能に接続され、
    前記第1および第2のテールパイプの上流端側を支持するブラケットが前記車両の車体フレーム側のサポートブラケットに支持される左右の支持点が、前記第1の消音器および前記第2の消音器より前記車両の車幅方向の中心側に配設され、
    前記左右のボールジョイントは、前記車幅方向における前記左右の支持点と前記ロール軸との間であって、前記第1の排気管および前記第2の排気管が前記ロール軸を中心に上下交互に変動するときの変動モードの腹となる位置にそれぞれ設置されていることを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 前記第1のフロントパイプおよび前記第2のフロントパイプの下流端側に第1および第2のサブマフラがそれぞれ設置されるとともに、両サブマフラが互いに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  3. 前記ボールジョイントが、前記車両の前後方向で前記左右の支持点と前記第1および第2のサブマフラとの間に配設されており、前記第1の消音器および前記第2の消音器が、前記第1の排気管および前記第2の排気管の排気ガスの排気方向下流端に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気装置。
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