JP5581568B2 - クリーニング装置、中間転写ユニット、転写搬送ユニット、および画像形成装置 - Google Patents
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Description
このようなベルト交換の手順の複雑さを解消したベルトユニットとクリーニングユニットの構成が望まれている。
上記対策として、特許文献1のようにベルトの外部からローラを押し当ててベルト走行路を湾曲させる構成が提案された。ところがこのような場合、ベルトを湾曲させるローラ(以下湾曲ローラと呼ぶ)はベルト交換時に外す必要がある。つまり、サービス作業手順が増えてしまったのである。
一方、従来からベルトクリーニング装置もベルト交換時にはベルトユニットから外す必要があった。そこで、特許文献1では湾曲ローラをクリーニングローラと兼用するすることが提案されている。しかしながら、このような構成では、クリーニングローラとベルトの位置関係を精度良く確保できなかった。前述のごとく、湾曲ローラは取り外し可能とするための構成が必要で、固定することができないからである。取り外し作業等による取り付け部分の摩耗も位置精度を阻害する。また、近年、画質向上のため、トナーを小径化、球形化することが行われているが、この種のトナーはクリーニングが大変困難である。クリーニング部材とベルトの位置精度確保が極めて重要なものとなったのである。
本発明は、省スペース化等の従来からの要求性能は犠牲にしないで、従来達成困難であったベルト交換性向上とクリーニング条件の位置精度確保の同時達成を課題としている。
該クリーニング装置は、少なくとも1個の押圧部材と、1個のクリーニング部材を一体的に有し、前記無端ベルトユニットに装着可能に構成されたクリーニングユニットと、前記クリーニング部材に対向する位置で、前記無端ベルト内周面に近接して前記クリーニングユニットの支軸がその軸芯に回動自在に取り付けられた位置固定の対向ローラと、を有し、
前記押圧部材はローラであるとともに前記クリーニングユニットに位置固定されており、且つ、前記押圧部材は前記クリーニングユニット内にあって前記無端ベルト移動方向に関し前記クリーニング部材の下流側に設けられており、
前記クリーニングユニットが装着されたとき前記押圧部材と前記クリーニング部材が前記無端ベルト表面に接触し、前記無端ベルト内周面が前記対向ローラに対し所定の巻き付き角で接触することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のクリーニング装置において、前記クリーニングユニットは、前記対向ローラに対する位置決めを行ってから、前記押圧部材の前記無端ベルトに対する位置決めを行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、複数の転写手段と、クリーニング装置を備えた転写搬送ユニットにおいて、前記クリーニング装置は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のクリーニング装置であり、該クリーニング装置は前記複数の転写手段の内、前記無端ベルト走行方向に関し最上流に位置する転写手段の直前に配置したことを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項6に記載の転写搬送ユニットを用いた画像形成装置を特徴とする。
請求項9に記載の発明では、請求項7または8に記載の画像形成装置において、前記複数の転写手段によって形成される複数の転写ニップと、前記押圧部材の前記無端ベルト接触部とがほぼ一直線上に配置され、前記押圧部材と直近の転写手段の間の前記無端ベルト走行方向は、前記複数の転写手段間の前記無端ベルト走行方向とほぼ平行であることを特徴とする。
同図において符号1は感光体、2は感光体クリーニング装置、3はクリーニングブレード、4は帯電装置、6,7,8,9は現像装置、10は中間転写体(ベルト)、11は1次転写装置、12,13,14は支持ローラ、19はベルトクリーニングユニット、21は2次転写ローラ、25は給紙カセット、26は給紙ローラ、27は搬送ローラ、28はレジストローラ、30は定着装置、32は排出ローラ、40はトナー回収用ボトル、41は露光装置、50は対向ローラ、101は1次転写バイアス制御部、102は2次転写バイアス制御部をそれぞれ示す。
同図はタンデム型間接(中間)転写方式の電子写真装置である。
複写装置本体には、中央に、中間転写体として用いる無端ベルト状のベルト10を設ける。ベルト10は、多層構造、単層構造でも構わない。多層構造であればベース層を例えば伸びの少ないフッ素樹脂やPVDFシート、ポリイミド系樹脂でつくり、表面をフッ素系樹脂等の平滑性のよいコート層で被ってなるもの、単層であればPVDF、PC、ポリイミド等の材質を用いるものがある。なお本発明では、特にベルトの材質に関し特定する必要は無い。
そして、図1に示すとおり、図示例では支持ローラ12,13,14に掛け回して図中反時計回りに回転搬送可能とする。これら支持ローラと、転写装置と、ベルト10を一体化して中間転写体ユニットとして構成する。
そのタンデム画像形成装置上には、露光装置41が設けられている。
一方、ベルト10の支持ローラ12の対向側には、2次転写ローラ21を備える。
2次転写ローラの上には、シート上の転写画像を定着する定着装置30を設ける。定着装置30は、定着ローラに加圧ローラを押し当てて構成する。
そして、ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ28を回転し、ベルト10と2次転写ローラとの間にシートを送り込み、2次転写ローラ21で転写してシート上にカラー画像を記録する。
画像転写後のシートは、2次転写ローラ21で搬送して定着装置30へと送り込み、定着装置30で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、排出ローラ32で排出し、排紙トレイ上にスタックする。
画像転写後のベルト10は、ベルトクリーニングユニット19で、画像転写後にベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置による再度の画像形成に備える。
同図において符号60は残トナー搬送スクリュウ、61はクリーニング部材、62は潤滑剤塗布ローラ、63は潤滑剤をそれぞれ示す。
先に述べたように2次転写ローラ21での紙転写後のベルト上の残留トナーを除去する為のクリーニングユニット19は、ベルト内のクリーニング対向ローラ50に対向して配置する構成となっている。対向ローラ50は位置固定であって、クリーニングユニット19と協働してクリーニング機能を果たすので、クリーニングユニット19と対向ローラ50を合わせてクリーニング手段となる(以下クリーニング装置と呼ぶ)。クリーニングユニット19内は同図に示すようにクリーニング部材としてのクリーニングブレード61がベルト10を介して対向ローラ50に対し位置決めされ、クリーニングブレード61のベルト10に対する接触圧を、対向ローラ50が受けるように互いの位置関係が定められる。ただし、ベルト10と対向ローラ50が同断面図において点接触であると、クリーニングブレード61の接触位置が極めて高い精度を要求されることになる。そこで、後述のように、対向ローラ50に対し、ベルト10を若干巻き付けて、両者の接触範囲を広げるように工夫がなされている。
転写性確保、ベルトクリーニング性確保の為に本実施例のようにステアリン酸亜鉛等による潤滑剤63を塗布ムラを無くす為にブラシ(ゴム、スポンジ、金属等でも良い)で作られた潤滑剤塗布ローラ62を介し、ベルト10に塗布するような構成を取ってもよい。
クリーニングユニットの装着によって、押圧ローラ19aとクリーニングブレード61がベルトに対し接触する構成になっている。押圧ローラ19aがベルト10を押し込む量は予め所定の量が定められており、クリーニングユニットと中間転写体ユニットの間に設けられた図示しないストッパ手段によって規制される。
このように構成することによって、押圧ローラ19aの位置決めをする際、その前に位置決めしたクリーニングブレード61の対向ローラ50の軸芯に対する距離が変化することはない。
押圧ローラ19aが接触して所定の位置になったとき、ベルト10には張力が発生するので、前記のストッパ手段を設けずに、押圧ローラ19aに、いわゆるテンションローラの役割を持たせることもできる。
押圧ローラ19aを回転体としたことで、ベルト10との摩擦力(負荷抵抗)が低減されるため、ベルト駆動トルクへの負荷増大を防ぐことができ、ベルト10表面への傷付きも防止することができる。
押圧ローラ19aは、クリーニングブレード61の下流側に配置することで、残留トナー除去後のベルト10に接触するのでトナーによる汚れも防止できる。
押圧ローラ19aにベルト10に対するテンションローラの役割を持たせる場合は、前記ストッパを用いないで、クリーニングユニット19の例えば同図における右上隅のP点を回動中心として回動できるように構成しても良い。回動方式の場合、回動力を一定のバネ力で付与することによって、ベルト10に一定のテンションをかけることができる。
またこの構成により、中間転写ユニットを本体より引き抜く時に該ユニットを若干量下げるだけでベルト面と感光体面を擦らずに引き出せ、擦れによる傷等を容易に防止する事が可能となる。また、各感光体との転写ニップ位置を結んだほぼ直線上にベルト接触状態での押圧ローラ19aを位置させる事で転写ニップ形状(幅や巻き付け位置)の管理が容易となり各色ニップ間距離を同一にできるので位置合わせの観点からも望ましい。
10 中間転写体(ベルト)
11 1次転写装置
12,13,14 支持ローラ
19 ベルトクリーニングユニット
19a 押圧部材
50 対向ローラ
61 クリーニング部材
Claims (9)
- 複数の支持ローラに懸架された像担持体用の無端ベルトユニットの無端ベルト表面の残留トナーを除去するクリーニング装置において、
該クリーニング装置は、少なくとも1個の押圧部材と、1個のクリーニング部材を一体的に有し、前記無端ベルトユニットに装着可能に構成されたクリーニングユニットと、前記クリーニング部材に対向する位置で、前記無端ベルト内周面に近接して前記クリーニングユニットの支軸がその軸芯に回動自在に取り付けられた位置固定の対向ローラと、を有し、
前記押圧部材はローラであるとともに前記クリーニングユニットに位置固定されており、且つ、前記押圧部材は前記クリーニングユニット内にあって前記無端ベルト移動方向に関し前記クリーニング部材の下流側に設けられており、
前記クリーニングユニットが装着されたとき前記押圧部材と前記クリーニング部材が前記無端ベルト表面に接触し、前記無端ベルト内周面が前記対向ローラに対し所定の巻き付き角で接触することを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置において、
前記押圧部材の表面粗さはRmaxで30μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1または2に記載のクリーニング装置において、
前記押圧部材の前記無端ベルト幅方向の長さは、前記無端ベルトの幅以上であることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1つに記載のクリーニング装置において、
前記クリーニングユニットは、前記対向ローラに対する位置決めを行ってから、前記押圧部材の前記無端ベルトに対する位置決めを行うことを特徴とするクリーニング装置。 - 複数の転写手段と、クリーニング装置を備えた中間転写ユニットにおいて、
前記クリーニング装置は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のクリーニング装置であり、
該クリーニング装置は前記複数の転写手段の内、前記無端ベルト走行方向に関し最上流に位置する転写手段の直前に配置したことを特徴とする中間転写ユニット。 - 複数の転写手段と、クリーニング装置を備えた転写搬送ユニットにおいて、
前記クリーニング装置は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のクリーニング装置であり、
該クリーニング装置は前記複数の転写手段の内、前記無端ベルト走行方向に関し最上流に位置する転写手段の直前に配置したことを特徴とする転写搬送ユニット。 - 請求項5に記載の中間転写ユニットを用いたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項6に記載の転写搬送ユニットを用いた事を特徴とする画像形成装置。
- 請求項7または8に記載の画像形成装置において、
前記複数の転写手段によって形成される複数の転写ニップと、前記押圧部材の前記無端ベルト接触部とがほぼ一直線上に配置され、
前記押圧部材と直近の転写手段の間の前記無端ベルト走行方向は、前記複数の転写手段間の前記無端ベルト走行方向とほぼ平行であることを特徴とする画像形成装置。
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