JP5580391B2 - 全プラスチック樹脂製柵状放熱体の支持構造及び使用する金具 - Google Patents

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Description

本発明は、全プラスチック樹脂パイプ製の柵状放熱体を、下面のドレンパン上に吊下げ配置する支持構造に関するものであって、より詳しくは、縦方向及び横方向が長尺で、厚さが薄くて剛性の乏しい柵状放熱体を、前後動及び左右動を規制して吊下げる支持構造に関するものである。
全プラスチック樹脂製の柵状放熱体をドレンパン上に配置する手法は、既に各種提案されている。
図5、図6は、従来例1であって、特許文献1として挙げたもので、本出願人が開発し実施中の間仕切壁内埋設冷暖房システムに関するものであり、図5は放熱体配置縦断側面図であり、図6(A)は放熱体上部の部分正面図であり、図6(B)は吊金具の斜視図であり、図6(C)は放熱体の下部の部分正面図であり、図6(D)は保持具の斜視図である。
従来例1(図5、図6)にあっては、上下横パイプ間に縦パイプ群を並列配置した放熱パネルの2枚を重層一体化したプラスチック樹脂製の柵状放熱体の支持は、上部では、図6(A),(B)に示す如く、取付用の垂直辺から内方に支承用底辺を直交突出した吊金具の一対を、底辺の上面及び下面に断熱シートを層着しておき、左右の対向間柱面に一対の吊金具を垂直辺でのねじ固定で固定し、放熱体の上側の前後2本の横パイプの両端を、吊金具の底辺に載置支承している。
また、放熱体の下部では、図6(C),(D)に示す如く、取付用の垂直板から調整用のねじ孔を複数備えたパイプ片を直交突出したプラスチック製の保持具の一対を、両側の間柱面にねじ固定し、柵状放熱体の前後の縦パイプ列間にパイプ片を挿入して、パイプ片によって放熱体下部の前後動を抑制し、パイプ片に位置調整して嵌合した円板を外端の縦パイプに当接して、放熱体の下部の左右動を規制している。
また、図7は従来例2であって、特許文献2として挙げた間仕切壁内隠蔽冷暖房システムであり、本願出願人が開発し、実施中のものであって、図7(A)はプラスチック樹脂製柵状放熱体の配置縦断側面図であり、図7(B)は吊金具の一部切欠斜視図であり、図7(C)は振れ止め金具の全体斜視図である。
従来例2の柵状放熱体の上部の支持構造は、図7(A),(B)に示す如く、垂直辺から間隔を保って水平に突設した細幅の2本の支持辺の上面と、垂直辺の内面とに断熱シートを張着した断面コ字形態の吊金具の上辺を、上側受桟の下面にねじ固定し、細幅の2本の支持辺を隣り合う縦パイプの枝管間に挿して、放熱体の上側の前後2本の横パイプを支持辺の上面に載置して吊下げ支持している。
また、放熱体の下部の支持構造は、図7(C)に示す如く、取付用底板から立設した立上り棒の上端を水平に延出して先端にフックを形成した振り止め具を用いて、図7(A)に示す如く、振り止め具の底板を下側を下側受桟上に固定し、振り止め金具のフックを縦パイプに係止して放熱体の前後左右動を抑制するものである。
特開2012−93050号公報(特願2010−242212号) 特開2011−226742号公報(特許第4993789号)
従来例1(図5、図6)の間仕切壁内埋設冷暖房システムにあっては、狭い間仕切内のスペースから、適宜両側の居室を、好適に冷暖房出来るものではあるが、放熱体の上部支承は、両側に対向配置した各吊金具が、2本の上側パイプの左右端を、吊金具の断熱シートを層着した底辺で支承するだけであるので、放熱体は重力によって中央が撓み、柵状放熱体を水平形態に保持するためには、結露防止用の保温材被覆を施した吊ボルトを、新たに、放熱体の中間適所に施工する必要があり、放熱体の水平形態支承は、煩雑、且つ困難である。
また、吊金具の底板は断熱シートを層着して上側横パイプを支承しているが、上側横パイプは結露発生部位であって、底板上に結露水が溜まることにより、底板から大量の結露水の直行落下及び飛び跳ねを生じてドレンパンの外周を湿潤すると共に、断熱シートの湿潤による断熱機能低下を生じ、断熱シートの剥がれる怖れすらある。
そして、放熱体の両端の固定吊金具の曲面底板のみでの支承であるため、放熱体の左右動及び前後動の適正規制も出来ない。
また、放熱体の下部の保持は、プラスチック製の保持具によって、前後左右動を規制しているが、プラスチック製保持具であっても、プラスチック製放熱体からの熱伝達で結露を生じ、間柱の取付面にも結露を生じて、カビ発生及び間柱の耐久性低下を招く。
そして、保持具自体に発生する結露は、直行落下してドレンパン外周にも散乱する。
また、左右動防止のための円板の縦パイプ外端面への調節当接固定作業は、円板を備えたスリーブのパイプ片上での摺動と、スリーブ孔とパイプ片孔との整合と、釘の貫通固定であるため、狭いスペースでの心労の伴う難作業である。
従来例2(図7)の間仕切壁内埋設冷暖房システムにあっては、狭い間仕切壁内のスペースに、冷暖房システムを構築して、片面の居室を、好適に冷暖房出来るものではあるが、放熱体の上部支持は、図7(B)に示す如く、両端に対向配置した一対の吊金具を用い、各吊金具の下端から水平突出させた幅狭の2本の間隔配置の支持片を、それぞれ、縦パイプの上端の枝管間の間隔(標準:7mm)に挿入して上側の前後2本の横パイプの下面を支承するものであるため、吊金具は、支持辺上面と垂直辺前面には断熱シートが存在するが、支持辺下面及び垂直辺後面は放熱体からの冷熱伝達によって結露を生じ、それ自体結露発生部位である上側横パイプに生ずる結露水も、支持辺上面の断熱シートを湿潤して断熱機能を低下させると共に、吊金具に生じた結露水と一緒に下方に直行落下してドレンパン周辺を湿潤汚染する。
そして、放熱体の上部での支持は、両端の吊金具のみでの重力負荷支持であるため、放熱体の水平形態保持は、従来例1同様に、放熱体の左右長さ方向の中間適所に、結露防止手段(保温材被覆)を施した吊ボルトを配置施工する必要があり、狭いスペース内での煩雑な作業が必要である。
また、放熱体の吊下げ位置の微調整は、上下微調整不能で、左右微調整のみ吊金具の再配置を伴う困難な作業により可能となる。
また、放熱体の下部での振り止め金具での保持も、図7(A)に示す如く、下側受桟に立設固定した振り止め金具の先端のフックでの縦パイプの係止であるため、振り止め金具自体に発生する結露水が直接下側受桟上を湿潤して、下側受桟の耐久性を低下する。
しかも、下側受桟上に振り止め金具を固定した後での、放熱体の下部の左右動及び前後動の微調整は不可能であるため、放熱体の適正位置への配置作業は、上部支持構造も下部支持構造も、施工中の微調整が不能なため、煩雑、且つ困難な作業である。
本発明は、これら従来技術の問題を、機能面からも、施工面からも、一挙に解決、又は改善した、実用性の極めて高い、柵状放熱体の支持構造、及び、該支持構造を簡便に実施出来る吊金具と保持金具とを提供するものである。
本発明は、全プラスチック樹脂パイプ製の柵状放熱体1の支持構造であって、例えば図4に示す如く、放熱体1は、上下の横パイプ1A間に縦パイプ1B群を並列配置した同形状の第1放熱パネル101と第2放熱パネル102とを重層形態で連通一体化して、第1放熱パネル101の上側横パイプ1Aの一端には供給口1Sを、第2放熱パネル102の上側横パイプ1Aの一端には排出口1Rを突設したものであり、放熱体1の上部は、例えば図1に示す如く、両側の縦面材9Eに上下調整可能に取付けた一対の受金具2A間に、放熱体の幅W1より長尺L2の支持バー2Bを差渡し状に、且つ左右調整可能に支持し、支持バー2B上に左右摺動自在に嵌合した複数個の支承金具2Dで、上側横パイプ1Aの下面を支承して、前後動及び左右動を規制し、放熱体1の下部は、例えば図3に示す如く、両側の縦面材9Eに、熱伝達を抑制して取付け、且つ縦パイプ1Bへの水勾配を備えた一対の保持金具7によって、前後動及び左右動を規制して、下面のドレンパン3上に配置するものである。
この場合、受金具2Aの縦面材9Eへの上下調整取付けは、縦面材9E側に、慣用の上下位置調整用の複数のねじ孔を配設しても良いが、受金具2A側に上下位置調整可能に長孔を配置すれば良い。
また、放熱体1の上部の左右動規制は、支持バー2Bが放熱体1の重力負荷を受けて受金具2Aに支持され、支持バー2Bの受金具2Aに対する左右盲動が抑制されるため、支持バー2Bと、放熱体1との関係位置規制をすれば良く、典型的には、支持バー2Bに配置したボルトを放熱体1の左右縦パイプ1B間に挿入する。
また、放熱体1の上部の前後動規制は、支持バー2B上に前後動抑制形態で嵌合した支承金具2Dが放熱体1の前後動規制をすれば良く、支承金具2Dの前面、及び/又は、後面を放熱体1と当接形態とすれば良く、典型的には、支承金具2Dの上面に配置した台形突起を放熱体の前後2本の横パイプ1A間に挿入して台形突起の前後両側縁で2本の横パイプ1Aの前後動を抑制する。
また、支持バー2Bを支持する受金具2Aの結露発生は避ける必要があり、支持バー2BはFRP(繊維強化プラスチック)等、熱不良導体材質の板材の使用が好ましいが、放熱体1からの受金具2Aへの冷熱伝達は、上側横パイプ1A→支承金具2D→支持バー2B→受金具2A、の経路での熱伝導と、放熱体1周囲からの対流熱伝達であるため、且つ受金具2Aと放熱体1との間には、必然的に、空気の上下流動間隔が存在するため、受金具2Aへの冷熱伝達は小さくなり、支持バー2Bに汎用のステンレス鋼板の採用も可能である。
また、保持金具7の縦面材9Eへの熱伝導を抑制した取付けは、保持金具7と縦面材9Eとの当接面に、慣用の断熱シートを介在すれば良い。
従って、本発明の柵状放熱体の支持構造にあっては、放熱体1の、上部も下部も、前後動及び左右動が規制されるため、冷房運転時に、放熱体1の周面及び支持バー2Bに発生する結露水は、縦パイプ1B群に沿って流下して下側横パイプ1Aからの、所定の範囲内への落下となり、下面に配置するドレンパンに好適に集水して排除出来る。
また、放熱体1の、上部の受金具2Aも、下部の保持金具7も、縦面材9Eに結露を発生させないため、縦面材9Eの結露による耐久性劣化は阻止出来る。
そのため、本発明の放熱体支持構造は、間仕切壁内等の狭いスペースへの冷暖房システムの構築に適したものとなる。
また、放熱体1は、左右長さ方向の適所への、適数の支承金具2Dの移動配置によって、均斉な水平状態保持が保証されて、対流伝熱も、結露水排除も設計どおりとなると共に、外観上も、高性能を想起させる機能美を呈する。
そして、放熱体1の支持は、吊下げ形態での支承保持となるため、放熱体の熱伸縮が吸収出来て、前後動及び左右動の規制と相俟って、美感上も機能上も、優れた支持構造となる。
しかも、放熱体1の配置は、受金具2Aの取付けが上下微調整可能であり、支持バー2Bも、受金具2Aに左右調整嵌合が可能であり、支承金具2Dも支持バー2B上で左右動自在であるため、適正位置への調整配置が可能、且つ容易であって、間仕切壁内等の狭いスペースへの配置が、作業性良く容易に施工出来る。
また、本発明の支持構造にあっては、支持バー2Bは、受金具2Aに対して熱伝達抑制形態で嵌合すると共に、一端部位から直交突出したボルト2N´を左右縦パイプ1B間に突出し、支承金具2Dは、上面に突出した前後対称の台形突起2Pを上側の前後2本の横パイプ1A間に下方から嵌入して、放熱体1の上部を支承するのが好ましい。
この場合、支持バー2Bと受金具2Aとの熱伝達抑制形態での嵌合は、支持バー2Bと受金具2Aとの当接面に、慣用の熱伝達抑制のための保温材を付加すれば良いが、典型的には、図1(D)に示す如く、支持バー2Bの両端部位を被覆保温材2Cで被覆する。
尚、ステンレス鋼板の支持バー2Bを、両端の剥き出し状態で採用して結露実験をしたところ、支持バー2Bは、中央部では結露が発生したが、両端部位での結露の発生は認められなかった。
また、支承金具2Dの上面への台形突起2Pの形成は、図2(D)に示す如く、支承金具2Dを断面コ字形の板金製とし、図2(E)に示す如く、両側辺2S´の上部に台形突起2Pを突出形成すれば良い。
従って、該支持構造にあっては、受金具2Aの結露発生は抑制出来て、縦面材9Eのカビの発生も湿潤による耐久性劣化も抑制出来た。
そして、支持バー2Bの一ヶ所からのみ突出したボルト2N´は、放熱体1の横方向の熱伸縮にも支障無く放熱体の左右動を抑制した。
そして、支承金具2Dの台形突起2Pが前後対称形であるため、台形突起2Pは、前後2本の横パイプ1Aを、均斉な重力負荷の下に支持し、放熱体の上部に傾動応力を生ずること無く、安定した支承が出来た。
また、本発明の支持構造にあっては、図2(D),(E),(F)に示す如く、支承金具2Dは、中央垂直辺2Mと、上縁に台形突起2Pを備えた両側辺2S´との断面コ字形状で、中央垂直辺2Mが、第2放熱パネル102の上側横パイプ1Aの後端面よりも前側位置を占め、且つ下端から下方に突出した山形突起2M´を縦パイプ1Bの外周面に当接し、両側辺2S´は下端に山形切欠Csを備えているのが好ましい。
この場合、中央垂直辺2Mの両側から前方へ直交突出した両側辺2S´は、複数本(標準:2本)の縦パイプ1Bを介在して縦パイプ1B間に突出するものであるから、中央垂直辺2Mの下端の山形突起2M´は両側辺2S´間に介在する各縦パイプ1Bに対応して突設し、各山形突起2M´は内方へ緩傾斜(標準:3°)させれば、山形突起2M´の下端Ueは縦パイプ1Bの外周面と当接する。
また、両側辺2S´の下端の山形切欠Csは、図2(E)に示す如く、元端即ち中央垂直辺2Mと、嵌合溝2F´間に、嵌合溝2F´の周囲の剛性を損なわないように配置すれば良い。
また、両側辺2S´の前端は台形突起2Pの底辺止まりとすれば、側辺2S´の前端が、図1(E)に示す如く、第1放熱パネル101の縦パイプ1B列の後面止まりとなって前方からの美観も損なわない。
従って、該支承金具2Dで放熱体1を支承すれば、中央垂直辺2Mからの流下結露水は、飛び跳ねが回避出来て、縦パイプ1Bの外周に当接する下端の山形突起2M´から各対応当接縦パイプ1Bに導水出来る。
そして、両側辺2S´の結露水も、下端の山形切欠Csから、中央垂直辺2M側と支持バー2B側とに分流して、中央垂直辺2Mからは縦パイプ1Bに導水し、支持バー2Bからは第1放熱パネル101と第2放熱パネル102との対向面間隔gPを落下する。
また、本発明の支持構造にあっては、一対の保持金具7は、縦面材9Eに熱伝達抑制形態で取付け、水勾配を備えて内側に傾斜した先端部で、クランク金具7Bを介して、外端の縦パイプ1Bの前後動及び左右動を規制するのが好ましい。
この場合、保持金具7と縦面材9E間の熱伝達抑制は、両者の界面に慣用の断熱シートを介在すれば良く、典型的には、保持金具7の取付用当接面に断熱シートを貼着しておく。
また、クランク金具7Bは、保持金具7の先端に取付けた際に、外端の縦パイプ1Bの外方への移動を調整位置で阻止し、且つ縦パイプ1Bの前後動を阻止すれば良く、典型的には、図3(D)に示す如く、固定位置調整用の横長孔H7を備えた当接辺7Eと、縦パイプ1Bの外方への移動を阻止するための前後方向の中間辺7Mと、縦パイプ1Bの前方への移動を阻止するための挟着辺7Kとを備えた、いなずま形の屈曲板金である。
従って、放熱体1の下部の支持構造は、保持金具7からの縦面材9Eへの冷熱伝達が抑制出来て、縦面材9Eは、結露の発生が抑制出来、カビの発生も、湿潤による耐久性劣化も抑制出来ると共に、保持金具7自体に発生する結露水も、水勾配によって外端の縦パイプ1Bに誘導されてドレンパンに流入する。
そして、両側の縦面材9Eに対向配置した左右一対の保持金具7が、それぞれ外端の縦パイプ1Bの外方への移動を阻止するため、放熱体1は、下部位置で、一対の保持金具の協仂によって、左右動が規制され、前後動の規制は、各保持金具7自体が達成する。
また、請求項1の発明の支持構造における放熱体1の上部の支承に用いる吊金具2は、図1及び図2に示す如く、左右一対の受金具2Aと、1本の支持バー2Bと、複数の支承金具2Dとを含む吊金具2であって、受金具2Aは、縦長のねじ孔H2を備えた両側の当接辺2Eと、当接辺2Eから突出する両側辺2Sの前端に、中央に嵌合溝2Fを備えた支持辺2Rを備えており、支持バー2Bは、両側の受金具2A間に、両端部位を嵌合溝2Fに嵌合して差渡す長尺板であって、一端部位にはボルト固定用のねじ孔2Hを備えており、支承金具2Dは、中央垂直辺2Mと両側辺2S´から成る断面コ字状形態で、両側辺2S´の前部上端から前後対称の台形突起2Pを突出し、台形突起2Pの中央下端には嵌合溝2F´を備えている吊金具2で好適に実施出来る。
この場合、受金具2Aの嵌合溝2Fは、上方から嵌合挿入する支持バー2Bを支承出来れば良く、使用する支持バー2Bの断面形状に対応して幅及び深さを決定すれば良い。
また、支承金具2Dは、支持バー2B上から嵌合溝2F´で嵌合して支持バー2B上を自在に摺動出来れば良く、支承金具2Dの嵌合溝2F´の幅及び深さは、使用する支持バー2Bの断面形状に対応して決めれば良い。
従って、本願の吊金具2の発明は、縦長のねじ孔H2で受金具2Aを両側の間柱9Eの所定位置に固定し、ねじ孔2Hにボルト2N´を突出固定した支持バー2Bを、放熱体1の、第1放熱パネル101と第2放熱パネル102との間、即ち前側縦パイプ1B群列と後側縦パイプ1B群列との間、に差渡し挿入し、ボルト2N´を縦パイプ1B間に挿入して両端部位を受金具2Aの嵌合溝2F内に嵌合着座し、複数の支承金具2Dを、適宜間隔で後方、及び/又は、前方から縦パイプ1B間に、両側辺2S´を直交挿入して支持バー2Bに嵌合溝2F´で嵌合懸架して、両側辺2S´の上方突出の台形突起2Pを前後の横パイプ1A間に下方から突入すれば、放熱体1は吊金具2で吊下げ形態の保持となる。
そして、放熱体1の吊下げ位置の最終微調整は、受金具2Aの当接辺2Eの縦長ねじ孔H2の上下微調整で達成出来、放熱体1の左右微調整は、受金具2Aの嵌合溝2Fへの支持バー2Bの左右動と、支持バー2Bへの支承金具2Dの左右動で自在に達成出来、放熱体1の水平形態保持は、複数の支承金具2Dの適正配分によって達成出来、放熱体1の前後揺動阻止は、支承金具2Dの、前後対称の台形突起2Pの前後横パイプ1A間への突入によって達成出来、放熱体1の左右動規制は、支持バー2Bから縦パイプ1B間に突出したボルト2N´が達成する。
それゆえ、本発明の吊金具2は、柵状放熱体1を、間柱9Eの狭い空間内での上下、左右位置関係、及び下方のドレンパン3との位置関係を正確に保持した構造に、簡単且つ容易な施工作業で実施出来、請求項1の柵状放熱体の支持構造の発明の合理的実施を可能とする。
また、本発明の吊金具2の発明にあっては、支承金具2Dは、両側辺2S´の下端が、嵌合溝2F´と中央垂直辺2M間に山形切欠Csを備え、中央垂直辺2Mの下端が、縦パイプ1Bに対応する下方への山形突起2M´を、内方への緩傾斜で備えているのが好ましい。
この場合、両側辺の下端の山形切欠Csは、両側辺2Sを流下する結露水を中央垂直辺2M側と支持バー2B側に分流出来れば良い。
また、両側辺2S´は複数本(標準:2本)の縦パイプ1Bを介在して縦パイプ1B間に挿入するものであり、中央垂直辺2Mの下端の下方への山形突起2M´は、両側辺2S´間に介在する各縦パイプ1Bに各山形突起2M´の下端Ueを当接させるためであり、山形突起2M´を内側へ、即ち縦パイプ1Bの外面側へ、緩傾斜(標準:3°)させておけば、山形突起2M´の下端Ueが縦パイプ1Bの外側面に当接し、中央垂直辺2Mからの結露水流の、山形突起2M´から縦パイプ1B外周への導水が保証される。
従って、該吊金具に用いる支承金具2Dは、放熱体1の後側、即ち第2放熱パネル102の後側、から両側辺2S´を縦パイプ1B間に挿入し、支持バー2Bに嵌合して放熱体1を支承すれば、放熱体1の冷房作用時には、支承金具2Dには、上側横パイプ1Aの結露水と、自体が発生する結露水とが流下するが、中央垂直辺2Mからの結露水は、山形突起2M´から縦パイプ1Bに導水出来、両側辺2S´からの結露水は、山形切欠Csによって中央垂直辺2M側と支持バー2B側とに分流され、支持バー2B側の結露水は、第1放熱パネル101と第2放熱パネル102との対向面間隔gPからドレンパン3に落下するため、吊金具2からの結露水の、ドレンパン3の外側への飛散は生じない。
また、支承金具2Dは、図1(E)及び図2(E)に示す如く、両側辺2S´の垂直前端fが台形突起2Pの底辺前端Po位置であり、中央垂直辺2Mが台形突起2Pの後側傾斜面で支承する横パイプ1Aの外側面より内側位置となるのが好ましい。
この場合、両側辺2S´を放熱体1の後側、即ち第2放熱パネル側、から挿入して放熱体1を支承すれば、両側辺2S´の前端fは、前側の第1放熱パネル101の縦パイプ1B列の後面位置となって配置放熱体1の前面視からの美観が損なわれない。
しかも、支承金具2Dの後面の中央垂直辺2Mが後側の上側横パイプ1Aの後面より内方位置を占めるために、上側横パイプ1Aからと自体で発生した結露水の中央垂直辺2Mから下方への落下、飛び跳ねが回避出来る。
また、請求項1の発明の支持構造に使用する保持金具7は、図3に示す如く、両側の縦面材9Eに対向固定する一対の保持金具7であって、各保持金具7は、L型金具7Aとクランク金具7Bとから成り、L型金具7Aは、取付面に断熱シート7Cを備えて取付用ねじ孔H7´を有する短辺の取付辺7Sと、取付辺7Sから下方緩傾斜で直交延出するねじ孔7Hを有する長辺の支持辺7Lとを備え、クランク金具7Bは、横長のねじ孔H7を有する当接辺7Eと、屈曲中間辺7Mと、中間辺7Mから屈曲して当接辺7Eと平行に突出する挟着辺7Kとを備えているものである。
この場合、クランク金具7Bは、L型金具7Aの長辺の支持辺7Lの前端部位に当接辺7Eを重合固定し、支持辺7Lと挟着辺7Kとで縦パイプ1Bの前後を挟着規定するものであるから、クランク金具7Bの屈曲中間辺7Mの前後幅寸法は、適用する縦パイプ1Bの外径に対応して決めれば良い。
また、クランク金具7Bは、L型金具7Aの長辺の支持辺7Lと重合使用するため、クランク金具7BにもL型金具7Aの支持辺7Lと整合する傾斜を付与するのが、中間辺7Mが縦パイプ1Bに平行当接出来るため、且つ支持辺7Lとクランク金具7Bとの上下縁も整合して外観が良くなるために、好ましい。
そして、本発明の保持金具7を請求項1の柵状放熱体の下部の保持に適用すれば、図3(A),(B)に示す如く、放熱体1の右端にあっては、右側の縦面材9Eに取付けたL型金具7Aの支持辺7Lを第1放熱パネル101の右端の縦パイプ1Bの後面に当接して、クランク金具7Bの屈曲中間辺7Mと挟着辺7Kとで縦パイプ1Bの外端面と前面とを抑える形態に、クランク金具7Bを横長孔H7を介してL型金具7Aの支持辺7Lに締着することにより、放熱体1の第1放熱パネル101の右端の縦パイプ1Bは、熱伸縮を吸収する上下摺動は許容し、前後及び外方への動きが規制出来る。
また、放熱体1の左端も、左側に適用する保持金具7によって、右端同様に、第1放熱パネル101の左端の縦パイプ1Bは、熱伸縮を吸収する上下摺動の許容の下に、前後及び外方への動きが規制出来る。
そして、クランク金具7Bの横長孔H7によるL型金具7Aへの締着は、放熱体1の配置の最終左右動微調整を可能とする。
しかも、保持金具7は、縦面材9Eに対して、断熱シート7Cを介して熱伝達抑制するため、縦面材9Eの結露発生は抑制出来ると共に、自体に発生する結露水は、長辺の支持辺7Lの内方への水勾配によって縦パイプ1Bに誘導出来、下方のドレンパン3内に流下出来る。
従って、本発明の保持金具7は、両側の縦面材9Eへの簡便な施工作業によって、放熱体1の上下方向熱伸縮を吸収する形態で、放熱体1の下部の、前後動及び左右動が規制出来、請求項1の柵状放熱体1の支持構造の好適な実施を可能とする。
本発明の柵状放熱体の支持構造は、全プラスチック樹脂パイプ製で、薄型で、上下長尺の、保形性の乏しい放熱体1を、熱伸縮を吸収する吊下げ形態で、間仕切壁内等の狭いスペース内に、且つ上部及び下部で、前後動及び左右動を規制して、下方の狭いスペース内に配置したドレンパンとの位置整合も保って配置出来る。
そして、放熱体1の配置施工に際しても、吊金具2手段の採用で、上下及び左右位置の微調整も可能で、適正位置への配置が簡便に実施出来る。
そして、放熱体1に起因する冷熱伝達での結露発生は、放熱体1の本体と、吊金具2や保持金具7で生ずるが、結露水は支障無くドレンパン3を介して排除出来る。
また、吊金具2の発明にあっては、両側の縦面材9Eに上下微調整の下に取付け可能な受金具2Aと、受金具2Aに左右動微調整可能に嵌合保持する支持バー2Bと、支持バー2B上を左右摺動自在に嵌合した複数の支承金具2Dとを採用したことにより、放熱体1の上部での吊下げ形態の支承施工が、正確、且つ簡便に実施可能となり、請求項1の発明の支持構造の合理的実施が可能となる。
また、保持金具7の発明にあっては、保持金具7がアングル形態のL型金具7Aとクランク金具7Bの2部材であって、クランク金具7Bを外端の縦パイプ1Bに当接して、位置調整しながらL型金具7Aに取付けるため、放熱体1の上部の、正確位置調整の下での懸垂配置に整合して、放熱体1下部の前後動、左右動規制が、上下熱伸縮対応形態で出来、請求項1の発明の支持構造の合理的な実施が可能となる。
本発明の吊金具2の説明図であって、(A)は吊金具使用状態の正面図、(B)は(A)の縦断側面図、(C)は(A)の横断平面図であり、(D)は吊金具の全体斜視図であり、(E)は支承金具の支承形態説明図である。 吊金具構成部品の説明図であって、(A)は受金具2Aの横断面図、(B)は受金具の正面図、(C)は受金具の側面図であり、(D)は支承金具2Dの上面図、(E)は支承金具の側面図、(F)は支承金具の正面図である。 保持金具7の説明図であって、(A)は使用状態横断面図、(B)は使用状態正面図、(C)はL型金具7Aの斜視図、(D)はクランク金具7Bの斜視図である。 本発明の実施状態図であって、(A)は正面図、(B)は縦断側面図、(C)は横断平面図である。 従来例1の全体縦断側面図である。 従来例1の要部説明図であって、(A)は吊金具の使用状態正面図、(B)は吊金具の斜視図、(C)は保持具の使用状態正面図、(D)は保持具の分解斜視図である。 従来例2の説明図であって、(A)は全体縦断側面図、(B)は吊金具の斜視図、(C)は振れ止め金具の斜視図である。
〔発明を実施した全体構造(図4)〕
図4は、本発明の吊金具2と保持金具7とを用いて柵状放熱体を配置した全体構造を示すもので、図4(A)は正面図、図4(B)は縦断側面図、図4(C)は横断平面図である。
図4に示す如く、本発明は、柵状放熱体1を、間仕切壁内の左右間柱9Eに、上側受桟9Uと下側受桟9Dとを配置して、後面の内装材9Bとにより、上下、左右、及び後面で区画された、左右長が410mmで前後の厚さが105mm、即ち間柱9Eの厚さの狭い熱空間O内に配置した。
そして、柵状放熱体1の、上部は、本発明の吊金具2によって吊下げ形態で支持し、下部は、本発明の一対の保持金具7によって保持し、放熱体1の下面には、放熱体1の断面より大きなドレンパン3を配置したものである。
〔柵状放熱体1(図4)〕
柵状放熱体1の全体形状は、図4に示す如く、上下高さh1が2050mm、左右長さL1が350mm、前後厚さw1が58.5mmであり、上側横パイプ1Aと下側横パイプ1Aとの間に、多数の細い縦パイプ1Bを並列に差渡して、縦パイプ1B群を上下横パイプ1Aに連通接続して放熱パネルとし、同一構造の放熱パネルの2枚を、第1放熱パネル101と第2放熱パネル102として、前後に重層形態で連通一体化し、図4(B)の如く、第1放熱パネル101の上側横パイプ1Aの一端からは、パイプ片の供給口1Sを、第2放熱パネル102の上側横パイプ1Aの一端からは、パイプ片の排出口1Rを突設したものである。
そして、各放熱パネル101,102は、熱輻射波の吸収放射率が0.95の能力を備えたポリプロピレン、ランダム共重合体のプラスチック樹脂(PP−R樹脂)製の丸パイプの、外径(RA)27mm、肉厚5mmの上下の横パイプ1A間に、外径(RB)13mm、肉厚1.6mmの縦パイプ1B群を、縦パイプ1Bの相互間隔(gB)を7mmで融着連通接続し、前後2枚の放熱パネル101,102を、上下の横パイプ1Aの対向間隔(gS)4.5mmを保って、前後の、上側横パイプ1Aの一端相互、下側横パイプ1Aの一端相互、下側横パイプ1Aの他端相互を通水不能なスペーサーパイプ1F´で連結し、上端横パイプ1Aの他端相互のみを連通パイプ1Fで通水可能に接続し、全横パイプ1Aの端縁は小口止め1Eで閉止し、第1放熱パネル101の縦パイプ1B列と第2放熱パネル102の縦パイプ1B列との対向面間隔gPを18.5mmとしたものである。
従って、全プラスチック樹脂製の柵状放熱体1は、第1放熱パネル101の供給口1Sから冷温水を供給すれば、供給水は、第1放熱パネル101の構成全パイプ1A,1Bを通水して第1放熱パネル101から第2放熱パネル102に流入し、第2放熱パネル102の全構成パイプを通水した後、第2放熱パネルの排出口1Rから流出するものであり、縦長薄形状の、全プラスチック樹脂製柵状放熱体1は、冷水又は温水を供給すれば、PP−R樹脂製の縦パイプ1B群は、人体に良いとされる8μm〜14μmの波長の熱輻射波を高い放射率(0.95)で放射する輻射放熱体である。
〔吊金具2(図1、図2)〕
吊金具2は、放熱体の上端を吊下げ形態で支持する金具であって、図1(D)に示す如く、両側の間柱9E面に取付ける一対の受金具2Aと、両側の受金具2A間に差渡し嵌合する支持バー2Bと、支持バー2B状に摺動自在に嵌合して、放熱体1の上側の前後横パイプを支承する支承金具2Dとから成るものであり、図1(A)は吊金具の使用状態正面図、図1(B)は吊金具の使用状態縦断側面図、図1(C)は吊金具の使用状態横断上面図であり、図1(D)は吊金具の全体斜視図、図1(E)は支承金具2Dの支承形態説明図であって、図2(A)は受金具2Aの横断平面図、図2(B)は受金具2Aの正面図、図2(C)は受金具の側面図であり、図2(D)は支承金具2Dの平面図、図2(E)は支承金具の側面図、図2(F)は支承金具の正面図である。
受金具2Aは、図2(A),(B),(C)に示す如く、両側の当接辺2Eから前方へ突出する両側辺2Sを介して前面に支持辺2Rを突出した、1.5mm厚のステンレス鋼板の屈曲加工品であって、長さLaが70mm、幅Waが15mm、高さhaが40mmであって、長さLeが15mmの両側当接辺2Eから中央の支持辺2Rが、両側辺2Sで15mm突出し、各当接辺2E中央には図2(B)に示す如く、取付位置の上下調整を可能とするための、幅5mm、上下15mmの縦長孔H2を配置し、支持辺2Rの中央には上端から幅9mm、深さ25mmの嵌合溝2Fを支持バー2B嵌入用に備えたものである。
支持バー2Bは、両側の間柱9Eに対向固定した受金具2A間に差渡す長尺物であって、厚さが3mm、幅Wbが25mm、長さが402mmのステンレス鋼板であり、両端には、3mm厚の被覆保温材2Cを長さ28mmで張着被覆し、一端から50mmの位置に、ボルト2N´締着用のねじ孔2Hを配置したものである。
支承金具2Dは、1.5mm厚のステンレス鋼板製であって、図2(D)に示す如く、上面視で幅Wdが34mmの中央垂直辺2Mの両側から長さLdが34mmの両側辺2S´を突出したコ字状形であって、両側辺2S´が2本の縦パイプ1Bを介在して縦パイプ1B間に挿入するタイプである。
そして、図2(E)に示す如く、両側辺2S´は、中央垂直辺2Mと同一レベルの上端に、前端fから中央部に亘って、上底tpが8mm、下底bpが13mm、高さhpが8mmの、前後対称台形突起2Pを備え、下端では、台形突起2Pの中央に整合して幅3.2mm、深さ12mmの嵌合溝2F´を備え、且つ側辺2S´の基端、即ち中央垂直辺2M、と嵌合溝2F´との間には山形切欠Csを備えた総高さhdが28mmである。
そして、中央垂直辺2Mは、上端が両側辺2S´の上端と同一レベルで、下端に、2個の山形突起2M´を、内方に3°の緩傾斜で下方に突出させて、山形突起2M´の下端Ueを、両側辺2S´間に介在させる2本の縦パイプ1Bの外側面に当接させる構造である。
〔保持金具7(図3)〕
保持金具7は、左右一対を両側の間柱9Eに取付けて、放熱体1の下部の前後動及び左右動を規制するものであって、図3(A)は使用状態の横断面図であり、図3(B)は使用状態の正面図であり、図3(C)はL型金具7Aの斜視図であり、図3(D)はクランク金具7Bの斜視図である。
保持金具7は、図3(C)に示す如く、間柱9Eへ固定する取付辺7Sと、取付辺7Sから内方に直交突出する支持辺7Lとの、アングル形態のL型金具7Aと、支持辺7Lの先端部に締着して縦パイプ1Bを把持する、図3(D)に示す、クランク金具7Bとから成るものである。
L型金具7Aもクランク金具7Bも、1.5mm厚のステンレス鋼板製であって、L型金具7Aは、図3(C)に示す如く、間柱9Eへの取付用のねじ孔H7´を備えた幅w7が30mm、高さh7が20mmで、外面には、間柱9Eとの熱橋を阻止するための断熱シート7Cを層着した短辺の取付辺7Sと、取付辺7Sから同一高さ(20mm)で、長さL7が55mmで直交延出して先端が7mm下位となる水勾配を備えた長辺の支持辺7Lとから成り、取付辺7Sには間柱9Eへの締着用のねじ孔H7´を配置し、支持辺7Lの中央部位にはクランク金具7Bを締着するためのナット固定孔7Hを備えたものである。
また、クランク金具7Bは、図3(D)に示す如く、左右長さ寸法が27mmの当接辺7Eと、当接辺7Eから前方に15.5mm直交突出する中間辺7Mと、中間辺7Mから左方に12mm長で直交延出する挟着辺7Kとを備えた、高さh7がL型金具7Aと同一(20mm)のクランク形態で、上下縁はL型金具7Aの支持辺7Lと整合する傾斜を備えた屈曲金具である。
そして、クランク金具7Bの当接辺7Eの中央部には、L型金具7Aに対して左右動調整でボルト固定するための横方向長孔H7を配置している。
従って、保持金具7は、L型金具7Aを、第1放熱パネル101の外端縦パイプ1Bの後面に当接させて間柱9E面にねじ固定すれば、取付辺7Sは間柱9Eへの熱伝達抑制取付けを達成し、クランク金具7Bを、図3(A)の如く、外端縦パイプ1Bの外側に中間辺7Mを当接して、クランク金具7Bの当接辺7Eを、横長孔H7を介してL型金具7Aの支持辺7Lにボルト7N´で固定すれば、第1放熱パネル101の右端の縦パイプ1Bは、前後を支持辺7Lと挟着辺7Kとで規制出来、右側面、即ち外側面が中間辺7Mで規制出来るものであり、左右の間柱9Eに固定した左右一対の保持金具7で第1放熱パネル101の前後動も左右動も規制出来、放熱体1の熱伸縮、即ち縦パイプ1Bの上下方向熱伸縮を、上下摺動で吸収可能に、放熱体1の下部が保持出来るものである。
〔吊金具2と保持金具7の使用〕
図4(A)に示す如く、両側の間柱9Eの所定位置に、両側の受金具2Aを縦長孔H2を介してねじ2Nで取付け、支持バー2Bを、第1放熱パネル101と第2放熱パネル102との対向面間隔gPに挿通して、左右の支承金具2は、両側辺2S´を、後側の第2放熱パネル102の外端から縦パイプ1Bの2本目と3本目との間、及び4本目と5本目の間に挿入して、支持バー2Bを嵌合溝2F´に嵌合し、支承金具2Dで放熱体1の両側を支承した状態で支持バー2Bの両端を、被覆保温材2Cで熱伝達を抑制して、受金具2Aの嵌合溝2Fに嵌着し、放熱体1を、両側端が間柱9Eと間隔gEを保ち、且つ下端がドレンパン3に垂下没入する形態に吊下げ支持する。
また、両側の保持金具7は、図3(A),(B)に示す如く、L型金具7Aにクランク金具7Bをボルト7N´で仮固定した状態で、当接辺7Eを、間柱9Eに断熱シート7Cを当接して、L型金具7Aからの間柱9Eへの熱伝達を抑制してねじ7Nで固定する。
次いで、放熱体1の下側のドレンパン3との関係上下位置の微調整は、受金具2Aの取付用の縦長孔H2を介して遂行し、放熱体1の左右間柱9E面との間隔微調整は、支持バー2Bに摺動自在に嵌合している支承金具2Dの左右動で遂行し、放熱体1の下部では、クランク金具7Bも、横長孔H7による左右微調整の下に、放熱体1の両側の外端縦パイプ1Bを定位置確保し、L型金具7Aにボルト7N´で締着する。
そして、本発明の吊金具2と保持金具7で固定支持した放熱体1に冷房作用を実施したところ、吊金具2にあっては、受金具2Aは結露の発生が無く、上側横パイプ1Aからも結露水を受け、自体も結露水を発生させる支承金具2Dは、結露水を、中間垂直辺2Mからは、下端の縦パイプ1Bに対応した山形突起2M´から縦パイプ1B外周に導水し、両側辺2S´からは、山形切欠Csが中間垂直辺の山形突起2M´と支持バー2Bに分流導水し、支持バー2Bからは放熱体の前後中央の対向面間隔gPに流下し、吊金具2から結露水を、飛散させることも、ドレンパンの外側に散水することも無かった。
また、保持金具7にあっても、L型金具7Aの結露水は水勾配によって、先端のクランク金具7B部位に集水して、当接規制している縦パイプ1Bの周面からドレンパン内に流水出来た。
尚、冷房作用実験により、支持バー2B自体は中間部では結露を発生させるものの、両端部、特に放熱体1から側方に突出した部位では結露を発生しなかった。
また、上側横パイプ1Aから結露水が流下する支承金具2Dにあっては、中央垂直辺2Mの下端の山形突起2M´、及び両側辺2S´の下端の山形切欠Csの有無で比較試験した結果、山形突起2M´及び山形切欠Csが、流下結露水の飛散防止に極めて有効であることが判明した。
1 放熱体
1A 横パイプ
1B 縦パイプ
1R 排出口
1S 供給口
2 吊金具
2A 受金具
2B 支持バー
2C 被覆保温材
2D 支承金具
2E,7E 当接辺
2F,2F´ 嵌合溝
2M 中央垂直辺
2M´ 山形突起
2N,7N ねじ
2P 台形突起
2R 支持辺
2S,2S´ 両側辺
3 ドレンパン
7 保持金具
7A L型金具
7B クランク金具
7C 断熱シート
7K 挟着辺
7L 支持辺(長辺)
7M 中間辺
7N´ ボルト
7S 取付辺(短辺)
9E 縦面材(間柱)
101 第1放熱パネル
102 第2放熱パネル
Cs 山形切欠
O 熱空間

Claims (4)

  1. 全プラスチック樹脂パイプ製の柵状放熱体(1)の支持構造であって、放熱体(1)は、上下の横パイプ(1A)間に縦パイプ(1B)群を並列配置した同形状の第1放熱パネル(101)と第2放熱パネル(102)とを重層形態で連通一体化して、第1放熱パネル(101)の上側横パイプ(1A)の一端には供給口(1S)を、第2放熱パネル(102)の上側横パイプ(1A)の一端には排出口(1R)を突設したものであり、放熱体(1)の上部は、両側の縦面材(9E)に上下調整可能に取付けた一対の受金具(2A)間に、放熱体の幅(W1)より長尺(L2)の支持バ−(2B)を差渡し状に、且つ左右調整可能に支持し、支持バ−(2B)上に左右摺動自在に篏合した複数個の支承金具(2D)で、上側横パイプ(1A)の下面を支承して、前後動及び左右動を規制し、放熱体(1)の下部は、両側の縦面材(9E)に、熱伝達を抑制して取付け、且つ縦パイプ(1B)への水勾配を備えた一対の保持金具(7)によって、前後動及び左右動を規制して、下面のドレンパン(3)上に配置する、柵状放熱体(1)の支持構造。
  2. 支持バ−(2B)は、受金具(2A)に対して熱伝達抑制形態で篏合すると共に、一端部位から直交突出したボルト(2N´)を左右縦パイプ(1B)間に突出し、支承金具(2D)は、上面に突出した前後対称の台形突起(2P)を上側の前後2本の横パイプ(1A)間に下方から嵌入して、放熱体(1)の上部を支承する、請求項1に記載の支持構造。
  3. 支承金具(2D)は、中央垂直辺(2M)と、上縁に台形突起(2P)を備えた両側辺(2S´)との断面コ字形状で、中央垂直辺(2M)が、第2放熱パネル(102)の上側横パイプ(1A)の後端面よりも前側位置を占め、且つ下端から下方に突出した山形突起(2M´)を縦パイプ(1B)の外周面に当接し、両側辺(2S´)は下端に山形切欠(Cs)を備えている、請求項2に記載の支持構造。
  4. 一対の保持金具(7)は、縦面材(9E)に熱伝達抑制形態で取付け、水勾配を備えて内側に傾斜した先端部で、クランク金具(7B)を介して、外端の縦パイプ(1B)の前後動及び左右動を規制する、請求項1又は2又は3に記載の支持構造。
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