JP2014181821A - 冷暖房放熱パネルシステム - Google Patents

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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Abstract

【課題】 プラスチック樹脂製の柵状放熱パネルを用いた輻射型冷暖房システムに於いて、居室内への配置の自由度が高く、結露対策も容易な、冷暖房放熱パネルシステムを得る。

【解決手段】 床面8から天井面9に亘って立設した固定枠7の両側柱71で区画される範囲内に、両側柱71間に配置した吊金具30で、保形性の乏しいプラスチック樹脂製の放熱パネルの、3枚重層タイプの柵状放熱パネル2の上部を、前後動及び左右動を規制して吊下げ保持し、下部を両側の柱71に取付けた固定金具34で、前後動及び左右動を規制し、柵状放熱パネル2の下面に配置したドレンパン4によって、柵状放熱パネルシステム全体から生ずる結露水を完全に集水する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物内に配置する冷暖房放熱パネルシステムに関するものであり、より詳しくは、保形性の乏しい、全プラスチック樹脂製の柵状放熱パネルを室内の間仕切壁に直交配置出来、大面積の室内空間内に自在に配置出来る冷暖房放熱パネルシステムに関するものである。
建物内の冷暖房手段として、放熱器を間仕切壁に直交配置する手法も、室内空間内に配置する手法も、既に、各種提案されている。
図10は、従来例1であって、特許文献1として挙げた発明を開示するものであり、図10(A)は、冷暖房パネルの斜視図であり、図10(B)は概略正面図であり、図10(C)は図10(B)のC−C断面上視図である。
従来例1(図10)の放熱パネルは、鋼、アルミニウム、銅等の熱良導体の多数の管部材を、室内空間に於ける床面から天井面までに亘って、垂直方向に所定間隔で平行に配置して、天井面と床面に固定部材で固定し、各管部材を、図10(B)に示す如く、下側配管と上側配管とに連通させ、暖房時には、高温水を、下側配管から流入させて上側配管から流出させ、冷房時には、冷却水を、上側配管から流入し下側配管から流出させ、管部材群からの放熱で冷暖房を行うものである。
そして、放熱用の各管部材は、上下の流水用配管から直交突出形態に間隔配置し、放熱パネルが居室内の仕切壁機能を奏し、各管部材間に隙間が存在しても、放熱パネルの一面側からは他面のスペースが目視出来ない状態となって、放熱パネルに目隠し機能を発揮させるものである。
そして、天井面及び床面の固定部材が配置出来る位置であれば、放熱パネルの配置が可能であり、放熱パネルの配置の自在なものである。
また、図11は従来例2であって、特許文献2として挙げた発明の説明図であり、図11(A)は空気調和装置の使用状態斜視図であり、図11(B)は熱交換器と固定台の関係を示す端部の拡大縦断面図であり、図11(C)は、図11(B)の矢印C−C線横断面図である。
従来例2(図11)の空気調和装置は、図11(A)に示す如く、床面から天井面に亘る左右の固定台を突っ張り部で固定し、両側の固定台間に、差渡し状にヒートパイプと蓄熱体パイプとを、交互に平行形態に多数本上下に配置し、ヒートパイプの稼動による発熱又は吸熱作用時と、ヒートパイプの稼動を休止して、蓄熱体の発熱又は吸熱作用時とを交互に操作して、空気調和装置の間欠運転による省エネルギーを達成するものである。
そして、図11(B),(C)に示す如く、ヒートパイプ及び蓄熱体の両端の支持は、木製の固定体と固定台を組合せて1つの固定具となって支持するものであり、固定体には、ヒートパイプ及び蓄熱体の端部を挿入する取付孔を、上下所定間隔で配置し、固定台は、ヒートパイプ相互を接続する接続管を収納する切欠を、上下高さ方向全長に備えたものであり、熱交換器内の流水は、下端のドレンパンを貫通して立設した供給管から接続管へ、接続管によってヒートパイプ内を交互に流水して、最上部のヒートパイプからドレンパンを貫通した排出管へと経由するものである。
特開2008−121907号公報 特開2007−303727号公報
従来例1(図10)の冷暖房放熱パネルは、金属製の柵状放熱体が間仕切壁に近接直交形態に配置出来、上下各管部材群を、上側配管及び下側配管を挟着形態で配置するため、仕切壁としての目隠し機能を奏するが、管部材群が、上下配管を中央として両側に突出した形態となるため、放熱パネルとしての厚さが大となり、居住空間への突出が大であり、金属製の管部材、及び管部材から側方に突出する下側配管は、子供や高齢者が衝突する安全上の問題がある。
また、冷房運転時には、冷水が、上側配管から、接続管群を介して、各管部材内を上方から下方に流下し、暖気が天井面にあるため、放熱パネルの上部、特に上側配管には結露水が顕著に発生し、高い位置からの結露水の落下は、下端のドレンパン周辺への飛散を生じ、床面の汚染を生ずる。
また、上側配管及び下側配管に接続させるための熱源機からの配管は、壁面から突出させる施工であるため、室内空間中央部への放熱パネルの配置施工は、煩雑且つ困難である。
従来例2(図11)の空気調和装置は、熱交換器の配置が、固定体及び固定台の取付孔の配置、接続管や排出管用の切込み加工、蓄熱体の配置、シール部材充填、ヒートパイプの内管と接続管の溶接作業、ヒートパイプの配置、ヒートパイプへの内管の配置、キャップの取付け等、煩雑な作業である。
また、排出管及び供給管はドレンパンを貫通して配管するため、ドレンパンが漏水を生ずる怖れがあり、接続管及び排出管も、固定台と固定体とに収納しているため、収納部位での結露水で、木製の固定台及び固定体が腐朽する怖れがある。
そして、固定台の切込み部位を落下する結露水が、突っ張り部に落下して床面を汚損する。
本願発明は、これら従来例の問題点を、一挙に解決、又は改善した居室内配置型の冷暖房放熱パネルシステムを提供するものであって、居室内の壁面への直交配置は勿論、居室内の空間中央への配置も可能であって、結露水による問題も改善出来た、実用性の極めて高い、居室内配置の冷暖房放熱パネルシステムを提供するものである。
本発明の冷暖房放熱パネルシステムは、例えば図1に示す如く、床面8から天井面9に亘って立設した固定枠7の左右の両側柱71間の空間内に、保形性の乏しいプラスチック樹脂製の柵状放熱パネル2を、上部は、吊金具30で前後左右動を規制して吊下げ支承し、下部は、固定金具34で前後左右動を規制し、柵状放熱パネル2の下面にはドレンパン4を配置したもので、柵状放熱パネル2は、上側横パイプと下側横パイプ間に縦パイプ群を並列連通配置した、第1放熱パネル201と、第2放熱パネル202と、第3放熱パネル203との3枚の放熱パネルを、各放熱パネルの対向面間隔gPを一定に保って重層一体化連通し、表面の第1放熱パネル201の一端上部には供給口25を、裏面の第3放熱パネル203の他端上部には排出口26を突出したものであり、冷温水供給用の、サプライ管61を放熱パネル2の上側一端の供給口25に、リターン管62を放熱パネル2の上側他端の排出口26に接続したものである。
この場合、固定枠7は、放熱パネルの配置区画を規定し、且つ放熱パネル支持用の金具類を取付ける枠であって、両側に柱71を備えたものである。
また、柵状放熱パネル2を支持する両側の柱71の固定は、居間空間内の所望位置に、規定の柱間寸法を保って立設出来れば良く、両側の柱71間の上下適所に仮止め材を差渡して柱間寸法を確保した後、両側の柱71を、それぞれ、床面と天井面に亘って固定して両側柱で固定枠を構築しても良く、図3(A)に示す実施例の如く、両側の柱間の、上端を、予め上桟73aで差渡し固定しておき、下部には、仮止め材75を打付けて、両側の柱71を剛構造枠とした後、両側の柱71の床及び天井への剛構造固定後に、下部の仮止め材75を取外しても良い。
また、3枚の放熱パネルを重層一体化した保形性の乏しいプラスチック樹脂製放熱パネル2は、上端の、一端には供給口25を、他端には排出口26を備え、冷温水が、供給口25から流入して排出口26から流出する間に、放熱パネル全面に熱交換すれば良く、典型的には、図2の実施例に示す如く、上側横パイプと下側横パイプ間に多数の縦パイプ22群を連通した同一構造の放熱パネルの3枚を、重層形態で連通一体化して放熱出力を増加させたものである。
そして、放熱パネル2の供給口25及び排出口26へのサプライ管61及びリターン管62の接続は、慣用の、配管と接続金具とで実施すれば良い。
また、吊金具30は、保形性の乏しい柵状放熱パネル2を水平撓み無く吊下げ保持出来れば良く、両側の柱71から支持バーを、片持ち梁形式突出して放熱パネルの複数間隔位置を支承しても良いが、典型的には、図4(A)の実施例の如く、支持バー32の2本を、柱71間に平行に差渡し保持して、各支持バー32上に複数個の支承金具33を摺動自在に嵌合し、支承金具33で重層形態の放熱パネル2を支承する。
また、柱に取付ける固定金具34は、放熱パネル2の下部両側端の左右動及び前後動が規制出来れば良く、放熱パネル2の外端を把持すれば良いが、典型的には、図4(D)の実施例に示す如く、柱71に、表面の第1放熱パネル201対応と、裏面の第3放熱パネル203対応の、2本のアングル金具35を取付け、クランク金具36を各アングル金具35に位置調整可能に取付けて、クランク金具36の挟着辺36aで、第1放熱パネル201と第3放熱パネル203の、外端の縦パイプ22を把持する。
また、ドレンパン4の配置は、慣用の手法で実施すれば良く、ドレンパン4の表面積が、上面視で、柵状放熱パネルの断面形状を収容するスペースであれば良く、典型的には、図1に示す如く、柵状放熱パネルの下端をドレンパン4内に垂下埋没させるものである。
この場合、放熱パネル2は、上部も下部も前後動及び左右動が規制されて吊下げられているため、放熱パネル上の結露水の床上への飛散は抑制出来る。
従って、本発明の冷暖房放熱パネルシステムにあっては、両側の柱71の固定可能な位置への配置が可能であり、室内の仕切壁と直交形態の配置も、大空間の室内スペースの適所への独立配置も自在となる。
そして、保形性の乏しい放熱パネル2であっても、上部と下部が、前後左右動の抑制した形態であるため、放熱パネル2からの結露水は、適正にドレンパン4によって処理出来、従来例1,2の如き、結露水による床面汚染は生じない。
そして、保形性の乏しいプラスチック樹脂製放熱パネルであっても、前後左右動の抑制によって、放熱パネルの部分変位による放熱斑も抑制出来る。
また、冷温水供給用管と接続した供給口25と排出口26が、放熱パネル2の上側の両端に対称形に存在するため、露見する放熱パネル2は、均斉で、安定感のある、高性能を想起させる機能美を呈する。
しかも、プラスチック樹脂製特有の熱伸縮も、吊下げ形態支持によって収縮出来て、放熱パネルの放熱斑を生ずるような弯曲変位は抑制出来る。
しかも、放熱パネルシステム1の配置域は、固定枠7の両側柱71間で規定された空間内、即ち、左右寸法は両側の柱71間寸法、前後寸法は柱71の前後厚さ、上下寸法は床面8から天井面9までの寸法、のスペースであるため、放熱パネルシステムの構成部材は、柱71間スペースに収まって、前後左右への突出が無く、高齢者や子供にも安全な冷暖房放熱パネルシステムとなる。
また、本発明の冷暖房放熱パネルシステムにあっては、柵状放熱パネル2は、図2に示す如く、上側横パイプと下側横パイプ間に、縦パイプ群を並列連通配置した第1放熱パネル201と、第2放熱パネル202と、第3放熱パネル203との3枚の放熱パネルを、一定の対向面間隔gPを保って重層一体化連通し、表面の第1放熱パネル201の一端上部には供給口25を、裏面の第3放熱パネル203の他端上部には排出口26を突出させたものである。
この場合、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202と、第3放熱パネル203は、縦パイプ22の寸法、配列間隔及び上下横パイプ寸法を同一とすれば、表裏放熱パネルの放熱量が均斉となり、且つ放熱パネルの製作も合理化出来る。
また、表面、中間、裏面の、各放熱パネル201,202,203間の間隔gPは、放熱パネル2内部の空気の上昇又は下降流を保証するものであり、間隔gPが小さい程、放熱パネル2は薄型化出来るが、間隔gP内の空気流の保証も、放熱効率上必要であり、典型的には、各パネル間の間隔gPは18.5mmである。
また、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202と第3放熱パネル203との3枚重層形態の下で、第1放熱パネル201の一端上部に供給口25を、第3放熱パネル203の他端上部に排出口26を配置するが、この場合、供給口25からの流入水が全縦パイプ22を流水して排出口26から流出するように、各放熱パネルの経路内に、それぞれ、通水仕切板を適切に配置すれば良く、典型的には、第1放熱パネル201と第3放熱パネル203では、上側横パイプの右側に仕切板24aを、第2放熱パネル202では、上側横パイプの左側に仕切板24aを配置して、3枚の放熱パネル全てを上昇流水で熱交換させる。
従って、本発明の柵状放熱パネルを用いれば、供給口25と排出口26とが、左右対称配置となるため、慣用の、冷温水供給用の、サプライ管61及びリターン管62との接続位置が左右に離れて、配管接続作業も、結露防止の慣用の断熱材被覆作業も容易となると共に、放熱パネル2が左右均斉の外観となって機能美を発揮する。
しかも、3枚の放熱パネル201,202,203間の対向面が、空気の上下流を保証する間隔gPを備えているため、放熱パネル2は、薄型化の下に高発熱量となり、放熱パネル2の表裏面が放熱斑の無い、効率の良い放熱作用を発揮する。
また、本発明の放熱パネル2にあっては、第1放熱パネル201と、第2放熱パネル202と、第3放熱パネル203とは、各縦パイプ22間隔gBが同一であり、且つ第1放熱パネル201の各縦パイプ22間隔gBの中央に、第2放熱パネル202の各縦パイプ22が、第2放熱パネル202の各縦パイプ22間隔gBの中央に、第3放熱パネル203の各縦パイプ22が位置する形態に重層一体化したものが好ましい。
この場合、各放熱パネル201,202,203の各縦パイプ22間の間隔gBは、単位面積当りの放熱量増大が期待出来、且つ表中裏3枚の放熱パネル201,202,203の対向面間隔gP(標準:18.5mm)内の空気の上昇流又は下向流が保証出来る寸法が好ましく、典型的には、縦パイプ22は、外径(RB)が13mmで、各放熱パネル内での縦パイプ22相互の間隔gBは7mmである。
従って、該放熱パネル2は、正面視で、表側の第1放熱パネル201の各縦パイプ22と、裏側の第3放熱パネル203の各縦パイプ22とが、前後に重なり、中間層の第2放熱パネル202の各縦パイプ22が表裏のパイプ間隔(標準:7mm)を塞いだ形態となるため、放熱パネル2は、目隠し用の仕切板の作用を奏する。
しかも、表側からも、中間層からも、裏側からも、各縦パイプ22は、放熱パネル2面に対する直交方向の輻射熱線を居室内に放射するため、熱効率が向上する。
また、本発明は、図1に示す如く、第1放熱パネル201、第2放熱パネル202及び第3放熱パネル203の全ての縦パイプ22を、放熱パネル2の全幅に亘る幅止め具51の嵌合によって、各縦パイプ22相互を位置規制し、第1放熱パネル201の両側端の縦パイプ22と、第2放熱パネル202の両側端の縦パイプ22とを、第2放熱パネル202の両側端の縦パイプ22と第3放熱パネル203の両側端の縦パイプ22とを、それぞれ連結具52によって相互一体化連結し、第1放熱パネル201、第2放熱パネル202及び第3放熱パネル203の各両側端の縦パイプ22の上端部位には、対応する上側横パイプの外端に下面から当接する結露受53を配置するのが好ましい。
この場合、幅止め具51は、第1放熱パネル201、第2放熱パネル202及び第3放熱パネル203の全縦パイプ22を拘束出来るものであれば良く、放熱パネル2の全幅に亘る長尺物で、全縦パイプ22を嵌合把持出来れば良く、典型的には、図5に示す、両側縁に円弧弾性クリップ51eを備えて両側縁で放熱パネルが拘束出来る幅止め具51を、前後に2本用いて3枚の放熱パネルを拘束する。
また、連結具52は、対向縦パイプ22を拘束するものであれば良く、典型的には、図6に示す、連結板の両端に弾性クリップを配置した、2枚の放熱パネル拘束用の連結具52を、前後に2個採用して、3枚の放熱パネルを拘束する。
また、結露受53は、上側横パイプの外端から結露水を縦パイプ22の外周に案内出来れば良く、典型的には、図7に示す如く、上側横パイプの下面に当接させる三角形板53bを、縦パイプ22に弾揆嵌合する円弧筒53aから突出させたものである。
従って、幅止め具51の前後2本を、上下段差を保って3枚の放熱パネル2の上下方向の適所位置に、上下間隔(標準:500mm)を保って配置すれば、幅止め具51の配置位置で、各放熱パネル相互の縦パイプ22が一体化して、放熱パネル2の前後左右方向の保形性(剛性)が向上し、前後2個の連結具52で、3枚の放熱パネル201,202,203の側端の縦パイプ22、を相互連結一体化すれば、放熱パネル2の側端部位での保形性が向上する。
そして、放熱パネル2の上部の横パイプの端部に発生する結露水も、結露受53によって縦パイプ22の外周面に案内出来、放熱パネル2の保形性向上は、放熱パネル2からの結露水のドレンパン4内への適正流下を保証する。
また、幅止め具51は、図5(A),(B)に示す如く、断面が山形状屈曲で、両側縁が緩傾斜で上昇した左右対称形で、上面51a及び下面51bが両側縁への下向傾斜を備えた形状であって、両側には円弧弾性クリップ51e群を備え、各円弧弾性クリップ51eは、外端位置fcから縦パイプ22の外端面fsが突出する形態に、縦パイプ22を弾性保持するのが好ましい。
この場合、上面51a及び下面51bの両側縁への下向傾斜は、結露水を両側縁へ流すための水勾配である。
また、両側縁の緩傾斜上昇は、幅止め具51の水勾配に沿って流れる結露水の縦パイプ22外周への誘導を平滑にするためである。
尚、幅止め具51は、放熱パネル2の適宜位置に配置した際に、幅止め具51自体が滑落阻止機能を発揮する必要があり、典型的には、円弧弾性クリップ51eの内周面に、縦パイプ22を強固に押圧把持するための係止用突条SPを突出(標準:1mm)させる。
従って、該幅止め具51の1本を、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202間に挿入し、更に、段違いに第2放熱パネル202と第3放熱パネル203間にも、1本挿入して、両側縁の円弧弾性クリップ51e群を、第1放熱パネル201の縦パイプ22列と、第2放熱パネル202の縦パイプ22列、及び第2放熱パネル202の縦パイプ22列と第3放熱パネル203の縦パイプ22列とに弾揆嵌合すれば、各縦パイプ22は、前後2本の幅止め具51によって、相互の位置関係が規制されるため、放熱パネル2自体の保形性が増大して、位置規制された縦パイプ22群からは、前後、左右共、放熱斑の無い均斉面放熱が得られる。
しかも、幅止め具51からの結露水の流下は、水勾配によって両側縁に案内され、両側縁では、縦パイプ22の外端面fsが露出しているため、及び側端が緩傾斜で上昇しているために、幅止め具51からの結露水は、両側縁から外方に飛び出すことなく縦パイプ22に沿ってドレンパン4に流下し、従来例1,2の如き、結露水の飛散及び床汚染が生じない。
また、本発明にあって、連結具52は、図6(A),(B),(C)に示す如く、傾斜連結板52bの両端に、円弧筒52a形態の円弧弾性クリップ52eを備え、円弧弾性クリップ52eの開口52c先端には、案内用エッジ52fと、引続く小口辺52gを備えているのが好ましい。
この場合、開口52cの構造は、典型的には、図6(C)に示す如く、開口幅が5.3mmで、案内用エッジ52fが開口中心線に対して25°拡開する0.5mm幅の傾斜面であり、小口辺52gが案内用エッジ52fから45°拡開するテーパー面である。
従って、図6(A),(B),(C)に示す如く、1本の連結具52で、第1放熱パネル201の外側端の縦パイプ22と、第2放熱パネル202の外側端の縦パイプ22とを、もう1本の段違い配置の連結具52で、第2放熱パネル202の外側端の縦パイプ22と、第3放熱パネル203の外側端の縦パイプ22とを、それぞれ連結一体化すれば、放熱パネル2の側端部位の剛性が向上し、供給口25から温水が直通で流入する側端の縦パイプ22の熱弯曲変位も阻止出来る。
そして、円弧筒形態の円弧弾性クリップ52eは、縦パイプ22に対して、初期当接の案内用エッジ52fが平滑な弾性変位を保証し、小口辺52gの薄肉化による開口部位の可撓性の向上と相俟って、縦パイプ22の円弧弾性クリップ52eへの平滑な弾揆嵌入を保証する。
また、各連結具52からの結露水は、傾斜連結板52bの水勾配傾斜によって一方の円弧筒52aに流れ、各円弧筒52aは、開口52cの先端で縦パイプ22の外端面を露出しているため、縦パイプ22に沿って流下する。
この場合、傾斜連結板52b、円弧筒52aの上面及び下面には、慣用の面取り部52dを配置するのが好ましい。
また、本発明の結露受53は、図7に示す如く、円弧筒53aの形態の円弧弾性クリップ53eの開口53cの反対側に、当接水平上辺53h及び斜辺53sを備えた直角三角形板53bを突出し、円弧弾性クリップ53eの開口53c先端には、案内用エッジ53fと引続く小口辺53gを備えているのが好ましい。
この場合、円弧筒の形態の円弧弾性クリップ53eは、縦パイプ22に弾揆嵌合するものであって、開口53cの構造は、図7(B)に示す如く、開口幅が5.3mmで、案内用エッジ53fが開口中心線に対して25°拡大する0.5mm幅の傾斜面であり、小口辺53gが案内用エッジ53fから45°拡開するテーパー面であり、円弧弾性クリップ53e自体は、連結具52の円弧弾性クリップ52eと同一構造である。
また、直角三角形板53bは、円弧弾性クリップ53eを側端の縦パイプ22の上端に弾揆嵌合した際に、直角三角形板53bの水平上辺53hが、上側横パイプの先端下面をカバーする寸法とすれば良い。
また、直角三角形板53bの円弧弾性クリップ53eへの配置位置は、水平上辺53hが円弧筒53aの上端面より段差d53(標準:1.5mm)上方位置とすれば、縦パイプ22の上側横パイプへの溶融接合時に生じた融着隅肉reが存在していても、水平上辺53hは、上側横パイプ下面へ当接出来る。
従って、該結露受53は、直角三角形板53bの水平上辺53hが上側横パイプの外端部位の下面に当接するため、結露水が発生する上側横パイプの外端部位の結露水を、斜辺53sで円弧筒の外周に案内し、円弧筒53aから縦パイプ22外周に案内出来る。
そのため、結露水の、上側横パイプの外端部位からの直接落下は阻止出来、放熱パネル2で生じた結露水は、全て縦パイプ22の案内で、ドレンパン4内に流水出来る。
この場合、円弧筒53a及び直角三角形板53bの上下外周面に、慣用の面取り部53dを付与しておけば、結露水の縦パイプ22外周への誘導が平滑となる。
また、本発明の放熱パネル2の上部を吊下げ形態に支承する吊金具30は、図4(A),(B),(C)に示す如く、両側の柱71に、両側の受金具31を縦長ねじ挿入用孔H31でねじ固定し、両側の受金具31間に、一端近傍にねじ孔H32を備えた2本の支持バー32を、平行に差渡し嵌合し、各支持バー32上の適宜位置に各支承金具33を適数個配置して、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202の上側横パイプ21a,21c、及び第2放熱パネル202と第3放熱パネル203の上側横パイプ21c,21eを、各支承金具33の上面で当接支承し、柵状放熱パネル2の、前後動は支承金具33で規制し、左右動は支持バー32のねじ孔H32に螺入したねじピン32aの縦パイプ22間への挿入により規制するのが好ましい。
この場合、各支持バー32の一端部のねじ孔H32は、調整用に複数個配置しておけば、縦パイプ22間の標準間隔7mmの縦パイプ22間へのねじピン32aの螺入に有利である。
従って、2本の支持バー32を間隔保持する受金具31を、縦長ねじ挿入用孔H31で上下適正位置に固定すれば、放熱パネル2は、上下適正位置で、上部が前後動及び左右動を規制した形態で、且つ複数の支承金具33の適正配分によって水平撓みの生じない形態で吊下げ支承出来、放熱パネル2は、居室の空間内で外観の優れた配置となる。
そして、支持バー32は、放熱パネル2とは、各支承金具33を介しての熱橋作用となるため、支持バー32の両側端、及び受金具31には結露が発生せず、放熱パネル2で発生する結露は、全て縦パイプ22を介してドレンパン4に導水出来るため、本発明は、結露水による床の汚染は全く生じない、居室内冷暖房放熱パネルシステムとなる。
尚、吊金具30の結露実験の結果、支持バー32の両側の放熱パネル2からの突出部位には結露の発生しない事を確認した。
また、本発明の吊金具30にあっては、図4(A),(B),(C)に示す如く、支持バー32は、両側の受金具31の嵌合溝31dに、左右微調整自在に嵌合し、支承金具33は、中央垂直辺33aと両側辺33bを備え、縦パイプ22の2本を介在させる両側辺33bの上縁から、前後対称形の台形突起33cを突出し、台形突起33cの中央下部に配置した嵌合溝33dで支持バー32に左右摺動自在に嵌合するのが好ましい。
尚、本発明にあって、3層形態の放熱パネル2の吊金具30としては、図4(A)〜(C)に示す如く、1対の受金具31と、2本の支持バー32と、2枚の放熱パネル間に亘って支承する、同一構造の、前側配置の複数の支承金具33と、後側配置の複数の支承金具33を採用するものであり、支承金具33は、図4(B)に示す如く、前側配置の支承金具33は台形突起33cを、第1放熱パネル201の上側横パイプ21aと、第2放熱パネル202の上側横パイプ21cとの間に、後側配置の支承金具33は台形突起33cを、第2放熱パネル202の上側横パイプ21cと第3放熱パネル203の上側横パイプ21eとの間に、下方から挿入するものであり、前後の支承金具33共、両側辺33bの前端は、対向縦パイプ22、即ち第2放熱パネル202の縦パイプ22、の外周と当接する形態とすれば良い。
従って、前後2個の支承金具33は、共に、前後対称形の台形突起33cによって、前側の複数の支承金具33が第1放熱パネル201と第2放熱パネル202の、後側の複数の支承金具33が第2放熱パネル202と第3放熱パネル203との前後揺動を規制すると共に、放熱パネル2の幅方向自在位置への配置も可能となり、放熱パネル2の、上部での、水平撓みが生じない形態での支承が出来る。
また、支承金具33は、図4(A),(B)に示す如く、両側辺33bの下端中央部に山形切欠33fを備え、且つ中央垂直辺33aの下端には、介在する2本の縦パイプ22に対応する2個の山形突起33eを内方への傾斜形態で備え、該山形突起33eを縦パイプ22に当接するのが好ましい。
この場合、両側辺33bの前端、即ち台形突起33cの前端は、図4(C)に示す如く、対向縦パイプ22の外周と当接形態とするのが好ましい。
該構成の支承金具33にあっては、両側辺33bの結露水は、山形切欠33fによって、中央垂直辺33a側と、支持バー32側とに分流され、中央垂直辺33a側の結露水は、山形突起33eによって、当接縦パイプ22に誘導されて、縦パイプ22外周を平滑に流下し、台形突起33cの前端からは、対向縦パイプ22に導水され流下する。
また、支持バー32の結露水は放熱パネル2の中央域、即ち前側の支持バー32の結露水は、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202との間隔gPを、後側の支持バー32の結露水は、第2放熱パネル202と第3放熱パネル203との間隔gPをドレンパン4へと落水する。
従って、上側横パイプ21a、21c及び21eからの熱橋作用を受ける支承金具33からの結露水の、放熱パネル2の外側への飛散は生じない。
また、本発明の固定金具34は、図4(D),(E)に示す如く、アングル金具35とクランク金具36とから成り、アングル金具35の取付辺35aを柱71にねじ固定し、クランク金具の当接辺36cを、横長孔H36を介してアングル金具35の支持辺35bに、前後位置調整の下にねじ固定し、クランク金具の挟着辺36a及び中間辺36bと、アングル金具の支持辺35bとで最外端の縦パイプ22を規制して、両側の固定金具34の協仂作用で柵状放熱パネル2の下部の前後左右動を規制するのが好ましい。
この固定金具34を両側に2個ずつ採用すれば、放熱パネル2の適正吊下げ支持の下に、一方のアングル金具35の長寸の支持辺35bを、図4(D)に示す如く、第1放熱パネル201の縦パイプ22の中側面に、他方のアングル金具35の長寸の支持辺35bを第3放熱パネル203の縦パイプ22の中側面に当接して、アングル金具35を柱71に固定し、次いで各クランク金具36の中間辺36bが対象縦パイプ22の外側面に当接した状態で、クランク金具36をアングル金具35の支持辺35bにねじ固定すれば、対象縦パイプ22の前後動及び外方への揺動が規制出来、両側の柱71に取付けた、両側の固定金具34の協仂作用で、放熱パネル2の下部での左右動も規制出来る。
従って、該固定金具34を両側の柱71の対向内面に2個ずつ採用することによって、簡単な作業で、放熱パネル2の下部の前後左右動が規制出来る。
尚、結露実験の結果、固定金具34のクランク金具36までは結露が生じたが、アングル金具35の、支持辺35bの基端部位、及び取付辺35aには結露の発生は無く、固定金具34の配置位置での、柱71の結露による腐朽の生じない事実が判明した。
また、本発明にあっては、ドレンパン4は、図8に示す如く、両側の柱71に固定した両側のドレンパン受44間に、ドレンパン4の両端とドレンパン受当接辺44c間には着脱用の最小限の隙間gd(標準:10.5mm)を保って、差渡し形態で、且つ底板44aが床面8と空気流通間隔g4を保って支承し、放熱パネル2の下側横パイプ21b,21d,21fを、ドレンパン4内に垂下埋没形態で吊下げ保持するのが好ましい。
該ドレンパン4には、放熱パネル2の下端の横パイプが垂下埋没形態となるため、放熱パネル2の上部の2本の支持バー32から、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202との間、及び第2放熱パネル202と第3放熱パネル203との間を落下する結露水は、前後の下側横パイプ間から落下するため、跳ね上がり飛散が生じない。
そして、放熱パネル2の下部の、前後左右動を規制している固定金具34の支持辺35b中間部位に、例え結露が生じても、ドレンパン4は、両端が柱71面に近接配置(柱71面とドレンパン小口板4c間の標準寸法:12.5mm)であるため、固定金具34の結露水は、ドレンパン4内に落下し、低位置からの結露水落下は、跳ね上がり飛散を生じない。
また、ドレンパン底面と床面とに、空気流通間隔g4(標準:15mm)が存在するため、ドレンパン4の底面にも結露は生じない。
従って、本発明のドレンパン4は、放熱パネル2に発生する全ての結露水を、床に飛散させることなく受容し、ドレンパン4自体も、下面の空気流通によって結露発生を抑制するため、床面の結露水による汚染が完全に防止出来る。
しかも、必要に応じて、ドレンパン受44から取外して掃除も出来る。
尚、ドレンパン4からの排水処理は、ドレンパンから垂下したドレンパイプを排水パイプに接続する、慣用の、ドレン処理手段を適用すれば良い。
また、本発明にあっては、図9に示す如く、左右両側柱71の各外側に、床面8から天井面9に亘って付加柱71bを立設し、両側柱71と付加柱71b間の表裏に壁材10を張設して配管スペース66を形成し、配管スペース66を介して、床面8から引上げたサプライ管61及びリターン管62を、放熱パネル2の供給口25及び排出口26に接続するのが好ましい。
この場合、配管スペース66内の配管及び配管から放熱パネル2への配管接続は、慣用の手段で実施すれば良く、図9(C)に示す如く、サプライ管61及びリターン管62は、両側柱71の上部を貫通して放熱パネル2の上方に延出すれば良い。
従って、本発明を、両側柱71の外側の配管スペース66を配置して、袖付き冷暖房放熱パネルシステム1aとして実施すれば、配管スペース66の壁材10面が、壁用コンセントやスイッチ、若しくはサーモスタットやヒューミデイスタット、センサー等の配置に供することが出来るため、居室内の空間中央部位等、仕切壁面から離れた場所への冷暖房放熱パネルシステムの適用施工が容易となる。
保形性の乏しいプラスチック樹脂製の柵状放熱パネル2を、上部では吊金具30手段により前後左右動を規制し、下部では固定金具34手段によって前後左右動を規制して、吊下げ形態でドレンパン4上に配置するため、放熱パネルの熱伸縮は吸収出来て、熱伸縮歪による変形は抑制出来、放熱パネルからの結露水は支障無くドレンパン4内に収納出来る。
そして、放熱パネル2は、上部及び下部が前後左右動規制形態であるため、放熱斑を生ずることも無い。
また、放熱パネル2の上側の供給口25と排出口26とを、一端と他端とに分離配置したため、冷温水供給用の、サプライ管61とリターン管62の放熱パネル2への接続作業、及び配管接続部位での、慣用の、保温材被覆作業が、離れた位置での作業となって、煩雑な配管接続作業が容易となる。
しかも、放熱パネル2は、幅方向の一端と他端での、前面視で左右対称形態での配管接続構造となるため、柵状放熱パネル2はバランスの取れた機能美を呈する。
従って、本発明の冷暖房放熱パネルシステムは、室内に、放熱パネル2の柵状形態全面を露見した形態で配置しても、左右均斉で高性能を想起させる機能美を呈し、3枚の放熱パネルの重層一体化した柵状放熱パネルであるため、固定枠7のスペース内配置であるが、大きな放熱量を発揮し、放熱作用の斑も無い、しかも結露水による床汚染も生じない、実用性に優れた、柵状放熱パネルの室内輻射冷暖房を提供する。
本発明の実施例の全体説明図であって、(A)は横断面図、(B)は正面図、(C)は縦断側面図である。 放熱パネル2の説明図であって、(A)は左側面図、(B)は第1放熱パネル201の正面図、(C)は右側面図、(D)は第2放熱パネル202の正面図、(E)は第3放熱パネル203の正面図である。 本発明の実施例の固定枠7の説明図であって、(A)は正面図、(B)は柱71の上端側面図、(C)は固定枠の上端分解斜視図、(D)は柱の下端斜視図である。 放熱パネル2の取付手段の説明図であって、(A)は吊金具30の全体斜視図、(B)は吊金具30の使用状態縦断側面図、(C)は吊金具30の使用状態横断面図であり、(D)は固定金具34の使用状態横断面図、(E)は固定金具34の分解斜視図である。 幅止め具51の説明図であって、(A)は幅止め具51の使用状態縦断側面図、(B)は幅止め具51の平面図であり、(C)は幅止め具51の一端斜視図、(D)は幅止め具51の他端斜視図である。 連結具52の説明図であって、(A)は使用状態側面図、(B)は使用状態横断面図、(C)は連結具52の平面図である。 結露受53の説明図であって、(A)は第1放熱パネル201での使用状態正面図、(B)は結露受53の平面図、(C)は第2放熱パネル202での使用状態正面図である。 ドレンパン4の説明図であって、(A)は一端斜視図、(B)は縦断側面図、(C)はドレンパン受44の斜視図である。 配管変形例図であって、(A)は右側横断面図、(B)は要部正面図、(C)は全体正面図である。 従来例1の説明図であって、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は(B)のC−C線横断面図である。 従来例2の説明図であって、(A)は斜視図、(B)は部分拡大縦断面図、(C)は(B)の矢印C−C線断面図である。
〔冷暖房放熱パネルシステムの全体構成(図1)〕
本発明を室内の仕切壁から離れた位置に、両側の柱71は、上端の所定間隔は上桟で確保して上桟にはフードを当接し、下端の所定間隔は仮止め材で所定寸法を確保して固定枠とし、固定枠を立設固定して、固定枠のスペース内に放熱パネルシステムを構築した。
図1は本発明システムの全体構成を示す説明図であって、(A)は横断面図、(B)は正面図、(C)は縦断側面図である。
本発明の全体構成は、図1に示す如く、所定位置に、両側柱71の外側間寸法L1が760mmで、床面8から天井面9までの寸法h1が2500mmの占有空間に、厚さT1が45mm、幅w1が130mmの2本の柱71を立設して柱71間の空間内に、放熱パネルシステムを組み込んだものである。
即ち、柵状放熱パネル2は、上側横パイプと下側横パイプ間に多数の縦パイプ群を並列密集配置した、保形性の乏しい放熱パネルの3枚を重層一体化した、薄型で、発熱効率の高い全プラスチック樹脂製放熱パネル2を採用し、該放熱パネル2の、上端部位は、両側の柱71間に差渡し固定した吊金具30手段で、前後左右動を規制して吊下げ支持し、放熱パネル2の下部では、両側の柱71に取付けた一対の固定金具34によって、前後左右動を規制し、放熱パネル2の下方では、両側の柱71に取付けた一対のドレンパン受44を介してドレンパン4を、底面と床面とには、空気流通間隔を保ち、両端とドレンパン受44間には、着脱用の間隔を保って配置し、放熱パネル2の下端はドレンパン4内に埋没形態に垂下収納した。
そして、吊下げた放熱パネル2に対し、保形性を向上させるために、幅止め具51によって、前後3枚の放熱パネルの、全縦パイプ22の相互位置関係を拘束すると共に、放熱パネル2の側端では、前後のパネルの対応縦パイプ22相互を、連結具52で関係位置を拘束して、放熱パネル2の両側端の剛性を高めた。
また、放熱パネル2に発生する結露水を、適正にドレンパン4に収納するために、放熱パネル2の上側各横パイプの外端と外側端各縦パイプの上端とを結露受53で連結し、幅止め具51及び連結具52は、縦パイプ周面の上方からの結露水を、支障無く縦パイプの下方に流下出来るようにしたものである。
〔放熱パネル(図2)〕
放熱パネル2の全体形状は、図1、図2に示す如く、上下高さh2が2300mm、左右長さL2が610mm、前後厚さw2が90mmであり、第1放熱パネル201と、第2放熱パネル202と、第3放熱パネル203との3枚を、パネル対向面間隔(gP)を18.5mm、上下共、各横パイプ間隔gSを4.5mmで一体化したものである。
第1放熱パネル201、第2放熱パネル202及び第3放熱パネル203は、共に同一の、PP−R樹脂(ポリプロピレン、ランダム共重合体樹脂)で外径(RA)27mm、肉厚5mmの上下横パイプ間に、同一の、PP−R樹脂の外径(RB)13mm、肉厚1.6mmの縦パイプ22群を、同一のパイプ間間隔(gB)7mmで連通接続したものである。
3枚の放熱パネル201,202,203の重層一体化に際しては、第1放熱パネル201の縦パイプ22間に第2放熱パネル202の各縦パイプ22が位置するように、また、第2放熱パネル202の各縦パイプ22間に、第3放熱パネル203の各縦パイプ22が位置するように、即ち、正面視では、第1放熱パネル201の各縦パイプ22間の間隔gBを、第2放熱パネル202の各縦パイプ22が塞ぎ、第3放熱パネル203の各縦パイプ22は第1放熱パネル201の各縦パイプ22と前後に重なり、放熱パネル2が目隠し機能を奏するように重層一体化する。
そして、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202と第3放熱パネル203との重層一体化は、図2(A),(C)に示す如く、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202の上側他端(左端)、及び第2放熱パネル202と第3放熱パネル203との上側一端(右端)を連通パイプ23aで通水可能とし、他のコーナー部、即ち、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202との上側一端(右端)、第2放熱パネル202と第3放熱パネル203との上側他端(左端)、及び下側両端は、全て、スペーサーパイプ23で通水不能に接合一体化する。
尚、図2に示す如く、上下の全横パイプの両端は小口止め24で閉止し、第1放熱パネル201の上側横パイプ21aの一端(右端)には仕切板24aを配置し、供給口25からの流入水は、右端の縦パイプ22にのみ流入可能とし、第2放熱パネル202の上側横パイプ21cの他端(左端)には仕切板24aを配置し、第1放熱パネル201から、連通パイプ23aを介しての、第2放熱パネル202への流入水は、第2放熱パネル202の上側横パイプ21cの他端(左端)の仕切板24aによって、左端の縦パイプ22にのみ流入可能とし、第3放熱パネル203の一端(右端)には仕切板24aを配置して、第2放熱パネル202から連通パイプ23aを介しての、第3放熱パネル203への流入水は、一端(右端)の縦パイプ22にのみ流入降下させる。
従って、得られた3枚連通の放熱パネル2では、水流循環は、第1放熱パネル201内では、図2(B)に示す如く、供給口25からのf1流が、右端縦パイプ22の下降f2流→下側横パイプ21b内のf3流→縦パイプ22群の上昇f4流→上側横パイプ21aのf5流→左端の通通パイプ23aのf6流で第2放熱パネル202内に流入し、図2(D)に示す如く、第2放熱パネル左端の縦パイプの下向f7流→下側横パイプ21dのf8流→縦パイプ22群の上昇f9流→上側横パイプ21cのf10流→連通パイプ23aのf11流で第3放熱パネル203に流入し、図2(E)に示す如く、右端縦パイプ22の下降f12流→下側横パイプ21fのf13流→縦パイプ22群の上昇f14流→上側横パイプ21eのf15流→排出口26のf16流と循環流水する。
〔固定枠(図3)〕
固定枠7は、室内空間の適宜位置での、床面から天井面に亘って、木製の柱71を、突っ張り形態で立設した左右一対の柱側枠であって、室内に配置する放熱パネル機構の配置スペースの、前後幅、左右幅、上下高さを規定する枠である。
図3は、固定枠7の説明図であって、(A)は固定枠7の立設状態正面図、(B)は上端側面図、(C)は固定枠7の上端分解斜視図、(D)は柱の下端斜視図である。
固定枠7は、図3(A)に示す如く、両側の柱71と、上側固定具73と下側固定具72と、上桟73aと、下側仮止め材75で構成し、両側の側枠としての各柱71は、前後幅w1が130mm、左右厚T1が45mm、上下長が2470mmの断面矩形の木材であって、固定枠の外側となる面の前後には、必要に応じて、慣用の面取り部を配置すれば良い。
また、固定枠7の上端には、気流案内板としてのフード76を配置した。
また、上側固定具73は、2.3mmの鋼板製の不等辺山形鋼のアングル片73であって、前後幅は130mmで、水平上辺73eは35mm側方突出し、垂直辺73fが65mm垂下し、両側の対向アングル片73の水平上辺73eの幅中央間に、幅20mm、長さ760mm、厚さ2.3mmで平鋼板の上桟73aを差渡し溶接固定したものである。
また、下側固定具72は、2.3mm鋼板製の等辺山形鋼のアングル片であって、一辺が35mmで、前後幅w1が130mmのものである。
また、フード76は、図3(B),(C)に示す如く、断面形状が水平上辺76aから、両側に傾斜下降する傾斜辺76bと、引き続く先端からの垂下辺76cを備えたもので、放熱パネル2の上部を全長に亘って覆って、放熱パネル2面に沿った上昇空気流を強制偏向させるものである。
そして、図3(A),(C)に示す如く、両側の柱71の上端外面には不等辺アングル片73の垂直辺73fをねじ73bで固定して、不等辺アングル片73の水平上辺73eから柱71の下端までの寸法を、天井面9から床面8までに整合し、左右の柱71上の、各不等辺アングル片73の水平上辺73eの上端間に差渡し固定した上桟73aの上面に、フード76の水平上辺76aを当接冠着配置し、水平上辺73e及び上桟73aをねじ73bで天井野縁に固定する。
従って、固定枠7は、両側柱71が、各外側面で、床面8には下側固定具72で、天井面9には上側固定具73で固定され、上端は、図3(B)に示す如く、フード76が冠着した形態となる。
〔吊金具30(図4(A),(B),(C))〕
吊金具30は、固定枠の柱71に取付けて柵状放熱パネルを吊下げ支承するものであって、両側の柱71の内側対向面に取付ける一対の受金具31と、両側受金具31間に差渡す2本の長尺の支持バー32と、支持バー32上に摺動自在に嵌合する、複数の支承金具33とから成るものであって、図4(A)は、吊金具の全体斜視図であり、図4(B)は使用状態の縦断側面図、図4(C)は使用状態の横断面図である。
受金具31は、図4(A)に示す如く、縦長孔のねじ孔H31を備えた両側の当接辺31aから前面に屈曲突出する両側辺31bによって、支持辺31cを15mm突出形成した、1.5mm厚のステンレス鋼板の屈曲加工物であって、幅w31が15mm、高さh31が40mm、長さL31が101.5mmである。
そして、支持辺31cには上端から、幅3.2mm、深さ20mmの嵌合溝31dを、両側辺31bから20mm内方に2個備えて、2本の支持バー32を嵌合するものである。
支持バー32は、厚さ3mm、上下幅w32が25mmで長さが666mmのステンレス平鋼板であって、一端から53mmの位置に、ボルト螺入用のねじ孔H32を配置したものである。
また、支承金具33は1.5mm厚のステンレス鋼板の屈曲加工品であって、図4(A),(B),(C)に示す如く、幅w33が40mmで中央垂直辺33aの両側から長さL33が34mmの側辺33bを前方に突出した、上面視コ字状形であって、図4(C)の如く、両側辺33bが、2本の縦パイプ22を介在して縦パイプ22間に挿入するものである。
そして、図4(A),(B)に示す如く、両側辺33bは、中央垂直辺33aと同一レベルの上端に、前端fから中間部位にかけて、下底が13mm、上底が8mm、高さが8mmの前後対称形の台形突起33cを備え、両側辺33bの下端には、台形突起33cの中央に整合して、幅3.2mm、深さ13mmの嵌合溝33dを垂直に備え、両側辺33bの下端の、嵌合溝33dと中央垂直辺33aとの間には山形切欠33fを備え、中央垂直辺33aの下縁からは、縦パイプ22への当接用に、下方に2個の山形突起33eを内方への緩傾斜(標準:3°)で備えた、総高さh33が28mmのものである。
従って、本実施例の吊金具30にあっては、受金具31は、両側柱71の内面に、上下位置調整の下にねじ固定出来、長尺の前後2本の支持バー32は、両側の受金具31の2個の嵌合溝31dにおのおの嵌合して、両側受金具31間に、平行に差渡し保持出来、支承金具33は、両側辺33bの嵌合溝33dで支持バー32の上面から嵌合して、支持バー32上を左右摺動出来るものであって、各支承金具33を前後の支持バー32上ごとに、適宜間隔で適数個(標準:2個)配置出来るものである。
そして、図4(C)に示す如く、前側の支持バー32に嵌合する前側の支承金具33は、第1放熱パネル201の前側から両側辺33bを、縦パイプ22の2本を介在して縦パイプ22間に挿入し、後側の支持バー32に嵌合する後側の支承金具33は、両側辺33bを第3放熱パネル203の後側から、縦パイプ22の2本を介在して縦パイプ22間に挿入すれば、図4(B)に示す如く、前側の支承金具33の台形突起33cが、第1放熱パネル201の上側横パイプ21aと第2放熱パネル202の上側横パイプ21cとを、後側の支承金具33の台形突起33cが、第2放熱パネル202の上側横パイプ21cと第3放熱パネル203の上側横パイプ21eとを支承し、前側の支持バー32に嵌合した前側支承金具32と、後側支持バー32に嵌合した後側支承金具33とで、3枚重層形態の放熱パネル2が、水平撓みを生ずることなく均斉に支承出来るものである。
〔固定金具34(図4(D),(E))〕
固定金具34は、放熱パネル2の右側に2個、左側に2個対称形に適用して、放熱パネル2の下部を、前後動及び左右動を抑制して保持するものであって、第1放熱パネル201と第3放熱パネル203との両側端に適用するものであり、図4(D)は、固定金具34の使用状態横断面図であり、図4(E)は分解斜視図である。
固定金具34は、図4(E)に示す如く、1.5mm厚のステンレス鋼板製のアングル金具35とクランク金具36とから成り、アングル金具35は、幅w35が30mm、高さh35が40mmの取付辺35aと、取付辺35aの一側縁下半から、高さが20mmで長さL35が55mmの支持辺35bを直交延出し、支持辺中央部にはねじ孔35cを、取付辺上部にはねじ挿入用孔H35を備えたものである。
また、クランク金具36は、上下高さh36が20mmで、当接辺36cと、中間辺36bと、挟着辺36aとがクランク屈曲したもので、左右寸法が24mmの当接辺36cから中間辺36bが前方に15.5mm突出し、中間辺36bから左方に、挟着辺36aが12mmで平行延出したもので、当接辺36cの中央部には、横長のねじ挿入用孔H36を配置したものである。
従って、前後2個の固定金具34は、図4(D)に示す如く、アングル金具35の取付辺35aを柱71の所定の位置にねじ固定して、前側の固定金具34にあっては、支持辺35bを第1放熱パネル201の外端の縦パイプ22の裏側に当接した状態で、クランク金具36の中間辺36bを外端の縦パイプ22の外側端に当接させて、当接辺36cを、横長ねじ孔H36を介して支持辺35bに固定し、同様に、後側の固定金具34にあっては、第3放熱パネル203の外端の縦パイプ22の表側に当接した状態で、クランク金具36の中間辺36bを外側の縦パイプ22の外側端に当接させて、当接辺36cを、横長ねじ孔H36を介して支持辺35bに固定すれば、第1放熱パネル201と第3放熱パネル203の外端の各縦パイプ22は、前後動が、アングル金具の支持辺35bと、クランク金具の挟着辺36aとの挟着規制で抑制出来、中間辺36bで縦パイプ22の外方への動きを規制出来、放熱パネル2に対する左右両側の各2個の固定金具34の協仂作用で、放熱パネル2の下部での前後、左右動を抑制するものである。
〔幅止め具51(図5)〕
幅止め具51は、同一構造の2本を、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202とを拘束する前側幅止め具51と、第2放熱パネル202と第3放熱パネル203とを拘束する後側幅止め具51として使用する。
幅止め具51は、放熱パネル2の上下適所に間隔(標準:500mm)配置して、放熱パネル2の、第1放熱パネル、第2放熱パネル、及び第3放熱パネルの全縦パイプ22を、放熱パネル2の全幅横断形式で拘束して、全縦パイプ22相互の位置関係を確保して、放熱パネル2に剛性を付与するものであり、図5(A)は、幅止め具51の使用状態の縦断側面図であり、図5(B)は幅止め具51の平面図であり、図5(C)は幅止め具51の一端斜視図、図5(D)は幅止め具51の他端斜視図である。
幅止め具51は、耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性に優れたABS樹脂の射出成形品であって、総高さh51が7.5mm、幅w51が41.5mm、長さL51が200mmの断面山形状で、肉厚5mmの中央頂部t51から肉厚2.5mmの両側縁へ、上面51aも下面51bも下降傾斜の水勾配を備え、両側縁には、図5(B)に示す如く、開口51cを備えた円弧弾性クリップ51e群を、放熱パネルの縦パイプ22群に対応配置したものである。
そして、円弧弾性クリップ51eの開口51cは円弧突片51fを、図5(A)に示す如く、緩上方傾斜の形態で形成し、各円弧突片51f間には切開二股51gを配置して、各円弧突片51fの弾揆性の均斉を図り、直径14mmの円弧内面cfには、縦パイプ22の外周への当接応力増大のための係止用突条SPを、2条、間隔(標準:80°)配置したもので、1本の長さ200mmとし、長手方向の、前端の、中央に配置した円弧側面を備えた嵌合突片OPと両側の嵌合用突起51pとを、後端の中央に配置した円弧側面を備えた嵌合切欠OCと両側の嵌合穴51hとに嵌合して強度保持を行い、長さ方向に複数本嵌合連結して所要長とするものであって、放熱パネル2への嵌合は、図5(B)に示す如く、縦パイプ22の外表面fsが円弧弾性クリップの最外面fcよりも外方に突出した位置を占める寸法関係としたものである。
従って、前側の幅止め具51は、図5(A)に示す如く、放熱パネル2の第1放熱パネル201と第2放熱パネル202の対向面間隔gP内に挿入し、後側の幅止め具51は、第2放熱パネル202と第3放熱パネル203の対向面間隔gP内に挿入して、両側縁の円弧弾性クリップ51e群を両側の対向放熱パネルの縦パイプ22群に弾揆嵌合すれば、1本の幅止め具51が、その嵌合位置で、前後2枚の放熱パネルの全縦パイプ22の相互位置関係を拘束し、前後2本の幅止め具51によって、第1放熱パネル201、第2放熱パネル202、第3放熱パネル203の全縦パイプ22の相互位置関係を拘束し、幅止め具51の結露水は、上下の水勾配によって側方へ誘導して、縦パイプ22の外周から下方に導水出来るものである。
そして、両側縁を形成する円弧突片51fは、先端が上昇形態であるため、幅止め具51の水勾配で側方へ誘導される結露水は、円弧突片51fから外方への飛び出しが抑制出来て、平滑に縦パイプ22外周面に誘導出来る。
尚、円弧弾性クリップ51eが縦パイプ22を弾揆把持した際に、小突条SPが円弧内面cfと縦パイプ22外周面との間に、小隙間51kを形成するが、該隙間51kは、結露水の流下を促進する。
〔連結具52(図6)〕
連結具52は、放熱パネル2の両側適宜位置に間隔(標準:500mm)配置して、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202の対向外端縦パイプ22相互を拘束するものと、第2放熱パネル202と第3放熱パネル203の対向縦パイプ22相互を拘束するものとの2個一対を一側縁に適用して、放熱パネル2の両側縁の剛性を増大するものであって、図6(A)は使用状態側面図、図6(B)は使用状態横断面図、図6(C)は連結具52の平面図である。
即ち、連結具52は、図6(C)に示す如く、傾斜連結板52bの両端に、外向きの円弧弾性クリップ52eを備えたものであって、図6(A)に示す如く、前側の、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202とを拘束する連結具52と、後側の、第2放熱パネル202と第3放熱パネル203とを拘束する連結具52とは、同一物である。
連結具52は、ABS樹脂の肉厚2mmの成形品であって、円弧弾性クリップ52eは、外径R52が16mm、高さh52が16mmで、切欠開口52cは開口幅5.3mmであって、開口端には、円弧中心線から25°角で拡大する0.5mm幅の案内用エッジ52fと、エッジ52fから引続いて、45°角で拡開する小口辺52gとを備え、両端の円弧弾性クリップ52eは、図6(A)に示す如く、水勾配を備えた傾斜連結板52bで一体化しており、連結板52bの長さL52は、拘束する前後2枚の放熱パネルの、対応外端縦パイプ22に嵌合係止可能の寸法(標準:45.3mm)である。
そして、図6(A)に示す如く、傾斜連結板52b、両側の円弧筒52aの上下面端縁には、慣用の面取り部52dを付与する。
従って、図6(A)〜(C)に示す如く、該連結具52を前後に2個採用して、放熱パネル2の両側端の前後対応縦パイプ22を、共に傾斜連結板52bが内側、即ち第2放熱パネル202側に下向傾斜した形態に嵌合拘束すれば、前側の連結具52が、第1放熱パネルと第2放熱パネルの2枚のパネル201と202、とを、後側の連結具52が、第2放熱パネル202と第3放熱パネル203とを、両側端で連結拘束し、放熱パネル2は、側縁で剛性が増大すると共に、拘束各縦パイプ22を流下する結露水は、第2放熱パネル202の縦パイプ22に沿って流下し、円弧弾性クリップ52eが、外端で縦パイプ22外端面を露出して、縦パイプ22外周の流下導水を許容すること、円弧筒52aが面取り部52dを備えていること、及び傾斜連結板52bが水勾配と面取り部52dを備えていることにより、平滑に縦パイプ22外周を流下する。
〔結露受53(図7)〕
結露受53は、第1放熱パネル201、第2放熱パネル202及び第3放熱パネル203の、両端の各縦パイプ22上端に、1個ずつ対応配置して、各放熱パネルの上側横パイプの外端からの結露水を、対応外端の縦パイプ22に誘導するものである。
結露受53は、肉厚2mmのABS樹脂成形品であって、図7(B)に示す如く、外径R53が16mmで5.3mm幅の開口53cを備えた、高さh53が11mmの円弧筒53aの開口53cの反対側に、直角三角形板53bを、水平上辺53hが、円弧筒53aの上端より段差d53(標準:1.5mm)上位となるように一体化し、斜辺53sを円弧筒53aの側面下部に集束したものである。
そして、結露受53は、上側横パイプの外端からの結露水を外端の縦パイプ22に誘導するものであるため、第1放熱パネル201及び第3放熱パネル203の両端に適用する結露受と、第2放熱パネル202の両端に適用する結露受とは、三角形板53bの水平上辺の突出長のみが相違し、図7(B)に示す如く、第1放熱パネル201及び第3放熱パネル203用の結露受53は、水平上辺53hの側方突出長hLが9.5mm、第2放熱パネル202用の結露受53は、水平上辺53hの側方突出長hL´が19.5mmである。
〔ドレンパン機構(図8)〕
ドレンパン機構は、冷暖房放熱パネルシステムで生ずる結露水を、支障無く処理するための手段であって、両側柱71の対向内側面にドレンパン受44を固定し、両側のドレンパン受44間にドレンパン4を差渡し状に載置し、ドレンパン4の中央底面から下方に突出したドレンパイプ43を、慣用の、ドレン処理手段に連通させるものであり、図8(A)は、ドレンパン配置状態の一端斜視図、図8(B)は使用状態の縦断側面図、図8(C)はドレンパン受44の斜視図である。
ドレンパン4は、耐薬品性、難燃性、耐侯性に優れ、且つ低価格な、2mm厚の塩化ビニル樹脂製であり、全体形状は、上面幅w41が115mm、底面幅w42が98mm、高さh41が60mm、長さが645mmで、平坦底辺41aから両側辺41bが傾斜拡開起立した断面台形であって、両端は小口板41cで閉止し、底辺41aの下面及び両側辺41bの外面には、4mm厚の断熱シート42を層着し、底辺41a中央から、長さ24mmのドレンパイプ43を垂下突出したものである。
ドレンパン受44は、2mm厚の塩化ビニル樹脂製であって、図8(C)に示す如く、幅w44が108mmの平坦底板44aから両側辺44bが高さ(h44)36mmで、ドレンパン4の傾斜側辺44bと整合する形態で、傾斜拡開し、長さL44が80mmで、一端を当接辺44cで閉止し、当接辺44cの垂直延出部にねじ挿入用孔H44を配置したものである。
従って、ドレンパン機構は、図8(B)に示す如く、左右一対のドレンパン受44を柱71の内面の所定位置にねじ固定して、ドレンパン4をドレンパン受44間に差渡し載置すれば、ドレンパン小口板41cは、ドレンパン受当接辺44cと着脱用の間隔gd(標準:10.5mm)を保って、且つ、ドレンパン底面は床面8と空気流通間隔g4(標準:15mm)保って保持出来、且つ放熱パネル2は、下端の横パイプ21b,21d,21fがドレンパン4内に垂下埋没形態に保持出来る。
〔固定枠フード(図3)〕
フード76は、図3(B)に示す如く、固定枠7の上端に冠着配置して、放熱パネル2の表裏面に沿って上昇する気流の天井面への滞留を抑制するものであり、図3(C)に示す如く、断面形状は、幅60mmの水平上辺76aと、水平上辺76aから緩傾斜で両側に下降する各幅108mmの傾斜辺76bと、傾斜辺76bの先端から下向する高さ45mmの垂下辺76cとを備えた、0.8mm厚のステンレス鋼板の屈曲加工板であって、長さは固定枠7の全長に亘る760mmで、両端には、保形性を兼ねた上昇気流案内用の小口板76dを配置したものである。
〔冷暖房放熱パネルシステムの構築(図1)〕
冷暖房放熱パネルシステムの構築は、左右一対の柱71を備えた固定枠7を立設固定して、左右方向は、両側の柱71の対向内面間、上下方向は、床面8から天井面9間、前後幅は、対向柱71の前後幅間の、冷暖房放熱パネルシステムの配置空間の形成施工と、配置空間の下部へのドレンパン機構の配置施工と、ドレンパン機構の上部への放熱パネルの配置施工と、天井内配管の放熱パネルへの配管接続施工とで実施するものである。
〔配置空間の形成施工(図1、図3)〕
冷暖房放熱パネルシステムを配置するための配置空間は、図3に示す如く、前後幅w1が130mm、左右厚T1が45mm、長さが2470mmの断面矩形の木材柱71の2本を、上端には、不等辺アングル片73を外面にねじ73bで固定し、両アングル片73の上端面間に平鋼の上桟73aを差渡し固定し、下端には、等辺アングル片72を外面にねじ72bで固定し、両柱71の下部適所に木材の仮止め材75を仮止めし、上端間及び下部間の間隔寸法を確保した固定枠7の上面に、フード76を、水平上辺76aを上桟73a上に当接形態で被覆冠着して床面8に起立し、下端の等辺アングル片72を床面に、上端の不等辺アングル片73及び上桟73aを天井野縁に固定して、固定枠7を床面8と天井面9間に立設固定すれば、冷暖房放熱パネルシステムの配置空間が形成出来る。
そして、固定枠7が床面から天井面に亘って強固に立設固定出来た段階で、柱71間に配置した仮止め材75を除去すれば、配置空間形成が完了する。
〔ドレンパン機構の構築(図8)〕
図8(B)に示す如く、両側の柱71間の中央に、下側床面8から、慣用の手法で、排水パイプ45を5mm突出させ、ドレンパン4の平坦底辺41a下面に張設した断熱シート42の下面が、床面8と15mmの間隔g4を保つ形態になるように、ドレンパン受44を両側の柱71の内面に固定する。
次いで、ドレンパン4を、両側のドレンパン受44上に、差渡し載置する。
この場合、ドレンパン受44の両端の各小口板41cは、ドレンパン受当接辺44cと着脱用間隔gd(10.5mm)を保ち、柱71の内面からは12.5mmの間隔を有するため、左右均斉載置、及びドレンパイプ43の排水パイプ45への整合嵌入が容易である。
そして、排水パイプ45には、慣用の保温材46を被覆する。
〔放熱パネル2の配置(図1、図4)〕
放熱パネル2は、下側横パイプ21b,21d,21fがドレンパン4内に垂下没入した状態になるように、且つ両端が柱71の内面と30mmの間隔を保持するように配置するもので、図4(C)に示す如く、前後2個の支承金具33の、両側辺33bを、2本の縦パイプ22を介入した形態で、前側の支承金具33は第1放熱パネル201の前側から縦パイプ22間に、後側の支承金具33は第3放熱パネル203の後側から挿入し、図4(B)に示す如く、前側の支承金具33の台形突起33cを上側横パイプ21a,21c間に、後側の支承金具33の台形突起33cを上側横パイプ21c,21e間に下方から挿入し、前後の支承金具33を嵌合した前後2本の支持バー32の両端を、柱71の内面に固定した受金具31の前後の嵌合溝33dに嵌入して支承する。
この場合、放熱パネル2の、上下位置の微調整は、受金具31の、柱71内面への、縦長孔H31を介したねじ31eでの上下位置調整取付けで、左右位置の微調整は、各支持バー32の受金具に対する嵌合摺動で実施する。
また、放熱パネル2の下方部位では、図4(D)に示す如く、第1放熱パネル201用の左右一対の前側固定金具のアングル金具35と、第3放熱パネル203用の左右一対の後側固定金具のアングル金具35とを、各アングル金具35の支持辺35bが対応縦パイプ22に内接する形態で柱71にねじ35eで固定し、各クランク金具36は、両端の縦パイプ22に対する横長孔H36を介した左右位置調整の下に、外面から当接してアングル金具35にねじ固定し、アングル金具35の、支持辺35bと、第1放熱パネル201と第3放熱パネル203の両端の縦パイプ22の前後動及び外方への移動を抑制する。
そして、前側支持バー32の下端から50mm下方位置で、最上の前側幅止め具51を、第1放熱パネル201と第2放熱パネル202間に挿入し、最上の後側幅止め具51を、図5(A)に示す如く、前側幅止め具51より若干下方に、段差(標準:30mm)を保って第2放熱パネル202と第3放熱パネル203間に挿入して、幅止め具51の前後の円弧弾性クリップ51e群を、前後の縦パイプ22群に弾揆嵌合し、前側及び後側の各幅止め具51を、共に500mmの上下間隔を保って放熱パネル2に嵌合係止する。
また、各前後の幅止め具51の下側に隣接して、図6(A)〜(C)に示す如く、各前後の連結具52を、両側端の前後の縦パイプ22に嵌合し、両側端で、第1放熱パネルと第2放熱パネルと、第3放熱パネルとを連結一体化する。
また、放熱パネル2の両側上端では、第1放熱パネル201及び第3放熱パネル203に対しては、図7(A)に示す如く、水平上辺51hが短寸(9.5mm)の結露受53を、円弧弾性クリップ53eの外端縦パイプ22への嵌合によって、水平上辺53hを横パイプ21a(21c)の小口止め24の下面に当接配置し、第2放熱パネル202に対しては、図7(C)に示す如く、水平上辺53hが長寸(19.5mm)の結露受53を、円弧弾性クリップ53eの外端縦パイプ22への嵌合によって、水平上辺53hを横パイプ21bの小口止め24下面に当接配置する。
この場合、結露受53の水平上辺53hは、円弧筒53aの上面より段差d53(標準:1.5mm)上方に突出しているため、縦パイプ22の上端に、例え融着隅肉reが存在していても、水平上辺53hの上側横パイプ下面への当接は保証される。
〔配管接続施工〕
天井内配管は、図1(B)に示す如く、サプライ管61及びリターン管62を、慣用の独立気泡ニトリル系合成ゴム製保温材65で被覆し、天井仕上材を貫通形態で天井面9から垂下し、第1放熱パネル201の供給口25をサプライ管61と、第3放熱パネル203の排出口26をリターン管62と、おのおの慣用の接続金具63を介して連通接続する。
この場合、供給口25と排出口26とは左右両端に分離しているので、配管接続作業が容易となる。
〔冷暖房放熱パネルシステムの使用(図1)〕
本実施例で構築した冷暖房放熱パネルシステムを運転したところ、細くて長尺の縦パイプ22群を並列密集配置した保形性の乏しい、3層形態の柵状放熱パネル2は、上下500mm間隔で配置した放熱パネル2の全幅に亘る幅止め具51と、上下500mm間隔で配置した放熱パネル2の両側端の連結具52とによって、構成各縦パイプ22の、中間部位での前後左右の揺動変位が抑制出来、放熱パネル2が、上部の吊金具30と下部の固定金具34での前後動及び左右動が規制されていることと相俟って、放熱パネル2は、上面視で、上下に亘ってドレンパン4の上面範囲内に、常にとどまり、放熱パネル2からの結露水は、全てドレンパン4内に流入した。
しかも、放熱パネル2の下端がドレンパン4内に垂下没入しているため、吊金具30から各放熱パネル201,202,203間を落下する結露水も、ドレンパン4から周囲に跳ね上がり飛散することはなかった。
また、熱伸縮するプラスチック樹脂製の放熱パネル2は、吊下げ形態であって、熱伸縮が適正垂下形態の下で吸収対応出来て、放熱パネル2の熱伸縮歪による変位も生じなかった。
そして、放熱パネル2は、正面視で、第1放熱パネル201の各縦パイプ22間に、第2放熱パネル202の各縦パイプ22が、第2放熱パネル202の各縦パイプ22間に、第3放熱パネル203の各縦パイプ22が位置する、即ち、第1放熱パネル201の各縦パイプ22間隔を、第2放熱パネルの各縦パイプ22が塞ぎ、第2放熱パネルの各縦パイプ22間隔を、第3放熱パネル203の各縦パイプ22が塞ぐため、放熱パネル2は、居室空間に配置して、目隠し仕切りの機能を奏した。
しかも、第1放熱パネル201の全縦パイプ22も、第2放熱パネル202の全縦パイプ22も、第3放熱パネル203の全縦パイプ22も、共に表面側にも裏面側にも、熱輻射線が、放熱パネル2面から直交方向での直線放射となるため、熱輻射波による高効率の冷暖房作用が得られた。
また、冷房時にあっては、支持バー32下端と幅止め具51との間隔(標準:50mm)を一定寸法以上離したため、放熱パネル2の周面の冷気はスムーズに下降し、放熱パネル2と柱71との接続部である各支持バー32の両端には、過酷な条件下でも、結露水の発生は無く、柱71と接している受金具31に結露は生じなかった。
また、下部の連結金具34にあっても、放熱パネル2の縦パイプ22外端からの空気を介しての冷気熱伝達は、クランク金具36の外端、即ちクランク金具36の柱71側端、までであったこと、及び縦パイプ22外端と柱71内面間では、縦パイプ22側に下向の、柱71側に上向の対流が生じたため、アングル金具35の取付辺35aは、露点以下には下がらず、結露水の発生は無かった。
そして、クランク金具36の結露水は、柱71面から12,5mmの間隔で配置したドレンパン4が受け止めた。
また、冷房運転時には、放熱パネル2の全周、及び放熱パネル2に至るまでの露出した配管接続部には結露が発生したが、配管接続部の結露水は、第1放熱パネルの上側横パイプ21a及び第3放熱パネルの上側横パイプ21e上に流下し、3本の上側横パイプ21a,21c,21e全てが先端に結露受53を備えているため、放熱パネル2の各上側横パイプ21a,21c,21eの結露水は、全て縦パイプ22群に導水出来、縦パイプ22の外周で発生する結露水と共に縦パイプ22外周を流下し、下側横パイプ21b,21d,21fの結露水と共に、ドレンパン4内に集水出来た。
そして、各幅止め具51も、各連結具52も、縦パイプ22の外周の一部を露出しての把持であるため、縦パイプ22を流下する結露水は、支障無く把持部の上方から下方へ連通流下した。
しかも、幅止め具51は、拘束した前後の放熱パネルの対向面間隔gP(標準:18.5mm)内の空気の上下流動を遮断したが、結果として、幅止め具51の存在が、間隔gP内の上下空気流を、縦パイプ22間の狭い間隔gB(標準:7mm)からの外方への強制押出流とし、幅止め具51の上下で、縦パイプ22群の表面の空気粘性膜を撹拌して、熱対流を促進した。
また、放熱パネル2の上方のフード76は、放熱パネル2の外周面の上昇空気流の天井部位での反転案内機能を奏し、天井面での空気対流を促進した。
従って、本発明の冷暖房放熱パネルシステムは、幅止め具51や、連結具52や、結露受53の新規開発部材を採用したため、結露水の発生、流下に支障無く対処出来て、吊金具30や固定金具も結露対応出来たため、結露対策の完備した冷暖房システムとして、両側の柱71が固定枠として立設固定出来る位置であれば自在に配置出来、目隠し仕切り板としても機能する、実用性の高い、室内冷暖房システムを提供する。
そして、本発明の冷暖房放熱パネルシステムは、需要者の好みに応じて、冷暖房放熱パネル2の全面、若しくは一部に、有孔板や、輻射波を透過するプラスチック板や、パンチングメタルや、メッシュなどの張設も可能であり、冷暖房機能を維持し、且つ意匠性、安全性に優れた輻射冷暖房放熱パネルシステムを提供する。
〔配管変形例(図9)〕
変形例は、冷暖房放熱パネルの両側に配管スペースを配置した袖付き放熱パネルシステムであって、図9(A)は右側横断面図、図9(B)は右側上部の正面図、図9(C)は正面図である。
配管スペース66は、長さL7が250mm、高さh1は、実施例(図1)の
固定枠と同高の2500mm、前後厚w1が130mmである。
袖付き冷暖房放熱パネルシステム1aは、実施例(図1)の固定枠7の両側の外方に付加柱71bを配置して、柱71と付加柱71b間に配管スペース66を形成するものであり、柱71と同質同形状の付加柱71bの立設は、両側の柱71と付加柱71bの上下に、木製の仮止め材を取付けて、固定枠7の構築時に同時に立設しても良く、或いは、固定枠7の立設後に、不等辺山形鋼の上側固定具(不等辺アングル片)73及び等辺山形鋼の下側固定具(等辺アングル片)72を用いて、付加施工しても良い。
そして、柱71と付加柱71b間には、例えば石膏ボード等の壁材10を両面に張設して配管スペース66を形成し、壁材10の表面には、塗装仕上げやクロス貼りの表面仕上げをする。
また、配管スペース66内には、壁材10の張設前に、床面から延出したサプライ管61及びリターン管62を、放熱パネル2の供給口25及び排出口26と、慣用の接続金具63で連通接続し、サプライ管61及びリターン管62には、慣用の保温材を被覆する。
従って、袖付き冷暖房放熱パネルシステムは、配管スペース66内空間に必要配管が実施出来、壁用コンセントやスイッチ、若しくはサーモスタットやヒューミデイスタット、センサー等の配置に有利である。
また、袖付き冷暖房放熱パネルシステム1aは、2階床の根太の上面に床用合板を張設し、下面に1階天井仕上材を張設する木造枠組み壁工法(ツーバイフォー工法)には最適であり、配管を床面から延出して、一方の配管スペース66から冷温水を供給し、他方の配管スペースから冷温水を排出すれば、天井内配管は不要と出来る。
尚、ツーバイフォー工法にあっては、袖付き冷暖房放熱パネルシステムを、間仕切壁に平行又は直交して、或いは室内空間内に独立的に配置するのが良い。
1 冷暖房放熱パネルシステム
1a 袖付き冷暖房放熱パネルシステム
2 放熱パネル
4 ドレンパン
7 固定枠
8 床面
9 天井面
10 壁材
21a,21c,21e 上側横パイプ
21b,21d,21f 下側横パイプ
22 縦パイプ
23 スペーサーパイプ
23a 連通パイプ
24 小口止め
24a 仕切板
25 供給口
26 排出口
30 吊金具
31 受金具
31a,36c,44c 当接辺
31b,33b,41b,44b 側辺
31d,33d 嵌合溝
32 支持バー
33 支承金具
33a 中央垂直辺
33c 台形突起
33e 山形突起
33f 山形切欠
34 固定金具
35 アングル金具
35a 取付辺
35b 支持辺
36 クランク金具
36a 挟着辺
36b 中間辺
41a 平坦底辺
41c 小口板
42 断熱シート
43 ドレンパイプ
44 ドレンパン受
44a 底板
46,65 保温材
51 幅止め具
51a 上面
51b 下面
51c,52c,53c 開口
51e,52e,53e 円弧弾性クリップ
51f 円弧突片
51g 切開二股
52 連結具
52a,53a 円弧筒
52b 傾斜連結板
52f,53f 案内用エッジ
52g,53g 小口辺
53 結露受
53b 三角形板
53h 水平上辺
53s 斜辺
61 サプライ管
62 リターン管
63 接続金具
66 配管スペース
71 柱
71b 付加柱
72 等辺アングル片(下側固定具)
73 不等辺アングル片(上側固定具)
73a 上桟
75 仮止め材
76 フード
76a 水平上辺
76b 傾斜辺
201 第1放熱パネル
202 第2放熱パネル
203 第3放熱パネル

Claims (12)

  1. 床面(8)から天井面(9)に亘って立設した固定枠(7)の左右の両側柱(71)間の空間内に、保形性の乏しいプラスチック樹脂製の柵状放熱パネル(2)を、上部は、吊金具(30)で前後左右動を規制して吊下げ支承し、下部は、固定金具(34)で前後左右動を規制し、柵状放熱パネル(2)の下面にはドレンパン(4)を配置したもので、柵状放熱パネル(2)は、上側横パイプと下側横パイプ間に縦パイプ群を並列連通配置した、第1放熱パネル(201)と、第2放熱パネル(202)と、第3放熱パネル(203)との3枚の放熱パネルを、各放熱パネルの対向面間隔(gP)を一定に保って重層一体化連通し、表面の第1放熱パネル(201)の一端上部には供給口(25)を、裏面の第3放熱パネル(203)の他端上部には排出口(26)を突出したものであり、冷温水供給用の、サプライ管(61)を放熱パネル(2)の上側一端の供給口(25)に、リターン管(62)を放熱パネル(2)の上側他端の排出口(26)に接続した冷暖房放熱パネルシステム。
  2. 第1放熱パネル(201)と、第2放熱パネル(202)と、第3放熱パネル(203)とは、各縦パイプ(22)間隔(gB)が同一であり、且つ第1放熱パネル(201)の各縦パイプ(22)間隔(gB)の中央に第2放熱パネル(202)の各縦パイプ(22)が、第2放熱パネル(202)の各縦パイプ(22)間隔(gB)の中央に、第3放熱パネル(203)の各縦パイプ(22)が位置する形態に重層一体化した、請求項1に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  3. 第1放熱パネル(201)、第2放熱パネル(202)及び第3放熱パネル(203)の全ての縦パイプ(22)を、放熱パネル(2)の全幅に亘る幅止め具(51)の嵌合によって、各縦パイプ(22)相互を位置規制し、第1放熱パネル(201)の両側端の縦パイプ(22)と、第2放熱パネル(202)の両側端の縦パイプ(22)とを、第2放熱パネル(202)の両側端の縦パイプ(22)と第3放熱パネル(203)の両側端の縦パイプ(22)とを、それぞれ連結具(52)によって相互一体化連結し、第1放熱パネル(201)、第2放熱パネル(202)及び第3放熱パネル(203)の各両側端の縦パイプ(22)の上端部位には、対応する上側横パイプの外端に下面から当接する結露受(53)を配置した、請求項1又は2に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  4. 幅止め具(51)は、断面が山形状屈曲で、両側縁が緩傾斜で上昇した左右対称形で、上面(51a)及び下面(51b)が両側縁への下向傾斜を備えた形状であって、両側には円弧弾性クリップ(51e)群を備え、各円弧弾性クリップ(51e)は、外端位置(fc)から縦パイプ(22)の外端面(fs)が突出する形態に、縦パイプ(22)を弾性保持する、請求項3に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  5. 連結具(52)は、傾斜連結板(52b)の両端に、円弧筒(52a)形態の円弧弾性クリップ(52e)を備え、円弧弾性クリップ(52e)の開口(52c)先端には、案内用エッジ(52f)と、引続く小口辺(52g)を備えている、請求項3に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  6. 結露受(53)は、円弧筒(53a)の形態の円弧弾性クリップ(53e)開口(53c)の反対側に、当接水平上辺(53h)及び斜辺(53s)を備えた直角三角形板(53b)を突出し、円弧弾性クリップ(53e)の開口(53c)先端には、案内用エッジ(53f)と引続く小口辺(53g)を備えている、請求項3に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  7. 吊金具(30)は、両側の柱(71)に、両側の受金具(31)を縦長ねじ挿入用孔(H31)でねじ固定し、両側の受金具(31)間に、一端近傍にねじ孔(H32)を備えた2本の支持バー(32)を、平行に差渡し嵌合し、各支持バー(32)上の適宜位置に各支承金具(33)を適数個配置して、第1放熱パネル(201)と第2放熱パネル(202)の上側横パイプ(21a,21c)、及び第2放熱パネル(202)と第3放熱パネル(203)の上側横パイプ(21c,21e)を、各支承金具(33)の上面で当接支承し、柵状放熱パネル(2)の、前後動は支承金具(33)で規制し、左右動は支持バー(32)のねじ孔(H32)に螺入したねじピン(32a)の縦パイプ(22)間への挿入により規制した、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  8. 支持バー(32)は、両側の受金具(31)の嵌合溝(31d)に、左右微調整自在に嵌合し、支承金具(33)は、中央垂直辺(33a)と両側辺(33b)を備え、縦パイプ(22)の2本を介在させる両側辺(33b)の上縁から、前後対称形の台形突起(33c)を突出し、台形突起(33c)の中央下部に配置した嵌合溝(33d)で支持バー(32)に左右摺動自在に嵌合した、請求項7に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  9. 支承金具(33)は、両側辺(33b)の下端中央部に山形切欠(33f)を備え、且つ中央垂直辺(33a)の下端には、介在する2本の縦パイプ(22)に対応する2個の山形突起(33e)を内方への傾斜形態で備え、該山形突起(33e)を縦パイプ(22)に当接した、請求項8に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  10. 固定金具(34)は、アングル金具(35)とクランク金具(36)とから成り、アングル金具(35)の取付辺(35a)を柱(71)にねじ固定し、クランク金具の当接辺(36c)を、横長孔(H36)を介してアングル金具(35)の支持辺(35b)に、前後位置調整の下にねじ固定し、クランク金具の挟着辺(36a)及び中間辺(36b)と、アングル金具の支持辺(35b)とで最外端の縦パイプ(22)を規制して、両側の固定金具(34)の協仂作用で柵状放熱パネル(2)の下部の前後左右動を規制した、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  11. ドレンパン(4)は、両側の柱(71)に固定した両側のドレンパン受(41)間に、ドレンパン(4)の両端とドレンパン受け当接辺(44c)間には着脱用の最小限の隙間(gd)を保って、差渡し形態で、且つ底板(44a)が床面(8)と空気流通間隔(g4)を保って支承し、放熱パネル(2)の下側横パイプ(21b,21d,21f)を、ドレンパン(4)内に垂下埋没形態で吊下げ保持した、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
  12. 左右両側柱(71)の各外側に、床面(8)から天井面(9)に亘って付加柱(71b)を立設し、両側柱(71)と付加柱(71b)間の表裏に壁材(10)を張設して配管スペース(66)を形成し、配管スペース(66)を介して、床面(8)から引上げたサプライ管(61)及びリターン管(62)を、放熱パネル(2)の供給口(25)及び排出口(26)に接続した、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の冷暖房放熱パネルシステム。
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