JP5575109B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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Description
この種のプレッシャレギュレータは、有底筒形状のハウジングと、ハウジングに収容される弁体と、弁体をハウジングの底部に当接させる弾性部材と、ハウジングの開口周縁部に圧入され、弾性部材を支持する蓋体と、を備えている。プレッシャレギュレータの弁体は、インジェクタの配管に供給される燃料の圧力に応じて、わずかに移動する。この移動により、プレッシャレギュレータから燃料タンクに向かって排出される燃料の流量が調整される。その結果、流路内の圧力は常に一定に保たれる(例えば、特許文献1参照)。
弁体が弁座に当接することによって燃料を遮断するので、弁座の加工には高い精度を要求される。弁座はハウジング底部に切削されるので、切削工具のストロークが長くなる。ストロークが長くなる分だけ、切削工具が不安定になるので、加工精度は低下する。
プレッシャレギュレータとフランジユニットとの間のシール性能は、プレッシャレギュレータハウジングとフランジユニットとの間に設けられたOリングによって確保される。ハウジングにはこのOリングを収納する凹部が切削される。この凹部の切削面はOリングとのシール性能を決定するので、この凹部の切削には高い精度が要求される。その結果、加工工数およびコストがより一層増加する。
さらに、ハウジング(104)の開口周縁部(104b)に台座部(110)の一部を圧入し、ハウジング(104)から突出した台座部(110)の壁部(110c)と前記ハウジング(104)の開口端部(104d)によってOリング保持部(121)を形成することにより、シール性能をより一層高めることができる。
本発明によれば、圧力を高い精度をもって制御することができる燃料供給装置を、安価にて製造することができる。
また、フランジユニット(2)に圧入されたハウジング(104)とフランジユニット(2)との間にプレッシャレギュレータの台座部(110)を設けることにより、台座部(110)を強固に固定することができる。
図1および図2は、本発明の一実施形態であるプレッシャレギュレータを示す。
図3から図7は、本発明の一実施形態であるプレッシャレギュレータを備えた燃料供給装置を示す。
弁体100は、ハウジング104の底部104aに当接することなく、台座部110に形成された周縁部111aに当接する。したがって、安価な材料で製造されたハウジング104を、プレッシャレギュレータ38に用いることが可能になる。
本実施形態において、ハウジング104は、SWCH(carbon Steel Wire for Cold Heading and cold forging)材を用いて、冷鍛圧造で製造されている。しかし、ハウジング104の材料はこれに限られることはなく、樹脂材や、アルミダイキャストなどを用いてもよい。
燃料ポンプ3は円筒形状のハウジング12によって一体に連結される。そのため、回転子10の第一端部18aを回転自在に支持するブラシホルダ28は、ハウジング12の第一開口周縁部12aにカシメ固定される。回転子10の第二端部18bを回転自在に支持するポンプ部30は、ハウジング12の第二開口周縁部12bにカシメ固定される。すなわち、ハウジング12はブラシホルダ28とヨーク26とポンプ部30とを連結し、一体の燃料ポンプ3を構成する。
シャフト18の第二端部18bにはインペラ22が圧入されている。回転子10の回転に伴って、インペラ22はポンプ部30の内部を回転する。インペラ22の回転に伴って、燃料タンクの内部の燃料はフィルタユニット4を経由して燃料ポンプ3の内部に吸入される。燃料ポンプ3の内部に吸入された燃料は、フランジユニット2を経由して、インジェクタ配管内に圧送される。
例えば、インジェクタ側端方向の流れの燃料圧力が増加すると、弁体100は、排気管32内の圧力を一定にするようにスプリング106に抗して上昇し、プレッシャレギュレータ38を経由して燃料タンク内に排出される燃料の流量は増加する。同様にして、インジェクタ側端方向の流れの燃料圧力が減少すると、弁体100は、排出管32内の圧力を一定にするようにスプリング106が押圧する方向に下降し、プレッシャレギュレータ38を介して燃料タンク内に排出される燃料の流量を減少させる。
以上のように、インジェクタ配管に向かって流れる燃料の圧力に応じて、弁体100の離れる量が変化することにより、排出管32内の燃料が燃料タンク内に戻されるので、排出管32内の圧力が予め設定された圧力値に保たれる。
この結果、Oリング120はハウジング104の開口端部104dと台座部110の壁部110cおよびフランジユニット2の第一連通部34によって形成された空間に、シール性を確保しつつ保持される。したがって、ハウジング104外周に切削加工を施して、Oリング120を支持する部分をわざわざ形成せずとも、シール性に優れたプレッシャレジュレータ38を具備する燃料供給装置を容易に製造することができる。
2 フランジユニット
3 燃料ポンプ
4 フィルタユニット
5 フューエルユニット
6 燃料
10 回転子
12 ハウジング
14 コイル
16 ロータコア
18 シャフト
20 ディスクコンミテータ
22 インペラ
24 マグネット
26 ヨーク
28 ブラシホルダ
29 連結管
30 ポンプ部
32 排出管
34、36 連通部
38 プレッシャレギュレータ
40 チェックバルブ
42 インシュレータ
44 スプリング
46 ブラシ
48 板材
50 ターミナル
52 Oリング
54 コネクタ端子
56 リード線
60 インペラ収容部
66 リング部材
68 支持部
70 ホルダ
72 フランジ部
74 脚部
76 フューエルユニット固定部
80 ゲージ
82 揺動アーム
84 フロート
89 止め具
90 サクションフィルタ
92 吸入管
100 弁体
104 ハウジング
104a 底部
104b 開口周縁部
104c 筒部
104d 開口端部
105 吐出部
106 スプリング
107 大径流路
108 ガイド部材
109 小径流路
110 台座部
110a 底部
110c 壁部
110d 壁部
111 流入部
111a 周縁部
120 Oリング
Claims (1)
- プレッシャレギュレータ(38)を設けたフランジユニット(2)と、前記フランジユニット(2)に支持されて燃料をインジェクタに供給する燃料ポンプ(3)と、を有する燃料供給装置であって、
前記プレッシャレギュレータ(38)は、
前記フランジユニットに圧入されると共に、流体の吐出部(105)および前記吐出部(105)に連通した大径流路(107)を有するハウジング(104)と、
前記フランジユニットと前記ハウジングとの間に設けられると共に、前記大径流路(107)に臨む周縁部(111a)が設けられた小径流路(109)を有する台座部(110)と、
前記大径流路(107)内に設けられ、前記インジェクタ側端方向に向かって流れる前記燃料の圧力に応じて移動し、前記周縁部(111a)に当接することにより、前記小径流路(109)を閉鎖する弁体(100)と、
前記大径流路(107)内に設けられ、前記弁体(100)を前記周縁部(111a)に圧接させる弾性部材(106)と、を備え、
前記台座部(110)は前記ハウジング(104)と別体に設けられ、
前記台座部の前記小径流路が、前記ハウジングの前記大径流路と同軸になるように、前記ハウジング(104)の開口周縁部(104b)に前記台座部(110)の一部が圧入され、
前記台座部の一部を前記ハウジングの前記開口周縁部に圧入することによって、前記ハウジング(104)から突出した前記台座部(110)の壁部(110c)と前記ハウジング(104)の開口端部(104d)とによってOリング保持部(121)が形成され、
前記台座部(110)と前記ハウジング(104)と前記フランジユニット(2)との間にOリング(120)が設けられ、
前記台座部(110)を前記フランジユニット(2)側へ向けた状態で前記フランジユニット(2)に、前記プレッシャレジュレータ(38)が設けられていることを特徴とする燃料供給装置。
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