JP5573605B2 - 超純水製造システムおよびその洗浄方法、ならびにそれを用いた超純水の製造方法 - Google Patents
超純水製造システムおよびその洗浄方法、ならびにそれを用いた超純水の製造方法 Download PDFInfo
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Description
次に、図2を参照しながら本発明の超純水製造システムの一具体例について説明する。この図2に示される超純水製造システム100は、いわゆるリサイクル型の超純水製造システムであり、ユースポイントPで使用した使用済み超純水を、超純水製造装置11の原水としてリサイクルできるようになっている。
次に、上記した超純水製造システム100の洗浄方法について説明する。超純水製造装置11で製造された超純水を超純水槽12に受け入れた後、この超純水槽12内の超純水を超純水送水ポンプ13を用いて昇圧してユースポイントPを経て回収水槽19に戻るように送水すると共に、送水配管14に接続されている第2薬注ユニット22を稼動して、送水される超純水に殺菌剤を添加する。
本発明の超純水製造システムに使用する殺菌剤には、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を用いることが望ましい。また、操業時および洗浄時とも同じ殺菌剤を用いるのがより望ましい。次亜塩素酸ナトリウムを用いると、準備、洗浄、復旧含めて数時間で効果的な洗浄が可能となるからである。一方、殺菌剤にアルカリと過酸化水素との混合液を用いた場合は、前述したように、準備、洗浄、復旧に最短でも17時間程度必要であり、この間は半導体装置等の製造ラインで製造ができなくなる為、生産性が低下することが問題となる。
次に、上記した超純水製造システム100の操業時の操作方法について説明する。操業時は、第2薬注ユニット22から殺菌剤が系内に添加されないようにしながら超純水製造装置11を運転して純度の高い超純水を送水系を介してユースポイントPに供給すると共に、ユースポイントPで使用した超純水に対しては、第1薬注ユニット21から殺菌剤を添加しながら返送系を介して回収する。
図2に示す超純水製造システム100に対して以下の方法で操業および洗浄を行った。すなわち、先ず超純水製造装置11を起動し、ユースポイントPに向けて超純水を送水すると共に、第1薬注ユニット21のバルブ21cの開度を調節して、ユースポイントPで使用された使用済み超純水中の殺菌剤の質量濃度が5ppmになるように第1薬注ユニット21から殺菌剤としての次亜塩素酸ナトリウムを添加した。
殺菌剤の質量濃度を5ppmに代えて3ppmとした以外は実施例1と同様にして操業及び洗浄を行った。その結果、洗浄前にユースポイントPで採取した超純水中に含まれる菌数は、HPC培地法で10個/100mlであった。一方、洗浄後にユースポイントPで採取した超純水中に含まれる菌数は1個/100mlと良好な結果が得られた。
洗浄時間を2時間に代えて1時間とした以外は実施例1と同様にして操業及び洗浄を行った。その結果、洗浄前にユースポイントPで採取した超純水中に含まれる菌数は、HPC培地法で10個/100mlであった。一方、洗浄後にユースポイントPで採取した超純水中に含まれる菌数は5個/100mlであった。
操業時は第1薬注ユニット21を稼動させず、洗浄時は第2薬注ユニット22からアルカリ溶液(2重量%過酸化水素水と苛性ソーダの混合溶液)をpHが9.5となるように添加して12時間洗浄処理した以外は実施例1と同様にして操業及び洗浄を行った。その結果、洗浄の準備に3時間を要し、洗浄後の洗浄液の押し出しに4時間要した。また、洗浄前にユースポイントPで採取した超純水中に含まれる菌数はHPC培地法で20個/100mlであった。一方、洗浄後にユースポイントPで採取した超純水中に含まれる菌数は1個/100mlと良好な結果な結果が得られた。
殺菌剤の質量濃度を5ppmに代えて0.5ppmとした以外は実施例1と同様にして操業及び洗浄を行った。その結果、洗浄前にユースポイントPで採取した超純水中に含まれる菌数はHPC培地法で12個/100mlであった。一方、洗浄後にユースポイントPで採取した超純水中に含まれる菌数は12個/100mlと良好な結果を得ることはできなかった。
1a、11a 逆浸透膜
1b、11b イオン交換樹脂塔
2、12 超純水槽
3、13 超純水送水ポンプ
4、14 送水配管系
5、15 紫外線(UV)殺菌装置
6、16 限外濾過膜(UF)
7 廃液配管
8、18、18a 回収配管系
9、19 回収水槽
10、20 回収水送水ポンプ
21 第1薬注ユニット
22 第2薬注ユニット
23 殺菌剤除去手段
50、100 超純水製造システム
P ユースポイント
M 製造ライン
Claims (8)
- 超純水製造装置で製造された超純水をそのユースポイントまで送水する送水系と、ユースポイントで使用された使用済み超純水を未使用の超純水を回収する配管系とは少なくとも部分的に別系統で回収水槽を経由して超純水製造装置に返送する返送系と、返送系内を回収水槽に向かって流れる使用済み超純水に殺菌剤を添加する第1の殺菌剤添加手段と、送水系内をユースポイントに向かって流れる超純水に殺菌剤を添加する第2の殺菌剤添加手段と、添加した殺菌剤を回収水槽と超純水製造装置との間で除去する殺菌剤除去手段とを備えた超純水製造システムの操業及び洗浄方法であって、操業時は返送系に第1の殺菌剤添加手段から殺菌剤を添加して使用済み超純水を殺菌し、洗浄時は送水系の超純水に第2の殺菌剤添加手段から殺菌剤を添加して得た洗浄水を2〜10時間に亘って送水系および返送系に通水することを特徴とする超純水製造システムの操業及び洗浄方法。
- 前記殺菌剤除去手段が活性炭であることを特徴とする、請求項1に記載の超純水製造システムの操業及び洗浄方法。
- 前記殺菌剤が次亜塩素酸ナトリウムであり、質量濃度が1ppm以上10ppm以下となるように添加することを特徴とする、請求項1または2に記載の超純水製造システムの操業及び洗浄方法。
- 前記洗浄の終了後に前記ユースポイントで採取した超純水の生菌数がHPC培地法で1個/100ml以下であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の超純水製造システムの操業及び洗浄方法。
- 超純水製造装置と、該超純水製造装置で製造された超純水をそのユースポイントまで送水する送水系と、ユースポイントで使用された使用済み超純水を未使用の超純水を回収する配管系とは少なくとも部分的に別系統で回収水槽を経由して超純水製造装置に返送する返送系と、返送系内を回収水槽に向かって流れる使用済み超純水に殺菌剤を添加する第1の殺菌剤添加手段と、送水系内をユースポイントに向かって流れる超純水に殺菌剤を添加する第2の殺菌剤添加手段と、添加した殺菌剤を回収水槽と超純水製造装置との間で除去する殺菌剤除去手段とを有していることを特徴とする超純水製造システム。
- 前記殺菌剤除去手段が活性炭であることを特徴とする、請求項5に記載の超純水製造システム。
- 操業時は超純水製造装置で製造されてユースポイントで使用された使用済み超純水に対して未使用の超純水を回収する配管系とは少なくとも部分的に別系統で超純水製造装置に返送する返送系において殺菌剤を添加して殺菌処理し、添加された殺菌剤を殺菌剤除去手段によって除去した後に原水として超純水製造装置に供給し、洗浄時は前記返送系と前記超純水製造装置で製造した超純水を前記ユースポイントまで送水する送水系とに対して送水系において超純水に殺菌剤を添加して得た洗浄水を2〜10時間に亘って通水することによって洗浄し、洗浄後に排出される洗浄水を原水として超純水製造装置に供給することを特徴とする超純水の製造方法。
- 前記殺菌剤が次亜塩素酸ナトリウムであり、質量濃度が1ppm以上10ppm以下となるように添加することを特徴とする、請求項7に記載の超純水の製造方法。
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